JPH10166549A - 印刷器具及び印刷方法 - Google Patents

印刷器具及び印刷方法

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JPH10166549A
JPH10166549A JP33073296A JP33073296A JPH10166549A JP H10166549 A JPH10166549 A JP H10166549A JP 33073296 A JP33073296 A JP 33073296A JP 33073296 A JP33073296 A JP 33073296A JP H10166549 A JPH10166549 A JP H10166549A
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良行 野口
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】陰極線管の主レンズ系を構成する高抵抗管のよ
うな円筒部品の内面に簡便且つ確実に印刷を施す。 【解決手段】ワークWの内面に近接して対向配置した転
写パッド3を膨張させ、転写パッド3の外面をワークW
の内面に圧接して、転写パッド3の外面に予め付着させ
たインクパターンをワークWの内面に転写する。転写パ
ッド3の膜厚を、両端部から中央部に向けて、或いは、
一端部から他端部に向けて連続的に薄くなるように構成
し、その膜厚が薄くて膨張し易い部分から順次ワークW
の内面に密着するようにする。これにより、転写パッド
3の外面とワークWの内面との間の空気を効率良く排出
させ、それらの間に気泡の残留することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写印刷により円
管等の内面を簡便に印刷できる印刷器具及び印刷方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平6−275211号公報
に、陰極線管のネック部に設けられる電子ビームのレン
ズ系を、円筒基体の内面に複数のグリッドを印刷形成す
ることで構成することが開示されている。この場合の円
筒基体のような円管の内面に印刷を施す従来の方法とし
ては、ディスペンサー方式が良く知られており、同公報
にも記載されている。このディスペンサー方式では、イ
ンクタンクに接続されたノズルを円管内面に挿入し、ノ
ズルからインクを噴出させて円管内面に塗布する。ま
た、ノズルに代えて多数の孔を有するパイプからインク
を噴射するインクジェット方式も知られている。
【0003】更に、同公報には、インクである導電ペー
ストを表面に載せたゴムローラーを円筒基体の内周面に
沿って転動させることにより転写法で円筒基体の内面に
導電パターンを印刷する方法も開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したディスペンサ
ー方式は、基本的にパターンを1本1本描画するもの
で、描画時間が比較的長くかかるという欠点が有った。
また、インクジェット方式でも同様であるが、円管内面
に直接インクを噴射して描画するいわゆる直接描画方式
では、上述の陰極線管用の円筒基体のような内径が小さ
い円管内面の微細なパターンを印刷する場合、ノズルや
パイプの噴出孔として小さいものを用いる必要が有り、
その噴出孔にインクが詰まり易いという問題が有った。
【0005】上記公報に開示されているゴムローラーを
用いた転写法による印刷の場合には、上述のような問題
は生じない。しかしながら、このゴムローラーの転動に
よる転写法では、比較的単純なパターンしか印刷するこ
とができないという問題が有った。
【0006】そこで、本発明の目的は、円管等の内面に
短時間で印刷を施すことができるとともに、内径が小さ
い円管等の内面の微細且つ比較的複雑なパターンをも簡
便且つ確実に印刷することができる印刷器具及び印刷方
法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
本発明の印刷器具は、加圧流体の吹き出し孔を外周面に
有する保持部材と、前記保持部材の前記外周面を離間可
能に被覆し、前記加圧流体の加圧により膨張し、前記加
圧を解除した時に収縮して元の状態に復帰する転写パッ
ドであって、膜厚が変化している転写パッドとを備え
る。
【0008】本発明の一態様では、前記保持部材が棒状
であって、前記転写パッドの膜厚が前記保持部材の長手
方向において変化している。
【0009】本発明の一態様では、前記吹き出し孔の位
置において前記転写パッドの膜厚が相対的に小さい。
【0010】本発明の一態様では、前記転写パッドの中
央部の膜厚が両端部の膜厚よりも小さい。
【0011】本発明の一態様では、前記転写パッドの一
端部から他端部に向かって膜厚が小さくなる。
【0012】本発明の一態様では、前記転写パッドの膜
厚が連続的に変化している。
【0013】本発明の一態様では、前記転写パッドの膜
厚が段階的に変化している。
【0014】本発明の一態様では、前記吹き出し孔が、
前記保持部材の長手方向の1ヶ所の周りに設けられてい
る。
【0015】本発明の一態様では、前記吹き出し孔が、
前記保持部材の長手方向の複数ヶ所の周りに設けられて
いる。
【0016】本発明の一態様では、前記保持部材の前記
外周面が、前記転写パッドの膜厚の変化に対応する形状
に構成されている。
【0017】本発明の一態様では、前記転写パッドの外
周面が実質的に同一円筒面内に存在する。
【0018】また、本発明の印刷方法では、加圧流体の
吹き出し孔を外周面に有する保持部材と、その保持部材
の前記外周面を離間可能に被覆した、膜厚が変化してい
る転写パッドとを備えた印刷器具を被印刷面に対向さ
せ、前記加圧流体の加圧により前記転写パッドを膨張さ
せて前記被印刷面に接触させ、前記転写パッドの外周面
に予め付着させたインクを前記被印刷面に転写する。
【0019】本発明の一態様では、前記印刷面が曲面で
ある。
【0020】本発明の一態様では、前記保持部材が棒状
であり、前記被印刷面が、被印刷体に設けられた穴の内
面である。
【0021】本発明の一態様では、前記転写パッドが、
その中央部から両端部に順次連続的に前記穴の前記内面
に接触する。
【0022】本発明の一態様では、前記転写パッドが、
その一端部から他端部に順次連続的に前記穴の前記内面
に接触する。
【0023】本発明の一態様では、円筒部品又は円筒部
分の内周面に導電パターンを形成する際に適用する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい実施の形
態に従い説明する。
【0025】まず、図3及び図4を参照して、以下の実
施の形態において例として用いる被印刷体(ワーク)に
ついて説明する。
【0026】図3に示すように、本発明の実施の形態に
おいて例示する被印刷体(ワーク)は、既述した特開平
6−275211号公報に開示されているように、陰極
線管100のネック部に設けられる電子ビームの主レン
ズ系を構成する高抵抗管110である。なお、図3で
は、陰極線管100内の高抵抗管110以外の構成は図
示省略した。
【0027】図3及び図4に示すように、高抵抗管11
0は、例えば、アルミナ(Al2 3 )中にTi、W、
Cu等の酸化物を混合し焼結させて導電性を持たせた物
質や導電性を持たせたフェライト、チタニア系セラミッ
クス等からなり、高耐圧性を有する絶縁物を主成分とす
る。この高抵抗管110は、真円度の高い(例えば20
μm以下)円筒形状に形成され、その両端部及び中央部
に、例えば、RuO2−ガラスペースト(商品名#95
16、デュポン社製等)からなるリング状の電極膜11
1、112、113が塗布形成されている。また、電極
膜111〜113の間にそれらと同じ材料からなるリン
グ状の導電リング114が形成されている。ここで、電
極膜111と113は、高抵抗管110の両端部から夫
々外部に電気的に接続されて、電子ビームの主レンズ系
の第3グリッド(G3 )と第5グリッド(G5 )を夫々
構成する。また、電極膜112は、高抵抗管110の壁
部に穿設された貫通孔(不図示)を通じて外部に電気的
に接続され、電子ビームの主レンズ系の第4グリッド
(G4 )を構成する。これらの電極膜111〜113の
間に形成された導電リング114は、高抵抗管110の
導電性内壁を通して電位が固定され、高抵抗管110内
の径方向における電位の安定、電極膜111〜113間
の電位勾配の緩和、電極膜111〜113間の電位の微
調整による球面収差の低減、及び、電極膜111〜11
3間での電位の安定等の作用を示す。
【0028】このように陰極線管の電子レンズの主レン
ズ系G3 〜G5 を高抵抗管110内に塗布形成した導電
パターンで構成することにより、主レンズ系G3 〜G5
の同芯度が向上する。その結果、電子ビームの軸ずれを
小さくでき、高画質の画像を実現できる。また、主レン
ズ系を構成する電極間の電位勾配が小さくなるので、電
極間の放電を防止することができ、加えて、主レンズ系
の球面収差を小さくすることができるので、ビームスポ
ット径を小さくして解像度を向上させることができる。
【0029】次に、上述した高抵抗管110の内面に電
極膜111〜113及び導電リング114等の導電パタ
ーンを塗布形成するための本発明の実施の形態を説明す
る。
【0030】図1(a)に、本発明の第1の実施の形態
による印刷器具の縦断面図を、図1(b)に、図1
(a)のB−B線に沿った横断面図を夫々示す。また、
図2に、印刷器具の外観斜視図を示す。
【0031】印刷器具1は、金属やプラスチック等の硬
質材料、例えば、ステンレススチールで構成されたほぼ
円柱形をなす棒状保持部材2と、この棒状保持部材2の
外周面に嵌装された天然ゴム、NBR、SBR等のゴ
ム、例えば、シリコーンゴムで構成された転写パッド3
と、この転写パッド3の両端部を棒状保持部材2に締め
付けている、例えば、金属製の締結バンド4とを備えて
いる。なお、この印刷器具の基本構成については、本願
出願人が特願平8−146905号(平成8年6月10
日出願)により既に提案している。
【0032】図1(a)及び(b)に示すように、棒状
保持部材2には、その中心軸に沿って空気導通路21が
設けられ、この空気導通路21と連通して棒状保持部材
2の長手方向ほぼ中央部の外周面4ヶ所に空気吹き出し
孔22が設けられている。転写パッド3は、この棒状保
持部材2の空気吹き出し孔22を閉塞して、常時は、そ
のゴム弾性により棒状保持部材2の外周面23に密着し
ている。
【0033】図2に示すように、棒状保持部材2は、そ
の空気導通路21が設けられた側の端部が延長され、そ
の延長部分24の先端部にロータリーエアジョイント2
5が設けられている。また、その延長部分24の途中
に、この印刷器具1を不図示の駆動装置に回転可能に保
持させるためのベアリング部26が設けられている。
【0034】図1(a)に示すように、本実施の形態に
よる転写パッド3は、その両端部から中央部に行くに従
い膜厚が連続的に薄くなるように構成されている。例え
ば、被印刷体である高抵抗管110の内径aが12mm
φ、転写パッド3の外径bが11mmφの時、転写パッ
ド3の両端部での内径cは7mmφ(転写パッド3の膜
厚t=2mm)、中央部での内径dは8.5mmφ(転
写パッド3の膜厚t=1.25mm)に構成される。ち
なみに、この時、空気導通路21の内径eは1.5mm
φ、空気吹き出し孔22の内径fは0.5mmφであ
る。
【0035】このような転写パッド3は、例えば、図7
に示すように、転写パッド3の内面形状に対応した内型
124と外面形状に対応した外型125とにより、モー
ルド成型で製造することができる。なお、転写パッド3
の外面両端部には締結バンド4を収容するための凹部3
1が設けられているが、締結バンド4を締め付けた時に
締結バンド4が転写パッド3の外面にめり込んで突出し
ないような場合には、凹部31を設ける必要は無い。
【0036】一方、図1(a)に示すように、棒状保持
部材2の外周面23は、上述した転写パッド3の膜厚の
変化に対応してその中央部が膨出した形状に構成されて
いる。これにより、転写パッド3の膜厚の変化が相殺さ
れ、図示の如く、転写パッド3の外面を1つの円筒面に
構成することができる。そして、このように、転写パッ
ド3の外面を1つの円筒面に構成することにより、図示
の如く、後述する転写パターンを載せた転写パッド3の
外面を被印刷体(ワーク)である高抵抗管110の内面
に等間隔で近接配置することができる。その結果、ワー
ク内面への印刷ずれ等の無い正確な転写を行うことがで
きる。
【0037】次に、この印刷器具1を用いて、高抵抗管
110(以下、「ワークW」と言う。)の内面に導電パ
ターンを印刷する方法を説明する。
【0038】まず、印刷器具1の締結バンド4で締め付
けられていない転写パッド3の表面(以下、「有効印刷
領域」と言うことがある。)に印刷用インクである導電
ペースト(例えば、RuO2 −ガラスペースト:商品名
#9516、デュポン社製)を所定のパターンで付着さ
せる。このインクを付着させる方法については後述す
る。
【0039】次に、図2及び図1(a)に示すように、
内面を印刷するワークWの中に、ワークWの内面に転写
パッド3が当たらないように棒状保持部材2の中心軸を
ワークWの管軸に合わせながら印刷すべき位置まで印刷
器具1を挿入する。
【0040】次に、図1(b)に示すように、棒状保持
部材2の空気導通路21から、例えば、3〜5kg重/
cm2 の圧力で圧縮空気5を送り、空気吹き出し孔22
から吹き出させる。これにより、棒状保持部材2の外周
面23に密着していた転写パッド3の内面が空気吹き出
し孔22の部分から加圧され、転写パッド3が膨張を開
始する。この時、本実施の形態では、転写パッド3の膜
厚を両端部から中央部に向けて連続的に薄くなるように
構成しているので、転写パッド3は、膜厚の薄い中央部
から膜厚の厚い両端部に向けて順次膨らみだす。そし
て、転写パッド3の外面は、その中央部から両端部に向
かって順次ワークWの内面に圧着し、転写パッド3の外
面に付着しているインクがワークWの内面に転写され
る。また、本実施の形態では、空気吹き出し孔22を棒
状保持部材2の中央部にのみ設けているので、転写パッ
ド3がより中央部から膨らみだし易い。
【0041】このように、転写パッド3が中央部から両
端部に向けて順次膨らんでワークWの内面に密着するこ
とにより、転写パッド3の外面とワークWの内面との間
の空気が効率よく排出され、それらの間に気泡が残留す
ることが確実に防止される。この結果、転写パッド3の
外面とワークWの内面との間の密着不良に起因する印刷
パターンの不良が無くなり、きれいで確実な印刷を行う
ことができる。
【0042】上述の効果を確実に得るためには、転写パ
ッド3の膜厚の変化量(=最大膜厚tmax /最小膜厚t
min )を133.3%(上述した中央部での内径dが8
mmφに相当)以上とするのが好ましい。これよりも変
化量が少ないと、転写パッド3の外面とワークWの内面
との間に気泡の残留する場合が有り得る。一方、転写パ
ッド3の機械的強度を考えると、膜厚の変化量の上限は
200%(上述した中央部での内径dが9mmφに相
当)とするのが好ましい。勿論、この上限は、転写パッ
ドを構成する材料の機械的強度が許す限り、いくらでも
大きくすることができる。
【0043】図1(d)に、転写パッド3の外面の全面
がワークWの内面に密着した状態を示す。この時、印刷
器具1及びワークWのいずれかを回転させるようにして
も良い。
【0044】この後、棒状保持部材2への圧縮空気5の
供給を止め、転写パッド3を収縮させて棒状保持部材2
の外周面23に密着するように復帰させる。その後、印
刷器具1をワークWから抜き出す。これにより、ワーク
Wの内面には、転写パッド3の外面に付着していたイン
クのパターンが転写されて、例えば、図4に示すような
導電ペーストのパターンがワークWである高抵抗管11
0の内面に塗布形成される。この後、例えば、高抵抗管
110の内面に塗布された導電ペーストを850℃で1
0分間ベーキングし、印刷を完成する。
【0045】次に、転写パッド3にインクを付着させる
方法を説明する。
【0046】図5に示すように、金属、ガラス、樹脂等
で構成され、印刷パターンに対応したパターンの凹部6
1がエッチング等で形成された凹板60を用いる。この
凹板60の凹部61にインク7を載せ、その後、例え
ば、ドクターで掻き取って、凹部61をインク7で充填
するとともに、インク7表面を平らにする。次に、印刷
器具1を、例えば、矢印Aの方向に凹板60上を転動さ
せ、凹部61内のインク7を転写パッド3の外面に付着
させる。これにより、所望パターンのインク7が転写パ
ッド3の外面に付着する。
【0047】なお、本例の場合、各凹部61のインク7
が転写パッド3の外面の全周に渡って付着するワークW
の軸に対称な印刷パターンを示しているが、本実施の形
態の印刷器具1では、転写パッド3の外面に付着させた
インクパターンがほぼそのままの形でワークWの内面に
転写されるので、印刷パターンは、ワークWの軸に非対
称なものでも可能であり、目的の印刷パターンに応じて
凹部61のパターン形状を種々に変更することが可能で
ある。即ち、本発明では、既述したようなゴムローラー
を円管内面に転動させる転写法と比較して、かなり複雑
なパターンでも正確に印刷が可能である。また、上述の
ような凹板60の代わりに、例えば、シリコン層と非シ
リコン層のインクの反発性の違いを利用した水無平板を
用い、上述した凹板60を用いた方法とほぼ同様にし
て、転写パッド3の外面にインクを所定パターンで付着
させることもできる。
【0048】図6に、本実施の形態の印刷器具1を装備
した印刷装置の例を示す。
【0049】図示の如く、印刷装置は、ワークWを保持
するVブロック50、このVブロック50を図中X−
X′方向に移動させる機構(不図示)、印刷器具1、こ
の印刷器具1を回転駆動する機構(不図示)、印刷器具
1に圧縮空気を送る機構(不図示)、凹板60、この凹
板60を図中Y−Y′方向に移動させる機構(不図
示)、凹板60を図中Z−Z′方向に移動させる機構
(不図示)、及び、凹板60の表面を掻き取るドクター
62を備えている。
【0050】例えば、スタート時は、凹板60が図示の
位置よりも下方に在り、印刷器具1から離間している。
そこで、まず、内面を印刷する円管型のワークWをVブ
ロック50のV字溝51に固定する。これにより、ワー
クWの管軸と印刷器具1の中心軸とが同軸に配置される
ようになっている。次に、不図示のローラー等によるイ
ンク供給装置により凹板60の凹部61にインクを充填
し、更に、余分のインクをドクター62で掻き取る。し
かる後、凹板60を上昇(図中Z′方向)させて、凹板
60の上面と印刷器具1の転写パッド3とが互いに接触
するようにする。次に、凹板60を図中Y′方向に移動
させながら、印刷器具1を、凹板60の移動に同期させ
て回転させる。これにより、凹板60上のインクパター
ンが印刷器具1の転写パッド3外面に転写され、その外
面に所定のパターンでインクが付着する。その後、凹板
60を下降(図中Z方向)させ、印刷器具1から離間さ
せる。次に、Vブロック50を図中X′方向に移動さ
せ、相対的に印刷器具1をワークWの円孔内に挿入す
る。しかる後、図示省略したコンプレッサー等から圧縮
空気5を印刷器具1に供給し、転写パッド3を膨張させ
る。これにより、転写パッド3の外面がワークWの内面
に圧着し、その転写パッド3の外面に付着していたイン
クがワークWの内面に転写される。この後、例えば、図
示省略したバルブを切り換える等により圧縮空気5の供
給を止める。これにより、転写パッド3が収縮して元に
戻り、転写パッド3の外面がワークWの内面から離間す
る。次に、Vブロック50を図中X方向に移動させて、
相対的に印刷器具1をワークWから抜き出す。これによ
り、転写工程が完了する。この印刷装置において、例え
ば、転写が済んだワークWの取り外し、及び、新しいワ
ークWの取り付け等を自動化することにより、高効率で
転写印刷を行うことができる。
【0051】以上に説明した本発明の第1の実施の形態
によれば、簡単な操作でしかも1回の転写操作で非常に
迅速に被印刷体(ワーク)Wの内面に転写印刷を行うこ
とができる。また、印刷器具1はかなり細く構成するこ
とができるため、例えば、陰極線管の主レンズ系を構成
するかなり小径の高抵抗管110の内面に導電パターン
を印刷する場合にも好適に用い得る。更に、転写印刷で
あるため、ディスペンサーやインクジェット方式等の直
接描画方式の場合のようにインク噴き出し孔にインクが
詰まるという問題を生じない。
【0052】なお、印刷膜厚を厚くしたい場合には、上
述した1回の転写操作を繰り返すことにより、厚い膜厚
の印刷も可能である。
【0053】また、この第1の実施の形態では、転写パ
ッド3の膜厚を両端部から中央部に向かって次第に薄く
なるように構成して、転写パッド3が膨張する時に、そ
の転写パッド3の外面が中央部から両端部に向かって順
次被印刷体(ワーク)Wの内面に密着するようにしてい
る。従って、転写パッド3の外面と被印刷体(ワーク)
Wの内面との間の空気を効率良く排出することができ、
それらの間に気泡が残留することを確実に防止すること
ができる。この結果、パターン欠け等の印刷不良が無い
きれいで確実な印刷を行うことができる。また、転写パ
ッド3を膨張させるための圧縮空気の圧力を比較的低く
設定することができ、その結果、転写パッド3に加わる
ストレスを軽減することができて、転写パッド3の寿命
を長くすることができる。更に、転写パッド3を保持す
る棒状保持部材2の外周面23を、転写パッド3の膜厚
の変化を相殺する形状に構成して、転写パッド3が収縮
した状態の時にその転写パッド3の外面が1つの円筒面
を構成するようにしているので、例えば、高抵抗管11
0等の被印刷体(ワーク)Wの円筒内面への転写精度を
極めて高くすることができる。
【0054】ちなみに、この本発明の第1の実施の形態
による印刷器具1を用いて陰極線管用の高抵抗管110
を製造した場合と、従来のディスペンサー方式で製造し
た場合を比較すると、スループットは、本発明の場合が
1分/サイクル、従来の場合が7分/サイクルであっ
た。また、製品歩留りは、本発明の場合が98%、従来
の場合が80%であった。従って、本発明により、高効
率で且つ正確な印刷の行われることが分かる。
【0055】なお、上述した第1の実施の形態におい
て、転写パッド3の有効印刷領域に比してワークWの長
さが短い場合、そのワークWの両端部にワークWの内径
とほぼ同じ内径の補助リングを配置しても良い。これに
より、転写パッド3が膨張した時に、短いワークWと締
結バンド4との間の領域で転写パッド3の膨張が進んで
転写パッド3が破裂することを確実に防止することがで
きる。但し、この第1の実施の形態では、転写パッド3
の両端部の膜厚を相対的に大きくしているので、その両
端部近傍部分は比較的膨張し難く、従って、転写パッド
3の有効印刷領域とワークWの長さとの差がそれ程大き
くない場合には、上述のような補助リングを用いなくて
も、転写パッド3の破裂は起こり難いという効果が有
る。
【0056】次に、図8を参照して本発明の第2の実施
の形態を説明する。なお、この第2の実施の形態におい
て、上述した第1の実施形態と対応する部位には上述し
た第1の実施の形態と同一の符号を付す。
【0057】図8に示すように、この第2の実施の形態
では、転写パッド3の膜厚がその一端部から他端部に向
かって連続的に変化するように構成されている。また、
棒状保持部材2の外周面23は、その転写パッド3の膜
厚の変化に対応した円錐面に構成されている。そして、
これにより、転写パッド3の膜厚の変化が相殺され、転
写パッド3の収縮時、その外面が1つの円筒面をなすよ
うに構成されている。更に、棒状保持部材2の外周面2
3には、転写パッド3の膜厚が薄い側の端部近傍の周囲
4ヶ所に空気吹き出し孔22が設けられている。これ以
外の構成は、上述した第1の実施の形態と同一であり、
従って、その詳細な説明は省略する。
【0058】次に、この第2の実施の形態による印刷器
具1の動作を説明する。
【0059】まず、図8(a)に示すように、転写パッ
ド3の外面に所定パターンのインクを付着させた印刷器
具1をワークWの円孔内に配置する。しかる後、図8
(b)に示すように、棒状保持部材2の空気導通路21
から圧縮空気5を送り、これを空気吹き出し孔22から
吹き出させて、転写パッド3を膨張させる。この時、こ
の第2の実施の形態では、空気吹き出し孔22が設けら
れた側の端部において転写パッド3の膜厚が相対的に薄
く構成されているので、図示の如く、転写パッド3は、
その膜厚が薄い側の端部から膨張を開始する。そして、
図8(c)に示すように、転写パッド3は、その膜厚が
薄い側の端部から膜厚が厚い側の端部に向かって順次膨
張してワークWの内面に密着する。従って、転写パッド
3の外面とワークWの内面との間の空気は、この膨張す
る転写パッド3に押し出されて確実に排出され、転写パ
ッド3の外面とワークWの内面との間に気泡が残留する
ことが確実に防止される。その結果、図8(d)に示す
ように、転写パッド3の外面はその全面に渡って確実に
ワークWの内面に密着し、ワークWの内面への確実な転
写が行われる。
【0060】従って、この第2の実施の形態でも、上述
した第1の実施の形態と同様、パターン欠け等の印刷不
良が無いきれいで確実な印刷を行うことができるという
効果が得られる。また、転写パッド3を膨張させるため
の圧縮空気の圧力を比較的低く設定することができ、そ
の結果、転写パッド3に加わるストレスを軽減すること
ができて、転写パッド3の寿命を長くすることができる
という効果も得られる。更に、転写パッド3を保持する
棒状保持部材2の外周面23を、転写パッド3の膜厚の
変化を相殺する形状に構成して、転写パッド3が収縮し
た状態の時にその転写パッド3の外面が1つの円筒面を
構成するようにしているので、例えば、陰極線管用の高
抵抗管等の被印刷体(ワーク)Wの円筒内面への転写精
度を極めて高くすることができるという効果も得られ
る。
【0061】なお、この第2の実施の形態において、転
写パッド3の膜厚の変化量(=最大膜厚tmax /最小膜
厚tmin )は、上述した第1の実施の形態と同様、13
3.3%以上200%以下とするのが好ましい。転写パ
ッド3の膜厚の変化量が133.3%よりも少ないと、
転写パッド3の外面とワークWの内面との間に気泡の残
留する場合が有り得る。また、膜厚の変化量が200%
を超えると、転写パッド3の機械的強度が弱くなって、
転写パッド3が破損し易くなる虞が有る。
【0062】また、この第2の実施の形態において、空
気吹き出し孔22を設ける位置は、図示の例のように、
転写パッド3の膜厚が薄い側の端部近傍であるのが、上
述した転写パッド3の動作を確実に行わせる上で好まし
いが、例えば、転写パッド3の膨張を比較的低圧で行わ
せるような場合等には、膜厚の変化の影響が強く現れる
ので、空気吹き出し孔22を転写パッド3の中央部近傍
や、更には、反対側の膜厚の厚い側の端部近傍に設ける
ことも可能である。更に、空気吹き出し孔22は、棒状
保持部材2の長手方向(軸方向)の複数ヶ所の周りに設
けても良い。
【0063】図9に、本発明の第3の実施の形態を示
す。この第3の実施の形態において、上述した第1の実
施形態と対応する部位には上述した第1の実施の形態と
同一の符号を付す。
【0064】この第3の実施の形態では、上述した第1
の実施の形態と同様の構成において、空気吹き出し孔2
2が、棒状保持部材2の長手方向(軸方向)の複数ヶ所
(図示の例では5ヶ所)の周りに設けられている。これ
以外の構成は、上述した第1の実施の形態と同じであ
る。
【0065】この第3の実施の形態の構成でも、転写パ
ッド3は、その膜厚の薄い中央部から膜厚の厚い両端部
に向かって順次膨張して行き、その中央部から両端部に
向かって順次ワークWの内面に密着する。従って、上述
した第1の実施の形態の場合と同様、転写パッド3の外
面とワークWの内面との間の空気が、この膨張する転写
パッド3に押し出されて確実に排出され、転写パッド3
の外面とワークWの内面との間に気泡が残留することが
確実に防止される。その結果、上述した第1の実施の形
態と同様、パターン欠け等の印刷不良が無いきれいで確
実な印刷を行うことができるという効果が得られる。
【0066】また、この第3の実施の形態においては、
転写パッド3の中央部から両端部に向かって空気吹き出
し孔22の径を順次小さく又は大きくすること等によ
り、転写パッド3の膨張の仕方を微調整することが可能
である。
【0067】図10に、本発明の第4の実施の形態によ
る棒状保持部材2の構成を示す。この棒状保持部材2以
外の構成は、上述した第1の実施の形態と同じである。
【0068】この第4の実施の形態では、棒状保持部材
2の外周面23に、空気吹き出し孔22と連続する溝2
7を設けている。これにより、図9に示す第3の実施の
形態と同様、空気吹き出し孔22から吹き出した圧縮空
気が転写パッド3の内面にほぼ均等に供給される。従っ
て、上述した第3の実施の形態とほぼ同じ効果が得られ
る。しかも、この第4の実施の形態では、上述した第3
の実施の形態と比較して、棒状保持部材2の加工が簡単
である。更に、この第4の実施の形態では、上述した第
3の実施の形態の場合よりも転写パッド3の中央部にお
いて強く圧縮空気が吹き出すので、転写パッド3がその
中央部から順次膨張する仕方をより制御し易い。また、
この第4の実施の形態でも、溝27の形状を、例えば、
中央部から両端部に向けて順次幅を狭く又は広くした
り、深さを浅く又は深くしたりすること等により、転写
パッド3の膨張の仕方を微調整することが可能である。
【0069】図11に、本発明の第5の実施の形態を示
す。この第5の実施の形態において、上述した第1の実
施形態と対応する部位には上述した第1の実施の形態と
同一の符号を付す。
【0070】この第5の実施の形態では、転写パッド3
の膜厚を連続的にではなく断続的に変化させている。即
ち、転写パッド3の膜厚を、図示の如く、中央部と両端
部との間で一様に連続的に変化させるのではなく、中央
部と両端部との間の所定ヶ所で比較的急激に変化させて
いる。そして、棒状保持部材2の外周面23は、この転
写パッド3の膜厚の変化に対応してその変化を相殺する
形状に構成されている。これ以外の構成は、上述した第
1の実施の形態と同じである。
【0071】この第5の実施の形態のように構成して
も、転写パッド3は、その膜厚の薄い中央部から膜厚の
厚い両端部に向かって順次膨張して行き、その中央部か
ら両端部に向かって順次ワークWの内面に密着する。従
って、上述した第1の実施の形態の場合と同様、転写パ
ッド3の外面とワークWの内面との間の空気が、この膨
張する転写パッド3に押し出されて確実に排出され、転
写パッド3の外面とワークWの内面との間に気泡が残留
することが確実に防止される。その結果、上述した第1
の実施の形態と同様、パターン欠け等の印刷不良が無い
きれいで確実な印刷を行うことができるという効果が得
られる。
【0072】この第5の実施の形態では、転写パッド3
の膜厚を変化させる位置を変えることにより、転写パッ
ド3の膨張の仕方を調整することが可能である。また、
転写パッド3の膜厚を断続的に変化させる箇所と連続的
に変化させる箇所を組み合わせて用いることも可能であ
る。
【0073】図12に、本発明の第6の実施の形態によ
る転写パッド3の構成を示す。この第6の実施の形態で
は、上述した第5の実施の形態と同様の構成において、
転写パッド3の膜厚の変化位置を複数ヶ所に設け、転写
パッド3の膜厚を段階的に変化させている。なお、図示
は省略したが、この転写パッド3を保持する棒状保持部
材2の外周面23は、この転写パッド3の膜厚の変化に
対応してその変化を相殺する形状に構成されている。こ
れ以外の構成は、上述した第1の実施の形態と同じであ
る。
【0074】この第6の実施の形態では、上述した第5
の実施の形態と比較して、より第1の実施の形態の場合
に近い、転写パッド3の膨張の仕方を得ることができ
る。従って、上述した第1の実施の形態とほぼ同じ効果
を得ることができる。しかも、この第6の実施の形態で
は、転写パッド3の膜厚を変化させる位置を種々に変え
ることにより、転写パッド3の膨張の仕方を微調整する
ことが可能である。また、転写パッド3の膜厚を断続的
に変化させる箇所と連続的に変化させる箇所を組み合わ
せて用いることも可能である。
【0075】なお、この第6の実施の形態において、転
写パッド3の膜厚を、上述した第2の実施の形態と対応
するように、転写パッド3の一端部から他端部に向かっ
て段階的に薄くなるようにしても良い。その場合には、
上述した第2の実施の形態とほぼ同じ効果を得ることが
できる。
【0076】以上、本発明を好ましい実施の形態に従い
説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定される
ものではない。例えば、上述の実施の形態では、転写パ
ッド3を膨張させるために圧縮空気を用いたが、転写パ
ッド3を膨張させるための加圧流体としては、空気以外
のガスや油等の液体を用いることもできる。
【0077】また、内面に印刷を施す被印刷体(ワー
ク)としては、上述の実施の形態で例示した陰極線管の
電子レンズ系を構成する高抵抗管に限られず、例えば、
VTR等のロータリートランスコイルやモーターのステ
ーター若しくはローターのコイル等、種々の円筒部品の
内面印刷に本発明は適用が可能である。
【0078】また、本発明は、導電性のパターンを印刷
する場合に限らず、絶縁性のパターンを印刷する場合に
も適用が可能である。更に、本発明では、導電性のパタ
ーンと絶縁性のパターンを同時に印刷することも可能で
ある。
【0079】また、本発明は、円筒部品に限らず、被印
刷体の円形の孔若しくは穴の内面を印刷する場合に適用
が可能である。更に、被印刷体の孔若しくは穴の形状は
真円でなくとも円に近ければ、それに対応した断面形状
の本発明の印刷器具を用いることにより、簡便で精確な
印刷が可能である。更に、本発明は、孔若しくは穴の内
面に限らず、例えば、溝の内面のような曲面状の被印刷
面に印刷を施す場合にも適用が可能である。
【0080】
【発明の効果】本発明では、保持部材の外周面に設けた
転写パッドを曲面状の被印刷面に向けて膨張させ、その
膨張した転写パッドを被印刷面に接触させて、その転写
パッドの外面に予め付着させたインクを被印刷面に転写
させるに際し、転写パッドの膜厚を場所により変化させ
て、転写パッドがその1ヶ所から順次連続的に被印刷面
に接触するようにしている。従って、転写パッドの外面
と被印刷面との間の空気を効率良く排出することがで
き、それらの間に気泡の残留することが確実に防止され
る。この結果、パターン欠け等の印刷不良が無いきれい
で確実な印刷を行うことができる。また、転写パッドを
膨張させるための圧力を比較的低く設定することがで
き、その結果、転写パッドに加わるストレスを軽減する
ことができて、転写パッドの寿命を長くすることができ
る。
【0081】また、転写パッドを保持する保持部材の外
周面を、転写パッドの膜厚の変化に対応してその変化を
相殺する形状に構成し、転写パッドが収縮した状態の時
にその転写パッドの外面が、例えば、1つの円筒面をな
すように構成することにより、例えば、被印刷体の円筒
内面への転写精度を極めて高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による印刷器具の断
面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による印刷器具の外
観斜視図である。
【図3】本発明の印刷器具により印刷されるワークとし
ての陰極線管用の高抵抗管を示す概略断面図である。
【図4】図3に示した高抵抗管の拡大断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による印刷器具への
インクの供給方法を示す概略図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による印刷器具を備
えた印刷装置による印刷方法を示す概略図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態による印刷器具の転
写パッドの製造方法を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による印刷器具の断
面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による印刷器具の断
面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態による印刷器具の
棒状保持部材の一部破断斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態による印刷器具の
断面図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態による印刷器具の
転写パッドの断面図である。
【符号の説明】
1…印刷器具、2…棒状保持部材、3…転写パッド、4
…締結バンド、5…圧縮空気、7…インク、21…空気
導通路、22…空気吹き出し孔、23…外周面、24…
延長部分、25…ロータリーエアジョイント、26…ベ
アリング部、50…Vブロック、51…V字溝、60…
凹板、61…凹部、62…ドクター、100…陰極線
管、110…高抵抗管、111〜113…電極膜、11
4…導電リング、W…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沢 兼一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧流体の吹き出し孔を外周面に有する
    保持部材と、 前記保持部材の前記外周面を離間可能に被覆し、前記加
    圧流体の加圧により膨張し、前記加圧を解除した時に収
    縮して元の状態に復帰する転写パッドであって、膜厚が
    変化している転写パッドとを備えた印刷器具。
  2. 【請求項2】 前記保持部材が棒状であって、前記転写
    パッドの膜厚が前記保持部材の長手方向において変化し
    ている、請求項1に記載の印刷器具。
  3. 【請求項3】 前記吹き出し孔の位置において前記転写
    パッドの膜厚が相対的に小さい、請求項1に記載の印刷
    器具。
  4. 【請求項4】 前記転写パッドの中央部の膜厚が両端部
    の膜厚よりも小さい、請求項1に記載の印刷器具。
  5. 【請求項5】 前記転写パッドの一端部から他端部に向
    かって膜厚が小さくなる、請求項1に記載の印刷器具。
  6. 【請求項6】 前記転写パッドの膜厚が連続的に変化し
    ている、請求項1に記載の印刷器具。
  7. 【請求項7】 前記転写パッドの膜厚が段階的に変化し
    ている、請求項1に記載の印刷器具。
  8. 【請求項8】 前記吹き出し孔が、前記保持部材の長手
    方向の1ヶ所の周りに設けられている、請求項2に記載
    の印刷器具。
  9. 【請求項9】 前記吹き出し孔が、前記保持部材の長手
    方向の複数ヶ所の周りに設けられている、請求項2に記
    載の印刷器具。
  10. 【請求項10】 前記保持部材の前記外周面が、前記転
    写パッドの膜厚の変化に対応する形状に構成されてい
    る、請求項1に記載の印刷器具。
  11. 【請求項11】 前記転写パッドの外周面が実質的に同
    一円筒面内に存在する、請求項10に記載の印刷器具。
  12. 【請求項12】 加圧流体の吹き出し孔を外周面に有す
    る保持部材と、その保持部材の前記外周面を離間可能に
    被覆した、膜厚が変化している転写パッドとを備えた印
    刷器具を被印刷面に対向させ、前記加圧流体の加圧によ
    り前記転写パッドを膨張させて前記被印刷面に接触さ
    せ、前記転写パッドの外周面に予め付着させたインクを
    前記被印刷面に転写する印刷方法。
  13. 【請求項13】 前記被印刷面が曲面である、請求項1
    2に記載の印刷方法。
  14. 【請求項14】 前記保持部材が棒状であり、前記被印
    刷面が、被印刷体に設けられた穴の内面である、請求項
    13に記載の印刷方法。
  15. 【請求項15】 前記転写パッドが、その中央部から両
    端部に順次連続的に前記穴の前記内面に接触する、請求
    項14に記載の印刷方法。
  16. 【請求項16】 前記転写パッドが、その一端部から他
    端部に順次連続的に前記穴の前記内面に接触する、請求
    項14に記載の印刷方法。
  17. 【請求項17】 円筒部品又は円筒部分の内周面に導電
    パターンを形成する際に適用する、請求項12に記載の
    印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021527528A (ja) * 2018-06-19 2021-10-14 レボテック カンパニー,リミティド 管腔組織構築物の製造方法

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