JPH10163533A - 投光装置 - Google Patents

投光装置

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JPH10163533A
JPH10163533A JP8332953A JP33295396A JPH10163533A JP H10163533 A JPH10163533 A JP H10163533A JP 8332953 A JP8332953 A JP 8332953A JP 33295396 A JP33295396 A JP 33295396A JP H10163533 A JPH10163533 A JP H10163533A
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JP
Japan
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light
light emitting
face
guide element
collimating lens
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Pending
Application number
JP8332953A
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English (en)
Inventor
Shiyoukou Tei
昌鎬 鄭
Hayami Hosokawa
速美 細川
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出射される光の広がり具合を制御し、特にコ
リメート光の指向角を小さくする。 【解決手段】 有限な面積の発光面を有する発光素子2
の前面に導光素子12を配置し、導光素子12の前面に
コリメートレンズ3を配置する。導光素子12は、例え
ば透明な光学樹脂によって円錐台状に形成されており、
発光素子2と対向する入射端面12aの直径Dは発光素
子の発光面の大きさHとほぼ等しく、コリメートレンズ
3と対向する出射端面12bの直径dはそれよりも小さ
くなっている。従って、入射端面12aから導光素子1
2内に入射した光rは導光素子内で収束され、小さな出
射端面12bから出た光rはコリメートレンズ3を透過
してコリメート光となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は投光装置に関する。
特に、有限な大きさの発光面を有する発光素子から出射
された光を、所定の広がり具合の光として出射させる投
光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学式装置において、コリメート光(平
行光)が必要な場合には、発光素子からの広がりを有す
る光ビームをレンズで集光してコリメート光として用い
る。このようなコリメート光学系1の構成を図1に示
す。発光ダイオード(LED)やレーザーダイオード
(LD)等の発光素子2は、コリメートレンズ3の光軸
C上において、コリメートレンズ3の焦点位置に固定さ
れているので、図1に実線で示す光ビームのように、発
光素子2の一点から出射された光rは、コリメートレン
ズ3を透過することにより、コリメート光に変換されて
出射される。
【0003】しかし、理想的な点光源というものは実際
には存在せず、発光ダイオードやレーザーダイオード等
の発光素子2の発光面2aの面積は微小ではあっても有
限である。このため、図1に示すように、発光素子2の
発光面2aの異なる位置から出射された光rは、コリメ
ートレンズ3通過後の出射方向が異なり、発光素子2か
ら出射されてコリメートレンズ3を通過した光ビーム
は、図1に破線で示すように、発光素子2の発光面2a
の面積に依存した広がり、つまり有限な指向角θtを有
している。
【0004】光学式装置の光学系において、コリメート
光を必要とする場合や、光電スイッチなどの投光装置に
おいて、長距離に光を投光したい場合などには、そこで
要求される指向性ないしコリメート度が問題となってく
る。例えば、光電スイッチ等で、長距離に光を投光する
必要がある場合には、その検出範囲内で必要な受光強度
を得なければならない。しかし、指向角が大きいと、光
が広がって光パワーが分散されてしまうので、必要な受
光強度が得られない。また、光学系の構成を最適化して
も、最終的に指向角は発光面の大きさによって制限され
る。
【0005】ここで、発光素子2の発光面2aの大きさ
がHであるとすると、図1から分かるように、コリメー
トレンズ3から出射される光の指向角θtは、次の式
で表わされる。 θt=arctan〔H/(2f)〕 …
【0006】この光rの広がり(指向角θt)を小さく
したい場合には、上記式から分かるように、焦点距離
fを長くすればよい。しかし、焦点距離fを長くする
と、発光素子2とコリメートレンズ3との距離も長くな
るので、コリメートレンズ3からの出射光量を一定にす
るためには、コリメートレンズ3のレンズ径も大きくし
なければならず、光学系全体の大型化を避けられなくな
る。また、コリメートレンズ3が大きくなると、結果的
に、出射される光ビーム自体も大きくなり、必要な光パ
ワー密度が得られなくなる。従って、光電センサの場合
には、検出距離の長距離化が困難になり、小さな物体の
検出も困難になる。
【0007】この結果、光学系の構成を最適化しても、
光の指向角θtは、最終的に発光面2aの大きさHによ
って制限されてしまい、上記式から明らかなように、
発光面2aの大きさHが大きければ大きいほど、光の指
向角θtが大きくなり、光の広がりが大きくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、出射される光の広がり具合を所望通りに制御す
ることができ、特に指向角を小さくしてより高度なコリ
メート光を出射することができる投光装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【発明の開示】請求項1に記載の投光装置は、有限な大
きさの発光面を有する発光素子と、前記発光素子から出
射された光を一端から入射させ、当該光を前記発光面の
面積よりも小さな面積の領域に収束させて他端から出射
させる光収束部と、前記光収束部の他端から出射された
光を所定の広がり具合に変換する光出射部と、からなる
ことを特徴としている。
【0010】ここで、光収束部としては、例えば錐台形
状をした透明な光学素子や、錐台筒状をした内面鏡など
を用いて、その外周部分における光の反射(全反射、鏡
面反射)を利用して光を収束させるものがある。
【0011】しかして、発光素子の発光面から出射され
た光は、光収束部の一端から光収束部内に入り、光収束
部を伝搬しながら前記発光面の面積よりも小さな面積の
領域に収束され、他端から出射される。光収束部の他端
から出射された光は、光出射部において所定の広がり具
合に変換される。
【0012】このように光を所定の広がり具合に変換す
る光出射部には、光収束部で収束された光が入射させら
れるので、光出射部から出射される光を精度よく、所望
の広がり具合に揃えることができる。つまり、発光素子
の発光面の異なる位置から出射された光による、光出射
部通過後の光の出射方向のばらつきを小さくすることが
できる。特に、光出射部が光をコリメート化するように
構成されている場合には、指向角が小さくて、良質なコ
リメート光を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)本発明の一実施形態による投光装置
11を図2及び図3に示す。この投光装置11にあって
は、発光ダイオードやレーザーダイオード等の発光素子
2と、錐台形状(好ましくは、円錐台形状)をした導光
素子12と、両凸レンズからなるコリメートレンズ3と
から構成されている。導光素子12は、ポリカーボネイ
ト樹脂やメタクリル樹脂等の屈折率の大きな光学用透明
樹脂によって成形された樹脂成形品であって、図4に示
すように、長さがL、面積の大きな入射端面の直径が
D、面積が小さな出射端面の直径がdの錐台形(錐状ロ
ッド形)となっており、入射端面の直径Dは発光素子2
の大きさHとほぼ等しく(D≒H)、長さLは大きな直
径Dの約2〜5倍程度(L≒2D〜5D)、出射端面の
直径dは大きな径Dの2〜5分の1程度(d≒D/2〜
D/5)となっている。
【0014】発光素子2はコリメートレンズ3の光軸C
上に配置されており、導光素子12は発光素子2とコリ
メートレンズ3の間に配置されている。導光素子12
は、その中心がコリメートレンズ3の光軸Cに一致して
おり、直径Dの入射端面が発光素子2に向き、直径dの
出射端面12bがコリメートレンズ3に向いている。導
光素子12の入射端面12aは発光素子2の発光面2a
に近接もしくは密着して対向していてもよく、透明な接
着剤によって入射端面12aに接着されていてもよい。
また、導光素子12の出射端面12bは、コリメートレ
ンズ3から距離fにある焦点位置付近に位置している。
【0015】しかして、このような構成の投光装置11
にあっては、発光素子2から出射された光rは、入射端
面12aから導光素子12の内部に侵入し、導光素子1
2の外周面(空気との界面)で全反射しながら(一部の
光rは外部に漏れ出て損失となる)出射端面12bへ向
けて伝搬する。こうして錐台状をした外周面で全反射し
ながら出射端面12bへ向かうに従って、導光素子12
内の光rは細く収束される。そして、直径dの小さな出
射端面12bから光rが出射され、出射した光rはコリ
メートレンズ3を通過してコリメート光が出射される。
【0016】この場合も、コリメートレンズ3から出射
される光の指向角θtは、式と同様に、 θt=arctan〔d/(2f)〕 … で表わされる。
【0017】出射端面12bの直径d<<発光面2aの大
きさHであるから、式で表わされる本投光装置11の
指向角θtは、式で表わされる従来例の指向角θtより
も十分に小さくなる。すなわち、導光素子12の入射端
面12aの直径Dは発光素子2の発光面2aの大きさH
とほぼ同じで、出射端面12bの直径dは入射端面12
aの直径Dに比べて十分に小さいから、導光素子12の
出射端面12bdは発光素子2の発光面2aの大きさH
に比べても十分に小さく、導光素子12の出射端面12
bは疑似的に点光源とみなされ、この出射端面12bを
コリメートレンズ3の焦点位置に配置することにより、
精度の高いコリメート光を得ることができる。
【0018】こうして投光装置11の指向角を小さくす
ることにより、細い光ビームを出射することができるの
で、例えば光電センサの投光系に用いる場合には、小さ
な物体の検出が可能になる。また、光電センサなどに用
いる場合には、検出距離を長距離化することができる。
あるいは、一定距離での受光効率が向上する。また、焦
点距離が長く、大きなコリメートレンズ3を用いること
なく指向角を小さくできるので、光学系が大きくなるこ
とがなく、光学系の小型化に寄与する。
【0019】(本発明による投光装置の作用効果)次
に、本発明のように錐台形状をした導光素子12を用い
た場合の指向角の違いを、従来例と比較しながら詳細に
説明する。図5(a)は従来例のコリメート光学系1を
示す図、図5(b)は図5(a)のY−Y位置における
光ビーム断面を示す図である。
【0020】従来例の光学系において、発光素子2の発
光面2aが円で、発光面2aの直径がHであるとし、コ
リメートレンズ3のレンズ径がB、焦点距離がfである
としたとき、発光素子2から出射される全光量のうち、
コリメートレンズ3に結合される光の結合率η1は、発
光素子2がコリメートレンズ3に張る立体角に比例する
から、つぎの式で近似される。本発明の投光装置11
の場合も同じく式で表わされる。 η1≒sin2θB … ただし、θB=arctan〔B/(2f)〕
【0021】また、コリメートレンズ3からの距離をx
(>>B)、受光エリア(図5(b)の斜線を施した領
域)の受光面積をAとすると、受光エリアでの受光率η
2は、 η2=(受光面積)/(距離xでの全投光面積) =A/〔π(x・tanθt)2〕 … で表わされる。ここで、指向角θtは、従来例の場合に
は、前記式で表わされ、本発明の場合には、前記式
で表わされる。
【0022】しかして、トータルの受光効率ηは、これ
らの積で表わされ、 η=η1×η2 … となる。
【0023】いま、従来例において、コリメートレンズ
3のレンズ径をB=0.5mm、焦点距離をf=0.9m
m、発光素子2の発光面2aの直径をH=150μm、
とすると、上記式より、η1=sin2θB=7.2×10
-2が得られる。また、式より、指向角θt=arctan
〔H/(2f)〕=4.76゜となる。さらに、A/x 2
=1.95×10-7の値を用いると、式より、η2
9.0×10-6が得られる。従って、トータル受光効率
は、η=η1×η2=6.5×10-7となる。この結果を
表1にまとめて示す。
【0024】
【表1】
【0025】また、従来例と比較するための本発明実施
例の投光装置11を図6に示す。これはコリメートレン
ズ3として平凸レンズを用いたものである。この平凸レ
ンズの焦点位置はレンズ平面13上にある。導光素子1
2はコリメートレンズ3の光軸C上にあり、その入射端
面12aは発光素子2の発光面2aに接し、出射端面1
2bはコリメートレンズ3のレンズ平面13に接触して
いる。
【0026】この実施例による投光装置11において
も、コリメートレンズ3の形状が異なる以外は従来例の
パラメータと同じとし、以下のような値を用いた。すな
わち、発光素子2の発光面2aの直径Hと導光素子12
の入射端面12aの直径Dをいずれも、H=D=150
μmとし、導光素子12の長さをL=350mmとし、
出射端面12bの直径をd=50μmとした。さらにコ
リメートレンズ3の直径をB=0.5mm、厚みをT=
0.6mm、その屈折率をn=1.5とした。これらの値
を用いて、光線追跡によって、η1、θt、η2等を計算
した。ここで、導光素子12を介してコリメートレンズ
3に結合した光rは、コリメートレンズ3から指向角θ
t=arctan〔d/(2T/n)〕で投影されることとし
た。この計算結果を、上記表1に示す。但し、相対比と
は、従来例のトータル受光効率を1としたときの、トー
タル受光効率ηの比である。
【0027】表1から明らかなように、本実施例の投光
装置11においては、挿入損失(導光素子12の外周面
からの光rの漏れ等による損失)により、従来例に比べ
て指向角θtが、 実施例のθt/従来例のθt=0.5 と約1/2に小さくなっている。
【0028】また、本実施例の投光装置11において
は、従来例に比べてレンズとの結合効率η1が低下し、 実施例のη1/従来例のη1=0.4 となっているが、受光エリアでの受光率η2は、 実施例のη2/従来例のη2=4 と向上している。この結果、トータル受光効率η=η1
×η2も、 実施例のη/従来例のη=0.4×4=1.6 と約1.6倍に向上しており、光パワー密度も1.6倍に
なる。
【0029】このように、本発明の構成によれば、光ビ
ームの指向角θtを小さくして指向性を向上させること
ができ、それによってトータルの受光効率も向上させる
ことができる。
【0030】(第2の実施形態)図7は本発明の第2の
実施形態による投光装置14を示す概略図である。この
投光装置14にあっては、錐台形状をした導光素子12
の外周面にスパッタ、蒸着、樹脂成形等によって導光素
子12よりも低屈折率の材料からなるクラッド層15を
形成している。
【0031】しかして、入射端面12aから導光素子1
2内に入った光rは、導光素子12とクラッド層15と
の界面で全反射し、さらに、導光素子12とクラッド層
15との界面で全反射せずにクラッド層15内に漏れ出
た光rも、クラッド層15と空気との界面で再び全反射
して導光素子12内に戻り、導光素子12の出射端面1
2bから出射される。
【0032】従って、導光素子12の外周面からの光r
の漏れによる損失が低減するので、出射端面12bから
出射された光rが高効率でコリメートレンズ3と結合さ
れる。
【0033】(第3の実施形態)図8は本発明の第3の
実施形態による投光装置16を示す概略図である。この
投光装置16にあっては、導光素子12の入射端面12
aを凸レンズ状に湾曲させている。これによって、発光
素子2から出射された光rが導光素子12に入射する
際、湾曲した入射端面12aで光rを屈折させて光rと
光軸Cとのなす角度を小さくすることができるので、導
光素子12の外周面から漏れ出る光rが低減し、発光素
子2とコリメートレンズ3との光結合効率が高くなり、
全体での結合効率も向上する。
【0034】(第4の実施形態)図9は本発明の第4の
実施形態による投光装置17を示す概略図である。この
投光装置17にあっては、コリメートレンズ3として平
凸レンズを使用し、平凸レンズのレンズ平面13におい
て、その中心(光軸C上)に導光素子12の出射端面1
2bとほぼ同じ大きさの、浅い凹部18を設けている。
このコリメートレンズ3のレンズ平面13側の焦点位置
は、ほぼレンズ平面13もしくは凹部18底面に設計さ
れている。導光素子12は、入射端面12aを発光素子
2に接するように配置され、出射端面12bをコリメー
トレンズ3の凹部18にはめ合わせるようにして発光素
子2及びコリメートレンズ3と一体化されている。
【0035】従って、この投光装置の組み立てにあたっ
ては、導光素子12の出射端面12bを凹部18に嵌合
するだけで、導光素子12とコリメートレンズ3の光軸
C合せを行なえ、さらに出射端面12bをほぼ焦点位置
に合せることができるので、投光装置17の組み立て及
び調整作業を簡略にすることができる。また、導光素子
12と発光素子2、コリメートレンズ3の間に空間がな
くなるので、投光装置17を小型化できる。さらに、導
光素子12を発光素子2及びコリメートレンズ3と透明
な接着剤で接着するようにすれば、各部品を個別に支持
する必要が無くなる。
【0036】(第5の実施形態)図10は本発明の第5
の実施形態による投光装置19を示す概略図である。こ
の投光装置19にあっては、平凸レンズからなるコリメ
ートレンズ3(もしくは、このようなコリメートレンズ
3を形成されたレンズ基板22)のレンズ平面13に、
導光素子12の外形寸法によりわずかに大きな錐台形状
をした凹孔部20を設け、コリメートレンズ3のレンズ
平面13側の焦点位置が凹孔部20の奥面に位置するよ
うにしている。この凹孔部20内に導光素子12のほぼ
全体を納め、導光素子12の外周面と凹孔部20との間
に小さなギャップ21を形成している。導光素子12と
コリメートレンズ3とは同じ屈折率の樹脂によって形成
されている。ギャップ21はエアギャップ21となって
いてもよく、導光素子12及びコリメートレンズ3の屈
折率よりも低屈折率の接着剤などを充填してあってもよ
い。発光素子2は基板23の表面に形成されている。
【0037】導光素子12は、入射端面12aを発光素
子2に接着されており、発光素子2を形成された基板2
3にコリメートレンズ3(レンズ基板22)を重ねるよ
うにして導光素子12は凹孔部20内に納められ、出射
端面12bを凹孔部20の奥面に突き合わせられてい
る。
【0038】このような構造の投光装置19にあって
は、導光素子12を凹孔部20に納めることによって導
光素子12とコリメートレンズ3との光軸合せが行なわ
れるので、光軸調整の作業が不要になる。また、導光素
子12はコリメートレンズ3と発光素子2によって保持
されるので、導光素子12の固定が容易になり、投光装
置19の組立性が良好となる。さらに、導光素子12を
コリメートレンズ3によって支持することができるの
で、部材点数を削減できる。また、導光素子12がコリ
メートレンズ3に埋まっているので、投光装置19が小
型化される。
【0039】なお、このような構造の投光装置にあって
は、複数の平凸レンズを形成されたレンズ基板に、各平
凸レンズと対向させて複数の凹孔部を形成し、一方、基
板に複数の発光素子を実装し、基板にレンズ基板を重ね
ると共に各凹孔部に導光素子を納めるようにすることに
より、容易に投光素子をアレイ化することができる。
【0040】(第6の実施形態)図11(a)(b)は
本発明の第6の実施形態による投光装置24を示す斜視
図及び断面図である。この投光装置24にあっては、回
路基板25上に発光素子駆動回路等を構成するIC26
と発光素子2とを実装し、発光素子2に導光素子12の
入射端面12aを接着してある。この回路基板25を、
導光素子12よりも低屈折率の透明なモールド樹脂27
によってモールドし、導光素子12の出射端面12bに
対向させてモールド樹脂27にコリメートレンズ3を形
成している。
【0041】このような投光装置によれば、発光素子駆
動回路を含めて一体化することができ、投光装置24を
小型化することができる。また、このような構造の投光
装置にあっても、回路基板上に複数の発光素子と導光素
子を実装することにより、容易にアレイ化することがで
きる。
【0042】(第7の実施形態)図12は本発明の第7
の実施形態による砲弾型の投光装置28を示す断面図で
ある。この投光装置28にあっては、発光素子2は、リ
ード端子29上に実装され、リード端子29,30とと
もにベース樹脂31によってモールドされており、ベー
ス樹脂31から露出している発光素子2の発光面2aに
導光素子12の入射端面12aが接着されている。さら
に、ベース樹脂31の上面には、導光素子12よりも低
屈折率の透明なモールド樹脂32によって略半球状に樹
脂モールドされ、導光素子12はモールド樹脂32中に
埋め込まれている。
【0043】このような構造の投光装置28にあって
は、モールド樹脂32の屈折率が導光素子12の屈折率
よりも小さいので、導光素子12内の光rは導光素子1
2とモールド樹脂32の界面で全反射しながら収束さ
れ、出射端面12bから出射される。さらに、モールド
樹脂32は略半球状に形成されて凸レンズの機能を有
し、コリメートレンズ3を兼ねているので、導光素子1
2の出射端面12bから出射された光rはモールド樹脂
32から出る際に収束され、細く絞られたコリメート光
として出射される。
【0044】このような構造によれば、細いビームを得
ることができるので、高指向性の発光デバイスを実現で
きる。
【0045】(第8の実施形態)図13は本発明の第8
の実施形態による投光装置33を示す概略図である。こ
の投光装置33においては、中空筒状をした導光素子3
4を用いている。この導光素子34は、錐台筒状(好ま
しくは、円錐台筒状)をした筒体35の内周面に鏡面反
射層36を形成したものである。例えば、金属製の筒体
35の内周面を鏡面研磨したもの、あるいはプラスチッ
ク製の筒体35の内周面にメッキや蒸着膜などによって
高反射コーティングを施して鏡面反射層36を形成した
ものである。導光素子34の両端は開口しており、入射
端面34aの開口径は発光素子2の発光面の大きさとほ
ぼ等しくなっており、出射端面34bの開口径は入射端
面34aの開口径の数分の1の寸法となっている。導光
素子34は、発光素子2とコリメートレンズ3間で光軸
C上に配置され、大きな開口のあいた入射端面34aが
発光素子2に対向し、小さな開口のあいた出射端面34
bがコリメートレンズ3に対向して、コリメートレンズ
3の焦点位置に位置させられている。
【0046】しかして、発光素子2から光rが出射され
ると、この光rは導光素子34の入射端面34aから導
光素子34内に入り、導光素子34の内周面の鏡面反射
層36で鏡面反射を繰り返し、小さな出射端面34bか
ら出射され、コリメートレンズ3を通過することによっ
て細いコリメート光のビームとして出射される。
【0047】従って、このような構造の投光装置33に
あっても、出射ビームの指向角を小さくして細いビーム
を得ることができる。また、この導光素子34は中空で
あるから、発光素子2側におけるボンディングワイヤ3
7等のでっぱりを許容できる。
【0048】(第9の実施形態)図14は本発明の第9
の実施形態による投光装置38を示す概略図である。こ
の投光装置38にあっては、平凸レンズを用いたコリメ
ートレンズ3のレンズ平面13側に凹部18を形成し、
このレンズ平面13もしくは凹部18の奥面に焦点位置
が位置するようにしたものである。このコリメートレン
ズ3の凹部18内に、錐台筒状をした中空の導光素子3
4の出射端面34bを挿入し、出射端面34bを凹部1
8の奥に当接させることによって導光素子34とコリメ
ートレンズ3を位置決め及び光軸合せできるようにして
いる。
【0049】(第10の実施形態)図15は本発明の第
10の実施形態による投光装置39を示す一部破断した
断面図である。この投光装置39にあっては、図16に
示すように、プラスチック製の平板40に導光素子41
が形成されている。すなわち、平板40に錐形(好まし
くは、円錐形)の開口42をあけ、この開口42の内周
面にスパッタ、蒸着等の方法で高反射コーティングを施
して鏡面反射層36を形成し、導光素子41を作製して
いる。コリメートレンズ3は、焦点位置がレンズ平面1
3の光軸C上に位置する平凸レンズによって形成されて
おり、コリメートレンズ3は開口42の中心に光軸Cを
一致させるようにして平板40の片面、すなわち開口4
2の径が小さな側(出射端面41b)に接着して一体化
されている。また、発光素子2は、凹状反射面43を有
するベース部材44に実装され、開口42の径の大きな
側の端面(入射端面41a)に配置されている。
【0050】このような構造の投光装置39にあって
も、発光素子2から出射された光は、入射端面41aか
ら導光素子41内に入り、その内周面の鏡面反射層36
で鏡面反射することによって収束され、小さな出射端面
41bからコリメートレンズ3に向けて出射され、コリ
メートレンズ3を通過することによって細いコリメート
光のビームとして出射される。
【0051】このような投光装置39にあっても、投光
装置39を小型化でき、また、アレイ化も容易に行なえ
る。
【0052】(第11の実施形態)図17は本発明の第
11の実施形態による砲弾型の投光装置45を示す断面
図である。この投光装置45は、発光素子2が実装され
ているリード端子29をモールドしているベース樹脂3
1の上に、平板40を重ね、平板40の上に透明なモー
ルド樹脂32を樹脂モールドしたものである。この平板
40には、第10の実施形態の場合と同様、錐状をした
開口42内に鏡面反射層36を形成することによって導
光素子41が形成されており、この導光素子41は、発
光素子2に対向している。また、モールド樹脂32が凸
レンズ状のコリメートレンズ3を兼ねている。
【0053】このような構造によれば、細いビームを出
射できる高指向性の発光デバイスを実現できる。
【0054】なお、本発明による投光装置は、コリメー
ト光を出射する用途に限るものでなく、一定の広がりを
もった光を出射する用途にも有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコリメート光学系を説明する概略図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施形態による投光装置を示す
分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による投光装置を示す
概略図である。
【図4】同上の導光素子を示す側面図である。
【図5】従来のコリメート光学系における結合率や受光
率等を説明するための図である。
【図6】本発明の投光装置における結合率や受光率等を
説明するための図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による投光装置を示す
概略断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態による投光装置を示す
概略断面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態による投光装置を示す
概略断面図である。
【図10】本発明の第5の実施形態による投光装置を示
す概略断面図である。
【図11】(a)(b)は本発明の第6の実施形態によ
る投光装置を示す概略斜視図及び断面図である。
【図12】本発明の第7の実施形態による投光装置を示
す概略断面図である。
【図13】本発明の第8の実施形態による投光装置を示
す概略断面図である。
【図14】本発明の第9の実施形態による投光装置を示
す概略断面図である。
【図15】本発明の第10の実施形態による投光装置を
示す概略断面図である。
【図16】同上の投光装置における、導光素子を形成さ
れた平板を示す斜視図である。
【図17】本発明の第11の実施形態による投光装置を
示す断面図である。
【符号の説明】
2 発光素子 2a 発光面 3 コリメートレンズ(光出射部) 12、34、41 導光素子(光収束部) 12a、34a、41a 導光素子の入射端面 12b、34b、41b 導光素子の出射端面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有限な大きさの発光面を有する発光素子
    と、 前記発光素子から出射された光を一端から入射させ、当
    該光を前記発光面の面積よりも小さな面積の領域に収束
    させて他端から出射させる光収束部と、 前記光収束部の他端から出射された光を所定の広がり具
    合に変換する光出射部と、からなることを特徴とする投
    光装置。
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