JPH10159675A - シールリング - Google Patents

シールリング

Info

Publication number
JPH10159675A
JPH10159675A JP8317997A JP31799796A JPH10159675A JP H10159675 A JPH10159675 A JP H10159675A JP 8317997 A JP8317997 A JP 8317997A JP 31799796 A JP31799796 A JP 31799796A JP H10159675 A JPH10159675 A JP H10159675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral surface
ring member
ring
inner peripheral
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8317997A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Ogawa
穣 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP8317997A priority Critical patent/JPH10159675A/ja
Publication of JPH10159675A publication Critical patent/JPH10159675A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば燃料噴射弁において筒状に形成されたケ
ースの内周面と固定鉄心の外周面との間を、確実にシー
ルすることのできるシールリングを提供する。 【解決手段】燃料噴射弁11は円筒状のケース12を備
え、ケース12内には固定鉄心13が挿入される。固定
鉄心13の先端部(図中下端部)外周面と、ケース12
の先端部内周面との間にはシールリング18が嵌め込ま
れる。このシールリング18は、ケース12と固定鉄心
13との間に挿入される第1リング部材31と、その第
1リング部材31に組み付けられる第2リング部材32
とから構成される。第1リング部材31にはリング溝3
3が彫り込まれ、そのリング溝33に第2リング部材3
2が挿入組付されると、第1リング部材31の径方向厚
さが拡大する。その結果、ケース12の内周面と固定鉄
心13の外周面との間は、シールリング18によって確
実にシールされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用の
燃料噴射弁に採用するのに好適なシールリングに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用の内燃機関等において
は、燃料を供給するための燃料噴射弁が搭載されてい
る。このような燃料噴射弁として、例えば特開平6−1
85426号公報に記載されたものが知られている。
【0003】図6に示すように、この燃料噴射弁81の
ハウジング82内には、固定鉄心83と可動鉄心84と
が同軸上で延びるように設けられ、固定鉄心83と可動
鉄心84との間にはコイルスプリング85が設けられて
いる。固定鉄心83は筒状に形成され、その固定鉄心8
3の内部へは燃料が送り出されるようになっている。
又、固定鉄心83は筒状に形成された合成樹脂製のボビ
ン86を貫通しており、同ボビン86の外周には電磁コ
イル87が巻き付けられている。
【0004】可動鉄心84にはニードル弁88が設けら
れ、ハウジング82の先端(図6の下端)においてニー
ドル弁88の先端に対応する位置には燃料噴射孔89が
設けられている。そして、ニードル弁88は、上記コイ
ルスプリング85の付勢力により、燃料噴射孔89を閉
じる位置に保持されている。又、電磁コイル87を励磁
すると、可動鉄心84及びニードル弁88がコイルスプ
リング85の付勢力に抗して図中上方に移動し、燃料噴
射孔89が開く。その結果、固定鉄心83の内部を介し
てハウジング82内へ送り出された燃料が、燃料噴射孔
89から噴射されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした燃
料噴射弁81では、固定鉄心83の内部からハウジング
82内へ送り出された燃料が、電磁コイル87側へ流れ
込まないようにするためのOリング90が設けられてい
る。
【0006】即ち、ハウジング82の内部には固定鉄心
83の先端を囲う筒部91が突出形成され、その筒部9
1の内周面と固定鉄心83の外周面との間に上記Oリン
グ90が挟まれている。そして、このOリング90によ
って、筒部91の内周面と固定鉄心83の外周面との間
がシールされるようになっている。
【0007】しかし、燃料噴射圧力が高いタイプの燃料
噴射弁81では、上記Oリング90に働く燃料の圧力が
高くなるために同Oリング90が変形し、筒部91の内
周面と固定鉄心83の外周面との間におけるシール性の
低下も避け得ないものとなっている。
【0008】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、例えば上記筒部の内周面と
固定鉄心の外周面との間など、筒部材の内周面と挿入部
材の外周面との間を、確実にシールすることのできるシ
ールリングを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、特に、筒部材の内周面と
前記挿入部材の外周面との間に挿入される第1リング部
材と、前記第1リング部材に組み付けられる第2リング
部材とからシールリングを構成し、前記第1リング部材
は前記第2リング部材の組み付けによって径方向厚さが
拡大するものとした。
【0010】同構成によれば、第1リング部材と第2リ
ング部材との組み付けにより、第1リング部材の径方向
厚さが拡大すると、その第1リング部材の内周面及び外
周面が、それぞれ挿入部材の外周面及び筒部材の内周面
に押し付けられる。そのため、筒部材の内周面と挿入部
材の外周面との間を確実にシールすることができるよう
になる。
【0011】請求項2記載の発明では、前記第1リング
部材は、前記第2リング部材との組み付け時に、前記筒
部材の内周面及び前記挿入部材の外周面へ押し付けられ
ることにより、同内周面及び外周面と密着するように変
形する非平面状のシール面を備えるものとした。
【0012】同構成によれば、第1リング部材と第2リ
ング部材との組み付けを行うと、シール面が筒部材の内
周面及び挿入部材の外周面に密着するため、シールリン
グのシール性を向上させることができるようになる。
【0013】請求項3記載の発明では、前記シール面は
多数の凸部が形成されたものとした。同構成によれば、
各凸部が筒部材の内周面及び挿入部材の外周面に食い込
んだ状態でシール面が同内周面及び外周面に密着するた
め、シールリングに高圧が働いたときに同リングがずれ
るのを防止することができるようになる。
【0014】請求項4記載の発明では、前記第2リング
部材は、前記第1リング部材への組み付け方向先端へ向
かうほど縮径するテーパ面を備えるものとした。同構成
によれば、第2リング部材に形成されたテーパ面によ
り、第1リング部材に対する第2リング部材の組み付け
が容易になる。
【0015】請求項5記載の発明では、特に、筒部材の
内周面及び前記挿入部材の外周面の一方に装着される第
1リング部材と、同筒部材の内周面及び前記挿入部材の
外周面の他方に装着される第2リング部材とからシール
リングを構成し、前記第1リング部材及び前記第2リン
グ部材は、その互いの組み付けによって径方向厚さが拡
大するものとした。
【0016】同構成によれば、第1リング部材と第2リ
ング部材との組み付けにより、第1及び第2リング部材
の径方向厚さが拡大すると、その第1及び第2リング部
材における内周面及び外周面が、それぞれ挿入部材の外
周面及び筒部材の内周面に押し付けられる。そのため、
筒部材の内周面と挿入部材の外周面との間を確実にシー
ルすることができるようになる。
【0017】請求項6記載の発明では、前記第1リング
部材及び前記第2リング部材は、その互いの組み付け時
に、前記筒部材の内周面及び前記挿入部材の外周面へ押
し付けられることにより、同内周面及び外周面と密着す
るように変形する非平面状のシール面を備えるものとし
た。
【0018】同構成によれば、第1リング部材と第2リ
ング部材との組み付けを行うと、シール面が筒部材の内
周面及び挿入部材の外周面に密着するため、シールリン
グのシール性を向上させることができるようになる。
【0019】請求項7記載の発明では、前記シール面は
多数の凸部が形成されたものとした。同構成によれば、
各凸部が筒部材の内周面及び挿入部材の外周面に食い込
んだ状態でシール面が同内周面及び外周面に密着するた
め、シールリングに高圧が働いたときに同リングがずれ
るのを防止することができるようになる。
【0020】請求項8記載の発明では、前記第1リング
部材及び前記第2リング部材は、その互いの組み付け方
向先端へ向かうほど縮径するテーパ面を備えるものとし
た。同構成によれば、第1及び第2リング部材に形成さ
れたテーパ面により、第1リング部材と第2リング部材
との組み付けが容易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるシールリン
グを燃料噴射弁に適用した一実施形態を図1及び図2に
従って説明する。
【0022】図1に示すように、燃料噴射弁11は、円
筒状に形成されたケース12を備えている。ケース12
内には管状に形成された固定鉄心13が挿入され、同固
定鉄心13はケース12の軸線上で延びている。固定鉄
心13の内部には燃料管14が嵌め込まれ、その燃料管
14の内部(固定鉄心13の内部)は燃料を送り出すた
めの燃料通路15となっている。又、固定鉄心13は、
筒状に形成された合成樹脂製のボビン16を貫通し、ボ
ビン16の外周には電磁コイル17が巻き付けられてい
る。
【0023】そして、固定鉄心13の先端部(図1の下
端部)外周面と、ケース12の先端部内周面との間には
シールリング18が嵌め込まれている。このシールリン
グ18により、ケース12の先端側から同ケース12と
固定鉄心13との間に位置する電磁コイル17へ向かっ
ての燃料の流入が規制される。
【0024】ケース12の先端にはガイド筒19が取り
付けられている。このガイド筒19の内部には小径内周
部19aと、小径内周部19aよりも先端側に位置する
大径内周部19bとが設けられている。そして、ガイド
筒19の小径内周部19aには、可動鉄心20が固定鉄
心13の軸線に沿って移動できるように挿入されてい
る。その可動鉄心20と固定鉄心13との間には、コイ
ルスプリング21が設けられている。又、可動鉄心20
には、燃料噴射弁11の先端側へ向かって突出するニー
ドル弁22が設けられている。
【0025】一方、ガイド筒19の大径内周部19bに
は、筒状に形成されたノズル23が嵌め込まれ、ノズル
23の先端部には燃料噴射孔24が設けられている。こ
の燃料噴射孔24は、ノズル23の内部、及び可動鉄心
20の内部に形成された通路20aを介して、前記燃料
通路15に連通している。
【0026】燃料噴射孔24の内側開口部は、上記ニー
ドル弁22によって開閉されるようになっている。即
ち、電磁コイル17の消磁状態においては、コイルスプ
リング21の付勢力によりニードル弁22が燃料噴射孔
24の内側開口部を閉じる位置に保持される。又、電磁
コイル17が励磁されると、可動鉄心20がコイルスプ
リング21の付勢力に抗して固定鉄心13へ接近する方
向へ移動し、この可動鉄心20に伴ってニードル弁22
も移動する。そして、ニードル弁22の移動に伴って、
燃料噴射孔24の内側開口部が開放される。従って、電
磁コイル17を断続的に励磁することにより、可動鉄心
20及びニードル弁22が固定鉄心13の軸線上で往復
移動することとなり、これら可動鉄心20及びニードル
弁22の往復移動に伴い、燃料噴射孔24が断続的に開
閉されて同孔24から燃料が断続的に噴射されるように
なる。
【0027】次に、上記シールリング18の具体的構成
を図2に基づいて説明する。同図に示されるように、シ
ールリング18はケース12と固定鉄心13との間に挿
入される第1リング部材31と、その第1リング部材3
1に組み付けられる第2リング部材32とから構成され
ている。
【0028】第1リング部材31は円環状に形成されて
いる。そして、第1リング部材31には、同じく円環状
に形成されたリング溝33が設けられている。このリン
グ溝33は、第1リング部材31の軸線方向先端面(図
2の下端面)から同軸線方向へ彫り込まれている。又、
第1リング部材31の内周面及び外周面は、山形をなす
多数の凸部34a,35aが形成されたシール面34,
35となっている。
【0029】第2リング部材32は、第1リング部材3
1と同じく円環状に形成されている。第2リング部材3
2の軸線方向一端面は挿入面32aが形成され、挿入面
32aにおける径方向の幅はリング溝33における径方
向の幅とほぼ同じ値となっている。そして、第2リング
部材32の内周面32b及び外周面32cは、第2リン
グ部材32の径方向厚さが挿入面32aと反対側の軸線
方向端面へ向かうほど拡開するテーパ状に形成されてい
る。
【0030】こうしたシールリング18にあって、上記
第1リング部材31は、リング溝33の開口部が固定鉄
心13の先端側(図2の下端側)で開口するようにケー
ス12と固定鉄心13との間に挿入される。そして、第
1リング部材31がケース12の内周面に設けられた突
起12aに押し当てられた状態で、第2リング部材32
が挿入面32a側から第1リング部材31のリング溝3
3に嵌め込まれる。第2リング部材32がリング溝33
に嵌め込まれることにより、第2リング部材32が第1
リング部材31に組み付けられる。
【0031】第2リング部材32が第1リング部材31
に組み付けられると、第2リング部材32においてテー
パ状をなす内周面32b及び外周面32cにより、リン
グ溝33の対向する内側面が離間する方向へ押される。
その結果、第1リング部材31の径方向厚さが拡大し、
第1リング部材31のシール面34,35が固定鉄心1
3の外周面及びケース12の内周面にそれぞれ押し付け
られる。
【0032】固定鉄心13の外周面に押し付けられた第
1リング部材31のシール面34は、各凸部34aが固
定鉄心13の外周面に食い込んだ状態で同外周面に密着
するように変形する。又、ケース12の内周面に押し付
けられた第1リング部材32のシール面35は、各凸部
35aがケース12の内周面に食い込んだ状態で同内周
面に密着するように変形する。
【0033】そして、第1リング部材31のシール面3
4,35がそれぞれ固定鉄心13の外周面及びケース1
2の内周面に密着すると、固定鉄心13の外周面とケー
ス12の内周面との間が確実にシールされる。従って、
ケース12の先端側から電磁コイル17側へ向かっての
燃料の流入は、シールリング18によって確実に規制さ
れることとなる。又、第1リング部材31におけるシー
ル面34,35の各凸部34a,35aが固定鉄心13
の外周面及びケース12の内周面にそれぞれ食い込むた
め、燃料による高圧がシールリング18に働いたときの
同リング18の位置ずれが好適に防止される。
【0034】又、シールリング18に対して、ケース1
2の先端側から電磁コイル17側へ向かって燃料による
高圧が働くと、第2リング部材32が第1リング部材3
1における溝33の内奥部へ向かって押される。その第
2のリング部材32の内周面32b及び外周面32c
は、同リング部材32の径方向厚さが先端面32aへ向
かうほど縮小するようにテーパ状に形成されている。そ
のため、第2リング部材32が燃料の高圧により溝33
の内横部へ向かって押し付けられることにより、第1リ
ング部材31の径方向厚さが拡大して凸部34a,35
aがより確実に固定鉄心13の外周面及びケース12の
内周面に食い込む。
【0035】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、下記(a)〜(f)に示す効果が得られるようにな
る。 (a)ケース12の内周面と固定鉄心13の外周面との
間に挿入された第1リング部材31に対し、第2リング
部材32を組み付けると、それらリング部材31,32
からなるシールリング18の径方向厚さが拡大する。そ
して、シールリング18の径方向厚さが拡大することに
より、第1リング部材31のシール面34,35がそれ
ぞれ固定鉄心13の外周面及びケース12の内周面に押
し付けられる。従って、シールリング18に燃料による
高圧が働いても同リング18が変形することはなく、従
来と異なりケース12の内周面と固定鉄心13の外周面
との間を、シールリング18によって確実にシールする
ことができる。
【0036】(b)ケース12の内周面と固定鉄心13
の外周面との間に第1リング部材31を挿入した後、そ
の第1リング部材31に第2リング部材32を組み付け
ることにより、ケース12と固定鉄心13との間にシー
ルリング18を無理矢理嵌め込むことなく設置すること
ができる。従って、ケース12の内周面や固定鉄心13
の外周面に、シールリング18を無理矢理嵌め込むこと
による傷がつくのを防止することができる。
【0037】(c)第1リング部材31への第2リング
部材32の組み付け時に、第1リング部材31のシール
面34,35が固定鉄心13の外周面及びケース12の
内周面に押し付けられると、シール面34,35は同外
周面及び内周面に密着するように変形する。従って、固
定鉄心13の外周面及びケース12の内周面に対するシ
ール面34,35の密着により、シールリング18のシ
ール性を向上させることができる。
【0038】(d)固定鉄心13の外周面及びケース1
2の内周面にシール面34,35が密着したとき、その
シール面34,35の各凸部34a,35aは同外周面
及び内周面に食い込む。そのため、シールリング18に
燃料による高圧が働いたときの同リング18の位置ずれ
を防止して、シールリング18のシール性をより一層向
上させることができる。
【0039】(e)第2リング部材32の径方向厚さ
は、挿入面32aへ向かうほど縮小する。そのため、第
1リング部材31のリング溝33に対し、第2リング部
材32を挿入面32a側から挿入することにより、リン
グ溝33への第2リング部材32の挿入が容易になる。
従って、第1リング部材31への第2リング部材32の
組み付けを容易に行うことができる。
【0040】(f)第2のリング部材32の内周面32
b及び外周面32cは、同リング部材32の径方向厚さ
が先端面32aへ向かうほど縮小するようにテーパ状に
形成される。そのため、第2リング部材32が燃料の高
圧により溝33の内横部へ向かって押し付けられること
により、第1リング部材31の径方向厚さが拡大して凸
部34a,35aがより確実に固定鉄心13の外周面及
びケース12の内周面に食い込む。従って、シールリン
グ18の一層確実な位置ずれ防止を図ることができると
ともに、同リング18におけるより一層のシール性向上
を図ることができる。
【0041】尚、本発明は、例えば以下のように変更し
て具体化することもできる。 (1)本実施形態のシールリング18では、第1リング
部材31にリング溝33を設け、そのリング溝33に第
2リング部材32を嵌め込むようにしたが、本発明はこ
れに限定されない。例えば図3に示すように、シールリ
ング18を、径が異なる一対の第1リング部材31a,
31bと、一つの第2リング部材32とから構成する。
そして、第2リング部材32を一対の第1リング部材3
1a,31b間に嵌め込むことにより、第1リング部材
31a,31bへの第2リング部材32の組み付けを行
うようにする。この場合、ケース12の内周面に突起1
2aを設けるだけでなく、固定鉄心13の外周面にも突
起13aを設けることになる。この構成においても、第
1リング部材31a,31bへの第2リング部材32の
組み付けにより、シールリング18の径方向厚さを拡大
することができるようになる。
【0042】(2)上記(1)の場合において、図3に
示すように、径が小さい第1リング部材31aの外周面
と、径が大きい第1リング部材31bの内周面とを、そ
れら内周面及び外周面間の距離が突起12a,13a側
へ向かうほど小さくなる斜状に形成してもよい。この場
合、第1リング部材31a,31bに対する第2リング
部材32の組み付けを、より一層容易に行うことができ
る。
【0043】(3)上記(2)の場合において、図3に
示すように、第1リング部材31aの外周面及び第1リ
ング部材31bの内周面に山型に形成された多数の凸部
37を設けてもよい。この場合、第1リング部材31
a,31bへの第2リング部材32の組み付け時に、第
1リング部材31aの外周面及び第1リング部材31b
の内周面が、第2リング部材32の内周面32b及び外
周面32cに食い込んだ状態で密着するように変形す
る。そのため、シールリング18のシール性を向上さ
せ、且つシールリング18の位置ずれを防止することが
できる。又、各凸部37を第1リング部材31a,31
bに設ける代わりに、第2リング部材32の内周面32
b及び外周面32cに設けても上記と同様の効果が得ら
れる。
【0044】(4)図4に示すように、第1リング部材
31にリング溝33を設ける代わりに、第1リング部材
31のシール面34を固定鉄心13の外周面よりも大径
に形成する。そして、そのシール面34aと固定鉄心1
3の外周面との間に第2リング部材32を嵌め込むよう
にする。この構成においても、第1リング部材31への
第2リング部材32の組み付けにより、シールリング1
8の径方向厚さを拡大することができるようになる。
【0045】(5)上記(4)の場合において、図4に
示すように、第1リング部材31のシール面34を、そ
のシール面34と固定鉄心13の外周面との間の距離が
突起12a側へ向かうほど小さくなるように斜状に形成
する。又、第2リング部材32の内周面32bを、同リ
ング部材32の軸線方向へまっすぐに延びるように形成
する。この場合、第1リング部材31に対する第2リン
グ部材32の組み付けを、より一層容易に行うことがで
きる。
【0046】(6)上記(5)の場合において、図4に
示すように、第2リング部材32の内周面32bに山形
に形成された多数の凸部38を設けてもよい。この場
合、第1リング部材31への第2リング部材32の組み
付け時に、第2リング部材32の内周面32bが固定鉄
心13の外周面に食い込んだ状態で密着するように変形
し、且つ第1リング部材31のシール面34が第2リン
グ部材32の外周面32cに食い込んだ状態で密着する
ように変形する。従って、この場合においても、シール
リング18のシール性を向上させ、且つシールリング1
8の位置ずれを防止することができる。又、この構成に
おいて、第1リング部材31の各凸部34aを省略し、
第2リング部材32の外周面32cに多数の凸部を設け
ても上記と同様の効果が得られる。
【0047】(7)図5に示すように、第1リング部材
31にリング溝33を設ける代わりに、第1リング部材
31のシール面35をケース12の内周面よりも小径に
形成する。そして、そのシール面35とケース12の内
周面との間に第2リング部材32を嵌め込むようにす
る。この構成においても、第1リング部材31への第2
リング部材32の組み付けにより、シールリング18の
径方向厚さを拡大することができるようになる。
【0048】(8)上記(7)の場合において、図5に
示すように、第1リング部材31のシール面35を、そ
のシール面35とケース12の内周面との間の距離が突
起13a側へ向かうほど小さくなるように斜状に形成す
る。又、第2リング部材32の外周面32cを、同リン
グ部材32の軸線方向へまっすぐに延びるように形成す
る。この場合、第1リング部材31に対する第2リング
部材32の組み付けを、より一層容易に行うことができ
る。
【0049】(9)上記(8)の場合において、図5に
示すように、第2リング部材32の外周面32cに対数
の凸部39を設けてもよい。この場合、第1リング部材
31への第2リング部材32の組み付け時に、第2リン
グ部材32の外周面32cがケース12の内周面に食い
込んだ状態で密着するように変形し、且つ第1リング部
材31のシール面35が第2リング部材32の内周面3
2bに食い込んだ状態で密着するように変形する。従っ
て、この場合においても、シールリング18のシール性
を向上させ、且つシールリング18の位置ずれを防止す
ることができる。又、この構成において、第1リング部
材31の各凸部35aを省略し、第1リング部材31の
内周面に多数の凸部を設けても上記と同様の効果が得ら
れる。
【0050】(10)本実施形態において、シール面3
4,35に複数の凸部34a,35aを設ける代わり
に、例えば円弧状に突出する一つの凸部を設けてもよ
い。この場合でも、シール面34,35が固定鉄心13
の外周面及びケース12の内周面に押し付けられると、
シール面34,35が同外周面及び内周面と密着するよ
うに変形するたえめ、シールリング18のシール性を向
上させることができる。
【0051】(11)本実施形態では、凸部34a,3
5aを山形に形成したが、これに代えて円弧状等その他
の形状に形成してもよい。 (12)本実施形態では、第2リング部材32の径方向
厚さが挿入面32aへ向かうほど縮小するように第2リ
ング部材32の内周面32b,32cをテーパ状に形成
したが、本発明はこれに限定されない。第2リング部材
32の径方向厚さが第1リング部材32のリング溝33
の幅よりも大きくなるならば、第2リング部材32の内
周面32b及び外周面32cの形状を適宜に変更しても
よい。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第1リン
グ部材における径方向厚さの拡大により、その第1リン
グ部材の内周面及び外周面が挿入部材の外周面及び筒部
材の内周面にそれぞれ押し付けられるため、筒部材の内
周面と挿入部材の外周面との間を確実にシールすること
ができる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、第1リング
部材と第2リング部材との組み付けを行うと、シール面
が筒部材の内周面及び挿入部材の外周面に密着するた
め、シールリングのシール性を向上させることができ
る。
【0054】請求項3記載の発明によれば、シール面の
各凸部が筒部材の内周面及び挿入部材の外周面に食い込
むため、シールリングに高圧が働いたときに同リングが
ずれるのを防止することができる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、第2リング
部材には第1リング部材への組み付け方向先端へ向かう
ほど縮径するテーパ面を設けたため、第1リング部材へ
第2リング部材を容易に組み付けることができるように
なる。
【0056】請求項5記載の発明によれば、第1及び第
2リング部材における径方向厚さの拡大により、その第
1及び第2リング部材における内周面及び外周面が挿入
部材の外周面及び筒部材の内周面に押し付けられるた
め、筒部材の内周面と挿入部材の外周面との間を確実に
シールすることができる。
【0057】請求項6記載の発明によれば、第1リング
部材と第2リング部材との組み付けを行うと、シール面
が筒部材の内周面及び挿入部材の外周面に密着するた
め、シールリングのシール性を向上させることができ
る。
【0058】請求項7記載の発明によれば、シール面の
各凸部が筒部材の内周面及び挿入部材の外周面に食い込
むため、シールリングに高圧が働いたときに同リングが
ずれるのを防止することができる。
【0059】請求項8記載の発明でによれば、前記第1
リング部材及び前記第2リング部材はに、その互いの組
み付け方向先端へ向かうほど縮径するテーパ面を設けた
ため、第1リング部材と第2リング部材との組み付けが
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のシールリングが設けられた燃料噴
射弁を示す断面図。
【図2】同シールリングを示す拡大断面図。
【図3】シールリングの他の例を示す拡大断面図。
【図4】シールリングの他の例を示す拡大断面図。
【図5】シールリングの他の例を示す拡大断面図。
【図6】従来の燃料噴射弁を示す断面図。
【符号の説明】
12…ケース、13…固定鉄心、31…第1リング部
材、32…第2リング部材、32b…内周面、32c…
外周面、34,35…シール面、34a,35a,3
8,39…凸部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒部材に挿入される挿入部材の外周面と前
    記筒部材の内周面との間をシールするシールリングにお
    いて、 前記筒部材の内周面と前記挿入部材の外周面との間に挿
    入される第1リング部材と、前記第1リング部材に組み
    付けられる第2リング部材とを備え、前記第1リング部
    材は前記第2リング部材の組み付けによって径方向厚さ
    が拡大することを特徴とするシールリング。
  2. 【請求項2】前記第1リング部材は、前記第2リング部
    材との組み付け時に、前記筒部材の内周面及び前記挿入
    部材の外周面へ押し付けられることにより、同内周面及
    び外周面と密着するように変形する非平面状のシール面
    を備える請求項1記載のシールリング。
  3. 【請求項3】前記シール面は多数の凸部が形成されたも
    のである請求項2記載のシールリング。
  4. 【請求項4】前記第2リング部材は、前記第1リング部
    材への組み付け方向先端へ向かうほど縮径するテーパ面
    を備える請求項1〜3のいずれかに記載のシールリン
    グ。
  5. 【請求項5】筒部材に挿入される挿入部材の外周面と前
    記筒部材の内周面との間をシールするシールリングにお
    いて、 前記筒部材の内周面及び前記挿入部材の外周面の一方に
    装着される第1リング部材と、同筒部材の内周面及び前
    記挿入部材の外周面の他方に装着される第2リング部材
    とを備え、前記第1リング部材及び前記第2リング部材
    は、その互いの組み付けによって径方向厚さが拡大する
    ことを特徴とするシールリング。
  6. 【請求項6】前記第1リング部材及び前記第2リング部
    材は、その互いの組み付け時に、前記筒部材の内周面及
    び前記挿入部材の外周面へ押し付けられることにより、
    同内周面及び外周面と密着するように変形する非平面状
    のシール面を備える請求項5記載のシールリング。
  7. 【請求項7】前記シール面は多数の凸部が形成されたも
    のである請求項6記載のシールリング。
  8. 【請求項8】前記第1リング部材及び前記第2リング部
    材は、その互いの組み付け方向先端へ向かうほど縮径す
    るテーパ面を備える請求項5〜7のいずれかに記載のシ
    ールリング。
JP8317997A 1996-11-28 1996-11-28 シールリング Pending JPH10159675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8317997A JPH10159675A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 シールリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8317997A JPH10159675A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 シールリング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10159675A true JPH10159675A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18094339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8317997A Pending JPH10159675A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 シールリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10159675A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003006819A1 (de) * 2001-07-09 2003-01-23 Robert Bosch Gmbh Brennstoffeinspritzventil
JP2014521883A (ja) * 2011-08-18 2014-08-28 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 流れのある媒体を調量供給する弁

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003006819A1 (de) * 2001-07-09 2003-01-23 Robert Bosch Gmbh Brennstoffeinspritzventil
JP2004521270A (ja) * 2001-07-09 2004-07-15 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料噴射弁
US7048253B2 (en) 2001-07-09 2006-05-23 Robert Bosch Gmbh Fuel injection
KR100853643B1 (ko) 2001-07-09 2008-08-25 로베르트 보쉬 게엠베하 연료 분사 밸브
JP2014521883A (ja) * 2011-08-18 2014-08-28 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 流れのある媒体を調量供給する弁
US9976531B2 (en) 2011-08-18 2018-05-22 Robert Bosch Gmbh Valve for dosing a flowing medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2986542B2 (ja) 電磁作動式の弁
JP4180122B2 (ja) 燃料噴射弁
US5996910A (en) Fuel injection valve and method of manufacturing the same
US5330153A (en) Electromagnetically operable valve
US5301874A (en) Adjusting sleeve for an electromagnetically actuatable valve
JPH0587264A (ja) 電磁弁のための調節ブシユ及びその製造法
JP3802702B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁におけるシール部材の取付け構造
JP3819906B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁およびその製造方法
JP2009520148A (ja) 電磁作動式の弁
JPS6367479A (ja) 電磁的に作動可能な弁
US7677479B2 (en) Fuel injection valve and manufacturing method thereof
JPH10159675A (ja) シールリング
JP3777249B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP3148346B2 (ja) 噴射弁
JP4669852B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
KR100853643B1 (ko) 연료 분사 밸브
JP2008223535A (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP2660377B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2004060534A (ja) 燃料噴射弁のoリング取り付け構造
JP2648692B2 (ja) 燃料噴射弁
JPH09228920A (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP3891870B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2003269290A (ja) 燃料噴射弁
JP2603608Y2 (ja) 電磁弁用ソレノイド
JP2557642Y2 (ja) 燃料噴射式エンジンの燃料分配管構造

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080908

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080908

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees