JPH10161245A - 透過型スクリーン - Google Patents

透過型スクリーン

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JPH10161245A
JPH10161245A JP9214914A JP21491497A JPH10161245A JP H10161245 A JPH10161245 A JP H10161245A JP 9214914 A JP9214914 A JP 9214914A JP 21491497 A JP21491497 A JP 21491497A JP H10161245 A JPH10161245 A JP H10161245A
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sheet
screen
lens sheet
light
fresnel lens
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Manabu Maruyama
学 丸山
Takashi Yamada
隆志 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチ映像システム等に用いられる大型の透
過型スクリーンで生じやすい、周囲の環境の温度や湿度
の変化によりスクリーンが伸縮した場合に生じるシワや
浮きが防止される透過型スクリーンを提供すること。 【解決手段】 映像源と、映像源から拡大投射された光
学像が透過するスクリーン部材40と、スクリーン部材
40の端部に装着された第1の遮光体30と、張力機構
20を有する支持部材10とを備え、張力機構20によ
って第1の遮光体30に張力を付与することによって、
スクリーン部材40を構成する各部材を支持部材10に
密着させることを特徴とする。スクリーン部材40は、
レンチキュラーレンズシート41と、複数枚のシート材
が縦方向に接合されてなるフレネルレンズシート43
と、フレネルレンズシート43を構成するシート材と略
同じ大きさを有する複数の透明補強シートで構成され、
隣接する映像源からの光学像が重なり合わないように各
透明補強シートの間に第2の遮光体が挟み込まれた第2
の遮光体付き透明補強シート44とを用いて構成するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透過型スクリーンに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、公共の広場における多人数での視
聴や放送等に用いられる大型の画像表示装置が求められ
るようになった。透過型のスクリーンを用いた背面投射
型映像装置は、70インチ以上の大画面を持つ大型画像
の表示が比較的容易に実現されるものとして注目されて
いる。しかし、100インチ以上の画面を持つ背面投射
型映像装置となると、投射距離が長くなるため、装置の
奥行きが大きくなり過ぎる、また、スクリーンを製造す
るために必要になる金型の加工が困難となり、コストが
高くなるという課題が生じる。そのため、比較的小型の
複数台のボックス型投射装置を縦横に配列して1つの大
画面映像を得るというマルチ映像システムが提案され実
用化されている(特開平5−273649号公報等を参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチ映像シス
テムは単にボックス型投射装置が積み重ねられる方式で
ある。このため、各ボックス型投射装置にあるスクリー
ンを固定支持する支持部材が大画面映像の中に格子状の
映像欠像部として存在し、大画面映像特有の迫力や臨場
感が損なわれるという課題があった。このような課題を
解決する方法として、スクリーンを構成するレンチキュ
ラーレンズシートおよびフレネルレンズシートを複数枚
接着することにより大型化し、各投射器からの映像が重
なり合わないようにスクリーンの入射面側に遮光部材を
設けた構成のスクリーンが知られている(特開平6−1
02582号公報、特開平6−294998号公報等を
参照)。しかし、接着によるスクリーンの大型化には限
界があり、また、周囲の環境の温度変化や湿度変化によ
りスクリーンが伸縮した場合、シワや浮き等が生じて解
像度の低下や色むらが発生しやすいという課題が生じ
る。さらに、上記の周囲の環境変化によりフレネルレン
ズシートの接着部と遮光部材との間にズレが生じて遮光
部材が映像上に映り込むという課題や、スクリーンが大
型であるために納入先にスクリーンを搬入する際、入口
のドアまたは窓の大きさの制限から搬入が困難であると
いう課題も生じる。
【0004】一方、特開平3−73938号公報には、
線材とバネとを用いることによりスクリーンを密着させ
て固定支持し、連結させてなるマルチ映像システムが開
示されている。この技術は周囲の環境の温度変化や湿度
変化の影響を軽減し、スクリーンを密着固定支持させる
方法として大変優れている。しかし、スクリーンに孔を
明け、線材を通してスクリーンを固定しているので、ス
クリーンから2〜3m離れたところからスクリーンを見
ると、この孔および線材が微小な欠点として認知され
る。また、周囲の環境の温度や湿度の変化によりレンチ
キュラーレンズシートおよびフレネルレンズシートの寸
法が変化し、フレネルレンズシートの幅方向の寸法がレ
ンチキュラーレンズシートの幅方向の寸法より長くなっ
た場合、スクリーン接続部から光の漏れが発生するため
に、レンチキュラーレンズシートおよびフレネルレンズ
シートの幅方向寸法に厳しい寸法精度が要求される。
【0005】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、マルチ映像システム等に用いられる大型の
透過型スクリーンで生じやすい、周囲の環境の温度や湿
度の変化によりスクリーンが伸縮した場合に生じるシワ
や浮きが防止され、スクリーン相互の接続部にできる目
地幅(映像欠像部)の目立たない透過型スクリーンを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の透過型スクリーンは、映像源と、映像源から拡大
投射された光学像が透過するスクリーン部材と、スクリ
ーン部材の端部に装着された第1の遮光体と、張力機構
を有する支持部材とを備え、上記張力機構によって上記
第1の遮光体に張力を付与することによって、スクリー
ン部材を構成する各部材を密着させることを特徴とす
る。上記の第1の遮光体は、スクリーン部材の少なくと
も対向する2辺の端部に、溶剤接着などの方法により接
着される。
【0007】スクリーン部材の左右辺の端部に装着され
た第1の遮光体に張力を加え、各スクリーン部材を互い
に密着させて固定支持することで、周囲の環境の温度や
湿度の変化によりスクリーンが伸縮した場合でもスクリ
ーン部材にシワや浮きが発生することを防ぐことができ
る。
【0008】上記本発明のスクリーン部材を、レンチキ
ュラーレンズシートとフレネルレンズシートとを用いて
構成し、観察者側にレンチキュラーレンズシート、映像
源側にフレネルレンズシートをそれぞれ配置し、レンチ
キュラーレンズシートの端部に第1の遮光体を装着する
ことができる。ここで、縦長の形態を有するレンチキュ
ラーレンズシートは、縦方向に1枚物のシートから構成
するか、または複数枚のシート材が縦方向に接合された
シートから構成することができる。上記のフレネルレン
ズシートは、少なくとも一方の面に同心円状のレンズ群
を有する複数枚のシート材を縦方向に接合して構成する
ことができる。なお、以下、複数枚のシート材を縦方向
に接合してなるフレネルレンズシートを接着フレネルレ
ンズシートという。このように縦長のレンチキュラーレ
ンズシートや、縦長のフレネルレンズシートを用いるこ
とによって納入先へのスクリーンの搬入が容易になると
共に、映像の横方向におけるスクリーン支持部材をなく
すことができ、目地をなくすことができる。
【0009】複数枚のシート材が縦方向に接合されてな
るフレネルレンズシートを用いる場合、該フレネルレン
ズシートを構成する各シート材と略同じ大きさを有する
複数の透明補強シートで構成され、隣接する映像源から
の光学像が重なり合わないように各透明補強シートの間
に第2の遮光体が挟み込まれた第2の遮光体付き透明補
強シートをスクリーン部材に加え、上記第2の遮光体付
き透明補強シートをフレネルレンズよりも映像源側に配
置しても良い。
【0010】また、フレネルレンズシートおよび第2の
遮光体付き透明補強シートに反りを付与し、両者が接す
る面が凸となるように円弧状に沿った形状とし、かつフ
レネルレンズシートの曲率半径を第2の遮光体付き透明
補強シートの曲率半径よりも大きくすれば、両部材の密
着性が高まり、好ましい。
【0011】第1の遮光体におけるスクリーン部材の端
部との装置部を光不透過性にすれば、本発明の透過型ス
クリーンがマルチ映像システム等に用いられたときに、
スクリーン相互の接続部での光の漏れを防止することが
できる。また、第1の遮光体がスクリーン部材と略直交
する方向にスリットを有し、スクリーン部材の長手方向
に伸縮が自由であれば、周囲の環境の温度や湿度の変化
によるスクリーンの伸縮によってシワや浮きが発生する
ことをより一層抑えることができる。第1の遮光体が、
厚さが0.1〜1.0mmのプラスチックフィルムであ
れば、スクリーンの伸縮によってシワや浮きが発生する
ことをより一層抑えることができ、目地幅をより一層小
さくすることができる。
【0012】なお、上記第1の遮光体に張力を付与する
張力機構をバネを用いて構成し、該張力機構にバネの張
力を微調整する機能を付加することが好ましい。このよ
うにすれば、加工寸法精度にバラツキがあった場合で
も、各々のバネの張力を微調整し、スクリーン全体に均
一な張力をかけることができるので、シワや浮きに対し
て有効である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。
【0014】本発明の透過型スクリーンの部分拡大図を
図1に示す。まず、支持部材10について説明する。支
持部材10は、パイプ形状の支持本体11(例えば、厚
さ30mm幅60mmの角材)、上下押さえ板12(例
えば、厚さ5mm幅60mmの平板)および遮光側板1
3(例えば、厚さ1.6mm幅70mmの平板)で構成
されている。支持本体等は例えば金属製またはプラスチ
ック製であり、黒色艶消し焼き付け塗装が施されてい
る。支持本体11にはスクリーンを密着固定させる機能
を有する張力機構20が設けられている。支持本体11
と押さえ板12との間にはスクリーンの保護やほこりの
防止のため、クッション材(例えば、厚さ2mmの両面
テープ)が取り付けられている(図示しない)。また、
クッション材にスクリーンの摩擦を軽減させ、スクリー
ンの伸縮を自由にさせるテープが貼り付けられている。
【0015】張力機構20は、周囲環境の温度や湿度の
変化によるスクリーンの伸縮に対応するもので、スクリ
ーンを支持部材10に常に密着固定させ、シワや浮きの
発生を防止するものである。図2に示すように、張力機
構20はコイルバネ21とワッシャー22とがボルト2
3に通され、そのボルト23が支持本体11の取り付け
孔24に挿入され、曲がり棒25のジョイント部26に
接続されて構成されている。曲がり棒25は押さえ板1
2に取り付けられているガイド孔27を通り、レンチキ
ュラーレンズシート41の端面に取り付けられた第1の
遮光体30とつながっている。曲がり棒25のジョイン
ト部26へのボルト23のネジ込み量を変更して支持本
体11に取り付けられた各コイルバネ21の反発力を変
えることにより、第1の遮光体30の張力を微調整する
ことが可能である。上記の支持部材10および張力機構
20の平面図を図3に示す。支持部材10の支持本体1
1および張力機構20は、映像源(図示しない)からス
クリーン部材(後述するレンチキュラーレンズシート4
1、接着フレネルレンズシート43および第2の遮光体
付き縦長透明補強シート44で構成される。)に対して
投射される光学像の障害にならないように、光学像(そ
の外延を破線で図中に示す。)の範囲外に設置される。
【0016】次に、スクリーン部材40について説明す
る。スクリーン部材40は、レンチキュラーレンズシー
ト41、接着フレネルレンズシート43および第2の遮
光体付き縦長透明補強シート44で構成されている。レ
ンチキュラーレンズシート41は例えば幅1220mm
長さ1960mm(60″2段サイズ)のポリメチルメ
タクリレート押し出しシートからなる。レンチキュラー
レンズシート41の上下辺には、例えば幅25mm長さ
1250mm厚さ8mmのアクリル樹脂からなるコマ部
材(補強部材)42が接着剤で接合されている。レンチ
キュラーレンズシート41の上側に接合された上部コマ
部材は支持本体11に取り付けられたフラットバー(図
示しない)に吊り下げて固定され、下側に接合された下
部コマ部材には後述する接着フレネルレンズシートおよ
び透明補強シートが載せられる。このように構成するこ
とにより、接着フレネルレンズシートおよび透明補強シ
ートの重さによってレンチキュラーレンズシート41の
下方に張力が働くことになる。
【0017】レンチキュラーレンズシート41の左右辺
に取り付けられる第1の遮光体30は、厚さ0.1mm
から1mmの布、プラスチックフィルム(例えば、ポリ
カーボネートフィルム、セルロースフィルム)などから
なる。第1の遮光体として、黒色の材料からなる布また
はフィルムの他に、透明フィルムのレンチキュラーレン
ズシートへの取り付け部または全体に黒色塗装が施され
たもの、または黒色テープが貼り付けられたものを使用
することもできる。これら第1の遮光体は、例えば、塩
化メチレン、クロロホルムなどの塩素系溶剤を用いた溶
剤接着によりスクリーン部材の端部に装着される。第1
の遮光体の厚さが0.1〜1.0mmの範囲にあること
が、スクリーン部材を密着固定するために十分な張力を
付加することができ、しかもスクリーン接続部の目地幅
を小さくすることができる点で好ましい。第1の遮光体
の一例の部分平面図を図6に示す。図6(a)(b)に
示すように、第1の遮光体30に、例えば100mmの
間隔を置いて、スクリーン部材と略直交する方向に延び
る複数のスリット31を設け、スクリーン部材の長手方
向への伸縮を自由にすれば、スクリーン部材にシワや浮
きが発生することをより一層抑えることができる。ここ
で、図6に示すように、スリットの先端を、例えば半径
2mm程度の円弧状にすれば、スリット部分から第1の
遮光体が切れたり、割れたりすることを防止することが
できる。
【0018】なお、本発明の透過型スクリーンをボック
ス型投射装置が積み重ねられる方式のマルチ映像システ
ムに用いる場合は、第1の遮光体をレンチキュラーレン
ズシート(スクリーン部材)の左右辺のみならず、上下
辺にも取り付けることができる。第1の遮光体はシート
状のものでも、板状のものでも良い。
【0019】接着フレネルレンズシート43は、例えば
厚さ3mm、外形サイズ幅1220mm、高さ950m
mのアクリル樹脂、スチレン樹脂またはポリカーボネー
ト樹脂製のフレネルレンズシート2枚が上下方向に縦長
になるように接着剤で接合されている。上記接着剤に着
色料が混合された接着剤を用いてもよい。この接着フレ
ネルレンズシートを、幅方向に入射面側が凸であるよう
な形状になるように所定の型内にセットし、例えば約8
0℃の環境下に置いて反り付与を行うことが好ましい。
これによって接着フレネルレンズシートの曲率半径を約
15〜20mとすることが好ましい。
【0020】スクリーン部材30の映像源側には第2の
遮光体付き縦長透明補強シート44が設けられている。
第2の遮光体付き縦長透明補強シート44は、例えば厚
さ5mm、外形サイズ幅1250mm、高さ950mm
のアクリル樹脂製またはスチレン樹脂製の透明補強板2
枚と、厚さ1mm、高さ35mmのアクリル樹脂製また
はスチレン樹脂製の第2の遮光体45(図4に示す)と
からなり、第2の遮光体45は2枚の透明補強板の間に
挟み込まれて接着剤で接合されている。透明補強板の端
面における第2の遮光体45の取り付け部を深さ2.5
mm、幅0.5mmになるようにルーター切削して階段
型に加工し、この階段型断面同士を突き当ててできたコ
の字型の溝に第2の遮光体45を突き刺して接着剤で接
合することによって透明補強シート(厚さ5mm)を作
製することができる。なお、第2の遮光体はシート状の
ものでも、板状のものでも良い。
【0021】2枚の透明補強板が突き当てられている部
分(端面)に黒色塗料、黒色テープまたは黒色接着剤を
施して遮光性を持たせることができる。上記に例示した
各寸法の条件であれば、接着フレネルレンズシート43
の接合部に、フレネルレンズシートへの光の入射位置で
は接合部から約±0.5mmの幅、フレネルレンズシー
トへの光の入射位置から2.5mm離れたところでは約
±1mmの幅であるフレネルレンズシートの非有効部
(光が透過しない部分)ができる。上記のように縦長透
明補強シート44の第2の遮光体取り付け部の断面を階
段型の形状に加工し、その断面を突き当ててできた溝に
第2の遮光体を取り付け、その突き当て部を黒塗りする
ことで、周囲の温度や湿度の変化または加工精度のバラ
ツキにより第2の遮光体の位置と上記接着フレネルレン
ズシートの接合部の位置とに多少のズレが生じた場合で
も、第2の遮光体45の影を上記フレネルレンズシート
の非有効部の範囲内に収めることができる。
【0022】第2の遮光体付き透明補強シート44は、
幅方向に出射面側が凸であるような形状となるように所
定の型内にセットし、例えば約80℃の環境に置いて反
り付与を行うことが好ましい。これによってフレネルレ
ンズシートの曲率半径が第2の遮光体付き透明補強シー
トの曲率半径よりも小さくなるように、第2の遮光体付
き縦長透明補強シートの曲率半径を約10〜15mとす
ることが好ましい。このように第2の遮光体付き透明補
強シートの曲率半径がフレネルレンズシートの曲率半径
よりも小さくなるようにすれば、両シートが強く密着す
ることになる。
【0023】以下、スクリーン部材40の支持部材10
への取り付け方法について図4を用いて説明する。レン
チキュラーレンズシート41の上部コマ部材42aは支
持本体11に取り付けられた幅方向のフラットバー(図
示しない)に吊り下げて固定される。接着フレネルレン
ズシート43と第2の遮光体付き縦長透明補強シート4
4とが互いに接する面を凸とするように下部コマ部材4
2bの上に載せられる。レンチキュラーレンズシート4
1の左右辺に取り付けられた第1の遮光体30を曲がり
棒25のシート部材取り付け部とつなげることで、スク
リーン部材全体が密着して固定されると共に、接着フレ
ネルレンズシートおよび透明補強シートの重さによって
下方に張力が働くようにする。このような取り付け方法
により周囲環境の温度や湿度の変化によりスクリーン部
材が伸縮した場合でも、スクリーン部材のシワや浮きの
発生を防止することができる。また、温度等の変化や切
断加工精度のバラツキにより、レンチキュラーレンズシ
ート41および接着フレネルレンズシート43の幅方向
の寸法を比較した場合に、図5に示すように接着フレネ
ルレンズシート43の幅方向の寸法の方が、レンチキュ
ラーレンズシート41の幅方向の寸法よりも長くなった
ときでも、第1の遮光体30によってスクリーン接合部
からの光漏れを防止することができる。なお、接着フレ
ネルレンズシート43と第2の遮光体付き縦長透明補強
シート44とを概ね同じ性質の材料で形成すると、両者
の伸縮量がほとんど変わらず、また接着フレネルレンズ
シート43と第2の遮光体付き透明補強シート44とを
同じサイズにすると、接着フレネルレンズシート接合位
置と第2の遮光体との位置にはズレが生じにくいので遮
光部材の映像上への映り込みを防止することができる。
【0024】なお、本発明の透過型スクリーンに関し、
主にマルチ映像システムに用いられるものについて説明
したが、本発明の透過型スクリーンはマルチ映像システ
ム用途には限定されない。
【0025】
【発明の効果】マルチ映像システム等に用いられる大型
の透過型スクリーンで生じやすい、周囲環境の温度や湿
度の変化によりスクリーンが伸縮した場合に生じるシワ
や浮きが防止され、スクリーン相互の接続部にできる目
地幅(映像欠像部)を目立たなくさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透過型スクリーンの部分拡大図であ
る。
【図2】張力機構の詳細図である。
【図3】支持部材、張力機構およびズクリーン部材の部
分平面図である。
【図4】透過型スクリーンの取付方法を示す図である。
【図5】第1の遮光体の機能を表す図である。
【図6】第1の遮光体の一例の部分平面図である。
【符号の説明】
10・・・支持部材 20・・・張力機構 30・・・第1の遮光体 41・・・レンチキュラーレンズシート 43・・・接着フレネルレンズシート 44・・・第2の遮光体付き縦長透明補強シート 45・・・第2の遮光体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像源と、映像源から拡大投射された光
    学像が透過するスクリーン部材と、スクリーン部材の端
    部に装着された第1の遮光体と、張力機構を有する支持
    部材とを備え、上記張力機構により上記第1の遮光体に
    張力を付与することによってスクリーン部材を構成する
    各部材を密着させることを特徴とする透過型スクリー
    ン。
  2. 【請求項2】 スクリーン部材の少なくとも対向する2
    辺の端部に第1の遮光体が接着されている請求項1記載
    の透過型スクリーン。
  3. 【請求項3】 スクリーン部材が、レンチキュラーレン
    ズシートとフレネルレンズシートとを含み、観察者側に
    レンチキュラーレンズシート、映像源側にフレネルレン
    ズシートがそれぞれ配置されており、レンチキュラーレ
    ンズシートの端部に第1の遮光体が装着された請求項1
    記載の透過型スクリーン。
  4. 【請求項4】 レンチキュラーレンズシートが縦長の形
    態を有し、該レンチキュラーレンズシートが縦方向に1
    枚物のシート、または複数枚のシート材が縦方向に接合
    されたシートからなる請求項3記載の透過型スクリー
    ン。
  5. 【請求項5】 フレネルレンズシートが、複数枚のシー
    ト材が縦方向に接合されてなる請求項3記載の透過型ス
    クリーン。
  6. 【請求項6】 スクリーン部材が、レンチキュラーレン
    ズシートと、複数枚のシート材が縦方向に接合されてな
    るフレネルレンズシートと、フレネルレンズシートを構
    成する各シート材と略同じ大きさを有する複数の透明補
    強シートで構成され、隣接する映像源からの光学像が重
    なり合わないように各透明補強シートの間に第2の遮光
    体が挟み込まれた第2の遮光体付き透明補強シートとか
    らなり、上記第2の遮光体付き透明補強シートがフレネ
    ルレンズよりも映像源側に配置された請求項5記載の透
    過型スクリーン。
  7. 【請求項7】 フレネルレンズシートおよび第2の遮光
    体付き透明補強シートが、両者が接する面が凸となるよ
    うに円弧状に沿った形状を有し、かつフレネルレンズシ
    ートの曲率半径が第2の遮光体付き透明補強シートの曲
    率半径よりも大きい請求項6記載の透過型スクリーン。
  8. 【請求項8】 第1の遮光体における、スクリーン部材
    の端部との装着部が光不透過性である請求項1記載の透
    過型スクリーン。
  9. 【請求項9】 第1の遮光体が、スクリーン部材と略直
    交する方向にスリットを有し、スクリーン部材の長手方
    向に伸縮が自由である請求項1記載の透過型スクリー
    ン。
  10. 【請求項10】 第1の遮光体に張力を付与する張力機
    構がバネを用いて構成されており、該張力機構がバネの
    張力を微調整する機能を有する請求項1記載の透過型ス
    クリーン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004191464A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Berutekku Kk プロジェクタ用スクリーン取付構造
WO2016010364A1 (ko) * 2014-07-15 2016-01-21 씨제이씨지브이 주식회사 스크린의 처짐 현상을 방지하기 위한 스크린 거치 구조
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