JP4379621B2 - アルミニウム合金の成形方法 - Google Patents

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Description

本発明はアルミニウム合金の成形方法に係り、特に機械的性質の優れた高精度の製品を成形するアルミニウム合金の成形方法に関する。
従来、アルミニウム合金のダイカスト成形は、固定された金型キャビティ内に、金属キャビティに連通する湯口よりシリンダピストン等でアルミニウム合金の溶湯を注入することによって行っていた(特許文献1)。
しかしながら、ダイカスト成形品は、製造しやすい利点があるが、溶湯の注入時にガスの捲き込みや酸化膜が混入し、また、凝固時に引け巣が発生し、機械的強度が低いという問題がある。
一方、アルミニウム合金の製品の機械的性質を向上させる手法として、鋳造鍛造による製造方法がある(特許文献2)。
特許文献2に記載のアルミニウム合金の鋳造鍛造方法は、まず、アルミニウム合金の溶湯を鋳型に注入して鋳造品(プリフォーム成形体)を鋳造し、続いて、プリフォーム成形体を粗打鍛造に適した温度下で粗打鍛造し、次いで、粗打鍛造時よりも低い仕上鍛造に適した温度下で仕上鍛造している。また、仕上鍛造した鍛造品からバリ材を分離させるトリミング処理や溶体化時効処理(熱処理)を施し、最終の製品を製造するようにしている。
特開2004−344956号公報 特開2003−1357号公報
特許文献1等に記載のアルミニウム合金のダイカスト成形法では、低速充填(層流充填)したり、半凝固、半溶融金属を材料とすることにより、ガスの捲き込みを低減することができるが、凝固収縮に伴う引け巣の発生を防止することができないという問題がある。
一方、特許文献2等に記載のアルミニウム合金の鋳造鍛造方法は、ダイカスト成形法よりも製品の機械的性質を向上させることができるが、加工の工程数が多く、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ガスの巻き込みや酸化膜の混入、及び引け巣のない機械的性質の優れた製品を成形することができるとともに、鋳造鍛造方法に比べて製造コストの低減を図ることができるアルミニウム合金の成形方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に係るアルミニウム合金の成形方法は、アルミニウム合金の溶湯、半溶融又は半凝固金属を、プレス金型のキャビティ内に投入する工程と、前記プレス金型によりキャビティ内のアルミニウム合金に圧力を加えて製品を成形する工程であって、製品が完成するまで前記プレス金型でアルミニウム合金に直接圧力を加え続ける工程と、を含み、
前記プレス金型は、上型と、下型と、前記上型及び下型の少なくとも一方から出没して前記キャビティの形状を変化させるための可動部材とを有し、
前記製品を成形する工程は、前記上型が取り付けられたスライドを駆動する第1の加圧手段によって前記キャビティ内のアルミニウム合金に圧力を加える工程であって、前記キャビティ内のアルミニウム合金の温度が凝固終了温度に達する時点まで圧力を加え続けて製品を一次成形する工程と、前記上型と前記可動部材とを第2の加圧手段によって相対的に駆動してキャビティの形状を変化させる工程であって、前記一次成形後に一次成形された製品の形状変化率が10〜40%の範囲になるように前記上型と前記可動部材とを相対的に駆動してキャビティの形状を変化させて製品を二次成形する工程と、を含み、前記キャビティの形状の変化に合わせてアルミニウム合金を成形することを特徴としている。
即ち、本発明は、成形時に移動しないダイカスト金型を使用するのではなく、単一のプレス金型を使用してアルミニウム合金を鋳造鍛造する新規の成形方法であり、特にプレス金型によって製品が完成するまでアルミニウム合金に直接圧力を加え続けるようにしている。これにより、凝固収縮中もプレス金型によりアルミニウム合金に直接圧力をかけ続けるため、金属溶湯の凝固収縮により生じる粗い内壁を持つ空洞状の鋳造欠陥(引け巣)の発生を防止することができる。また、アルミニウム合金の半溶融又は半凝固金属を材料として使用することによりガスの捲き込みを最小限にすることができ、また、アルミニウム合金の溶湯を材料として使用する場合も、プレス金型に投入する溶湯の流動距離を短くすることができるため、ガスの捲き込みを最小限にすることができる。
また、キャビティを固定化せず、キャビティの形状を成形工程で順次変化させて材料を流動させることにより複雑な形状の部位又は製品薄肉部であっても、金属組織の安定した成形ができるようにしている。
更に、アルミニウム合金の温度が凝固終了温度に達した一次成形品を成形し、続いて、この一次成形品の形状変化率が10〜40%の範囲になるようにキャビティの形状を変化させて二次成形を行う。一次成形品を、その形状変化率が10〜40%の範囲になるように塑性変形させることにより材料の鍛練(鍛造加工)が行われ、これにより、製品の機械的性質の向上を図るようにしている。尚、アルミニウム合金の温度が凝固終了温度に達する時点は、アルミニウム合金の温度を測定して判断したり、例えば、材料をキャビティに投入してからの経過時間(予め測定されている時間)によって判断するようにしてもよい。
請求項2に示すように請求項1に記載のアルミニウム合金の成形方法において、前記アルミニウム合金の溶湯、半溶融又は半凝固金属は、前記製品の成形に必要な容積だけ前記キャビティに投入することを特徴としている。キャビティに投入した材料の全てが製品として成形されるため、材料歩留りが向上し、コストダウンを図ることができる。尚、投入する材料の容積を過不足なくすることで、成形される製品の寸法精度を向上させることができる。
請求項3に示すように請求項1又は2に記載のアルミニウム合金の成形方法において、前記アルミニウム合金の溶湯、半溶融又は半凝固金属は、前記キャビティの長手方向の長さに対応する長さになるように投入することを特徴としている。プレス金型を使用するため、例えば、棒状の製品を成形する場合には、その製品の長さに合わせて長い範囲にわたって材料を投入することができ、これにより材料の流動距離を最小限にすることができる。即ち、材料の流動距離を最小限にすることにより、キャビティ内での流動中の冷却(粘性増加)を抑制し、充填不足や湯流れ不良を防止することができる。
請求項に示すように請求項1乃至3のいずれかに記載のアルミニウム合金の成形方法において、前記可動部材は駆動ピンであり、前記駆動ピンを突出させて前記製品に凹部又は穴部を成形することを特徴としている。即ち、製品の凹部又は穴部の溶湯合流部での金属組織の安定化を図ることができ、特に流動性の低い半溶融又は半凝固金属を材料とした場合に有効である。
請求項に示すように請求項1乃至3のいずれかに記載のアルミニウム合金の成形方法において、前記可動部材を駆動し、製品の薄肉部を成形することを特徴としている。即ち、製品の薄肉部を最初から成形する場合には、充填不足や湯流れ不良が生じやすいが、キャビティの形状を成形工程で変化させて材料を流動させることにより薄肉部であっても金属組織の安定した成形ができる。
請求項に示すように請求項乃至のいずれかに記載のアルミニウム合金の成形方法において、前記上型と前記可動部材とを相対的に駆動してキャビティの形状を変化させる際に、前記可動部材を突出する方向に駆動するとともに、前記上型を上昇させることを特徴としている。
請求項に示すように請求項乃至のいずれかに記載のアルミニウム合金の成形方法において、前記上型と前記可動部材とを相対的に駆動してキャビティの形状を変化させる際に、前記上型の駆動によってキャビティ内のアルミニウム合金に加わる圧力よりも前記可動部材の駆動によってキャビティ内のアルミニウム合金に加わる圧力を高くし、その差圧によって前記上型を上昇させることを特徴としている。
請求項に示すように請求項に記載のアルミニウム合金の成形方法において、前記上型と前記可動部材とを相対的に駆動してキャビティの形状を変化させる際に、前記上型の圧力を低くし、前記可動部材の駆動に伴うキャビティ内のアルミニウム合金の圧力上昇に応じて前記上型を容易に上昇可能にしたことを特徴としている。これにより、前記可動部材の駆動圧力(アルミニウム合金に加わる圧力)を大幅に上昇させることなく、差圧によって上型を容易に上昇させることができる。
請求項に示すように請求項乃至のいずれかに記載のアルミニウム合金の成形方法において、前記上型及び可動部材のうちの少なくとも一方の位置を測定するリニアスケールを設け、前記リニアスケールの測定結果に基づいて前記上型及び可動部材のうちの少なくとも一方の位置を制御することを特徴としている。即ち、アルミニウム合金に加える圧力だけでは製品の形状が定まらないが、前記上型及び可動部材のうちの少なくとも一方の位置を制御することにより、製品の形状が定まり、寸法精度の高い製品を成形することができる。
本発明によれば、プレス金型を使用し、製品が完成するまでプレス金型でアルミニウム合金に直接圧力を加え続けるようにしたため、ガスの巻き込みや酸化膜の混入、及び引け巣のない機械的性質の優れた製品を成形することができ、また、同一のプレス金型を使用して鍛造加工も行うことができ、従来の鋳造鍛造方法に比べて製造コストの低減を図ることができる。
以下添付図面に従って本発明に係るアルミニウム合金の成形方法の好ましい実施の形態について詳説する。
[本発明方法に適用される成形装置の構成例]
図1は本発明に係るアルミニウム合金の成形方法に適用される成形装置の一例を示す全体構成図である。
図1に示す成形装置10は、例えば、油圧プレスであり、ベッド12、コラム14及びクラウン16でフレームが構成され、スライド20は、コラム14に設けられたガイド部18により鉛直方向に移動自在に案内されている。スライド20は、クラウン16上に設けられた第1油圧シリンダ22によって駆動力が伝達され、図1上で上下方向に移動させられる。このスライド20の下端には上型24が取り付けられている。
また、スライド20内には、インナースライド26が鉛直方向に移動自在に配設されており、インナースライド26は、第2油圧シリンダ28によって駆動力が伝達され、スライド20に対して上下方向に移動させられる。このインナースライド26の下端には上型スライダ30が取り付けられている。そして、スライド20に対して第1インナースライド26を相対的に移動させると、上型スライダ30は、上型24から出没できるようになっている。
一方、成形装置10のベッド12に設けられたボルスタ32上には下型34が取り付けられている。また、ボルスタ32と下型34との間には、第3油圧シリンダ36によって上下方向に駆動される下型成形ピン駆動プレート38が配設され、この駆動プレート38上には、下型成形ピン40が植設されている。そして、第3油圧シリンダ36によって駆動プレート38を上下方向に移動させると、下型成形ピン40は、下型34から出没できるようになっている。
尚、この実施の形態では、上記上型24、下型34、上型スライダ30及び下型成形ピン40によってプレス金型における製品成形用のキャビティが構成される。また、このキャビティの形状は、第1油圧シリンダ22、第2油圧シリンダ28及び第3油圧シリンダ36によって上型24、上型スライダ30、及び下型成形ピン40を移動させることにより変化させることができる。
[アルミニウム合金の成形方法]
次に、本発明に係るアルミニウム合金の成形方法について説明する。
図2乃至図5はそれぞれ本発明方法による成形装置10の動作状態(成形工程)を示す図であり、図1に示した成形装置10の要部を示している。また、図6はこの成形装置10によって形成される製品50dの斜視図である。
<材料の投入工程>
図2は成形装置10への材料の投入工程を示す図である。
同図に示すように、アルミニウム合金の半溶融又は半凝固金属からなる材料50aを、下型34内のキャビティに投入する。
この材料50aの投入量は、製品の成形に必要な容積だけキャビティに投入する。投入された材料50aは、後述するようにそのまま製品として成形されるため、材料歩留りがよく、製品をコストダウンすることができる。
また、材料50aは、下型34のキャビティの長手方向の長さに対応する長さになるように投入することが好ましい。特に、棒状の製品を成形する場合には、その製品の長さに合わせて長い範囲にわたって材料50aを投入する。これにより、後段の成形時における材料50aの流動距離を最小限にすることができる。
<一次成形工程(第1の成形工程)>
図3は成形装置10による材料の一次成形工程を示す図であり、一次成形工程中の最初の成形工程(第1の成形工程)に関して示している。
ここで、一次成形工程とは、鋳造工程に相当する工程であり、プレス金型により材料50aに圧力を加えながら一次成形品(プリフォーム成形体)を成形する。
図3に示すように、一次成形工程中の第1の成形工程では、第1油圧シリンダ22(図1参照)のみを駆動し、スライド20を下降させる。これにより、下型34のキャビティに投入された材料50aは、上型24及び上型スライダ30に押圧されて流動し、上型24、上型スライダ30、下型34、及び下型成形ピン40によって画成されるキャビティの形状に成形される。
この第1の成形工程で成形された材料50bは、キャビティ内を隙間なく充満するように成形される。
<一次成形工程(第2の成形工程)>
図4は成形装置10による材料の一次成形工程を示す図であり、一次成形中の2番目の成形工程(第2の成形工程)に関して示している。
上記第1の成形工程に引き続き、第2の成形工程による一次成形が行われる。
図4に示すように、一次成形工程中の第2の成形工程では、第3油圧シリンダ36(図1参照)のみを駆動し、駆動プレート38とともに下型成形ピン40を上昇させ、下型34からキャビティ内に下型成形ピン40を突出させる。これにより、第1の成形工程で成形された材料50bは、下型成形ピン40によって押圧され、下型成形ピン40に相当する部分が押し退けられる。
尚、この実施の形態では、軸受け穴部を有する製品の軸受け穴部を、第2の成形工程で成形する場合について説明したが、これに限らず、例えば、凹部を有する製品や、薄肉部を有する製品の場合には、その凹部や薄肉部は、第2の成形工程で成形する。これは、第1の成形工程で、上記軸受け穴等を成形する場合には、材料の充填不足や湯流れ不良が生じやすいからである。
また、下型成形ピン40の挿入時に材料に加えられる圧力は、スライド20の押下(第1油圧シリンダ22による押圧力)によって材料に加えられている圧力よりも大きく、その差圧によってスライド20は上昇させられる。即ち、下型成形ピン40の挿入動作に伴ってキャビティ内の圧力が上昇し、これに連動してスライド20が上昇する。
そして、下型成形ピン40の挿入によって製品の軸受け穴部を成形したのち、キャビティ内のアルミニウム合金の温度が凝固終了温度(例えば、550〜580°C:合金の種類によって異なる)に達する時点まで圧力を加え続ける。尚、アルミニウム合金の温度が凝固終了温度に達する時点は、アルミニウム合金の温度を測定して判断したり、例えば、材料をキャビティに投入してから成形加工に伴って冷却され凝固終了温度に達するまでの一定時間(この一定時間は、凝固終了温度に達するまでの予測時間)によって判断する。
このようにして、凝固終了温度に達したアルミニウム合金の一次成形品50cが成形される。
<二次成形工程(第3の成形工程)>
図5は成形装置10による一次成形品50cの二次成形工程(第3の成形工程)を示す図である。
ここで、二次成形工程は、一次成形品50c(プリフォーム成形体)に対する鍛造工程に相当する工程であり、上記一次成形工程に引き続いて連続的に行われる。
図5に示すように、第3の成形工程では、スライド20内の第2油圧シリンダ28(図1参照)のみを駆動し、インナースライド26とともに上型スライダ30を下降させる。これにより、鍛造(熱間鍛造)に適した温度状態の一次成形品50cは、上型スライダ30によって押圧され、二次成形品(製品)50dの形状になるように成形される。
この上型スライダ30の移動によるキャビティの形状は、一次成形品50cの形状変化率が10〜40%の範囲になるように変化させられる。このようにして一次成形品50cの形状変化率が10〜40%の範囲になるように変形させることにより、アルミニウム合金の鍛造が適切に行われ、製品50dの機械的性質を向上させることができる。
尚、第3の成形工程では、図1に示したように第2油圧シリンダ28によりインナースライド26を駆動して上型スライダ30によって一次成形品50cを加圧するため、その反力がスライド20に加わり、上型24による押圧力が低くなり、上型24が上昇しやすくなるが、第2の成形工程と同様に第3の成形工程中のキャビティの形状を変化させる期間は、スライド20の押圧力を低くし、上型24が容易に上昇できるようにすることが好ましい。
また、上記のようにして上昇した上型24を再度下降させ(この場合、上型スライダ30が上昇する)、製品50dの軸受け部分の鍛造をより確実に行うようにしてもよい。
そして、第3の成形工程の終了後もスライド20により安定した圧力を製品50d全体にかけ続ける。
このようにして、製品50dの凝固収縮が終了するまでプレス金型によって製品50dに圧力をかけ続けることで、凝固時の引け巣が無い高精度の製品50dを生産することが可能になる。
尚、この実施の形態では、第1油圧シリンダ22、第2油圧シリンダ28及び第3油圧シリンダ36を圧力制御することによりキャビティの形状を変化させるとともに、キャビティ内の材料に圧力を加えるようにしているが、材料に加える圧力だけでは製品の形状が定まらない。そこで、スライド20及びインナースライド26の位置を測定するリニアスケールを設け、このリニアスケールの測定結果に基づいて上型24や上型スライダ30の位置制御を行うことにより、製品50aの形状が定まり、寸法精度の高い製品50aを成形することができる。
また、この実施の形態では、材料50aとしてアルミニウム合金の半溶融又は半凝固金属を使用するようにしたが、アルミニウム合金の溶湯を使用するようにしてもよい。
更に、この実施の形態では、成形装置10として油圧プレスを使用する場合について説明したが、これに限らず、プレス金型に加える圧力を調整することができるものであれば、例えば、スクリュープレス等の他の装置を使用することができる。また、本発明方法は、この実施の形態の形状の製品に限らず、さまざまな形状の製品を成形することができる。
図1は本発明に係るアルミニウム合金の成形方法に適用される成形装置の一例を示す全体構成図である。 図2は本発明方法による成形装置の動作状態(成形工程)を示す図で、成形装置への材料の投入工程を示す図である。 図3は本発明方法による成形装置の動作状態を示す図で、成形装置による材料の一次成形工程中の最初の成形工程(第1の成形工程)を示す図である。 図4は本発明方法による成形装置の動作状態を示す図で、成形装置による材料の一次成形工程中の2番目の成形工程(第2の成形工程)を示す図である。 図5は本発明方法による成形装置の動作状態を示す図で、成形装置による一次成形品の二次成形工程(第3の成形工程)を示す図である。 図6は本発明方法によって形成された製品の斜視図である。
符号の説明
10…成形装置、12…ベッド、14…コラム、16…クラウン、20…スライド、22…第1油圧シリンダ、24…上型、26…インナースライド、28…第2油圧シリンダ、30…上型スライダ、32…ボルスタ、34…下型、36…第3油圧シリンダ、38…下型成形ピン駆動プレート、40…下型成形ピン、50a…キャビティ投入時の材料、50b…第1の成形工程によって成形された材料、50c…第2の成形工程によって成形された材料(一次成形品)、50d…第3の成形工程によって成形された二次成形品(製品)

Claims (9)

  1. アルミニウム合金の溶湯、半溶融又は半凝固金属を、プレス金型のキャビティ内に投入する工程と、
    前記プレス金型によりキャビティ内のアルミニウム合金に圧力を加えて製品を成形する工程であって、製品が完成するまで前記プレス金型でアルミニウム合金に直接圧力を加え続ける工程と、を含み、
    前記プレス金型は、上型と、下型と、前記上型及び下型の少なくとも一方から出没して前記キャビティの形状を変化させるための可動部材とを有し、
    前記製品を成形する工程は、
    前記上型が取り付けられたスライドを駆動する第1の加圧手段によって前記キャビティ内のアルミニウム合金に圧力を加える工程であって、前記キャビティ内のアルミニウム合金の温度が凝固終了温度に達する時点まで圧力を加え続けて製品を一次成形する工程と、
    前記上型と前記可動部材とを第2の加圧手段によって相対的に駆動してキャビティの形状を変化させる工程であって、前記一次成形後に一次成形された製品の形状変化率が10〜40%の範囲になるように前記上型と前記可動部材とを相対的に駆動してキャビティの形状を変化させて製品を二次成形する工程と、を含み、前記キャビティの形状の変化に合わせてアルミニウム合金を成形することを特徴とするアルミニウム合金の成形方法。
  2. 前記アルミニウム合金の溶湯、半溶融又は半凝固金属は、前記製品の成形に必要な容積だけ前記キャビティに投入することを特徴とする請求項1に記載のアルミニウム合金の成形方法。
  3. 前記アルミニウム合金の溶湯、半溶融又は半凝固金属は、前記キャビティの長手方向の長さに対応する長さになるように投入することを特徴とする請求項1又は2に記載のアルミニウム合金の成形方法。
  4. 前記可動部材は駆動ピンであり、前記駆動ピンを突出させて前記製品に凹部又は穴部を成形することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアルミニウム合金の成形方法。
  5. 前記可動部材を駆動し、製品の薄肉部を成形することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアルミニウム合金の成形方法。
  6. 前記上型と前記可動部材とを相対的に駆動してキャビティの形状を変化させる際に、前記可動部材を突出する方向に駆動するとともに、前記上型を上昇させることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載のアルミニウム合金の成形方法。
  7. 前記上型と前記可動部材とを相対的に駆動してキャビティの形状を変化させる際に、前記上型の駆動によってキャビティ内のアルミニウム合金に加わる圧力よりも前記可動部材の駆動によってキャビティ内のアルミニウム合金に加わる圧力を高くし、その差圧によって前記上型を上昇させることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載のアルミニウム合金の成形方法。
  8. 前記上型と前記可動部材とを相対的に駆動してキャビティの形状を変化させる際に、前記上型の圧力を低くし、前記可動部材の駆動に伴うキャビティ内のアルミニウム合金の圧力上昇に応じて前記上型を容易に上昇可能にしたことを特徴とする請求項に記載のアルミニウム合金の成形方法。
  9. 前記上型及び可動部材のうちの少なくとも一方の位置を測定するリニアスケールを設け、前記リニアスケールの測定結果に基づいて前記上型及び可動部材のうちの少なくとも一方の位置を制御することを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載のアルミニウム合金の成形方法。
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