JPH10160936A - ホログラム金属蒸着積層体及びその製造方法 - Google Patents

ホログラム金属蒸着積層体及びその製造方法

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JPH10160936A
JPH10160936A JP32396096A JP32396096A JPH10160936A JP H10160936 A JPH10160936 A JP H10160936A JP 32396096 A JP32396096 A JP 32396096A JP 32396096 A JP32396096 A JP 32396096A JP H10160936 A JPH10160936 A JP H10160936A
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JP
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hologram
layer
resin layer
metal
resin
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JP32396096A
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English (en)
Inventor
Kiyoyuki Suzuki
清之 鈴木
Kazuo Endo
和雄 遠藤
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度、光沢、スクラッチ性に優れ、転写工程
を含まない直接貼付可能なホログラム蒸着積層体及びそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 第一の構成として、基材層(1)と、該
基材層に積層された該基材層の反対側表面にホログラム
を形成した、エチレンとエチレン系不飽和カルボン酸か
らなる共重合体樹脂からなるホログラム形成樹脂層
(2)と、該樹脂層上に設けられた金属蒸着層(3)と
から成ることを特徴とするホログラム金属蒸着積層体。
第二の構成として、ホログラムに相当するエンボス構造
を備えたチルロールを有する押出機を用いて積層するこ
とによりホログラム形成樹脂層(2)を基材層(1)上
に形成することを特徴とするホログラム金属蒸着積層体
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホログラム金属光沢
を施した積層体及びその製造方法に関し、更に詳しくは
低コストで輝度、光沢、スクラッチ性等に優れたホログ
ラム金属蒸着積層体及びその製造方法に関するものであ
り、得られた積層体は、ビールラベル、ウイスキーラベ
ル等のラベル、雑誌、書籍の表紙、包装紙、又、クレジ
ットカード、ICカード、有価証券等の偽造防止等に利
用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のような用途にはホログラム
転写箔方式が一般的である。例えば、特開昭61−27
3568号公報ではホログラム転写箔方式の開示があ
る。この方式では転写するための剥離紙またはフイルム
が必要となり高価なホログラム転写箔となる。また、剥
離紙を使用しないホログラムダイレクト方式もあるが、
この場合はホログラムを形成する樹脂層が薄いため充分
な輝度、光沢が得られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、剥離紙またはフイルムを使用しなく直接ホ
ログラム蒸着紙を作成し、しかも、低価格で輝度、光
沢、スクラッチ性等に優れたホログラム金属蒸着積層体
及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な現状を鑑み、鋭意検討した結果、基材層上に、ホログ
ラムを形成したエチレンとエチレン系不飽和カルボン酸
からなる共重合体樹脂層を形成し、更にホログラム上に
金属蒸着層を設けたホログラム金属蒸着積層体が前記の
目的を達成できることを見いだし、本発明を完成させた
ものである。
【0005】即ち本発明の第一の構成は、積層体に関す
るものであり、基材層(1)と、該基材層に積層され該
基材層の反対側表面にホログラムを形成した、エチレン
とエチレン系不飽和カルボン酸からなる共重合体樹脂か
らなるホログラム形成樹脂層(2)と、該樹脂層上に設
けられた金属蒸着層(3)とから成ることを特徴とする
ホログラム金属蒸着積層体に関する。
【0006】前記したホログラム形成樹脂層(2)は、
エチレンとエチレン系不飽和カルボン酸からなる共重合
体樹脂と共に粘着付与剤を含むことができる。
【0007】本発明は又、前記したホログラム形成樹脂
層(2)を構成するエチレンとエチレン系不飽和カルボ
ン酸からなる共重合体樹脂中のエチレン系不飽和カルボ
ン酸の含有量が3〜30重量%であるホログラム金属蒸
着積層体に関する。
【0008】本発明は又、前記した粘着付与剤が重合ロ
ジンであるホログラム金属蒸着積層体に関し、更に前記
したホログラム形成樹脂層中の粘着付与剤の含有量が5
0重量%以下であるホログラム金属蒸着積層体に関す
る。
【0009】更に本発明は、前記したホログラム形成樹
脂層(2)が8μ以上の層厚を有し、該樹脂層は固形分
100%の樹脂によって形成されるホログラム金属蒸着
積層体に関する。
【0010】本発明は又、前記したホログラム形成樹脂
層(2)のホログラム形成面にアンカーコーティング剤
層(4)を有するホログラム金属蒸着積層体に関するも
のであり、更にはアンカーコーティング剤が熱可塑性樹
脂からなるホログラム金属蒸着積層体に関する。
【0011】本発明は又、基材層(1)の裏面に接着剤
層(5)を有するホログラム金属蒸着積層体に関するも
のであり、前記した接着剤層がディレードタック接着剤
であるホログラム金属蒸着積層体に関する。
【0012】本発明の第二の構成はホログラム金属蒸着
積層体の製造方法に関するものであり、即ち、基材層
(1)と、該基材層に積層され該基材層の反対側表面に
ホログラムを形成した、エチレンとエチレン系不飽和カ
ルボン酸からなる共重合体樹脂からなるホログラム形成
樹脂層(2)と、該樹脂層上に設けられた金属蒸着層
(3)とから成るホログラム金属蒸着積層体の製造方法
であって、エチレンとエチレン系不飽和カルボン酸から
なる共重合体樹脂を基材層(1)に積層する工程に於い
て、ホログラムに相当するエンボス構造を備えたチルロ
ールを有する押出機を用いて単層押出法で積層すること
によりホログラム形成樹脂層(2)を基材層(1)上に
形成することを特徴とするホログラム金属蒸着積層体の
製造方法に関する。
【0013】更に、本発明は、基材層(1)と、該基材
層に積層され該基材層の反対側表面にホログラムを形成
したエチレンとエチレン系不飽和カルボン酸からなる共
重合体樹脂層を含む複数の樹脂層からなるホログラム形
成樹脂層(2)と、該樹脂層上に設けられた金属蒸着層
(3)とから成るホログラム金属蒸着積層体の製造方法
であって、エチレンとエチレン系不飽和カルボン酸から
なる共重合体樹脂層を含む複数の樹脂層からなるホログ
ラム形成樹脂層を基材層(1)に積層する工程に於い
て、ホログラムに相当するエンボス構造を備えたチルロ
ールを有する押出機を用いて、基材層(1)と、エチレ
ンとエチレン系不飽和カルボン酸からなる共重合体樹脂
層との間に他の樹脂層を有し、共押出法で積層すること
によりホログラム形成樹脂層(2)を基材層(1)上に
形成することを特徴とするホログラム金属蒸着積層体の
製造方法に関する。
【0014】
【発明の実態と形態】基材層(1)としては比較的低価
な純白ロール紙、上質紙、中質紙でよく、それより高価
なアート紙、コート紙、合成紙等も使用することが出来
る。
【0015】ホログラム形成樹脂層(2)を構成する共
重合体樹脂としては、エチレンとエチレン系不飽和カル
ボン酸からなる共重合体樹脂が、基材層との密着及び金
属蒸着層との密着が共に優れており、また、ホログラム
を形成するエンボス適性が優れ、輝度、光沢、スクラッ
チ性も優れる等の特徴がある。以下本発明に係わる組成
物について詳細に説明する。
【0016】共重合樹脂のエチレン系不飽和カルボン酸
としては、アクリル酸、メタクリル酸、フマール酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等があり、なか
でもアクリル酸、メタクリル酸が最も好ましい。必要に
応じて、ビニルアセテート、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート等の共重合性モノマーを共重合させても
良い。また、エチレン系不飽和カルボン酸の重量%は3
〜30重量%が好ましく、より好ましくは7〜12重量
%である。3重量%未満では金属蒸着への密着性が劣
り、30重量%を越えると良好な押し出しラミネート加
工適性が得られない。
【0017】ホログラム形成樹脂層は共重合体樹脂と粘
着付与剤で構成することができ、エンボス加工適性、基
材層への密着性等を更に向上させることができる。その
際、エチレンとエチレン系不飽和カルボン酸からなる共
重合体樹脂の配合割合は50重量%以上が好ましく、よ
り好ましくは80〜95重量%である。50重量%未満
では良好な押し出しラミネート加工適性が得られない。
【0018】粘着付与剤としては、ロジン、ロジングリ
セリンエステル、ロジンペンタエリスリトールエステル
等のロジンエステル、水添ロジン、水添ロジングリセリ
ンエステル、水添ロジンペンタエリスリトールエステル
等の水添ロジンエステル、マレイン酸変性ロジンエステ
ル等の2塩基酸変性ロジンエステル、重合ロジン、重合
ロジングリセリンエステル、重合ロジンペンタエリスリ
トールエステル等の重合ロジンエステル、α−ピネン重
合体、β−ピネン重合体等のテルペン樹脂、フェノール
変性テルペン樹脂等の変性テルペン樹脂、芳香族炭化水
素樹脂、脂肪族炭化水素樹脂等の石油樹脂、ケトン樹
脂、環化ゴム等が挙げられる。なかでも重合ロジンが最
も好ましい。ホログラム形成樹脂中の粘着付与剤は50
重量%以下であればよく、より好ましくは5〜20重量
%である。50重量%を越えると良好な押し出しラミネ
ート加工適性が得られない。
【0019】尚、粘着付与剤として、これらの樹脂を2
種以上組み合わせて使用することができ、また、ビニル
系重合体およびその誘導体と併用しても良い。
【0020】更に、パラフィンワックス、低分子ポリエ
チレン、合成ワックス等のワックス類、酸化防止剤、ス
リップ剤、ブロッキング防止剤等の助剤、体質顔料等を
適宜加える事もできる。
【0021】ホログラム形成樹脂層(2)の厚さは、8
〜50μmの範囲が好ましい。8μm未満では、製膜時
にピンフォール(膜割れ)が発生し易く、一方、50μ
mを越えると、コストアップとなる。好ましくは、10
〜30μmの厚みである。組成物を塗工する方法は通常
の押し出しラミネーターで加工することができる。
【0022】金属蒸着層の金属として、アルミニウム、
金、銀、亜鉛、ニッケル等の金属を挙げることができる
が、コスト及び外観よりアルミニウムが最適である。ア
ルミニウムの蒸着は通常、真空度10ー4〜10ー5tor
rで行い、蒸着の厚みは200〜600A(オングスト
ローム)、好ましくは300〜400A(オングストロ
ーム)である。
【0023】ホログラム形成樹脂層の上にアンカーコー
ティング剤を塗布することができ、アンカーコーティン
グ剤としては溶剤タイプ或いは水性タイプを使用するこ
とができる。アンカーコーティング剤のバインダーとし
てはニトロセルロース、アクリル樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体
等を挙げることができ、必要に応じて2種以上を組み合
わせて使用することができる。アンカーコーティング剤
の市販品としては、例えば大日本インキ化学工業(株)
製MET−W−165C等を挙げることができる。
【0024】ホログラム金属蒸着積層体の裏面、即ち基
材層側に接着剤を塗布することができる。接着剤として
は、澱粉糊、感圧接着剤が一般的であるが、感熱接着剤
も有効な手段である。感熱接着剤は剥離紙のいらない接
着剤であり、ホットメルト接着剤或いはデレードタック
接着剤があり、なかでもディレードタック接着剤、例え
ば、大日本インキ化学工業(株)製ディックシールDL
A−1000を使用することにより、高性能で、低コス
ト、低公害な積層体(ラベル)を提供することができ
る。
【0025】尚、ラベルとして使用する時はこの積層体
の上にプライマー、インキ、OPニス等を施す場合もあ
れば、直接着色OPニス等を塗工することもある。
【0026】以下、ホログラム金属蒸着積層体の製造方
法について述べる。本発明に係わるホログラム金属積層
体を製造するには、基材層(1)の上に、エチレンとエ
チレン系不飽和カルボン酸からなる共重合体樹脂を押出
ラミネーターを用いて塗工してホログラム形成前の樹脂
層を形成する。押出ラミネーターの条件は樹脂によって
異なるが220℃〜280℃が好ましい。その際、コロ
ナ処理、オゾン処理、フレーム処理等を行うこともでき
る。
【0027】前記樹脂層上にレリーフ型ホログラムスタ
ンパによりホログラムを形成し、該ホログラム上に金属
蒸着層を施す。金属蒸着層を形成する前にアンカーコー
ティング剤を施すことにより、更に高輝度又超光沢性を
付与することができる。
【0028】ホログラム金属蒸着積層体の製造方法に於
いて、ホログラム形成樹脂層(2)を形成する他の方法
として、エチレンとエチレン系不飽和カルボン酸からな
る共重合体樹脂を基材層(1)に積層する工程に於い
て、ホログラムに相当するエンボス構造を備えたチルロ
ールを有する押出機を用いて単層押出法で積層すること
によりホログラム形成樹脂層(2)を基材層(1)上に
直接形成することができる。ホログラム形成樹脂層の厚
みは8μm以上が好ましい。
【0029】ホログラム金属蒸着積層体の製造方法に於
いて、ホログラム形成樹脂層(2)を形成する更に他の
方法として、ホログラム形成樹脂層を複数の樹脂層とす
ることもできる。エチレンとエチレン系不飽和カルボン
酸からなる共重合体樹脂を含む複数の樹脂層を基材層
(1)に積層する工程に於いて、ホログラムに相当する
エンボス構造を備えたチルロールを有する押出機を用い
て、基材層(1)と、エチレンとエチレン系不飽和カル
ボン酸からなる共重合体樹脂との間に他の1種以上の樹
脂層を有した状態で、共押出法で積層することによって
もホログラム形成樹脂層(2)を基材層(1)上に形成
することができる。
【0030】ホログラム形成樹脂層を複数の樹脂層で構
成する前記した方法に於いて、ホログラム構成を有する
エチレンとエチレン系不飽和カルボン酸からなる共重合
体樹脂の膜厚は1μm以上が好ましく、ホログラム形成
樹脂層全体の厚みは8μm以上が好ましい。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明の技術思想を逸脱しない限り、本発明はこれ
ら実施例に何等限定されるものではない。
【0032】〔実施例1〕押し出しラミネーターを使用
し、基材としての40g純白ロール紙にダイレクトに以
下の樹脂組成物を以下の押し出し加工条件で塗工してホ
ログラム形成前の樹脂層を形成した。 (樹脂組成物) エチレン−アクリル酸共重合体樹脂 80重量% 〔エスコール5100;エクソン化学(株)製〕 マレイン化ロジン 20重量% 〔ベッカサイトJ−896;大日本インキ化学工業(株)製〕 (押し出し機及び加工条件) 口径 40mmφ L/D 28 チルロール セミマットロール スピード 50m/min 膜厚 15μm 得られた樹脂層上に以下のアンカーコーティング剤を塗
工し、プレス機にてスタンパーのホログラム形成面を重
ね合わせ、エンボス加工を行い、ホログラムを形成させ
た。 (アンカーコーティング剤) ポリウレタン系水性樹脂 〔MET−W−165C;大日本インキ化学工業(株)
製〕 その後、3×10ー4torrの真空度でアルミニウムを
500Aの厚さに蒸着して金属蒸着積層体を得た。この
様にして得られた試料の輝度、光沢、スクラッチ性、接
着性の試験を行った。結果を表1に示す。
【0033】〔実施例2〕実施例1の樹脂組成物の代わ
りに以下の樹脂を使用する他は実施例1と同様に行っ
た。結果を表1に示す。
【0034】 エチレン−アクリル酸共重合体樹脂 100重量% 〔エスコール5100;エクソン化学(株)製〕
【0035】〔実施例3〕実施例1のホログラム金属積
層体を水性糊にてガラス瓶に貼合し、実施例1と同様に
行った。結果を表1に示す。
【0036】〔実施例4〕実施例3の水性糊の代わりに
以下のアルカリ洗瓶性のあるディレードタック接着剤に
て硝子瓶に貼合し、実施例1と同様に行った。結果を表
1に示す。
【0037】ディレードタック接着剤 〔ディックシールDLA−1000;大日本インキ化学
工業(株)製〕
【0038】〔実施例5〕実施例1のアンカーコーティ
ング剤を使用しない以外は実施例1と同様に行った。結
果を表1に示す。
【0039】〔実施例6〕実施例1の押出ラミネーター
を使用する際、チルロールをエンボス加工したチルロー
ルにする以外は実施例1と同様に行った。結果を表1に
示す。
【0040】〔実施例7〕実施例1の押出ラミネーター
を使用する際、共押出法でする以外は実施例1と同様に
行った。共押出法としては実施例1の樹脂組成5μm、
ペトロセン203を10μmの厚みで行った。結果を表
1に示す。
【0041】〔比較例1〕実施例1の樹脂組成物の代わ
りに以下の樹脂を使用する他は実施例1と同様に行っ
た。結果を表2に示す。
【0042】 低密度ポリエチレン樹脂 80重量% 〔ペトロセン203;東ソー(株)製〕 マレイン化ロジン 20重量% 〔ベッカサイトJ−896;大日本インキ化学工業(株)製〕
【0043】〔比較例2〕実施例1の樹脂組成物の代わ
りに以下の樹脂組成物を使用する他は実施例1と同様に
行った。結果を表2に示す。
【0044】 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂樹脂 80重量% 〔ウルトラセンUE−631;東ソー(株)製〕 マレイン化ロジン 20重量% 〔ベッカサイトJ−896;大日本インキ化学工業(株)製〕
【0045】〔比較例3〕実施例1の樹脂組成物の代わ
りにアクリル系水性樹脂MET W−165C(大日本
インキ化学工業(株)製)をグラビアコーターで4g/
2 塗工する他は実施例1と同様に行った。結果を表2
に示す。
【0046】〔比較例4〕厚さ25μmのポリエステル
フイルムの片側に下記の組成物の剥離ニスを版深度30
μmのグラビアコーターで全面均一に塗工した。
【0047】 剥離ニス ニトロセルロース樹脂 14重量% ポリウレタン樹脂 6重量% 酢酸エチル 80重量% 次に下記組成のホログラム形成アンカー剤を版深度30
μmのグラビアコーターで剥離ニスの上に全面均一に塗
工した。 (ホログラム形成アンカー剤) アクリル樹脂 20重量% メチルエチルケトン 40重量% 酢酸エチル 40重量% 次に、実施例1と同様ホログラムをかけ、アルミ蒸着を
行い、固形分100%の樹脂の代わりに、アクリルエマ
ルジョンを塗膜4μm塗布し、40g純白ロール紙と貼
合した後、基材フイルムを剥離した。結果を表2に示
す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】各評価項目に関する評価は以下の方法及び
評価基準で行った。 (輝度) :目視により判定した。 (光沢性) :日本電色のグロスメーター(60°/60°の反射)で測 定した。
【0051】 (接着性) :紙とアルミ蒸着との密着性をセロテープ剥離試験で測定し た。 (スクラッチ性):試料をステンレスのスパチラで擦り、その状態を目視によ り判定した。
【0052】(経済性) :剥離紙の有無で判断し
た。
【0053】表1及び2から、本発明に係わるホログラ
ム金属蒸着積層体は、輝度、光沢性、スクラッチ性、接
着性、経済性に優れていることが明らかである。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、低コストで、輝度、光
沢、スクラッチ性が優れたホログラム金属蒸着積層体を
提供することができる。特徴のあるホログラムラベル、
包装紙等として、ビールラベル、ウイスキーラベル等の
ラベル、雑誌、書籍の表紙、包装紙、更にはクレジット
カード、ICカード、有価証券等の偽造防止等に利用で
きる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層(1)と、該基材層に積層された
    該基材層の反対側表面にホログラムを形成した、エチレ
    ンとエチレン系不飽和カルボン酸からなる共重合体樹脂
    からなるホログラム形成樹脂層(2)と、該樹脂層上に
    設けられた金属蒸着層(3)とから成ることを特徴とす
    るホログラム金属蒸着積層体。
  2. 【請求項2】 前記したホログラム形成樹脂層(2)
    が、エチレンとエチレン系不飽和カルボン酸からなる共
    重合体樹脂と粘着付与剤とを含む樹脂層である請求項1
    に記載のホログラム金属蒸着積層体。
  3. 【請求項3】 前記したホログラム形成樹脂層(2)中
    のエチレン系不飽和カルボン酸の含有量が3〜30重量
    %である請求項1に記載のホログラム金属蒸着積層体。
  4. 【請求項4】 前記した粘着付与剤が重合ロジンである
    請求項2に記載のホログラム金属蒸着積層体。
  5. 【請求項5】 前記したホログラム形成樹脂層中の粘着
    付与剤の含有量が50重量%以下である請求項2に記載
    のホログラム金属蒸着積層体。
  6. 【請求項6】 ホログラム形成樹脂層(2)が8μ以上
    の層厚を有し、該樹脂層は固形分100%の樹脂によっ
    て形成される請求項1記載のホログラム金属蒸着積層
    体。
  7. 【請求項7】 ホログラム形成樹脂層(2)のホログラ
    ム形成面にアンカーコーティング剤(4)を有する請求
    項1に記載のホログラム金属蒸着積層体。
  8. 【請求項8】 前記したアンカーコーティング剤(4)
    が熱可塑性樹脂からなる請求項7に記載のホログラム金
    属蒸着積層体。
  9. 【請求項9】 基材層(1)の裏側に接着剤層(5)を
    有する請求項1に記載のホログラム金属蒸着積層体。
  10. 【請求項10】 前記した接着剤層がディレードタック
    接着剤である請求項9に記載のホログラム金属蒸着積層
    体。
  11. 【請求項11】 基材層(1)と、該基材層に積層され
    該基材層の反対側表面にホログラムを形成した、エチレ
    ンとエチレン系不飽和カルボン酸からなる共重合体樹脂
    からなるホログラム形成樹脂層(2)と、該樹脂層上に
    設けられた金属蒸着層(3)とから成るホログラム金属
    蒸着積層体の製造方法であって、エチレンとエチレン系
    不飽和カルボン酸からなる共重合体樹脂を基材層(1)
    に積層する工程に於いて、ホログラムに相当するエンボ
    ス構造を備えたチルロールを有する押出機を用いて単層
    押出法で積層することによりホログラム形成樹脂層
    (2)を基材層(1)上に形成することを特徴とするホ
    ログラム金属蒸着積層体の製造方法。
  12. 【請求項12】 基材層(1)と、該基材層に積層され
    該基材層の反対側表面にホログラムを形成した、エチレ
    ンとエチレン系不飽和カルボン酸からなる共重合体樹脂
    を含む複数の樹脂層からなるホログラム形成樹脂層
    (2)と、該樹脂層上に設けられた金属蒸着層(3)と
    から成るホログラム金属蒸着積層体の製造方法であっ
    て、エチレンとエチレン系不飽和カルボン酸からなる共
    重合体樹脂を含む複数の樹脂層からなるホログラム形成
    樹脂層を基材層(1)に積層する工程に於いて、ホログ
    ラムに相当するエンボス構造を備えたチルロールを有す
    る押出機を用いて基材層(1)と、エチレンとエチレン
    系不飽和カルボン酸からなる共重合体樹脂層との間に他
    の樹脂層を有し、共押出法で積層することによりホログ
    ラム形成樹脂層(2)を基材層(1)上に形成すること
    を特徴とするホログラム金属蒸着積層体の製造方法。
JP32396096A 1996-12-04 1996-12-04 ホログラム金属蒸着積層体及びその製造方法 Pending JPH10160936A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012040706A (ja) * 2010-08-16 2012-03-01 Kyowa Lamicoat:Kk ホログラムシート材の製造方法、及び、ホログラムシート材

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