JPH10163861A - 位相同期回路 - Google Patents

位相同期回路

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JPH10163861A
JPH10163861A JP8331649A JP33164996A JPH10163861A JP H10163861 A JPH10163861 A JP H10163861A JP 8331649 A JP8331649 A JP 8331649A JP 33164996 A JP33164996 A JP 33164996A JP H10163861 A JPH10163861 A JP H10163861A
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frequency
signal
phase
section
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JP8331649A
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Shinji Kaneko
真二 金子
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャプチャーレンジが広く、かつ早くロック
インするPLL回路を提供すること。 【解決手段】 位相比較器2、ループフィルタ2、電圧
制御発振回路5からなる位相制御ループを備えたPLL
回路において、更に周波数復調器8、周波数誤差演算器
9、誤差ホールド回路10からなる周波数制御ループ
と、情報データ後のバッファ期間等において周波数制御
ループを稼働させるタイミング制御手段11、12とを
備える。従って、周波数制御期間においてはVCOが急
速に入力信号周波数にロックする。そして、周波数制御
期間以外の期間である位相制御期間においてはVCOを
短時間で位相ロックさせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位相同期回路(フェ
ーズロックループ回路、以下PLL回路と記す)に関
し、特にキャプチャレンジの広い広帯域PLL回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク装置に用いられる再生
クロック信号抽出用のPLL回路の構成および機能は、
例えば、尾上監修「光ディスク技術」平成2年2月、ラ
ジオ技術社発行、201〜212ページに記載されてい
る。一般にこのようなPLL回路のロックレンジはルー
プゲインによって決まり、電圧制御発振回路(ボルテー
ジコントロールドオシレータ、以下VCOと記す)の可
変範囲一杯にまで拡大できる。一方、キャプチャーレン
ジはループフィルタとVCOの自走周波数で決まり、通
常VCOの可変範囲の数パーセントである。このキャプ
チャーレンジはVCOの温度特性や初期周波数設定によ
って狭くなるので、VCOの高い安定度が必要であっ
た。
【0003】キャプチャーレンジを拡大するための回路
上の対策としては、ロックしていない時にループゲイン
を増大させたり、ループフィルタの帯域を拡大する方法
などが提案されている。しかし、これらの方法による対
策は基本的に位相比較器を使用しているので、キャプチ
ャーレンジの拡大には限界がある。また、光ディスクの
駆動方式の一種であるCAV(コンスタントアングルベ
ロシティ)方式で再生して得たデータのように、データ
周波数が大きく変化するものにおいては、周波数合成
(シンセサイズ)方式のPLL構成を採用していた。し
かし、該方式は光ディスク上に予め記録されているアド
レス信号を読み取ることができ、かつ、必要なクロック
周波数を判別できることが条件であり、光ディスクの回
転制御PLLがロックしている必要があった。
【0004】光ディスクのスピンドル回転数を任意に変
えてもPLLがロックするためには、再生RF信号だけ
でロックするPLLが必要となる。このために、例えば
特開平5−315952号公報等に開示されているPL
L回路においては、APC(位相制御)に加えてAFC
(周波数制御)を併用する方式が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した特開平5−3
15952号公報に開示されているような従来のPLL
回路においては、周波数検出器として、検出したSYN
C信号の間隔をVCOのパルスでカウントすることによ
って周波数誤差を検出している。従って誤差の演算周期
がSYNC信号の周期となっている。また、位相制御信
号と周波数制御信号とが同じループフィルタを通過して
いる。このようなPLL回路の構成によると、PLL回
路がロックするまでに時間がかかるという問題点があっ
た。本発明の目的は、前記のような従来技術の問題点を
解決し、キャプチャーレンジが広く、かつ早くロックす
るPLL回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のPLL回路は、
シリアルデータの区切りを表す識別データから成る第1
の区間と、所定パターンのデータから成る第2の区間
と、情報データから成る第3の区間と、前記第1、第
2、第3の区間以外の時間位置に存在する第4の区間と
で構成されたシリアルデータ信号を受け、位相同期した
信号を生成する位相同期回路に関するものであり、可変
周波数発振手段、位相制御手段、周波数制御手段および
これらの制御手段とを備える。
【0007】周波数制御手段は、第2の区間の入力デー
タと可変周波数発振手段からの出力信号との周波数差を
検出し、保持する周波数差検出手段を有し、前記可変周
波数発振手段の出力信号が前記第2の区間のデータに周
波数同期するように制御する。また、制御手段は、第1
の区間あるいは第4の区間の少なくとも一方である周波
数制御区間において周波数制御手段を制御し、該周波数
制御をしない期間において位相制御手段を制御すること
を特徴とする。
【0008】本発明においては、制御手段が入力データ
信号期間内の、位相ロックしたクロック信号が必要ない
第1あるいは第4の期間において周波数制御手段を稼働
させるように作用し、周波数制御期間において可変周波
数発振手段であるVCOの発振周波数が入力信号と大き
く離れていても、周波数制御手段が急速に入力信号周波
数に接近させ、周波数ロックするように作用する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。まず、入力信号について説
明する。図3は、本発明のPLL回路が適用される光デ
ィスク再生装置によって読み取られる光ディスクの入力
信号フォーマット例である連続サーボトラッキング方式
のフォーマットを示す説明図である。入力信号は、例え
ば各セクタ毎にプリフォーマットされたアドレス領域と
書き込み可能なデータ領域を有し、アドレス領域とデー
タ領域との間にはレーザー光のパワーレベルを制御する
ためのテスト部であるALPCが存在する。
【0010】図4Aは、アドレス領域付近の詳細な入力
信号フォーマットおよび制御信号を示す説明図である。
プリフォーマットされたアドレス領域内には、セクタの
区切りを示すユニークな符号であるセクターマークS
M、および同期を取るための所定のパターンの繰り返し
の符号からなる同期信号VFOとセクタのアドレス領域
の組み合わせが3組存在し、データ領域の先頭にはやは
りVFO領域が存在する。また、データ領域の最後には
ディスク回転変動マージン用の領域としてデータが何も
書かれないバッファ領域が存在する。
【0011】次に、回路構成について説明する。図1
は、本発明を適用したPLL回路の構成を示すブロック
図である。このようなPLL回路は例えばCD等の光デ
ィスクの再生装置におけるクロック信号の生成に使用さ
れる。図1に示されるPLL回路は大別すると、位相制
御ループ、周波数制御ループ、制御部の3つの部分に分
かれる。位相制御ループは主に、ループフィルタとして
機能するフィルタを含む位相比較器2およびVCO5に
よって構成され、位相比較器2とVCO5の間に、周波
数制御ループとの切り替えのための誤差信号スイッチ
3、誤差信号の加算のための混合アンプ4が挿入されて
いる。
【0012】周波数制御ループは、VFO/VCOセレ
クタ7、周波数復調器8、VFOクランプアンプ9、周
波数誤差ホールド回路10、およびVCO5から構成さ
れており、周波数誤差ホールド回路10から出力される
周波数誤差電圧は混合アンプ4を介してVCO5に供給
される。セクタマーク検出器11およびパルス発生器1
2は制御部を構成しており、誤差信号スイッチ3、VF
O/VCOセレクタ11、VFOクランプアンプ9、周
波数誤差ホールド回路10に制御信号を供給している。
【0013】図示しない光ピックアップによって検出さ
れた再生信号は再生アンプ、波形等化器を経由し、再生
RF信号としてデータコンパレータ(電圧比較器)1に
入力され、2値化RF信号が出力される。位相比較器2
は、入力信号である2値化RF信号とVCO5の出力信
号の位相差に対応する電圧を発生する回路であり、周知
の位相比較回路、例えば排他的論理和(EXOR)回
路、および周知のループフィルタを構成する例えばアク
ティブローパスフィルタ回路からなる。
【0014】誤差信号スイッチ3は、パルス発生器12
からの制御信号に基づき、周波数制御期間において位相
比較器2から出力される位相制御信号を切り離すための
アナログスイッチである。混合アンプ4は、誤差信号ス
イッチ3の出力電圧と、周波数誤差ホールド回路10の
出力電圧とを加算してVCO5に出力する。周知のVC
O5は入力された制御電圧に対応する周波数で発振する
発振回路である。なお、VCO5の発振周波数は入力信
号周波数のn倍であり、分周器6によって1/nに分周
されているが、VCO5の発振周波数を入力信号周波数
と等しくすれば、分周器6は不要である。
【0015】VFO/VCOセレクタ7はパルス発生器
12からの制御信号に基づき、入力信号のアドレス区間
に含まれるVFO信号期間においてはVFO信号を選
択、出力し、その他の期間においては、VCOの出力信
号を選択、出力する。周波数復調器8は、VFO/VC
Oセレクタ7の出力信号の周波数に対応する復調電圧を
発生する周波数電圧変換回路である。
【0016】VFOクランプアンプ9は、詳細は後述す
るが、入力信号中のVFO信号周波数に相当する電圧を
保持し、該電圧に対するVCO出力信号周波数の誤差電
圧を演算して出力する。周波数誤差ホールド回路10
は、サンプルホールド回路からなり、パルス発生器12
からの制御信号に基づき、周波数制御期間においてはV
FOクランプアンプ9の出力電圧をそのまま出力し、位
相制御期間においては直前の周波数制御期間における制
御電圧を保持する。図1において点線14で囲んだVF
O/VCOセレクタ7から周波数誤差ホールド回路10
までが周波数制御ループにおける誤差電圧出力手段に相
当する。
【0017】セクタマーク検出器11は、データコンパ
レータ1の出力である2値化RF信号から例えば光ディ
スクの各セクタの先頭に存在するセクタの区切りを示す
ユニークな符号を検出し、検出パルスを発生する。パル
ス発生器12は、セクタマーク検出パルスに基づき、後
述するような周波数制御期間と位相制御期間を設定し、
該設定に基づいて、誤差信号スイッチ3、VFO/VC
Oセレクタ7、VFOクランプアンプ9、周波数誤差ホ
ールド回路10に後述するような制御信号を出力する。
セクタマーク検出器11、パルス発生器12は制御手段
に相当する。また、図1の点線13で囲った部分が、従
来の位相制御のみのPLL回路に本発明に関連して追加
した構成である。動作については、図2に示す、より詳
細な実施例に関連して説明する。
【0018】図2は、本発明を適用したPLL回路のよ
り詳細な構成を示すブロック図である。図1のセクター
マーク検出器11に対応するセクターマーク検出回路2
0はセクターマーク特有のパターンを検出し、検出パル
スを出力する。図1のパルス発生器12に対応する制御
パルス発生回路22は、遅延回路、カウンタ、ゲート回
路等によって構成され、セクターマーク検出パルスに基
づき、図4、5に示すような制御パルス(VFOSEL、AFCS
EL)を発生する。
【0019】排他的論理和ゲート25は、入力信号であ
る2値化RF信号と図1のVCO5に対応するVCO2
9の出力信号の位相差を検出するための位相比較器とし
て機能し、図1の位相比較器2に含まれるループフィル
タとして機能するローパスフィルタLPF1(26)は
例えば演算増幅器を使用したアクティブローパスフィル
タからなる。図1の誤差信号スイッチ3に対応するスイ
ッチ27は、例えばアナログスイッチ回路からなり、AF
CSEL信号が”1”であるとき、即ち周波数制御期間にお
いてオフとなり、位相制御ループを切り離す。
【0020】図1の混合アンプ4に対応する混合アンプ
28は例えば演算増幅器を使用した加算回路からなり、
スイッチ27の出力信号と、図1の周波数誤差ホールド
回路10に対応するホールド回路2(34)の出力電圧
とを加算して、VCO29に出力する。VCO29ある
いは必要に応じて挿入される分周器23の出力はPLL
回路の出力信号として、図示しない信号判別回路におい
てクロックとして使用されると共に、位相比較器である
排他的論理和ゲート25および、図1のVFO/VCO
セレクタ7に対応するセレクタ30に入力される。
【0021】セレクタ30はゲート回路からなり、制御
信号VFOSELが”1”である場合に2値化RF信号を出力
し、”0”のときにはVCO出力信号を出力する。f/
V(周波数/電圧)変換回路31としては、任意のFM
検波回路を採用可能であるが、例えば、入力パルスの立
ち上がり毎に所定幅のパルスを発生させ、ローパスフィ
ルタに通して直流電圧を得るパルスカウント型の周波数
電圧変換回路を採用してもよい。パルスカウント型の周
波数電圧変換回路は高速で動作可能であり、例えば光デ
ィスクの通常の再生速度に相当する周波数f0の5倍程
度は簡単に復調可能である。従って、広い帯域において
周波数に対応した出力レベルを得ることができる。
【0022】図1の周波数復調器8に対応するf/V変
換回路31は、ローパスフィルタを内蔵しているので、
該回路31の出力は既に直流になっているが、VFOお
よびVCO周波数成分も僅かながら含んでいる。ローパ
スフィルタLPF2(32)はこのVFOおよびVCO
周波数成分を除去するためのローパスフィルタである。
【0023】点線36で囲んだ増幅器33およびホール
ド回路1(35)は、VFOクランプアンプ9に相当す
る。増幅器33は演算増幅器を使用したアンプである。
ホールド回路1(35)は、出力端子が増幅器33の反
転入力端子に接続されており、制御端子が”1”である
場合には入力電圧をそのまま出力(スルー)し、”0”
になった場合には直前の入力電圧を保持し、該保持電圧
を出力するサンプルホールド回路からなる。
【0024】動作タイミングは後述するが、ホールド回
路1(35)の制御端子(VFOSEL)はVFO期間におい
て”1”となり、増幅器33に入力されたVFO周波数
に相当する電圧がホールド回路1(35)に保持され
る。そして、その他の期間においては、VCO周波数に
相当する入力電圧とホールドされているVFO電圧との
差電圧が増幅器33から出力される。
【0025】周波数誤差ホールド回路10に相当するホ
ールド回路2(34)は、ホールド回路1(35)と同
じサンプルホールド回路からなり、パルス発生回路22
からの制御信号AFCSELに基づき、周波数制御期間におい
ては増幅器33の出力電圧をそのまま出力し、位相制御
期間においては直前の周波数制御期間における増幅器3
3の出力電圧を保持し、出力する。
【0026】以下、図4に基づき動作を説明する。セク
ターマーク検出回路20は入力信号のセクターマークS
Mを検出すると、セクターマーク検出信号を出力する。
そして、制御パルス発生回路22はセクターマーク検出
パルスに基づき、図4B、Cに示すような制御信号VFOS
ELおよびAFCSELを発生する。制御信号AFCSELは、図4B
に示すように、データ領域の最後に存在するバッファ領
域の先頭において”1”となり、次のセクタのアドレス
領域のVFO期間の直前で”0”となる。この制御信号
AFCSELが”1”の期間が周波数制御期間となり、また”
0”の期間が通常の位相制御期間となる。
【0027】制御信号VFOSELはアドレス領域内の最初の
VFO期間において”1”となる信号である。制御信号
VFOSELが”1”になると、セレクタ30がPLL入力信
号であるVFO信号をf/V変換回路31に出力する。
VFO周波数に対応するf/V変換回路31の出力信号
はローパスフィルタLPF2(32)を通過し、増幅器
33に入力される。このときホールド回路1(35)の
制御端子(VFOSEL)は”1”であるので、ホールド回路
1(35)はスルー(導通)状態であり、増幅器33は
単なるバッファ増幅器として動作する。従って、入力電
圧がそのまま出力される。
【0028】VFO期間の終了後は制御信号VFOSELが”
0”となるので、セレクタ30からはVCO出力信号が
出力され、ローパスフィルタLPF2(32)の出力に
はVCO周波数に対応する電圧が出力される。また、ホ
ールド回路1(35)にはVFO周波数に対応する電圧
が保持され、出力されている。従って、増幅器33はホ
ールド回路1(35)に保持されたVFO電圧を基準と
して、VCO電圧とVFO電圧の誤差電圧を出力するク
ランプ回路として動作する。
【0029】ホールド回路2(34)の制御信号AFCSEL
は、位相同期したクロック信号が必要なくなるデータ読
み出し後のバッファ期間において”1”となり、ホール
ド回路2(34)はスルー状態となる。従って、増幅器
33から出力される誤差電圧が、混合アンプ28を経由
してVCO29に入力されることによって、周波数制御
ループが形成され、VCO周波数がVFO周波数に接近
し、周波数ロックする。このとき、位相制御ループはス
イッチ27によって切り離されている。
【0030】以上のように、周波数制御ループにおいて
は、1つのf/V変換回路31を時分割使用してVFO
信号およびVCO出力信号の周波数を電圧に変換し、誤
差を演算ているので、f/V変換回路31やVCO29
の直線性、感度、ばらつき、温度特性はPLLの特性に
は影響しない。従って、例えばVCO29として、安定
度は良くないが、周波数可変幅の大きなCR発振回路を
採用可能であり、キャプチャーレンジの広いPLL回路
を実現することができる。そして、本発明のPLL回路
を例えば光ディスク再生装置に採用することによりN倍
速再生が可能となり、また光ピックアップ移動の際のシ
ークタイムを短縮することができる。また、光ディスク
の駆動方式の一種であるCLV(コンスタントラインベ
ロシティ)方式で記録されたディスクをCAVで再生す
ることも可能となる。
【0031】本発明のPLL回路においては、AFC期
間の終了時において、制御信号AFCSELが”0”になると
きに、ホールド回路2(34)の入力電圧が保持され、
周波数制御ループは切断される。しかし、その後の位相
制御期間においては、VCO29はホールド回路2(3
4)の保持電圧と位相制御ループの制御信号であるスイ
ッチ27の出力電圧との和によって制御される。従っ
て、位相制御開始時においてVCO29は既に周波数ロ
ックしているので、例えばデータ領域の先頭に存在する
VFO期間において短時間で位相ロックすることができ
る。
【0032】図5は、他の実施例の動作タイミングを示
す説明図である。図4に示した実施例の動作タイミング
は、図5(A)に示すように、各セクタの先頭におい
て、VFO周波数に対応した電圧を保持し、該セクタの
最後のバッファ領域において対応する周波数制御を行っ
ている。しかし、周波数制御は位相ロックしたクロック
信号が必要ない期間であれば任意の期間に実行可能であ
り、例えばアドレス領域とデータ領域の間のALPC領
域において実行してもよい。
【0033】図5(D)は、周波数制御をアドレス領域
とデータ領域の間のALPC領域において実行した実施
例である。ディスクの読み取り時においてはアドレス情
報を読み取った後、データ領域の先頭のVFOによって
再度位相ロックするので、ALPC期間においては位相
ロックしたクロック信号が必要ない。従って、該期間
(図4BのAFCSELに点線で示す)を周波数制御に利用可
能となる。図5(D)の実施例においては、VFO周波
数を検出してから周波数制御するまでの時間が図5
(A)の例よりも短いので、誤差が小さくなる。
【0034】図5(E)は、バッファ期間とALPC期
間の双方において周波数制御を行った例であり、1つの
期間で周波数ロックできないような場合において、図5
(C)、(D)の実施例よりも早く周波数ロックするこ
とが可能となる。
【0035】以上、実施例を開示したが、以下に示すよ
うな変形例も挙げられる。VCO29として、所定の位
相からスタート/ストップ制御可能なVCOを使用し、
入力信号の所定位相タイミングを検出して、該タイミン
グからVCOをスタートさせることにより、PLLをよ
り早く位相ロックさせることができる。なお、本発明
は、光ディスク再生時のクロック生成に限らず、通信や
情報記再生システム等における位相同期信号の生成に適
用可能である。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
PLL回路において、通常の位相制御ループに加えて周
波数制御ループを設け、位相ロックしたクロック信号が
必要ないALPC期間、バッファ期間等において、VC
Oを周波数制御するようにしたので、周波数制御期間に
おいては、VCOの発振周波数が入力信号と大きく離れ
ていても、VCOが入力信号周波数にロックすることが
できる。そして、周波数制御期間以外の期間である位相
制御期間においては、直前の周波数制御期間の最後のV
CO制御電圧が保持されており、該制御電圧に加算され
るかたちで位相制御が行われるので、広い周波数範囲に
おいてVCOを短時間で入力信号に位相ロックさせるこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したPLL回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明のPLL回路の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】入力信号のフォーマットを示す説明図である。
【図4】詳細な入力信号のフォーマット、制御信号を示
す説明図である。
【図5】他の実施例の動作タイミングを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…データコンパレータ、2…位相比較器、3…誤差信
号スイッチ、4…混合アンプ、5…VCO、7…VFO/VC
Oセレクタ、8…周波数復調器、9…VFOクランプア
ンプ、10…周波数誤差ホールド回路、11…セクタマ
ーク検出器、12…パルス発生器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリアルデータの1単位の区切りを表す
    識別データから成る第1の区間と、所定パターンの信号
    を形成するデータから成る第2の区間と、伝送される情
    報データから成る第3の区間と、前記第1の区間、第2
    の区間および第3の区間以外の時間位置に存在する第4
    の区間とで構成されたシリアルデータが複数単位連続す
    る入力シリアルデータ信号を受け、位相同期した信号を
    生成する位相同期回路において、 位相誤差信号および周波数誤差信号に応じて発振周波数
    が制御された信号を発生する可変周波数発振手段と、 前記シリアルデータと前記可変周波数発振手段からの出
    力信号との位相を比較する位相比較手段を有し、前記位
    相比較手段の出力を前記位相誤差信号として前記可変周
    波数発振手段に供給して、前記可変周波数発振手段の出
    力信号が前記シリアルデータに位相同期するように制御
    する位相制御手段と、 前記第2の区間のデータと前記可変周波数発振手段から
    の出力信号との周波数差を検出する周波数差検出手段を
    有し、前記周波数差検出手段の出力を前記周波数誤差信
    号として前記可変周波数発振手段に供給して、前記可変
    周波数発振手段の出力信号が前記第2の区間のデータに
    周波数同期するように制御する周波数制御手段と、 前記第1の区間の識別データに基づき、前記第2の区間
    において前記第2の区間のデータの周波数を検出し、前
    記第1の区間あるいは前記第4の区間の少なくとも一方
    である周波数制御区間において前記周波数誤差信号を形
    成して、前記可変周波数発振手段の出力信号が前記第2
    の区間のデータに周波数同期するように前記周波数制御
    手段を制御し、該周波数制御をしない期間である位相制
    御区間において、前記可変周波数発振手段の出力信号が
    前シリアルデータに位相同期するように前記位相制御手
    段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする位相
    同期回路。
  2. 【請求項2】 前記周波数制御手段は、 前記第2の区間においては前記周波数誤差信号として周
    波数誤差電圧を出力し、前記位相制御区間においては直
    前に前記周波数差検出手段から出力される周波数誤差電
    圧を保持する誤差電圧出力手段と、 前記周波数制御区間においては、前記位相比較手段の出
    力信号を切り離す切り離し手段と、 該切り離し手段の出力と、前記誤差電圧出力手段の出力
    とを加算して前記可変周波数発振手段に発振周波数制御
    信号を出力する加算手段とを含み、 前記制御手段は、前記シリアルデータ信号内のバッファ
    期間およびレーザーのパワーレベルを制御するための期
    間の内の少なくとも一方において周波数制御手段が稼働
    するように前記誤差電圧出力手段および切り離し手段を
    制御することを特徴とする請求項1に記載の位相同期回
    路。
  3. 【請求項3】 前記誤差電圧出力手段は、 入力信号の周波数に対応した電圧を出力する周波数電圧
    変換手段と、 入力シリアルデータ信号と可変周波数発振手段の出力信
    号とを切り替えて前記周波数電圧変換手段に接続する切
    り替え接続手段と、 入力シリアルデータ信号の周波数に対応する周波数電圧
    変換手段の出力電圧を保持する電圧保持手段と、 周波数電圧変換手段の出力信号と、前記電圧保持手段の
    出力信号との差である誤差電圧を出力する演算手段と、 前記周波数制御区間においては該演算手段の出力電圧を
    そのまま出力し、前記位相制御区間においては、直前の
    該演算手段の出力電圧を保持する誤差電圧保持手段とを
    含むことを特徴とする請求項2に記載の位相同期回路。
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