JP4196478B2 - 押出加工装置 - Google Patents

押出加工装置

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、押出プレス等の押出加工機に適用され、アルミニウム等の金属を押出して型材を成形(加工と称することもある)する押出加工装置に係り、特に長手方向に横断面形状が変化する三次元形状の型材(押出材と称することもある)を製造するに適した押出加工装置に関する。
【0002】
【従来技術】
アルミニウム等の金属を棒状に成形したビレットである原材料を、所定の温度まで昇温してコンテナであるシリンダー内に挿入し、該コンテナの一端側からステムであるピストンで強く押圧することにより、該コンテナの他端に取付けられたダイスの成形孔より押出して、型材を加工する押出加工(押出成形加工と称することもある)は、長手方向(長軸方向、あるいは押出方向と称することもある)に同一の断面形状を有する金属の型材を成形するに適した加工方法であり、従来から広く一般的に用いられている。
【0003】
しかしながら、最近、前記金属の型材(押出材と称することもある)が様々な分野で多種多様な用いられかたをするようになった結果、長手方向に断面形状が異なるいわゆる三次元形状の型材が求められるようになり、三次元形状の型材を精度よく効率的に押出加工する押出加工装置(押出装置と称することもある)が求められるようになった。
【0004】
前記三次元形状の型材を製造する方法として、特開平6−198328号公報に示される方法、および装置が一般的に知られており、同公報に示される押出加工方法は、ダイスの近傍にマンドレルと呼ばれる棒状の作動体を配置して、ダイスとマンドレルの間の隙間よりビレットを押出し型材を加工するとともに、ダイスとマンドレルの間の隙間を変化させることによって、押出材の断面形状を長手方向に変化させる押出加工方法である。
【0005】
なお、同公報に示された押出加工装置は、ステムを挿通するように配したマンドレルをステムの後方(反ダイス側)から強く押圧して、その押圧力によって該マンドレルの先端をビレットに貫通させ、該マンドレルの先端がビレットを貫通した後、該マンドレルの先端部分をダイス近傍で前後進させることによって、ダイスとマンドレルとの間の隙間を変化させる構造となっている。
【0006】
また、三次元形状の型材を製造する同様な加工方法として、特開平4−305312号公報に示される押出加工方法があるが、同公報に示された押出加工装置は、ダイスリング内部にマンドレル前後進用の駆動装置を有し、該駆動装置の作動によって前記マンドレルを前後進させる構造となっている。
【0007】
さらに、同様な加工方法として、特開平5−169137号公報に示されるような押出加工方法があるが、同公報に示された押出加工装置は、反ステム側のコンテナ端部に成形凸部(マンドレル)を有する雄型を固設し、該成形凸部を有する雄型と嵌合して摺動自在とされた雌型に成形孔を有し、該コンテナを該雌型に対して前後進させることによって、該コンテナに固設された該成形凸部を該成形孔に対して前後進させる構造となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平6−198328号公報に示される押出加工装置は、ステムの後方よりマンドレルを押圧して該マンドレルの先端部分をダイス近傍で前後進させる機構上、マンドレルの長さが長くならざるをえない。
そのため、マンドレル先端をビレットに貫通させる際において、マンドレルに曲がりが発生して、マンドレルとダイスとの間の隙間に狂いが生じるため、加工した型材の寸法精度が悪くなる。
【0009】
また、マンドレルがビレットの中を貫通しているために、マンドレル先端部分を前後進させる場合においては、マンドレルとビレットの間に大きな摩擦力が発生して、移動の方向によりマンドレルが、引張られたり、圧縮されたりする等して、マンドレルの長さが伸びたり縮んだりすることにより、マンドレル先端部分とダイスの相対位置にずれが生じ、加工した型材の寸法精度が悪くなる。
また、マンドレルとビレットの間に発生する大きな摩擦力によって、マンドレルが極度に摩耗し、マンドレルの寿命が極度に短くなるという問題も有している。
【0010】
さらに、一般的に多く用いられている押出加工装置は、マンドレル機構を有していないため、既存の押出加工装置を改造して前記押出加工装置を作製しようとしても、ステムの後方にマンドレルを前後進させるシリンダを配置する改造は極めて大きな改造となり現実的でない。また、新規設備として購入すれば多大な設備費が必要となる等、多くの問題を有していた。
【0011】
一方、前記特開平4−305312号公報に示された押出加工装置は、ダイリング内にマンドレル前後進用の駆動装置(駆動シリンダ、駆動ギヤ等)を配する必要があるが、ダイリング内では該駆動装置を大型化することができないため、大型のマンドレルが使用できないといった問題を有している。
また、運転中は高温になるダイリング内に駆動装置を組み込むために、装置の構造が複雑となり、故障しやすい。
さらに、複雑な構造の装置は、故障しても修理しにくく、またマンドレルの交換等のメインテナンスが容易にできないなどといった問題を有している。
【0012】
また、前記駆動装置としてシリンダを用いる場合、装置の運転中、ダイリング内は高温となるため、ダイリング内に設置するシリンダ内には一般の作動流体(作動油等)が使えない。そのため、シリンダ内には、高温に耐えうる特殊な作動流体として低融点合金等を使う必要がある。
ここで、シリンダの作動流体として低融点合金を用いる場合においては、低融点合金の温度が変わると密度が大きく変化する等してシリンダの動きに安定性がなくなるため、常に低融点合金の温度管理をしなくてはならない。しかし、ビレットの大きさが刻々と変化する押出加工中において、シリンダ内の温度を一定に保つことは実際には難しく、安定した押出加工装置の運転を行うことは、困難である。また、低融点合金は常温で固体のため作動させる前に、昇温させて流動化させる必要がある等、効率的に三次元形状の型材を加工することは困難である。
【0013】
また、特開平5−169137号公報に示された押出加工装置は、コンテナの移動の際においてビレットの押圧を一次中断しなければならないため、ビレットが成形孔を安定して通過することができす加工した型材にストップマークなどの不良が発生する。また、例え、ビレットの押圧を一次中断しなかったとしても、コンテナの移動と共にステムとダイスの成形孔の距離が変わるため、ビレットが安定した速度で成形孔を通過することができす、加工した型材にストップマークなどの不良が発生する。
なお、同公報に示された押出加工装置で、ビレットの押圧を一次中断することなく、コンテナをステム側に移動させようとした場合、ステムのビレット押出力とコンテナとステムの摩擦力とを合わせた以上の力で、コンテナを動かさなければならず、コンテナを移動させるために大型の駆動装置を要するといった問題がある。
【0014】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、アルミニウム等の金属を押出して型材を成形する押出加工装置に係り、特に長手方向に横断面形状が変化する金属製の三次元押出材を製造するに適した押出加工装置に関するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明による押出加工装置は、
(1) 筒状のコンテナに挿入されたビレットを、該コンテナの一端側からステムによって押圧することにより、該コンテナの他端側に配したダイスの成形孔とマンドレルとの間の隙間より押出し、三次元形状の型材を加工する押出加工装置において、該コンテナをダイスに対して摺動自在に嵌合して前後進させる駆動装置を該コンテナの外部に配設し、該コンテナの内部に該マンドレルを固設し、該駆動装置によって該コンテナを介して、該コンテナに固設された該マンドレルを該ダイスの成形孔に対して前後進させることによって、該マンドレルを該成形孔に自在に挿脱しうる構成とすることにより、前記隙間を自在に変化させて長手方向に横断面形状が変化する三次元形状の型材を加工することを構成とした。
【0016】
上記(1)に記載の押出加工装置において、該コンテナ側のダイス先端部をコンテナに摺動自在に嵌合して取付け、前記ダイスのコンテナ側の先端部に、前記成形孔と、コンテナ側に向かって外周が拡径する環状の切込部と、該切込部に嵌め込まれてその外周が該切込部よりわずかに大きいシールブロックと、を設け、
前記ステムにより押圧されたビレットが、該シールブロックを押圧することにより、該シールブロックが該切込部に圧入されて該ダイス先端部の外周部分をわずかに拡径し、該コンテナと該外周部分との間の隙間からビレットが漏れ出すことを防止しうる構成とした。
【0017】
上記(1)、または(2)に記載の押出加工装置において、前記マンドレルと前記コンテナはマンドレルプレートを介して固設され、該マンドレルプレートは、マンドレル取付部と該マンドレル取付部をコンテナに固設する複数個の支柱と、を備える構成とした。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図に基づいて本発明による押出加工装置の詳細について説明する。
図1〜図3は本発明に係る押出加工装置の一実施形態を示し、図1は押出加工装置の要部縦断面図であり、図2は押出加工装置を用いた押出加工機の全体説明図であり、図3は押出加工装置の作動原理を説明する作動説明図である。
図4は本発明による他の実施形態の押出加工装置を用いて加工した型材の製品形状の例を示した製品形状の説明図である。
図5は本発明による押出加工装置の一実施形態によるシールブロックの作動原理を説明する作動説明図である。
【0019】
本発明の実施形態としての押出加工装置1の構成について、以下に説明する。図1に示す押出加工装置1は、その内面が筒状(本実施形態においては、円筒状)のコンテナ2と、コンテナ2の一端側からコンテナ2の内部の円筒部に嵌合するように挿入されて摺動自在とされたステム10と、該コンテナ2の他端側(反ステム10側)に取付けられたダイス装置3(ダイスタックと称することもある)と、コンテナ2の内周側に固設されダイス装置3とステム10との間に配されたマンドレルプレート5とを、備えている。
ここで、前記コンテナ2は、コンテナ2の外部に配設された駆動装置としての油圧シリンダ4によって、ダイス装置3側、あるいはステム10側に自在に前後進するコンテナホルダ20に取付けられている。
【0020】
マンドレルプレート5は、コンテナ2の内部に固設された略筒状の環状部5Cと、マンドレル取付部5Aと、該マンドレル取付部5Aを該環状部5Cに固設する複数個の支柱5Bと、からなり、マンドレル取付部5Aのダイス装置3側にはマンドレルMが取付けられる構造となっており、また、マンドレルMの形状は、反ダイス装置3に向かって外形が拡大する形状の略円錐状である。
【0021】
本実施形態においては、マンドレルMの基部(ステム10側)に雌ねじ加工するとともに、マンドレル取付部5Aのダイス装置3側に該雌ねじと螺合する雄ねじを加工することによって、マンドレル取付部5AにマンドレルMを着脱自在に取付けることができる構造となっており、マンドレルMの雌ねじにマンドレル取付部5Aの雄ねじを螺合するようにして、マンドレルMとマンドレル取付部5Aを取付けた。
【0022】
詳細は後述するが、本実施形態の押出加工装置1において、前記コンテナ2をコンテナ2の外部に配設された駆動装置によって自在に前後進するコンテナホルダ20に取付けることにより、コンテナ2はダイスに対して自在に前後進することが可能であり、コンテナ2をダイスに対して自在に前後進することにより、コンテナ2の内部に取付けたマンドレルMをダイスに対して自在に前後進させる構造とした。このことにより、本実施形態の押出加工装置1においては、コンテナ内部等に駆動装置を組み込む必要がなく、大型の駆動装置(本実施形態においては油圧シリンダ4)を使用することができるので、大型のマンドレルを使用することもできる。
また、マンドレルプレート5を上記のような構造したことによって、大型のマンドレルMでもマンドレルプレート5に強固に取付けることができ、かつ、簡単な構造のマンドレルプレート5は故障する等といったがことがないので、安定して押出加工装置1の運転を行うことができる。
【0023】
ここで、本実施形態に用いたダイス装置3は、図1に示すように、ダイス3Aと、シールブロック3Bとを備えており、ダイス3Aは型材を押出加工する成形孔S(本実施形態においては、円形状の成形孔S)を有し、その先端部(ステム側)がコンテナ2の内筒部に嵌合するようにして挿入されて、コンテナ2と摺動自在に組み合わされた構造となっており、またシールブロック3Bは、ダイス3Aとコンテナ2との間の摺動面のシール性を高めて、該摺動面のわずかな隙間からビレットが漏れ出すことを防止する構造となっている。
【0024】
図5(1)は、ダイス3Aにシールブロック3Bを装着した状態を示す。
シールブロック3Bは、ダイス3Aの先端部(ステム側)に加工されたコンテナ側に向かって外周が拡径する環状の切込部に嵌め込まれている。
ここで、該シールブロック3Bの外周側の径は、該切込部よりわずかに大きく作られており、該ダイス3Aの先端側(ステム側)の端面より該シールブロック3B先端側(ステム側)の端面がわずかに突出した状態で装着されている。
【0025】
本実施形態による押出加工装置1の運転中においては、図5(2)に示すように、前記ステムにより押圧されたビレットが、該シールブロック3Bを押圧することにより、該シールブロック3Bが該切込部に圧入されて該ダイス3Aの先端部の外周部分をわずかに拡径して、該コンテナ2と該外周部分との間の隙間を狭め、該コンテナ2と該外周部分との間の隙間からビレットが漏れ出すことを防止する構造となっている。
【0026】
ここで、前記コンテナ2は、コンテナ2の外部に配設された駆動装置としての油圧シリンダ4により、ダイス装置3側、あるいはステム10側に自在に前後進するコンテナホルダ20に取付けられており、前記コンテナ2は、コンテナホルダ20を介することによって、コンテナ2の外部に配設された駆動装置としての油圧シリンダ4により、ダイス装置3側、あるいはステム10側に自在に前後進する構造となっている。
【0027】
本実施形態による押出加工装置1は、コンテナ2がダイス装置3側、あるいはステム10側に前後進する際において、ダイス3Aの先端部(ステム側)と該コンテナ2の内筒部とが摺動することにより、コンテナ2に固設されたマンドレルMをダイス3Aの成形孔Sに対して前後進させることによって、ダイス3Aの成形孔SとマンドレルMとの間の隙間Tを変化をさせ、また、マンドレルMを該成形孔に自在に挿脱しうることができる構造となっている。
【0028】
次に、図2を用いて、本実施形態の押出加工装置1を用いた押出加工機100を、以下に説明する。
図2に示す押出加工機100(押出プレスと称することもある)は、エンドプラテン16とコンテナホルダ20と、を備えており、前記コンテナ2をコンテナホルダ20に取付けるとともに、前記ダイス装置3をエンドプラテン16に取り付ける構造となっている。
ここで、コンテナホルダ20は、エンドプラテン16に取付けられた図示されないガイドによりに摺動してダイスに対して自在に前後進できるようにして支持されており、コンテナ2の外部に配設された油圧シリンダ4によって、ダイス装置3側、あるいはステム10側に自在に前後進できる構造となっている。
【0029】
また、押出加工機100は、押出加工装置1のステム10を取付けることのできるメインクロスヘッド40を備えており、メインクロスヘッド40は、図示しない小型の移動用油圧シリンダによりダイス側、あるいは反ダイス側に自在に移動して前後進する構造となっているとともに、大型のラム型油圧シリンダ11によって、ダイス装置3側に大きな推進力をもって前進することができる構造となっている。
【0030】
前記押出加工機100は、さらに、押出加工装置1のコンテナ2にビレットとマンドレルプレート5とを供給するビレットローダ21、ディスカード(加工残物)を排出させるメインシャー、ダイス装置3を交換する設備等を備えている。
【0031】
前記のように構成された本実施形態による押出加工装置1の運転方法を、図1〜図3を用いて、以下に説明する。
図示しないビレットヒータにより加熱した金属(本実施形態においては、アルミニウム)のビレットを、ビレットローダ21によりコンテナ2の反ダイス装置3側に供給した後、前記した図示しない移動用油圧シリンダによりメインクロスヘッド40をダイス装置3側に高速で移動させて、コンテナ2内に挿入する。
【0032】
コンテナ2内にビレットを挿入した後、ラム型油圧シリンダ11によってクロスヘッドに大きな推進力を与えて前進させ、ビレットを強く押圧し、ビレットをダイス3Aの成形孔SとマンドレルMとの間の隙間Tより押出して型材を加工するが、本発明においては、前記型材を加工する際において、前記押出加工装置1の油圧シリンダ4を作動させて、マンドレルMを、ダイス装置3とステム10との間で自在に前後進させることによって、ダイス3Aの成形孔SとマンドレルMとの間の隙間Tを変化をさせて、長手方向に横断面形状が変化する三次元形状の型材を加工する。
【0033】
図3に、本発明による押出加工装置の作動説明図を示す。
図3(1)は、マンドレルMがダイス装置側に前進した際の状態を示す。図3(1)では、成形孔Sの中にマンドレルMの先端部分が挿入されることにより、成形孔SとマンドレルMとの間の隙間Tが環状となることによって、押出されて加工された型材は中空部を有する筒状となる。
【0034】
図3(2)は、図3(1)の状態から駆動装置4を作動させてマンドレルMをステム側に移動させた際の状態を示す。
マンドレルMがステム側に移動して成形孔Sから脱することにより、マンドレルMと成形孔Sとの間の隙間Tが大きくなって、押出されて加工された型材は中空部のない中実な棒状の型材となる。
【0035】
図3(1)、(2)は一連の運転動作の中でおこなわれるため、押出された型材は、初め中空部を有する筒状であって、後に中空部のない中実な棒状となるので、長手方向に横断面形状が変化する三次元形状の型材となる。
【0036】
また、図4は、本発明による他の実施形態の押出加工装置を用いて加工した型材の製品例を示した図である。
前記の実施形態においては、略円錐状のマンドレルMと円形状の成形孔Sを用いることによって、初め中空部を有する筒状であって、後に中空部のない中実な棒状となる三次元形状の型材を成形したが、図4に示すように、マンドレルの外形状、およびダイス3Aの成形孔Sの形状を様々に変えることによって、様々な外形状のマンドレルMをコンテナ2内に自在に前後進させて、様々な形状の成形孔Sに対して前後進させて、該成形孔Sに自在に挿脱させうるようにして、マンドレルMと成形孔Sとの間の生じる隙間Tの大きさと形状を自在に変化させて、長手方向の横断面形状が、様々に変化する三次元形状の型材を加工することができる。
【0037】
図4(1)は、マンドレルMを、先端部が横断面長方形の角柱であって反ダイス装置3側に向かってその断面が拡大して横断面正方形の角柱となる略2段の角柱状のマンドレル形状とした場合を示し、図4(2)は、マンドレルMをその先端部が小径の円柱であって反ダイス装置3側に向かって断面が拡径して大径の円柱となる略2段の円柱状のマンドレル形状とした場合を示した。
【0038】
以上のような本実施形態の押出加工装置1によれば、上記のような加工方法によって長手方向に横断面形状が変化する三次元形状の型材を製造する際において、マンドレル取付部5Aをダイス装置3近傍に配することにより、マンドレルMの長さを最短とすることが可能となり、このことによって、前記押圧の際に生じるマンドレルMの曲がりを防止して、マンドレルMとダイス3Aの成形孔Sとの間の隙間Tを正確に保って寸法精度が良い型材を加工できる。
【0039】
また、マンドレルMの長さを最短とすれば、マンドレルMが前後進する際に生じる、マンドレルMとビレットとの間の摩擦力を最小限に抑えることもでき、マンドレルMの伸び量と縮み量を最小にすることができるので、マンドレルMとダイス3Aの成形孔との間に生じる相対的な位置のずれを防止して、マンドレルMとダイス3Aの成形孔Sとの間の隙間Tを正確に保って寸法精度が良い型材を加工することができる。
【0040】
また、以上の実施形態による押出加工装置1であれば、マンドレルMとビレットの間に発生する摩擦力によりマンドレルが摩耗した場合でも、マンドレル取付部3AからマンドレルMを容易に取り外して交換することができ、効率的なメインテナンスを行うことができる。
【0041】
また、以上の実施形態による押出加工装置1であれば、ダイリング内、あるいはコンテナ2内に、マンドレルMの駆動装置である油圧シリンダ4を組み込む必要がないため、大型のマンドレルMが使用でき、また、押出加工装置1の構造も簡単である。また、マンドレルMを駆動する前記油圧シリンダ4は高温になることがないので、一般的な油圧装置などを用いることができ、安定した装置の運転を行うことができる。
【0042】
以上の実施形態による押出加工装置1であれば、さらに、コンテナ2の移動のさせて、ダイス3Aの成形孔SとマンドレルMとの間の隙間Tを変化をさせる場合においても、ビレットの押圧を一次中断する必要はなく、ビレットが成形孔を安定して通過することができるので、加工した型材にストップマークなどの不良が発生することはない。
また、コンテナ2をステム10側に移動させようとした場合、その駆動力は、マンドレルプレート5をビレット内で移動させるだけの力の大きさで良く、大型の駆動装置を要する必要はない。
【0043】
また、既存の押出加工装置を改造して押出加工装置1を作製する場合においても、主としてコンテナ2、コンテナホルダ20、およびエンドプラテン16を改造するといった比較的簡単な改造ですみ、新規設備購入に比べて非常に安価な設備費で良い。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による押出加工装置は、コンテナの外部に配設した駆動装置により該コンテナを前後進させ、該コンテナに固設されたマンドレルプレートに取付けられたマンドレルを、ダイスの成形孔に対して自在に前後進させる構成としたことによって、マンドレル取付部をダイス成形孔の近傍に配することができ、マンドレルの長さを最短とすることができる。
マンドレルの長さを最短とすることによって、マンドレル前後進の際に発生するマンドレルの曲がり量と、伸縮量とを最小とすることができ、マンドレルとダイスの成形孔との間に発生する相対位置のずれを防止し、マンドレルとダイスの成形孔との間の隙間を正確に保って、長手方向に横断面形状が変化する三次元形状の型材を寸法精度良く加工することができる。
【0045】
また、コンテナの外部に駆動装置を配設したことにより、構造上、大型のマンドレルを使用することができるため、加工する型材の形状の自由度が広がり、大きな中空部を有する型材等、様々な形状の型材を加工することができる。
【0046】
また、第二の発明においては、シールブロックの作用により、ダイスとコンテナとの間の摺動面のシール性を高めて、該摺動面のわずかな隙間からビレットが漏れ出すことを防止して、型材の押出加工を確実に行うことができる。
【0047】
さらに、第三の発明においては、マンドレルプレートを前述したような構造したことによって、大型のマンドレルでもマンドレルプレートに強固に取付けることができ、かつ、簡単な構造のマンドレルプレートは故障する等といったがことがないので、安定して押出加工装置の運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の押出加工装置の要部縦断面図である。
【図2】本発明の図1に示す一実施形態の押出加工装置を適用した押出加工機の全体説明図である。
【図3】本発明の図1に示す一実施形態の押出加工装置の作動を説明する作動説明図であり、(1)はマンドレルがダイス装置側に前進した際の状態を示し、(2)はマンドレルをステム側に移動させた際の状態を示す図である。
【図4】本発明の他の実施形態のダイスとマンドレルを適用した押出加工装置を用いて加工した型材の製品形状の例を示した製品形状の説明図である。
【図5】本発明の図1に示す一実施形態の押出加工装置のシールブロックの作動原理を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 押出加工装置
2 コンテナ
3 ダイス装置
3A ダイス
3B シールブロック
4 油圧シリンダ
4B ロッド
5 マンドレルプレート
5A マンドレル取付部
5B 支柱
5C 環状部
10 ステム
T 隙間
S 成形孔
M マンドレル

Claims (3)

  1. 筒状のコンテナに挿入されたビレットを、該コンテナの一端側からステムによって押圧することにより、該コンテナの他端側に配したダイスの成形孔とマンドレルとの間の隙間より押出し、三次元形状の型材を加工する押出加工装置において、
    該コンテナをダイスに対して摺動自在に嵌合して前後進させる駆動装置を該コンテナの外部に配設し、該コンテナの内部に該マンドレルを固設し、該駆動装置によって該コンテナを介して、該コンテナに固設された該マンドレルを該ダイスの成形孔に対して前後進させることによって、該マンドレルを該成形孔に自在に挿脱しうる構成とすることにより、前記隙間を自在に変化させて長手方向に横断面形状が変化する三次元形状の型材を加工することを特徴とする押出加工装置。
  2. 該コンテナ側のダイス先端部をコンテナに摺動自在に嵌合して取付け、前記ダイスのコンテナ側の先端部に、前記成形孔と、コンテナ側に向かって外周が拡径する環状の切込部と、該切込部に嵌め込まれてその外周が該切込部よりわずかに大きいシールブロックと、を設け、
    前記ステムにより押圧されたビレットが、該シールブロックを押圧することにより、該シールブロックが該切込部に圧入されて該ダイス先端部の外周部分をわずかに拡径し、該コンテナと該外周部分との間の隙間からビレットが漏れ出すことを防止しうる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の押出加工装置。
  3. 前記マンドレルと前記コンテナはマンドレルプレートを介して固設され、該マンドレルプレートは、マンドレル取付部と該マンドレル取付部をコンテナに固設する複数個の支柱と、を備えることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の押出加工装置。
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