JPH10166283A - 電動工具の取っ手部位置決め機構 - Google Patents

電動工具の取っ手部位置決め機構

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JPH10166283A
JPH10166283A JP8330885A JP33088596A JPH10166283A JP H10166283 A JPH10166283 A JP H10166283A JP 8330885 A JP8330885 A JP 8330885A JP 33088596 A JP33088596 A JP 33088596A JP H10166283 A JPH10166283 A JP H10166283A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体部に対して取っ手部を回転させ位置決め
する場合、確実なクリック感を得ることができ、しかも
取っ手部を円滑に回転させることができ、さらに接続線
の絡みや断線等を防止すること。 【解決手段】 本体部2に対して取っ手部5は回転可能
であり、両者の接続部分には、4箇所に設けられた受け
突起21、22、および突起20が位置している。受け
突起21、22に突起20が嵌合することによって取っ
手部5の位置決めが行なわれる。受け突起21、22は
薄板部24によって弾性を有しており、突起20との嵌
合によってクリック感が生じる。本体部2と取っ手部5
との間には接続部空間が形成されており、取っ手部5を
回転させる際、突起20、受け突起21、22に接触負
荷が加わらない。さらに、本体部2にはリブ31、3
2、33、34が設けられ、ここにモータからの接続線
41、42が巻き付けられる。接続線41、42は取っ
手部5の回転中心を通ってスイッチ部に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動工具の取っ手部
位置決め機構に関し、特に電動工具の本体部に対して取
っ手部が回転可能な電動工具の取っ手部位置決め機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】電動工具の従来例として、たとえば図8
A、Bに示すようなグラインダーがある。本体部62の
先端には研磨ディスク65が設けられており、この研磨
ディスク65はモータの駆動を受けて回転する。本体部
62後部には取っ手部64が接続されている。図8Bに
示すように取っ手部64は、半割部64A、64Βによ
って構成されている。本体部62は接続部分に環状溝部
67を有し、取っ手部64は接続部分に環状突部68を
有している。この環状溝部67に環状突部68が係合す
ることによって、本体部62と取っ手部64とは接続さ
れている。
【0003】図8Aおよび図8Bに示すように、取っ手
部64の環状突部68の近傍には、締め付けネジ77が
貫通しており、この締め付けネジ77に締め付けナット
78が螺入され、半割部64Α、64Βが接続されてい
る。締め付けネジ77をドライバーで締め付ければ半割
部64Α、64Βが締められ、環状突部68は内方向に
押圧されて環状溝部67との係合が強くなる。これによ
って、本体部62と取っ手部64の位置関係を保持する
ことができる。
【0004】逆に、締め付けネジ77をドライバーで緩
めれば取っ手部64Αと取っ手部64Βとが緩められ、
環状突部68と環状溝部67のかみ合いが緩まり、本体
部62と取っ手部64とは回転可能になる。この状態で
本体部62を回転させ、作業状況に応じて研磨ディスク
65の向きを調整する。
【0005】取っ手部64を回転させ研磨ディスク65
の向きを調整する場合、90度の間隔をおいて4箇所で
位置決めできるようになっている。図9A、Bは図8に
示すIX-IX方向の矢視断面図である。なお、図9Bは、
取っ手部64Αと取っ手部64Βとの接続部分の断面を
示している。
【0006】図9A、Bに示すように、本体部62には
隆起62Tが形成されており、取っ手部64(取っ手部
64Α、64Β)には凹所64Kが形成されている。こ
の凹所64Kは、90度の間隔をおいて4箇所に形成さ
れている。本体部62に対して取っ手部64を回転させ
た場合、凹所64Kに隆起62Tが嵌合し、この嵌合に
よるクリック感によって位置決めを行なうことができ
る。
【0007】こうして、取っ手部64を回転させ、研磨
ディスク65の向きを調整した後、再度締め付けネジ7
7をネジ穴に挿入し、ドライバーで締め付け、調整され
た本体部62と取っ手部64の位置関係を固定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電動工具に
は次のような問題があった。まず、本体部62に対して
取っ手部64を回転させ、図9に示す隆起62Tが凹所
64Kから外れた場合、隆起62Tが取っ手部64(取
っ手部64Α、64Β)の内周面を押圧する。この接触
圧によって、本体部62に対し取っ手部64を円滑に回
転させることができないという問題がある。
【0009】隆起62Tの膨らみを小さくすると、隆起
62Tによるこの接触圧を低下させることができるが、
隆起62Tと凹所64Kとの嵌合によるクリック感が少
なくなり位置決めを確実に行なうことができないという
問題が生じる。
【0010】また、本体部62には研磨ディスク65を
駆動させるためのモータが収納されており、取っ手部6
4に設けられているスイッチ部と電気的に接続されてい
る。本体部62に対して取っ手部64を回転させた場
合、この回転の影響で接続線にたるみが生じたり、接続
線が引張られる場合がある。接続線にたるみが生じると
接続線がモータに絡まるおそれがあり、接続線が引張ら
れると断線等が生じるおそれがある。
【0011】そこで本発明は、本体部に対して取っ手部
を回転させ位置決めする場合、確実なクリック感を得る
ことができ、しかも取っ手部を円滑に回転させることが
でき、さらに接続線の絡みや断線等を防止できる電動工
具の取っ手部位置決め機構の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る電動工具
の取っ手部位置決め機構は、本体部、本体部に接続され
ており、本体部に対して回転可能な取っ手部、を備えた
電動工具に対する回転位置決め機構であって、本体また
は取っ手部のいづれか一方に設けられた第1嵌合部、本
体または取っ手部の他方に設けられ、第1嵌合部に嵌合
可能な第2嵌合部であって、第1嵌合部の回転軌道に対
応して設けられている第2嵌合部、を備えており、第1
嵌合部または第2嵌合部の少なくとも一方は弾性を有し
ており、当該弾性に基づいて第1嵌合部と第2嵌合部と
は嵌合し、本体部に対する取っ手部の位置決めが行なわ
れる、ことを特徴としている。
【0013】請求項2に係る電動工具の取っ手部位置決
め機構は、請求項1に係る電動工具の取っ手部位置決め
機構において、第1嵌合部または第2嵌合部の少なくと
も一方の近傍は薄板状の樹脂材によって形成されてお
り、当該樹脂材が撓むことによって、第1嵌合部または
第2嵌合部には弾性が生じる、ことを特徴としている。
【0014】請求項3に係る電動工具の取っ手部位置決
め機構は、請求項1に係る電動工具の取っ手部位置決め
機構において、本体部と取っ手部との接続部分には、本
体部に対して取っ手部を回転させるとき、第1嵌合部お
よび第2嵌合部に接触負荷を加えないための接続部空間
が形成されている、ことを特徴としている。
【0015】請求項4に係る電動工具の取っ手部位置決
め機構は、請求項1に係る電動工具の取っ手部位置決め
機構において、本体部には、モータが設けられており、
取っ手部には、当該モータの駆動を制御するスイッチ部
が設けられており、モータとスイッチ部とを電気的に接
続する接続線は、本体部に対する取っ手部の回転中心
点、または当該回転中心点の近傍を通るように配置され
ている、ことを特徴としている。
【0016】請求項5に係る電動工具の取っ手部位置決
め機構は、請求項4に係る電動工具の取っ手部位置決め
機構において、本体部に設けられた接続線保持部であっ
て、モータと取っ手部との間に位置する接続線保持部、
を備えており、当該接続線保持部に、前記接続線が保持
されている、ことを特徴としている。
【0017】
【発明の効果】請求項1に係る電動工具の取っ手部位置
決め機構においては、本体または取っ手部のいづれか一
方に第1嵌合部が設けられており、本体または取っ手部
の他方に第2嵌合部が設けられている。そして、第1嵌
合部または第2嵌合部の少なくとも一方は弾性を有して
おり、当該弾性に基づいて第1嵌合部と第2嵌合部とは
嵌合し、本体部に対する取っ手部の位置決めが行なわれ
る。
【0018】このように第1嵌合部または第2嵌合部の
少なくとも一方は弾性を有しているため、本体部に対し
て取っ手部を回転させる際、第1嵌合部または第2嵌合
部による接触負荷を軽減することができ、取っ手部を円
滑に回転させることができる。また、第1嵌合部と第2
嵌合部とが嵌合する際、弾性によるクリック感を得るこ
とができ、本体部に対する取っ手部の位置決めを明瞭に
確認することができる。
【0019】請求項2に係る電動工具の取っ手部位置決
め機構においては、第1嵌合部または第2嵌合部の少な
くとも一方の近傍は薄板状の樹脂材によって形成されて
おり、当該樹脂材が撓むことによって、第1嵌合部また
は第2嵌合部には弾性が生じる。したがって、簡易な構
成で第1嵌合部または第2嵌合部に弾性を生じさせるこ
とができる。
【0020】請求項3に係る電動工具の取っ手部位置決
め機構においては、本体部と取っ手部との接続部分に
は、本体部に対して取っ手部を回転させるとき、第1嵌
合部および第2嵌合部に接触負荷を加えないための接続
部空間が形成されている。
【0021】このように、本体部と取っ手部との接続部
分には、接続部空間が形成されているため、本体部に対
して取っ手部を回転させる際、第1嵌合部または第2嵌
合部による接触負荷を軽減することができ、取っ手部を
円滑に回転させることができる。
【0022】請求項4に係る電動工具の取っ手部位置決
め機構においては、本体部には、モータが設けられてお
り、取っ手部には、当該モータの駆動を制御するスイッ
チ部が設けられている。そして、モータとスイッチ部と
を電気的に接続する接続線は、本体部に対する取っ手部
の回転中心点、または当該回転中心点の近傍を通るよう
に配置されている。
【0023】したがって、本体部に対して取っ手部を回
転させても、モータとスイッチ部との間の接続線の長さ
はほぼ一定であり、取っ手部の回転に伴う接続線のたる
み、または接続線の引張りを回避することができる。接
続線のたるみを回避することによって、接続線がモータ
に絡まることを防止できる。また、接続線の引張りを回
避することによって、接続線の断線等を防止できる。
【0024】請求項5に係る電動工具の取っ手部位置決
め機構においては、本体部に設けられた接続線保持部で
あって、モータと取っ手部との間に位置する接続線保持
部を備えており、当該接続線保持部に、前記接続線が保
持されている。
【0025】接続線保持部に接続線が保持されることに
よって、モータと接続線保持部との間の接続線の長さを
一定に保つことができる。これによって、接続線のたる
み、または接続線の引張りを確実に回避することができ
る。接続線のたるみを回避することによって、接続線が
モータに絡まることを防止できる。また、接続線の引張
りを回避することによって、接続線の断線等を防止でき
る。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明に係る電動工具の取っ手部
位置決め機構の一実施形態をグラインダーを例に説明す
る。図1、図2は本実施形態におけるグラインダーの全
体の側面図である。図3は本体部2と取っ手部5との接
続部近傍の側面断面図であり、図4は図3に示すIV-IV
方向の矢視断面図、図5は図3に示すV-V方向の矢視断
面図である。また、図6Aは図4に示すVIA-VIA方向の
矢視断面図であり、図6B、Cは突起20、受け突起2
1、22の近傍の詳細を示す図である。図7は、本体部
2と取っ手部5との接続部近傍の側面断面図であり、接
続線の配置を示す図である。
【0027】[全体構成の概略]本体部2にはモータ3
5が内蔵されており(図7参照)、本体部2の先端には
回転砥石4が設けられている。そして、この回転砥石4
はモータ35の駆動を受けて回転する。本体部2には取
っ手部5が接続されている。図3は本体部2と取っ手部
5との接続部近傍の側面断面図である。図3に示されて
いるように、本体部2と取っ手部5は、本体部2に設け
られた環状凹凸部8と取っ手部5に設けられた環状凹凸
部9が係合することによって接続されている。
【0028】取っ手部5は本体部2に対して回転可能で
あり、図1に示す状態を基準位置とした場合、左右方向
に90度回転させて位置決めできるようになっている。
図2は取っ手部5を右方向に回転させた状態である。図
1は回転砥石4を用いて対象物の研磨作業を行なう場合
であり、図2は回転砥石4を縦方向に用いて対象物の切
断作業を行なう場合である。
【0029】なお、取っ手部5は軸方向に分割された2
つの半割部によって構成されており、この半割部で本体
部2の環状凹凸部8を挟み込むようにして接続されてい
る。2つの半割部はボルト17によって固定されてい
る。
【0030】取っ手部5には4箇所に位置決めボルト1
8が設けられている。位置決めボルト18は、本体部2
に固定されたナット19に螺入されている(図6A)。
ナット19は90度間隔で本体部2に4つ設けられてい
る。取っ手部5を回転させ本体部2に対する位置を切り
換える場合、4箇所の位置決めボルト18をゆるめ、ナ
ット19から外して取っ手部5を回転させる。そして、
位置決めを行なった後、位置決めボルト18を締め込み
位置を固定する。
【0031】取っ手部5にはスイッチ部36が内蔵され
ており(図7参照)、さらにスイッチトリガー7が設け
られている。スイッチトリガー7を握り込むことによっ
てスイッチ部36がオンになり、モータが駆動して回転
砥石4が回転する。また、スイッチトリガー7を放せば
スイッチ部36がオフになり、回転砥石4は回転を停止
する。
【0032】[取っ手部5の位置決め機構]上述のよう
に、取っ手部5を回転させ本体部2に対する位置を切り
換える場合、4箇所の位置決めボルト18をゆるめ、取
っ手部5を回転可能な状態とする。そして、本体部2に
対して取っ手部5を回転させる。
【0033】上記のように、4本の位置決めボルト18
を、本体部2の4箇所に90度間隔で固定されたナット
19に螺入することによって取っ手部5の位置を固定す
るため、取っ手部5は正確に90度回転させる必要があ
る。このため、取っ手部5が90度回転したことを操作
者が認識できるように、この90度位置でクリック感、
すなわち手ごたえが生じるようになっている。
【0034】このクリック感を生じさせるための構造を
詳述する。図4に示すように、取っ手部5の環状凹凸部
9の近傍には、第1嵌合部である突起20が設けられて
いる。他方、本体部2には、この突起20の回転軌道に
対応して第2嵌合部である受け突起21、22が設けら
れている。受け突起21、22は90度間隔で4箇所に
設けられている。
【0035】なお、本実施形態では図1に示す基準位置
に対し左右方向に90度回転させて位置決めするように
なっており、取っ手部5は3つの位置に切り換えること
ができればよい。このため、4箇所に設けられた受け突
起21、22のうち、本実施形態では3箇所の受け突起
21、22が用いられる。
【0036】受け突起21、22の背面側には弾力用空
間23が形成されており、この弾力用空間23によって
受け突起21、22は薄板部24上に位置することにな
る。そして、少なくともこの薄板部24部分は樹脂材で
構成されているため、受け突起21、22は内側に撓み
弾力性が生じるようになっている。
【0037】図6Bに示すように、受け突起21、22
の間の凹みに突起20が嵌合している場合、取っ手部5
は本体部2に対して位置決めされており、この状態で4
本の位置決めボルト18を各ナット19に螺入できるよ
うになっている(図6A)。
【0038】位置決めボルト18をゆるめて取り外し、
取っ手部5を回転させる際の突起20、受け突起21、
22の状態を示すものが図6Cである。突起20によっ
て受け突起21が押圧され、薄板部24が内側に撓み、
突起20は受け突起21を乗り越える。こうして、突起
20は受け突起21、22との嵌合が解かれ、回転自在
の状態となる。
【0039】図4に示すように、本体部2と取っ手部5
との間には接続部空間25が形成されている。この接続
部空間25が形成されていることによって、取っ手部5
を回転させる際、突起20および受け突起21、22に
は接触負荷が加えられない。このため、取っ手部5を円
滑に回転させることができる。
【0040】取っ手部5をほぼ90度回転した時点で、
突起20は隣接する受け突起22(図4における上部の
受け突起22)に当接する。突起20がこの隣接する受
け突起22に当接したことによって、それまで円滑に回
転していた取っ手部5に負荷が生じ、操作者は取っ手部
5が90度回転位置に近づいたことを認識する。
【0041】そして、突起20と受け突起22との負荷
に反して、引き続き取っ手部5を回転させることによっ
て、薄板部24が内側に撓み、受け突起22が突起20
の回転移動にしたがって押し下げられる。これによって
突起20は受け突起21、22の間の凹みに嵌合する。
この嵌合の際のクリック感によって操作者は90度回転
の位置決めが行なわれたと判断し、取っ手部5の回転操
作を停止して、4本の位置決めボルト18を締め込んで
位置を固定する。
【0042】[接続線41、42の配置]次に、モータ
35とスイッチ部36とを電気的に接続する接続線4
1、42の配線について説明する。図4に示すように、
本体部2内には接続線保持部としてのリブ31、32、
33、34が設けられている。図4において、リブ3
1、32は上方向に位置しており、リブ33、34は下
方向に位置している。なお、リブ31とリブ32、リブ
33とリブ34とは互いに段違いにずれた状態で設けら
れている。
【0043】図7に示すように、本体部2に収納されて
いるモータ35が備える2本の接続線41、42は、そ
れぞれリブ31、33に巻き付けられている。このグラ
インダーの組み立て工程においては、本体部2と取っ手
部5の分割された半割部とを分離させた状態で接続線4
1、42をリブ31、33に巻き付け、接続線41、4
2をリブ31、33で保持する。また、接続線41、4
2をリブ31、33に引っ掛けることによって保持して
もよい。この際、モータ35からリブ31、33までの
間で、接続線41、42にたるみが生じないように巻き
付けられる。
【0044】リブ31、33に巻き付けられた接続線4
1、42は1つに束ねられ、取っ手部5内のスイッチ部
36に接続される。この後、取っ手部5の分割された半
割部で本体部2を挟み込み、上記のボルト17で2つの
半割部を固定し、取っ手部5を本体部2に接続する。
【0045】なお組み立て工程の都合上、一般に、接続
線41、42の長さには余裕があり、この分、本体部2
と取っ手部5とを接続させた場合接続線41、42にた
るみが生じることになる。本実施形態では、上記のよう
に接続線41、42がリブ31、33に巻き付けられて
いる。このため、図7に示す間隔L1において接続線4
1、42がたるむことはなく、接続線41、42のたる
みは取っ手部5内に生じる。
【0046】間隔L1において接続線41、42がたる
まないため、接続線41、42がモータ35に絡まるこ
とはない。また、間隔L1における接続線41、42の
長さを一定に保つことができるため、取っ手部5の回転
によって接続線41、42が引張られることはなく、接
続線41、42の断線等を防止することができる。
【0047】本実施形態では、上述のようにリブ31、
32は上方向に位置しており、リブ33、34は下方向
に位置している(図4参照)。また、リブ31とリブ3
2、リブ33とリブ34とは互いに段違いにずれた状態
で設けられている。
【0048】したがって、モータの種類に応じてリブを
選択し、適切な位置に接続線を巻き付けることができ
る。すなわち、モータは種類によって接続線の位置や本
数が異なることがあり、その状況に応じてリブを選択す
ることができる。たとえば、接続線が3本のモータの場
合、図4に示すリブ32、34のいずれかに3本目の接
続線を巻き付ければよい。
【0049】また、図7に示すように、1つに束ねられ
た接続線41、42は、取っ手部5の取っ手部中心孔5
Hを通って配置されている。この取っ手部中心孔5H
は、取っ手部5の回転中心点近傍に形成されている。本
実施形態では、接続線41、42が取っ手部中心孔5H
を通るため、本体部2に対して取っ手部5を回転させて
も、モータ35とスイッチ部36との間の接続線41、
42の長さはほぼ一定である。
【0050】したがって、取っ手部5の回転に伴う接続
線41、42のたるみ、または接続線41、42の引張
りを回避することができる。接続線41、42のたるみ
を回避することによって、接続線41、42がモータ3
5に絡まることを防止できる。また、接続線41、42
の引張りを回避することによって、接続線41、42の
断線等を防止できる。また、本実施形態では、2本の接
続線41、42を1つに束ねて取っ手部中心孔5Hを通
すため、組み立て、分解作業が容易になる。
【0051】[その他の実施形態]上記実施形態におい
ては、グラインダーを例に説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、本体部に対して取っ手部が回
転可能な電動工具であれば他の工具にも適用することが
できる。また、第1嵌合部として突起20を例示し、第
2嵌合部として受け突起21、22を例示したが、回転
軌道上に対応して設けられており、嵌合可能なものであ
れば他の形状、構造を第1嵌合部、第2嵌合部として採
用することができる。
【0052】さらに、上記実施形態では、薄板部24に
よって受け突起21、22に弾性を与えているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、たとえば板バネや
コイルバネ等を用いることによって受け突起21、22
に弾性を与えてもよい。また、受け突起21、22の代
わりに突起20側に弾性を与え、または受け突起21、
22と突起20との双方に弾性を与えることもできる。
【0053】また、上記実施形態では、接続線保持部と
してリブ31、32、33、34を例示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、モータと取っ手部と
の間に位置している限り、他の形状、構造や他の配置を
採用してもよい。さらに、4つのリブを例示したが、3
つ以下または5つ以上のリブを設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動工具の取っ手部位置決め機構
の一実施形態を示すグラインダーの全体の側面図であ
る。
【図2】本発明に係る電動工具の取っ手部位置決め機構
の一実施形態を示すグラインダーの全体の側面図であ
る。
【図3】図1、図2に示す本体部2と取っ手部5との接
続部近傍の側面断面図である。
【図4】図3に示すIV-IV方向の矢視断面図である。
【図5】図3に示すV-V方向の矢視断面図である。
【図6】図6Aは図4に示すVIA-VIA方向の矢視断面図
であり、図6B、Cは突起20、受け突起21、22の
近傍の詳細を示す図である。
【図7】図1、図2に示す本体部2と取っ手部5との接
続部近傍の側面断面図であり、接続線の配置を示す図で
ある。
【図8】図8Aは従来のグラインダーの全体構成を示す
側面図であり、図8Bは本体部62と取っ手部64との
接続部近傍を示す側面断面図である。
【図9】図8に示すIX-IX方向の矢視断面図である。
【符号の説明】
2・・・・・本体部 5・・・・・取っ手部 5H・・・・・取っ手部中心孔 20・・・・・突起 21、22・・・・・受け突起 24・・・・・薄板部 25・・・・・接続部空間 31、32、33、34・・・・・リブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体部、 本体部に接続されており、本体部に対して回転可能な取
    っ手部、 を備えた電動工具に対する回転位置決め機構であって、 本体または取っ手部のいづれか一方に設けられた第1嵌
    合部、 本体または取っ手部の他方に設けられ、第1嵌合部に嵌
    合可能な第2嵌合部であって、第1嵌合部の回転軌道に
    対応して設けられている第2嵌合部、 を備えており、 第1嵌合部または第2嵌合部の少なくとも一方は弾性を
    有しており、当該弾性に基づいて第1嵌合部と第2嵌合
    部とは嵌合し、本体部に対する取っ手部の位置決めが行
    なわれる、 ことを特徴とする電動工具の取っ手部位置決め機構。
  2. 【請求項2】請求項1に係る電動工具の取っ手部位置決
    め機構において、 第1嵌合部または第2嵌合部の少なくとも一方の近傍は
    薄板状の樹脂材によって形成されており、 当該樹脂材が撓むことによって、第1嵌合部または第2
    嵌合部には弾性が生じる、 ことを特徴とする電動工具の取っ手部位置決め機構。
  3. 【請求項3】請求項1に係る電動工具の取っ手部位置決
    め機構において、 本体部と取っ手部との接続部分には、本体部に対して取
    っ手部を回転させるとき、第1嵌合部および第2嵌合部
    に接触負荷を加えないための接続部空間が形成されてい
    る、 ことを特徴とする電動工具の取っ手部位置決め機構。
  4. 【請求項4】請求項1に係る電動工具の取っ手部位置決
    め機構において、 本体部には、モータが設けられており、 取っ手部には、当該モータの駆動を制御するスイッチ部
    が設けられており、 モータとスイッチ部とを電気的に接続する接続線は、本
    体部に対する取っ手部の回転中心点、または当該回転中
    心点の近傍を通るように配置されている、 ことを特徴とする電動工具の取っ手部位置決め機構。
  5. 【請求項5】請求項4に係る電動工具の取っ手部位置決
    め機構において、 本体部に設けられた接続線保持部であって、モータと取
    っ手部との間に位置する接続線保持部、 を備えており、 当該接続線保持部に、前記接続線が保持されている、 ことを特徴とする電動工具の取っ手部位置決め機構。
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