JP4029437B2 - データ復号装置及びデータ復号方法 - Google Patents

データ復号装置及びデータ復号方法 Download PDF

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Description

【0001】
【従来の技術】
データを伝送したり、また、例えば磁気ディスクや光ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体にデータを記録する際に、伝送や記録に適するようにデータの変調が行われる。このような変調の一つとしてブロック符号が知られている。このブロック符号は、データ列をm×iビットからなる単位(以下データ語という)にブロック化し、このデータ語を適当な符号則に従ってn×iビットからなる符号語に変換するものである。そしてi=1のときには固定長符号となり、またiが複数個選べるとき、すなわちiが2以上で最大のiであるimax=rで変換したときには可変長符号となる。このブロック符号化された符号は可変長符号(d,k;m,n;r)と表す。ここでiは拘束長という。rは最大拘束長である。また、d及びkは符号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最小連続個数及び”0”の最大連続個数である。
【0002】
具体例としてミニディスク(MD)の変調方式を説明する。ミニディスクでは、EFM(Eight to Fourteen Modulation)が用いられている。8ビットのデータ語を14ビットの符号語(チャネルビット)へパターン変換した後に、EFM変調後の直流成分を低減させるための3ビットのマージンビットを付加し、ディスク上にNRZIで記録されている。”0”の最小連続個数は2、”0”の最大連続個数は10の条件を満足するように、8ビットから14ビットへの変換、並びに、マージンビットが付加がなされる。したがって、この変調方式のパラメータは、(2,10;8,17;1)である。チャネルビット列(記録波形列)のビット間隔をTとすると、最小反転間隔Tminは、3(=2+1)Tである。また、最大反転間隔Tmaxは、11(=10+1)Tである。さらに、データ列のデータ間隔をTdataとすると、検出窓幅Twは、(m/n)×Tで表され、その値は0.47(=8/17)Tである。
【0003】
また、NRZI変調後の同一シンボルの最小連続長d’はd’=d+1=2+1=3であり、同一シンボルの最大連続長k’はk’=k+1=10+1=11である。
【0004】
上記ミニディスクにおいて、光ディスク上にピットを線速方向に縮小すれば記録密度を高くすることができる。この場合、最小反転間隔Tminに対応した最小ピット長が短くなる。この最小ピットがレーザービームのスポットサイズよりも小さくなりすぎると、ピットの検出が困難になり、エラー発生の原因となる。
【0005】
さらに、ディスクの再生において、ディスクの再生面に対してスキューが加わるとエラーレートが悪化する。ディスクのスキューは、ディスクと光軸の傾きが進行方向に垂直な面をタンジェンシャル(tangential)方向と、水平な面をラジアル(radial)方向に分けられる。このうちタンジェンシャル方向については、比較的早めにエラーレートが悪化する。これらはシステムの設計に当たり、マージンの減少となる。
【0006】
また、同一シンボルの連続の長さの誤りの分布を、スキューのそれぞれの方向に対して調べたところ、タンジェンシャル方向のスキューに対するエラーは、同一シンボルの連続長が短い場合に主に発生している。すなわち、Tmin(d’)の長さをTmin−1(d’−1)の長さに復号したために、エラーレートが悪化したことがわかった。上記のEFM変調方式においては、タンジェンシャル方向にスキューが発生した場合は、記録波形列のビット間隔をTとすると、最小反転間隔Tminである3Tが2Tと復号されることによるエラーの発生が多いことがわかった。
【0007】
そして、さらに線速方向に高密度化したり、あるいは、ディスク再生時に大きなスキュー角度が加わったときは、再生波形がさらに歪み、Tmin(d’)の長さをTmin−1(d’−1)からTmin−(d’−2)、さらにTmin−(d’−3)の長さに復号して、エラーレートが悪化することになる。すなわち、上記EFM変調方式においては、記録波形列のビット間隔をTとすると、最小反転間隔Tminである3Tが2Tからさらに1T、そして0Tと復号されることによるエラーが発生する。ここで、上記0Tは、出力が小さすぎる、あるいは出力が大きく歪んでいるために、コンパレートレベルを横切ることができない状態すなわち検出できない状態を意味する。
【0008】
次に、例えば変調方式として光磁気記録方式によく用いられているRLL(1,7)符号で考える。RLL(1,7)符号のパラメータは(1,7;2,3;2)である。チャネルビット列すなわち記録波形列のビット間隔をTとすると、最小反転間隔Tminは、2(=1+1)Tであり、最大反転間隔Tmaxは、8(=7+1)である。
【0009】
RLL(1,7)符号を用いたデータ再生において、さらに線速方向に高密度化したり、あるいは、ディスク再生時に大きなスキュー角度が加わったときは、記録波形列のビット間隔をTとすると、最小反転間隔Tminである2Tが1Tさらに0Tと復号されることによるエラーが発生する。
【0010】
これら0Tすなわち検出できなくなったエラーは、特にd=1であるRLL(1,7)の場合において、より多く発生する。これは、d=2では正しい3Tから0Tにまでエラーとして発生するには相当な歪みになることが予想されるが、それに較べて、d=1では正しい2Tから0Tにまでエラーとなるのは、d=2の場合よりは容易であると考えられるからである。
【0011】
一方、光ディスクにおいては、その製造においてディスクのアシンメトリのマージンがある程度許されており、センターレベルに対して再生波形が上下非対象になる場合も考慮する必要がある。
【0012】
従来、エラーレートの悪化に対する信号処理による補正の方法としては、ビタビ復号法があった。ビタビ復号法は、符号誤りを小さくして幾何学的距離の最も短い道を探索する最尤復号法の一つで、可能性のない道を捨てることにより、確からしい値の探索を簡略化して復号する方法である。さらに、ビタビ復号法は、その内部に最小反転間隔Tminを補償するアルゴリズムを付加することができる。
【0013】
しかし、ビタビ復号法は、その回路が複雑でハードウエアの規模が大きくなるという欠点を有している。また、ビタビ復号法は、アシンメトリを取り除く必要があり、光ディスクのようなアシンメトリの許容される系では、アシンメトリに対する最適化が必要となり、回路がさらに複雑になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、例えば光ディスク等の記録媒体においては、スキューマージンの確保が困難である場合が発生し得る。特に、タンジェンシャル方向に対してスキューマージンは、少なくなる。
【0015】
また、例えば高密度化された光ディスク等の記録媒体においては、最小反転間隔Tminの安定した再生が困難になってくるため、エラーレートが低下する。
【0016】
本件出願人は、特願平8−139264号において、より簡単な回路でエラーレートの悪化に対する信号処理による補正の方法としてRun−Detectorを提案している。この特願平8−139264号では、例えば図16に示すような構成のデータ復号装置1によりd=2におけるTminを補正してビットエラーレートを改善している。
【0017】
この図16に示したデータ復号装置201は、大きく分けて入力信号処理部2とデータ復号処理部203とからなる。
【0018】
入力信号処理部202は、光ディスク4を回転駆動するためのスピンドルモータ205と、光ディスク204の信号記録面にレーザ光を対物レンズを通して照射するとともに、この光ディスク204からの反射光を受光して再生信号206aを出力する光ピックアップ206と、光ピックアップ206から出力された再生信号206aを増幅する前置増幅器207と、前置増幅器207から出力される再生RF信号207aをコンパレートレベル209aに基づいて波形整形して2値化したパルス信号208aを出力する波形整形器208と、波形整形器208から出力されるパルス信号208aを積分して得た直流電圧と基準電圧とを比較してコンパレートレベル209aを負帰還制御するコンパレートレベル設定部209と、波形整形器208から出力されるパルス信号208aに基づいてビットクロック210aを生成して出力するPLL方式のビットクロック生成部210とを備える。
【0019】
データ復号処理部203は、ビットクロック210aに基づいて再生RF信号207aを標本化し、標本化した再生RF信号を量子化し、量子化して得た再生RF信号レベルデータ211aを出力する再生RF信号用のA/D変換器11と、ビットクロック210aに基づいてコンパレートレベル209aを標本化し、標本化したコンパレートレベルを量子化し、量子化したコンパレートレベルデータ212aを出力するコンパレータレベル用のA/D変換器212と、再生RF信号レベルデータ211aとコンパレートレベルデータ212aとを比較して、再生RF信号レベルがコンパレートレベル以上の場合には論理レベル”1”のチャネルビットデータ(2値化信号)213aを、再生RF信号レベルがコンパレートレベル未満の場合には論理レベル”0”のチャネルビットデータ(2値化信号)213aを出力するコンパレート部213と、再生RF信号レベルデータ11aとコンパレートレベルデータ212aとを入力とし、再生RF信号レベルとコンパレートレベルとの差の絶対値を演算して、レベル差データ214aを出力するレベル差演算部214と、ビットデータ反転補正部215と、(d’−1)検出部216と、(k’+1)検出部217と、最小連続長補正ビット位置検出部218と、最大連続長補正ビット位置検出部219と、再生RF信号レベル記憶部220とを備える。上記(d’−1)検出部216に対して(d’−2)検出部226が併設され、また、上記(K’+1)検出部217に(k’+2)検出部227が併設されている。
【0020】
上記(d’−2)検出部226は、A/D変換器211によりA/D変換された再生RF信号レベルデータ211aをコンパレート部213でセンターレベルを境に”1”又は”0”の2値レベルにコンパレートすることにより生成された2値化信号213aについて、最小反転間隔Tminを誤った部分を検出するもので、例えば(d,k)符号がEFM変調符号であれば、記録波形列のビット間隔をTとすると最小反転間隔Tminである3Tを誤って1Tに復号した部分を検出する。そして補正処理部204では、チャネルビット列におけるエッジ位置の補正を行う。
【0021】
さらに、上記(k’+2)検出部227は、A/D変換器211によりA/D変換された再生RF信号レベルデータをコンパレート部213でセンターレベルを境に”1”又は”0”の2値レベルにコンパレートすることにより生成された2値化信号について、最大反転間隔Tmaxを誤った部分を検出するもので、例えば(d,k)符号がEFM変調符号であれば、記録波形列のビット間隔をTとすると最大反転間隔Tmaxである11Tを誤って13Tに復号した部分を検出する。そして補正処理部204では、チャネルビット列におけるエッジ位置の補正を行う。
【0022】
しかし、上記(d’−2)検出部226は、例えば(d,k)符号がRLL(1,7)符号のときは記録波形列のビット間隔をTとすると最小反転間隔Tminは2Tであるから、(d’−2)は0Tとなり、このままでは検出できない。
【0023】
すなわち、この図16に示したデータ復号装置201において補正されるのは、d=2であれば最小反転間隔Tminが3Tであるから2T及び1Tであり、また、d=1であれば最小反転間隔Tminが2Tであるから1Tのみである。
【0024】
ここで、最小ランd=1における再生波形が歪んだ波形例を図17に示す。この図17に示す波形例では、本来2Tが存在する波形が、歪んだことによってコンパレートレベルでは検出できない、すなわち2Tが0Tのパターンとなってしまっている。このような波形例は、高線密度になったり、あるいは、大きなスキュー角度が発生している際に現れるようになる。
【0025】
すなわち、さらなる高線密度でのデータ再生や、あるいは、さらに大きなスキュー角度においては、最小反転間隔Tminの補正は十分でなくなってくる。
【0026】
そこで、本発明は、このような実状に鑑みてなされたもので、記録媒体から読み出した信号を2値化して得たチャネルビットデータ中に、同一シンボルの最小連続長,最大連続長の条件を満足しない箇所がある場合は、チャネルビットデータに補正を施して、同一シンボルの最小連続長,最大連続長の条件を満足するチャネルビットデータを出力することで、ビットエラーレートを改善し、また、スキューマージンを確保できるようにしたデータ復号装置及びデータ復号方法を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明は、符号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録符号であり、d=1を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装置における上記d’が”0”となるときは検出できない場合とするとき、上記符号の判定をコンパレートレベル付近の所定のレベル範囲内において行い、同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータを検出し、補正するビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する(d’−2)検出・補正ビット位置指定部と、上記(d’−2)検出・補正ビット位置指定部により検出された同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータを同一シンボルの連続長が(d’−1)又はd’となるように上記補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行うデータ補正部とを備え、記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャネルビットデータを出力するデータ復号装置であって、 上記(d’−2)検出・補正ビット位置指定部は、連続する少なくとも3つのチャネルビットデータを用い、連続する3つのチャネルビットデータの間のA/D値の差が、正逆入れ代わる区間で(d’−2)検出を行うことを特徴とする。
【0029】
また、本発明は、符号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録符号であり、d=2を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装置における上記d’が”0”となるときは検出できない場合とするとき、上記符号の判定をコンパレートレベル付近の所定のレベル範囲内において行い、同一シンボルの連続長が(d’−3)であるチャネルビットデータを検出し、補正するビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する(d’−3)検出・補正ビット位置指定部と、上記(d’−3)検出・補正ビット位置指定部により検出された同一シンボルの連続長が(d’−3)であるチャネルビットデータを同一シンボルの連続長が(d’−2)、(d’−1)又はd’となるように上記補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行うデータ補正部とを備え、記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャネルビットデータを出力するデータ復号装置であって、上記(d’−3)検出・補正ビット位置指定部は、連続する3つのチャネルビットデータの間のA/D値の差が、正逆入れ代わる区間で(d’−3)検出を行うことを特徴とする。
【0030】
また、本発明は、符号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録符号であり、d=1を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装置における上記d’が”0”となるときは検出できない場合とするとき、上記符号の判定をコンパレートレベル付近の所定のレベル範囲内において行い、同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータを検出し、補正するビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する(d’−2)検出・補正ビット位置指定部と、上記(d’−2)検出・補正ビット位置指定部により検出された同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータを同一シンボルの連続長が(d’−1)又はd’となるように上記補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行うデータ補正部とを備え、記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャネルビットデータを出力するデータ復号装置におけるデータ復号方法であって、上記(d’−2)検出・補正ビット位置指定部により、連続する少なくとも3つのチャネルビットデータを用い、連続する3つのチャネルビットデータの間のA/D値の差が、正逆入れ代わる区間で(d’−2)検出を行うことを特徴とする。
【0031】
さらに、本発明は、符号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録符号であり、d=2を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装置における上記d’が”0”となるときは検出できない場合とするとき、上記符号の判定をコンパレートレベル付近の所定のレベル範囲内において行い、同一シンボルの連続長が(d’−3)であるチャネルビットデータを検出し、補正するビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する(d’−3)検出・補正ビット位置指定部と、上記(d’−3)検出・補正ビット位置指定部により検出された同一シンボルの連続長が(d’−3)であるチャネルビットデータを同一シンボルの連続長が(d’−2)、(d’−1)又はd’となるように上記補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行うデータ補正部とを備え、記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャネルビットデータを出力するデータ復号装置におけるデータ復号方法であって、
上記(d’−3)検出・補正ビット位置指定部により、連続する3つのチャネルビットデータの間のA/D値の差が、正逆入れ代わる区間で(d’−3)検出を行うことを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、記録媒体として光磁気ディスクを用い、記録符号としては、同一シンボルの最小連続長(連続個数)dが1で、かつ同一シンボルの最大連続長(連続個数)kが7である2値レベルの(d,k)記録符号を用い、この2値レベルの(d,k)記録符号がNRZI変調によって記録された光磁気ディスクから、NRZI変調されたチャネルビットデータ列を再生する装置を代表例として、発明の実施の形態を説明する。ここで、(d,k)記録符号は、エッジを表す符号となり、NRZI変調後のチャネルビット列は、ピットの形に相当するレベルを表す符号になる。また、NRZI変調後の同一シンボルの最小連続長d’はd’=d+1=1+1=2であり、同一シンボルの最大連続長k’はk’=k+1=7+1=8である。
【0034】
図1は本発明に係るデータ復号装置のブロック構成図である。このデータ復号装置は、図示しない光磁気ディスクから再生された再生RF信号が入力される波形等価部1と、この波形等価部1の出力が供給されるビットクロック生成部2及びA/D変換部3と、このA/D変換部3の出力が供給されるコンパレート部4及び(d’−2)検出・補正ビット位置指定部5と、上記コンパレート部4及び(d’−2)検出・補正ビット位置指定部5の出力が供給されるデータ補正部6を備える。
【0035】
このデータ復号装置において、波形等価部1は、入力されたアナログ信号すなわち図示しない光磁気ディスクから再生された再生RF信号の波形を整形する。また、ビットクロック生成部2は、上記波形等価部1により波形等価された再生RF信号からビットクロックをPLLにより生成する。そして、A/D変換部3は、上記ビットクロック生成部2により生成されたビットクロックに同期したA/D変換動作を行い、上記波形等価部1により波形等価された再生RF信号を所定の分解能でデジタルデータに変換する。
【0036】
コンパレート部4は、上記A/D変換部3によりA/D変換されたデジタルデータについて、センターレベルをコンパレートレベルとしたレベル比較処理により、センターレベルを境に”1”又は”0”の判定を行う。これにより、このコンパレート部4は、再生RF信号レベルがコンパレートレベル以上の場合には論理レベル”1”のチャネルビットデータを、再生RF信号レベルがコンパレートレベル未満の場合には論理レベル”0”のチャネルビットデータを出力する。
【0037】
また、(d’−2)検出・補正ビット位置指定部5は、上記コンパレート部4により得られたチャネルビットデータについて、最小反転間隔Tminを(Tmin−2)に誤った部分を上記A/D変換部3によりA/D変換されたデジタルデータに基づいて検出する。これは、例えば(d,k)符号が(1,7)符号であれば、記録波形列のビット間隔をTとすると、Tminである2Tを誤って0Tに復号した部分を検出することになる。そして、(d’−2)検出・補正ビット位置指定部5は、誤った位置すなわち補正すべきビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する。
【0038】
さらに、データ補正部6は、上記コンパレート部4により得られたチャネルビットデータに対して、上記(d’−2)検出・補正ビット位置指定部5により与えられる補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行う。そして、このデータ補正部6は、補正処理済みのチャネルビットデータを出力する。
【0039】
ここで、この実施形態では、同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータを補正する回路の一例を示したが、これを逆NRZI変調した後に、連続する”1”の間に入る最小の”0”の連続長が(d−2)であるチャネルビットデータを補正する回路の場合も同様にして実現できる。
【0040】
次に、図2のフローチャートを参照して、上記データ復号装置の動作を説明する。
【0041】
最初に、ステップS1において、入力されるデータが終了したか否かが判定される。入力データが終了していない場合には、ステップS2に進み、データを読み込み、上記A/D変換部3により所定の分解能でA/D変換が行われる。さらに、上記レベルコンパレート部4において、上記A/D変換部3により得られたサンプリング値を所定の基準レベルと比較して基準レベルよりも大きいと論理”1”を出力し、小さいとき論理”0”を出力する。
【0042】
ステップS3では、上記コンパレート部4により得られた論理”1”又は論理”0”のチャネルデータdt[0]をメモリに記憶させる。さらに、補正後のビット列を出力するための論理”1”又は論理”0”のデータdtout[0]をメモリに記憶させる。また、上記A/D変換部3により得られたサンプリング値Lをメモリに記憶させる。
【0043】
ステップS4では、データ記憶列をもとに、(d’−2)すなわちここでは0T処理が行われ、2Tを誤って0Tと検出した区間のデータの補正が行われる。
【0044】
ステップS5では、上記(d’−2)検出・補正ビット位置指定部5において、データ記憶列をもとに(d’−1)すなわちここでは1Tであるかどうかを判定する。データ記憶列が1Tでない場合には、ステップS6に進み、データdtout[0]が出力される。
【0045】
ステップS5において、データ記憶列から1Tを検出した場合は、ステップS8へ進み、1Tの補正処理を行う。
【0046】
ステップS8における1Tの補正処理では、図3に示すように、1Tのデータ列が”101”か”010”か分類して、データ列が”101”ときは、ステップS80へ進み、”101”のデータ列に対する補正処理を行う。また、データ列が”010”ときは、ステップS90へ進み、”010”のデータ列に対する補正処理を行う。
【0047】
ここで、上記ステップS80における”101”のデータ列に対する補正処理では、ステップS81でサンプリング値L[2]とサンプリング値L[0]を比較して、L[2]>L[0]であるか否かを判定する。このステップS81における判定結果が「Y」すなわちL[2]>L[0]であるときには、ステップS82に進んで1T補正を行う。このステップS82での1T補正は後方で、dtout[0]のデータの”0”と”1”を反転する。さらに、ステップS83でフラグを”後”に設定する。
【0048】
また、上記ステップS81における判定結果が「N」すなわちL[2]>L[0]でないときには、ステップS84に進んでL[2]<L[0]であるか否かを判定する。このステップS84における判定結果が「Y」すなわちL[2]<L[0]であるときには、ステップS85に進んで1T補正を行う。このステップS85での1T補正は前方で、dtout[2]のデータの”0”と”1”を反転する。さらに、ステップS84でフラグを”前”に設定する。
【0049】
さらに、上記ステップS84における判定結果が「N」すなわちL[2]=L[0]であるときには、ステップS87に進んで1T補正を行う。このステップS87での1T補正は、前情報により、1つ前に行われた補正と同じ方向の補正を再度行う。さらに、ステップS88でフラグを”前情報と同じ”に設定する。
【0050】
また、上記ステップS90における”010”のデータ列に対する補正処理では、ステップS91でサンプリング値L[2]とサンプリング値L[0]を比較して、L[0]>L[2]であるか否かを判定する。このステップS91における判定結果が「Y」すなわちL[0]>L[2]であるときには、ステップS92に進んで1T補正を行う。このステップS92での1T補正は後方で、dtout[0]のデータの”0”と”1”を反転する。さらに、ステップS93でフラグを”後”に設定する。
【0051】
また、上記ステップS91における判定結果が「N」すなわちL[0]>L[2]でないときには、ステップS94に進んでL[0]<L[2]であるか否かを判定する。このステップS94における判定結果が「Y」すなわちL[0]<L[2]であるときには、ステップS95に進んで1T補正を行う。このステップS95での1T補正は前方で、dtout[2]のデータの”0”と”1”を反転する。さらに、ステップS94でフラグを”前”に設定する。
【0052】
さらに、上記ステップS94における判定結果が「N」すなわちL[2]=L[0]であるときには、ステップS97に進んで1T補正を行う。このステップS97での1T補正は、前情報により、1つ前に行われた補正と同じ方向の補正を再度行う。さらに、ステップS98でフラグを”前情報と同じ”に設定する。
【0053】
なお、データの補正は、レベルデータ(NRZIデータ)の場合、結局所定の論理値を反転させればよいことになる。
【0054】
そして、これらの補正結果は、ステップS100において前情報フラグとして新たに記憶される。
【0055】
ステップS6では、dtout[3]のデータを出力する。
【0056】
ステップS7では、データが順送りされ、次回に新しいデータがdt[0]に入るようにする。結局、新しいデータはdt[0]に入り、最も昔のデータはdt[3]におかれる。言い換えると、前のデータはdt[3]に相当し、後ろのデータはdt[0]に相当する。
【0057】
次に、上記ステップS4の0T処理の具体例を図4のフローチャートを参照して説明する。
【0058】
この図4のフローチャートに示す0T処理の具体例は、上述のステップS4において、0Tを1Tに補正するものである。
【0059】
0Tすなわち(Tmin−2)の検出には、ステップS41において、検出のレベル制限を与え、コンパレートレベル付近かどうかで検出ルーチンに入るどうか区別する。例えば、コンパレートレベルを中心にサンプリング値上下50ポイントずつにする。こうすることによって、例えばTmax付近の再生値で現れた波形列と、コンパレートレベル付近でエラーにより現れた波形列とを区別し、誤差を少なくすることができる。
【0060】
次に、ステップS42において、d[0]=d[1]=d[2]すなわち連続して3回同じ符号であるか否かを判定する。すなわち、0Tの検出であるから、データ列が”000”あるいは”111”であるかどうかを判別する。これらでないときはコンパレートレベルを通っていることになり、すなわち0Tの可能性はなくなることを意味する。
【0061】
そして、データ列の符号が3回同じであるときには、ステップS43に進んで、d[i]は”1”であるか否かを判定する。このステップS43の判定結果が「Y」すなわちデータ列が”111”であるときには、ステップS44に進み、3つの連続するデータを参照し、L[2]≧L[1]且つL[1]≦L[0]すなわち「谷型」であるかどうかを判定する。このステップS44の判定結果が「Y」すなわち「谷型」であるときには、0Tが検出されたとして、ステップS45に進んで0T補正を行う。このステップS45における0T補正は、dt[1]及びdtout[1]の論理値を反転する。
【0062】
また、上記ステップS43の判定結果が「N」すなわちデータ列が”000”であるときには、ステップS46に進み、3つの連続するデータを参照し、L[2]≦L[1]且つL[1]≧L[0]すなわち「山型」であるかどうかを判定する。このステップS46の判定結果が「Y」すなわち「山型」であるときには、0Tが検出されたとして、ステップS47に進んで0T補正を行う。このステップS47における0T補正は、dt[1]及びdtout[1]の論理値を反転する。
【0063】
このように、「山型」と「谷型」、言い換えれば、L[0],L[1],L[2]のそれぞれの差が正負入れ代わることになるL[0]−L[1]>0且つL[1]−L[2]<0、あるいは、L[0]−L[1]<0且つL[1]−L[2]>0のときに、0Tが検出される。
【0064】
こうして0Tを1Tに補正しておけば、それ以降は上述のステップS5により、さらに1Tを確からしい方向に補正してTminである2Tに補正を行い、結局0Tは2Tに変換されることになる。
【0065】
ここで、上記ステップS4の0T処理では、図5のフローチャートに示すように、0Tを2Tに補正することもできる。
【0066】
この図6のフローチャートに示す0T処理は、上述の図4のフローチャートに示した0T処理とおおむね同じであるので、同じ処理については同じステップ番号を付してその詳細な説明を省略し、異なる処理についてのみ詳細に説明する。すなわち、この図5のフローチャートに示す0T処理では、ステップS44において3つの連続するデータが「谷型」であると判定されたときに、ステップS45−1に進んで0T補正を行い、また、ステップS46において3つの連続するデータが「山型」であると判定されたときに、ステップS47−1に進んで0T補正を行う。
【0067】
そして、上記ステップS45−1における”111”のデータ列に対する0T補正処理では、図6に示すように、ステップS451でサンプリング値L[2]とサンプリング値L[0]を比較して、L[2]>L[0]であるか否かを判定する。このステップS451における判定結果が「Y」すなわちL[2]>L[0]であるときには、ステップS452に進んで0T補正を行う。このステップS452での0T補正は後方で、dt[0]及びdtout[0]の2箇所のデータの論理値を反転する。
【0068】
また、上記ステップS451における判定結果が「N」すなわちL[2]>L[0]でないときには、ステップS453に進んでL[2]<L[0]であるか否かを判定する。このステップS453における判定結果が「Y」すなわちL[2]<L[0]であるときには、ステップS454に進んで0T補正を行う。このステップS454での0T補正は前方で、dt[2]及びdtout[2]の2箇所のデータの論理値を反転する。
【0069】
さらに、上記ステップS453における判定結果が「N」すなわちL[2]=L[0]であるときには、ステップS455に進んで0T補正を行う。このステップS455での0T補正は、前情報により、1つ前に行われた補正と同じ方向の補正を再度行う。
【0070】
そして、ステップS456における0T補正では、dt[1]及びdtout[1]の2箇所のデータの論理値を反転する。
【0071】
また、上記ステップS47−1における”000”のデータ列に対する0T補正処理では、図7に示すように、ステップS471でサンプリング値L[2]とサンプリング値L[0]を比較して、L[0]>L[2]であるか否かを判定する。このステップS471における判定結果が「Y」すなわちL[0]>L[2]であるときには、ステップS472に進んで0T補正を行う。このステップS472での0T補正は後方で、dt[0]及びdtout[0]の2箇所のデータの論理値を反転する。
【0072】
また、上記ステップS471における判定結果が「N」すなわちL[0]>L[2]でないときには、ステップS473に進んでL[0]<L[2]であるか否かを判定する。このステップS473における判定結果が「Y」すなわちL[0]<L[2]であるときには、ステップS474に進んで0T補正を行う。このステップS474での0T補正は前方で、dt[2]及びdtout[2]の2箇所のデータの論理値を反転する。
【0073】
さらに、上記ステップS473における判定結果が「N」すなわちL[2]=L[0]であるときには、ステップS475に進んで0T補正を行う。このステップS475での0T補正は、前情報により、1つ前に行われた補正と同じ方向の補正を再度行う。
【0074】
そして、ステップS476における0T補正では、dt[1]及びdtout[1]の2箇所のデータの論理値を反転する。
【0075】
上述の図1乃至図7に示した実施の形態では、レベルデータであるNRZIでの場合について説明したが、エッジデータである逆NRZIデータの場合も同様にして考えられる。この場合、異なる部分は、図8に示すように、(d−2)検出・補正ビット位置指定部15及びデータ補正部16である。この図8に示したデータ復号装置における(d−2)検出・補正ビット位置指定部15及びデータ補正部16以外の構成要素は、上述の図1に示したデータ復号装置と同じであるので、同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0076】
この図8に示したデータ復号装置において、(d−2)検出・補正ビット位置指定部15は、(d−2)検出が行われた際に、その連続する3つのチャネルビットの中央を補正ビット位置として指定する。そして、データ補正部16は、指定されたビット位置のデータの論理レベルを反転させ、さらに、指定されたビット位置のデータの1つ後方のデータの論理レベルを反転させ、0Tから1Tに補正する。これらはさらに1T補正処理により2Tに補正されされる。
【0077】
あるいは、(d−2)検出・補正ビット位置指定部15は、(d−2)検出が行われた際に、その連続する3つのチャネルビットの中央及びその直前又は直後のどちらかを補正ビット位置として指定する。このとき、上記(d−2)検出・補正ビット位置指定部15では、(d−2)区間の前側と後側のA/D値のコンパレートレベルに近い側を、補正するビットとして指定する。そして、データ補正部16は、上記(d−2)検出・補正ビット位置指定部15による補正ビット位置指定信号に基づいて、指定された連続する2箇所のビット位置の前側のデータの論理レベルを反転させ、さらに、指定された連続する2箇所のビット位置の後側のデータのさらに1つ後方のデータの論理レベルを反転させ、0Tから直接2Tに補正する。
【0078】
以上のようにして、逆NRZIデータの場合の0Tから1Tあるいは2Tへの補正が行われる。
【0079】
また、この実施の形態におけるコンパレート部4は、センターレベルを基準にした形式のものとしたが、コンパレートレベルを2つ設け、直接エッジ情報が得られるような形式にしても良い。
【0080】
次に、最小ランdが2の場合の実施の形態について説明する。
【0081】
図9は本発明を適用したデータ復号装置のブロック構成図である。このデータ復号装置は、図1における(d’−2)検出・補正ビット位置指定部5に代えて(d’−3)検出・補正ビット位置指定部25を設置してなるものである。
【0082】
この(d’−3)検出・補正ビット位置指定部25は、d=2における(d’−3)すなわち(Tmin−3)=0Tを検出して、補正すべきビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する。
【0083】
図9に示したデータ復号装置における(d’−3)検出・補正ビット位置指定部25以外の構成要素は、上述の図1に示したデータ復号装置と同じであるので、同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0084】
次に、図10のフローチャートを参照して、上記データ復号装置の動作を説明する。
【0085】
すなわち、d=2では最小ランTminが3Tであるから、この図9に示したデータ復号装置では、上述の図1に示したデータ復号装置における1Tの補正処理及び0Tの補正処理に加えて2Tの補正処理を行うために、2Tの検出を行うステップS9と2Tの補正処理を行うステップS10が設けられている。
【0086】
このデータ復号装置におけるステップS4では、上述の図4に示した0T処理を行って、0Tを1Tに補正する。そして、1Tに補正された部分がステップS8の2T処理により1TからTminの3Tに補正される。この1Tから3Tへの補正は、比較条件なして両側ビットの論理値を反転すればよい。
【0087】
ステップS10における2Tの補正処理では、図11に示すように、2Tのデータ列が”1001”か”0110”か分類して、データ列が”1001”ときは、ステップS110へ進み、”1001”のデータ列に対する補正処理を行う。また、データ列が”0110”ときは、ステップS120へ進み、”0110”のデータ列に対する補正処理を行う。
【0088】
ここで、上記ステップS110における”1001”のデータ列に対する補正処理では、ステップS111でサンプリング値L[3]とサンプリング値L[0]を比較して、L[3]>L[0]であるか否かを判定する。このステップS111における判定結果が「Y」すなわちL[3]>L[0]であるときには、ステップS112に進んで2T補正を行う。このステップS112における2T補正は、dtout[0]の論理値を反転することにより行う。さらに、ステップS113でフラグを”後”に設定する。
【0089】
また、上記ステップS111における判定結果が「N」すなわちL[3]>L[0]でないときには、ステップS114に進んでL[3]<L[0]であるか否かを判定する。このステップS114における判定結果が「Y」すなわちL[3]<L[0]であるときには、ステップS115に進んで2T補正を行う。このステップS113における2T補正は、dtout[3]の論理値を反転することにより行う。さらに、ステップS116でフラグを”前”に設定する。
【0090】
さらに、上記ステップS114における判定結果が「N」すなわちL[2]=L[0]であるときには、ステップS117に進んで2T補正を行う。このステップS117での2T補正は、前情報により、1つ前に行われた補正と同じ方向の補正を再度行う。さらに、ステップS118でフラグを”前情報と同じ”に設定する。
【0091】
また、上記ステップS120における”0110”のデータ列に対する補正処理では、ステップS121でサンプリング値L[3]とサンプリング値L[0]を比較して、L[0]>L[3]であるか否かを判定する。このステップS121における判定結果が「Y」すなわちL[0]>L[3]であるときには、ステップS122に進んで2T補正を行う。このステップS122における2T補正は、dtout[0]の論理値を反転することにより行う。さらに、ステップS123でフラグを”後”に設定する。
【0092】
また、上記ステップS121における判定結果が「N」すなわちL[0]>L[3]でないときには、ステップS124に進んでL[0]<L[3]であるか否かを判定する。このステップS124における判定結果が「Y」すなわちL[0]<L[3]であるときには、ステップS125に進んで2T補正を行う。このステップS127での2T補正は、dtout[3]の論理値を反転することにより行う。さらに、ステップS126でフラグを”前”に設定する。
【0093】
さらに、上記ステップS124における判定結果が「N」すなわちL[3]=L[0]であるときには、ステップS127に進んで2T補正を行う。このステップS127での2T補正は、前情報により、1つ前に行われた補正と同じ方向の補正を再度行う。さらに、ステップS128でフラグを”前情報と同じ”に設定する。
【0094】
そして、これらの補正結果は、ステップS130において前情報フラグとして新たに記憶される。
【0095】
なお、上記ステップS4の0T処理により、0Tを3Tに直接補正するには、図12に示すように、上述の図4に示した0T処理にけるステップS45,S47に対応するステップS45−2,S47−2でdtout[0],dtout[1]及びdtout[2]の各論理値を反転させればよい。
【0096】
また、d=2のときの別の実施の形態として、(d’−3)を(d’−1に補正する場合もある。すなわち、0Tから2Tに補正する場合である。この場合、図9に示したデータ復号装置における(d’−3)検出・補正ビット位置指定部25は、(d’−3)検出が行われた際に、その連続する3つのチャネルビットデータの中央及びその直前あるいは直後のどちらかを補正するビットとして指定する。このとき上記(d’−3)検出・補正ビット位置指定部25では、(d’−3)区間の前側と後側のA/D値のコンパレートレベルに近い側を、補正するビット位置として指定する。そして、データ補正部16は、上記(d’−3)検出・補正ビット位置指定部25による補正ビット位置指定信号で指定されたビット位置のデータの論理レベルを反転させ、0Tから2Tに補正する。
【0097】
さらに、上述の図9乃至図12に示した実施の形態では、レベルデータであるNRZIでの場合について説明したが、エッジデータである逆NRZIデータの場合も同様にして考えられる。この場合、異なる部分は、図13に示すように、(d−3)検出・補正ビット位置指定部35及びデータ補正部36である。この図13に示したデータ復号装置における(d−3)検出・補正ビット位置指定部35及びデータ補正部36以外の構成要素は、上述の図9に示したデータ復号装置と同じであるので、同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0098】
この図13に示したデータ復号装置において、(d−3)検出・補正ビット位置指定部35は、(d−3)検出が行われた際に、その連続する3つのチャネルビットの中央を補正ビット位置として指定する。そして、データ補正部36は、指定されたビット位置のデータの論理レベルを反転させ、さらに、指定されたビット位置のデータの1つ後方のデータの論理レベルを反転させ、0Tから1Tに補正する。これらはさらに1T補正処理により3Tに補正されされる。
【0099】
あるいは、(d−3)検出・補正ビット位置指定部35は、(d−3)検出が行われた際に、その連続する3つのチャネルビットの中央及びその直前及び直後の両方を補正ビット位置として指定する。そして、データ補正部36は、上記(d−3)検出・補正ビット位置指定部35による補正ビット位置指定信号に基づいて、指定された連続する3箇所のビット位置の前側のデータの論理レベルを反転させ、さらに、指定された連続する3箇所のビット位置の最も後側のデータのさらに1つ後方のデータの論理レベルを反転させ、0Tから直接3Tに補正する。
【0100】
あるいは、(d−3)検出・補正ビット位置指定部35は、(d−3)検出が行われた際に、その連続する3つのチャネルビットの中央及びその直前又は直後のどちらかを補正ビット位置として指定する。このとき、上記(d−3)検出・補正ビット位置指定部35では、(d−3)区間の前側と後側のA/D値のコンパレートレベルに近い側を、補正するビットとして指定する。そして、データ補正部36は、上記(d−3)検出・補正ビット位置指定部35による補正ビット位置指定信号に基づいて、指定された連続する2箇所のビット位置の前側のデータの論理レベルを反転させ、さらに、指定された連続する2箇所のビット位置の後側のデータのさらに1つ後方のデータの論理レベルを反転させ、0Tから2Tに補正する。これらはさらに2T補正処理により3Tに補正されされる。
【0101】
以上のようにして、逆NRZIデータの場合の0Tからの1Tあるいは2T、そして3Tへの補正が行われる。
【0102】
次に、0T補正についてのシミュレーション結果について述べる。
【0103】
光磁気ディスクの再生において、所定のコンパレートレベルで2値化したものをオリジナルのデータと比較して、線密度が0.278μm/bitであるときの、最小ランd=1における符号のデータポイント数が約260,000ポイントでのビット毎のエラー数によるビットエラーレートは、1.34×10-2になった。
【0104】
また、先に提案しているRun−detectorによるTmin−1である1Tまでの補正を行うと、約260,000ポイントでのビット毎のエラー数によるビットエラーレートは、3.34×10-3になった。
【0105】
さらに、上記Run−detectorによるTmin−1である1Tまでの補正に加えて、本発明における0T補正を行うと、約260,000ポイントでのビット毎のエラー数によるビットエラーレートは、1.56×10-3になった。
【0106】
このように、0T補正を行うことにより、最小ランd=1のRLL符号を用いたときの高線密度におけるビットエラー数を半数以下に減らすことができる。
【0107】
図14のフローチャートは、スキュー検出機能を有する光磁気ディスク再生装置におけるデータ復号装置に本発明を適用した場合のデータ復号装置の動作を示している。
【0108】
この図14のフローチャートの動作は、上述の図10に示したフローチャートの動作に、タンジェンシャルスキューの検出を行うステップS19と、タンジェンシャルスキューの検出時の2Tの補正処理を行うステップS20を加えたものである。
【0109】
この図14のフローチャートの動作では、最初に、ステップS1において、入力されるデータが終了したか否かが判定される。入力データが終了していない場合には、ステップS2に進み、データを読み込み、A/D変換を行い、上記A/D変換値を所定の基準レベルと比較して基準レベルよりも大きいと論理”1”を出力し、小さいとき論理”0”を出力する。
【0110】
ステップS3では、上記コンパレート部4により得られた論理”1”又は論理”0”のチャネルデータdt[0]をメモリに記憶させる。さらに、補正後のビット列を出力するための論理”1”又は論理”0”のデータdtout[0]をメモリに記憶させる。また、A/D変換値L[i]をメモリに記憶させる。
【0111】
ステップS4では、データ記憶列をもとに、(d’−3)すなわちここでは0T処理が行われ、2Tを誤って0Tと検出した区間のデータの補正が行われる。
【0112】
次のステップS9において、データ記憶列をもとに(d’−1)すなわちここでは2Tであるかどうかを判定する。データ記憶列が2Tでない場合には、ステップS5に進んでデータ記憶列をもとに(d’−2)すなわちここでは1Tであるかどうかを判定する。データ記憶列が1Tでもない場合には、ステップS6に進み、補正処理が行われずにデータが出力される。
【0113】
また、上記ステップS9においてデータ記憶列から2Tを検出した場合に、ステップS19に進む。このステップS19では、スキュー検出機能により検出されたスキュー検出フラグがタンジェンシャルスキューを示しているか否かを判定する。
【0114】
そして、上記ステップS19の判定結果が「N」すなわち上記スキュー検出機能により検出されたスキュー検出フラグがタンジェンシャルスキューを示していない場合には、ステップS10に進んで上述の図11に示した手順に従って2Tの補正処理を行う。
【0115】
また、上記ステップS19の判定結果が「Y」すなわち上記スキュー検出機能により検出されたスキュー検出フラグがタンジェンシャルスキューを示している場合には、ステップS20に進んでタンジェンシャルスキューの検出時の2Tの補正処理を行う。
【0116】
このステップS20におけるタンジェンシャルスキューの検出時の2Tの補正処理では、図15に示すように、先ずステップ21でタンジェンシャルスキューがプラス方向かマイナス方向かを判定する。そして、タンジェンシャルスキューがマイナス方向である場合にはステップS22に進んで2Tデータの補正を行い、さらに、ステップS23でフラグを”後”に設定する。また、タンジェンシャルスキューがプラス方向である場合にはステップS24に進んで2Tデータの補正を行い、さらに、ステップS25でフラグを”前”に設定する。
【0117】
そして、これらの補正結果は、ステップS26において前情報フラグとして新たに記憶される。
【0118】
上記スキュー検出機能によりタンジェンシャルスキューが検出されたときのデータ出力は、ステップS6で行われる。 ステップS7では、データが順送りされ、次回に新しいデータがdt[0]に入るようにする。
【0119】
このように、スキュー検出機能によりタンジェンシャルスキューが検出されたときに2Tの補正処理を行うとともに、(d’−3)すなわち0Tの処理を行うことにより、さらにエラーを低減することが可能になる。
【0120】
なお、本発明に係るデータ復号装置における0Tの補正手段は、構成が単純であり、先に提案したRun−Detectorに付加した場合でも、回路規模の増加は明らかに小さい。
【0121】
また、本発明は、記録媒体が光磁気ディスクだけでなく、(d,k)符号を用いて記録された磁気ディスクや光ディスクなどの各種ディスクの再生装置に適用することができる。
【0122】
【発明の効果】
本発明では、符号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録符号であり、d=1を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装置における上記d’が”0”となるときは検出できない場合とするとき、上記符号の判定をコンパレートレベル付近の所定のレベル範囲内において行い、同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータを検出し、補正するビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する(d’−2)検出・補正ビット位置指定部と、上記(d’−2)検出・補正ビット位置指定部により検出された同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータを同一シンボルの連続長が(d’−1)又はd’となるように上記補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行うデータ補正部とを備え、記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャネルビットデータを出力するデータ復号装置において、上記(d’−2)検出・補正ビット位置指定部で、連続する少なくとも3つのチャネルビットデータを用い、連続する3つのチャネルビットデータの間のA/D値の差が、正逆入れ代わる区間で(d’−2)検出を行うことにより、補正ビット位置指定信号に基づいて最小反転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを的確に減少させる補正処理をデータ補正部で行うことができ、ビットエラーレートを向上させ、スキューマージンを確保することができる。
【0124】
また、本発明では、符号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録符号であり、d=2を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装置におけるデータ復号装置であって、d’が”0”となるときは検出できない場合とするとき、上記符号の判定をコンパレートレベル付近の所定のレベル範囲内において行い、同一シンボルの連続長が(d’−3)であるチャネルビットデータを検出し、補正するビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する(d’−3)検出・補正ビット位置指定部と、上記(d’−3)検出・補正ビット位置指定部により検出された同一シンボルの連続長が(d’−3)であるチャネルビットデータを同一シンボルの連続長が(d’−2)、(d’−1)又はd’となるように上記補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行うデータ補正部とを備え、記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャネルビットデータを出力するデータ復号装置において、上記(d’−3)検出・補正ビット位置指定部が、連続する3つのチャネルビットデータの間のA/D値の差が、正逆入れ代わる区間で(d’−3)検出を行うことにより、補正ビット位置指定信号に基づいて最小反転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを的確に減少させる補正処理をデータ補正部で行うことができ、ビットエラーレートを向上させ、スキューマージンを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すデータ復号装置のブロック構成図である。
【図2】上記データ復号装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】上記データ復号装置における1T処理を示すフローチャートである。
【図4】上記データ復号装置における0T処理を示すフローチャートである。
【図5】上記データ復号装置における0T処理の他の例を示すフローチャートである。説明図である。
【図6】上記データ復号装置における”101”データ列に対する0T処理を示すフローチャートである。
【図7】上記データ復号装置における”010”データ列に対する0T処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施形態を示すデータ復号装置のブロック構成図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態を示すデータ復号装置のブロック構成図である。
【図10】図9に示したデータ復号装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】図9に示したデータ復号装置における2T処理を示すフローチャートである。
【図12】図9に示したデータ復号装置における0T処理の例を示すフローチャートである。
【図13】本発明のさらに他の実施形態を示すデータ復号装置のブロック構成図である。ある。
【図14】本発明の他の実施形態のデータ復号装置の動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の他の実施形態のデータ復号装置におけるタンジェンシャルスキュー検出時の2T処理を示すフローチャートである。
【図16】先に提案しているデータ復号装置のブロック構成図である。
【図17】再生データの波形が歪んだ例を示す波形図である。
【符号の説明】
1 波形等価部、2 ビットクロック生成部、3 A/D変換部、4 コンパレート部、5 (d’−2)検出・補正ビット位置指定部、6,16,36 データ補正部、15 (d−2)検出・補正ビット位置指定部、25 (d’−3)検出・補正ビット位置指定部、35 (d−3)検出・補正ビット位置指定部

Claims (4)

  1. 符号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録符号であり、d=1を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装置における上記d’が”0”となるときは検出できない場合とするとき、上記符号の判定をコンパレートレベル付近の所定のレベル範囲内において行い、同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータを検出し、補正するビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する(d’−2)検出・補正ビット位置指定部と、上記(d’−2)検出・補正ビット位置指定部により検出された同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータを同一シンボルの連続長が(d’−1)又はd’となるように上記補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行うデータ補正部とを備え、記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャネルビットデータを出力するデータ復号装置であって、
    上記(d’−2)検出・補正ビット位置指定部は、連続する少なくとも3つのチャネルビットデータを用い、連続する3つのチャネルビットデータの間のA/D値の差が、正逆入れ代わる区間で(d’−2)検出を行うことを特徴とするデータ復号装置。
  2. 符号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録符号であり、d=2を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装置における上記d’が”0”となるときは検出できない場合とするとき、上記符号の判定をコンパレートレベル付近の所定のレベル範囲内において行い、同一シンボルの連続長が(d’−3)であるチャネルビットデータを検出し、補正するビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する(d’−3)検出・補正ビット位置指定部と、上記(d’−3)検出・補正ビット位置指定部により検出された同一シンボルの連続長が(d’−3)であるチャネルビットデータを同一シンボルの連続長が(d’−2)、(d’−1)又はd’となるように上記補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行うデータ補正部とを備え、記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャネルビットデータを出力するデータ復号装置であって、
    上記(d’−3)検出・補正ビット位置指定部は、連続する3つのチャネルビットデータの間のA/D値の差が、正逆入れ代わる区間で(d’−3)検出を行うことを特徴とするデータ復号装置。
  3. 符号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録符号であり、d=1を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装置における上記d’が”0”となるときは検出できない場合とするとき、上記符号の判定をコンパレートレベル付近の所定のレベル範囲内において行い、同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータを検出し、補正するビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する(d’−2)検出・補正ビット位置指定部と、上記(d’−2)検出・補正ビット位置指定部により検出された同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータを同一シンボルの連続長が(d’−1)又はd’となるように上記補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行うデータ補正部とを備え、記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャネルビットデータを出力するデータ復号装置におけるデータ復号方法であって、
    上記(d’−2)検出・補正ビット位置指定部により、連続する少なくとも3つのチャネルビットデータを用い、連続する3つのチャネルビットデータの間のA/D値の差が、正逆入れ代わる区間で(d’−2)検出を行うことを特徴とするデータ復号方法。
  4. 符号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録符号であり、d=2を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装置における上記d’が”0”となるときは検出できない場合とするとき、上記符号の判定をコンパレートレベル付近の所定のレベル範囲内において行い、同一シンボルの連続長が(d’−3)であるチャネルビットデータを検出し、補正するビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する(d’−3)検出・補正ビット位置指定部と、上記(d’−3)検出・補正ビット位置指定部により検出された同一シンボルの連続長が(d’−3)であるチャネルビットデータを同一シンボルの連続長が(d’−2)、(d’−1)又はd’となるように上記補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行うデータ補正部とを備え、記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャネルビットデータを出力するデータ復号装置におけるデータ復号方法であって、
    上記(d’−3)検出・補正ビット位置指定部により、連続する3つのチャネルビットデータの間のA/D値の差が、正逆入れ代わる区間で(d’−3)検出を行うことを特徴とするデータ復号方法。
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