JPH10166519A - 積層法 - Google Patents

積層法

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JPH10166519A
JPH10166519A JP35274496A JP35274496A JPH10166519A JP H10166519 A JPH10166519 A JP H10166519A JP 35274496 A JP35274496 A JP 35274496A JP 35274496 A JP35274496 A JP 35274496A JP H10166519 A JPH10166519 A JP H10166519A
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俊宏 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クニック欠陥、シワ欠陥、タテナミ欠陥がな
く外観性に優れたセルロース系フィルムとポリビニルア
ルコール系フィルムとの積層体を得る積層方法を提供す
る。 【解決手段】 セルロース系フィルムとポリビニルアル
コール系フィルムとをロールラミネートするにあたり、
含水量が0.3〜16.5重量%に調整された、ポリビ
ニルアルコール系フィルムの少なくとも片側の表面を5
〜45℃で、ニップ線圧50〜10000kg/mのカ
レンダーロールで処理をした後に、ラミネートする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロース系フィ
ルムとポリビニルアルコール系フィルムとの積層法に関
し、更に詳しくは、外観欠陥が少なく、外観品質が良好
な偏光板や位相差板等の光学積層体の製造時に特に有用
な積層法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリビニルアルコール(以
下、PVAと称することがある。)系の偏光板や位相差
板は、偏光フィルムや位相差フィルムの両側にセルロー
ス系フィルムが設けられた構造を有しており、かかる偏
光板や位相差板を製造するにあたっては、通常、水系接
着剤を用いたウェットラミが行われ、具体的には、先
に接着剤を偏光フィルム(又は位相差フィルム)の両側
に塗っておき三酢酸セルロース(以下TACと称するこ
とがある。)フィルムとのラミネートを片側ずつ繰り返
す方法、先に接着剤を偏光フィルム(又は位相差フィ
ルム)の両側に塗っておき同時に両側のTACフィルム
とのラミネートを行う方法、先に接着剤を各TACフ
ィルムの片側に塗っておき偏光フィルム(又は位相差フ
ィルム)とのラミネートを片側ずつ繰り返す方法、先
に接着剤を各TACフィルムの片側に塗っておき同時に
両側の偏光フィルム(又は位相差フィルム)とのラミネ
ートを行う方法、先に接着剤を一方のTACフィルム
の片側に塗っておき偏光フィルム(又は位相差フィル
ム)とラミネートし二層積層体を得て、かかる二層積層
体の偏光フィルム(又は位相差フィルム)側に更に接着
剤を塗りもう一方のTACフィルムとラミネートを行う
方法、先に接着剤を偏光フィルム(又は位相差フィル
ム)の片側に塗っておき一方のTACフィルムとラミネ
ートし二層積層体を得て、次にもう一方のTACフィル
ムの片側に接着剤を塗り、かかるTACフィルムと二層
積層体とラミネートを行う方法、偏光フィルム(又は
位相差フィルム)とTACフィルムと三層同時に接着剤
の塗工及びラミネートをおこなう方法(スクイーズコー
トアンドラミネーション)の7つの方法があり、かかる
積層法については、ラミネート時に、基材に傷つけない
こと、遺漏残存接着剤などの異物でラミロールを汚さな
いこと、静電気を極端に発生させないこと等の程度であ
り、とりわけ注意すべき点はなく、積層時の難易度にお
いても容易な技術であった。
【0003】一方でかかる偏光板や位相差板を用いた液
晶表示装置の進歩はここ数年来激しく、以前は小型のウ
ォッチ等のTNタイプ液晶表示装置だけであったが、最
近ではノート型パソコン、カーナビゲーションに代表さ
れるSTNタイプ液晶表示装置、TFTタイプ液晶表示
装置が発明され実使用されだした、特にTFTタイプ液
晶表示装置の進歩は著しくCRT表示装置なみの大型表
示と表示品位が可能となってきた。
【0004】それにともない、液晶表示装置内のガラス
セル、液晶物質、偏光板、位相差板等の各部品の各種性
能向上と同時にそれらのなかの欠陥も益々小さくかつ数
が少ないことが要求されるようになってきた。偏光板に
おいても、8セグメント白黒表示だけであったものがノ
ート型パソコンやカーナビゲーションに実装され、より
詳細・精密なカラー動画表示に至って、光学性能、耐久
性能、視認性、外観品質、大型面積化、光学性能むら減
少等さまざまな性能の向上が要求されるようになってき
た。偏光板製造現場においても、かつての小型のウォッ
チ等のTNタイプ用偏光板製造の時は、欠陥において、
サイズも100〜700μmで、個数も5〜35個/m
2であったものが、現在のTFTタイプ偏光板製造の時
は、欠陥がない(つまりは0個/m2である)ことを要
求され、現実には60〜100μmで1個/m2以下の
0.05個/m2が要求されている時代になってきてお
り、急加速的に製造法の革新が要求されつづけてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者はセル
ロース系フィルムとポリビニルアルコール系フィルムの
積層体の更なる外観向上を目的として、セルロース系フ
ィルムとポリビニルアルコール系フィルムの積層時のポ
リビニルアルコール系フィルムの含水量について検討を
おこなったが、特開昭56−159109号公報や特開
平7−120617号公報に記載の如き、該含水量を数
%に調整するのみではなかなか満足できるものは得られ
ず、更なる検討が必要となってきた。かかる積層体の外
観向上とは、積層体の表面に発生する凹凸欠陥、即ち、
クニック欠陥(セルロース系フィルム及びその積層体に
発生する欠陥で、微細で局部的な凹凸状の折れ・座屈欠
陥であり、大きさは60〜1500μmあり、ピラミッ
ド、バンド痕とも言われている。)、シワ欠陥(ラミネ
ートする際に、セルロース系フィルム、ポリビニルアル
コール系フィルムやその積層体に発生する欠陥で、ライ
ン方向(基材長手方向)に筋状として発生する微細な折
れ欠陥であり、大きさは30〜3500μmある。)、
タテナミ欠陥(ラミネートする際に、セルロース系フィ
ルム、ポリビニルアルコール系フィルムやその積層体に
発生する欠陥で、ライン方向(基材長手方向)に高さ
0.1〜1.0mmでトタン板状として発生する波状欠
陥であり、繰り返しピッチの大きさは30〜250mm
ある。)を少なくすることを意味し、本発明では、セル
ロース系フィルムとポリビニルアルコール系フィルムと
の積層体、特にはTFTタイプ液晶表示装置用の偏光板
及び位相差板(まとめて称する時は光学積層体と称す
る。)に好ましく、かかる欠陥の発生の少ない積層法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかるに、本発明者はか
かる課題を解決すべく、ラミネート前のポリビニルアル
コール系フィルムの処理の方法に関して鋭意研究を重ね
た結果、セルロース系フィルムとポリビニルアルコール
系フィルムとをロールラミネートするにあたり、含水量
が0.1〜20.0重量%に調整されたポリビニルアル
コール系フィルムの少なくとも片側の表面を5〜45℃
で、ニップ線圧50〜10000kg/mのカレンダー
ロールで処理した後に、カレンダーロール処理後のポリ
ビニルアルコール系フィルムの含水量を0.3〜16.
5重量%にしたり、更にはカレンダーロール処理後のポ
リビニルアルコール系フィルムの処理面の光沢度(60
゜)が90(度)以上でラミネートすることにより表面
凹凸欠陥、即ち、クニック欠陥、シワ欠陥、タテナミ欠
陥のない外観に優れた積層体が得られ、更にはカレンダ
ーロールに0.1〜1.5Sの表面粗度の金属ロールを
用いることにより、特に本発明の効果を顕著にできるこ
とを見いだし本発明を完成するに到った。
【0007】尚、本発明では、PVAフィルムへヨウ素
化合物の吸着配向により偏光性能が付与されたフィルム
を「偏光フィルム」と称し、該「偏光フィルム」の両面
(又は片面)に保護フィルムのTACフィルムを設けた
時「偏光板」と称して区別している。又、PVAフィルム
を延伸して位相差性能を付与されたフィルムを「位相差
フィルム」と称し、該「位相差フィルム」の両面(又は
片面)に保護フィルムのTACフィルムを設けた時「位
相差板」と称して区別している。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明の積層法で使用される基材について述べ
る。本発明で使用されるセルロース系フィルムの原料と
なるセルロースエステルとしては、セルロースと酸のエ
ステルであれば特には限定しないが、好ましくは、セル
ロースと脂肪酸のエステルで、セルローストリアセテー
ト、セルロースジアセテート、セルローストリプロピオ
ネート、セルロースジプロピオネート等が使用される。
かかるセルロース系フィルムの原料の光学積層体用途の
ものとしては、低複屈折の面と高透過率の面よりセルロ
ーストリアセテート(三酢酸セルロース)が好適であ
り、該三酢酸セルロースフィルム(TACフィルム)の
市販品としては具体的に、富士写真フィルム社製「UV
−50」、「SH−50」、「UV−80」、「SH−
80」、「TD−80U」や、コニカ社製の「三酢酸セ
ルロース80μmシリーズ」、ロンザジャパン社製「三
酢酸セルロース80μmシリーズ」等を挙げることがで
き、これらの中で、透過率と耐久性の面でTFTタイプ
液晶表示装置に適合する改善を行ったTACフィルムが
更に好ましい。該セルロース系フィルムの厚みは特には
限定されないが、20〜150μmが好ましく、更には
50〜85μmが好ましい。尚、これらのセルロース系
フィルムは、ラミネートにでの接着補強のために、通
常、その接着面をアルカリケン化やコロナ処理等の表面
改質されて実用に供される。
【0009】本発明で使用されるポリビニルアルコール
系フィルムの原料(ポリビニルアルコール系樹脂)は、
通常酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して
製造されるものであるが、本発明では、これに限定され
るものでなく、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステ
ル、アミド、ニトリル、等を含む)、オレフィン類、ビ
ニルエーテル類、不飽和スルホン酸塩類等、酢酸ビニル
と共重合可能な成分を含有していてもよい。ポリビニル
アルコール系フィルムとしてはかかる原料を使用してい
れば特には限定しないが、ポリビニルアルコール系樹脂
を製膜した後にヨウ素化合物とホウ素化合物処理によっ
て得られる偏光フィルムやポリビニルアルコール系樹脂
を製膜した後に130〜230℃で1.01〜1.45
倍の延伸処理によって得られた位相差フィルムがあり、
更にはTFTタイプ液晶表示装置に適する高偏光度、高
透過率の偏光フィルムや低リターデーション(3〜50
nm)の位相差フィルムが好ましい。該ポリビニルアル
コール系フィルムの厚みは特には限定されないが、20
〜150μmが好ましく、更には45〜85μmが好ま
しい。
【0010】本発明では、セルロース系フィルムとポリ
ビニルアルコール系フィルムとをロールラミネートする
にあたり(積層時の前に)、あらかじめポリビニルアル
コール系フィルムの含水量を0.1〜20.0重量%に
調整し、ポリビニルアルコール系フィルムの少なくとも
片側の表面を5〜45℃で、ニップ線圧50〜1000
0kg/mのカレンダー処理をほどこした後に、ラミネ
ートすることを最大の特徴とするもので、以下、各工程
順に説明をする。
【0011】ポリビニルアルコール系フィルムのカレン
ダーロール処理前の含水量は、0.1〜20.0重量%
であることが必要で、含水量が0.1重量%未満の時は
ポリビニルアルコール系フィルムが堅くなりずぎて、カ
レンダーロールの処理が不十分になり、ラミネート後の
積層体のクニック欠陥とシワ欠陥が増え、不都合であ
り、20.0重量%を越える時はカレンダーロールとポ
リビニルアルコール系フィルムとの密着力が増加して、
ポリビニルアルコール系フィルムと積層体のタテナミ欠
陥が増えて不都合である。
【0012】かかるポリビニルアルコール系フィルム
が、偏光フィルムの場合は2.5〜17.5重量%が好
ましく、更には3.5〜16.5重量%が好ましい。位
相差フィルムの場合は0.3〜6.0%重量%が好まし
く、更には0.5〜4.5重量%が好ましい。かかる含
水量にコントロールする方法としては公知の方法を採用
することができ、例えば、ポリビニルアルコール系フィ
ルムの含水量が20.0重量%を越える時は、シリンダ
ーロールタイプドライヤー、熱風ドライヤー、熱風フロ
ーティングドライヤー等により乾燥すればよく、また逆
にかかる含水量が0.3重量%未満の時は、15〜30
℃,75〜95%RHの調湿室にて3〜600分エージ
ングして、かかる含水量にコントロールすることができ
るが、いずれの場合もこれらに限定されるものではな
い。
【0013】次に、含水量の調整されたポリビニルアル
コール系フィルムは、その表面をカレンダーロール処理
されるわけであるが、かかるカレンダーロールでの処理
とは、通常、表面が平滑で温度コントロール可能なカレ
ンダーロールによって、ポリビニルアルコール系フィル
ムの表面を加圧しながら表面改質処理する工業処理のこ
とを意味するものであるが、かかるカレンダーロール処
理には、1回の処理で片側だけ行う処理と両面を同時に
行う処理の2種類の方法があり、また、カレンダーロー
ルにもカレンダー仕上げロールとカレンダーバックロー
ルの2種類のロールがあり、これらのロールの使い方
で、2種類の方法を決めることが可能である。ポリビニ
ルアルコール系フィルムの片側だけの表面をカレンダー
ロール処理する方法は、カレンダー仕上げロールとカレ
ンダーバックロールでポリビニルアルコール系フィルム
を挟み込み処理する方法であり、両面を同時に処理を行
う方法は1対のカレンダー仕上げロールで挟み込み処理
する方法であるが、カレンダーロール処理としてはこれ
らに限定されるものではない。
【0014】次にカレンダーロール処理の条件とその装
置について更に具体的に述べる。かかるカレンダーロー
ル処理の温度は5〜45℃が好ましく、5℃未満の温度
では、カレンダーロールの結露によるポリビニルアルコ
ール系フィルム及びその積層体のタテナミ欠陥が増加
し、45℃を越えると積層体のクニック欠陥とシワ欠陥
が増加し不都合である。かかるカレンダーロールの温度
コントロール方法としては、通常、カレンダーロールの
内部に、熱交換用の配管や誘電加熱装置を配備すること
により、温度コントロールを可能としているが、これら
に限定するものではない。
【0015】また、カレンダーロール処理時のニップ線
圧は、50〜10000kg/mが好ましく、50kg
/m未満の時は積層体のタテナミ欠陥が増加し、100
00kg/mを越える時は、ポリビニルアルコール系フ
ィルム表面のスリキズ欠陥が増加し不都合である。かか
るニップ線圧力は、通常、これらのロールの少なくとも
片側のロールの両端軸と軸受け部に設けられた加圧装置
によりラミネート時の線圧力をコントロールすることが
できるが、これに限定されるものではない。
【0016】かかるカレンダーロールについて述べる。
カレンダーロールは、前述のように、通常、カレンダー
仕上げロールとカレンダーバックロールの2種類よりな
り、カレンダー仕上げロールとしては、表面が平滑であ
りフィルムにスリキズ欠陥を発生させないロールであれ
ば、特には限定しないが、以下のゴムロールと金属ロー
ルが実用的で好ましく、よりスリキズ欠陥発生の可能性
が低い金属ロールが更には好ましい。
【0017】カレンダー仕上げロール用のゴムロールと
しては、表面のゴム硬度(JISK6301の硬さ試験
のスプリング式硬さ試験A形の試験法に準じて測定)が
85〜90(度)(更に好ましくは87〜88(度))
であるロールが好ましく、硬度が85(度)未満の時
は、ゴムにバルジ効果(つきあたっているゴムの先端が
凹み変形している現象)による食い込みが発生しスリキ
ズ欠陥が発生したり、ロール自体が傷つきその傷により
に更にポリビニルアルコール系フィルムに欠陥を発生さ
せ、逆に90(度)を越える時は、ニップされない局部
非ニップ点が発生しスリキズを発生させ不都合である。
具体的には、ゴムロールの素材としては、EPDM(エ
チレンポリプロピレンゴム)、NBR(ニトリルブチル
ゴム)、シリコン、エボナイトが好ましい。尚、85〜
90(度)に硬化させた後にこれらの素材のゴムロール
の表面を1500〜3000番のサンドペーパーやエメ
リーぺーパーにて回転研磨すると更に良い。
【0018】カレンダー仕上げロール用の金属ロールと
しては、表面粗度は0.1〜1.5Sが好ましく、0.
1S未満の時は、鏡面すぎて密着力が増大しポリビニル
アルコール系フィルム表面にスリップ痕を発生させ、ま
た1.5Sを越える時は、ポリビニルアルコール系フィ
ルム表面にスリキズを発生させ不都合である。尚、金属
の表面に5〜40μmの厚みのニッケルの下メッキをし
て、その上に更に5〜60μmの厚みのハードクロムメ
ッキをして、かかる表面(最外表面)が0.1〜1.5
Sであれば好ましく、更には、かかる構成のその上にポ
リテトラフルオロエチレン樹脂(テフロン樹脂)を1〜
55μm厚みだけコーティングしてその表面(最外表
面)を0.1〜1.5Sに研磨したものが、ロールの汚
れ除去の面も含め最適である。
【0019】カレンダーバックロール用としてのロール
は、特には限定しないが、スリップを発生させない点
で、金属ロールよりゴムロールのほうがよく、かかるゴ
ムロールとしても、特には限定しないが、フィルムに傷
をつけない点で、表面のゴム硬度(JIS A)が60
〜75(度)(更に好ましくは65〜70(度))であ
るロールが好ましく、硬度が60(度)未満の時は、ゴ
ムにバルジ効果(つきあたっているゴムの先端が凹み変
形している現象)による食い込みが発生しスリキズ欠陥
が発生したり、ロール自体が傷つきその傷によりに更に
ポリビニルアルコール系フィルムに欠陥を発生させ、逆
に75(度)を越える時もスリキズを発生させ不都合で
ある。具体的には、ゴムロールの素材としては、EPD
M(エチレンポリプロピレンゴム)、NBR(ニトリル
ブチルゴム)、シリコンが好ましい。尚、60〜75
(度)に硬化させた後に、これらの素材のゴムロールの
表面を600〜2000番のサンドペーパーにて回転研
磨すると更に良い。
【0020】尚、カレンダーロールの直径は、特には限
定されないが、通常、直径(外径)が50〜400mm
のものが使用され、好ましくは、75〜350mmの直
径がよく、75mm未満の時は、ロール自体がベンディ
ングしたり、フィルムを屈曲させすぎて、できあがる積
層板の表面が凹凸欠陥となり不都合である。また300
mmを越える時は、ニップ保持が弱くなりフィルムがす
べる傾向が増加して同じく不都合である。またカレンダ
ーロールの構造も、特には限定しないが、カレンダーロ
ール処理中の振動防止のためイナーシャーの重いロール
(重量の重いロール)が好ましい。
【0021】次に、カレンダーロール処理の具体的方法
について述べるが、本発明はこれらの方法に限定される
ものではない。通常、表面の片側だけをカレンダーロー
ル処理する時は、カレンダー仕上げロールの直径をカレ
ンダーバックロールの直径よりも大きくして、かかるカ
レンダー仕上げロールにセルロース系フィルムを角度1
80〜270度添わしながら(抱かしながら)カレンダ
ーバックロールにてニップされカレンダーロール処理さ
れる。また、両面を同時にカレンダーロール処理する時
は、上記のように、カレンダー仕上げロールの2本のロ
ールのうちどちらかのロールを大きくして、大きいロー
ルに添わせて小さいロールでニップする方法と、2本の
ロールを同径にしておき、その間をロールに添わせずに
引き抜くように処理する方法とあるが、処理時の振動防
止の点では、前記の片側だけの処理をフィルムの両面に
順次行う方法が好ましい。
【0022】かかるカレンダーロール処理の速度は、特
には限定されないが、通常1〜15m/分でおこなわ
れ、好ましくは3〜10m/分でおこなわれる。カレン
ダーロールの表面速度は、片側をカレンダーロール処理
する場合は、カレンダーバックロールとカレンダー仕上
げロールの表面速度は異なり、同時に両面をカレンダー
ロール処理する場合、2本のカレンダー仕上げロールの
表面速度は同一である。片側をカレンダーロール処理す
る場合は、カレンダーバックロールは、フィルム速度
(ライン速)と同速度に設定され、カレンダー仕上げロ
ールは、フィルム速度より0.1〜4%増速されてい
る。また、カレンダーバックロール速度がカレンダー仕
上げロールと同一になり(つまりは0.1〜4%増速の
速度)カレンダーバックロール側のポリビニルアルコー
ル系フィルム表面にスリキズを発生させないように装置
的に工夫がされている。
【0023】その方法には、(I)ポリビニルアルコー
ル系フィルムの幅とカレンダーバックロールの幅を揃え
たうえに、カレンダーバックロール及びカレンダー仕上
げロールに別々に駆動する方法、(II)ポリビニルアル
コール系フィルムの幅とカレンダーバックロールの幅を
揃えたうえに、カレンダーバックロールは駆動しない
(ライン速度につれ回りしてフリー回転)が、カレンダ
ー仕上げロールは駆動する方法、(III)ポリビニルア
ルコール系フィルムの幅とカレンダーバックロールの幅
を揃えずに、カレンダーバックロールとカレンダー仕上
げロールの間にクリアランス調整装置を配置してフィル
ム分の厚み分のクリアランス(厳密には厚み分より若干
1〜15μm狭いクリアランスに設定)を確保してロー
ルの接触を防止し、カレンダーバックロールは駆動しな
い(ライン速度につれ回りしてフリー回転)が、カレン
ダー仕上げロールは駆動する方法がある。かかるカレン
ダー仕上げロールの増速が0.1%未満の時は、カレン
ダーロール処理の効果がなく、4%を越える時はフィル
ム張力が増大しすぎて不都合となる。両側を同時にカレ
ンダーロール処理する時は、2本のロールともフィルム
速度より同じく0.1〜4%増速されており、また2本
のロールとも駆動が付いている。
【0024】尚、かかるカレンダーロール処理の入口側
の張力は、特には限定されないが、カレンダー仕上げロ
ールが増速するために通常5〜130kg/1m幅とな
り、出口側張力も特には限定しないが、通常1〜25k
g/1m幅となるが、安定にカレンダーロール処理する
ために、入口側は15〜25kg/1m幅、出口側が1
0〜15kg/1m幅とするのが好ましい。かかる張力
を制御するにあたり、カレンダーロールの前後にある基
材の数(2本)の張力検知ロールで張力を検知しなが
ら、カレンダーロールの前後の駆動フィードロールの速
度やトルクを制御したり、ダンサーロールの加圧力を制
御したり、カレンダーロール処理の前後のフィルムの張
力を制御することができる。かかるカレンダーロール処
理は、通常、清浄な環境、好ましくは温度15〜25
℃、湿度50〜70%RHのクリーン度10000〜1
00CFTのクリーンルーム内でおこなわれる。また、
カレンダーロール処理の回数について、本発明はポリビ
ニルアルコール系フィルムの少なくとも片側面をカレン
ダーロール処理すればその効果があらわれるが、更には
両面をカレンダーロール処理することが好ましく、カレ
ンダーロールを他列に配置して、両面を2〜10回カレ
ンダーロール処理(好適には2〜4回)するのが好まし
い。
【0025】かくしてカレンダー仕上げロールに接触し
た面が平滑で、局部の凹凸も除去され、光沢が増加した
ポリビニルアルコール系フィルムが得られるが、かかる
カレンダーロール処理面の光沢度(60゜)(日本電色
製のVG−1D光沢計で反射率を測定。但し、本発明で
は、フィルム表面の最大測定値のことを示す。)が、9
0以上の時、好ましくは93〜98(度)の時、セルロ
ース系フィルムとポリビニルアルコール系フィルムのラ
ミネート(積層)時に本発明の効果を最も発揮でき、9
0未満の時はラミネートして積層体とした時に、クニッ
ク欠陥が増加する傾向があり、かかるコントロール方法
としてはポリビニルアルコール系フィルムの含水量、カ
レンダーロール処理時の温度、ニップ線圧、カレンダー
仕上げロールの増速の割合等によりコントロールされ、
含水量が多い時、温度が高い時、圧力が高い時、増速の
割合が多い時は、おおむね光沢度が上がる傾向にある
が、これらの関係は交互作用をもち、必ずしも一次関数
的(リニア)に増加するとは限らない。
【0026】次にセルロース系フィルムとポリビニルア
ルコール系フィルムのラミネート(積層)の方法につい
て述べる。上記の如くカレンダーロール処理されたポリ
ビニルアルコール系フィルムは、セルロース系フィルム
と積層されるわけであるが、この時(積層前)の含水量
を0.3〜16.5重量%とすることも、本発明では有
用であり、0.3重量%未満の時は、積層体のクニック
欠陥が増加する傾向があり、16.5重量%を越える時
は、タテナミ欠陥が増加する傾向があり不都合である。
かかる含水量のコントロール方法は、カレンダーロール
処理前のフィルムの含水量のコントロール方法と同一で
あるとともに特には限定されないが、カレンダーロール
処理後に上記重量%の範囲に入っている時には、含水量
の(再)コントロールは省略されることもある。
【0027】かくして含水量が調整されたポリビニルア
ルコール系フィルムとセルロース系フィルムとがラミネ
ートされ積層体がえられるわけであるが、かかるラミネ
ートにあたっては通常接着剤が用いられ、かかる接着剤
としては乾燥固化後に透明であれば、特には限定しない
が、本発明の効果を顕著に得るには水系接着剤が好まし
く、その中でも特に耐久性の点より重合度500〜45
00、ケン化度90〜99.9モル%のポリビニルアル
コールの1〜20重量%水溶液が好適である。
【0028】実際に積層するにあたっては上記の如き
〜の公知の積層法を採用することができ、〜の方
法は先に積層する基材にあらかじめ水系接着剤を塗工す
る必要があり、コーターが用いられ、具体的には、使用
する基材に傷をつけずに薄く塗工でき発泡の少ないマイ
クログラビアコーター、マングルロールコーター、ダイ
コーター、スポンジロールコーター、エクセーヌロール
コーター等があり使用される。の方法は、コーターと
ラミネーターとが同一箇所でおこなわれるスクイーズコ
ートアンドラミネーションと呼ばれ、フィルムに発生す
るカールを抑制する点、製造効率の点と設備の簡便さの
点で、の方法が好ましく実用的である。の方法をよ
り具体的に説明すれば、以下の2通りの方法がある。
【0029】(I)ラミネートロールを水平に2本並べ
て、その間にラミネートロールの上よりセルロース系フ
ィルム(左)/ポリビニルアルコール系フィルム/セル
ロース系フィルム(右)の順に走行させ挟み、ラミネー
トされた積層板をロールの下に垂らして走行させ、接着
剤をロールの上よりセルロース系フィルム(左)/ポリ
ビニルアルコール系フィルムの間とポリビニルアルコー
ル系フィルム/セルロース系フィルム(右)の間に給液
する方法。 (II)ラミネートロールを垂直に2本並べて、その間に
ラミネートロールの片側横よりセルロース系フィルム
(垂直)/ポリビニルアルコール系フィルム(垂直に対
して45度角)/セルロース系フィルム(水平)の順に
走行させ挟み、ラミネートされた積層板をロールのもう
一方の横側より走行させ、接着剤をセルロース系フィル
ム(垂直)/ポリビニルアルコール系フィルム(垂直に
対して45度角)の間とポリビニルアルコール系フィル
ム(垂直に対して45度角)/セルロース系フィルム
(水平)の間に給液する方法。これらのうち、浮力によ
る接着剤中の気泡の脱泡の点とカール抑制の点から
(I)の方法が実用的で好ましい。
【0030】かかるラミネートには、(イ)両側に2本
1組のラミネートロールを配置し、ラミネート基材用フ
ィルムの2〜3枚(つまりセルロース系フィルム/ポリ
ビニルアルコール系フィルム、ポリビニルアルコール系
フィルム/セルロース系フィルム、セルロース系フィル
ム/ポリビニルアルコール系フィルム/セルロース系フ
ィルム)をこれにて挟みラミネートする方法と、(ロ)
片側にラミネートロールを配置し、もう片側にエアース
リット又はエアーナイフを配置し、この間に上記2〜3
枚のラミネート基材用フィルムを通し、ラミネートロー
ルに各フィルムを添わしながらエアースリット又はエア
ーナイフより出た圧縮空気により押さえこみラミネート
する方法とがあり、ラミネート工程の付近の空気の流れ
を乱さないという利点より前者(イ)の方法がとられ
る。
【0031】かかるラミネート工程で使用されるラミネ
ートロールとしては、通常、表面が平滑で傷のないゴム
ロール、金属ロール、金属ロールの表面に汚れ防止のた
めにテフロン又はシリコンコーティングされたロール
(コーティングロール)が使用される。ラミネート時の
線圧力は特には限定されないが、工業的には、線圧力は
10〜1000kg/mが好ましい。各フィルムの張力
は特には限定されないが、工業的には張力1〜20kg
/幅が好ましく、ラミネートロールの前後にある基材の
数(の方法なら4本)の張力検知ロールで張力を検知
しながら、ラミネートロールの前後の駆動フィードロー
ルの速度やトルクを制御したり、ダンサーロールの加圧
力を制御したり、巻出ブレーキを制御することでラミネ
ート時の各フィルムの張力を制御すことができる。
【0032】また、ラミネートの速度は、特には限定さ
れないが、1〜15m/分が好ましい。ラミネートロー
ルの温度は、特には限定されないが、温度10〜45℃
が好ましく、この範囲からはずれる時は、シワが発生す
る傾向が強く好ましくない。かかるラミネートロールの
温度をコントロールするには、軸受け部にロータリージ
ョイントやスリップリングを装着させた軸受けを使用
し、かかるロールの内部に温度コントロール配管を有し
たり、誘電加熱装置を内在するロールを用いることで対
応できる。かかる処置をともなった積層後に、30〜1
00℃、1〜10分で乾燥処理されてクニック欠陥、シ
ワ欠陥、タテナミ欠陥のない外観良好な積層体となる。
【0033】かかる積層法は、偏光板や位相差板等の光
学積層体に特に有用で、透過率と耐久性の面でTFTタ
イプ液晶表示装置に適合する改善を行っていないタイプ
のTACフィルムばかりでなく、改善タイプのTACフ
ィルムに対して有用であるが、これらのフィルムの片側
表面に厚み1〜10μmのクリアハードコート層やアン
チグレアハードコート層を塗工したTACフィルム、更
にそれらのタイプのTACフィルムの表面にITO層、
防汚処理層、帯電防止層、低反射層等の各種機能を付与
する層を設けた積層TACフィルムに対しても有用であ
り、クニック欠陥、シワ欠陥、タテナミ欠陥がない偏光
板や位相差板が得られ、ワープロ、テレビジョン、パソ
コン、カーナビゲーション等の用途のTFTタイプ液晶
表示装置に好適である。
【0034】以上、偏光板や位相差板等の光学積層体の
積層法について説明したが、本発明はこれらの光学積層
体に限定されるものでなく、他のポリビニルアルコール
系フィルムとセルロース系フィルムのラミネートフィル
ムについても、つまりはフイルムコンデンサー、マンガ
のセル画面用プレート、防曇用フィルム、防眩フィル
ム、スリガラス用途フィルム、着色フィルム等に用いら
れるポリビニルアルコール系フィルムとセルロース系フ
ィルムとの積層体の製造時に有用である。
【0035】
【実施例】次に実施例を挙げて更に詳しく説明する。
尚、実施例中、「%」とあるのは特に断りのない限り重
量基準である。 実施例1 平均重合度5500、ケン化度99.6モル%のポリビ
ニルアルコールを水に溶解し2.0%の溶液を得た。該
溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム上に流延後
乾燥し原反フィルム(65μm、幅1200mm)を得
た。該フィルムをヨウ素0.20g/l、ヨウ化カリウ
ム50g/lよりなる水溶液中に18℃にて360秒浸
漬し、次いでホウ酸45g/l、ヨウ化カリウム55g
/l、ヨウ素2ppmの組成の水溶液に浸漬すると共
に、51.5℃にて同時に5.5倍に一軸延伸を行いつ
つ12分間にわたってホウ酸処理を行った。次に6℃の
水洗槽に4秒間浸漬した後、ヨウ素0.15g/l、ヨ
ウ化カリウム20g/lよりなる水溶液中に15℃にて
15秒間浸漬し、次に55℃にて2分間乾燥し、厚み2
0μm、幅640mmでフィルムの幅方向中央の透過率
が44.7%、偏光度が99.95%で、含水量14.
3重量%の偏光フィルムを得た。
【0036】得られた偏光フィルムの両面に、以下のカ
レンダーロール処理装置を使用して、以下の条件のカレ
ンダーロール処理をおこなった。カレンダー仕上げロー
ルは、温度コントロール可能な、外径250mm、面長
900mm、芯金材質SS410、表面ハードクロムメ
ッキ20μm、表面粗度0.2Sの金属ロールであり、
駆動が付いており、表面の速度は5.10m/分で回転
しており、カレンダーバックロールは、外径150m
m、面長640mm、片側ゴム厚み20mm、芯金材質
SS410、ゴム硬度(JIS K6301の硬さ試験
のスプリング式硬さ試験A形の試験法に準じて測定)は
78(度)で600番のサンドペーパーで回転研磨した
ゴムロールであり、偏光フィルムの位置と面長640m
mが一致するように配置されており、駆動は付いておら
ず、その表面速度は、偏光フィルムのライン速度と同様
の5.00m/分で回転していた。かかるカレンダー仕
上げロール及びカレンダーバックロールでニップして1
000kg/mの圧力で加圧して、ロール温度38℃に
てカレンダーロール処理を偏光フィルムの片面におこな
う操作を、両面にそれぞれ2回おこない、含水量10.
5重量%、光沢度95.50(度)の偏光フィルムを得
た。
【0037】得られた偏光フィルムの両面に、厚み80
μmの三酢酸セルロースフィルム(接着面をアルカリケ
ン化した670mm幅のフィルム)を、偏光フィルムが
三酢酸セルロースフィルムの幅方向の中央に入るように
配置しながら、直径150mm(ゴム厚み15mm、芯
金直径120mm、ロール面長950mm、芯金材質S
S410)で硬度85(度)のEPDMゴムロールを1
500番のサンドペーパーにより回転研磨したゴムロー
ル2本1組を使用して、各張力が10kg/1m幅、ラ
ミネートスピード5.00m/分、加圧の線圧力が20
0kg/1m幅、クリアランス無し(ラミロール間にフ
ィルムを挟まない状態においてラミロール間が0μmま
で近ずけることができる状況。)で、ポリビニルアルコ
ール系接着剤、重合度1700、ケン化度99.9モル
%のポリビニルアルコール2.8%水溶液を給液しなが
ら、三層(TACフィルム/接着剤/偏光フィルム/接
着剤/TACフィルム)を同時ラミネートした後、その
後85℃にて4分乾燥して偏光板を得た。
【0038】得られた偏光板を幅方向全長、長手方向長
1000mmに切り取り評価用の偏光板サンプルを得
た。得られた偏光板の評価を以下のように行った。 ・(クニック欠陥)偏光板サンプルの偏光フィルム耳端
より13mmを除いた面積部分のクニック欠陥を、目視
検査にて場所を確認後、顕微鏡にて大きさを確認しなが
ら個数を数えた。 ・(シワ欠陥)偏光板サンプルの偏光フィルム耳端より
13mmを除いた面積部分のシワ欠陥を、目視検査に
て、偏光板に対して、垂直方向と垂直より角度45度傾
いた方向より観察して、場所を確認後、顕微鏡にて太さ
を確認しながら本数を数えた。 ・(タテナミ欠陥)偏光板サンプルの偏光フィルム耳端
より13mmを除いた面積部分のタテナミ欠陥を、目視
検査にて、偏光板に対して、垂直方向と垂直より角度4
5度傾いた方向より観察して、場所を確認後、顕微鏡に
て高さ(断面より測定)を確認しながら本数を数えた。
クニック欠陥については、60μm以上の大きさで、
0.1個/m2以下の分布を○、それを越えるものを×
とし、シワ欠陥については、シワがないか、シワがあっ
てもそのシワが50μm未満の太さのものを○、発生し
たシワが50μm以上の太さのものを×とし評価し、タ
テナミ欠陥については、タテナミがないか、タテナミが
あってもそのタテナミが0.1mm未満の高さのものを
○、発生したタテナミの高さが0.1mm以上の高さの
ものを×とし評価した。
【0039】実施例2 実施例1で用いた偏光フィルムにかえて下記条件で製造
した位相差フィルムを用いた以外は実施例1と同様にし
て位相差板を得た。切り取り評価用の位相差板サンプル
を得て、実施例1と同様に評価した。平均重合度550
0、ケン化度99.6モル%のポリビニルアルコールを
水に溶解し、2.0%の溶液を得た。該溶液をポリエチ
レンテレフタレートフィルム上に流延後乾燥し原反フィ
ルム(65μm、幅650mm)を得た。該フィルムを
190℃にて1.03倍延伸して、含水量0.8重量%
の位相差フィルムを得た。尚、カレンダーロール処理後
の光沢度は96.0であり、含水量は0.4重量%であ
ったので、偏光フィルムと同じく再水分調整なしで、ラ
ミネートした。
【0040】比較例1 実施例1のカレンダーロール処理の温度を3℃にかえた
以外は実施例1と同様にして偏光板を得た(尚、カレン
ダーロール処理後の偏光フィルムの光沢度は88.7
(度)であり、含水量は13.3重量%であった)。切
り取り評価用の偏光板サンプルを得て、実施例1と同様
に評価した。
【0041】比較例2 実施例1のカレンダーロール処理の温度を55℃にかえ
た以外は実施例1と同様にして偏光板を得た(尚、カレ
ンダーロール処理後の偏光フィルムの光沢度は87.9
(度)であり、含水量は9.3重量%であった)。切り
取り評価用の偏光板サンプルを得て、実施例1と同様に
評価した。
【0042】比較例3 実施例1のカレンダーロール処理のニップ線圧を40k
g/mにかえた以外は実施例1と同様にして偏光板を得
た(尚、カレンダーロール処理後の偏光フィルムの光沢
度は85.5(度)であり、その時の含水量は13.8
重量%であった)。切り取り評価用の偏光板サンプルを
得て、実施例1と同様に評価した。
【0043】比較例4 実施例1のカレンダーロール処理のニップ線圧を110
00kg/mにかえた以外は実施例1と同様にして偏光
板を得た(尚、カレンダーロール処理後の偏光フィルム
の光沢度は87.7(度)であり、その時の含水量は
9.8重量%であった)。切り取り評価用の偏光板サン
プルを得て、実施例1と同様に評価した。
【0044】比較例5 実施例1の55℃にて2分間の乾燥にかえて、98℃に
て13分間の乾燥をおこなって含水量0.07重量%の
偏光フィルムを得た以外は実施例1と同様にして偏光板
を得た(尚、カレンダーロール処理後の偏光フィルムの
光沢度は86.3(度)であり、その時の含水量は0.
06重量%であった)。切り取り評価用の偏光板サンプ
ルを得て、実施例1と同様に評価した。
【0045】比較例6 実施例1の55℃にて2分間の乾燥にかえて、30℃に
て1分間の乾燥をおこなって含水量23.5重量%の偏
光フィルムを得た以外は実施例1と同様にして偏光板を
得た(尚、カレンダーロール処理後の偏光フィルムの光
沢度は85.4(度)であり、その時の含水量は19.
3重量%であった)。切り取り評価用の偏光板サンプル
を得て、実施例1と同様に評価した。実施例と比較例の
クニック欠陥、シワ欠陥、タテナミ欠陥の評価結果を表
1に示した。
【0046】
【表1】 クニック欠陥 シワ欠陥 タテナミ欠陥 実施例1 ○ ○ ○ 〃 2 ○ ○ ○ 比較例1 × × × 〃 2 × × × 〃 3 × × × 〃 4 × × × 〃 5 × × × 〃 6 × × ×
【0047】
【発明の効果】本発明は、セルロース系フィルムとポリ
ビニルアルコール系フィルムとをロールラミネートする
にあたり、含水量が0.3〜16.5重量%に調整され
た、ポリビニルアルコール系フィルムの少なくとも片側
の表面を5〜45℃で、ニップ線圧50〜10000k
g/mのカレンダーロールで処理をした後に、ラミネー
トするため、クニック欠陥、シワ欠陥、タテナミ欠陥が
なく、外観性能良好な積層体が得られ、特にポリビニル
アルコール系フィルムが偏光フィルムや位相差フィルム
等の光学積層体の時は、ワープロ、テレビジョン、パソ
コン、カーナビゲーション等の用途のTFTタイプ液晶
表示装置に有用である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明の積層法で使用される基材について述べ
る。本発明で使用されるセルロース系フィルムの原料と
なるセルロースエステルとしては、セルロースと酸のエ
ステルであれば特には限定しないが、好ましくは、セル
ロースと脂肪酸のエステルで、セルローストリアセテー
ト、セルロースジアセテート、セルローストリプロピオ
ネート、セルロースジプロピオネート等が使用される。
かかるセルロース系フィルムの原料の光学積層体用途の
ものとしては、低複屈折の面と高透過率の面よりセルロ
ーストリアセテート(三酢酸セルロース)が好適であ
り、該三酢酸セルロースフィルム(TACフィルム)の
市販品としては具体的に、富士写真フィルム社製「UV
−50」、「SH−50」、「UV−80」、「SH−
80」、「TD−80U」や、コニカ社製の「三酢酸セ
ルロース80μmシリーズ」、ロンザジャパン社製「三
酢酸セルロース80μmシリーズ」等を挙げることがで
き、これらの中で、透過率と耐久性の面でTFTタイプ
液晶表示装置に適合する改善を行ったTACフィルムが
更に好ましい。該セルロース系フィルムの厚みは特には
限定されないが、20〜150μmが好ましく、更には
50〜85μmが好ましい。尚、これらのセルロース系
フィルムは、ラミネート時の接着補強のために、通常、
その接着面をアルカリケン化やコロナ処理等の表面改質
されて実用に供される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【実施例】次に実施例を挙げて更に詳しく説明する。
尚、実施例中、「%」とあるのは特に断りのない限り重
量基準である。 実施例1 平均重合度5500、ケン化度99.6モル%のポリビ
ニルアルコールを水に溶解し2.0%の溶液を得た。該
溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム上に流延後
乾燥し原反フィルム(65μm、幅1200mm)を得
た。該フィルムをヨウ素0.20g/l、ヨウ化カリウ
ム50g/lよりなる水溶液中に18℃にて360秒浸
漬し、次いでホウ酸45g/l、ヨウ化カリウム55g
/l、ヨウ素2ppmの組成の水溶液に浸漬すると共
に、51.5℃にて同時に5.5倍に一軸延伸を行いつ
つ12分間にわたってホウ酸処理を行った。次に6℃の
水洗槽に4秒間浸漬した後、ヨウ素0.15g/l、ヨ
ウ化カリウム20g/lよりなる水溶液中に15℃にて
15秒間浸漬し、次に55℃にて2分間乾燥し、厚み2
0μm、幅640mmで含水量14.3重量%の偏光フ
ィルムを得た。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系フィルムとポリビニルアル
    コール系フィルムとをロールラミネートするにあたり、
    含水量が0.1〜20重量%に調整されたポリビニルア
    ルコール系フィルムの少なくとも片側の表面を5〜45
    ℃で、ニップ線圧50〜10000kg/mのカレンダ
    ーロールで処理されてなるポリビニルアルコール系フィ
    ルムを用いることを特徴とする積層法。
  2. 【請求項2】 カレンダーロールで処理された後のポリ
    ビニルアルコール系フィルムの含水量が0.3〜16.
    5重量%であることを特徴とする請求項1記載の積層
    法。
  3. 【請求項3】 カレンダーロールで処理された後のポリ
    ビニルアルコール系フィルム面の光沢度(60゜)が9
    0(度)以上であることを特徴とする請求項1又は2記
    載の積層法。
  4. 【請求項4】 カレンダーロールに、0.1〜1.5S
    の表面粗度の金属ロールを用いることを特徴とする請求
    項1〜3いずれか記載の積層法。
  5. 【請求項5】 ポリビニルアルコール系フィルムが偏光
    フィルム又は位相差フィルムであることを特徴とする請
    求項1〜4いずれか記載の積層法。
  6. 【請求項6】 セルロース系フィルムが三酢酸セルロー
    スフィルムであることを特徴とする請求項1〜5いずれ
    か記載の積層法。
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