JPH10157763A - 筒端固定部材、筒状体構造体および筒状体の包装方法 - Google Patents

筒端固定部材、筒状体構造体および筒状体の包装方法

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JPH10157763A
JPH10157763A JP33016996A JP33016996A JPH10157763A JP H10157763 A JPH10157763 A JP H10157763A JP 33016996 A JP33016996 A JP 33016996A JP 33016996 A JP33016996 A JP 33016996A JP H10157763 A JPH10157763 A JP H10157763A
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JP33016996A
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Asaki Yamazaki
朝紀 山崎
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 長尺大口径ドラムの梱包に際し、衝撃や荷重
に対して、確実に筒端を固定する治具を提供する。 【解決手段】 2枚以上の板状体10,20を重ね合わ
せて構成した、底面がほぼ正方形または正方形を縦横に
複数個並べた長方形である直方体の、上底には上記正方
形の中心点で十字に交差して面上に直立する突起部1
1,21を設け、しかも、上記突起部は、その4つの外
周端面が、装着すべき筒状体の内壁面と密着する寸法を
有する、筒状体の端部に装着する筒端固定部材であっ
て、予め前記板状体の一つ20には突起部21および突
起部支承溝12′,20を準備し、また他の一つ10に
はこれらと直交する突起部11および突起部支承溝12
を準備し、これら板状体の所定部位を折り曲げ組み立て
てなる筒端固定部材。この種の筒端固定部材を使用した
筒状体構造体および筒状体の包装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒端固定部材、筒
状体構造体および筒状体の包装方法に関するものであ
る。特に、外表面に光導電体層を形成した金属製ドラム
(以下、感光体ドラムと略称する。)の輸送の際に装着
して使用するのに適した筒端固定部材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、感光体ドラムの輸送、特に両端に
フランジを取り付ける前の長尺大口径ドラムを複数本同
梱して輸送する際には、例えば剛性プラスチックシート
を真空成形して、筒端部を支承するための凹陥部を複数
設けた治具を輸送容器の底部に設置し、複数のドラムの
一端を各凹陥部に挿し込み、垂直に並べた後で、底部に
設置したのと同じ治具を用い、並べられた複数のドラム
の他端もその凹陥部に挿し込むことにより、該治具の外
形と同じ寸法の底面を有する輸送容器内で動かぬように
固定する方法が行われていた。
【0003】
【発明の解決すべき課題】しかし、このような方法で輸
送されるドラムは、梱包または開梱に際して、隣接する
ドラムと接触して傷つく危険があり、特に長尺大口径の
ドラムでは損傷が大きく、また、このような危険を避け
る作業は、熟練を要し、極めて心労の大きなものであっ
た。さらに、ドラムを収容した輸送容器が、積荷や荷卸
に際し、過って落下、転倒するなど、強い衝撃を受けた
場合、長尺大口径ドラムでは、その重量ゆえに筒端を固
定する治具を変形ないし破損し、該治具から脱落した
り、脱落したドラムが他のドラムを損傷する危険性もあ
った。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明者等は、このような課題
を解決するために、鋭意検討した結果、筒状体の端部に
装着する特定の筒端固定部材を案出し、これにより完全
な解決が可能であることを見出した。すなわち、本発明
は、2枚以上の板状体を重ね合わせて構成した、底面が
ほぼ正方形または正方形を縦横に複数個並べた長方形で
ある直方体の、上底には上記正方形の中心点で十字に交
差して面上に直立する突起部を設け、しかも、上記突起
部は、その4つの外周端面が、装着すべき筒状体の内壁
面と密着する寸法を有する、筒状体の端部に装着する筒
端固定部材であって、予め前記板状体の一つには突起部
および突起部支承溝を準備し、また他の一つにはこれら
と直交する突起部および突起部支承溝を準備し、これら
板状体の所定部位を折り曲げ組み立ててなる筒端固定部
材に存し、またこの種の筒端固定部材を使用した筒状体
構造体および筒状体の包装方法に存する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例に基づいて、詳細に説明する。図1は、
本発明の個装用筒端固定部材の概念図であり、図2は、
その組立に使用する板状体の展開図である。図3は、本
発明の複装用筒端固定部材の概念図であり、図4は、そ
の組立に使用する板状体の展開図である。
【0006】図1に示されるように、筒端固定部材
(1)は、底面がほぼ正方形である直方体を基礎構造と
し、その上底(2)の面上には、その中心点で十字に交
差して直立する突起部(11)および(21)を有す
る。しかして、機能的には、筒端固定部材(1)を筒状
体に装着したときに、筒端面と接触するのは、上底
(2)の表面であり、筒端が遊動せぬように固定するの
は、上記突起部(11)および(21)の4つの外周端
面である。なお、図示の固定部材(1)は、後記するよ
うに図2の板状体(10)および(20)の所定部位を
折り曲げて組み立てたものであるから、上底に切り欠き
部(3)を有するものとして図示されているが、これは
切り欠き部のない平板状であってもよいし、強度的には
その方が好ましい。また、突起部は、やはり図2との関
係で、(11)と(21)が別体として示されている
が、プラスチックであれば一体に成形することも可能で
ある。しかし、重要なことは、その4つの外周端面が、
装着すべき筒状体の内壁面と密着する寸法を有すること
である。すなわち、突起部(11)も突起部(21)も
その長さ、言い換えれば外周端面間の距離が、いずれも
筒状体の内寸、円筒体の場合は内径と一致することが必
要である。また、そのような寸法さえ有していれば、図
示のものとは異なり、これら突起部の方向は正方形のい
ずれかの2辺と平行である必要もないし、十字交差は直
交でなくともよい。なお、突起部(11)および(2
1)は、好ましくは、それらの外周端面に垂直な応力に
耐える構成とするのがよく、例えば、段ボール材料の場
合には、該外周端面において、段ボール中間のコルゲー
ト部が波形断面を示す構成とするのがよい。
【0007】また、筒端固定部材(1)の基礎構造であ
る直方体は、図1においては、その下底の側縁部に、角
を丸めた小長方形の切り欠き部(4)を、突起部を挟ん
で対向的に設けているが、これは、筒状体を1本づつ容
器に収容する、いわゆる個装用に好ましい形態である。
すなわち、個装の場合には、容器の底部に第1の筒端固
定部材を設置し、次いで筒状体、第2の筒端固定部材の
順に収容する。容器内には、筒状体の両端面に筒端固定
部材が面対称となるように装着された筒状体構造体が形
成される。しかして、第2の筒端固定部材(1)の筒状
体への着脱は、該切り欠き部(4)に当てた指の押し加
減で突起部(11、21)の筒状体内面との接触を微調
整することによって、円滑かつ確実となる利点がある。
【0008】次に、図2に従って、2枚の板状体(1
0)および(20)から、これらを折り曲げて筒端固定
部材(1)を組み立てる実施の形態について説明する。
まず、適当な材質の薄板、例えば段ボール、プラスチッ
クシート等から図2に示す形状の板状体(10)および
(20)を準備する。これらのうち、平面図上正方形を
なす、一つの板状体(10)には、突起部支承溝(1
2)および突起部(11)を準備する。また、他の一つ
の板状体(20)には、これらと直交する突起部支承溝
(22)および突起部(21)を準備した正方形部分
(23)に、突起部支承溝(12’)を準備した正方形
部分を、図示の場合は(24)、(25)の2つ、折り
曲げ可能に延在させている。なお、これらの延在させた
2つの正方形部分(24)および(25)の一方または
両者は、図示の板状体(20)にではなく、板状体(1
0)に設けてもよいし、板状体(10)、(20)とは
別体としてもよい。もちろん、突起部支承溝(12’)
を準備した正方形部分は、2個より多くても、少なくて
も、また設けなくてもよい。しかして、板状体(10)
および(20)の準備は、このような外形を切り出すこ
とおよび必要な切れ目と折り曲げ線を付けることにあ
る。
【0009】必要な折り曲げ線は、板状体(10)にお
いては、突起部(11)を、また、板状体(20)にお
いては、突起部(21)を、いずれも上底の中央に直立
させるための折り曲げ線である。従って、両折り曲げ線
は、正方形の中心を通る。そのほか、図示のように、該
板状体(20)の延在させた正方形部分(24)、(2
5)がある場合には、それらを折り重ねるための折り曲
げ線も準備する。なお、正方形部分を折り重ねるための
折り曲げ線は、罫線引きだけでもよいが、段ボール紙に
厚みがある場合には、必要に応じて、折り曲げる面とは
反対の面から、中間のコルゲート部までカッターによる
切断を行ったものでもよいし、図示のように、2つの延
在正方形部分(24)および(25)の間においては、
罫線引き(破線で示した。)と板状体を貫通する切断
(実線で示した。)とを併用したものでもよい。
【0010】必要な切れ目は、板状体(10)の中央部
に準備される、角を落としたほぼ長方形の突起部(1
1)を区画するポリライン部分および突起部支承溝(1
2)を形成する長方形部分、並びに板状体(20)の正
方形部分(23)の中央部に準備される、角を落とした
ほぼ長方形の突起部(21)を区画するポリライン部分
および突起部支承溝(22)を形成する長方形部分であ
る。しかして、これらの支承溝の位置および大きさは、
突起部(11)および(21)が上底の中心点で交差し
て直立することができるように設計することが必要であ
る。
【0011】すなわち、板状体(10)の突起部支承溝
(12)は、板状体(20)の突起部(21)を挿通で
きる位置と大きさに、また板状体(20)の突起部支承
溝(22)は、板状体(10)の突起部(11)の中央
上部を挟持できる位置と大きさとする。例えば、支承溝
(12)の幅は、突起部(21)の厚みと、また長さ
は、突起部(21)の基部の折り曲げ線の長さと合わ
せ、少し大きめに設計される。詳細には、支承溝(1
2)は、折り曲げ線より上部と下部では支承すべき突起
部(21)の部位が異なるので、特に長さの設計におい
ては注意を要する。支承溝(12)の下部の長さは、上
述の突起部(21)の基部の折り曲げ線の長さの半分を
支承し、上部の長さは、突起部(21)の基部の折り曲
げ線から上の高さのうち、支承溝(22)の端部までの
垂直距離のみを支承する。一方、支承溝(22)の長さ
は、突起部(11)の折り曲げ線から上の高さのうち、
支承溝(12)の端部から上の垂直距離のみを支承す
る。
【0012】そのほか、図示のように、該板状体(2
0)の延在させた正方形部分がある場合には、板状体
(10)の中央部に準備される突起部支承溝(12)と
実質的に同じ位置に実質的に同じ形状の突起部支承溝
(12’)を準備する。本明細書において、実質的に同
じ形状とは、上述したように、支承溝(12)のうち突
起部(21)を支承するのは、突起部(11)の折り曲
げ線の下部のみであるから、支承溝(12’)の長さ
は、図示の支承溝(12)の長さと同じではなく、むし
ろ支承溝(12)の折り曲げ線の下部の長さの2倍であ
ることを意味する。また、実質的に同じ位置とは、正方
形部分(24)または(25)に、正方形の板状体(1
0)を重ねたときに、2つの支承溝(12’)および
(12)が、少なくとも突起部の(11)の折り曲げ線
の下部においては同じ位置を占めることを意味する。こ
れは、支承溝(12’)も、支承溝(12)と同様に、
突起部(21)を挿通し、支承する目的で設けたものだ
からである。さらに、突起部(21)の角を落とす際に
は、延在正方形部分の折り畳み・突起部の挿入に際し
て、支承溝(12’)の端部に突起部(21)の角落と
し部が引っかからないように、十分な大きさの角落とし
を行うことが重要である。
【0013】このように、予め突起部および突起部支承
溝を準備した板状体(20)を、まず突起部(21)の
基部の折り曲げ線で曲げて直立させ、次いで、該板状体
(20)の延在させた正方形部分(24)、(25)が
ある場合には、該正方形部分との間の平行な折り曲げ線
を、内側から外側へと順次折り曲げ線で折り畳みなが
ら、突起部(21)を、2つの突起部支承溝(12’)
に挿通する。一方、予め突起部および突起部支承溝を準
備した板状体(10)を、まず突起部(11)の基部の
折り曲げ線で曲げて直立させ、次いで、突起部支承溝
(12)に、上記板状体(20)の突起部(21)を挿
通させ、突起部支承溝(22)に、突起部(11)の中
央上部を挟持させると、図1に示す筒端固定部材(1)
が組み立てられる。段ボール製の板状体(10)および
(20)を用いて、上記のようにして組み立てた筒端固
定部材(1)は、適度の剛性および緩衝性を有し、また
安価であるので、いわゆる使い捨ての用途にも使用する
ことができて好ましい。特に、長尺大口径ドラムの場
合、落下、転倒などによる強い衝撃を受けても、固定部
材から脱落しない、確実な固定を具現する。さらに、板
状体の延在させた正方形部分は、筒端固定部材(1)の
高さおよび緩衝性を調節するのに有効である。
【0014】また、本発明において、上記のような筒端
固定部材(1)を用いて、筒状体を取り扱う実施の形態
は、例えば長尺大口径、特に口径80mm以上の感光体
ドラムの開口端に、本発明の筒端固定部材(1)の十字
状突起部を挿入し、該突起部の4つの外周端面を筒状体
の内壁面に密着させ、筒端を上底(10)に到達させて
装着を完了する。このようにして、筒状体の両端面に2
つの筒端固定部材を、面対称になるように装着させ、筒
状体構造体を得る。この構造体は、筒状体を横置する場
合、筒端固定部材を構成する直方体の側壁を水平にすれ
ば、安定して転がることなく、また装着された筒端固定
部材(1)を構成する直方体の下底側縁の切り込み部
(4)に指を当てて挟持することができるので、筒状体
の外表面に触れることなく、また外表面を傷つけること
なく、熟練者でなくとも容易に取り扱うことができる。
【0015】従って、本発明による複数の筒状体の包装
の実施の形態は、例えば次のようになる。第1の形態で
は、上記のように筒状体の両端面に、図1および図2に
示した単装用の筒端固定部材(1)を、面対称になるよ
うに装着させた筒状体構造体を複数準備し、これを所定
の輸送容器内に収容する。その際、筒状体構造体は、筒
端固定部材の平行側壁(20)同士が接するように平行
に並べる。このように並べれば、上述のように、筒端固
定部材を構成する直方体の下底側縁の切り込み部(4)
に指を当てて、挟持することができるからである。この
時に、必要に応じて保護用のシートを各筒状体に巻き付
けてもよい。さらに、必要に応じ多段に積み重ねること
もできる。その際には、通常各段の間に仕切板が配設さ
れる。もちろん、輸送容器の内寸法は、一方では筒状体
構造体の全長が過不足なく収容され、他方では一段に並
べる数に応じた筒状体構造体の全幅が過不足なく収容さ
れるよう選択される。また、多段に積み重ねるときは、
段数に応じた筒状体構造体の全高が、上記の段間の仕切
板の高さも含め、過不足なく収容される内寸法の輸送容
器が使用される。なお、包装に使用する輸送容器や仕切
板の素材としては、特に制限はないが、価格の点も考慮
すると、段ボールが最も一般的である。
【0016】第2の形態では、上記のように筒状体の両
端面に、図1および図2に示した単装用の筒端固定部材
(1)を、面対称になるように装着させた筒状体構造体
を、ひとまず、個装用の輸送容器内に収容する。しかる
のち、上記の第1の形態と同様に、さらに複数の個装用
輸送容器を過不足なく収容できる外装用輸送容器内に収
容する。もちろん、上記の第1の形態と同様に、多段に
積み重ねることも、個装用容器を垂直方向に収納するこ
とも可能である。この場合は、輸送容器が2重にはなる
が、個装用輸送容器に収納した後は、筒状体の外表面に
触れることなく、また外表面を傷つけることなく、熟練
者でなくとも一層容易に取り扱うことができる。
【0017】第3の形態では、図1および図2に示した
単装用の筒端固定部材の代わりに、図3および図4に示
す複装用の筒端固定部材(1)を使用する。複装用の筒
端固定部材(1)は、底面が正方形を縦横に複数個並べ
た、言い換えれば縦横整数比の長方形である直方体を基
礎構造とし、その上底(2)の面上には、縦横に並べら
れた各正方形部分の中心点で十字に交差して直立する突
起部(11)および(21)を、該正方形部分の数だけ
有する。従って、複数個の筒状体を、同時に固定できる
が、機能的には、単装用の場合と全く同様である。例え
ば、筒端固定部材(1)を筒状体に装着したときに、筒
端面と接触するのは、上底(2)の表面であり、筒端が
遊動せぬように固定するのは、上記突起部(11)およ
び(21)の4つの外周端面である。従って、突起部
(11)および(21)は、好ましくは、それらの外周
端面に垂直な応力に耐える構成とするのがよく、例え
ば、段ボール材料の場合には、該外周端面において、段
ボール中間のコルゲート部が波形断面を示す構成とする
のがよい。
【0018】次に、図4に従って、2枚の板状体(1
0)および(20)から、これらを折り曲げて筒端固定
部材(1)を組み立てる実施の形態について説明する。
まず、適当な材質の薄板、例えば段ボール、プラスチッ
クシート等から図4に示す形状の板状体(10)および
(20)を準備する。これらのうち、一つの板状体(1
0)には、平面図上長方形を構成する各単位正方形ごと
に、突起部支承溝(12)および突起部(11)を準備
する。また、他の一つの板状体(20)には、これらと
直交する突起部支承溝(22)および突起部(21)
を、各単位正方形ごとに、準備する。図示の場合は、板
状体(10)が直方体の上底を構成し、板状体(20)
が下底を構成する設計としてある。また、図示してはい
ないが、これら両板状体の間に1枚以上の板状体を重ね
合わせることもできる。その場合、該板状体は、その上
に重ね合わせられる板状体、図示の場合は、(10)
と、実質的に同じ位置に同じ形状の突起部支承溝を有す
る。しかして、これら板状体(10)、(20)などの
準備は、このような外形を切り出すことおよび必要な切
れ目と折り曲げ線を付けることにある。
【0019】必要な折り曲げ線は、板状体(10)にお
いては、突起部(11)を、また、板状体(20)にお
いては、突起部(21)を、いずれも上底の各単位正方
形の中央に直立させるための折り曲げ線である。従っ
て、両折り曲げ線は、各単位正方形の中心を通る。必要
な切れ目は、各単位正方形の中央部に準備される、角を
落としたほぼ長方形の突起部(11)、(21)を区画
するポリライン部分および突起部支承溝(12)、(2
2)を形成する長方形部分である。しかして、これらの
支承溝の位置および大きさは、突起部(11)および
(21)が上底の各単位正方形の中心点で交差して直立
することができるように設計することが必要である。
【0020】すなわち、板状体(10)の突起部支承溝
(12)は、板状体(20)の突起部(21)を挿通で
きる位置と大きさに、また板状体(20)の突起部支承
溝(22)は、板状体(10)の突起部(11)の中央
上部を挟持できる位置と大きさとする。例えば、支承溝
(12)の幅は、突起部(21)の厚みと、また長さ
は、突起部(21)の基部の折り曲げ線の長さと合わ
せ、少し大きめに設計される。詳細には、支承溝(1
2)は、折り曲げ線より上部と下部では支承すべき突起
部(21)の部位が異なるので、特に長さの設計におい
ては注意を要する。支承溝(12)の下部の長さは、上
述の突起部(21)の基部の折り曲げ線の長さの半分を
支承し、上部の長さは、突起部(21)の基部の折り曲
げ線から上の高さのうち、支承溝(22)の端部までの
垂直距離のみを支承する。一方、支承溝(22)の長さ
は、突起部(11)の折り曲げ線から上の高さのうち、
支承溝(12)の端部から上の垂直距離のみを支承す
る。
【0021】そのほか、両板状体(10)、(20)の
間に重ね合わせられる板状体がある場合には、板状体
(10)の中央部に準備される突起部支承溝(12)と
実質的に同じ位置に実質的に同じ形状の突起部支承溝を
準備する。本明細書において、実質的に同じ形状とは、
上述したように、支承溝(12)のうち突起部(21)
を支承するのは、突起部(11)の折り曲げ線の下部の
みであるから、上記支承溝の長さは、図示の支承溝(1
2)の長さと同じではなく、むしろ支承溝(12)の折
り曲げ線の下部の長さの2倍であることを意味する。ま
た、実質的に同じ位置とは、上記板状体の上に板状体
(10)を重ねたときに、上記支承溝と支承溝(12)
とが、少なくとも突起部の(11)の折り曲げ線の下部
においては同じ位置を占めることを意味する。これは、
上記支承溝も、支承溝(12)と同様に、突起部(2
1)を挿通し、支承する目的で設けたものだからであ
る。
【0022】このように、予め突起部および突起部支承
溝を準備した板状体(20)を、まず突起部(21)の
基部の折り曲げ線で曲げて直立させ、次いで、中間に重
ね合わせる板状体がある場合には、突起部(21)を、
該中間板状体の突起部支承溝に挿通する。一方、予め突
起部および突起部支承溝を準備した板状体(10)を、
まず突起部(11)の基部の折り曲げ線で曲げて直立さ
せ、次いで、突起部支承溝(12)に、上記板状体(2
0)の突起部(21)を挿通させ、突起部支承溝(2
2)に、突起部突起部(11)の中央上部を挟持させる
と、図3に示す筒端固定部材(1)が組み立てられる。
段ボール製の板状体(10)および(20)を用いて、
上記のようにして組み立てた筒端固定部材(1)は、適
度の剛性および緩衝性を有し、また安価であるので、い
わゆる使い捨ての用途にも使用することができて好まし
い。特に、長尺大口径ドラムの場合、落下、転倒などに
よる強い衝撃を受けても、固定部材から脱落しない、確
実な固定を具現する。さらに、中間に重ね合わせられる
板状体は、筒端固定部材(1)の高さおよび緩衝性を調
節するのに有効である。
【0023】また、本発明において、上記のような筒端
固定部材(1)を用いて、筒状体を取り扱う実施の形態
は、例えば長尺大口径、特に口径80mm以上の感光体
ドラムの開口端に、本発明の筒端固定部材(1)の十字
状突起部を挿入し、該突起部の4つの外周端面を筒状体
の内壁面に密着させ、筒端を上底(10)に到達させて
装着を完了する。このようにして、筒状体の両端面に2
つの筒端固定部材を、面対称になるように装着させ、筒
状体構造体を得る。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、筒端固定部材を装着す
れば、両手で持つことができるので、作業が容易とな
り、隣のドラムと接触する心配がなくなった。また、損
傷による歩留まりの低下も回避できる。本発明の包装方
法によるときは、ドラムが確実に固定されるので、被包
装物の安定性が良く、輸送時のトラックの揺れにも十分
に耐えることができる。また、積荷、荷卸時に万一落
下、転倒によって強い衝撃を受けても、ドラムが脱落、
損傷を受けることがない。本発明で段ボール製の筒端固
定部材、輸送容器および仕切板を使用するときは、価格
が安価であるので、ワンウエイで使用し、いわゆる使い
捨てができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単装用筒端固定部材の概念図。
【図2】図1の筒端固定部材の組立に使用する板状体の
展開図。
【図3】複装用筒端固定部材の概念図。
【図4】図3の筒端固定部材の組立に使用する板状体の
展開図。
【符号の説明】
1 筒端固定部材 2 上底 3、4 切り欠き部 10、20 板状体 11、21 突起部 12、12’、22 突起部支承溝 23、24、25 正方形部分

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚以上の板状体を重ね合わせて構成し
    た、底面がほぼ正方形または正方形を縦横に複数個並べ
    た長方形である直方体の、上底には上記正方形の中心点
    で十字に交差して面上に直立する突起部を設け、しか
    も、上記突起部は、その4つの外周端面が、装着すべき
    筒状体の内壁面と密着する寸法を有する、筒状体の端部
    に装着する筒端固定部材であって、予め前記板状体の一
    つには突起部および突起部支承溝を準備し、また他の一
    つにはこれらと直交する突起部および突起部支承溝を準
    備し、これら板状体の所定部位を折り曲げ組み立ててな
    る筒端固定部材。
  2. 【請求項2】上記板状体のうち、一つは、平面図上正方
    形をなし、突起部および突起部支承溝を有する板状体で
    あり、他の一つは、これらと直交する突起部および突起
    部支承溝を有する正方形部分に、突起部支承溝を有する
    正方形部分を折り曲げ可能に延在させた板状体であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の筒端固定部材。
  3. 【請求項3】上記他の一つの板状体の延在させた正方形
    部分は、上記一つの板状体と、実質的に同じ位置に実質
    的に同じ形状の突起部支承溝を有することを特徴とする
    請求項2記載の筒端固定部材。
  4. 【請求項4】上記板状体のうち、二つは、平面図上同一
    の長方形をなし、その単位正方形ごとに突起部および突
    起部支承溝を有する板状体であり、一方の板状体の各突
    起部および突起部支承溝は、他方の板状体の対応する突
    起部および突起部支承溝とそれぞれ直交していることを
    特徴とする請求項1記載の筒端固定部材。
  5. 【請求項5】上記両板状体の間に重ね合わせられる1以
    上の板状体は、その上に重ね合わせられる上記両板状体
    の一方と、実質的に同じ位置に実質的に同じ形状の突起
    部支承溝を有することを特徴とする請求項4記載の筒端
    固定部材。
  6. 【請求項6】筒状体が、その外表面に光導電体層を形成
    した金属製ドラムである請求項1〜5のいずれかに記載
    の筒端固定部材。
  7. 【請求項7】板状体が、段ボール製である請求項1〜6
    のいずれかに記載の筒端固定部材。
  8. 【請求項8】筒状体の両端に、2枚以上の板状体を重ね
    合わせて構成した、底面がほぼ正方形または正方形を縦
    横に複数個並べた長方形である直方体の、上底には上記
    正方形の中心点で十字に交差して面上に直立する突起部
    を設け、しかも、上記突起部は、その4つの外周端面
    が、装着すべき筒状体の内壁面と密着する寸法を有す
    る、筒端固定部材を面対称になるように装着してなる筒
    状体構造体。
  9. 【請求項9】複数本の筒状体を輸送する際に、該筒状体
    の両端に、2枚以上の板状体を重ね合わせて構成した、
    底面がほぼ正方形である直方体の、上底には上記正方形
    の中心点で十字に交差して面上に直立する突起部を設
    け、しかも、上記突起部は、その4つの外周端面が、装
    着すべき筒状体の内壁面と密着する寸法を有する、筒端
    固定部材を面対称になるように装着してなる筒状体構造
    体またはこれを単装用輸送容器内に収容したものを、外
    装用輸送容器内に、該筒端固定部材または該単装用輸送
    容器の平行側壁同士が接するように複数平行に並べ、さ
    らに、必要に応じ多段に積み重ねることを特徴とする筒
    状体の包装方法。
  10. 【請求項10】多段に積み重ねる際に、各段の間に仕切
    板を配設することを特徴とする請求項9記載の筒状体の
    包装方法。
  11. 【請求項11】筒端固定部材が、予め前記板状体の一つ
    には突起部および突起部の支承溝を準備し、また他の一
    つにはこれらと直交する突起部および突起部支承溝を準
    備し、これら板状体の所定部位を折り曲げ組み立ててな
    ることを特徴とする請求項9または10記載の筒状体の
    包装方法。
  12. 【請求項12】筒状体が、その外表面に光導電体層を形
    成した金属製ドラムであることを特徴とする請求項9〜
    11のいずれかに記載の筒状体の包装方法。
  13. 【請求項13】輸送容器および必要に応じ仕切板および
    /または板状体が、いずれも段ボール製であることを特
    徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の筒状体の包
    装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202023102416U1 (de) 2023-05-04 2024-05-17 Hans Kolb Wellpappe Gmbh & Co. Kg Einteiliger Zuschnitt und daraus faltbare einteilige Zentrierendkappe

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE202023102416U1 (de) 2023-05-04 2024-05-17 Hans Kolb Wellpappe Gmbh & Co. Kg Einteiliger Zuschnitt und daraus faltbare einteilige Zentrierendkappe

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