JPH10166125A - 鋳型内湯面レベル制御方法及び装置 - Google Patents
鋳型内湯面レベル制御方法及び装置Info
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- JPH10166125A JPH10166125A JP33250896A JP33250896A JPH10166125A JP H10166125 A JPH10166125 A JP H10166125A JP 33250896 A JP33250896 A JP 33250896A JP 33250896 A JP33250896 A JP 33250896A JP H10166125 A JPH10166125 A JP H10166125A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 連続鋳造中の鋳片のバルジングが引き起こす
鋳型内湯面レベル変動による製品品質の低下を回避する
ことのできる鋳型内湯面レベルの制御方法及び制御装置
を提供する。 【解決手段】 連続鋳造機内の複数箇所で鋳片のバルジ
ング量を測定し、その中でバルジング量が最大となる箇
所のバルジング量データと、その時の湯面レベルデータ
とに基づいて、タンディッシュのスライディングノズ
ル、或いはストッパーの開度を制御して、鋳型内への溶
鋼注入量を調整する。また、鋳型内湯面レベル制御装置
は、連続鋳造機内の複数箇所に鋳片4のバルジング量測
定装置7を設け、この複数のバルジング量測定装置の中
から最も大きな箇所のバルジング量データと鋳型内湯面
レベル計7aによる湯面レベルデータとから、タンディ
ッシュ1のスライディングノズル或いはストッパーの開
度を決定し制御する制御装置8を設置する。
鋳型内湯面レベル変動による製品品質の低下を回避する
ことのできる鋳型内湯面レベルの制御方法及び制御装置
を提供する。 【解決手段】 連続鋳造機内の複数箇所で鋳片のバルジ
ング量を測定し、その中でバルジング量が最大となる箇
所のバルジング量データと、その時の湯面レベルデータ
とに基づいて、タンディッシュのスライディングノズ
ル、或いはストッパーの開度を制御して、鋳型内への溶
鋼注入量を調整する。また、鋳型内湯面レベル制御装置
は、連続鋳造機内の複数箇所に鋳片4のバルジング量測
定装置7を設け、この複数のバルジング量測定装置の中
から最も大きな箇所のバルジング量データと鋳型内湯面
レベル計7aによる湯面レベルデータとから、タンディ
ッシュ1のスライディングノズル或いはストッパーの開
度を決定し制御する制御装置8を設置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造設備にお
ける鋳型内湯面レベル制御方法及び装置に関する。
ける鋳型内湯面レベル制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼等の連続鋳造においては、鋳造速度の
変更等により鋳型内の湯面(注入溶鋼表面)レベルが変
動して、鋳型内溶鋼の冷却凝固状態が不安定になり、ブ
レークアウト等による操業中断、鋳片の品質劣化を引き
起こす。従来では、前述の事態発生を防止する為に鋳造
速度を検出し、その結果に基づき取鍋内溶鋼のタンディ
ッシュ内への溶鋼注入量を制御することによって、タン
ディッシュからの鋳型内への溶鋼注入量を制御して湯面
レベルを常時ほぼ一定に保持しつつ、操業することが特
開平7−80616号公報に開示されている。
変更等により鋳型内の湯面(注入溶鋼表面)レベルが変
動して、鋳型内溶鋼の冷却凝固状態が不安定になり、ブ
レークアウト等による操業中断、鋳片の品質劣化を引き
起こす。従来では、前述の事態発生を防止する為に鋳造
速度を検出し、その結果に基づき取鍋内溶鋼のタンディ
ッシュ内への溶鋼注入量を制御することによって、タン
ディッシュからの鋳型内への溶鋼注入量を制御して湯面
レベルを常時ほぼ一定に保持しつつ、操業することが特
開平7−80616号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋳型内
溶鋼の表面に浮遊するスラグ等の混入による製品の欠陥
は依然として発生しており、本発明者等が種々検討した
結果、次記の如き課題が明らかになった。即ち、連続鋳
造においては、鋳造後の鋳片表面に冷却水を噴射し、冷
却しつつピンチロールでガイドして鋳片を引き抜く際、
鋳片内部は未凝固状態になっており、隣り合うピンチロ
ール間では鋳片内部未凝固溶鋼の静圧により鋳片表面が
膨らむ、いわゆるバルジングが発生し、ピンチロール位
置ではバルジングが抑えられ圧縮が起こる。このように
鋳片は、バルジングと圧縮を繰り返しながら引き抜か
れ、切断位置に達するまでに鋳片全体が凝固し、ここで
所定寸法に切断され、次工程へ移送するものである。
溶鋼の表面に浮遊するスラグ等の混入による製品の欠陥
は依然として発生しており、本発明者等が種々検討した
結果、次記の如き課題が明らかになった。即ち、連続鋳
造においては、鋳造後の鋳片表面に冷却水を噴射し、冷
却しつつピンチロールでガイドして鋳片を引き抜く際、
鋳片内部は未凝固状態になっており、隣り合うピンチロ
ール間では鋳片内部未凝固溶鋼の静圧により鋳片表面が
膨らむ、いわゆるバルジングが発生し、ピンチロール位
置ではバルジングが抑えられ圧縮が起こる。このように
鋳片は、バルジングと圧縮を繰り返しながら引き抜か
れ、切断位置に達するまでに鋳片全体が凝固し、ここで
所定寸法に切断され、次工程へ移送するものである。
【0004】このように鋳片の引き抜きガイド中にピン
チロール間で発生するバルジングと、ピンチロール位置
でのバルジングの押さえによる圧縮により、鋳片内部の
未凝固部溶鋼が変動しそれが鋳型内溶鋼に伝播して湯面
レベルが変動する。このような鋳型内湯面レベルの変動
(上下動)が激しくなると、鋳片内溶鋼表面に配置した
潤滑剤(パウダー)や溶鋼表面に浮遊するスラグが、鋳
型内壁と溶鋼表面部の接点から溶鋼内へ引き込まれ、最
終製品になったとき表面疵等を発生させる要因となり、
品質を著しく低下させるとともに、歩留りも低下させ
る。
チロール間で発生するバルジングと、ピンチロール位置
でのバルジングの押さえによる圧縮により、鋳片内部の
未凝固部溶鋼が変動しそれが鋳型内溶鋼に伝播して湯面
レベルが変動する。このような鋳型内湯面レベルの変動
(上下動)が激しくなると、鋳片内溶鋼表面に配置した
潤滑剤(パウダー)や溶鋼表面に浮遊するスラグが、鋳
型内壁と溶鋼表面部の接点から溶鋼内へ引き込まれ、最
終製品になったとき表面疵等を発生させる要因となり、
品質を著しく低下させるとともに、歩留りも低下させ
る。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、連続鋳造中の鋳片のバルジングが引き起こす鋳型内
湯面レベル変動による製品品質の低下を確実に回避する
ことのできる鋳型内湯面レベルの制御方法及び制御装置
を提案するものである。
で、連続鋳造中の鋳片のバルジングが引き起こす鋳型内
湯面レベル変動による製品品質の低下を確実に回避する
ことのできる鋳型内湯面レベルの制御方法及び制御装置
を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、連続
鋳造機内の複数箇所で鋳片のバルジング量を測定し、そ
の中でバルジング量が最大となる箇所のバルジング量デ
ータと、その時の湯面レベルデータとに基づいて、タン
ディッシュのスライディングノズル、或いはストッパー
の開度を制御して、鋳型内への溶鋼注入量を調整するこ
とを特徴とする連続鋳造の鋳型内湯面レベル制御方法、
及び、鋳型内湯面レベル計を有する連続鋳造設備におい
て、連続鋳造機内の複数箇所に鋳片のバルジング量測定
装置を有し、前記複数のバルジング量測定装置の中から
バルジング量の最も大きな測定箇所を判定し、且つ、前
記バルジング量の最も大きな箇所のバルジング量データ
と前記鋳型内湯面レベル計による湯面レベルデータとか
ら、タンディッシュのスライディングノズル、或いはス
トッパーの開度を決定し制御する制御装置と、該制御装
置から開度指令を受けて開閉することにより、鋳型内へ
の溶鋼注入量を調整するタンディッシュのスライディン
グノズル、或いはストッパーとを有することを特徴とす
る連続鋳造の鋳型内湯面レベル制御装置を要旨とする。
鋳造機内の複数箇所で鋳片のバルジング量を測定し、そ
の中でバルジング量が最大となる箇所のバルジング量デ
ータと、その時の湯面レベルデータとに基づいて、タン
ディッシュのスライディングノズル、或いはストッパー
の開度を制御して、鋳型内への溶鋼注入量を調整するこ
とを特徴とする連続鋳造の鋳型内湯面レベル制御方法、
及び、鋳型内湯面レベル計を有する連続鋳造設備におい
て、連続鋳造機内の複数箇所に鋳片のバルジング量測定
装置を有し、前記複数のバルジング量測定装置の中から
バルジング量の最も大きな測定箇所を判定し、且つ、前
記バルジング量の最も大きな箇所のバルジング量データ
と前記鋳型内湯面レベル計による湯面レベルデータとか
ら、タンディッシュのスライディングノズル、或いはス
トッパーの開度を決定し制御する制御装置と、該制御装
置から開度指令を受けて開閉することにより、鋳型内へ
の溶鋼注入量を調整するタンディッシュのスライディン
グノズル、或いはストッパーとを有することを特徴とす
る連続鋳造の鋳型内湯面レベル制御装置を要旨とする。
【0007】以下本発明の内容と発明に到る経緯につい
て説明する。鋳片のバルジングはピンチロール間で鋳片
内部未凝固溶鋼の静圧により鋳片表面が膨らむ現象であ
る。発明者らは連続鋳造機内の複数箇所でバルジング量
を測定した結果、バルジング挙動が最も活発となる連続
鋳造機内の位置が、鋳片の幅等の操業条件により変化す
ることを知見した。
て説明する。鋳片のバルジングはピンチロール間で鋳片
内部未凝固溶鋼の静圧により鋳片表面が膨らむ現象であ
る。発明者らは連続鋳造機内の複数箇所でバルジング量
を測定した結果、バルジング挙動が最も活発となる連続
鋳造機内の位置が、鋳片の幅等の操業条件により変化す
ることを知見した。
【0008】図1は異なる2箇所(メニスカスからの距
離が4.5m、ピンチロールピッチが300mmである位
置Aと、メニスカスからの距離が8.5m、ピンチロー
ルピッチが400mmである位置B)におけるバルジング
量の比に及ぼす鋳片幅の影響を調査した結果である。鋳
片幅が広がるに従ってバルジング量の大きな位置が、位
置Aから位置Bに移動していくことがわかる。すなわ
ち、鋳型内湯面レベル変動の起源となるバルジング挙動
の最も活発な位置は、鋳片幅等の操業条件で変化する。
このようなバルジング挙動の特徴は、バルジングによっ
て発生する鋳型内湯面レベル変動を抑制する上で、連続
鋳造機内の複数箇所に於けるバルジング挙動を把握する
ことが必要であることを示唆する。つまり、連続鋳造機
内の複数箇所におけるバルジング挙動の中で、最も活発
な箇所のバルジング挙動に基づいて鋳型内への溶鋼注入
量を制御することが、鋳型内湯面レベル変動の抑制に効
果的であることを知見して本発明の完成に至った。
離が4.5m、ピンチロールピッチが300mmである位
置Aと、メニスカスからの距離が8.5m、ピンチロー
ルピッチが400mmである位置B)におけるバルジング
量の比に及ぼす鋳片幅の影響を調査した結果である。鋳
片幅が広がるに従ってバルジング量の大きな位置が、位
置Aから位置Bに移動していくことがわかる。すなわ
ち、鋳型内湯面レベル変動の起源となるバルジング挙動
の最も活発な位置は、鋳片幅等の操業条件で変化する。
このようなバルジング挙動の特徴は、バルジングによっ
て発生する鋳型内湯面レベル変動を抑制する上で、連続
鋳造機内の複数箇所に於けるバルジング挙動を把握する
ことが必要であることを示唆する。つまり、連続鋳造機
内の複数箇所におけるバルジング挙動の中で、最も活発
な箇所のバルジング挙動に基づいて鋳型内への溶鋼注入
量を制御することが、鋳型内湯面レベル変動の抑制に効
果的であることを知見して本発明の完成に至った。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明方法の一例を図面により説
明する。図2において、精錬後の溶鋼を満たした取鍋
(図示せず)からタンディッシュ1内へ溶鋼2を注入
し、次いでタンディッシュ1から鋳型3へ溶鋼2を注入
して鋳造した後、鋳片4としてピンチロール5群を介し
て引き抜く。このような連続鋳造中のピンチロール5間
のバルジング6量を複数箇所に設置したバルジング量測
定装置7で測定し、これら複数箇所のデータの中で最大
のバルジング量となるデータを、制御装置8の計算機9
で選択し、計算機9aに導く。計算機9aでは鋳型3内
湯面10を測定する湯面レベル計7aからの湯面レベル
データと前記最大バルジング量データ、更に湯面レベル
設定値を基に、予め設定してある演算式に基づきタンデ
ィッシュ1の浸漬ノズル12のスライディングノズル1
3の開度を決定し、駆動装置11を介してスライディン
グノズル13の開度を調整する。このことによって、鋳
片4のバルジング6による鋳型内湯面レベル変動を防止
するように、鋳型内への溶鋼注入量を制御するものであ
る。
明する。図2において、精錬後の溶鋼を満たした取鍋
(図示せず)からタンディッシュ1内へ溶鋼2を注入
し、次いでタンディッシュ1から鋳型3へ溶鋼2を注入
して鋳造した後、鋳片4としてピンチロール5群を介し
て引き抜く。このような連続鋳造中のピンチロール5間
のバルジング6量を複数箇所に設置したバルジング量測
定装置7で測定し、これら複数箇所のデータの中で最大
のバルジング量となるデータを、制御装置8の計算機9
で選択し、計算機9aに導く。計算機9aでは鋳型3内
湯面10を測定する湯面レベル計7aからの湯面レベル
データと前記最大バルジング量データ、更に湯面レベル
設定値を基に、予め設定してある演算式に基づきタンデ
ィッシュ1の浸漬ノズル12のスライディングノズル1
3の開度を決定し、駆動装置11を介してスライディン
グノズル13の開度を調整する。このことによって、鋳
片4のバルジング6による鋳型内湯面レベル変動を防止
するように、鋳型内への溶鋼注入量を制御するものであ
る。
【0010】このように本発明方法においては、タンデ
ィッシュ1の浸漬ノズル12のスライディングノズル1
3開度を調整するため、鋳片4のバルジング6による数
mmの鋳型内湯面レベル変動を精密に、しかも確実に防止
することができる。なお、図面ではスライディングノズ
ル形式の溶鋼注入量の調整手段を示したが、ストッパー
による調整によってもよいことは勿論である。
ィッシュ1の浸漬ノズル12のスライディングノズル1
3開度を調整するため、鋳片4のバルジング6による数
mmの鋳型内湯面レベル変動を精密に、しかも確実に防止
することができる。なお、図面ではスライディングノズ
ル形式の溶鋼注入量の調整手段を示したが、ストッパー
による調整によってもよいことは勿論である。
【0011】
【実施例】次に、本発明方法の実施例を挙げる。 1)鋳片厚み:240mm 2)鋳片のバルジング測定位置: 位置A:メニスカスからの距離が4.5m 位置B:メニスカスからの距離が8.5m 位置C:メニスカスからの距離が12.5m 3)溶鋼成分%、C:0.04〜0.12、Mn:0.
30〜0.45、Si:0.005、P:0.0151
〜0.025、S:0.01〜0.02、sol.Al:
0.01 (注入温度約1540℃) 実施例1:鋳片幅1000mm 実施例2:鋳片幅2200mm
30〜0.45、Si:0.005、P:0.0151
〜0.025、S:0.01〜0.02、sol.Al:
0.01 (注入温度約1540℃) 実施例1:鋳片幅1000mm 実施例2:鋳片幅2200mm
【0012】以上のような条件下で、垂直曲げ型連続鋳
造装置(9R)により鋳造速度1.6m/分で鋳造し、
鋳造中に鋳片バルジング測定位置(位置A、位置B及び
位置C)からの測定結果と、鋳型内溶鋼湯面レベル計か
らの鋳型内湯面レベル測定結果に基づき、スライディン
グノズルの開度を制御しつつ、1000t鋳造を行っ
た。その結果を表1に示す。バルジング量の小さい位置
のデータを用いた制御の場合と比較して、バルジング量
の大きい位置のデータを用いた制御の場合の方が、鋳型
内湯面レベル変動量が小さくなり、また図3に示すよう
にスラグ等の巻き込みによる製品(0.6mmの薄鋼板)
スリバー疵発生率も低位であった。
造装置(9R)により鋳造速度1.6m/分で鋳造し、
鋳造中に鋳片バルジング測定位置(位置A、位置B及び
位置C)からの測定結果と、鋳型内溶鋼湯面レベル計か
らの鋳型内湯面レベル測定結果に基づき、スライディン
グノズルの開度を制御しつつ、1000t鋳造を行っ
た。その結果を表1に示す。バルジング量の小さい位置
のデータを用いた制御の場合と比較して、バルジング量
の大きい位置のデータを用いた制御の場合の方が、鋳型
内湯面レベル変動量が小さくなり、また図3に示すよう
にスラグ等の巻き込みによる製品(0.6mmの薄鋼板)
スリバー疵発生率も低位であった。
【0013】
【表1】 ケースa:鋳型内湯面レベル制御に用いたバルジングデ
ータを位置Aに限定した場合 ケースb:鋳型内湯面レベル制御に用いたバルジングデ
ータを位置Bに限定した場合 ケースc:鋳型内湯面レベル制御に用いたバルジングデ
ータを位置Cに限定した場合 ケースd:鋳型内湯面レベル制御にバルジングデータを
用いなかった場合
ータを位置Aに限定した場合 ケースb:鋳型内湯面レベル制御に用いたバルジングデ
ータを位置Bに限定した場合 ケースc:鋳型内湯面レベル制御に用いたバルジングデ
ータを位置Cに限定した場合 ケースd:鋳型内湯面レベル制御にバルジングデータを
用いなかった場合
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明に従った鋳型内湯面
レベル制御方法及び装置により、連続鋳造中に鋳片のバ
ルジング発生による鋳型内湯面レベル変動を防止して、
スラグ等の巻き込みによる品質劣化を防止することがで
きる。また、鋳造速度等の変更により鋳型内湯面レベル
が大幅に低下したとき、迅速に目標値の湯面レベルへ回
復することができるので、ブレークアウト等を確実に回
避することができる等の優れた効果が得られる。
レベル制御方法及び装置により、連続鋳造中に鋳片のバ
ルジング発生による鋳型内湯面レベル変動を防止して、
スラグ等の巻き込みによる品質劣化を防止することがで
きる。また、鋳造速度等の変更により鋳型内湯面レベル
が大幅に低下したとき、迅速に目標値の湯面レベルへ回
復することができるので、ブレークアウト等を確実に回
避することができる等の優れた効果が得られる。
【図1】連続鋳造機内の異なる2箇所におけるバルジン
グ量の比に及ぼす鋳片幅の影響を示す図である。
グ量の比に及ぼす鋳片幅の影響を示す図である。
【図2】本発明装置構成の一例を示す側面図である。
【図3】本発明方法の実施例における製品スリバー疵発
生率を示す図である。
生率を示す図である。
1 タンディッシュ 2 溶鋼 3 鋳型 4 鋳片 5 ピンチロール 6 バルジング部 7 バルジング量測定装置 7a 湯面レベル計 8 制御装置 9,9a 計算機 10 湯面 11 スライディングノズル駆動装置 12 浸漬ノズル 13 スライディングノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 哲明 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項1】 連続鋳造機内の複数箇所で鋳片のバルジ
ング量を測定し、その中でバルジング量が最大となる箇
所のバルジング量データと、その時の湯面レベルデータ
とに基づいて、タンディッシュのスライディングノズ
ル、或いはストッパーの開度を制御して、鋳型内への溶
鋼注入量を調整することを特徴とする連続鋳造の鋳型内
湯面レベル制御方法。 - 【請求項2】 鋳型内湯面レベル計を有する連続鋳造設
備において、連続鋳造機内の複数箇所に鋳片のバルジン
グ量測定装置を有し、前記複数のバルジング量測定装置
の中からバルジング量の最も大きな測定箇所を判定し、
且つ、前記バルジング量の最も大きな箇所のバルジング
量データと前記鋳型内湯面レベル計による湯面レベルデ
ータとから、タンディッシュのスライディングノズル、
或いはストッパーの開度を決定し制御する制御装置と、
該制御装置から開度指令を受けて開閉することにより、
鋳型内への溶鋼注入量を調整するタンディッシュのスラ
イディングノズル、或いはストッパーとを有することを
特徴とする連続鋳造の鋳型内湯面レベル制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33250896A JPH10166125A (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | 鋳型内湯面レベル制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33250896A JPH10166125A (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | 鋳型内湯面レベル制御方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10166125A true JPH10166125A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18255722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33250896A Withdrawn JPH10166125A (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | 鋳型内湯面レベル制御方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10166125A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104275448A (zh) * | 2014-10-27 | 2015-01-14 | 大连理工大学 | 一种包晶钢连铸板坯鼓肚在线检测方法 |
-
1996
- 1996-12-12 JP JP33250896A patent/JPH10166125A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104275448A (zh) * | 2014-10-27 | 2015-01-14 | 大连理工大学 | 一种包晶钢连铸板坯鼓肚在线检测方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |