JPH10164346A - 受信確認ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信者が送信したファクシミリ情報が受信者
に正しく届いたかどうかを、短時間にかつ安価に知るこ
とができるようにする。 【解決手段】 操作表示部１２より相手ファクシミリ番
号を入力して送信する。制御部１７は、スキャナ１０で
読み取った画情報を画像蓄積部１３へ蓄積させると共
に、画情報毎に異なる識別番号を取得し、蓄積した画情
報に対応させてＲＡＭ１９に記憶させる。その後、制御
部１７は、入力された相手ファクシミリ番号と管理番号
を通信制御部１６へ通知し、ＮＳＳに識別番号を含め
て、相手ファクシミリ装置へ通知する。受信側ファクシ
ミリ装置も同じ構成であり、受信した送信元の電話番号
と識別番号を記憶しておく。利用者が出力された印字結
果を確認した後、操作表示部１２の受信確認ボタンを押
す。制御部１７は、網制御部１５介して送信元ファクシ
ミリ装置へ発信し、ＮＳＳに識別番号と受信確認を通知
し、呼を切断する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、受信確認ファクシ
ミリ装置、より詳細には、送信者が送信したファクシミ
リ情報が受信者に正しく届いたかどうかを短時間に、か
つ、安価に知ることができる受信確認ファクシミリ装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常のファクシミリ送信では、正常に送
信できたか、正しく相手に受け取られたかを知るために
は、電話で送信した相手を呼び出し、通話により知るし
かない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記問題を解決する手
段として、本出願人は、先に特開平７−８７２９４号公
報（通信装置）を提案したが、この本出願人が先に提案
した手段は、受信確認を通知する原稿を１枚送信するも
のであるため、通信時間がかかり、受信者の通信費が多
くなってしまうという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、ファ
クシミリ装置から識別番号を付加して送信を行い、受信
者は受信側ファクシミリ装置の操作により、送信元へそ
の識別番号を加えた受信確認通知又は受信異常通知を行
い、その識別番号に対応した受信確認又は受信異常を出
力することを特徴とし、もって、送信者はファクシミリ
送信が正しく受信者に届けられたこと又はファクシミリ
送信が異常であったことを知ることができ、しかも、受
信側の通信に要する時間，費用を軽減できるようにした
ものである。

【０００５】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、受信したファクシミリの送信元ファクシミリ番号と
識別番号の管理を行い、どの受信ファクシミリに対する
受信確認あるいは受信異常であるかを選択できることを
特徴とし、もって、複数の受信があった場合でも、各々
の受信に対する受信確認あるいは受信異常を簡単な操作
で通知することができるようにしたものである。

【０００６】請求項３の発明は、請求項１の発明におい
て、受信確認あるいは受信異常が通知された場合、予め
指定された電話番号に発呼し、音声メッセージにより受
信確認あるいは受信異常が届いたことを通知することを
特徴とし、もって、送信者は、ファクシミリを正しく受
信者が受け取れたことを即座に知ることができるように
したものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は、本発明が適用されたファ
クシミリ装置の一構成例を示すブロック図で、該ファク
シミリ装置は、所定の線密度で原稿を読み取るスキャナ
１０と、受信した画情報を記録出力するプロッタ１１
と、各種操作キーと表示器を備えた操作表示部１２と、
画情報を蓄積する画像蓄積部１３と、画情報の圧縮符号
化と圧縮符号を再生復号化する符号化復号化部１４と、
公衆回線に接続される網制御部１５と、モデムを備えた
伝送手順を実行する通信制御部１６と、ファクシミリ装
置全体を制御する制御部１７と、制御部１７が実行する
プログラムを格納するＲＯＭ１８と、制御に必要な各種
パラメータ等を記憶させるＲＡＭ１９と、音声合成によ
り音声メッセージを生成する音声合成部２０より構成さ
れている。

【０００８】図２は、ファクシミリ装置のプロトコルを
示す図で、周知のように、ＣＮＧ(Calling Tone)は発呼
端末からの呼び出し信号、ＣＥＤ(Called Station Iden
tification)は被呼端末識別信号、ＮＳＦ(Non-Standard
Facilities)は非標準機能識別信号、ＣＳＩ(Called Su
bscriber Identification)は被呼端末識別信号、ＤＩＳ
(Digital Identificattion Signal)はデジタル識別信
号、ＮＳＳ(Non-Standard facilities Step-up)は非標
準機能設定信号、ＴＳＩ(Transmitting Subscriber Ide
ntification)は送信端末識別信号、ＤＣＳ(Digital Com
mand Signal)はデジタル命令信号である。

【０００９】(請求項1の発明) 受信確認通知:図１に示すファクシミリ装置において、
操作表示部１２より相手ファクシミリ番号を入力して送
信する(図３)。制御部１７は、スキャナ１０で読み取っ
た画情報を画像蓄積部１３へ蓄積させると共に、画情報
毎に異なる識別番号を取得し、蓄積した画情報に対応さ
せてＲＡＭ１９に記憶させる。その後、制御部１７は、
入力された相手ファクシミリ番号と管理番号を通信制御
部１６へ通知し、通信制御部１６は、相手ファクシミリ
装置へ発信し、ＮＳＳに識別番号を含めて、相手ファク
シミリ装置へ通知する（図２）。

【００１０】受信側ファクシミリ装置も図１の構成であ
り、受信した送信元の電話番号と識別番号を記憶してお
く。利用者は、出力された印字結果を確認した後、操作
表示部１２の受信確認ボタンを押す。制御部１７は、網
制御部１５介して送信元ファクシミリ装置へ発信し、Ｎ
ＳＳに識別番号と受信確認を通知し、呼を切断する（図
４）。送信元ファクシミリ装置の制御部１７は、受信し
た識別番号に対応した画情報を読み出し、受信したファ
クシミリ番号と共にファクシミリ受信確認（図５）をプ
ロッタ１１より出力する（図１２）。

【００１１】識別番号により、複数の送信が行われた後
に受信確認を受信した場合でも、どの送信に対する受信
確認であるか、制御部１７において判断し、該当する画
情報を付加した受信確認を出力することができる。ま
た、プロッタ１１より出力する受信確認に受信側ファク
シミリの番号を加えておくことにより、同報のときで
も、どの送信先からの受信確認であるか判断できる。

【００１２】受信異常通知:前記同様にして送信が行わ
れ、受信側ファクシミリ装置のプロッタ１１より、出力
された印字結果に、文字が薄い,ダブルフィードしてい
るなどの異常があった場合、受信者は操作表示部１２の
受信異常ボタンを押す。受信側ファクシミリ装置の制御
部１７は、網制御部１５を介して送信元ファクシミリ装
置へ発信し、ＮＳＳに識別番号と受信異常を通知する
（図６）。送信元ファクシミリ装置の制御部１７は、受
信した識別番号に対応した画情報を読み出し、ファクシ
ミリ受信異常（図７）をプロッタ１１より出力する。

【００１３】受信異常ボタンが押された後に、操作表示
部１２に異常の内容を表示し（図８）、受信者に選択さ
せるようにし、ＮＳＳに異常内容まで含めて送信する。
送信元ファクシミリ装置では、受信異常の出力に異常内
容まで印字すれば、送信者は異常内容により適切な対応
をとることができる。例えば、文字が薄い場合には、濃
い設定にして送信し直し、ダブルフィードの時には、フ
ィードに気を付けて送信し直す等により、利便性は更に
向上する。

【００１４】（請求項２の発明）受信があった場合、受
信側ファクシミリ装置は、通知された送信元ファクシミ
リの番号と識別番号を一緒にＲＡＭ１９へ記憶する（図
１０）と共に、その２つを記録紙に印字して出力する。
受信者が請求項１の発明のように、受信確認あるいは受
信異常ボタンを押すと、制御部１７は、操作表示部１２
に記憶している送信元ファクシミリの番号と識別番号を
リストとして表示する（図１０）。利用者は、記録紙に
印字されている送信元ファクシミリの番号と識別番号を
表示されたリストの中から選択する（図９）。制御部１
７は、選択されたファクシミリ番号へ発信し、請求項１
の発明の制御を行う。記憶されている送信元ファクシミ
リの番号と識別番号が1つであれば、利用者の選択を待
たずに送信することも可能である。

【００１５】（請求項３の発明）相手先ファクシミリ装
置の番号を入力する前に、操作表示部１２内の受信通知
先ボタンを押した後、通知を受けたい電話番号を入力す
る（図１１）。制御部１７は、画情報の識別番号と共
に、入力された電話番番号を対応付けてＲＡＭ１９へ記
憶する。請求項１の発明と同様に受信側ファクシミリ装
置より受信確認が通知された場合、制御部１７は、受信
確認文書を出力すると共に、識別番号に対応した電話番
号へ発信する。相手応答後、音声合成部２０で生成した
音声メッセージを出力し、利用者に音声で受信確認文書
の出力を通知する（図１２）。音声メッセージは、例え
ば、「受信確認通知を受け取りました。詳しくは出力さ
れた原稿をご覧下さい」といった内容である。受信異常
を受け取った場合には、音声メッセージでその旨を通知
させることも可能である。受信通知先が固定であるな
ら、予め登録しておき、送信時に受信通知先を入力せず
に、本機能を実現でさせることも可能である。

【００１６】

【発明の効果】請求項１の発明によると、ファクシミリ
装置から識別番号を付加して送信を行い、受信者は受信
側ファクシミリ装置の操作により、送信元へその識別番
号を加えた受信確認通知又は受信異常通知を行い、その
識別番号に対応した受信確認又は受信異常を出力するよ
うにしたので、送信者はファクシミリ送信が正しく受信
者に届けられたこと又はファクシミリ送信が異常であっ
たことを知ることができ、受信側の通信に要する時間，
費用を軽減できる。

【００１７】請求項２の発明によると、受信したファク
シミリの送信元ファクシミリ番号と識別番号の管理を行
い、どの受信ファクシミリに対する受信確認あるいは受
信異常であるかを選択できるようにしたので、複数の受
信があった場合でも、各々の受信に対する受信確認ある
いは受信異常を簡単な操作で通知することができる。

【００１８】請求項３の発明によると、受信確認あるい
は受信異常が通知された場合、予め指定された電話番号
に発呼し、音声メッセージにより受信確認あるいは受信
異常が届いたことを通知するようにしたので、送信者
は、ファクシミリを正しく受信者が受け取れたことを、
即座に知ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明が適用されたファクシミリ装置の一例
を示す要部概略構成図である。

【図２】 ファクシミリ装置のプロトコルの一例を示す
図である。

【図３】 ファクシミリ送信する場合のフロー図であ
る。

【図４】 受信確認のフロー図である。

【図５】 ファクシミリ受信の確認を通知する場合の画
情報の例を示す図である。

【図６】 受信異常のフロー図である。

【図７】 異常受信の通知をする場合の画情報の例を示
す図である。

【図８】 異常の内容を示す例を示す図である。

【図９】 受信確認或いは受信異常を送信側へ返送する
場合のフロー図である。

【図１０】 受信側ファクシミリ装置の送信側ファクシ
ミリ番号と識別番号の関係を示す図である。

【図１１】 受信確認或いは受信異常を受け取る相手先
を記憶するためのフロー図である。

【図１２】 受信確認或いは受信異常を受け取ったこと
を知らせるためのフロー図である。

【符号の説明】

１０…スキャナ、１１…プロッタ、１２…操作表示部、
１３…画像蓄積部、１４…符号化復号化部、１５…網制
御部、１６…通信制御部、１７…制御部、１８…ＲＯ
Ｍ、１９…ＲＡＭ、２０…音声合成部。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファクシミリ装置から識別番号を付加し
   て送信を行い、受信者は受信側ファクシミリ装置の操作
   により、送信元へその識別番号を加えた受信確認通知又
   は受信異常通知を行い、その識別番号に対応した受信確
   認又は受信異常を出力することを特徴とするファクシミ
   リ装置。
2. 【請求項２】 受信したファクシミリの送信元ファクシ
   ミリ番号と識別番号の管理を行い、どの受信ファクシミ
   リに対する受信確認あるいは受信異常であるかを選択で
   きることを特徴とする請求項１記載のファクシミリ装
   置。
3. 【請求項３】 受信確認あるいは受信異常が通知された
   場合、予め指定された電話番号に発呼し、音声メッセー
   ジにより受信確認あるいは受信異常が届いたことを通知
   することを特徴とする請求項１記載のファクシミリ装
   置。