JPH10160075A - ホース組立体及びこれに用いられるホースクランプ - Google Patents

ホース組立体及びこれに用いられるホースクランプ

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JPH10160075A
JPH10160075A JP33487196A JP33487196A JPH10160075A JP H10160075 A JPH10160075 A JP H10160075A JP 33487196 A JP33487196 A JP 33487196A JP 33487196 A JP33487196 A JP 33487196A JP H10160075 A JPH10160075 A JP H10160075A
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JP
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hose
circumferential
clamp
extending
width
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JP33487196A
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English (en)
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Masayuki Sasagawa
雅之 笹川
Tomoki Inoue
知己 井上
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホース組立体への接続パイプの嵌挿を容易に
すると共に、ホースクランプの締付力を均一にする。 【解決手段】 ホース組立体30に接続パイプ40を嵌
挿する際に、各クランプ部13が拡径されるが、連結部
11の近傍側である周方向基部12a1 、12b1 に対
して、周方向端部12a2 、12b2 側に比べて構造上
大きな応力が加えられる。しかし、周方向基部の軸方向
幅mが周方向端部の軸方向幅nに比べて広幅に形成され
ており、より大きな応力が加わる周方向基部の強度が周
方向端部の強度に比べて高められている。そのため、周
方向端部の変形に対し、周方向基部の過大な変形が抑制
され、クランプ部全体に均一な拡径となる。ホースクラ
ンプ10の拡径が均一に行われることにより、接続パイ
プのホース組立体への嵌挿が容易になり、ホースクラン
プの締付力についてもクランプ部全体で均一にされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接続パイプ、コネ
クタ等の筒状の接続部材の挿入端部をゴムホース等の弾
性ホースのホース端部に圧入せしめて強固に接続するた
めのホース組立体及びこれに用いられるホースクランプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のホース組立体は、その接
続構造として、大別してスリーブ金具を用いる金具加締
めによるものと、ホースクランプを用いるクランプ締め
によるものとが知られている。金具加締めによる接続構
造は、予め挿入管部の外周に接着剤やシーラント剤を塗
布しておき、これをホースの接続端部に嵌挿し、外側か
らホースに外嵌されたスリーブ金具を加締めることによ
り、両者の接触部を密着固定させていた。この接続構造
の場合、接続のシール性が良好でホースの耐引抜性が優
れ、使用中にホースが劣化して弾力性が低下し、いわゆ
るホースのへたりによっても信頼性が損なわれることは
なく、長期の接続信頼性が得られる。また、金具締め
は、強固な接続が形成されているため、一般ユーザー等
によって容易に外すことができないという利点を有して
いる。しかし、この金具締めの場合、スリーブ金具及び
加締め作業が必要となるため、高価になるという問題が
ある。
【0003】クランプ締めについては、大別すると平板
状のばね材を縮径するようにリング状に形成したばね式
クランプと、略リング状に形成した板材の両端をねじで
締め付けて縮径させるねじ式クランプとがある。これら
クランプ締めの接続部分のシール性については、クラン
プによるホースへの締付力と、それによって形成された
挿入管部の外周とホース内周との接合面の貼付け性によ
って確保されるようになっている。いずれのクランプ締
めも、部品数が少なくてすみ、また接続作業が簡易であ
るため、接続構造が安価に提供されるという利点があ
る。しかし、クランプ締めについては、一般ユーザーが
これを容易に取り外すことができるような構造であり、
いったん取り外された場合、接続部分を再度接続して
も、使用中にホースが劣化して弾力性が低下している為
に、再締め付け後は、初期の貼付け性を再現することが
期待できず、挿入管部の外周とホース内周の貼付け性は
極端に弱められ、当初のシール性を確保できなくなると
いう問題がある。クランプ締めの場合、ホースが熱劣化
して締付力が弱くなったときに、接続部分のシール性は
ホースとパイプの貼付け力によることになるが、かかる
貼付け力は制御不能な要素であり、貼り付けの信頼性に
欠けるという問題がある。
【0004】さらに、これらクランプ締めの欠点として
ねじ式クランプの場合、適切なシール性を得るために、
当初の接続の作業時や、使用中のホースのへたりや、ね
じのゆるみに対処するために、定期的なねじ締めトルク
の管理が必要となる。また、ばね式クランプの場合、予
めばねを押し広げて両端の爪をホルダにより保持してい
るものについてはホルダを取り外す作業が必要であり、
また爪をつかんでばねを押し広げた状態でばねクランプ
部材の位置合わせを行う作業が必要であるので、これら
の作業を行うために比較的広い作業スペースが必要であ
り、ホースのへたりに追従してホースを締め付ける機能
は有するが、真円形状に締め付けることができず、ホー
ス外周全体を均一に締め付けることができない問題があ
る。
【0005】これに対して、比較例として、図10、1
1に示すように、ホースに装着したまま接続パイプと組
み付けが可能なホースクランプ1が考えられる。このホ
ースクランプ1は、バネ弾性を有する一定肉厚の板材か
らなり、軸方向に延びた長尺板状の連結部2と、その両
長辺側から直角方向に互い違いに延出され、円弧形に曲
げられてかつ同軸的に配列された複数のクランプ部3を
設けており、クランプ部3の先端を外側に向けて半円形
に丸めて拡径部3aとしている。このホースクランプ1
の場合、ホースクランプ1が圧入されたゴムホースに接
続パイプを嵌挿するとき、ホースは、接続パイプの先端
のバルジ部やスプール部等の長さ方向の凹凸部に追随し
て径方向に凹凸形状に変形する。これに応じてホースク
ランプ1も各クランプ部3が互いに独立してホース外周
の凹凸形状に応じて変化するので、接続パイプ側の外周
形状に関わらずホースと接続パイプの締結が確実に行わ
れる。そのため、ホース接続部の耐引抜性やシール性が
高められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、比較例では、
ホースクランプ1を拡径する際、図11に示すように、
二点鎖線で示す拡径前の状態から、拡径部3aを互いに
接近させるように力Fを加えることにより行われるが、
各クランプ部3の軸方向幅が均一であるため、各径部3
aからの距離が長くなるほど加わる応力fが大きくな
り、連結部2で応力が最大fmax になる。そのため、図
11の実線に示すように、クランプ部3の広がり方が真
円形状に均一に広がるのではなくいびつになる。そのた
め、ホースクランプ1が装着されたホースへの接続パイ
プの挿入性が悪化し、挿入作業が困難になるという問題
がある。また、逆に、拡径されたホースクランプ1の接
続パイプに対する締付力も円周全体で不均一となり、ホ
ース組立体のシール性能が損なわれるという問題があ
る。本発明は、上記した問題を解決しようとするもの
で、接続部材の嵌挿が容易であると共に、締付力の均一
なホース組立体及びこれに用いられるホースクランプを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するために、上記請求項1に係る発明の構成上の
特徴は、筒状の接続部材の挿入端部を弾性ホースのホー
ス端部の内周面に相対的に圧入せしめて強固に接続する
ためのホース組立体であって、弾性ホースと、弾性ホー
スのホース端部の外周に緊締状態に嵌挿された筒状のク
ランプとを備え、筒状のクランプが、バネ弾性を有し周
方向幅と軸方向幅を有する一定肉厚の板材からなり、板
材の周方向幅の中央部を軸方向に残すと共に、軸方向幅
に間隔を隔てて、中央部からそれぞれ周方向両端に延び
る複数の切り欠きを設けて、中央部からそれぞれ周方向
両端に延びたスカート部を形成した素材から、中央部に
形成された軸方向に延びた断面円弧状の連結部と、連結
部から周方向に延出されかつ軸方向に間隔を隔てて同軸
的に列設されたスカート部にて形成された軸方向幅を持
つ周方向に対をなす複数の円弧形状のクランプ部とから
なり、クランプ部は連結部から中央部まで延びる周方向
基部と、基部から先端に向かって延びる周方向端部とを
備え、周方向基部の軸方向幅が周方向端部の軸方向幅よ
りも広幅に形成されていることにある。
【0008】上記のように構成した請求項1に係る発明
においては、筒状の接続部材をホース組立体に嵌挿する
際に、クランプが拡径されるが、このとき円弧形状のク
ランプ部の連結部の近傍側である周方向基部に対して、
周方向端部側に比べて構造上大きな応力が加えられる。
しかし、周方向基部の軸方向幅が周方向端部の軸方向幅
に比べて広幅に形成されているため、より大きな応力が
加わる軸方向基部の強度が軸方向端部の強度に比べて高
められている。そのため、軸方向端部の変形に対し、軸
方向基部の過大な変形が抑制され、クランプ部全体に均
一な変形となり、真円形状に近似した拡径が実現され
る。
【0009】その結果、請求項1の発明によれば、ホー
スクランプの拡径が均一に行われることにより、ホース
組立体の接続部材への嵌挿が容易になり、嵌挿の作業性
が高められる。また、ホースクランプの締付力について
もクランプ部全体で均一にされるので、ホース組立体の
耐引抜性やシール性が高められる。特に、ホースが熱劣
化して締付力が弱くなったときでも、接続部分のシール
性はホースと接続部材の貼付け力によることになるが、
ホースクランプの締付力がクランプ部全体で均一にされ
たことにより、貼付け力も高められ、シール性も確保さ
れる。
【0010】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載のホース組立体において、
周方向に対をなす円弧状のクランプ部が同一円状に形成
されていることにある。上記のように構成した請求項2
に係る発明においては、かかる形状にクランプ部を構成
することにより、上記請求項1の発明の効果が得られ
る。
【0011】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載のホース組立体において、
周方向に対をなす円弧状のクランプ部が、互いに交互に
千鳥に同軸的に形成されていることにある。上記のよう
に構成した請求項3に係る発明においては、かかる形状
にクランプ部を構成することにより、上記請求項1の発
明の効果が得られる。
【0012】また、上記請求項4に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1から請求項3のいずれか1つに記
載のホース組立体において、クランプ部の周方向端部の
先端が互いに同軸に重なっていることにある。上記のよ
うに構成した請求項4に係る発明においては、上記請求
項1ないし請求項3の発明の効果に加えて、ホース組立
体に接続部材を嵌挿する際に、各々のクランプ部が軸方
向にずれることを防止でき、所定位置にクランプ部を位
置決めでき、良好な締め付けを確保できる。
【0013】また、上記請求項5に係る発明の構成上の
特徴は、弾性ホースのホース端部の外周に緊締状態に嵌
挿される筒状のホースクランプであって、バネ弾性を有
し周方向幅と軸方向幅を有する一定肉厚の板材からな
り、板材の周方向幅の中央部を軸方向に残すと共に、軸
方向幅に間隔を隔てて、中央部からそれぞれ周方向両端
に延びる複数の切り欠きを設けて、中央部からそれぞれ
周方向両端に延びたスカート部を形成した素材から、中
央部に形成された軸方向に延びた断面円弧状の連結部
と、連結部から周方向に延出されかつ軸方向に間隔を隔
てて同軸的に列設されたスカート部にて形成された軸方
向幅を持つ周方向に対をなす複数の円弧形状のクランプ
部とからなり、クランプ部は連結部から中央部まで延び
る周方向基部と、基部から先端に向かって延びる周方向
端部とを備え、周方向基部の軸方向幅が周方向端部の軸
方向幅よりも広幅に形成されていることにある。
【0014】上記のように構成した請求項5に係る発明
においては、複数の円弧形状のクランプ部を拡径すると
き、クランプ部の連結部の近傍側である周方向基部に対
して、周方向端部側に比べて構造上大きな応力が加えら
れる。しかし、周方向基部の軸方向幅が周方向端部の軸
方向幅に比べて広幅に形成されているため、より大きな
応力が加わる軸方向基部の強度が軸方向端部の強度に比
べて高められている。そのため、軸方向端部の変形に対
し、軸方向基部の過大な変形が抑制され、クランプ部全
体に均一な変形となり、真円形状に近似した拡径が実現
される。
【0015】その結果、請求項5の発明によれば、ホー
スクランプの拡径が均一に行われることにより、ホース
端部へのホースクランプの嵌挿が容易になり、嵌挿の作
業性が高められる。また、このホース端部にホースクラ
ンプを嵌挿したホース組立体に、筒状の接続部材の挿入
端部を圧入して接続する場合にも、クランプ部の同様な
作用により、接続部材の嵌挿の作業性が高められると共
に、ホース組立体の耐引抜性やシール性が高められる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1は、第1の実施形態に係るゴ
ム製のホースの端部の外周にホースクランプ10を嵌挿
してなるホース組立体を一部破断面図により示したもの
であり、図2はホースクランプ10を正面図及び側面図
により示したものである。
【0017】ホースクランプ10は、図2に示すよう
に、金属製のばね板材を用いた筒状体であり、周方向中
央に形成された軸方向に延びた断面円弧状の連結部11
と、連結部11から周方向両側に互いに対向して延出さ
れかつ軸方向に間隔cを隔てて同軸的に列設された所定
軸方向幅mを有する半円弧状の複数のスカート部12
a、12bを設けている。これらの連結部11を挟んで
対向する複数対のスカート部12a、12bにより、複
数の円弧形状のクランプ部13が構成されている。スカ
ート部12a、12bは、連結部11側から中間部分ま
で延びる周方向基部12a1 、12b1 と、中間部分か
ら先端に向かって延びる周方向端部12a2、12b2
とを備えている。両周方向端部12a2 、12b2 は、
両周方向基部12a1 、12b1 の軸方向の互いに反対
端側からを軸方向の略半分を切り欠いて形成され、互い
に重なり合わない千鳥状に配列されており、従って、周
方向端部12a2 、12b2 の軸方向幅nは、周方向基
部12a1 、12b1 の軸方向幅mの約半分にされてい
る。また、各周方向端部12a2 、12b2 の先端部
は、所定範囲で交差しており、最先端部が、径方向外側
に向けて折り返されて、円弧状の拡径部14a、14b
に形成されている。
【0018】ホースクランプ10は、図3に示すよう
に、金属製のばね板材から打ち抜き加工によって形成さ
れた打ち抜き素材20が用いられる。打ち抜き素材20
は、長方形状で、長手方向中間位置に所定幅の帯状部2
1が設けられ、帯状部21の両側から幅mでかつ隙間c
で互いに対向した位置から延出されたリボン片22、2
3が配置されている。リボン片22、23は、帯状部2
1から所定寸法離れた位置から互いに軸方向反対側が略
半分切り取られた細幅部22a、23aにされている。
細幅部22a、23aの開始位置は、R形状にされてい
る。そして、各リボン片22、23は、帯状部21を中
心位置として曲折され、両先端側の一部が同軸的に交差
し合う筒形状に形成される。さらに、各リボン片22、
23の両端は、径方向外側に向けて曲折され、さらに略
半円形に曲げられて、ホースクランプ10に形成され
る。
【0019】つぎに、ホースクランプ10のゴム製のホ
ース31への装着について説明する。まず、ホースクラ
ンプ10を、治具等を用いて拡径部14a、14bを外
方向に移動させてスカート部12a,12bを拡径さ
せ、拡径したクランプ部13をホース31の端部の外周
に嵌挿する。各クランプ部13は、その弾性により縮径
方向に付勢されるので、ホース31の外周に外れないよ
うに確実に取り付けられ、図1に示すようなホース組立
体30が得られる。ここで、拡径部14a、14bが外
側に向けて略半円形状に丸められているため、拡径が容
易に行われると共に、拡径部14a、14b先端の当接
によるホース31の損傷を防止できる。
【0020】つぎに、図1に示すように、ホース組立体
30の内周面に、接続パイプ40の挿入端部を圧入し、
ホース31の先端が接続パイプ40に設けたストッパ4
1に当るまで押し付ける。接続パイプ40の圧入に伴
い、ホース31の外周はバルジ部42に押されて径方向
に凹凸形状に変形する。これに応じて、ホース外周に装
着されたホースクランプ10は、各クランプ部13が互
いに独立してホース31の外周の凹凸形状に応じて不規
則に拡径され、接続パイプ40に対してホース31の嵌
挿が行われる。
【0021】このホース組立体30に接続パイプ40を
嵌挿する際に、図4に示すように、二点鎖線により示す
各クランプ部13が拡径されるが、このとき円弧形状の
クランプ部13の連結部11の近傍側である周方向基部
12a1 、12b1 に対して、周方向端部12a2 、1
2b2 側に比べて構造上大きな応力が加えられる。しか
し、周方向基部12a1 、12b1 の軸方向幅mが周方
向端部12a2 、12b2 の軸方向幅nに比べて広幅に
形成されているため、より大きな応力が加わる周方向基
部12a1 、12b1 の強度が周方向端部12a2 、1
2b2 の強度に比べて高められている。そのため、周方
向端部12a2 、12b2 の変形に対し、周方向基部1
2a1 、12b1 の過大な変形が抑制され、図4の実線
に示すように、クランプ部13全体に均一な変形とな
り、真円形状に近似した拡径が実現される。
【0022】そのため、本実施形態によれば、ホースク
ランプ10の拡径が均一に行われることにより、接続パ
イプ40のホース組立体30への嵌挿が容易になり、嵌
挿の作業性が高められる。また、ホースクランプ10の
締付力についてもクランプ部13全体で均一に締め付け
が行われるので、ホース組立体30の耐引抜性やシール
性が高められる。特に、ホース31が熱劣化して締付力
が弱くなったときでも、ホースクランプ10の締付力が
クランプ部13全体で均一にされたことにより、ホース
31と接続パイプ40の貼付け力が高められ、シール性
も確保される。また、クランプ部13の周方向端部12
a2 、12b2 の先端が互いに同軸に重なっていること
により、接続パイプ40をホース組立体30に嵌挿する
際に、各々のクランプ部13が軸方向にずれることを防
止できるので、所定位置にクランプ部13を位置決めで
き、良好な締め付けを確保できる。
【0023】さらに、ホース31の変形に応じてホース
クランプ10も各クランプ部13が互いに独立してホー
ス外周の凹凸形状に応じて変化するので、接続パイプ4
0側の外周形状に関わらずホース組立体30と接続パイ
プ40の締め付けが適正かつ強固に行われる。そのた
め、凹凸を有する接続パイプ40とホース組立体30と
の接続部において、ホースクランプ10によりホース組
立体30の耐引抜性やシール性が適正状態に高められ
る。また、各クランプ部13はその弾性力により縮径方
向に付勢されるので、使用中のホース31のへたりを補
うことができ、長期にわたってホース組立体30の耐引
抜性やシール性を良好に維持することができる。
【0024】また、各クランプ部13により接続パイプ
40の凹凸形状に応じて最適な締め付けが行われること
により、各クランプ部13自体の締付力を従来の適正な
締め付けができないホースクランプより弱くすることが
でき、その結果、接続パイプ40のホース組立体30へ
の嵌挿が一層容易に行われる。さらに、ホースクランプ
10は、全ての拡径部14a、14bを同時に接近させ
てクランプ部13を拡径するための治具がなければ分解
困難な印象を与えるため、一般ユーザーによる接続部の
取り外しを防止でき、ホース組立体30と接続パイプ4
0の接続部分の信頼性が維持される。
【0025】つぎに、上記実施形態の変形例について説
明する。変形例1は、図5に示すように、ホースクラン
プ50の複数のスカート部52a、52bを連結部51
の両側から互いに対向すると共に軸方向にわずかに位置
をずらせて設けたものである。スカート部52a、52
bにより、複数の円弧形状のクランプ部53が構成され
ている。スカート部52a、52bは、連結部51から
中間部分まで延びる周方向基部52a1 、52b1 と、
中間部分から先端に向かって延びる周方向端部52a2
、52b2 とを備えている。周方向端部52a2 、5
2b2 は、周方向基部52a1 、52b1 を軸方向の両
端側から切り欠いて形成され、連結部51を挟んで同一
円上にはなく互いに交差した千鳥に配列されておりてお
り、周方向端部52a2 、52b2 の軸方向幅は、周方
向基部52a1 、52b1 の軸方向幅の約半分にされて
いる。また、各周方向端部52a2 、52b2 の先端部
は、所定範囲で交差しており、最先端部は、径方向外側
に向けて折り返されて、円弧状の拡径部54a、54b
に形成されている。このホースクランプ50は、図6に
示すような金属製のばね板材から打ち抜き加工によって
形成された打ち抜き素材60が用いられる。変形例1の
ホースクランプ50を用いることによっても、上記実施
形態に示したホースクランプ10と同様の効果が得られ
る。
【0026】変形例2は、図7に示すように、ホースク
ランプ70の複数のスカート部72a、72bを連結部
71の両側から軸方向に互いに軸方向幅だけ位置をずら
せて千鳥状に設けたものである。両スカート部72a、
72bにより、複数の円弧形状のクランプ部73が構成
されている。スカート部72a、72bは、連結部71
から中間部分まで延びる周方向基部72a1 、72b1
と、中間部分から先端に向かって延びる周方向端部72
a2 、72b2 とを備えている。周方向端部72a2 、
72b2 は、周方向基部72a1 、72b1 を軸方向の
互いに反対端側からを軸方向の略半分を切り欠いて形成
されており、周方向端部72a2 、72b2 の軸方向幅
は、周方向基部72a1 、72b1 の軸方向幅の約半分
にされている。また、周方向端部72a2 、72b2
は、連結部71を挟んで互いに隣接して交差した千鳥に
配列されており、各周方向端部72a2 、72b2 の先
端部は、所定範囲で交差し、最先端部は、径方向外側に
向けて折り返されて、円弧状の拡径部74a、74bに
形成されている。このホースクランプ70は、図8に示
すような金属製のばね板材から打ち抜き加工によって形
成された打ち抜き素材80が用いられる。変形例2のホ
ースクランプ70を用いることによっても、上記ホース
クランプ10と同様の効果が得られる。
【0027】次に、変形例3について説明する。上記実
施形態及び変形例1、2においては、各ホースクランプ
の連結部を挟んだ両スカート部の周方向端部の先端は、
一部が交差し互いに重ならないように形成されている
が、変形例3では、ホースクランプ90が、図9に示す
ように、両スカート部92a、92bの周方向端部が同
一円上に位置するようにされ、かつ両スカート部92
a、92bの先端部93a、93bが交差しないように
されており、先端部93a、93bが互いに干渉しあわ
ないようにされている。変形例3によっても、ホースク
ランプ90の拡径による真円性は確保され、上記したよ
うな接続パイプのホース組立体への嵌挿の容易さが得ら
れると共に締め付けの均一性も得られる。ただし、両拡
径部間に隙間が生じることにより、この部分の締付力が
わずかに低下することは、使用において考慮する必要は
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるホース組立体を接続
パイプに外嵌した状態を概略的に示す一部破断面図であ
る。
【図2】同ホース組立体に使用するホースクランプを概
略的に示す正面図及び側面図である。
【図3】同ホースクランプを形成する打ち抜き素材を概
略的に示す平面図である。
【図4】同ホースクランプの拡径前後の状態を示す正面
図である。
【図5】変形例1のホースクランプを概略的に示す正面
図及び側面図である。
【図6】同ホースクランプを形成する打ち抜き素材を概
略的に示す平面図である。
【図7】変形例2のホースクランプを概略的に示す正面
図及び側面図である。
【図8】同ホースクランプを形成する打ち抜き素材を概
略的に示す平面図である。
【図9】変形例3のホースクランプを概略的に示す正面
図及び側面図である。
【図10】比較例であるホースクランプを概略的に示す
平面図及び側面図である。
【図11】同ホースクランプの拡径前後の状態を示す正
面図である。
【符号の説明】
10…ホースクランプ、11…連結部、12a,12b
…スカート部、12a1,12b1 …周方向基部、12
a2 ,12b2 …周方向端部、13…クランプ部、14
a,14b…拡径部、20…打ち抜き素材、30…ホー
ス組立体、31…ホース、40…接続パイプ、50…ホ
ースクランプ、51…連結部、52a,52b…スカー
ト部、52a1 ,52b1 …周方向基部、52a2 ,5
2b2 …周方向端部、53…クランプ部、54a,54
b…拡径部、60…打ち抜き素材、70…ホースクラン
プ、71…連結部、72a,72b…スカート部、72
a1,72b1 …周方向基部、72a2 ,72b2 …周
方向端部、73…クランプ部、74a,74b…拡径
部、80…打ち抜き素材、90…ホースクランプ、92
a,92b…スカート部、93a,93b…先端部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の接続部材の挿入端部を弾性ホース
    のホース端部の内周面に相対的に圧入せしめて強固に接
    続するためのホース組立体であって、 前記弾性ホースと、該弾性ホースの前記ホース端部の外
    周に緊締状態に嵌挿された筒状のクランプとを備え、 該筒状のクランプが、バネ弾性を有し周方向幅と軸方向
    幅を有する一定肉厚の板材からなり、該板材の周方向幅
    の中央部を軸方向に残すと共に、軸方向幅に間隔を隔て
    て、該中央部からそれぞれ周方向両端に延びる複数の切
    り欠きを設けて、該中央部からそれぞれ周方向両端に延
    びたスカート部を形成した素材から、該中央部に形成さ
    れた軸方向に延びた断面円弧状の連結部と、該連結部か
    ら周方向に延出されかつ軸方向に間隔を隔てて同軸的に
    列設された前記スカート部にて形成された軸方向幅を持
    つ周方向に対をなす複数の円弧形状のクランプ部とから
    なり、該クランプ部は前記連結部から中央部まで延びる
    周方向基部と、該基部から先端に向かって延びる周方向
    端部とを備え、該周方向基部の軸方向幅が該周方向端部
    の軸方向幅よりも広幅に形成されていることを特徴とす
    るホース組立体。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のホース組立体にお
    いて、前記周方向に対をなす円弧状のクランプ部が同一
    円状に形成されていることを特徴とするホース組立体。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載のホース組立体にお
    いて、前記周方向に対をなす円弧状のクランプ部が、互
    いに交互に千鳥に同軸的に形成されていることを特徴と
    するホース組立体。
  4. 【請求項4】 前記請求項1から請求項3のいずれか1
    つに記載のホース組立体において、前記クランプ部の周
    方向端部の先端が互いに同軸に重なっていることを特徴
    とするホース組立体。
  5. 【請求項5】 弾性ホースのホース端部の外周に緊締状
    態に嵌挿される筒状のホースクランプであって、 バネ弾性を有し周方向幅と軸方向幅を有する一定肉厚の
    板材からなり、該板材の周方向幅の中央部を軸方向に残
    すと共に、軸方向幅に間隔を隔てて、該中央部からそれ
    ぞれ周方向両端に延びる複数の切り欠きを設けて、該中
    央部からそれぞれ周方向両端に延びたスカート部を形成
    した素材から、該中央部に形成された軸方向に延びた断
    面円弧状の連結部と、該連結部から周方向に延出されか
    つ軸方向に間隔を隔てて同軸的に列設された前記スカー
    ト部にて形成された軸方向幅を持つ周方向に対をなす複
    数の円弧形状のクランプ部とからなり、該クランプ部は
    前記連結部から中央部まで延びる周方向基部と、該基部
    から先端に向かって延びる周方向端部とを備え、該周方
    向基部の軸方向幅が該周方向端部の軸方向幅よりも広幅
    に形成されていることを特徴とするホースクランプ。
JP33487196A 1996-11-30 1996-11-30 ホース組立体及びこれに用いられるホースクランプ Pending JPH10160075A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008175313A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Kurimoto Ltd 全周締結用止水バンド

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