JPH10166039A - 可変断面押出成形装置 - Google Patents

可変断面押出成形装置

Info

Publication number
JPH10166039A
JPH10166039A JP35234396A JP35234396A JPH10166039A JP H10166039 A JPH10166039 A JP H10166039A JP 35234396 A JP35234396 A JP 35234396A JP 35234396 A JP35234396 A JP 35234396A JP H10166039 A JPH10166039 A JP H10166039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
hole
moving
container
extrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35234396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3603517B2 (ja
Inventor
Tadayoshi Sato
忠義 佐藤
Yasumasa Hiyoshi
泰正 日吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP35234396A priority Critical patent/JP3603517B2/ja
Publication of JPH10166039A publication Critical patent/JPH10166039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3603517B2 publication Critical patent/JP3603517B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動ダイスの変位量を正確に測定することが
でき、よって精度の高い可変断面押出成形を安定的に行
うことができる可変断面押出成形装置を得る。 【解決手段】 成形材が収納されるコンテナ2と、その
一端部側に配設されてコンテナ内の成形材1を他端部側
に押圧する加圧機3と、コンテナの他端部に配設されて
押出される成形材を押出孔4を介して製品形状に成形す
るダイスアッセンブリ5と、押出孔の形状を変化させる
駆動手段8とを備え、ダイスアッセンブリは、固定ダイ
ス孔が穿設された固定ダイス11と、この固定ダイスに
移動自在に設けられ、移動ダイス孔が穿設された移動ダ
イス12とを有し、移動ダイス12に駆動手段8の駆動
部先端が連結され、かつ先端部が移動ダイス12に係合
して当該移動ダイスの移動を測定する変位測定手段40
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出方向に断面形
状が変化する成形体を押出成形するための可変断面押出
成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、熱交換器用のフィンチュ
ーブ等の各種管材や、軽量化の要請が強い車両に用いら
れる各種の構造部材として、アルミニウムまたはアルミ
ニウム合金の押出成形によって成形されたものが多々使
用されている。この押出成形は、コンテナの先端部に上
記構成部材等の断面形状を有する押出孔が穿設されたダ
イスを固定し、コンテナ内に加熱した素材(ビレット)
を挿入するとともに、このビレットを加圧機(ステム)
によって上記ダイス側に押圧して上記押出孔から押し出
すことにより、上記構成部材を成形するものである。こ
のような押出加工によれば、ダイスの押出孔が一定の断
面形状を有しているために、得られた上記構成部材等
も、長手方向に向けて一定の断面形状に成形される。
【0003】しかしながら、上記構成部材のうち、例え
ば一般乗用車やトラック等の各種車輌の構造部材におい
ては、上記押出用ダイスでこれを成形した場合には、得
られたサイドフレームが長手方向に向けて一定の断面形
状、換言すれば一定の断面二次モーメントを有するため
に、長手方向において必要以上の寸法および強度を有す
る部材が成形されてしまい、成形材料が無駄になって不
経済であるとともに、当該構成部材の設置スペースのコ
ンパクト化および軽量化を妨げるという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような問
題点を解決する従来の押出用ダイスとして、特開平5−
31527号公報に見られるような、押出用ダイスをコ
ンテナに固定される固定ダイスと、この固定ダイスに対
して移動自在に設けられた移動ダイスとから構成し、移
動ダイスを適宜移動させることにより、固定ダイスの固
定ダイス孔と移動ダイスの移動ダイス孔との連通部分に
よって構成される押出孔の形状を変化させて、成形され
る構成部材の断面形状を長手方向に向けて変化させる可
変断面押出用ダイスが提案されている。このような可変
断面押出用ダイスによれば、発生する応力分布に応じた
形状の押出成形が可能となり、例えば中央部や両端部等
のどの部分においても応力が一定となるような長手方向
に合理的な断面形状を有する構成部材等を成形すること
ができるという利点がある。
【0005】ところが、実際に上記従来の可変断面押出
用ダイスを押出成形装置に組込んで押出成形する際に
は、長手方向の所望の位置で断面形状が所定の形状とな
るように、加圧機による成形材の押出速度と連動させ
て、正確に移動ダイスを駆動制御しなければならない。
そこで、ひと先ず上記移動ダイスの変位量を測定する必
要があるが、この移動ダイスは、固定ダイス内に組込ま
れ、さらに固定ダイスは何等かの支持部材によって支持
されているために、容易に上記移動ダイスの変位量を測
定することができないという問題点がある。このため、
上記移動ダイスの変位量を測定する一方策として、例え
ば間接的に当該移動ダイスと連結された駆動装置の駆動
部の変位量を測定することも考えられるが、構造上、当
該駆動部と移動ダイスとの連結部にあそび(隙間)を生
じることは避けられないために、上記駆動部の変位量を
測定しても、移動ダイス自体の変位量との間に上記あそ
びに起因する誤差が生じてしまう。したがって、上記移
動ダイスの変位量を正確に測定することが難しく、よっ
て精度の高い可変断面押出成形を行うことができないと
いう問題点があった。
【0006】本発明は、このような可変断面押出成形を
現実に行う際に生じる課題を有効に解決すべくなされた
もので、移動ダイスの変位量を正確に測定することがで
き、よって精度の高い可変断面押出成形を安定的に行う
ことができる可変断面押出成形装置を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る可変断面押出成形装置は、成形材が収納されるコ
ンテナと、このコンテナの一端部側に配設されてコンテ
ナ内の成形材を他端部側に押圧する加圧機と、コンテナ
の他端部に配設されてコンテナから押出される成形材を
押出孔を介して製品形状に成形するダイスが組込まれた
ダイスアッセンブリと、上記押出孔の形状を変化させる
駆動手段とを備えてなり、上記ダイスアッセンブリは、
上記ダイスとして固定ダイス孔が穿設された固定ダイス
と、この固定ダイスに移動自在に設けられ、移動ダイス
孔が穿設された移動ダイスとを有し、上記固定ダイス孔
と移動ダイス孔との連通部分によって形状が可変の上記
押出孔が構成されるとともに、上記移動ダイスに上記駆
動手段の駆動部先端が連結され、かつ先端部が上記移動
ダイスに係合して当該移動ダイスの移動を測定する変位
測定手段が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、上記ダイ
スアッセンブリは、基盤上に配設されたダイスタックに
支承され、かつ上記ダイスタックには、上記移動ダイス
または駆動部が挿通可能な開口部が形成されているとと
もに、このダイスタックに、上記変位測定手段が取付け
られていることを特徴とするものである。さらに、請求
項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の変位測
定手段は、先端部が上記移動ダイスに当接するロッド
と、このロッドを移動ダイス側に向けて付勢する付勢部
材と、上記ロッドの基端部に連結されて当該ロッドの変
位量を電気信号に変換する変位測定装置とを備えてなる
ことを特徴とするものである。
【0009】請求項1〜3のいずれかに記載の発明にお
いては、移動ダイスに係合する変位測定手段によって直
接移動ダイスの移動を測定しているので、固定ダイスに
対して移動ダイスを正確かつ円滑に移動させることがで
きる。この結果、長手方向の所望の位置で断面形状が所
定の形状となるように、加圧機による成形材の押出速度
と連動させて、正確に移動ダイスを駆動制御することが
でき、よって精度の高い可変断面押出成形を安定的に行
うことができる。特に、請求項2に記載の発明にあって
は、ダイスアッセンブリを基盤上に支承するダイスタッ
クに開口部を設け、この開口部を介して延出する変位測
定手段を上記ダイスタックに取付けているので、移動ダ
イスと変位測定手段との間に相対移動を生じることが無
く、固定ダイスに対する移動ダイスの変位量を、より確
実に高い精度で測定することができる。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
付勢部材によって移動ダイス側に付勢したロッドの先端
を直接移動ダイスに当接させているので、移動ダイス自
体の変位量をそのままロッドに正確に伝えて、その変位
量を変位測定装置において電気信号に変換することがで
き、この結果、上記電気信号に基づいて移動ダイスの駆
動装置を制御することにより、一層移動ダイスの駆動を
高い精度で制御することが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図8は、本発明に係る可変
断面押出成形装置の一実施形態を示すものである。図1
に示すように、この可変断面押出成形装置は、アルミニ
ウムまたはアルミニウム合金のビレット(成形材)1が
収納されるコンテナ2と、このコンテナ2の一端部側に
配設されてコンテナ2内のビレット1を他端部側に押圧
するステム(加圧機)3と、コンテナ2の他端部に配設
されてこのコンテナ2から押出される成形材を押出孔4
を介して製品形状に成形するダイスアッセンブリ5と、
このダイスアッセンブリ5を基盤上に支承するダイスタ
ック6と、このダイスタック6の後段に配設されたエン
ドプラテン7とが水平方向に配設され、さらに押出孔4
の形状を変化させる駆動装置(駆動手段)8が設けられ
るとともに、ダイスアッセンブリ5の移動ダイス12の
変位量を直接測定する変位測定手段40が設けられるこ
とによって概略構成されたものである。ここで、ステム
3、ダイスタック6およびエンドプラテン7は、それぞ
れ床面(基盤)上に固定されており、さらにステム3と
エンドプラテン7とは、互いの4隅に介装されたタイロ
ッド(図示を略す。)によって連結されている。
【0012】また、ダイスタック6は、図1および図2
に示すように、方形板状の部材で、その中央部には上方
に開口するU字状の凹部9が形成されている。そして、
この凹部9内に、ダイスアッセンブリ5が挿脱自在に収
納されている。このダイスアッセンブリ5は、一部フラ
ンジが形成されないH型部材を押出加工するためのもの
で、円管状のダイリング10内に、成形材1の押出方向
に向けて順次固定ダイス11と、この固定ダイス11に
穿設された孔部22内に摺動自在に設けられた移動ダイ
ス12と、固定ダイス11を支持するバックプレート1
3と、固定ダイス11の上流側に設けられてバックプレ
ート13とともに固定ダイスを挟むリードインプレート
16とが収納されたものである。ここで、ダイスタック
6の凹部9の内壁部には、成形材の押出方向と交差する
方向に溝部9aが形成されており、この溝部9a内にダ
イリング10の外周に形成された凸部10aが嵌合され
ている。
【0013】また、上記固定ダイス11は、熱間工具鋼
によって形成された略外観円板状の部材で、図5および
図6に示すように、コンテナ2側に位置する上面15の
中央部には、コンテナ2から押出される成形材1の流路
となる凹部17が形成されるとともに、この凹部17の
底部に固定ダイス孔18が穿設されている。
【0014】この固定ダイス孔18は、成形するH型部
材の一方のフランジの最大厚さ寸法と同一の幅寸法を有
するフランジ部形成孔19と、このフランジ部形成孔1
9の中央部と直交する方向に延びるウエブ形成孔20
と、このウエブ形成孔20の他端部に形成されたフラン
ジ部連通孔21とから形成されたものである。フランジ
部連通孔21は、フランジ部形成孔19と同一の長さ寸
法を有し、かつ該フランジ部形成孔19よりも大きな幅
寸法を有するように形成されている。また、この固定ダ
イス11の側面中央部には、ウエブ形成孔20と平行に
延びて側面間を貫通し、かつ固定ダイス孔18と連通す
る孔部22が穿設されており、この孔部22の側面中央
部には、移動ダイス12の側面を密に摺動自在に案内す
るための案内壁23が形成されている。そして、この固
定ダイス11の孔部22内に、移動ダイス12が摺動自
在に設けられている。
【0015】この移動ダイス12は、図7に示すよう
に、孔部22内に挿入される頭部25と、この頭部25
を孔部22内において摺動させるための駆動装置8の駆
動軸(駆動部)24の先端部24aが連結されるクラン
プ部26とから一体に構成されたものである。上記頭部
25は、熱間工具鋼等によって形成された外観略方形板
状の部材で、その中央部には、固定ダイス孔18と同一
寸法に形成されたフランジ部形成孔27と、このフラン
ジ部形成孔27の中央部と直交するウエブ形成孔28
と、このウエブ形成孔の他端部に形成されたフランジ部
連通孔29からなる移動ダイス孔30が穿設されてい
る。なお、上記ウエブ形成孔28は、この移動ダイス1
2の側壁31と平行になるように形成されている。
【0016】移動ダイス12は、フランジ部形成孔27
を固定ダイス孔18のフランジ部連通孔21側に位置さ
せ、かつ互いのウエブ形成孔20、28を連通させて、
固定ダイス11の孔部22内の案内壁23に沿って摺動
自在に挿入されている。そして、この移動ダイス12の
移動方向にのぞむダイリング10の側壁には、固定ダイ
ス11の孔部22よりも僅かに大きな開口部34が形成
されており、この開口部34から移動ダイス12を内部
に組込まれた固定ダイス11の孔部22内に装着するよ
うになっている。さらに、ダイリング10の外周部に
は、上記開口部34が形成された部位を除いて、複数
(図では合計12)の長穴10c…が穿設されており、
各々の長穴10c内にヒータ(加熱手段)50が組込ま
れている。
【0017】上記構成からなるダイスアッセンブリ5が
収納されたダイスタック6の上部開口部間には、H型鋼
あるいはL型鋼からなる補強部材52がボルト53によ
って架設されており、さらにこの補強部材52には、ダ
イリング10の上部外周に溶接されて当該ダイスアッセ
ンブリ5の移動を係止するための係止部材51、51
が、支持部材54およびボルト55を介して支承されて
いる。一方、図2に示すように、ダイスタック6の側面
には、取付け部材32を介して上記駆動装置8が固定さ
れている。この駆動装置8は、油圧シリンダ33と、こ
の油圧シリンダ33によって進退する駆動軸24とから
構成されたもので、上記駆動装置24は、ダイスタック
6およびダイリング10の側壁に形成された開口部3
4、35に挿通されて、その先端部24aが移動ダイス
12のクランプ部26に連結されている。
【0018】さらに、図1および図8に示すように、駆
動装置8が取付けられている取付け部材32には、移動
ダイス12の変位量を直接測定するための上記変位測定
手段40が取付けられている。この変位測定手段40
は、軸受41によって取付け台32上に移動ダイス12
の移動方向に向けて進退自在の設けられたロッド42
と、このロッド42にピン43によって固定された受け
板44と軸受41との間に介装されてロッド42を移動
ダイス42側に付勢するスプリング(付勢部材)45
と、ロッド42の基端部に連結されてロッドの変位量を
電気信号に変換するデジタルスケール(変位測定装置)
46とから構成されたもので、ロッド42の先端部42
aは、スプリングの付勢力によって、常時移動ダイス1
2に固定された係止板12aに当接するようになってい
る。また、この先端部42aは、スクリュージョイント
47によって長さ寸法が調整可能になっている。
【0019】次に、図1〜図11に基づいて、以上の構
成からなる可変断面押出成形装置を用いたアルミニウム
またはアルミニウム合金製のH型部材の押出加工方法に
ついて説明する。先ず、ステム3を後退させた状態で、
コンテナ2内に加熱したアルミニウムビレット1を挿入
した後に、ステム3を前進させて当該ビレット1をダイ
スアッセンブリ5内の固定ダイス11側に向けて押出
す。すると、図9に示すように、固定ダイス孔18と移
動ダイス孔30との連通部分によって構成されるダイス
孔4(図中ハッチングで示す部分)から成形材1が押出
され、ダイス孔4の形状を断面形状とするH型部材が押
出成形される。そして、これと並行して、適宜駆動装置
8の油圧シリンダ33を制御することにより、駆動軸2
4を介して移動ダイス12を固定ダイス11の孔部22
内において摺動させると、成形される部材のフランジ間
のウエブの長さ寸法Lを漸次増減させることができる。
【0020】次いで、移動ダイス12をさらに移動させ
て、図10に示す位置に設定すると、ウエブの両端部
に、フランジ部形成孔19、27とフランジ部連通孔2
0、29との連通部分に相当する厚さ寸法Wのフランジ
を有するH型部材が成形される。この際に、上述した状
態を保持しつつ移動ダイス12を移動させることによ
り、長手方向に向けてフランジの厚さ寸法Wを適宜変化
させることができる。また、図11に示すように、固定
ダイス孔18と移動ダイス孔30との互いのウエブ形成
孔20、28を連通させ、かつ一方のフランジ部形成孔
19、27と他方のフランジ部連通孔21、29とを連
通させない位置において成形材1を押出すと、成形材1
は、ウエブ形成孔20、28の連通した押出孔4のみを
通過して押出されるため、この結果、押出孔4の長さ寸
法に対応したフラットバー状のウエブのみを有する平板
状の構成部材が成形される。以上のように、駆動装置8
によって移動ダイス12を固定ダイス11に対して適宜
位置に移動させることにより、長手方向に向けて多様な
可変断面形状を有する構成部材を容易に成形加工するこ
とができる。
【0021】この際に、移動ダイス12を正確な位置に
移動させるために、図8に示した変位測定手段40によ
って移動ダイス12の変位量が計測される。すなわち、
ロッド42は、スプリング45によって常に移動ダイス
12に付勢されて係止板12aに当接しているために、
移動ダイス12が移動するとこれに追従し、その変位量
が直接デジタルスケール46からの出力信号として計測
される。そこで、当該変位量に対応した出力信号によっ
て図示されない制御手段により駆動装置8の油圧シリン
ダ33が駆動制御されて、移動ダイス12が所望の位置
まで移動される。
【0022】また、この際に固定ダイス11には、ステ
ム3によってコンテナ2内のビレット1を押出すことに
よって生じるスラスト力が作用するが、当該スラスト力
は、先ず固定ダイス11の上流側に配設されたリードイ
ンプレート16に作用するために、直接固定ダイス11
に作用する上記スラスト力が緩和される。さらに、押出
成形の当初は加熱した成形材1が投入されたコンテナ2
からの熱によってダイスアッセンブリ5が加熱される
が、時間の経過とともにこの熱がダイスタック6側に逃
げることにより、次第にダイスアッセンブリ5の温度が
低下してダイスアッセンブリ5が熱収縮するとともに、
逆にダイスタック6が熱膨張する。そこで、押出成形を
行うに従って、ダイスアッセンブリ5の温度が低下傾向
を示した際に、ヒータ50に通電してダイリング10を
積極的に加熱することにより、ダイリング10が熱収縮
してダイスタック6との間に隙間が発生することを防止
する。
【0023】以上のように、上記構成からなる可変断面
押出成形装置によれば、スプリング45によって移動ダ
イス12側に付勢したロッド42の先端部42aを、直
接移動ダイス12に当接させているので、移動ダイス1
2自体の変位量をそのままロッド42に正確に伝えて、
その変位量をデジタルスケール46において電気信号に
変換することができる。このため、ステム3による成形
材1の押出速度と連動させて移動ダイス12を移動させ
るに際して、上記電気信号に基づいて移動ダイス12の
駆動装置8を制御することにより、移動ダイス12の駆
動を高い精度で制御することができる。この結果、長手
方向の所望の位置で断面形状が所定の変化するように、
正確に移動ダイス12を駆動制御することができ、よっ
て精度の高い可変断面押出成形を安定的に行うことがで
きる。
【0024】しかも、ダイスアッセンブリ5を基盤上に
支承するダイスタック6に開口部35を形成し、この開
口部35を介して延出するロッド42を軸受41によっ
てダイスタック6に固定された取付け台32に取付けて
いるので、移動ダイス12と変位測定手段40との間に
相対移動を生じることが無く、よって上記固定ダイス1
1に対する移動ダイス12の変位量を、確実に高い精度
で測定することができる。
【0025】なお、上記実施の形態においては、固定ダ
イス11および移動ダイス12としてH型の構成部材を
押出成形するものを使用した場合についてのみ説明した
が、これに限るものではなく、各種の可変断面の構成部
材を押出成形するための固定ダイスおよび移動ダイスを
組込むことが可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3のい
ずれかに記載の可変断面押出成形装置によれば、移動ダ
イスに係合する変位測定手段によって直接移動ダイスの
移動を測定しているので、固定ダイスに対して移動ダイ
スを正確かつ円滑に移動させることができ、この結果、
長手方向の所望の位置で断面形状が所定の形状となるよ
うに、加圧機による成形材の押出速度と連動させて、正
確に移動ダイスを駆動制御することができ、よって精度
の高い可変断面押出成形を安定的に行うことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、移動ダイスと変
位測定手段との間に相対移動を生じることが無く、より
固定ダイスに対する移動ダイスの変位量を、確実に高い
精度で測定することができ、さらに請求項3に記載の発
明によれば、変位測定装置において変換された電気信号
に基づいて移動ダイスの駆動装置を制御することによ
り、一層移動ダイスの駆動を高い精度で制御することが
可能になるといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変断面押出成形装置の一実施形態を
示す概略構成図である。
【図2】図1のII−II線視断面図である。
【図3】図1のダイスアッセンブリを示す縦断面図であ
る。
【図4】図3のダイリングの正面図である。
【図5】図1の固定ダイスを示す平面図である。
【図6】図5のVI−VI線視断面図である。
【図7】図1の移動ダイスを示す平面図である。
【図8】図1の変位測定手段を示す側面図である。
【図9】押出孔によってH型の成形材を押出す状態を示
す模式図である。
【図10】図9の移動ダイスをさらに移動させた状態を
示す模式図である。
【図11】図10の移動ダイスをさらに移動させてI型
の成形材を押出す状態を示す模式図である。
【符号の説明】 1 ビレット(成形材) 2 コンテナ 3 ステム(加圧機) 4 押出孔 5 ダイスアッセンブリ 6 ダイスタック 8 駆動装置(駆動手段) 9 凹部 11 固定ダイス 12 移動ダイス 24 駆動軸(駆動部) 24a 先端部 34、35 開口部 33 油圧シリンダ 40 変位測定手段 42 ロッド 42a 先端部 45 スプリング(付勢手段) 46 デジタルスケール(変位測定装置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形材が収納されるコンテナと、このコ
    ンテナの一端部側に配設されて上記コンテナ内の成形材
    を他端部側に押圧する加圧機と、上記コンテナの他端部
    に配設されて上記コンテナから押出される成形材を押出
    孔を介して製品形状に成形するダイスが組込まれたダイ
    スアッセンブリと、上記押出孔の形状を変化させる駆動
    手段とを備えてなり、 上記ダイスアッセンブリは、上記ダイスとして固定ダイ
    ス孔が穿設された固定ダイスと、この固定ダイスに移動
    自在に設けられ、移動ダイス孔が穿設された移動ダイス
    とを有し、上記固定ダイス孔と移動ダイス孔との連通部
    分によって形状が可変の上記押出孔が構成されるととも
    に、 上記移動ダイスに上記駆動手段の駆動部先端が連結さ
    れ、かつ先端部が上記移動ダイスに係合して当該移動ダ
    イスの移動を測定する変位測定手段が設けられているこ
    とを特徴とする可変断面押出成形装置。
  2. 【請求項2】 上記ダイスアッセンブリは、基盤上に配
    設されたダイスタックに支承され、かつ上記ダイスタッ
    クには、上記移動ダイスまたは上記駆動部が挿通可能な
    開口部が形成されているとともに、上記ダイスタック
    に、上記変位測定手段が取付けられていることを特徴と
    する請求項1に記載の可変断面押出成形装置。
  3. 【請求項3】 上記変位測定手段は、先端部が上記移動
    ダイスに当接するロッドと、このロッドを上記移動ダイ
    ス側に向けて付勢する付勢部材と、上記ロッドの基端部
    に連結されて当該ロッドの変位量を電気信号に変換する
    変位測定装置とを備えてなることを特徴とする請求項1
    または2に記載の可変断面押出成形装置。
JP35234396A 1996-12-12 1996-12-12 可変断面押出成形装置 Expired - Fee Related JP3603517B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35234396A JP3603517B2 (ja) 1996-12-12 1996-12-12 可変断面押出成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35234396A JP3603517B2 (ja) 1996-12-12 1996-12-12 可変断面押出成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10166039A true JPH10166039A (ja) 1998-06-23
JP3603517B2 JP3603517B2 (ja) 2004-12-22

Family

ID=18423414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35234396A Expired - Fee Related JP3603517B2 (ja) 1996-12-12 1996-12-12 可変断面押出成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3603517B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100865160B1 (ko) * 2007-07-25 2008-10-24 한국생산기술연구원 가변 단면 압출용 금형장치
KR100979743B1 (ko) 2008-06-02 2010-09-06 한국생산기술연구원 가변 단면 압출성형용 제어방법
CN103537507A (zh) * 2013-10-24 2014-01-29 河南科技大学 一种空心外法兰零件挤压成形模具及其凸模
CN114472571A (zh) * 2022-01-18 2022-05-13 哈尔滨理工大学 一种变截面板材条带式可动芯模挤压成形装置及方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100865160B1 (ko) * 2007-07-25 2008-10-24 한국생산기술연구원 가변 단면 압출용 금형장치
KR100979743B1 (ko) 2008-06-02 2010-09-06 한국생산기술연구원 가변 단면 압출성형용 제어방법
CN103537507A (zh) * 2013-10-24 2014-01-29 河南科技大学 一种空心外法兰零件挤压成形模具及其凸模
CN114472571A (zh) * 2022-01-18 2022-05-13 哈尔滨理工大学 一种变截面板材条带式可动芯模挤压成形装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3603517B2 (ja) 2004-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100334422B1 (ko) 가변단면압출용 금형 및 가변단면 압출성형방법
JP4379621B2 (ja) アルミニウム合金の成形方法
JP3715246B2 (ja) 射出成形機の可動金型支持装置
JP3603517B2 (ja) 可変断面押出成形装置
JP3610712B2 (ja) 可変断面押出成形装置
JP2001121300A (ja) 冷却装置を備える塑性加工機
JPH10166038A (ja) 可変断面押出成形装置
US5775155A (en) Variable section extrusion die set and variable extrusion molding method
US6116074A (en) Extrusion arrangement and process for manufacturing hollow-profile workpieces made of metal
JPH10166040A (ja) 押出成形装置
US6589456B1 (en) Method and apparatus for compensating mold thickness changes in toggle type clamping unit for injection molding machine
EP0333856B1 (en) Toggle type die-fastening apparatus
US20230356281A1 (en) Improved system for accurately punching holes in a profile and its method
JPH11286020A (ja) 熱可塑性プラスチックから成る物品を製造するための型の型締め装置
JP3834104B2 (ja) シート両面パターン成形装置
CN109661282B (zh) 用于使工件变形的拉弯机和方法
US7559755B2 (en) Press
CN110465554B (zh) 一种大截面厚壁铝合金型材的成型模具
JP4196478B2 (ja) 押出加工装置
JP6540067B2 (ja) 押出プレスのスライド装置
JPH10286619A (ja) 可変断面押出用ダイスおよび可変断面押出成形方法
KR100967645B1 (ko) 가변 단면 압출용 금형장치
JP4449122B2 (ja) 押出形材の肉厚制御方法
WO2022063748A1 (en) Improved system for punching holes in a profile with high-throughput and its method
JP3802285B2 (ja) アプセッターにおけるフランジ成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040615

A521 Written amendment

Effective date: 20040811

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040920

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees