JPH10162514A - 符号復号装置および方法 - Google Patents

符号復号装置および方法

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JPH10162514A
JPH10162514A JP3736597A JP3736597A JPH10162514A JP H10162514 A JPH10162514 A JP H10162514A JP 3736597 A JP3736597 A JP 3736597A JP 3736597 A JP3736597 A JP 3736597A JP H10162514 A JPH10162514 A JP H10162514A
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Toshiyuki Nakagawa
俊之 中川
Shunji Yoshimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 A/D変換回路を用いずに、低コストで、か
つ高速に、ビットエラーレートを向上させることができ
るようにする。 【解決手段】 コンパレータ4は、ディスクからの再生
信号を、所定の基準レベルと比較し、2値化して、メモ
リ12に出力する。違反長検出回路5は、1と1の間
に、連続して配置される0の数を示す連続長が、予め規
定されている規定長である3Tより短い違反長2Tであ
る場合、これを検出する。パターン検出回路11は、違
反長2Tの前の連続長が3Tであり、後の連続長が4T
以上であるパターン、または違反長2Tの次の連続長が
3Tであり、前の連続長が4T以上であるパターンを検
出する。補正位置検出回路6は、3T−2T−4T以上
のパターンが検出されたとき、2Tの直後のビットを補
正位置として指定し、4T以上−2T−3Tのパターン
が検出されたとき、2Tの直前のビットを補正位置とし
て指定する。補正処理回路7は、補正位置として指定さ
れたビットの論理を反転して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、RLL(Run Lengt
h Limited)符号を用いて情報を記録した記録媒体から
読み出した再生RF信号を、少なくとも1つの基準レベ
ルに基づいて復号して、チャネルビットデータを出力す
る符号復号装置および方法に関し、特にチャネルビット
データ中に同一シンボルの最小連続長または最大連続長
の条件を満足しない箇所がある場合は、付加された情報
に基づいてビットエラーである確率の高いビットを選定
し、選定したビットを補正して、同一シンボルの最小連
続長または最大連続長の条件を満足するチャネルビット
データを出力するようにした符号復号装置および方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】データを所定の伝送路に伝送したり、例
えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記
録媒体に記録する際に、伝送や記録に適するようにデー
タの変調が行われる。このような変調方法の1つとして
ブロック符号が知られている。このブロック符号は、デ
ータ列をm×iビットからなる単位(以下データ語とい
う)にブロック化し、このデータ語を適当な符号則に従
ってn×iビットからなる符号語に変換するものであ
る。そしてこのブロック符号は、i=1のときには固定
長符号となり、またiが複数個選べるとき、すなわちi
を2以上で、最大のiであるimax=rとしたときには
可変長符号となる。このブロック符号化された符号は可
変長符号(d,k;m,n;r)と表される。ここでi
は拘束長であり、rは最大拘束長である。また、dとk
は、それぞれ符号系列内の一方のシンボルである”1”
と”1”の間に連続して配置される他方のシンボルであ
る”0”の最小連続個数と最大連続個数である。
【0003】具体例としてコンパクトディスク(CD)
の変調方式を説明する。コンパクトディスクでは、EFM
(Eight to Fourteen Modulation)が用いられている。
8ビットのデータ語は14ビットの符号語(チャネルビ
ット)へパターン変換された後に、EFM変調後の直流
成分を低減させるための3ビットのマージンビットが付
加され、さらにNRZI変調されてディスク上に記録さ
れている。この場合、符号系列内の”1”と”1”の間
に連続して配置される”0”の最小連続個数(規定長)
が2、”0”の最大連続個数(規定長)が10の条件を
満足するように、8ビットから14ビットへの変換、な
らびに、マージンビットの付加が行われる。従って、こ
のEFM変調による可変長符号(d,k;m,n;r)
のパラメータは、(2,10;8,17;1)となる。
チャネルビット列(記録波形列)のビット間隔をTとす
ると、最小反転間隔Tmin(規定長)は、3(=2+
1)Tとなる。また、最大反転間隔Tmax(規定長)
は、11(=10+1)Tとなる。さらに、データ列の
データ間隔をTdataとすると、検出窓幅Twは、
(m/n)×Tdataで表わされ、その値は0.47
(=8/17)Tdataとなる。
【0004】また、EFMのNRZI変調後の同一シン
ボルの最小連続長d’は3(=d+1=2+1)とな
り、NRZI変調後の同一シンボルの最大連続長k’は
11(=k+1=10+1)となる。
【0005】前記コンパクトディスクにおいて、ピット
を線速方向に縮小すれば記録密度を高くすることができ
る。この場合、最小反転間隔Tminに対応した最小ピッ
トの長さが短くなる。この最小ピットがこれを読み出す
レーザービームのスポットサイズよりも小さくなり過ぎ
ると、ピットの検出が困難になり、エラー発生の原因と
なる。
【0006】さらに、ディスクの再生において、ディス
クの再生面に対してスキューが加わるとエラーレートが
悪化する。ディスクのスキューは、ディスクと再生用の
レーザービームの光軸の傾きが、ディスクの進行方向に
平行な面内のタンジェンシャル(tangential)方向と、
垂直な面内のラジアル(radial)方向に分けられる。こ
のうちの特にタンジェンシャル方向にディスクのスキュ
ーが発生すると、比較的早めにエラーレートに悪影響が
現れる。従って、このようなディスクのスキューは、シ
ステムの設計に当り、エラーレートに対するマージンを
減少させる要因となる。
【0007】また、同一シンボルの連続の長さの誤りの
分布を、スキューのそれぞれの方向に対して調べたとこ
ろ、タンジェンシャル方向のスキューに起因するエラー
は、主に同一シンボルの連続長が短い場合に発生してい
ること、すなわち、Tmin(d’)の長さがTmin−1
(d’−1)の長さに復号されるために、エラーレート
が悪化することがわかった。例えば、EFM変調方式に
おいては、タンジェンシャル方向にスキューが発生した
場合、記録波形列のビット間隔をTとすると、最小反転
間隔Tminである3T(規定長)がさらに短い間隔2T
(規定に違反する違反長)として復号されることによる
エラーの発生が多いことになる。
【0008】一方、光ディスクにおいては、その製造に
おいてディスクのアシンメトリのマージンがある程度許
されており、センターレベルに対して再生波形が上下非
対称になる場合も考慮する必要がある。
【0009】従来より、エラーレートの悪化を信号処理
により補正する方法として、ビタビ復号法が知られてい
る。ビタビ復号法は、符号誤りを小さくして幾何学的距
離の最も短いパスを探索する最尤復号法の1つで、可能
性のないパスを捨てることにより、確からしい値の探索
を簡略化して復号する方法である。さらに、ビタビ復号
法は、その内部に最小反転間隔Tminを補償するアルゴ
リズムを付加することができる。
【0010】しかしながら、ビタビ復号法は、その回路
が複雑でハードウエアの規模が大きくなるという欠点を
有している。また、ビタビ復号法で復号を行うには、ア
シンメトリを取り除く必要があり、光ディスクのような
アシンメトリの許容される系では、アシンメトリに対す
る最適化が必要となり、回路がさらに複雑になる。
【0011】そこで、本出願人は、例えば特願平8−2
2530号において、より簡単な回路でエラーレートの
悪化を信号処理により補正する方法として、Run-Detect
or法を提案した。
【0012】図24は、この先の提案における符号復号
装置の構成例を示している。図24において、波形等化
回路1は入力されたアナログ信号の波形を整形する。P
LL回路2は整形されたアナログ波形をもとにビットク
ロックを生成する。A/D変換回路3は入力されたアナ
ログ信号を所定の分解能でディジタル信号に変換する。
A/D変換されたディジタルデータは、コンパレータ4
でセンター(ゼロ)レベルを基準として1または0のビ
ット列(2値化データ)に変換される。
【0013】違反長検出回路5は規定長としての最小反
転間隔Tminより短い間隔(違反長)があったときこれ
を検出する。例えば(d,k)符号がEFM変調符号で
あれば、記録波形列のビット間隔をTとすると、Tmin
である3T(規定長)を誤って2T(違反長)のビット
列(2値化データ)に変換された部分が検出されること
になる。次に補正位置検出回路6では、違反長が検出さ
れた位置をもとに、違反長に対応する違反ビット列の直
前のビットを補正するか、直後のビットを補正するかを
判定する。すなわち、違反長2Tを有する違反ビット列
の直前と直後のビットにおけるA/D変換回路3の出力
する信号のレベルの大きさが比較され、ゼロレベルに近
い大きさの信号に対応するビットが誤っているビットと
して補正位置に指定される。そして補正処理回路7で
は、チャネルビット列における補正位置として指定され
たビットの補正を行い、補正された後のチャネルビット
列データを出力する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図24
に示した先の提案においては、装置内にA/D変換回路
3を設け、再生信号のレベル(振幅方向の情報)を用い
ることにより、補正を行うようにしている。従って、例
えば、データストレージ機器のように、A/D変換回路
が基本的に不要なシステムにおいては、補正のために、
A/D変換回路を設けなければならず、構成が複雑とな
り、コスト高となる課題があった。
【0015】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、A/D変換回路等の付加回路を用いずに、
より簡単な構成で、エラーレートの悪化した信号を、信
号処理により補正するようにするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の符号復
号装置は、伝送符号の同一のシンボルの連続長が、規定
に違反している違反長の長さであることを検出する違反
長検出手段と、違反長のシンボルにより構成される違反
ビット列を含む伝送符号のビット列のパターンを検出す
るパターン検出手段と、パターン検出手段の検出結果に
対応して、違反ビット列を含む伝送符号の補正位置を指
定する指定手段と、違反長が規定長となるように、指定
手段の指定する補正位置の伝送符号のビットを補正する
補正手段とを備えることを特徴とする。
【0017】請求項20に記載の符号復号方法は、伝送
符号の同一のシンボルの連続長が、規定に違反している
違反長の長さであることを検出する違反長検出ステップ
と、違反長のシンボルにより構成される違反ビット列を
含む伝送符号のビット列のパターンを検出するパターン
検出ステップと、パターン検出ステップの検出結果に対
応して、違反ビット列を含む伝送符号の補正位置を指定
する指定ステップと、違反長が規定長となるように、指
定ステップの指定する補正位置の伝送符号のビットを補
正する補正ステップとを備えることを特徴とする。
【0018】請求項1に記載の符号復号装置および請求
項20に記載の符号復号方法においては、伝送符号の同
一のシンボルの連続長が、違反長の長さであることが検
出されると、その違反長が規定長となるように、所定の
補正位置のビットの補正が行われる。この補正位置は、
ビット列のパターンに対応して指定される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。なお、記録媒体とし
て光ディスクを用い、記録符号としては、連続する”
1”の間に入る”0”の最小連続長(最小連続個数)
(規定長)dが2で、かつ連続する”1”の間に入る”
0”の最大連続長(最大連続個数)(規定長)kが10
である2値レベルの(d,k)記録符号を用い、この2
値レベルの(d,k)記録符号がNRZI変調によって
記録された光ディスクから、NRZI変調されたチャネ
ルビットデータ列を再生する装置を代表例として、発明
の実施の形態を説明する。ここで、(d,k)記録符号
は、エッジを表す符号となり、NRZI変調後のチャネ
ルビット列は、ピットの形に相当するレベルを表す符号
になる。また、NRZI変調後の同一シンボルの最小連
続長(規定長)d’は3(=d+1=2+1)であり、
同一シンボルの最大連続長(規定長)k’は11(=k
+1=10+1)である。
【0020】図1は、この発明に係る符号復号装置の構
成を示すブロック図である。図1において、波形等化回
路1には、符号系列内の”1”と”1”の間に連続して
配置される”0”の最小連続長がdである記録符号をN
RZI変調した後の、同一のシンボルの最小連続長が
d’(=d+1)(d≧1)である記録符号が記録され
た、図示せぬ光ディスク(記録媒体)から読み出された
再生RF信号が入力されるようになされている。波形等
化回路1は、入力された再生RF信号を波形等化した
後、PLL回路2とコンパレータ4に出力している。P
LL回路2は、入力された波形等化後のRF信号からビ
ットクロックを生成し、コンパレータ4の他、各部に出
力するようになされている。コンパレータ4(比較手
段)は、PLL回路2より入力されたビットクロックに
対応して、波形等化回路1より入力された波形等化後の
RF信号を、所定の基準レベルと比較し、RF信号のレ
ベルが基準レベルより大きいとき、論理1を、基準レベ
ルより小さいとき、論理0を、復号判定結果(2値化デ
ータ)としてそれぞれ出力するようになされている。
【0021】コンパレータ4により2値化されたデータ
は、縦属接続された複数のレジスタ(図5を参照して後
述する)により構成されるメモリ12に供給され、記憶
されるようになされている。メモリ12より読み出され
たデータは、補正処理回路7、違反長検出回路5、パタ
ーン検出回路11、および補正位置検出回路6に供給さ
れている。違反長検出回路5(違反長検出手段)は、メ
モリ12より読み出されたデータに2Tおよび1Tの違
反長(違反ビット列)が存在するとき、これを検出し、
検出信号を、補正位置検出回路6に出力している。パタ
ーン検出回路11(パターン検出手段)は、メモリ12
より読み出された2値化データのパターンを検出し、そ
の検出結果に対応するフラグを補正位置検出回路6に出
力している。
【0022】パターン検出回路11は、メモリ12より
読み出された2値化データから、チャネルビット列のビ
ット間隔をTとすると、(3T−2T−xT)または
(xT−2T−3T)(x≧4)のパターンを検出す
る。すなわち、2Tの連続長(違反長)を有するビット
列の前に、3Tの連続長を有するビット列が存在し、か
つ、その後に、xTの連続長が存在するとき、または、
2Tの連続長(違反長)のビット列の前にxTの連続長
が存在し、かつ、その後に3Tの連続長のビット列が存
在するとき、それぞれ後方または前方のビット列を補正
ビット列として指定するフラグを出力する。
【0023】メモリ6Aを内蔵する補正位置検出回路6
(指定手段)は、違反長検出回路5とパターン検出回路
11の出力の供給を受け、メモリ12より読み出された
2値化データのビットの補正位置に対応する信号(補正
位置データ)を生成し、補正処理回路7に出力してい
る。補正処理回路7(補正手段)は、メモリ12より読
み出された2値化データのうち、補正位置検出回路6に
より指定される補正位置のビットを補正し、補正後のデ
ータをチャネルクロックに同期して出力するようになさ
れている。
【0024】次に図2のフローチャート、並びに図3と
図4のタイミングチャートを参照して、その動作につい
て説明する。
【0025】最初にステップS1において、入力される
データが終了したか否かが判定される。入力データが終
了していない場合、ステップS2に進み、データ読み込
み処理とコンパレート処理が実行される。すなわち、波
形等化回路1は、図示せぬ光ディスクから再生された、
再生RF信号の入力を受け、波形等化処理を施した後、
コンパレータ4とPLL回路2に出力する。PLL回路
2は、入力された波形等化回路1の出力するRF信号
(図3(A))に同期したチャネルクロック(図3
(B))を生成し、コンパレータ4に出力する。コンパ
レータ4は、このチャネルクロックに同期して、波形等
化回路1より供給される再生RF信号(図3(A))を
所定の基準レベルR(例えばゼロレベル)と比較し、R
F信号のレベルが基準レベルRより大きいとき、論理1
を出力し、小さいとき、論理0を出力する(図3
(C))。
【0026】次に、ステップS3に進み、データ記憶処
理が実行される。すなわち、コンパレータ4の出力(図
3(C))は、少なくとも10チャネルクロック分のデ
ータを保持する(利用可能とする)メモリ12に供給さ
れ、記憶される。
【0027】さらにステップS4に進み、メモリ12に
記憶されたビット列中に2T(違反長)の長さの連続長
があるか否かが判定される。すなわち、違反長検出回路
5は、メモリ12に記憶されたデータを読み出し、2T
の違反長の有無を判定する。2Tの違反長(図3
(G))が検出されたとき、違反長検出回路5は、検出
信号を、補正位置検出回路6に出力する。
【0028】いまの場合、規定されている最小連続長
(規定値)は3Tであるから、それより短い2Tの連続
長は、規定に違反している違反長となる。本来、このよ
うな違反長のデータは存在しないはずであり、このよう
な違反長のビット列を有する違反ビット列が存在すると
いうことは、エラーが発生したことを意味する。そこ
で、この場合においては、エラーを補正する処理を行う
のであるが、補正を行うビットを指定する処理が、ステ
ップS5乃至S9において行われる。
【0029】ステップS4において、2Tの違反長が検
出されたとき、ステップS5に進み、パターン検出回路
11は、3T−2T−xT(x≧4)のパターンがある
か否かを判定する。すなわち、違反長検出回路5で検出
された違反長2Tを有する違反ビット列の、時間的に前
側のビット列の連続長が3Tであり、後ろ側の連続長が
4Tか、それ以上の長さのパターンの有無を判定する。
図3の例の場合、符号が3T−2T−4Tの連続長のパ
ターンを有するため、これがパターン検出回路11で検
出される(図3(E))。このとき、ステップS6に進
み、パターン検出回路11は、違反ビット列の後ろ側の
ビット列(4Tの連続長を有するビット列)に対応して
フラグ(図3(F))を補正位置検出回路6に出力す
る。すなわち、違反ビット列の直後のビット列を補正ビ
ット列として指定するフラグを、補正位置検出回路6に
出力する。
【0030】一方、ステップS5において、3T−2T
−xT(x≧4)のパターンが検出されなかったと判定
された場合、ステップS7に進み、xT(x≧4)−2
T−3Tのパターンが存在するか否かが、パターン検出
回路11により検出される。パターン検出回路11は、
違反長検出回路5で検出された2Tの違反長を有する違
反ビット列の時間的に前に4T以上の連続長を有するビ
ット列が存在し、かつ、後ろ側に連続長が3Tであるビ
ット列が存在するパターンが検出された場合、ステップ
S8において、違反ビット列の前側のビット列(xTの
連続長を有するビット列)に対応して、フラグを補正位
置検出回路6に出力する。すなわち、違反ビット列の直
前のビット列を補正ビット列として指定するフラグを補
正位置検出回路6に出力する。
【0031】なお、パターン検出回路11により検出す
るパターンを、3T−2T−xT,xT−2T−3Tと
したのは、タンジェンシャルスキュー発生時、このエラ
ーのパターンが最も多く発生するからである。
【0032】ステップS6またはS8において、フラグ
が設定されたとき、補正位置検出回路6は、メモリ12
に記憶されているビット列データを読み出し、フラグに
対応するビット列のビットのうち、違反ビット列に最も
近いビットに対応して”1”の補正位置を表す補正位置
データ(図3(H))を生成し、補正処理回路7に出力
する。すなわち、図3に示すように、違反ビット列の後
ろ側のビット列が、補正ビット列として指定された場
合、そのビット列の最初のビット(違反ビット列の直後
のビット)が補正位置として指定される(図3
(H))。これに対して、違反ビット列の前側のビット
列が補正ビット列して指定されたとき、そのビット列の
最後のビット(違反ビット列の直前のビット)が、補正
位置として指定される。
【0033】ステップS6またはS8において、このよ
うにしてフラグが生成されたとき、次にステップS10
に進み、ステップS4で違反長検出回路5により検出さ
れた違反長2Tを規定長3Tに補正する処理が、補正処
理回路7において行われる。すなわち、補正処理回路7
は、メモリ12より読み出されたデータ(図3(I))
と、補正位置検出回路6より供給された補正位置データ
(図3(H))の排他的論理和を演算し、その演算結果
(図3(J))を、補正後のデータとする。補正位置デ
ータが論理0であるとき、メモリ12より読み出された
データは、実質的にそのままとされる(補正されな
い)。これに対して、補正位置データが論理1であると
き、メモリ12より読み出されたデータが、実質的に反
転される。図3の例においては、2Tの違反長の違反ビ
ット列の直後の4Tの連続長のビット列のうちの最初の
ビットが、論理1から論理0に反転される。このため、
3T−2T−4Tのパターンが、3T−3T−3Tのパ
ターンに補正されることになる。
【0034】ステップS10の補正処理が行われた後、
ステップS11に進み、補正位置検出回路6は、内蔵す
るメモリ6Aに、パターン検出回路11より供給を受け
たフラグを記憶させる。そして、補正位置検出回路6
は、違反長検出回路5により違反長が検出された場合に
おいて、パターン検出回路11よりフラグが供給されな
い場合においては、メモリ6Aに記憶されているフラグ
(直前の違反長検出時におけるフラグ)に対応する補正
位置データを生成し、補正処理回路7に出力する。
【0035】すなわち、ステップS4において、2Tの
違反長が検出されたが、ステップS5において、3T−
2T−xTのパターンが検出されず、かつ、ステップS
7において、xT−2T−3Tのパターンも検出されな
いと判定された場合、パターン検出回路11はフラグを
出力しない。このときステップS9に進み、補正位置検
出回路6は、内蔵するメモリ6Aに記憶されているフラ
グに対応して補正位置データを生成する。例えば、直前
のフラグが後方のビット列を補正ビット列として指定し
ている場合には、後方のビット列を補正ビット列として
指定するフラグが入力されたものとして補正位置データ
を生成し、また、そのフラグが違反ビット列の前方のビ
ット列を補正ビット列として指定するフラグである場合
においては、前方のビット列を補正ビット列として補正
位置データを生成する。そして、そのフラグに対応する
補正位置データが、補正位置検出回路6から補正処理回
路7に出力される。
【0036】そして、補正処理回路7においては、ステ
ップS10において、その補正位置データに対応する補
正処理が行われる。さらにステップS11において、ス
テップS9で使用されたフラグが、再びメモリ6Aに記
憶される。
【0037】なお、ステップS9では、予め定められて
いる方のフラグを常に出力するようにしてもよい。
【0038】図4のタイミングチャートはこの場合の例
を表している。この例のビット列は、4T−2T−4T
のパターン(図4(C))を有している。このようなパ
ターンは、ステップS5,S7のいずれにおいても検出
されないので、このときパターン検出回路11はフラグ
を出力しない。しかしながら、違反長検出回路5は、2
T(図4(G))の違反長を検出している。このような
場合、補正位置検出回路6は、メモリ6Aに記憶されて
いるフラグに対応して、補正位置データ(図4(H))
を生成し、補正処理回路7に出力する。図4の例の場
合、違反ビット列の直後のビットが補正位置として指定
されている。
【0039】補正処理回路7は、メモリ12より読み出
されたデータ(図4(I))と、補正位置検出回路6よ
り供給された補正位置データ(図4(H))との排他的
論理和を演算し、その演算結果を補正データとする(図
4(J))。
【0040】一方、ステップS4において、2Tの違反
長が検出されなかったと判定された場合、ステップS1
2に進み、違反長検出回路5は、1Tの違反長が存在す
るか否かを判定する。違反長検出回路5は、1Tの違反
長を検出した場合、その検出結果を補正位置検出回路6
とパターン検出回路11に出力する。1Tの違反長が検
出されたとき、パターン検出回路11は、ステップS1
3において、違反ビット列の前側と後ろ側の両方のビッ
ト列を、補正ビット列とするフラグを生成し、補正位置
検出回路6に出力する。補正位置検出回路6は、このと
き、1Tの違反ビット列の直前のビット列と直後のビッ
ト列の両方を補正位置として指定する補正位置データを
生成し、補正処理回路7に出力する。補正処理回路7
は、ステップS14において、補正処理を実行する。こ
れにより、補正ビット列の直前のビットと直後のビット
の両方が論理0に反転される。
【0041】すなわち、このように違反長が2Tよりさ
らに悪化した1Tになった場合においては、違反ビット
列の前後のパターンに拘らず、直ちに、その前後のビッ
トを補正し、連続長が3Tとなるように補正する。
【0042】ステップS12において、1Tの違反長が
検出されなかったと判定された場合、ステップS15に
進み、データ出力処理が行われる。すなわち、この場合
においては、実際にはエラーが発生していたとしても、
補正処理回路7において、実質的に補正処理が行われ
ず、メモリ12より読み出されたデータが、そのまま出
力される。また、ステップS11またはステップS14
の処理の次に、ステップS15に進み、データ出力処理
が行われる場合においては、2Tまたは1Tの違反長
を、規定長3Tに補正したデータが、補正処理回路7か
ら出力される。
【0043】次にステップS16に進み、データ順送り
処理が、メモリ12において行われる。すなわち、新た
に入力される1チャネルクロック分のデータのために、
データの順送り処理が行われる。そしてステップS1に
戻り、再生データが終了すると判定されるまで、同様の
処理が繰り返し実行される。
【0044】図5は、メモリ12と違反長検出回路5の
構成例を表している。図5に示すように、メモリ12に
おいては、9個のレジスタ12−1乃至12−9が縦属
接続されている。これらのレジスタ12−1乃至12−
9が、入力された1ビットのデータを順次チャネルクロ
ックに同期して後段に転送するので、このメモリ12に
合計10ビットのデータdt[0]乃至dt[9]が保
持される(利用可能な状態とされる)(図3(D)、図
4(D))。
【0045】違反長検出回路5は、排他的論理和回路5
−1,5−2,5−4と、アンド回路5−3,5−5に
より構成されている。排他的論理和回路5−1は、レジ
スタ12−6の入出力のデータdt[5]とdt[6]
の排他的論理和を演算し、演算結果をアンド回路5−3
に出力している。また、排他的論理和回路5−2は、レ
ジスタ12−4の入出力のデータdt[3]とdt
[4]の排他的論理和を演算し、演算結果をアンド回路
5−3に出力している。この排他的論理和回路5−1,
5−2とアンド回路5−3により、違反長2Tが検出さ
れるようになされている。
【0046】また、レジスタ12−5の入出力のデータ
dt[4]とdt[5]の排他的論理和が、排他的論理
和回路5−4により演算され、演算結果がアンド回路5
−5に供給されている。アンド回路5−5の他方の入力
には、排他的論理和回路5−2の出力が供給されてい
る。排他的論理和回路5−2,5−4とアンド回路5−
5により、違反長1Tが検出されるようになされてい
る。
【0047】排他的論理和回路5−2は、データdt
[3]とdt[4]の一方が0であり他方が1であると
きだけ、論理1を出力する。同様に、排他的論理和回路
5−1は、データdt[5]とdt[6]の一方が論理
1であり他方が論理0であるときにおいてのみ、論理1
を出力する。従って、アンド回路5−3の出力は、dt
[6],dt[5],dt[4],dt[3]が、”0
110”または”1001”であるときに論理1を出力
する。”0101”や”1010”の場合にも、アンド
回路5−3の出力は論理1となるが、規定上、このよう
なビット列は存在しないことになっている。従って、排
他的論理和回路5−1,5−2とアンド回路5−3によ
り、2Tの違反長を検出することができる。
【0048】同様に、アンド回路5−5は、データdt
[5],dt[4],dt[3]が、”101”また
は”010”のときにおいてのみ、論理1を出力する。
これにより、1Tの違反長が検出されることになる。
【0049】図6は、パターン検出回路11の構成例を
示している。この構成例においては、アンド回路11−
1が、データdt[0]乃至dt[3]の論理積を演算
し、演算結果をオア回路11−7に入力している。同様
に、データdt[0]乃至dt[3]を、それぞれイン
バータ11−2乃至11−5で反転したデータの論理積
をアンド回路11−6が演算し、オア回路11−7に出
力している。従って、オア回路11−7は、データdt
[3],dt[2],dt[1],dt[0]が、”1
111”であるか、または”0000”であるとき、論
理1を出力する。
【0050】アンド回路11−9は、データdt[9]
をインバータ11−8で反転したデータと、データdt
[8],dt[7],dt[6]の論理積を演算し、オ
ア回路11−10に出力している。また、アンド回路1
1−15は、データdt[6],dt[7],dt
[8]の論理を、インバータ11−11,11−12,
11−13で、それぞれ反転した結果と、インバータ1
1−8の出力をインバータ11−14で反転したデータ
(すなわちデータdt[9]と同一のデータ)の論理積
を演算し、演算結果をオア回路11−10に出力してい
る。従って、オア回路11−10は、データdt
[9],dt[8],dt[7],dt[6]が、”0
111”または”1000”であるとき、論理1を出力
する。
【0051】図6の実施の形態の場合、アンド回路11
−16には、図5の違反長検出回路5のアンド回路5−
3の出力する2T検出信号も入力されている。アンド回
路11−16は、オア回路11−7、オア回路11−1
0、およびアンド回路5−3の出力の論理積を演算して
いる。すなわち、アンド回路11−16の出力は、デー
タdt[9]乃至dt[0]が、”011100111
1”であるとき、または、”1000110000”で
あるとき、論理1を出力する。従って、アンド回路11
−16は、3T−2T−xT(x≧4)のパターンが検
出されたとき、論理1(違反ビット列の後のビット列を
補正ビット列として指定するフラグ)を出力することに
なる。
【0052】一方、アンド回路11−22は、データd
t[0]をインバータ11−21で反転したデータと、
データdt[3],dt[2],dt[1]の論理積を
演算し、演算結果をオア回路11−23に出力してい
る。アンド回路11−25は、データdt[1],dt
[2],dt[3]を、インバータ11−3,11−
4,11−5で反転したデータと、インバータ11−2
の出力をインバータ11−24で反転したデータ(すな
わちデータdt[0]と同一のデータ)の論理積を演算
し、演算結果をオア回路11−23に出力している。従
って、オア回路11−7は、データdt[3],dt
[2],dt[1],dt[0]が、”1110”また
は”0001”であるとき、論理1を出力する。
【0053】アンド回路11−26は、データdt
[9]乃至dt[6]の論理積を演算し、演算結果をオ
ア回路11−27に出力している。これらのデータdt
[6]乃至dt[9]は、インバータ11−11,11
−12,11−13,11−28により、それぞれ反転
された後、アンド回路11−29に入力されている。ア
ンド回路11−29は、これらの入力の論理積を演算
し、演算結果をオア回路11−27に出力している。従
って、オア回路11−27は、データdt[9],dt
[8],dt[7],dt[6]が、”1111”また
は”0000”であるとき、論理1を出力する。
【0054】アンド回路11−30には、アンド回路1
1−16と同様に、図5の違反長検出回路5のアンド回
路5−3の出力する2T検出信号が入力されている。ア
ンド回路11−30は、オア回路11−23の出力、オ
ア回路11−27の出力、およびアンド回路5−3の出
力の論理積を演算している。従って、アンド回路11−
30は、データdt[9]乃至dt[0]が、”111
1001110”または”0000110001”のと
き、すなわち、xT−2T−3T(x≧4)のパターン
を検出したとき、論理1(違反ビット列の前のビット列
を補正ビット列として指定するフラグ)を出力すること
になる。
【0055】図6にはまた、補正位置検出回路6内のメ
モリ6A(記憶手段)の構成例が示されている。この実
施の形態においては、ラッチ6A−1またはラッチ6A
−2が、3T−2T−xTまたはxT−2T−3Tが検
出された区間において、それぞれアンド回路11−16
またはアンド回路11−30の出力する信号をラッチす
る。オア回路6A−3は、アンド回路11−16とアン
ド回路11−30の出力の論理和を演算し、ラッチクロ
ックとしてラッチ6A−1とラッチ6A−2に出力して
いる。こうすることによって、ラッチ6A−1の出力信
号はフラグ後方を指示する前情報記憶信号となり、ラッ
チ6A−2の出力信号はフラグ前方を指示する前情報記
憶信号となる。
【0056】3T−2T−xTが検出されたときは、ラ
ッチ6A−1の出力は論理1となり、次のクロックから
は論理1を出力する。またこのときラッチ6A−2の出
力は論理0となっている。ラッチ6A−1の出力はフラ
グ後方指示信号となる。また、xT−2T−3Tが検出
されたとき、ラッチ6A−2の出力は論理1となり、次
のクロックからは論理1を出力する。このときラッチ6
A−1の出力は論理0となっている。ラッチ6A−2の
出力はフラグ前方指示信号となる。ラッチ6A−1とラ
ッチ6A−2の出力は互いに背反な関係となる。
【0057】2T検出時でも上記パターン以外の時に
は、ラッチ6A−1とラッチ6A−2は、ともにラッチ
されていないので、論理レベルは変化しない。すなわ
ち、前情報としてどちらかのフラグ方向が記憶されてい
ることになる。この結果、ラッチ6A−1とラッチ6A
−2を用いれば、予め定められているパターン以外の2
Tの補正が、直前に行われた補正方向を用いて行われる
ことになる。
【0058】図7は、補正位置検出回路6と補正処理回
路7の構成例を表している。この実施の形態において
は、排他的論理和回路6−3の一方の入力に、メモリ1
2のレジスタ12−4の出力するデータdt[4]が入
力されている。アンド回路6−15は、違反長検出回路
5のアンド回路5−3が出力する2Tの検出信号と、ラ
ッチ6A−1が出力するフラグ後方指示信号の論理積を
演算している。オア回路6−1は、アンド回路6−15
の出力と、違反長検出回路5のアンド回路5−5が出力
する1Tの検出信号(違反ビット列の後のビット列を補
正ビット列として指定するフラグ)の論理和を演算して
いる。オア回路6−1の出力はレジスタ6−2を介して
排他的論理和回路6−3の他方の入力に供給されてい
る。
【0059】排他的論理和回路6−3の出力は、レジス
タ6−4を介して排他的論理和回路6−5の一方に入力
され、排他的論理和回路6−5の他方の入力には、違反
長検出回路5のアンド回路5−5が出力する1T検出信
号(違反ビット列の前のビット列を補正ビット列として
指定するフラグ)が入力されている。
【0060】排他的論理和回路6−5の出力は、2段の
レジスタ6−6,6−7を介して排他的論理和回路6−
8の一方の入力に入力されている。違反長検出回路5の
アンド回路5−3が出力する2Tの検出信号と、ラッチ
6A−2が出力するフラグ前方指示信号の論理積がアン
ド回路6−16により演算され、この演算結果が、レジ
スタ6−10を介して排他的論理和回路6−8の他方の
入力に入力されている。排他的論理和回路6−8の出力
は、レジスタ6−9を介して出力されるようになされて
いる。
【0061】図8は、レジスタ6−2にオア回路6−1
の出力が保持されるタイミングを表している。すなわ
ち、例えば、アンド回路11−16により、3T−2T
−xTのパターンが検出されたとすると、アンド回路5
−3は、そのパターンの中央に含まれる2Tの検出信号
を出力する。ラッチ6A−1は、アンド回路11−16
の出力する3T−2T−xTの検出信号に同期して、高
レベルの信号をラッチし、出力する。これに対して、ラ
ッチ6A−2は、アンド回路11−30が、xT−2T
−3Tの検出信号を出力していないので、3T−2T−
xTの検出信号のエッジに同期して、低レベルの信号を
ラッチし、出力する。
【0062】アンド回路6−15は、ラッチ6A−1の
出力と、アンド回路5−3の出力する2Tの検出信号の
論理積を演算するので、その演算結果が、オア回路6−
1を介して、レジスタ6−2に供給される。しかしなが
ら、レジスタ6−2は、クロックCLKの立ち上がりエ
ッジに同期して動作するので、このアンド回路6−15
の出力は、そのレベルが高レベルに反転した直後に発生
するクロックCLKの立ち上がりエッジに同期して、保
持される。
【0063】次に、図9を参照して、より具体的なその
動作について説明する。上述したように、データdt
[6]乃至dt[3]が、”1001”または”011
0”であるとき、データdt[5],dt[4]が違反
長2T((d’−1)=2)として検出される(図9
(A)または(B))。そして、この違反ビット列の時
間的に前のデータdt[9]乃至dt[6]が、”01
11”または”1000”であるとき、3T(d’=
3)の連続長が検出され、違反ビット列の後のデータd
t[3]乃至dt[0]が、”1111”または”00
00”であるとき、短くとも4T((d’+1)=4)
の連続長が検出される。そしてこのとき、3T−2T−
4Tのパターン検出信号が出力される(図9(A))。
【0064】3T−2T−4Tのパターン検出信号が出
力されたとき、ラッチ6A−1を介して、アンド回路6
−15から信号が出力される。そしてこの信号がオア回
路6−1を介してレジスタ6−2に出力されたとき、レ
ジスタ12−4からデータdt[4]が出力され、排他
的論理和回路6−3を介してレジスタ6−4にデータd
tout[4]として供給されている。このときレジス
タ6−4は、直前に供給されていたデータdtout
[5]を排他的論理和回路6−5を介してレジスタ6−
6に出力し、レジスタ6−6は、データdtout
[6]を出力し、レジスタ6−7は、データdtout
[7]を排他的論理和回路6−8を介してレジスタ6−
9に出力し、レジスタ6−9は、データdtout
[8]を出力している。
【0065】この状態において、次のクロックが入力さ
れると、メモリ12のレジスタ12−4は、次のデータ
dt[3]を保持し、出力する。また、レジスタ6−2
は、3T−2T−xTの検出信号を出力する。その結
果、排他的論理和回路6−3により、データdt[3]
が反転され、データdtout[3]としてレジスタ6
−4に供給される。
【0066】そして以後、クロックが供給されるごと
に、レジスタ6−4乃至6−9に保持されたデータが、
順次、後段に出力される。このようにして、違反長2T
の直後の1ビット(dt[3])の論理が反転されて補
正処理が行われ、補正後のデータがレジスタ6−9から
出力される。すなわち、図9(A)に示すように、デー
タ”0111001111”または”10001100
00”が入力されたとき、データ”011100011
1”または”1000111000”が出力される。
【0067】一方、違反ビット列の前方のデータdt
[9]乃至dt[6]が、”1111”または”000
0”であるとき、短くとも4T((d’+1)=4)の
連続長が検出され、違反ビット列の後方のデータdt
[3]乃至dt[0]が、”1110”または”000
1”であるとき、3T(d’=3)の連続長が検出され
る。そしてこのとき、4T−2T−3Tのパターン検出
信号が出力される(図9(B))。
【0068】この4T−2T−3Tのパターン検出信号
が出力されたとき、ラッチ6A−2を介して、アンド回
路6−16から信号が出力される。そしてこの信号がレ
ジスタ6−10に供給されているとき、レジスタ6−7
は、データdtout[7]を出力している。従って、
次のクロック供給されたとき、レジスタ6−7は、デー
タdtout[6]を保持、出力し、レジスタ6−10
は、4T−2T−3Tのパターン検出信号を出力する。
その結果、排他的論理和回路6−8が、レジスタ6−7
から供給されるデータdtout[6]の論理を反転
し、レジスタ6−9に出力する。このように、この場
合、データdt[6]の論理が反転されて補正処理が行
われる。すなわち、図9(B)に示すように、データ”
1111001110”または”000011000
1”が入力されたとき、データ”111000111
0”または”0001110001”が出力される。
【0069】また、データdt[5]乃至dt[3]の
ビット列が、”101”または”010”であるとき、
データdt[4]が1T((d’−2)=1)の違反長
のビット列として検出される(図9(C))。違反長1
Tの検出信号が、オア回路6−1と排他的論理和回路6
−5に入力されたとき、レジスタ6−4は、データdt
out[5]を出力し、レジスタ12−4は、データd
t[4]を出力している。従って、レジスタ6−4の出
力するデータdtout[5]は、その論理が排他的論
理和回路6−5により反転され、レジスタ6−6に供給
される。
【0070】そして、次のクロックが入力されると、レ
ジスタ6−6は、論理の反転されたデータdtout
[5]を保持し、後段のレジスタ6−7に出力する。ま
た、このとき、レジスタ6−2はオア回路6−1より入
力されていた1Tの検出信号を保持し、排他的論理和回
路6−3に出力する。
【0071】さらに、レジスタ6−4は、データdto
ut[5]を出力している状態において、次のクロック
が入力されると、排他的論理和回路6−3を介してレジ
スタ12−4より供給されているデータdt[4]をデ
ータdtout[4]として保持し、排他的論理和回路
6−5を介してレジスタ6−6に出力する。
【0072】そしてこのとき、レジスタ12−4は、次
のデータdt[3]を保持し、排他的論理和回路6−3
の一方の入力に供給するとともに、レジスタ6−2は、
1Tの違反検出信号を排他的論理和回路6−3に出力す
る。従って、排他的論理和回路6−3は、このとき、デ
ータdt[3]の論理を反転し、データdtout
[3]としてレジスタ6−4に供給する。従って、さら
に次のクロックが入力されると、この論理の反転された
データdtout[3]がレジスタ6−4に保持され、
排他的論理和回路6−5を介してレジスタ6−6に供給
される。
【0073】各レジスタに保持されたデータは、クロッ
クが供給されるごとに、順次、後段に転送される。この
ようにして、この場合、データdt[3],dt[5]
の論理が反転され、補正処理が行われる。すなわち、図
9(C)に示すように、データ”111110111
1”または”0000010000”が入力されたと
き、データ”1111000111”または”0000
111000”が出力される。
【0074】なお、図9において、○印は補正ビットを
示している。
【0075】図10は、補正位置検出回路6および補正
処理回路7の他の構成例を表している。この構成例にお
いては、違反長検出回路5のアンド回路5−3が出力す
る2Tの検出信号と、ラッチ6A−1が出力するフラグ
後方指示信号の論理積を演算するアンド回路6−15の
出力が、レジスタ6−2に入力され、その出力がオア回
路6−1の一方の入力に供給されている。オア回路6−
1の他方の入力には、1Tの検出信号がレジスタ6−1
1を介して入力されている。オア回路6−1の出力は、
排他的論理和回路6−3の一方に入力され、排他的論理
和回路6−3の他方の入力には、メモリ12のレジスタ
12−4の出力が供給されている。
【0076】排他的論理和回路6−3の出力は、レジス
タ6−4,6−6を介して、排他的論理和回路6−5の
一方の入力に供給されている。排他的論理和回路6−5
の他方の入力には、レジスタ6−11を介して1Tの検
出信号が入力されている。排他的論理和回路6−5の出
力は、レジスタ6−7を介して排他的論理和回路6−8
の一方の入力に供給され、排他的論理和回路6−8の他
方の入力には、違反長検出回路5のアンド回路5−3が
出力する2Tの検出信号と、ラッチ6A−2が出力する
フラグ前方指示信号の論理積を演算するアンド回路6−
16の出力が、レジスタ6−10を介して、入力されて
いる。排他的論理和回路6−8の出力は、レジスタ6−
9を介して出力されている。
【0077】次に、その動作について説明する。3T−
2T−xTのパターン検出信号が出力されたとき、ラッ
チ6A−1を介して、アンド回路6−15から信号が出
力される。そしてこの信号がレジスタ6−2に入力され
たとき、メモリ12のレジスタ12−4は、データdt
[4]を出力し、排他的論理和回路6−3を介してデー
タdtout[4]として、レジスタ6−4に供給して
いる。この状態において、次のクロックが入力される
と、レジスタ6−2は、アンド回路6−15の出力する
検出信号を保持し、オア回路6−1を介して排他的論理
和回路6−3の一方の入力に供給する。また、このと
き、排他的論理和回路6−3の他方の入力には、レジス
タ12−4により保持された次のデータdt[3]が入
力されている。その結果、排他的論理和回路6−3は、
このデータdt[3]を、その論理を反転してデータd
tout[3]としてレジスタ6−4に出力する。
【0078】そして、次のクロックが入力されると、排
他的論理和回路6−3の出力していたデータdtout
[3]が、レジスタ6−4に保持され、後段のレジスタ
6−6に出力される。このようにして、図9(A)に示
すような補正処理が行われる。
【0079】一方、アンド回路11−30よりxT−2
T−3Tのパターン検出信号が出力されたとき、この信
号は、ラッチ6A−2を介して、アンド回路6−16に
出力される。そしてこのときレジスタ6−7は、データ
dtout[7]を出力している。そして、次のクロッ
クが入力されたとき、レジスタ6−10は、アンド回路
6−16の出力信号を保持し、排他的論理和回路6−8
の一方の入力に供給する。排他的論理和回路6−8の他
方の入力には、レジスタ6−7により保持された、次の
データdtout[6]が入力される。その結果、排他
的論理和回路6−8により、データdtout[6]の
論理が反転されて、レジスタ6−9に出力される。この
ようにして、図9(B)に示すような補正が行われる。
【0080】さらに1Tの検出信号がレジスタ6−11
に入力されたとき、レジスタ6−6は、データdtou
t[6]を出力している。また、レジスタ12−4は、
データdt[4]を出力している。この状態において、
次のクロックが入力されると、レジスタ6−11は、1
Tの検出信号を保持し、排他的論理和回路6−5の一方
の入力に供給するとともに、オア回路6−1を介して排
他的論理和回路6−3の他方の入力に供給する。このと
き、レジスタ6−6は、次のデータdtout[5]を
保持し、排他的論理和回路6−5の他方の入力に供給す
るので、その論理が反転され、レジスタ6−7に供給さ
れる。また、レジスタ12−4は、次のデータdt
[3]を保持し、出力するので、排他的論理和回路6−
3は、このデータdt[3]の論理を反転して、データ
dtout[3]として、レジスタ6−4に出力する。
このようにして、図9(C)に示すような補正処理が行
われる。
【0081】図11は、補正位置検出回路6内のメモリ
6Aの他の構成例を示している。この構成例において
は、アンド回路11−16の出力する3T−2T−xT
の検出信号がオア回路6A−12の一方の入力に供給さ
れているとともに、インバータ6A−13を介してアン
ド回路6A−15の1つの入力に供給されている。アン
ド回路6A−15にはまた、アンド回路11−30の出
力するxT−2T−3Tの検出信号がインバータ6A−
14を介して入力されている。さらに、このアンド回路
6A−15には、アンド回路5−3の出力する2T検出
信号が入力されているとともに、ラッチ6A−11の出
力Rc1が入力されている。そして、アンド回路6A−
15の出力が、オア回路6A−12の他方の入力に供給
されている。
【0082】オア回路6A−12の出力は、ラッチ6A
−11に供給されるとともに、オア回路6−1の一方の
入力に供給されている。オア回路6−1の他方の入力に
は、アンド回路5−5の出力する1T検出信号が入力さ
れている。オア回路6−1の出力は、レジスタ6−2を
介して図7の排他的論理和回路6−3の一方の入力に供
給されるようになされている。
【0083】オア回路6A−22の一方の入力には、ア
ンド回路11−30の出力するxT−2T−3Tの検出
信号が入力されている。このxT−2T−3Tの検出信
号はまた、インバータ6A−23を介してアンド回路6
A−25に入力されている。アンド回路6A−25には
また、アンド回路11−16の出力する3T−2T−x
Tの検出信号がインバータ6A−24を介して入力され
ている。アンド回路6A−25にはさらに、アンド回路
5−3の出力する2T検出信号とラッチ6A−21の出
力Rc2が入力されている。アンド回路6A−25の出
力は、オア回路6A−22の他方の入力に供給されてい
る。オア回路6A−22の出力は、ラッチ6A−21に
入力されるとともに、レジスタ6−10を介して図7の
排他的論理和回路6−8の一方の入力に供給されてい
る。
【0084】次に、その動作について、図12のタイミ
ングチャートを参照して説明する。例えば、3T−2T
−4Tのパターン、4T−2T−4Tのパターン、また
は4T−2T−3Tのパターンが所定の間隔で出現した
とすると、アンド回路5−3は、それぞれのパターンの
中央の2Tを検出し、その検出信号を出力する。アンド
回路11−16は、これらのパターンのうち、3T−2
T−xTのパターンが発生したとき、検出信号を出力す
る。アンド回路11−30は、xT−2T−3Tのパタ
ーンが発生したとき、検出信号を出力する。
【0085】3T−2T−xTの検出信号と、xT−2
T−3Tの検出信号がいずれも低レベルであるとき、イ
ンバータ6A−13と6A−14の出力は高レベルとな
る。従って、ラッチ6A−11が高レベルの出力Rc1
を出力している場合において、アンド回路5−3が2T
の検出信号を出力すると、アンド回路6A−15は、高
レベルを出力する。
【0086】また、アンド回路11−16が、3T−2
T−xTの検出信号を出力したとき、この検出信号が入
力されるので、その間、オア回路6A−12の出力は、
高レベルになる。
【0087】3T−2T−4Tのパターン検出時におい
ては、ラッチ6A−21の出力Rc2が低レベルである
ので、アンド回路6A−25の出力は、2Tが検出され
た場合にも、低レベルのままとなる。このとき、xT−
2T−3Tは検出されないので、オア回路6A−22の
出力は、低レベルのままとなる。
【0088】ラッチ6A−11とラッチ6A−21に
は、2Tの検出信号が発生されている期間に発生された
クロックCLKが供給され、その立ち上がりエッジに同
期して、入力がラッチされる。従って、ラッチ6A−1
1では高レベルが、ラッチ6A−21では低レベルが、
それぞれラッチされる。
【0089】このことは、4T−2T−4Tのパターン
が発生した場合にも同様である。
【0090】これに対して、4T−2T−3Tのパター
ンがアンド回路11−30で検出された場合には、イン
バータ6A−14の出力が低レベルとなるため、アンド
回路6A−15、従ってオア回路6A−12の出力は、
低レベルになっている。その結果、ラッチ6A−11
は、低レベルをラッチし、その出力Rc1は、高レベル
から低レベルに遷移する。
【0091】また、4T−2T−3Tの検出信号が発生
されたとき、オア回路6A−22の出力は高レベルとな
るので、ラッチ6A−21は、この高レベルをラッチ
し、その出力Rc2は、低レベルから高レベルに遷移す
る。
【0092】以上の原理は、同一のシンボルの最大連続
長がk’として規定されている場合に、(k’+1)の
連続長のチャネルビットデータを補正する場合にも適用
することができる。この場合における処理は、図13の
フローチャートに示すようになる。その基本的な処理
は、図2における場合と同様であるが、ステップS2
4,S25,S27,S30,S32,S34における
処理が、図2におけるステップS4,S5,S7,S1
0,S12,S14の処理と異なっている。
【0093】すなわち、ステップS24においては、1
2T((k’+1)=12)の違反長が、またステップ
S32においては、13T((k’+2)=13)の違
反長が、それぞれ違反長検出回路5で検出される。これ
に対応して、ステップS30とステップS34において
は、補正処理回路7により、12Tのデータまたは13
Tのデータが、11T(k’=11)の規定長のデータ
に補正される。
【0094】ステップS25とS27においては、パタ
ーン検出回路11により、11T−12T−xTのパタ
ーン、または、xT−12T−11Tのパターンが検出
される。そして、ここにおけるxは、10以下の値とさ
れる。
【0095】また、メモリ12には、x=10とすると
き、データdt[0]乃至dt[35]が利用できるよ
うに、少なくとも34個のレジスタが設けられる。
【0096】図14は、図13のフローチャートの違反
長検出、パターン検出、および補正の例を表している。
図14(A)に示すように、データdt[24]乃至d
t[11]が、”10000000000001”また
は”01111111111110”であるとき、デー
タdt[23]乃至dt[12]が、12T((k’+
1)=12)の違反長として検出される。そして、この
違反ビット列の前方のデータdt[34]乃至dt[2
3]が、”111111111110”の否定、また
は”000000000001”の否定の出力を取ると
き、10T((k’−1)=10)以下の連続長が検出
され、違反ビット列の後方のデータdt[12]乃至d
t[0]が、”0111111111110”または”
1000000000001”であるとき、11T
(k’=11)の連続長が検出される。そしてこのと
き、10T以下−12T−11Tのパターンが検出され
る。この場合、dt[23]の論理が反転されて、補正
が行われる。
【0097】同様に、図14(B)に示すように、違反
ビット列の前方のデータdt[35]乃至dt[23]
が、”0111111111110”または”1000
000000001”であるとき、11T(k’=1
1)の連続長が検出され、違反ビット列の後方のデータ
dt[12]乃至dt[1]が、”011111111
111”の否定、または”100000000000”
の否定の出力を取るとき、10T((k’−1)=1
0)以下の連続長が検出される。そしてこのとき、11
T−12T−10T以下のパターンが検出される。この
場合、dt[12]の論理が反転されて、補正が行われ
る。
【0098】さらに、図14(C)に示すように、デー
タdt[25]乃至dt[11]が、”1000000
00000001”または”011111111111
110”であるとき、データdt[24]乃至dt[1
2]が13T((k’+2)=13)の違反長として検
出される。この場合、dt[24],dt[12]の論
理が反転されて、補正が行われる。
【0099】さらに、上記発明の実施の形態において
は、コンパレータ4において、再生RF信号を1つの基
準レベルRと比較して”1”と”0”の2値化データに
変換するようにしたが、例えば図15に示すように、2
つの基準レベルH,Lを設け、再生RF信号のレベルが
2つの基準レベルHとLの間の大きさであるとき、論理
1を出力するようにし、より大きい方の基準レベルHよ
り大きいとき、またはより小さい方の基準レベルLより
小さいとき、論理0を出力することで、再生RF信号を
2値化することができる。本明細書においては、この2
値化処理を逆NRZI変調と称し、そのデータをエッジ
データと称する。そして、これと対比するために、1つ
の基準レベルRと再生RF信号を比較して得たデータ
を、レベルデータと称する。なお、エッジデータは、再
生RF信号を基準レベルRで2値化した結果を、さら
に、1から0、または0から1へ変化するとき1、変化
しないとき0に符号変換することでも得ることができ
る。
【0100】図2に示す、同一シンボルの連続長が
(d’−1)であるチャネルビットデータを補正する処
理を、コンパレータ4で逆NRZI変調した符号に対し
て行うときは、図16に示すような処理が行われる。
【0101】図16に示す処理は、基本的に、図2に示
す処理と同様であるが、ステップS42,S44,S4
5,S47,S52の検出処理、およびステップS5
0,S54の補正処理が、図2におけるステップS2,
S4,S5,S7,S12における検出処理、およびス
テップS10,S14の補正処理と異なっている。
【0102】すなわち、図2に示す処理の場合と、図1
6に示す逆NRZI変調による処理の場合のいずれにお
いても、ステップS4,S12またはステップS44,
S52における違反長は、2Tまたは1Tと規定され、
ステップS5,S7またはステップS45,S47にお
けるパターンは、3T−2T−xTまたはxT−2T−
3Tと表される(x≧4)。しかしながら、図2の処理
における2T,1Tの検出は、(d’−1)=2,
(d’−2)=1の検出となるのに対し、図16の2T
の検出は、(d−1)=1,(d−2)=0の検出とな
る。
【0103】また、図2の処理における3T−2T−x
T、またはxT−2T−3Tのパターン検出は、(d’
=3)−((d’−1)=2)−((d’+(x−
3))=3+(x−3))または((d’+(x−
3))=3+(x−3))−((d’−1)=2)−
(d’=3)の検出となるのに対して、図16のパター
ン検出は、(d=2)−((d−1)=1)−((d+
(x−3))=2+(x−3))または((d+(x−
3))=2+(x−3))−((d−1)=1)−(d
=2)の検出となる。
【0104】さらに図2のステップS10,S14にお
ける違反長2T,1Tの規定長3Tへの補正は、(d’
−1)=2,(d’−2)=1のd’=3への補正であ
るが、図16のステップS50,S54における違反長
2T,1Tの規定長3Tへの補正は、(d−1)=1,
(d−2)=0のd=2への補正となる。
【0105】ステップS44,S52における違反長2
T,1Tの検出は、図17に示す違反長検出回路5によ
り、次のように行われる。
【0106】すなわち、違反長検出回路5においては、
データdt[3],dt[5]と、インバータ5−11
によりデータdt[4]を反転したデータの論理積が、
アンド回路5−12により演算される。アンド回路5−
12は、データdt[5],dt[3]が論理1であ
り、かつ、データdt[4]が論理0であるとき、すな
わち、データdt[5],dt[4],dt[3]が”
101”であるとき論理1を2T検出信号として出力す
る(なお、レジスタ12−4の出力はアンド回路5−1
2でモニタしないようにしても、2Tの違反長を検出す
ることが可能である)。また、アンド回路5−13は、
データdt[3]とデータdt[4]の論理積を演算
し、演算結果を1T検出信号として出力する。アンド回
路5−13の出力は、データdt[4],dt[3]
が”11”であるとき、論理1となる。
【0107】ステップS45とステップS47の3T−
2T−xTまたはxT−2T−3T(x≧4)のパター
ンは、図18に示すパターン検出回路11により検出さ
れる。
【0108】すなわち、このパターン検出回路11にお
いては、アンド回路11−42が、データdt[0]の
論理をインバータ11−41で反転したデータと、デー
タdt[3],dt[5],dt[8]の論理積を演算
している。また、データdt[8]の論理をインバータ
11−43で反転したデータと、データdt[0],d
t[3],dt[5]が、アンド回路11−44に入力
されている。アンド回路11−44は、これらの入力の
論理積を演算している。
【0109】エラーが発生していない限り、”0”は最
小でも2個連続しているので、アンド回路11−42の
出力は、データdt[8]=dt[5]=dt[3]=
1であり、かつ、dt[7]=dt[6]=dt[4]
=dt[2]=dt[1]=dt[0]=0であると
き、パターン3T−2T−xTが検出されたものとし
て、論理1となる。一方、アンド回路11−44は、d
t[5]=dt[3]=dt[0]=1であり、かつ、
dt[8]=dt[7]=dt[6]=dt[4]=d
t[2]=dt[1]=0のとき、xT−2T−3Tの
パターンを検出したものとして、論理1を出力する。
【0110】図18にはまた、メモリ6Aの構成例が示
されている。この構成例においては、ラッチ6A−41
がアンド回路11−42の出力をラッチし、ラッチ6A
−42がアンド回路11−44の出力をラッチするよう
になされている。そして、オア回路6A−43は、アン
ド回路11−42と11−44の出力の論理和を演算
し、その演算結果をラッチ6A−41とラッチ6A−4
2にクロックとして供給し、そのラッチを制御するよう
になされている。すなわち、この場合においても、図6
のメモリ6Aにおける場合と同様の処理を行うことがで
きる。
【0111】図19は、図16のステップS50,S5
4において、エッジデータを処理する場合の補正位置検
出回路6と補正処理回路7の構成例を表している。排他
的論理和回路6−21には、メモリ12のレジスタ12
−3より出力されたデータdt[3]が、データdto
ut[3]として入力されている。排他的論理和回路6
−21の他方の入力には、パターン検出回路11のアン
ド回路11−42が出力する3T−2T−xTのパター
ン検出信号をラッチ6A−41でラッチした信号と、ア
ンド回路5−12からの2T検出信号との論理積を演算
するアンド回路6A−44からの出力信号、または図1
7の違反長検出回路5のアンド回路5−13が出力する
1T検出信号が、オア回路6−22とレジスタ6−23
を介して入力されている。排他的論理和回路6−21の
出力は、レジスタ6−24に入力され、レジスタ6−2
4の出力は、排他的論理和回路6−25に入力されてい
る。排他的論理和回路6−25の他方の入力には、レジ
スタ6−23の出力が供給されている。
【0112】排他的論理和回路6−25の出力は、レジ
スタ6−26に、レジスタ6−26の出力はレジスタ6
−27に、レジスタ6−27の出力は排他的論理和回路
6−28に、それぞれ入力されている。排他的論理和回
路6−28の他方の入力には、オア回路6−30の出力
が、レジスタ6−31を介して供給されている。
【0113】オア回路6−30の一方の入力には、パタ
ーン検出回路11のアンド回路11−44が出力するx
T−2T−3Tのパターン検出信号をラッチ6A−42
でラッチした信号と、アンド回路5−12からの2T検
出信号との論理積を演算するアンド回路6A−45から
の出力信号が供給されており、他方の入力には、図17
の違反長検出回路5のアンド回路5−13が出力する1
T検出信号が、レジスタ6−29を介して供給されてい
る。
【0114】排他的論理和回路6−28の出力は、レジ
スタ6−32に入力され、レジスタ6−32の出力が排
他的論理和回路6−33に入力されている。排他的論理
和回路6−33の他方の入力には、レジスタ6−31の
出力が供給されている。排他的論理和回路6−33の出
力は、レジスタ6−34を介して出力されるようなされ
ている。
【0115】次に、その動作について説明する。アンド
回路11−42より3T−2T−xTのパターン検出信
号が出力されたとき、ラッチ6A−41とアンド回路6
A−44を介して検出信号が出力される。そして、オア
回路6−22を介してレジスタ6−23に入力されたと
き、メモリ12のレジスタ12−3は、データdt
[3]を出力している。従って、データdt[3]が排
他的論理和回路6−21を介してデータdtout
[3]として、レジスタ6−24に供給されている。そ
してこのとき、レジスタ6−24は、データdtout
[4]を保持しており、このデータを排他的論理和回路
6−25を介してレジスタ6−26に出力している。レ
ジスタ6−26と6−27は、それぞれデータdtou
t[5]またはdtout[6]を出力している。ま
た、レジスタ6−32と6−34は、それぞれデータd
tout[7]とdtout[8]を出力している。
【0116】このような状態においてクロックが入力さ
れると、各レジスタには前段のレジスタからのデータが
転送される。すなわち、メモリ12のレジスタ12−3
は、データdt[2]を保持、出力し、このデータdt
[2]は排他的論理和回路6−21に出力され、レジス
タ6−24は、それまで供給されていたデータdtou
t[3]を保持し、排他的論理和回路6−25に出力す
る。また、レジスタ6−23は、オア回路6−22より
供給されていた後ろフラグ検出信号を排他的論理和回路
6−21と6−25に出力する。その結果、排他的論理
和回路6−21は、レジスタ12−3より供給されるデ
ータdt[2]を、その論理を反転してデータdtou
t[2]として、レジスタ6−24に出力する。また、
排他的論理和回路6−25は、レジスタ6−24から出
力されているデータdtout[3]の論理を反転して
レジスタ6−26に出力する。
【0117】次のクロックが入力されると、レジスタ6
−26は、それまで供給されていたデータdt[3]の
論理を反転したデータdtout[3]を保持し、レジ
スタ6−27に出力する。また、レジスタ6−24は、
それまで供給されていたデータdt[2]の論理を反転
したデータdtout[2]を保持し、排他的論理和回
路6−25を介してレジスタ6−26に出力する。
【0118】これらのデータは、以後、クロックが入力
されるごとに、順次、後段のレジスタに転送され、出力
される。このようにして、3T−2T−xTのパターン
が検出されたとき、データdt[3],dt[2]の論
理が反転されて、補正処理が行われる。
【0119】また、パターン検出回路11のアンド回路
11−44が、xT−2T−3Tのパターン検出信号を
出力し、この検出信号を、ラッチ6A−42とアンド回
路6A−45、さらにオア回路6−30を介してレジス
タ6−31に出力したとき、レジスタ6−27には、デ
ータdt[6]がデータdtout[6]として保持さ
れ、出力されている。レジスタ6−32は、データdt
out[7]を保持し、出力している。
【0120】このような状態においてクロックが入力さ
れると、レジスタ6−27は、それまでレジスタ6−2
6から供給されていたデータdtout[5]を保持
し、排他的論理和回路6−28に出力する。また、レジ
スタ6−31は、それまでオア回路6−30より供給さ
れていた前フラグ検出信号を保持し、排他的論理和回路
6−28と排他的論理和回路6−33に出力する。レジ
スタ6−32は、それまで供給されていたデータdto
ut[6]を保持し、排他的論理和回路6−33に出力
する。
【0121】従って、排他的論理和回路6−28は、レ
ジスタ6−27より供給されるデータdtout[5]
の論理を反転して、レジスタ6−32に供給する。ま
た、排他的論理和回路6−33は、レジスタ6−32に
保持され、出力されたデータdtout[6]を、その
論理を反転して、レジスタ6−34に出力する。これら
のデータは、次のクロックが入力されると、それぞれ後
段のレジスタに、順次、転送される。このようにして、
xT−2T−3Tのパターンが検出されたとき、データ
dt[6],dt[5]の論理が反転されて補正処理が
行われる。
【0122】一方、図17の違反長検出回路5のアンド
回路5−13が、1Tの検出信号を出力し、オア回路6
−22を介してレジスタ6−23に供給されるととも
に、レジスタ6−29に供給したとき、メモリ12のレ
ジスタ12−3は、データdt[3]を保持し、排他的
論理和回路6−21に出力している。レジスタ6−24
は、データdtout[4]を保持し、出力している。
同様に、レジスタ6−27は、データdtout[6]
を保持し、レジスタ6−32は、データdtout
[7]を保持している。
【0123】このような状態において、次にクロックが
入力されると、レジスタ6−23は、オア回路6−22
が出力していた1Tの検出信号を保持し、排他的論理和
回路6−21と6−25に出力する。また、このとき、
排他的論理和回路6−21には、レジスタ12−3か
ら、データdt[2]が供給される。さらに、レジスタ
6−24は、それまで供給されていたデータdtout
[3]を保持し、排他的論理和回路6−25に出力す
る。従って、排他的論理和回路6−21は、データdt
[2]の論理を反転して、レジスタ6−24に出力し、
排他的論理和回路6−25は、レジスタ6−24から供
給されているデータdtout[3]の論理を反転し
て、レジスタ6−26に出力する。
【0124】同様に、レジスタ6−29が、アンド回路
5−13より供給される1Tの検出信号を保持し、オア
回路6−30を介してレジスタ6−31に出力したと
き、レジスタ6−27は、それまで供給されていたデー
タdtout[5]を出力し、レジスタ6−32は、そ
れまで供給されていたデータdtout[6]を保持
し、出力する。
【0125】このような状態において、さらに次のクロ
ックが入力されると、すでに論理が反転されて入力され
ているデータdtout[3]が、レジスタ6−26に
保持され、出力されるとともに、レジスタ6−24にデ
ータdtout[2]が保持され、出力される。また、
このとき、レジスタ6−31が、オア回路6−30より
供給されていた1Tの検出信号を、排他的論理和回路6
−28と6−33に出力する。従って、排他的論理和回
路6−28は、レジスタ6−27より供給されるデータ
dtout[4]の論理を反転して、レジスタ6−32
に出力する。また、排他的論理和回路6−33は、レジ
スタ6−32より供給されるデータdtout[5]の
論理を反転して、レジスタ6−34に出力する。
【0126】これらのレジスタに保持されたデータは、
その後クロックが入力されるごとに、順次、後段のレジ
スタに伝送される。このようにして、1Tの違反長が検
出された場合においては、データdt[5]乃至dt
[2]の論理が反転されて補正処理が行われる。
【0127】図20は、エッジデータを処理する補正位
置検出回路6と補正処理回路7の他の構成例を示してい
る。この例においては、パターン検出回路11のアンド
回路11−42が出力する3T−2T−xTの検出信号
が、ラッチ6A−41を介してアンド回路6A−44に
入力され2T検出信号と論理積されるようになされてい
る。アンド回路6A−44の出力は、レジスタ6−23
を介してオア回路6−22の一方の入力に供給されてい
る。オア回路6−22の他方の入力には、1Tの検出信
号がレジスタ6−35を介して入力されている。オア回
路6−22の出力は、排他的論理和回路6−21と6−
25の一方の入力にそれぞれ供給されている。排他的論
理和回路6−21の他方の入力には、メモリ12のレジ
スタ12−3の出力が供給されている。
【0128】排他的論理和回路6−21の出力は、レジ
スタ6−24を介して排他的論理和回路6−25の他方
の入力に供給されている。排他的論理和回路6−25の
出力は、レジスタ6−26,6−27を介して、排他的
論理和回路6−28の一方の入力に供給されている。
【0129】排他的論理和回路6−28の他方の入力に
は、パターン検出回路11のアンド回路11−44が出
力するxT−2T−3Tの検出信号をラッチ6A−42
でラッチした信号と、アンド回路5−12からの2T検
出信号との論理積をアンド回路6A−45で演算した結
果が、レジスタ6−36とオア回路6−30を介して入
力されている。また、1Tの検出信号がレジスタ6−3
5,6−29とオア回路6−30を介して排他的論理和
回路6−28の他方の入力に入力されている。
【0130】排他的論理和回路6−28の出力は、レジ
スタ6−32を介して排他的論理和回路6−33の一方
の入力に供給されており、排他的論理和回路6−33の
他方の入力には、オア回路6−30の出力が供給されて
いる。排他的論理和回路6−33の出力は、レジスタ6
−34を介して出力されている。
【0131】次に、その動作について説明する。パター
ン検出回路11のアンド回路11−42が、3T−2T
−xTの検出信号を出力したとき、ラッチ6A−41に
よるそのラッチ信号が、アンド回路5−12からの2T
検出信号と、アンド回路6A−44で論理積演算され
る。その演算結果は、レジスタ6−23に保持された
後、さらにオア回路6−22を介して排他的論理和回路
6−21と6−25に供給される。このとき、排他的論
理和回路6−21の他方の入力には、レジスタ12−3
からデータdt[2]が入力されているので、排他的論
理和回路6−21は、その論理を反転して、データdt
out[2]として、レジスタ6−24に出力する。ま
た、このとき、レジスタ6−24は、データdtout
[3]を排他的論理和回路6−25の他方の入力に供給
しているので、排他的論理和回路6−25は、このデー
タdtout[3]の論理を反転して、レジスタ6−2
6に出力する。このようにして、3T−2T−xTのパ
ターンが検出されたとき、dt[3],dt[2]の論
理が反転され、補正処理が行われる。
【0132】一方、パターン検出回路11のアンド回路
11−44が、xT−2T−3Tのパターン検出信号を
出力すると、ラッチ6A−42でこれがラッチされ、ア
ンド回路5−12からの2T検出信号と、アンド回路6
A−45で論理積される。この論理積がレジスタ6−3
6とオア回路6−30を介して排他的論理和回路6−2
8と6−33に入力されたとき、レジスタ6−27は、
データdtout[5]を保持し、レジスタ6−32
は、データdtout[6]を保持している。従って、
排他的論理和回路6−28は、データdtout[5]
の論理を反転してレジスタ6−32に出力し、排他的論
理和回路6−33は、データdtout[6]を、その
論理を反転してレジスタ6−34に出力する。このよう
に、xT−2T−3Tのパターンが検出された場合に
は、データdt[6],dt[5]の論理が反転されて
補正処理が行われる。
【0133】さらに、1Tの検出信号が、レジスタ6−
35に保持され、オア回路6−22を介して排他的論理
和回路6−21と6−25に入力されたとき、レジスタ
12−3は、データdt[2]を保持し、レジスタ6−
24は、データdtout[3]を保持している。従っ
て、排他的論理和回路6−21は、データdtout
[2]の論理を反転して、レジスタ6−24に出力し、
排他的論理和回路6−25は、データdtout[3]
の論理を反転して、レジスタ6−26に出力する。
【0134】そして、次のクロックが入力されると、レ
ジスタ6−29は、レジスタ6−35より供給されてい
る1Tの検出信号を保持し、オア回路6−30を介し
て、排他的論理和回路6−28と6−33に出力する。
このとき、レジスタ6−27は、データdtout
[4]を保持し、レジスタ6−32は、データdtou
t[5]を保持している。従って、排他的論理和回路6
−28は、データdtout[4]の論理を反転して、
レジスタ6−32に出力し、排他的論理和回路6−33
は、データdtout[5]の論理を反転して、レジス
タ6−34に出力する。このようにして、1Tの検出信
号が検出されたとき、データdt[5]乃至dt[2]
の論理が反転されて補正処理が行われる。
【0135】図21は、図16のフローチャートにおけ
る違反長検出、パターン検出、および補正処理の例を表
している。図21(A)に示すように、データdt
[5]乃至dt[3]が”101”であるとき、データ
dt[4]が違反長2T((d−1)=1)として検出
される。そして、この違反ビット列の前方のデータdt
[8]乃至dt[5]が”1001”であるとき、3T
(d=2)の連続長が検出され、また、データdt
[3]乃至dt[0]が”1000”であるとき、短く
とも4T((d+1)=3)の連続長が検出される。こ
れにより、3T−2T−4Tのパターンが検出される。
この場合、dt[3],dt[2]の論理が反転され
て、補正が行われる。
【0136】また、図21(B)に示すように、データ
dt[8]乃至dt[5]が”0001”であるとき、
短くとも4T((d+1)=3)の連続長が検出され、
また、データdt[3]乃至dt[0]が”1001”
であるとき、3T(d=2)の連続長が検出される。従
って、このとき、4T−2T−3Tのパターンが検出さ
れる。この場合、dt[6],dt[5]の論理が反転
されて、補正が行われる。
【0137】さらに、図21(C)に示すように、デー
タdt[4]=dt[3]=1であるとき、1T((d
−2)=0)の違反長が検出される。この場合、dt
[5],dt[4],dt[3],dt[2]の論理が
反転されて、補正が行われる。
【0138】コンパレータ4により逆NRZI変調を行
った場合において、同一シンボルの最大連続長がkより
大きい(k+1)であるチャネルビットデータを補正す
る場合の処理は、図22のフローチャートに示すように
なる。
【0139】その基本的処理は、図13に示した場合と
同様であるが、ステップS64,S65,S67,S7
2,における検出処理、およびステップS70,S74
の補正処理が、図13におけるステップS24,S2
5,S27,S32における検出処理、およびステップ
S30,S34の補正処理と異なっている。
【0140】すなわち、図22の処理の場合、データが
逆NRZI変調されているため、ステップS64,S7
2における12T,13Tの違反長の検出処理が、(k
+1)=11または(k+2)=12の検出処理として
行われる。ステップS65,S67における11T−1
2T−xTのパターンまたはxT−12T−11Tのパ
ターンの検出処理は、(k=10)−((k+1)=1
1)−((k−(x−9))=10−(x−9))、ま
たは((k−(x−9))=10−(x−9))−
((k+1)=11)−(k=10)の検出処理とされ
る。ステップS70,S74における補正は、(k+
1)=11,(k+2)=12のk=10への補正とな
る。
【0141】すなわち、図16の処理を図2の処理と比
較して説明した場合と同様に、エッジデータを処理する
場合には、違反長またはパターンの検出対象となるビッ
トが、レベルデータを処理する場合に較べて、1ビット
分少なくなる。
【0142】図23は、図22のフローチャートにおけ
る違反長とパターンの検出、および補正の例を表してい
る。図23(A)に示すように、データdt[23]乃
至dt[11]が”1000000000001”であ
るとき、データdt[22]乃至dt[12]が12T
((k+1)=11)の違反長として検出される。ま
た、この違反長の前方のデータdt[33]乃至dt
[23]が、”00000000001”以外であると
き、10T((k−1)=9)以下の連続長が検出さ
れ、違反長の後方のデータdt[11]乃至dt[0]
が、”100000000001”であるとき、11T
(k=10)の連続長が検出される。すなわち、これに
より、10T以下−12T−11Tのパターンが検出さ
れる。この場合、dt[22],dt[23]の論理が
反転されて、補正が行われる。
【0143】また、図23(B)に示すように、12T
の違反長の前方のデータdt[34]乃至dt[23]
が”100000000001”であるとき、11T
(k=10)の連続長が検出され、違反長の後方のデー
タdt[11]乃至dt[1]が”100000000
00”以外であるとき、10T((k−1)=9)以下
の連続長が検出される。従って、これにより、11T−
12T−10T以下のパターンが検出される。この場
合、dt[12],dt[11]の論理が反転されて、
補正が行われる。
【0144】さらに、図23(C)に示すように、デー
タdt[24]乃至dt[11]が”10000000
000001”であるとき、13T((k+2)=1
2)の違反長が検出される。この場合、dt[24],
dt[23]とdt[12],dt[11]の論理が反
転されて、補正が行われる。
【0145】なお、最小ランd=2であり、最小連続長
が3Tの可変長符号には、EFM変調方式の他、例えば
EFMプラス変調方式、RLL(2−7)方式などがあ
る。
【0146】次に、図2のフローチャートに基づいて行
ったテストの結果について説明する。スキューがゼロの
時はエラーがゼロであった光ディスクを再生し、その再
生RF信号を、所定の基準レベルで2値化したものをオ
リジナルのデータと比較して、タンジェンシャル方向に
スキューを加えていったとき発生するエラーを観察し
た。
【0147】補正処理回路7を設けない場合、タンジェ
ンシャルスキュー角度を約0.47度としたとき、テス
トを行った装置での誤り訂正可能な最大のビットエラー
レートとなった。このタンジェンシャルスキュー角度が
約0.47度の時、エラーは約100個発生し、そのエ
ラーは全て3Tを2Tに誤ったものであった。スキュー
角度をさらに増やしていくと、例えば3Tが1Tとなる
エラーなど、それ以外のパターンのエラーが多数発生し
た。タンジェンシャルスキュー角度が、約0.66度に
なると、PLLをロックするのが困難になった。
【0148】エラー改善の効果をエラー減少の割合で示
すと、次のようになる。すなわち、従来の補正処理回路
7を設けない場合のエラーの数である100個に対する
パーセントで表すと、図2による1T,2Tエラー補正
を行った場合、タンジェンシャルスキュー角度が+0.
47度のとき、エラーは2%に減った。また−0.47
度の角度ではエラーは1%に減った。タンジェンシャル
スキュー角度が+0.66度の場合においては、エラー
は47%に減り、−0.66度の角度では49%に減っ
た。このように、本発明の方法によりエラーは著しく減
少し、スキューマージンが従来の場合よりも大きくなっ
た。
【0149】なお、図7、図19、図20の例では、メ
モリ12に、比較のためのデータdt[i]を保持し、
補正処理回路7に、出力のために、データdt[i]と
は別のデータdtout[i]を保持するようにした。
これはデータの比較と補正を1箇所の2Tに対し1回の
み行うようにするためであるが、保持するデータをdt
[i]のみにし、比較と出力を同一のdt[i]で行う
ようにすることもできる。この場合、例えば3T−2T
−3T−3T−4Tのパターンのデータが入力され、さ
らに補正位置指定が後ろであったとき、このデータは、
3T−3T−2T−3T−4Tのパターンに変換され、
次に、3T−3T−3T−2T−4Tのパターンに変換
され、さらに3T−3T−3T−3T−3Tのパターン
に変換されて、出力される。このような伝搬したエラー
の発生は、タンジェンシャルスキューの大きいとき実際
に起こりうる。
【0150】また、補正処理におけるビットの論理の反
転は、ビットシフトの操作により行うこともできる。例
えば図14(A)のdt[23]は、データdt[2
4]とビットを入れ替えることでその論理を反転するよ
うにしてもよい。要は、実質的に論理が反転すればよい
のであって、その手段、方法は、任意である。
【0151】また、この発明に係る符号復号装置の記録
媒体は、光ディスクだけでなく、(d,k)符号を用い
て記録された光磁気ディスク等の各種のディスクとする
ことができる。
【0152】さらに、この発明に係る符号復号装置は、
スキューマージンの確保だけでなく、線記録密度の向上
に伴う最小反転間隔Tminの読み取りエラーの低減にも
有効である。記録媒体は、一種の伝送路と考えることが
できるから、結局、本発明は、所定の伝送路から伝送さ
れてきた伝送信号を復号する場合に適用することができ
ることになる。
【0153】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の符号復号
装置および請求項20に記載の符号復号方法によれば、
ビット列のパターンの検出結果に対応して、違反長を補
正するようにしたので、A/D変換回路を設けることな
く、迅速かつ確実に、エラー補正処理を行うことがで
き、もって、低コストの装置でビットエラーレートを向
上させることが可能となる。
【0154】請求項2に記載の符号復号装置によれば、
基準レベルと比較して、伝送符号を出力するようにした
ので、補正処理すべき伝送符号を、簡単かつ確実に、生
成することができる。
【0155】請求項3に記載の符号復号装置によれば、
記録媒体から再生された符号を伝送符号とするようにし
たので、特に、記録媒体に対するスキューマージンやデ
フォーカスのマージンを増やすことが可能となる。
【0156】請求項4に記載の符号復号装置によれば、
違反ビット列の前のビット列と後のビット列のうち、少
なくとも一方のパターンを検出するようにしたので、パ
ターンの検出が容易となる。
【0157】請求項5に記載の符号復号装置によれば、
違反ビット列の前または後のビット列の連続長が、規定
長であるか否かからパターンを検出するようにしたの
で、パターンを確実に検出することが可能となる。
【0158】請求項6に記載の符号復号装置によれば、
違反ビット列の前のビット列が、規定長を有するとき、
違反ビット列の後のビット列のビットを補正するように
し、また請求項7に記載の符号復号装置によれば、違反
ビット列の後のビット列が、規定長を有するとき、違反
ビット列の前のビット列のビットを補正するようにした
ので、いずれの場合も、特に記録媒体のタンジェンシャ
ルスキューに対応して発生するエラーを、簡単な構成
で、確実に補正することが可能となる。
【0159】請求項8に記載の符号復号装置によれば、
補正位置を一時的に記憶するようにしたので、補正位置
をより確実に指定することが可能となる。
【0160】請求項9に記載の符号復号装置によれば、
直前の違反長の検出時の補正位置に対応して補正位置を
指定するようにしたので、所定のパターンが検出されな
い場合においても、補正処理を確実に実行することが可
能となる。
【0161】請求項10に記載の符号復号装置によれ
ば、予め指定されている補正位置を補正位置として指定
するようにしたので、所定のパターンが検出されない場
合においても、確実に補正を実行することが可能とな
る。
【0162】請求項11に記載の符号復号装置によれ
ば、論理レベルを反転させることで補正をするようにし
たので、簡単かつ確実に、補正を行うことが可能とな
る。
【0163】請求項12に記載の符号復号装置によれ
ば、同一のシンボルの連続長が(d’−1)である連続
長を違反長として検出し、連続長がd’となるように補
正するようにしたので、最小連続長に対するエラーを、
確実に補正することができる。
【0164】請求項13に記載の符号復号装置によれ
ば、違反長の直前または直後のビットを補正するように
したので、最小連続長に対するエラーを、簡単かつ確実
に補正することができる。
【0165】請求項14に記載の符号復号装置によれ
ば、(k’+1)の連続長を違反長として検出し、連続
長がk’となるように補正するようにしたので、最大連
続長がk’である符号に対するエラーを確実に補正する
ことができる。
【0166】請求項15に記載の符号復号装置によれ
ば、違反長の最前または最後のビットを補正するように
したので、最大連続長に対するエラーを、簡単かつ確実
に補正することができる。
【0167】請求項16に記載の符号復号装置によれ
ば、逆NRZI変調した後の伝送符号から、違反長を検
出し、同一のシンボルの連続長がdとなるように補正す
るようにしたので、エッジデータからなる伝送符号を、
確実に補正することが可能となる。
【0168】請求項17に記載の符号復号装置によれ
ば、違反長の最前のビットとその前のビット、または、
最後のビットとその後のビットを補正するようにしたの
で、最大連続長に対するエラーを、確実に補正すること
ができる。
【0169】請求項18に記載の符号復号装置によれ
ば、エッジデータからなる伝送符号から、(k+1)の
連続長を違反長として検出し、連続長がkとなるように
補正するようにしたので、最大連続長がkである符号を
NRZI変調した場合のエラーを、確実に補正すること
が可能となる。
【0170】請求項19に記載の符号復号装置によれ
ば、違反長の最前のビットとその後のビット、または、
最後のビットとその前のビットを補正するようにしたの
で、最大連続長に対するエラーを、確実に補正すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号復号装置の構成例を示すブロック
図である。
【図2】図1の実施の形態における最小連続長に対する
補正動作を説明するフローチャートである。
【図3】図1の実施の形態の動作を説明するタイミング
チャートである。
【図4】図1の実施の形態の他の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図5】図1のメモリと違反長検出回路の構成例を示す
ブロック図である。
【図6】図1のメモリとパターン検出回路の構成例を示
すブロック図である。
【図7】図1の補正位置検出回路と補正処理回路の構成
例を示すブロック図である。
【図8】図7の構成例の動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図9】図2のフローチャートの処理を説明する図であ
る。
【図10】図1の補正位置検出回路と補正処理回路の他
の構成例を示すブロック図である。
【図11】図1の補正位置検出回路のメモリの構成例を
示すブロック図である。
【図12】図11の構成例の動作を説明するタイミング
チャートである。
【図13】図1の実施の形態における最大連続長に対す
る補正動作を説明するフローチャートである。
【図14】図13のフローチャートの処理を説明する図
である。
【図15】図1のコンパレータの動作を説明する図であ
る。
【図16】図1の実施の形態における逆NRZI変調時
の最小連続長に対する補正動作を説明するフローチャー
トである。
【図17】図1の違反長検出回路の他の構成例を示すブ
ロック図である。
【図18】図1のパターン検出回路の他の構成例を示す
ブロック図である。
【図19】図1の補正位置検出回路と補正処理回路の他
の構成例を示すブロック図である。
【図20】図1の補正位置検出回路と補正処理回路のさ
らに他の構成例を示すブロック図である。
【図21】図16のフローチャートの処理を説明する図
である。
【図22】図1の実施の形態における逆NRZI変調時
の最大連続長に対する補正動作を説明するフローチャー
トである。
【図23】図22のフローチャートの処理を説明する図
である。
【図24】従来の符号復号装置の構成例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 波形等化回路, 2 PLL回路, 3 A/D変
換回路, 4 コンパレータ, 5 違反長検出回路,
6 補正位置検出回路, 7 補正処理回路, 11
パターン検出回路, 12 メモリ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個のシンボルにより構成される符号系
    列の同一の前記シンボル間に連続して配置される他の前
    記シンボルの長さである連続長が、所定の規定長として
    予め規定されている符号であって、所定の伝送路を介し
    て伝送された伝送符号を復号する符号復号装置であっ
    て、 前記伝送符号の同一の前記シンボルの連続長が、前記規
    定に違反している違反長の長さであることを検出する違
    反長検出手段と、 前記違反長のシンボルにより構成される前記違反ビット
    列を含む前記伝送符号のビット列のパターンを検出する
    パターン検出手段と、 前記パターン検出手段の検出結果に対応して、前記違反
    ビット列を含む前記伝送符号の補正位置を指定する指定
    手段と、 前記違反長が前記規定長となるように、前記指定手段の
    指定する補正位置の前記伝送符号のビットを補正する補
    正手段とを備えることを特徴とする符号復号装置。
  2. 【請求項2】 前記伝送路を介して伝送されてきた信号
    を少なくとも1つの基準レベルと比較して、前記伝送符
    号を出力する比較手段をさらに備えることを特徴とする
    請求項1に記載の符号復号装置。
  3. 【請求項3】 前記伝送符号は、所定の記録媒体から再
    生された符号であることを特徴とする請求項1に記載の
    符号復号装置。
  4. 【請求項4】 前記パターン検出手段は、前記違反ビッ
    ト列の前のビット列のパターンと後のビット列のパター
    ンのうち、少なくとも一方を検出することを特徴とする
    請求項1に記載の符号復号装置。
  5. 【請求項5】 前記パターン検出手段は、前記パターン
    として、前記違反ビット列の前のビット列または後のビ
    ット列の前記連続長が、前記規定長であるか否かを検出
    することを特徴とする請求項4に記載の符号復号装置。
  6. 【請求項6】 前記パターン検出手段により、前記違反
    ビット列の前のビット列が、前記規定長の同一のシンボ
    ルにより構成されていることが検出されたとき、前記指
    定手段は、前記違反ビット列の後のビット列のビットを
    前記補正位置として指定することを特徴とする請求項5
    に記載の符号復号装置。
  7. 【請求項7】 前記パターン検出手段により、前記違反
    ビット列の後のビット列が、前記規定長の同一のシンボ
    ルにより構成されていることが検出されたとき、前記指
    定手段は、前記違反ビット列の前のビット列のビットを
    前記補正位置として指定することを特徴とする請求項5
    に記載の符号復号装置。
  8. 【請求項8】 前記指定手段により指定された補正位置
    を、次に指定手段により指定されるまでの間、一時的に
    記憶する記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項4に記載の符号復号装置。
  9. 【請求項9】 前記違反長検出手段により前記違反長が
    検出され、かつ、前記パターン検出手段により、前記違
    反ビット列の前のパターンまたは後のビット列のパター
    ンが、前記違反ビット列の後または前のビットを補正位
    置として指定するパターンではないことが検出されたと
    き、前記指定手段は、直前の前記違反長の検出時の補正
    位置に対応して今回の補正位置を指定することを特徴と
    する請求項4に記載の符号復号装置。
  10. 【請求項10】 前記違反長検出手段により前記違反長
    が検出され、かつ、前記パターン検出手段により、前記
    違反ビット列の前のパターンまたは後のビット列のパタ
    ーンが、前記違反ビット列の後または前のビットを補正
    位置として指定するパターンではないことが検出された
    とき、前記指定手段は、前記違反ビット列の前または後
    のビットのうち、予め指定されている方を前記補正位置
    として指定することを特徴とする請求項4に記載の符号
    復号装置。
  11. 【請求項11】 前記補正手段は、前記指定手段により
    指定された前記補正位置の前記ビットの論理レベルを反
    転させることにより前記補正を行うことを特徴とする請
    求項1に記載の符号復号装置。
  12. 【請求項12】 前記シンボルは、”1”と”0”であ
    り、 前記規定長は、前記符号系列の”1”と”1”の間に連
    続して配置される”0”の最小連続長がdである符号を
    NRZI変調した後の、同一のシンボルの最小連続長
    d’(=d+1(d≧1))であり、 前記違反長検出手段は、チャネルビットのビット列の同
    一のシンボルの連続長が(d’−1)である連続長を前
    記違反長として検出し、 前記補正手段は、前記違反ビット列を含むビット列を、
    前記同一のシンボルの連続長がd’となるように補正す
    ることを特徴とする請求項1に記載の符号復号装置。
  13. 【請求項13】 前記指定手段は、前記違反長の直前の
    1個のビット、または直後の1個のビットのうちの少な
    くとも一方を、前記補正位置として指定することを特徴
    とする請求項12に記載の符号復号装置。
  14. 【請求項14】 前記シンボルは、”1”と”0”であ
    り、 前記規定長は、前記符号系列の”1”と”1”の間に連
    続して配置される”0”の最大連続長がkである符号を
    NRZI変調した後の、同一のシンボルの最大連続長
    k’(=k+1)であり、 前記違反長検出手段は、チャネルビットのビット列の同
    一のシンボルの連続長が(k’+1)である連続長を前
    記違反長として検出し、 前記補正手段は、前記違反ビット列を含むビット列を、
    前記同一のシンボルの連続長がk’となるように補正す
    ることを特徴とする請求項1に記載の符号復号装置。
  15. 【請求項15】 前記指定手段は、前記違反長の最前の
    1個のビット、または最後の1個のビットのうちの少な
    くとも一方を、前記補正位置として指定することを特徴
    とする請求項14に記載の符号復号装置。
  16. 【請求項16】 前記シンボルは、”1”と”0”であ
    り、 前記規定長は、前記符号系列の”1”と”1”の間に連
    続して配置される”0”の最小連続長がdである符号
    の、”0”の連続長d(d≧1)であり、 前記違反長検出手段は、エッジデータからなる前記伝送
    符号から、チャネルビットのビット列の同一のシンボル
    の連続長が(d−1)である連続長を前記違反長として
    検出し、 前記補正手段は、前記違反ビット列を含むビット列を、
    前記同一のシンボルの連続長がdとなるように補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の符号復号装置。
  17. 【請求項17】 前記指定手段は、前記違反長の最前の
    1個のビットとその直前の1個のビット、または前記違
    反長の最後の1個のビットとその直後の1個のビットの
    うちの少なくとも一方を、前記補正位置として指定する
    ことを特徴とする請求項15に記載の符号復号装置。
  18. 【請求項18】 前記シンボルは、”1”と”0”であ
    り、 前記規定長は、前記符号系列の”1”と”1”の間に連
    続して配置される”0”の最大連続長がkである符号
    の、”0”の連続長kであり、 前記違反長検出手段は、エッジデータからなる前記伝送
    符号から、チャネルビットのビット列の同一のシンボル
    の連続長が(k+1)である連続長を前記違反長として
    検出し、 前記補正手段は、前記違反ビット列を含むビット列を、
    前記同一のシンボルの連続長がkとなるように補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の符号復号装置。
  19. 【請求項19】 前記指定手段は、前記違反長の最前の
    1個のビットとその直後の1個のビット、または前記違
    反長の最後の1個のビットとその直前の1個のビットの
    うちの少なくとも一方を、前記補正位置として指定する
    ことを特徴とする請求項17に記載の符号復号装置。
  20. 【請求項20】 2個のシンボルにより構成される符号
    系列の同一の前記シンボル間に連続して配置される他の
    前記シンボルの長さである連続長が、所定の規定長とし
    て予め規定されている符号であって、所定の伝送路を介
    して伝送された伝送符号を復号する符号復号方法であっ
    て、 前記伝送符号の同一の前記シンボルの連続長が、前記規
    定に違反している違反長の長さであることを検出する違
    反長検出ステップと、 前記違反長のシンボルにより構成される前記違反ビット
    列を含む前記伝送符号のビット列のパターンを検出する
    パターン検出ステップと、 前記パターン検出ステップの検出結果に対応して、前記
    違反ビット列を含む前記伝送符号の補正位置を指定する
    指定ステップと、 前記違反長が前記規定長となるように、前記指定ステッ
    プの指定する補正位置の前記伝送符号のビットを補正す
    る補正ステップとを備えることを特徴とする符号復号方
    法。
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