JPH10159338A - 形枠上下調節具、形枠用当て金、形枠用当て金保持 具および形枠用隅部保持具 - Google Patents

形枠上下調節具、形枠用当て金、形枠用当て金保持 具および形枠用隅部保持具

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JPH10159338A
JPH10159338A JP8332898A JP33289896A JPH10159338A JP H10159338 A JPH10159338 A JP H10159338A JP 8332898 A JP8332898 A JP 8332898A JP 33289896 A JP33289896 A JP 33289896A JP H10159338 A JPH10159338 A JP H10159338A
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Takeshi Okuya
武志 奥谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート打ち込み用形枠の設置を容易に
する形枠設置用器具を提供する。 【解決手段】 くさび状の先端部を有する基台12上
に、蝶番20を介して傾動部材14を揺動可能に取付
け、かつ傾動部材14と基台12との間に長手状のジャ
ッキ部材18を取付け、ジャッキ部材18の操作により
傾動部材14を前後に傾動可能にし、さらに昇降部材1
6の本体部30の両側に嵌合溝34を設けて、傾動部材
14に摺動可能に嵌合し、かつ本体部30に設けたラッ
ク部36に、傾動部材14に取り付けられたピニオン支
持軸42のピニオン22を噛合せて昇降部材16を上下
移動可能とすると共にナット28によりピニオン支持軸
24を締付固定できるようにし、さらに本体部30の下
端部両側にくさび状の突出部32を設けて形枠上下調節
具10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート用形枠
の設置時使用する器具に関するものであり、特に形枠の
上下方向の移動調節をする器具、形枠隅部を直角に保持
する器具および形枠隅部が外に開くことを防止する器具
に関するものである。本発明の上記各器具は土木用にも
使用し得るが、建築用に使用すれば特に有効である。
【0002】
【従来の技術】従来よりコンクリート用形枠の設置時に
は、レベル(水準)を出すために形枠の下方に木片等を
挟み込むのが通例である。また、形枠の出隅部および入
隅部を直角にするために形枠の設置時曲尺等を使用して
調べる程度であり、厳密に直角となるようにしていない
のが通例である。さらに、形枠の出隅部ではパネル端の
隅部が外に開くことを防止するために図17に示すよう
に、パネル2、3の外側の縦桟4、5の外方に配置され
た横桟6、8を交差させ、かつその端部をパネル端部か
ら突出させるようにし、この突出部にチエン9の一端部
を引掛け、他端部はターンバックル等を介して形枠の中
間部(例えばセパレータに連結されたホームタイの端部
等)連結し、引張力を加えるようにするのが通例であ
る。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】ところが、形枠のレベルを出すために形枠
の下端部に木片等を挟み込むことは、非常に手間が掛か
り、煩わしいという問題点があった。また、形枠の出隅
部、入隅部が厳密に直角とされていないときには、形枠
取外し後の見栄えが著しく悪くなる等の問題点があっ
た。さらに、パネル端部の隅部が開かないようにするた
めに、パネル外方の横桟を突出させ、これにチエンほ掛
けて引張力を加えるようにした場合には、非常に手間が
掛かる上に、チエンの他端部を引掛けて固定したホーム
タイ等が曲がる等の問題点があった。本発明はこのよう
な事情を背景としてなされたものであり、本発明の目的
は、形枠の設置を容易にして、作業能率を向上させ得る
形枠設置用器具および形枠の出隅部、入隅部を直角に保
持させるようにした形枠設置用器具を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するためになされたものであり、本発明は下記のように
構成される。 A コンクリート打込用の形枠を上下に移動調節するた
めの形枠上下調節具であって、所定幅の板材が中間部か
ら先端部に向かうにつれて薄くなるようにくさび状に形
成されてなる基台に、先端部にピニオンを有するピニオ
ン支持軸が回動可能かつ締付固定可能に取付けられてな
る所定幅の板状の傾動部材が蝶番を介して前記基台に揺
動可能に連結され、かつ先端部にそれぞれ右ねじ部と左
ねじ部を有する2つの棒材が、一端側には右めねじ部が
形成されると共に他端側には左めねじ部が形成された螺
合部材にそれぞれ螺着されてなる長手状のジャッキ部材
の両端部が前記基台と傾動部材に回動可能に連結され、
螺合部材を廻すことにより傾動部材を前後に傾動させる
ようにし、さらに前記傾動部材の両側部が摺動可能に嵌
合し得る嵌合溝が両側端部内側に形成されてなる本体部
の下端部両側から水平方向に突出した2つのくさび状の
突出部を有し、かつ前記本体部には凹部を形成し、該凹
部に上下方向のラック部を設けて前記ピニオン支持軸先
端のピニオンと噛合し得るようにしてなる昇降部材は、
上記嵌合溝に傾動部材を嵌合させると共にピニオン支持
軸を正逆方向に回転させることによって昇降可能とし、
かつピニオン支持軸を締付固定することによって昇降部
材自体を所望高さ位置に保持し得るようにし、しかも前
記くさび状の両突出部間は基台先端部が入り得る寸法に
構成し、前記両突出部を形枠の下端部に引掛け形枠を上
下方向に移動調節可能とした形枠上下調節具。 B 形枠の出隅部もしくは入隅部を直角に保持するため
に使用する形枠用当て金であって、所定幅で所定肉厚を
有する長手状の板状部材の一端部がコの字状に折曲げら
れてなる屈曲部を有する1対の当て金片を備え、かつ屈
曲部の内面間の距離は当て金片の肉厚程度の寸法として
両当て金片の屈曲部同士が互いに嵌り得るようにし、か
つ屈曲部付近では少なくとも片側に段付部を設けて横幅
を狭くなるようにし、しかも段付部の長さは屈曲部の内
面の最奥部からの寸法が狭くなった前記屈曲部の横幅程
度になるようにし、両当て金片は屈曲部同士を嵌め合わ
せることによって互いに直角に保持されるようにした形
枠用当て金。 C 前記B項記載の前記形枠用当て金を、形枠のパネル
外側の縦桟の外方に対をなして取付けられた横桟間の隙
間に配置した状態に保持するための形枠用当て金保持具
であって、所定幅で所定肉厚の板状部材がコの字状に折
曲げられてなる屈曲部を有し、かつ屈曲部の内面間の距
離は前記横桟および前記形枠用当て金の当て金片が幅方
向に入り得る寸法とされ、さらに折曲げられた前記板状
部材の両開放端側には、幅が一端部側で狭く他端側で漸
次広くなるようにされた所定厚さの板状のくさびを打込
み得る長孔を形枠用当て金保持具自体の長手方向に設
け、前記1対の横桟と少なくとも横桟間の隙間に配置さ
れた形枠用当て金とを保持し得るようにした形枠用当て
金保持具。 D 形枠のパネル端部が隅部で外側に開かないようにす
るための形枠用隅部保持具であって、パネルの端部外側
に配置される縦桟に引掛けるようにした引掛部材と、引
掛部材端部を螺着するようにしたシャンク部材を備え、
しかも引掛部材は一端部におねじ部を設けた棒材がおね
じ部から所定長さ位置で直角方向もしくは横方向に折曲
げられると共に、さらに該折曲部から所定長さ位置にあ
る先端部には先の尖った突刺部が棒材の他端側を向く方
向に形成されてなるものと、一端部におねじ部を設けた
所定長さの棒材の他端部に先の尖った突刺部が横方向を
向くように形成されてなるものとがあり、前記シャンク
部材は先端部に前記引掛部材が螺着し得るめねじ部が形
成され、かつ該めねじ部側の先端部付近は前記C項記載
の1対の横桟の隙間に前記B項記載の形枠用当て金と一
緒に入り得る大きさを有し、他端部側には板状のくさび
が嵌り得る1または2以上の長孔を直列に設けたもので
あり、前記2種類の引掛部材をシャンク部材にそれぞれ
螺着してなる2種類の形枠用隅部保持具自体の突刺部を
形枠のパネル外方の隅部に配置された縦桟に突き刺して
引掛け、かつ各シャンク部材は互いに直角をなすように
前記横桟の隙間に挿通し、板状のくさびを前記長孔に押
し込むことによって前記縦桟に互いに直角な2方向の引
張力を加え得るようにした形枠用隅部保持具。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を記載した図
面に基づいて発明の実施の形態を説明する。図1におい
て10は形枠上下調節具であり、基台12、傾動部材1
4、昇降部材16、ジャッキ部材18等から構成されて
いる。図2に示すように、基台12は一定幅の板状の部
材が中間部から先端部に向かうにつれて薄くなるように
されたくさび状部13を有する部材であり、傾動部材1
4は一定幅の板状の部材であり、下端部材端面は傾斜面
をなすと共に、下端部は基台12に取付けられた蝶番2
0に連結されて揺動可能とされており、さらに同図
(ニ)に示すように上端部寄りには、先端部にピニオン
22を有するピニオン支持軸24が回動可能に取付けら
れてなるものである。ピニオン支持軸24は、他端部に
六角状の頭部26が設けられると共に中間部にはねじ部
が形成され、傾動部材14に形成されためねじ部に螺合
されると共に、ナット28により所定位置に締付固定し
得るようにされている。昇降部材16は、同図(イ)に
示すように本体部30とその下端部両側から水平方向に
突出した2つのくさび状の突出部32を有し、かつ本体
部30の両側には前記傾動部材14の両側部が摺動可能
に嵌合し得る嵌合溝34が形成されると共に、本体部3
0に上下方向に設けられた凹部の片面側にラック部36
が形成され、前記ピニオン22に噛合可能とされ、ピニ
オン支持軸24の頭部を廻すことにより昇降部材16が
上下に移動し、かつナット28を締め付けることにより
所定高さ位置に固定できるようにされている。なお、両
突出部32間の距離は、基台12の幅より広くされ、昇
降部材16を最下端に移動させたとき、基台12のくさ
び状部13が干渉しないようにされている。
【0006】ジャッキ部材18は図2(ロ)に示すよう
に、棒材の一端側に右めねじ部を有する右ねじ軸40
と、棒材の一端に左めねじ部を有する左ねじ軸42と
が、両端に右めねじ部と左めねじ部を有する螺合部材4
4とに螺着され、かつ右ねじ軸40と左ねじ軸42の他
端部にそれぞれ直角に取り付けられた軸状部が、基台1
2、傾動部材14に取付けられた円筒状の軸受46、4
8に回動可能に嵌合されてなり、螺合部材44を正方向
もしくは逆方向に廻すことにより右ねじ軸40と左ねじ
軸42を出入りさせて、傾動部材14を前後に傾け得る
ようにされている。傾動部材14が前後に傾くと、これ
と嵌合している昇降部材16も傾くことになる。なお、
形枠上下調節具10の各部分は鋼等の金属材料でつくら
れている。
【0007】以上のように構成された形枠上下調節具1
0は、例えば図3に示すように形枠50の下端部の桟木
52に引掛けて使用する。まず、同図(ロ)に示すよう
に螺合部材44を廻して昇降部材16を前後に傾け、突
出部32の先端部を下げ、基台12のくさび状部13に
合わせてから桟木52の下に押し入れ、ついで、螺合部
材14を逆方向に廻して、同図(ハ)に示すように昇降
部材16を正立させて突出部32を水平方向に向け、つ
いでピニオン支持軸24の頭部26を廻して昇降部材1
6を必要な位置まで上昇させ、ナット28で締付固定さ
せる。これによって、形枠50のレベル(水準)を出す
ようにしたものである。なお、桟木52は、かまち55
の下方に位置しており、パネル54の下端部に設けられ
た肉厚方向の切欠部に取付けられている。切欠部の深さ
は、例えばパネル54の肉厚を12mmとすれば約9m
m程度である。
【0008】図4は1対の当て金片58を組合せてなる
形枠用当て金56を示す。当て金片58は図5に示すよ
うに所定幅Aで所定肉厚tの鋼板を一端部で折曲げ屈曲
部を形成させると共に、屈曲部付近に段付部を設けて横
幅を狭くなるようにしたものであり、段付部の長さは屈
曲部内側からの距離Eを、段付部を設けることによって
狭くなった横幅Bと略同寸法とし、かつ段付部の深さC
は肉厚tと略同寸法にしたものである。従って、狭くな
った横幅Bは板材の横幅Aから板厚t相当の寸法を差し
引いた寸法となる。さらに、屈曲部の内側間の隙間Dは
板厚tと略同寸法とされ、両当て金片58を屈曲部同士
で嵌合させることによって両当て金片58は互いに直角
を保持するようにされている。なお、当て金片58の長
さは、使用場所に応じて種々のサイズとされるが、ここ
では、小、中の小、中、大、特大の5種類としている。
例えば横幅Aを60mm、肉厚tを6mmとした場合に
は、長さは300、400、600、800、1000
mm程度である。また、横幅Aは、パネル外側の縦桟外
方に配置される横桟の幅と略同寸法とされている。
【0009】以上のように構成された形枠用当て金56
は、形枠の横桟間の隙間に嵌め込んだ状態で使用され
る。すなわち、形枠では、図6に示すようにパネル60
外側の縦桟61の外方に対をなす横桟62が所定隙間を
隔てて取り付けられ、かつこのような対をなす横桟62
が所定間隔で上下に複数段配置されており、また前記パ
ネル60と直角をなすパネル63外側の縦桟64の外方
には、同様に対をなす横桟65が所定段数配置されてい
る。そして、1対の横桟62間の隙間と、他の1対の横
桟65間の隙間は、同図に示すように略同一の水平面に
位置するようにされている。図17に示す従来例のよう
に、この隙間の高さ位置が喰違っているのと異なる。横
桟62の形枠への取付けは、内外のパネル間に配置され
たセパレータ(図示省略)の端部に連結されたホームタ
イ(図示省略)を、前記横桟62間の隙間に挿通し、さ
らに横桟62に図7に示す座金67を当て、ホームタイ
の端部に形成された長孔に板状のくさびを打ち込み、横
桟62をパネル60側に押し付けて行なう。横桟65に
ついても同様である。これら横桟の隙間は、少なくとも
形枠用当て金56の角部(隅部)とホームタイの端部、
または2枚重ねした当て金片58とホームタイの端部が
入り得る寸法とされている。なお、セパレータ、ホーム
タイについては、よく知られているので詳しい説明は省
略する。
【0010】図8(イ)、(ロ)は形枠用当て金保持具
70と、板状のくさび72を示す。形枠用当て金保持具
72は、所定幅で所定肉厚の板状の鋼材を中間部でコの
字状に折曲げてなる屈曲部を設け、屈曲部の内面間の距
離はパネル外側の縦桟外方に対をなして取り付けられる
横桟および前記形枠用当て金56の当て金片58が幅方
向に入り得る寸法とされ、さらに折曲げられた前記鋼材
の両開放端側にはくさび72が入り得る長孔74を設
け、しかも屈曲部内側と長孔との距離は隙間を設けた1
対の横桟を保持し得るようにされ、しかも該隙間は形枠
用当て金56と、形枠内外のパネルを所定寸法に保持す
るセパレータ(図示省略)に連結されるホームタイ(図
示省略)とが少なくとも入り得る寸法となるようにされ
ている。
【0011】図9は形枠用隅部保持具78を示すもので
あり、引掛部材80(または引掛部材81)とシャンク
部材82とを備え、引掛部材80は端部におねじ部を設
けた棒材がおねじ部から所定長さ位置で直角方向に折曲
げられると共に、さらにこの折曲部から所定長さ位置に
ある先端部には先の尖った突刺部84が棒材の他端側を
向く方向に形成され、突刺部84がパネルの端部外側に
配置される縦桟に引掛け得るようにされたものであり、
もう一つの引掛部材81は同図(ハ)、(ニ)に示すよ
うに、一端部におねじ部を設けた所定長さの棒材の他端
部に先の尖った突刺部86が横方向を向くように形成さ
れたものである。シャンク部材82は先端部に引掛部材
80、81を螺着し得るめねじ部が形成され、かつめね
じ部側の先端部付近は前記1対の横桟62間または横桟
65間の隙間に、2枚重ねした当て金片58と一緒に入
り得る大きさを有し、他端部には板状のくさびが嵌り得
る1または2以上の長孔88を設けたものであり、引掛
部材80、81が互いに直交する方向に縦桟64に引掛
け、前記各シャンク部材82の長孔88にくさびを押し
込むことによって縦桟に直角に交差する2方向の引張力
を作用するようにしたものである。
【0012】以上のように構成された形枠用当て金5
6、形枠用当て金保持具70および形枠用隅部保持具7
8の使用方法について、いくつかの例を挙げて説明す
る。図10はコンクリートを打ち込むべき空間部66が
直角に折れ曲がっている場合の使用例を示す。パネル6
0、63外側の縦桟61、64の外方にそれぞれ対をな
して配置された両横桟62間の隙間と両横桟65間の隙
間に形枠用当て金56を挿入配置し、図11に示すよう
に横桟の上方から形枠用当て金保持具70を嵌め入れ、
くさび72を打ち込むと、形枠用隅部保持具78の使用
と相まって形枠用当て金56が横桟の幅方向にずれなく
なり、横桟に固定される。両横桟62間の隙間と、両横
桟65間の隙間には、内外のパネル間に配置されたセパ
レータ(図示省略)の端部に連結されたホームタイ68
が挿通され、かつその端部には座金67を嵌め入れてか
らくさびが打ち込まれると、パネル60、63はそれぞ
れ縦桟61、64を介して横桟62、65に押付けられ
ることになる。従って、パネル60、63は直角をなす
形枠用当て金56により規制され、パネル60とパネル
63は互いに直角となる。パネル60、63と対向する
各パネルもセパレータにより所定間隔を保持するように
されているので、これら各パネルも互いに直角となる。
【0013】また、図12、図13に示すように両横桟
62間の隙間に形枠用隅部保持具78を挿入し、引掛部
材80の突刺部84を縦桟64に引掛け、シャンク部材
82に座金67を通してから長孔88に板状のくさび7
2を打ち込むと、パネル60は横桟62に押付けられる
ことになる。さらに、両横桟65間の隙間に形枠用隅部
保持具78を挿入し、引掛部材81の突刺部86を縦桟
64に突き刺して引掛け、シャンク部材82に座金67
を挿通してからくさびを打ち込むと、パネル63の端部
は縦桟64に釘等により固定されているので、パネル6
3は横桟65に押付けられることになる。従って、形枠
の出隅部であるパネル60とパネル63の当接部が外に
開くことが防止される。このように、本実施例によれ
ば、出隅部のパネルを互いに直角に設置することが、簡
単かつ容易にでき、また出隅部のパネルが外に開くこと
が簡単かつ容易に防止できる。
【0014】図14は、図10の場合を一部変更し、コ
ンクリートを打ち込むべき空間部66の角に四角状部を
設けた場合であり、変更を要しない場合は同一番号を付
して詳しい説明は省略する(以下同様である)。すなわ
ち、図の左下側の外角部分(出隅部)は図10の場合と
同様に、形枠用当て金56、形枠用当て金保持具70、
形枠用隅部保持具78が使用され、前記外角部分の対角
位置にある出隅部には、小さ目の形枠用当て金56を配
置すると共に、両側の入隅部には同様な形枠用当て金5
6を互いに長さ方向に重ねるように配置され、形枠用当
て金保持具70により横桟と一緒に固定される。また、
この出隅部には、前記外角部分の場合と同様に2つの形
枠用隅部保持具78が使用される。同図(ロ)は、形枠
用当て金56の配置状態の概略を示す(なお、理解を容
易にするため幅方向に若干ずらして図示している。以下
同様である)。
【0015】図15はコンクリートを打ち込むべき空間
部66が四角状の場合であり、各出隅部に配置した形枠
用当て金56が長さ方向に重なるようにし、かつ形枠用
当て金70により横桟と一緒に固定すると共に、出隅部
に形枠用隅部保持具78を使用したものである。同図
(ロ)は形枠用当て金56の配置状態の概略を示す。図
16はコンクリートを打ち込むべき空間部66の中間に
四角状部を設けた場合であり、各出隅部と入隅部に形枠
用当て金56を配置すると共に、各出隅部に形枠用隅部
保持具78を使用したものである。同図(ロ)は形枠用
当て金56の配置状態の概略を示す。
【0016】このように、上記実施例によれば、形枠の
出隅部、入隅部を簡単に直角に設置することができ、ま
た形枠の隅部のパネルが開くことを防止するために、従
来例では隅部で直角をなしている各パネルの端部から横
桟を突出させるようにし、この部分にチエンを掛けて引
張力を加えるようにしていたが、形枠用当て金保持具7
0を使用するだけでよいので、形枠の設置作業が簡単容
易で作業能率を向上させ得る。以上本発明のいくつかの
実施例について説明したが、本発明はこのような実施例
に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において種々なる態様で実施し得ることはもち
ろんである。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。請求項1記載1の形枠
上下調節具によれば、ピニオン支持軸によりピニオンを
廻して昇降部材を最下端位置に下げると共に、ジャッキ
部材により昇降部材を傾けてその突出部の先端を下げれ
ば、基台先端のくさび状部分と同方向を向くようにな
り、形枠下端部の隙間に昇降部材の突出部を容易に挿入
することができる。また、ピニオン支持軸を廻せば昇降
部材が上昇し、ピニオン支持軸を締付固定させれば、昇
降部材はその位置に停止するので、形枠の上下調節、す
なわちレベル(水準)出しが容易に行い得る。さらに、
ジャッキ部材を使用して傾動部材の傾きを起こせば、昇
降部材の突出部上面を水平にできるので、形枠の上下調
節を安定した状態で行なうことができる。このように、
形枠の上下調節が簡単であるから、形枠のレベル出しが
容易となり、形枠設置時の作業能率が向上する。請求項
2記載の形枠用当て金によれば、形枠の隅部両面のパネ
ルを容易に直角状態にすることができ、形枠設置上の作
業能率が向上する。また、形枠用当て金は2つに分解で
きるので、持ち運びと使用が容易である。請求項3記載
の形枠用当て金保持具によれば、コの字状部分に横桟と
一緒に形枠用当て金を入れ、各開放端側に設けた長孔に
板状のくさびを打ち込むだけでよいので、形枠用当て金
の取付けと保持が簡単である。請求項4記載の形枠用隅
部保持具によれば、先端の突刺部をパネル外側の縦桟に
突き刺して引掛け、シャンク部材に板状のくさびを打ち
込めばようので、形枠隅部のパネルが開くことを容易に
防止できる。従って、形枠設置上の作業能率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)〜(ハ)は本発明の形枠上下調節具の一
実施例を示す正面図、平面図、右側面図である。
【図2】(イ)〜(ニ)は同実施例の分解斜視図であ
る。
【図3】(イ)〜(ハ)は同実施例の使用状態を示す説
明図である。
【図4】(イ)、(ロ)は本発明の形枠用当て金の実施
例を示す平面図と正面図である。
【図5】同実施例の構成部品を示す斜視図である。
【図6】同実施例の使用対象となる形枠の部分斜視図で
ある。
【図7】上記形枠設置時使用される一部品の斜視図であ
る。
【図8】(イ)、(ロ)は前記形枠用当て金設置時使用
する部品の斜視図である。
【図9】(イ)〜(ニ)は形枠設置時使用する他の部品
の平面図と正面図、およびその取替え部品を示す平面図
と正面図である。
【図10】(イ)、(ロ)は形枠設置時の説明図であ
る。
【図11】図10におけるGーG拡大断面図である。
【図12】図10におけるH部拡大図である。
【図13】図12におけるIーI断面図である。
【図14】(イ)、(ロ)は図10と異なる形枠設置時
の説明図である。
【図15】(イ)、(ロ)はさらに異なる形枠設置時の
説明図である。
【図16】(イ)、(ロ)は、さらに別の形枠設置時の
説明図である。
【図17】(イ)、(ロ)は、従来例の形枠設置時の説
明図である。
【符号の説明】
10 形枠上下調節具 12 基台 14 傾動部材 16 昇降部材 18 ジャッキ部材 20 蝶番 22 ピニオン 24 ピニオン支持軸 30 本体部 32 突出部 34 嵌合溝 36 ラック部 40 右ねじ軸 42 左ねじ軸 44 螺合部材 56 形枠用当て金 58 当て金片 60 パネル 61 縦桟 62 横桟 63 パネル 64 縦桟 65 横桟 68 ホームタイ 70 形枠用当て金保持具 78 形枠用隅部保持具 80 引掛部材 81 引掛部材 82 シャンク部材 84 突刺部 86 突刺部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート打込用の形枠を上下に移動
    調節するための形枠上下調節具であって、所定幅の板材
    が中間部から先端部に向かうにつれて薄くなるようにく
    さび状に形成されてなる基台に、先端部にピニオンを有
    するピニオン支持軸が回動可能かつ締付固定可能に取付
    けられてなる所定幅の板状の傾動部材が蝶番を介して前
    記基台に揺動可能に連結され、かつ先端部にそれぞれ右
    ねじ部と左ねじ部を有する2つの棒材が、一端側には右
    めねじ部が形成されると共に他端側には左めねじ部が形
    成された螺合部材にそれぞれ螺着されてなる長手状のジ
    ャッキ部材の両端部が前記基台と傾動部材に回動可能に
    連結され、螺合部材を廻すことにより傾動部材を前後に
    傾動させるようにし、さらに前記傾動部材の両側部が摺
    動可能に嵌合し得る嵌合溝が両側端部内側に形成されて
    なる本体部の下端部両側から水平方向に突出した2つの
    くさび状の突出部を有し、かつ前記本体部には凹部を形
    成し、該凹部に上下方向のラック部を設けて前記ピニオ
    ン支持軸先端のピニオンと噛合し得るようにしてなる昇
    降部材は、上記嵌合溝に傾動部材を嵌合させると共にピ
    ニオン支持軸を正逆方向に回転させることによって昇降
    可能とし、かつピニオン支持軸を締付固定することによ
    って昇降部材自体を所望高さ位置に保持し得るように
    し、しかも前記くさび状の両突出部間は基台先端部が入
    り得る寸法に構成し、前記両突出部を形枠の下端部に引
    掛け形枠を上下方向に移動調節可能とした形枠上下調節
    具。
  2. 【請求項2】 形枠の出隅部もしくは入隅部を直角に保
    持するために使用する形枠用当て金であって、所定幅で
    所定肉厚を有する長手状の板状部材の一端部がコの字状
    に折曲げられてなる屈曲部を有する1対の当て金片を備
    え、かつ屈曲部の内面間の距離は当て金片の肉厚程度の
    寸法として両当て金片の屈曲部同士が互いに嵌り得るよ
    うにし、かつ屈曲部付近では少なくとも片側に段付部を
    設けて横幅を狭くなるようにし、しかも段付部の長さは
    屈曲部の内面の最奥部からの寸法が狭くなった前記屈曲
    部の横幅程度になるようにし、両当て金片は屈曲部同士
    を嵌め合わせることによって互いに直角に保持されるよ
    うにした形枠用当て金。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の前記形枠用当て金を、形
    枠のパネル外側の縦桟の外方に対をなして取付けられた
    横桟間の隙間に配置した状態に保持するための形枠用当
    て金保持具であって、所定幅で所定肉厚の板状部材がコ
    の字状に折曲げられてなる屈曲部を有し、かつ屈曲部の
    内面間の距離は前記横桟および前記形枠用当て金の当て
    金片が幅方向に入り得る寸法とされ、さらに折曲げられ
    た前記板状部材の両開放端側には、幅が一端部側で狭く
    他端側で漸次広くなるようにされた所定厚さの板状のく
    さびを打込み得る長孔を形枠用当て金保持具自体の長手
    方向に設け、前記1対の横桟と少なくとも横桟間の隙間
    に配置された形枠用当て金とを保持し得るようにした形
    枠用当て金保持具。
  4. 【請求項4】 形枠のパネル端部が隅部で外側に開かな
    いようにするための形枠用隅部保持具であって、パネル
    の端部外側に配置される縦桟に引掛けるようにした引掛
    部材と、引掛部材端部を螺着するようにしたシャンク部
    材を備え、しかも引掛部材は一端部におねじ部を設けた
    棒材がおねじ部から所定長さ位置で直角方向もしくは横
    方向に折曲げられると共に、さらに該折曲部から所定長
    さ位置にある先端部には先の尖った突刺部が棒材の他端
    側を向く方向に形成されてなるものと、一端部におねじ
    部を設けた所定長さの棒材の他端部に先の尖った突刺部
    が横方向を向くように形成されてなるものとがあり、前
    記シャンク部材は先端部に前記引掛部材が螺着し得るめ
    ねじ部が形成され、かつ該めねじ部側の先端部付近は請
    求項3記載の前記1対の横桟の隙間に請求項2記載の形
    枠用当て金と一緒に入り得る大きさを有し、他端部側に
    は板状のくさびが嵌り得る1または2以上の長孔を直列
    に設けたものであり、前記2種類の引掛部材をシャンク
    部材にそれぞれ螺着してなる2種類の形枠用隅部保持具
    自体の突刺部を形枠のパネル外方の隅部に配置された縦
    桟に突き刺して引掛け、かつ各シャンク部材は互いに直
    角をなすように前記横桟の隙間に挿通し、板状のくさび
    を前記長孔に押し込むことによって前記縦桟に互いに直
    角な2方向の引張力を加え得るようにした形枠用隅部保
    持具。
JP8332898A 1996-11-27 1996-11-27 形枠上下調節具、形枠用当て金、形枠用当て金保持 具および形枠用隅部保持具 Pending JPH10159338A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104727548A (zh) * 2015-02-11 2015-06-24 河北建设集团安装工程有限公司 墙体阴角模板快速安拆装置
CN111519894A (zh) * 2020-05-06 2020-08-11 安庆米锐智能科技有限公司 一种混凝土浇筑围挡支护钢模板
CN114922424A (zh) * 2022-05-24 2022-08-19 中建八局科技建设有限公司 一种建筑模板支撑用防倾斜装置

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