JPH10166965A - 車両用電子制御装置 - Google Patents

車両用電子制御装置

Info

Publication number
JPH10166965A
JPH10166965A JP8328658A JP32865896A JPH10166965A JP H10166965 A JPH10166965 A JP H10166965A JP 8328658 A JP8328658 A JP 8328658A JP 32865896 A JP32865896 A JP 32865896A JP H10166965 A JPH10166965 A JP H10166965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
electronic control
control unit
power supply
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8328658A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3905159B2 (ja
Inventor
Masuo Kashiwabara
益夫 柏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP32865896A priority Critical patent/JP3905159B2/ja
Publication of JPH10166965A publication Critical patent/JPH10166965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3905159B2 publication Critical patent/JP3905159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】変速機のケース内の油雰囲気中に設けられる電
子制御装置において、自己発熱による温度上昇により、
半導体が壊れることを防止する。 【解決手段】電子制御装置近傍の油の温度Tatf を検出
する(S1)。そして、前記油度Tatf が所定温度TA
を越えていて(S2)かつ所定温度TB(>TA)以下
であるときには(S3)、ソレノイドへの通電を制御す
るためのパワートランジスタを全て強制的にOFFし
(S4)、パワートランジスタの自己発熱による温度上
昇を防止する。また、前記油度Tatf が所定温度TBを
越えているときには(S3)、電子制御装置に電源を供
給するためのリレー回路をOFFし(S6)、電子制御
装置の全部に対する電源供給を自己遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用電子制御装置
に関し、特に、車両用電子制御装置の自己発熱による温
度上昇を抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トルクコンバータを介して変
速機に機関の発生トルクが伝達される構成の自動変速機
において、自動変速機油(以下、ATFという)の温度
上昇によるATFの劣化や摩擦要素,シール部材の劣化
などを防止する方法として、ATFの温度が許容温度を
越えたときや許容温度を越えそうな状況のときに、前記
トルクコンバータに備えられたロックアップクラッチの
ロックアップ領域を拡大することで、トルクコンバータ
の滑りによる発熱量を減少させ、以て、ATFの温度上
昇を抑制する方法があった(特開昭62−205829
号公報,特開昭62−209265号公報,特開平5−
302671号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動変速制
御やロックアップ制御を行う電子制御装置(コントロー
ルユニット)を、前記自動変速機のケース内のATF雰
囲気中に設ける構成とした場合、前記電子制御装置に含
まれる半導体は、ATFの温度に影響されて温度上昇す
ると共に自己発熱によっても温度上昇することになる。
【0004】しかし、前記ロックアップ領域の拡大によ
って油温の抑制を図る構成では、例えば車両が登り坂を
走行しているときには、車速の低下,アクセルからの足
離し,変速などが頻繁に行われることになるため、ロッ
クアップ領域を広げてもロックアップ領域に長く留まっ
ているとは限らず、ATFの昇温を確実に防止すること
は困難であり、自己発熱と相まって半導体の温度が許容
温度を越えて、半導体が壊れてしまう可能性があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、電子制御装置における半導体体の自己発熱による
温度上昇を防止することで、半導体の温度が許容温度を
越えてしまうことを防止できる車両用電子制御装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1記載
の発明に係る電子制御装置は、車両に配置されるもので
あって、図1に示すように構成される。図1において、
温度検出手段は、前記電子制御装置の温度に相関する温
度を検出する。そして、電源遮断手段は、温度検出手段
で検出された温度が所定温度以上であるときに、前記電
子制御装置の少なくとも一部に対する電源供給を止め
る。
【0007】かかる構成によると、電子制御装置の温度
が高くなると、該電子制御装置の少なくとも一部に対す
る電源供給を止めることで自己発熱を減少させ、以て、
温度低下を図る。請求項2記載の発明では、前記電源遮
断手段が、前記温度検出手段で検出された温度が所定温
度以上であって、かつ、前記電子制御装置に含まれるC
PUの暴走時であることを論理回路によって論理演算
し、前記論理回路の出力によって前記電子制御装置の全
部に対する電源供給回路を遮断する構成とした。
【0008】かかる構成によると、例えば温度上昇によ
ってCPUが暴走したときには、かかる状態をCPUと
は別の論理回路によって判別し、ハードウェア的に電子
制御装置の全体に対する電源供給を遮断する。請求項3
記載の発明に係る電子制御装置は、車両に配置されるも
のであって、図2に示すように構成される。
【0009】図2において、温度上昇予測手段は、電子
制御装置の温度に相関する温度の上昇を予測する。そし
て、電源遮断手段は、温度上昇予測手段で所定温度以上
への上昇が予測されたときに、前記電子制御装置の少な
くとも一部に対する電源供給を止める。かかる構成によ
ると、許容温度を越えそうな状態のときに、少なくとも
一部に対する電源供給を止めることで予め自己発熱を抑
制する。
【0010】請求項4記載の発明では、前記電源遮断手
段が、前記温度の上昇に応じて電源供給を遮断する部位
を段階的に増大させる構成とした。かかる構成による
と、温度が比較的低い条件では、一部の限定された部位
に対する電源供給のみを遮断して、該遮断による自己発
熱の減少では温度上昇が止められないと、更に、電源供
給を遮断する部位を増やして一層の自己発熱の減少を図
り、最終的には、全部に対する電源供給を遮断する。
【0011】請求項5記載の発明では、前記電子制御装
置の一部として、負荷駆動回路を含む構成とした。かか
る構成によると、自己発熱の大きなパワートランジスタ
等からなる負荷駆動回路への電源供給が、電子制御装置
の温度上昇時に止められて、前記大きな自己発熱が停止
される。
【0012】請求項6記載の発明では、前記電源遮断手
段により電源供給を止めている状態を運転者に警告する
警告手段を設ける構成とした。かかる構成によると、温
度上昇に伴って電源供給が止められている状態を運転者
が警告手段を介して認知できることになる。請求項7記
載の発明では、前記電子制御装置を、車両の変速機を制
御する変速機用電子制御装置とする構成とした。
【0013】かかる構成によると、変速機用電子制御装
置においては、一般に、電源が遮断された場合に、所定
のフェイルセーフ変速段に固定されるようになっている
から、自己発熱による温度上昇を防止すべく電源供給を
遮断させても、最低限の走行を確保できることになる。
【0014】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、電子制御
装置の温度が高くなったときに、電源供給の遮断によっ
て自己発熱を小さくし、温度低下を図ることができるの
で、許容温度を越えて半導体が壊れてしまうことを回避
できるという効果がある。請求項2記載の発明による
と、温度が高く然もCPUが暴走しているときに、かか
る状態をハードウェア的に判断して全部に対する電源供
給を止めるので、CPUの暴走があっても、電源供給を
確実に遮断して自己発熱による温度上昇を防止し、以
て、半導体が壊れてしまうことを回避できるという効果
がある。
【0015】請求項3記載の発明によると、温度が許容
温度を越えそうなときに、予め電源遮断による自己発熱
の減少を図り、温度が許容温度を越えることを未然に防
止できるという効果がある。請求項4記載の発明による
と、温度の増大に応じて電源供給を遮断する部位を増大
させるので、電子制御装置の機能を極力生かしつつ、自
己発熱による温度上昇を防止できるという効果がある。
【0016】請求項5記載の発明によると、一般に発熱
量の大きなパワートランジスタを含む負荷駆動回路に対
する電源供給を遮断することで、電子制御装置の一部に
対する電源供給の遮断によって発熱量を大きく減少さ
せ、電子制御装置の温度上昇を効果的に抑制できるとい
う効果がある。請求項6記載の発明によると、温度上昇
を抑制するための電源供給の遮断が行われていることを
運転者が認知でき、温度上昇を抑制するために通常の制
御機能が発揮できない状態であることを認識した上で運
転を行えるという効果がある。
【0017】請求項7記載の発明によると、変速機を制
御する電子制御装置においては、電源供給の遮断によっ
て一般的に変速段が固定されることになるので、自己発
熱による温度上昇を電源供給の遮断によって走行不能と
なることなく効果的に防止できるという効果がある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図3は、本発明にかかる電子制御装置としての変
速機用電子制御装置を含む車両の動力系を示すシステム
構成図である。この図3において、図示しない車両に搭
載される内燃機関1のトルクは、自動有段変速機2を介
して駆動輪(図示省略)に伝達される構成であり、前記
自動有段変速機2は、ロックアップクラッチを備えたト
ルクコンバータを介して歯車式変速機にトルクを伝達す
る構成となっている。尚、自動変速機は無段変速機であ
っても良い。
【0019】また、自動有段変速機2の変速動作やロッ
クアップの制御を行う自動変速機用電子制御装置3(図
中には、A/T C/Uと記してある)は、CPU,R
AM,ROMを含んで構成される一方、自動有段変速機
2の作動油圧を制御する各種ソレノイドバルブを駆動す
るパワートランジスタを含んで構成され、前記各種ソレ
ノイドバルブと共に自動有段変速機2のケース内のAT
F雰囲気中に備えられている。
【0020】前記電子制御装置3には、車速センサ4か
らの車速信号VSP、アクセル開度センサ5からのアク
セル開度信号ACCなどが入力され、これらの検出信号
に基づいて自動変速制御やロックアップ制御を行う一
方、前記電子制御装置3近傍でATFの温度Tatf を検
出する温度センサ6(温度検出手段)からの検出信号が
入力され、該温度信号Tatf に基づき電源を自己遮断す
る機能を有している。
【0021】尚、前記温度センサ6は、電子制御装置3
の温度に相関する温度として近傍のATF温度を検出す
るものであり、直接電子制御装置3の温度を検出するセ
ンサであっても良い。図4は、前記電子制御装置3内の
構成を示す図であり、前記温度センサ6からの信号は、
制御装置3内のCPU3aに読み込まれる。一方、前記
CPU3aは、自動有段変速機2の作動油圧を制御する
各種ソレノイドバルブ7(負荷)への通電を制御するパ
ワートランジスタ3bのON・OFFを制御する。
【0022】また、前記電子制御装置3に電源を供給す
るためのリレー回路8をOFFして電源を自己遮断する
ためのトランジスタ3cが備えられており、前記トラン
ジスタ3cのOFFによってリレー回路8がOFFし、
電源が自己遮断されると、運転席等に設けられる警告灯
9(警告手段)と直列に接続されたトランジスタ10がO
Nとなり、前記警告灯9が点灯するようになっている。
尚、前記警告灯9は、イグニッションスイッチを介して
電源供給されるようになっており、イグニッションスイ
ッチがONであって、電子制御装置3の電源(リレー回
路8)がOFFされているときにのみ、点灯する構成と
なっている。
【0023】ここで、前記CPU3aによる電源供給制
御の様子を図5のフローチャートに従って説明する。
尚、本実施の形態において、電源遮断手段としての機能
は、前記図5のフローチャートに示すように、CPU3
aにおけるソフトウェア処理によって実現される構成と
なっている。図5のフローチャートにおいて、まず、ス
テップ1(図中ではS1と記してある。以下同様)で
は、前記温度センサ6で検出された電子制御装置3近傍
のATFの温度(又は電子制御装置3の温度)をA/D
変換して読み込む。
【0024】ステップ2では、温度センサ6で検出され
た実際の油温Tatf と第1の所定温度TAとを比較す
る。そして、油温Tatf が前記第1の所定温度TAを越
えているときには、ステップ3へ進み、前記第1の所定
温度TAよりも高い第2の所定温度TBと前記油温Tat
f とを比較する。ステップ3で、油温Tatf が第2の所
定温度TB以下であると判別されたとき、即ち、第1の
所定温度TAを越えていてかつ第2の所定温度TB以下
であるときには、ステップ4へ進み、制御要求に関わら
ず前記パワートランジスタ3bを(図中ではパワトラと
略してある)全て強制的にOFFとする制御を実行す
る。
【0025】前記パワートランジスタ3bの強制的なO
FF制御は、電子制御装置3の一部としての負荷駆動回
路についての電源供給の遮断に相当し、パワートランジ
スタ3bを全てOFF状態とすることで、比較的大きな
パワートランジスタ3bの自己発熱を停止させ、以て、
油温が高い雰囲気下で更にパワートランジスタ3bの自
己発熱により温度が上昇することを防止する。
【0026】尚、ソレノイドバルブ7が変速用のバルブ
である場合、強制的に全てOFFした場合には、所定の
フェールセーフ変速段(例えば3速)に固定されるよう
にしてある。ステップ5では、パワートランジスタ3b
を全て強制的にOFFしている状態を示すフラグに1を
セットする。
【0027】一方、ステップ3で油温Tatf が第2の所
定温度TBを越えていると判別されたときには、ステッ
プ6へ進み、前記トランジスタ10をOFFすることで、
リレー回路8をOFFし、電子制御装置3の全部に対す
る電源供給を自己遮断する。尚、前記リレー回路8をO
FFすることで、前述のように警告灯9が点灯し、電子
制御装置3への電源供給が自己遮断され、所定のフェイ
ルセーフ変速段に固定されることを運転者が認知できる
ようになっている。
【0028】即ち、パワートランジスタ3bのOFFだ
けでは自己発熱の抑制が十分でなく、第2の所定温度T
Bを越えてしまった場合には、電子制御装置3の全部に
対する電源供給を遮断することで、電子制御装置3にお
ける自己発熱を無くし、電子制御装置3の温度低下を図
り、電子制御装置3を構成する各種半導体の保護を図
る。
【0029】また、ステップ2で油温Tatf が、第1の
所定温度TA以下であると判別されたときには、ステッ
プ7へ進み、前記フラグの判別を行う。そして、フラグ
に1がセットされているとき、即ち、直前まで第1の所
定温度TAを越えていてかつ第2の所定温度TB以下で
あると判別されていて、ステップ4におけるパワートラ
ンジスタ3bの強制的なOFF制御を行っていたときに
は、ステップ8へ進む。
【0030】ステップ8では、現在の油温Tatf が、第
1の所定温度TA−所定値TH以下であるか否かを判別
し、現在の油温Tatf が第1の所定温度TA以下である
が、第1の所定温度TA−所定値THを越えているとき
には、そのまま本マーチンを終了させることで、パワー
トランジスタ3bの強制的なOFF制御の状態を保持さ
せると共に、フラグを1のままに保持する。
【0031】一方、ステップ8で、現在の油温Tatf
が、第1の所定温度TA−所定値TH以下であると判別
されたときには、ステップ9へ進み、パワートランジス
タ3bの強制的なOFF制御を中止させ、通常の制御状
態に復帰させる。また、ステップ10では、通常制御に復
帰したことに対応して前記フラグをゼロリセットする。
即ち、パワートランジスタ3bを通常に制御していると
きには、第1の所定温度TAを越えることが、強制的な
OFF制御の実行条件となるが、強制的なOFF制御が
一旦行われると、第1の所定温度TAを下回っても直ち
に通常制御に復帰させるのではなく、第1の所定温度T
Aよりも更に所定温度THだけ低い温度になってから初
めて通常の制御状態に復帰させるように、ヒステリシス
を設けてある。
【0032】上記のように、電子制御装置3の温度が高
くなっているときに、自己発熱を減少させるべく電源供
給を停止させることで、電子制御装置3の温度上昇を抑
制し、電子制御装置3を構成する各種電子部品の温度が
許容温度を越えることを回避できる。また、温度状態を
段階的に判別し、最初はパワートランジスタ3b(負荷
駆動回路)に対する電源供給の遮断のみを行わせ、更
に、温度上昇したときに電子制御装置3全体への電源供
給を遮断して、温度上昇に伴って段階的に電源遮断する
部位を増大させることで、温度上昇を確実に防止しつ
つ、電子制御装置3の機能を極力維持させることができ
る。
【0033】ところで、上記実施の形態では、現在の油
温Tatf と所定温度とを比較することで、電源供給を遮
断する制御を行う構成としたが、温度上昇を予測して好
ましくない高温に達することが予測されるときに、予め
電源供給を遮断する制御を行わせるようにしても良く、
かかる実施の形態を、図6のフローチャートに示す。
尚、本実施の形態において、温度上昇予測手段,電源遮
断手段としての機能は、前記図6のフローチャートに示
すように、CPU3aにおけるソフトウェア処理によっ
て実現される構成となっている。
【0034】ステップ11では油温Tatf を読み込み、次
のステップ12では、今回ステップ11で読み込んだ油温T
atf new と前回ステップ11で読み込んだ油温Tatf old
との差分として、油温Tatf の微分値ΔTatf を算出す
る。ステップ13では、油温Tatf と前記微分値ΔTatf
とに応じて通常制御領域,パワートランジスタ3bのO
FF領域,リレー回路8のOFF領域の3領域に分けら
れているマップを参照する。前記マップは、温度上昇に
伴って、通常制御領域からパワートランジスタ3bのO
FF領域、更に、リレー回路8のOFF領域への変化す
る特性であると共に、前記微分値ΔTatf が大きく温度
が上昇傾向にあるときには、より低温からパワートラン
ジスタ3bのOFF或いはリレー回路8のOFFが行わ
れる特性としてある。
【0035】ステップ14では、前記ステップ13でのマッ
プ参照の結果、パワートランジスタ3bのOFF領域に
該当していたか否かを判別する。そして、パワートラン
ジスタ3bのOFF領域に該当していたときには、ステ
ップ15へ進み、パワートランジスタ3bを強制的に全て
OFFする制御、即ち、パワートランジスタ3b(負荷
駆動回路)への電源供給を遮断する制御を実行させる。
【0036】一方、パワートランジスタ3bのOFF領
域でなかった場合には、ステップ16へ進み、リレー回路
8のOFF領域に該当していたか否かを判別する。そし
て、リレー回路8のOFF領域に該当していたときに
は、ステップ17へ進んで、リレー回路8をOFFし、電
子制御装置3に対する電源供給を自己遮断する。また、
ステップ16でリレー回路8のOFF領域に該当していな
いと判別されたときには、ステップ18へ進んで通常制御
を実行させる。
【0037】かかる構成によると、温度が上昇傾向にあ
るときに、事前に自己発熱を抑制する制御を実行でき、
温度が高くなることを応答良く抑制できることになる。
尚、上記の温度の上昇予測に基づく電源供給の遮断制御
においても、ヒステリシスを設けるようにしても良い。
ところで、上記各実施の形態では、CPU3aによるソ
フトウェア処理によって電源供給の遮断制御を行わせる
構成としたが、CPU3aが暴走した場合には、自己遮
断が行えなくなることにより電子制御装置3の温度が許
容温度を越え、各種の半導体が壊れてしまう可能性があ
る。
【0038】そこで、ハードウェア構成によって温度判
定と電源供給の遮断とを行わせる構成としても良く、か
かる実施の形態を図7に示す。図7において、温度セン
サ6から油温Tatf に応じて出力される信号が、コンパ
レータ21で基準温度に相当する基準電圧Vref と比較さ
れ、該比較結果に応じた信号が前記コンパレータ21から
出力されてAND回路(論理回路)22の一方の入力側に
入力される構成としてある。
【0039】一方、暴走監視回路23からCPU3aに出
力されるリセット信号が、前記AND回路22の他方の入
力側にも入力されるようになっており、油温Tatf が基
準温度以上であってかつCPU3aの暴走に伴ってリセ
ット信号が出力されたときにのみ、前記AND回路22の
出力がローレベルになってトランジスタ10がOFFさ
れ、これにより、リレー回路8(電源供給回路)がOF
Fとなって電子制御装置3への電源供給が自己遮断され
ることになる。
【0040】かかる構成によると、CPU3aが暴走し
ても、高温時には電子制御装置3に対する電源供給を確
実に自己遮断できることになり、自己発熱による温度上
昇によって電子制御装置3に含まれる各種の半導体が壊
れることを確実に防止できる。尚、前記自動変速機用電
子制御装置3は、自動変速機のケース内に設けられる構
成でなくても良く、また、電子制御装置を自動変速機用
のものに限定するものではない。但し、機関の燃料噴射
量や点火時期を制御する機関用の電子制御装置の場合、
電源供給の遮断は機関の停止につながり、走行不能にな
ってしまうのに対し、変速機用の電子制御装置では、電
源供給の遮断により変速段が固定されるだけであって走
行が可能であるので、変速機用電子制御装置への適用が
好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の車両用電子制御装置の基本構成
を示すブロック図。
【図2】請求項2記載の車両用電子制御装置の基本構成
を示すブロック図。
【図3】実施の形態における変速機用電子制御装置の制
御システムを示すシステム構成図。
【図4】実施の形態における変速機用電子制御装置の詳
細な構成を示す回路図。
【図5】実施の形態において温度判別に基づく電源遮断
制御の様子を示すフローチャート。
【図6】実施の形態において温度上昇の推定に基づく電
源遮断制御の様子を示すフローチャート。
【図7】実施の形態においてハードウェア構成によって
電源遮断を行う構成を示す回路図。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 自動有段変速機 3 自動変速機用電子制御装置 3a CPU 3b パワートランジスタ 3c トランジスタ 4 車速センサ 5 アクセル開度センサ 6 温度センサ 7 ソレノイド 8 リレー回路 9 警告灯 10 トランジスタ 21 コンパレータ 22 AND回路 23 暴走監視回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // F16H 59:78

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に配置された電子制御装置であって、 前記電子制御装置の温度に相関する温度を検出する温度
    検出手段と、 該温度検出手段で検出された温度が所定温度以上である
    ときに、前記電子制御装置の少なくとも一部に対する電
    源供給を止める電源遮断手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする車両用電子制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記電源遮断手段が、前記温度検出手段で
    検出された温度が所定温度以上であって、かつ、前記電
    子制御装置に含まれるCPUの暴走時であることを論理
    回路によって論理演算し、前記論理回路の出力によって
    前記電子制御装置の全部に対する電源供給回路を遮断す
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用電子制御装
    置。
  3. 【請求項3】車両に配置された電子制御装置であって、 電子制御装置の温度に相関する温度の上昇を予測する温
    度上昇予測手段と、 該温度上昇予測手段で所定温度以上への上昇が予測され
    たときに、前記電子制御装置の少なくとも一部に対する
    電源供給を止める電源遮断手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする車両用電子制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記電源遮断手段が、前記温度の上昇に応
    じて電源供給を遮断する部位を段階的に増大させること
    を特徴とする請求項1又は3に記載の車両用電子制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記電子制御装置の一部として、負荷駆動
    回路を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    つに記載の車両用電子制御装置。
  6. 【請求項6】前記電源遮断手段により電源供給を止めて
    いる状態を運転者に警告する警告手段を設けたことを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両用電
    子制御装置。
  7. 【請求項7】前記電子制御装置が、車両の変速機を制御
    する変速機用電子制御装置であることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか1つに記載の車両用電子制御装置。
JP32865896A 1996-12-09 1996-12-09 車両用電子制御装置 Expired - Fee Related JP3905159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32865896A JP3905159B2 (ja) 1996-12-09 1996-12-09 車両用電子制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32865896A JP3905159B2 (ja) 1996-12-09 1996-12-09 車両用電子制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10166965A true JPH10166965A (ja) 1998-06-23
JP3905159B2 JP3905159B2 (ja) 2007-04-18

Family

ID=18212726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32865896A Expired - Fee Related JP3905159B2 (ja) 1996-12-09 1996-12-09 車両用電子制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3905159B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6819994B2 (en) 2002-03-25 2004-11-16 Fujitsu Ten Limited Transmission electronic control unit
JP2007231872A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
CN102395774A (zh) * 2010-03-23 2012-03-28 丰田自动车株式会社 内燃机控制装置
CN102996273A (zh) * 2011-09-13 2013-03-27 株式会社电装 用于内燃机的控制器
JP2021063515A (ja) * 2019-10-10 2021-04-22 本田技研工業株式会社 電力供給制御装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6819994B2 (en) 2002-03-25 2004-11-16 Fujitsu Ten Limited Transmission electronic control unit
JP2007231872A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP4637036B2 (ja) * 2006-03-02 2011-02-23 本田技研工業株式会社 内燃機関の制御装置
CN102395774A (zh) * 2010-03-23 2012-03-28 丰田自动车株式会社 内燃机控制装置
DE112010005412T5 (de) 2010-03-23 2013-04-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Verbrennungsmotor-Steuervorrichtung
US8620560B2 (en) 2010-03-23 2013-12-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine control device
DE112010005412B4 (de) * 2010-03-23 2017-01-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Verbrennungsmotor-Steuervorrichtung
CN102996273A (zh) * 2011-09-13 2013-03-27 株式会社电装 用于内燃机的控制器
JP2021063515A (ja) * 2019-10-10 2021-04-22 本田技研工業株式会社 電力供給制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3905159B2 (ja) 2007-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9889839B2 (en) Vehicle engine control system
EP0636817B1 (en) Failure detecting system and method for automatic transmission
US5828967A (en) Control device for engine compartment cooling
JP4825283B2 (ja) エンジン制御装置
JPH10169483A (ja) 変速機の制御装置
KR100292637B1 (ko) 로크-업토크컨버터를갖는자동변속기에결합된내연기관을위한연료차단및연료공급회복제어시스템
JPH10166965A (ja) 車両用電子制御装置
JPH01172664A (ja) 電子制御式自動変速機のフェールセーフ制御装置
JP6753691B2 (ja) 電子制御装置及び電子制御方法
JP2583534B2 (ja) 車両用定速走行装置
US7269492B2 (en) Control system
JP2004183519A (ja) 自動車のエンジン停止制御装置
KR100737482B1 (ko) 자동변속기 차량에서 시동 모터 제어장치
JP3656790B2 (ja) 自動変速機の故障検出装置
KR100427288B1 (ko) 댐퍼 클러치 고장 진단방법
JP3680593B2 (ja) 自動変速機用コントロールユニットの高温時暴走防止装置
JP4015451B2 (ja) 車両のドライブトレインに対する制御装置
JP2587090Y2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3498418B2 (ja) 自動変速機のロックアップ制御装置
JP3777699B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH04123936A (ja) トラクション制御装置
KR100525573B1 (ko) 차량의 구동열에 대한 제어 방법 및 장치와 차량용 자동변속 장치
JP3931142B2 (ja) 車両のドライブトレインに対する制御方法
JPH10200054A (ja) 半導体集積回路
JPH0714262U (ja) 自動変速機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040302

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040602

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040903

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees