JPH10157666A - 履帯用パッド - Google Patents

履帯用パッド

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JPH10157666A
JPH10157666A JP35314696A JP35314696A JPH10157666A JP H10157666 A JPH10157666 A JP H10157666A JP 35314696 A JP35314696 A JP 35314696A JP 35314696 A JP35314696 A JP 35314696A JP H10157666 A JPH10157666 A JP H10157666A
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JP
Japan
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reinforcing member
head
bolt
hole
rubber
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JP35314696A
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Inventor
Tatsuo Suzuki
達雄 鈴木
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Suzuki Shoji KK
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Suzuki Shoji KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上面に弾性部材を支持し、履板の踏面に沿う
形状の補強部材で、一端を履板の端部に引っ掛け、他端
を履板に形成した取付け孔に挿入し、履板に装着する固
定部材からなる履帯用パッドであって、特に固定部材上
の弾性部材の切れや欠けをなくすため。 【構成】 踏面を形成した弾性部材と、弾性部材の仮面
に固着して弾性部材を支持し履板の踏面に沿う形状に形
成された補強部材と、補強部材の長手方向の一端側に固
定し履板の端部に係合する固定鉤手段と、補強部材の長
手方向の他端側に設けた貫通孔と履板の取付け孔とに挿
入し、ナットを介して締め付け装着する脱着手段とから
なる履帯用パッドにおいて、脱着手段のうち、補強部材
の貫通孔より弾性部材側へ突出する突出部を、円形で、
かつ、補強部材面に近づけた扁平に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無限軌道車両に用いる
履帯用パッドの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の履帯用パッド、特に履板の踏面に
沿う形状の補強部材であって、踏面を形成した弾性部材
と、弾性部材の下面に固着し履板の踏面に沿う形状に形
成された補強部材と、補強部材の長手方向の一端側に固
定し履板の端部に係合する鉤部と、他端側に貫通孔を介
して設けた取付けボルトとからなる履帯用パッドは、図
17、図18に示す如く、補強部材36の弾性部材35
側には、履板30の取付け孔32に挿入して履帯用パッ
ドCを履板30に固定する取付けボルト37のヘッド3
7aが設けられている。図中、30aは履板30の中央
突条、35aは中央突条と係合する凹溝、36aは貫通
孔、37bは袋ナット、38は固定鉤部、wは溶接部を
示す。このタイプの履帯用パッドCは、大半が、ヘッド
37aが六角形で厚みのある汎用のボルト37を用いて
いる。(例えば、特開平8−119163号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このタイプの履帯用パ
ッドCを、無限軌道車両の履板に装着した場合、図17
に示すように弾性部材であるゴムパッド35のコーナー
部Pが著しく切れる。又は、欠けるという問題があっ
た。このタイプの履帯用パッドCは、どのメーカーのも
同じ現象が発生することが判った。そこで、多方面から
分析し調査した結果、ゴムパッド35の切れ、欠けの一
番ネックになっているのは、下記に示すように使用して
いる六角の汎用ボルト37にあることを突き止めた。第
一に、成形時に、六角ボルト37は、成形型の比較的隅
部でゴム材の押出し通路に配置され、ゴム加硫時に、溶
融軟化したゴム材の流れを妨げ、澱むため、均一な加硫
ゴムが得られない。第二に、六角ボルト37のヘッド3
7aは、補強部材36の板厚より大幅に厚み(8〜9ミ
リ)があるので、ゴム加硫時に、補強部材36とボルト
37とを加熱しても、ボルト37のヘッド37a部分の
温度が補強部材36より上がりにくく、温度差が生じ、
均一な加硫ゴムが得られない。第一、第二の結果、この
ボルト37のヘッド37a部分のゴム質は他の部分より
劣り、この部分から切れや欠けが生じやすかった。第三
に、成形した履帯用パッドBを車両の履板に装着し使用
した場合、六角ボルト37のヘッド37aの上面と側面
又側面同志の各稜線部が鋭利となっているので、ゴムパ
ッド35が荷重を受けると、この突起状の稜線部に隣接
するゴムパッド35は、切れや欠けが発生し易かった。
しかし、六角ボルトを一般に使用しているが、六角ボル
トを特別使用しなくてはならない理由(例えばボルトの
ヘッドを廻して締めたりする必要性)があるのではな
く、汎用の六角ボルトを単に流用しているに過ぎない。
【0004】本発明は、従来のこのような問題点に鑑み
なされたものであり、その目的とするところは、履板の
踏面に沿う形状の補強部材で、かつ、一端を履板の端部
にひっかけ、他端を履板に形成した取付け孔に挿入し、
履板に装着する脱着手段からなる履帯用パッドであっ
て、従来用いている履板の取付け孔に挿入する脱着手段
の汎用のボルトとナットから、薄型の突出部をもつ専用
の脱着手段にかえて、成型のゴム加硫時に、溶融軟化し
たゴム材の流れを容易にし、均一なゴム質が得られる履
帯用パッドを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における履帯用パッドは、踏面を形成した弾
性部材と、弾性部材の下面に固着して弾性部材を支持し
履板の踏面に沿う形状に形成された補強部材と、補強部
材の長手方向の一端側に固定し履板の端部に係合する固
定鉤手段と、補強部材の長手方向の一端側に固定し履板
の端部に係合する固定鉤手段と、補強部材の長手方向の
他端側に設けた貫通孔と履板の取付け孔とに挿入し、ナ
ットを介して締め付け装着装着する脱着手段とからなる
履帯用パッドにおいて、前記脱着手段のうち、補強部材
の貫通孔より弾性部材側へ突出する突出部を、円形で、
かつ、補強部材面に近づけた扁平に形成した。
【0006】弾性部材側へ突出した脱着手段の突出部の
ヘッド部を、取付けボルトのヘッドで形成した。
【0007】弾性部材側へ突出した脱着手段の固定部の
ヘッド部を、ナット型プレートで形成した。
【0008】取付けボルトのヘッドの側面をテーパに
し、補強部材の貫通孔の内周面をテーパにした。
【0009】取付けボルトのヘッドの側面をテーパに
し、かつ側面上に複数の突条を形成すると共に、補強部
材の貫通孔の内周面をテーパにし、かつ内周面上に突条
と嵌合する複数の凹溝を形成した。
【0010】突出部の上面と側面とで形成する稜線部を
曲面に形成した。
【0011】
【作用】突出部の補強部材面よりの突出量が少ないの
で、ゴムプレスの加硫時に、溶融軟化したゴム材がスム
ーズに押し出され、均一な加硫ゴムの弾性部材となる。
【0012】突出部の補強部材面よりの突出量が少ない
ので、ゴムプレスの加硫時に、補強部材と、ボルトの扁
平ヘッドが略同温度に熱せられ、ゴムパッドは均一な加
硫ゴムとなる。
【0013】ゴムプレスの加硫時に、型内の隅に位置す
るヘッド部を補強部材面と略同一面にし、更に、ヘッド
部の稜線部を曲面にしたので、型内で溶融軟化したゴム
材の流れがスムーズに行われ、均一な加硫ゴムが得られ
る。
【0014】補強部材より突出したボルトのヘッドの厚
みが小なので、その分、弾性部材の厚みが増し、クッシ
ョン性がより向上する。
【0015】履帯用パッドに荷重が加わったとき、ゴム
パッドは弾性変形をするがこの時、ヘッド部に隣接する
ゴムパッドは、硬質のヘッド部が凹凸がなく滑らかな曲
面に形成されているので、変形時にヘッド部に当接して
も切れや欠けが生じにくい。
【0016】
【実施例】以下、本発明の履帯用パッドAの第一実施例
を図1〜図4を用いて説明する。履帯用パッドAは、弾
性部材であるゴムパッド1と、中央突条30aを有する
履板30の踏面に沿う形状に形成された補強部材2と、
補強部材2の長手方向の一端に固定し履板30の中央突
条30aに係合する係合孔3aを形成した固定鉤手段3
と、補強部材2の他端に突出したボルト4とナット4e
よりなる脱着手段で構成される。ボルト4は、補強部材
2の貫通孔2aからゴムパッド1側へ突出する突出部で
あるヘッド部4aとねじ部4bとて形成される。ヘッド
部4aは、溶接代を考慮し、厚みhを4ミリ位に薄くし
てある。尚、ヘッド部の厚みをこのように薄くしても取
付け強度を充分有し、ヘッド部4aが折れることはな
い。この突出した厚みhは、できるだけ小さくして、補
強部材2面に近づける。又、ヘッド部4aは回転させる
ことがないので、ヘッド部4aは円形の円板状に形成す
る。ヘッド部4aのフランジ部4cの上面と側面とで形
成する稜線部4dは、シャープでなく、滑らかな曲面
(アール)で形成する。補強部材2の他端の固定鉤手段
3は、端部は履板30の端部に係止しやすいように、若
干開口している。又中央突条に係合するために係合孔3
aを形成する。履板30は従来の形状と同じである。
【0017】次に、本発明の履帯用パッドの成形方法を
説明する。履帯用パッドAの成形前に、熱源付きゴムプ
レスの型上又は、別の場所にて、補強部材2の貫通孔2
aに、ボルト4を、形成されるゴムパッド1側の上方か
ら挿入し、扁平のヘッド4aを補強部材2に当接させ
る。当接させると、補強部材2面からのヘッド4aの突
出量sは、ヘッド4aの厚みhと同じ約4ミリとなる。
ヘッド4aをスポット溶接wにて固定する。溶接代は最
小の溶接代を確保すればよい。又、溶接点は、ヘッド4
aのフランジ部4cの周囲全域でも、または数ヶ所でも
よい。
【0018】その後、ゴムプレスの成形型にて、補強部
材上にシート状の複数の成形ゴム片を載せ、型を加熱加
圧し、加硫にて一体的結合し加硫ゴムの履帯用パッドを
製造する。加硫時に、補強部材とヘッドとは厚みが略同
じであり、略同一温度(150℃)に熱せられるので、
図1の如くゴムパッド内部の加硫ゴム全体が略均一なゴ
ム質に成形される。又、型内の隅に位置するボルトのヘ
ッドが、扁平で薄く、補強部材と略同一面に近くなって
いるので、ゴム材の通路の妨げにならず、溶融軟化した
ゴム材の押出しがスムーズに行われ、ゴム材を型の隅々
まで満遍なく流し込むことが出来る。その結果、均一な
加硫ゴム質が得られる。
【0019】製品の履帯用パッドAを車両の履板へ取付
けるには、図4に示すように、履板30の一方(車両の
中心側)の端部に、固定鉤手段3の開口した端部を引っ
掛けると共に、係合孔3aに中央突条30aの端部を入
れ、次に、他端側(車両の外方側)のボルト4のねじ部
4bを取付け孔30bに入るように、履帯用パッドAを
引っ張り、取付け孔30bに導いてねじ部4bを取付け
孔30bに挿入して、完全に履帯用パッドAが履帯に当
接したら履板の裏側に突出したねじ部4bに下から袋ナ
ット4eを嵌め装着する。尚、取付け孔30bは長孔が
望ましい。
【0020】この履帯用パッドAを、車両の履板に装着
した場合、履帯用パッドAに荷重が加わっても、弾性部
材1の加硫ゴムのゴム質が全て略均一になるので、局部
的応力を均一に分散し、従来構造で起きやすかったボル
ト4のヘッド4aの周囲のパッドの劣化も少なくなり、
切れや欠けの心配が少なくなる。
【0021】又、補強部材2面から突出したボルト4の
ヘッド4aが僅か(約4ミリ)に突出している(突出量
s)ので、ヘッド4a上のパッド量が増え、他の部分の
パッド量と略同じ量となり、クッション性がよりよくな
る。又、その上面と側面とで形成される稜線部4dが滑
らかに形成されているので、パッドが弾性変形しても、
ヘッド4aの稜線部4dに隣接するゴムパッドが、変形
して稜線部4dに食い込む恐れも少なくなる。以下の実
施例は、製法、作用は第一実施例と同じ場合は省略し、
異なる場合のみ記載する。
【0022】図5、図6は本発明の履帯用パッドAの第
二実施例の脱着手段を示すもので、脱着手段はボルトと
図示しないナットとで構成し、ボルト14は、突出部で
あるヘッド部14aとねじ部14bと形成する。ヘッド
部14aには、フランジ部14cの裏面に複数の突起物
14gを有する。ボルト14を補強部材に溶接するに
は、図示しないがボルト14のねじ部14bを補強部材
に設けた貫通孔に挿入し、ボルト14のヘッド14aを
補強部材2に押しつけて通電し、瞬時に突起物14gを
溶かして溶接する。例えば、スタッド溶接等にて一度に
ボルト14と補強部材を溶接する。補強部材2面からゴ
ムパッド1内への突出量は、ヘッドの厚みhに突出量の
溶着量を加えた厚みとなる。尚、補強部材2の貫通孔2
aは、従来と同じ単なる孔である。ゴムの加硫、ゴムパ
ッドの作用は第一実施例と同じなので以下省略する。
【0023】図7、図8は本発明の履帯用パッドAの第
三実施例の脱着手段を示すもので、脱着手段は、ボルト
24と図示しないナットとで構成する。ボルト24はヘ
ッド付きボルトで、突出部であるヘッド24aとねじ部
24bで形成する。ヘッド部24aの形状は、断面が逆
台形のテーパ24eが付いた皿型で、突出部を補強部材
に取り付ける時、補強部材2と同一面になることが望ま
しい。又、補強部材2の貫通孔2aの内周面は、ヘッド
部24aのテーパ24eと係合するようにテーパ面2e
となっている。ボルト24の補強部材2への固定は、補
強部材2の貫通孔2aに固定部24を挿入し、ヘッド部
24aを補強部材2の面に会わせ、略同一とする。その
後、補強部材2とヘッド部24aとを溶接すると、溶接
代だけが僅かに補強部材2面上に突出する。尚、溶接
は、スポット溶接等の電気抵抗溶接でもよい。
【0024】図9〜図11は、本発明の履帯用パッドA
の第四実施例の脱着手段を示もので脱着手段はボルトと
図示しないナットとで構成し、ボルトは突出部であるヘ
ッド部34aとねじ部34bとで形成し、ヘッド部34
aは第三実施例と同じくテーパ34eを有し、更に、テ
ーパ34e面に複数の突条34f有する。一方、補強部
材2の貫通孔2a内周のテーパ面2eに突条34fと嵌
合する凹溝2fを形成する。この実施例は、突条34f
が凹溝2fに嵌合し、補強部材2へのボルトの溶接時
に、ボルトの回転を阻止するので、溶接がしやすい。溶
接は、スポット溶接等の電気抵抗溶接でもよい。
【0025】図12、図13は、本発明の履帯用パッド
Aの第5実施例の脱着手段を示すもので、脱着手段は、
筒状のボルト44と袋ナット45とで構成し、ボルト4
4は突出部のヘッド部44aとねじ部44bとで形成す
る。ヘッド部44aは、ネジ部44bと同じ筒状であ
る。尚、補強部材2の貫通孔2aは従来と同じ単なる孔
である。取付けは、予め、袋ナット45をねじ部44b
に螺合させ、図示しない器具で袋ナット45を押さえ、
ねじ部44bを補強部材2に溶接する。溶接した後、袋
ナット45をネジ部44bから外せばよい。他の構造と
して、ボルト44は、突出部のヘッド部44aもねじ部
44bと同じ筒状で、かつ、雄ねじを延長して設ける。
この場合は、補強部材2の貫通孔2aにも雌ねじを設け
る。取付けは、補強部材2の下からヘッド部44aを螺
合させ、ヘッド部44aを溶接可能な最小限の溶接代分
だけ突出させ、両者を溶接wする。溶接作業時に、ボル
トは補強材の孔に螺合しているので、固定でき溶接がし
やすい。両者は螺合させ溶接wして固定する。溶接部は
突出したヘッド部44aの周囲を全周行うとよい。この
筒状のボルト全てが同じねじ山を形成すると、一本の長
尺のねじ山をもつボルトを通常のボルトの長さに寸切り
すればよく、管理がしやすい。
【0026】図14、図15は、本発明の履帯用パッド
Aの第六実施例の脱着手段を示すもので、脱着手段はヘ
ッド部54と突出部であるナット部55とで構成し、ヘ
ッド部54は汎用のヘッド付きボルトで、前記の如く、
ボルトを補強部材2の上面から挿入するのと違って、ボ
ルトを補強部材2の下面から挿入するもので、ボルト5
4を回せるように六角ボルトとなっている。補強部材2
から突出する突出部は、単体のナット型のプレート55
で、孔55aはボルト54のねじ部の雄ねじと螺合する
雌ねじが刻設されている。厚さは薄く、補強部材面に近
づけた扁平で、円形に形成されている。ナット型プレー
ト55の補強部材2への固定は、補強部材2の下方か
ら、ヘッド部54であるヘッド付きボルトのねじ部54
bを補強部材2の貫通孔2aに挿入して補強部材2面よ
り突出させ、上からナット部であるナット型プレート5
5を当て、プレート55のねじ孔55aに螺合させる。
図15に示すようにボルト54を吊り下げた状態に固定
してプレート55の周囲を補強部材2に溶接する。尚、
プレート55の稜線部55dは曲面(アール)に形成す
る。ゴム加硫の成形時は、補強部材2に溶接したプレー
ト55の孔55aに、下方からボルト55を螺合させ、
孔55aを塞いでおく。成形後は、ボルト55を外して
おく。尚、貫通孔2aは従来と同じ単なる孔である。こ
の履帯用パッドAの履板への取付けは、履板の一端(車
両中心側)に固定鉤手段を引っ掛け、その後、履帯用パ
ッドAを履板上に合わせ、履板の他端(車両の外側)に
設けた取付け孔に下方からボルト54を挿入し、プレー
ト55の孔55aに螺合させ装着する。従って、この実
施例の履帯用パッドAは、補強部材の下方にボルトの突
起物がないので、取付けが容易である。又、管理がしや
すい。
【0027】上記実施例の履帯用パッドAは、いずれ
も、中央突条を有する履板(トリプルグローサー)に装
着する断面W型の補強部材2であったが、図16に示す
のは、中央突条を持たない両側に突条を有する履板(ダ
ブルグローサー)に装着する断面U字型の補強部材12
をもつ履帯用パッBである。この例は、本発明の前記第
一実施例と同じボルト1を取り付けている。他の実施例
の突出部を設けてもよいことは勿論である。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記構成を有するので、次の効
果を奏する。
【0029】補強部材の貫通孔に挿入し溶着するボルト
のヘッドを、扁平でかつ円形にしたので、補強部材面よ
りのヘッドの突出量が少なく、ゴム加硫時に、溶融軟化
したゴム材の熱プレスによる押出しがスムーズに行わ
れ、均一な加硫ゴムの弾性部材が得られる。
【0030】補強部材の貫通孔に挿入し溶着するボルト
のヘッドを、扁平でかつ円形にしたので、補強部材面よ
りのヘッドの突出量が少なく、ゴム加硫時に、ボルトの
ヘッドと補強部材とが略同温で加熱され、均一な加硫ゴ
ムの弾性部材が得られる。
【0031】ゴム質が略均一になるので、従来発生した
ボルトを埋め込んだコーナー部のゴムパッドの切れや欠
けの損傷は少なくなる。
【0032】ボルトのヘッド裏面に複数の突起物を設
け、ボルトと補強部材とをスタッド溶接等の押圧通電に
て一度に両者を溶接したので、溶接が容易で溶接工数が
削減できる。又、溶接ひずみがなく溶接部の盛り上がり
もなく面がきれいになる。
【0033】ボルトのヘッド側面と補強部材の貫通孔の
内周面とをテーパーにし係合させたので、より補強部材
面よりのヘッドの突出量が少なくできる。
【0034】ボルトのヘッド側面のテーパー面上に突条
を設け、補強部材の貫通孔の内周面のテーパー面に凹溝
を設けたので、補強部材面よりのヘッドの突出量が少な
く、かつ、ボルトの補強部材への取付け、溶接作業が容
易となる。
【0035】ボルトのヘッドの補強部材面からの突出量
が少ないので、ヘッド周囲のパッド量がより多くなりク
ッション機能がより向上する。設して螺合させたので、
補強部材面と同一面となり、補強部材にボルトを溶接す
るとき、不動で溶接作業がしやすい。尚、ボルトは寸切
りできるので、一本の長尺のねじ山をもつボルトを通常
のボルトの長さに切断すればよく、管理がしやすい。
【0037】車両の走行時または作業時に、履帯用パッ
ドに急激な圧縮荷重が加わり、ボルトのヘッド周囲のゴ
ムパッドが弾性変形してヘッド面を圧接しても、ボルト
のヘッドは角部がなく滑らかなので、ヘッドに圧接する
ゴムパッドは、切れや欠けが生じにくい。
【0038】履帯用パッドを履板に装着するには、一端
を履板に引っ掛け、他端は補強部材の下面から突出した
固定部を履板の取付け孔に挿入し装着するので、装着が
簡単で速い。尚、引っ掛けは履板の車両の中央側端部と
し、固定部の取付け孔への挿入は履板の外側端部とする
と、装着作業がしやすい。(作業工数削減) 又、取付け孔は履板の一端側だけ穿設すれば良い。(取
付け孔作業の削減)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の履帯用パッドの第一実施例を示す一部
切欠き正面図である。
【図2】図1の脱着手段のボルトの全体正面図である。
【図3】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図4】図1の履帯用パッドを履板に装着する状態を示
す一部切欠き正面図である。
【図5】第二実施例の脱着手段のボルトの全体斜視図で
ある。
【図6】図5のヘッド部を示す部分正面図である。
【図7】図5のヘッド部を示す部分正面図である。
【図7】第三実施例の脱着手段のボルトと補強部材の貫
通孔を示す正面図である。
【図8】図7のボルトを貫通孔に係合させ溶接した断面
図である。
【図9】第四実施例の脱着手段のボルトのヘッドを示す
部分斜視図である。
【図10】第四実施例の補強部材の貫通孔を示す部分斜
視図である。
【図11】図9のボルトを図10の補強部材の貫通孔に
係合させ溶接した断面図である。
【図12】第五実施例の脱着手段のボルトと補強部材の
貫通孔を示す正面図である。
【図13】図12のボルトを貫通孔に挿入し溶接した断
面図である。
【図14】第六実施例の脱着手段のボルトと補強部材に
溶接したナットを示す正面図である。
【図15】図14のボルトをナットと螺合させた断面図
である。
【図16】第七実施例の断面図である。
【図17】従来の履帯用パッドの履板への装着を示す一
部切欠き正面図である。
【図18】図17のY−Yに沿う断面図である。
【符号の説明】
A、B、C 履帯用パッド 1 ゴムパッド 2 補強部材 2a 貫通孔 3 固定鉤手段 4、14、24、34、44、54 ボルト 4a、14a、24a、34a、44a、55 突出部 4b、14b、24b、34b、44b、54b ねじ
部 4c、14c フランジ部 4d 稜線部 30 履板 32 取付き孔 54 ナット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の履帯用パッドの第一実施例を示す一部
切欠き正面図である。
【図2】図1の脱着手段のボルトの全体正面図である。
【図3】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図4】図1の履帯用パッドを履板に装着する状態を示
す一部切欠き正面図である。
【図5】第二実施例の脱着手段のボルトの全体斜視図で
ある。
【図6】図5のヘッド部を示す部分正面図である。
【図7】第三実施例の脱着手段のボルトと補強部材の貫
通孔を示す正面図である。
【図8】図7のボルトを貫通孔に係合させ溶接した断面
図である。
【図9】第四実施例の脱着手段のボルトのヘッドを示す
部分斜視図である。
【図10】第四実施例の補強部材の貫通孔を示す部分斜
視図である。
【図11】図9のボルトを図10の補強部材の貫通孔に
係合させ溶接した断面図である。
【図12】第五実施例の脱着手段のボルトと補強部材の
貫通孔を示す正面図である。
【図13】図12のボルトを貫通孔に挿入し溶接した断
面図である。
【図14】第六実施例の脱着手段のボルトと補強部材に
溶接したナットを示す正面図である。
【図15】図14のボルトをナットと螺合させた断面図
である。
【図16】第七実施例の断面図である。
【図17】従来の履帯用パッドの履板への装着を示す一
部切欠き正面図である。
【図18】図17のY−Yに沿う断面図である。
【符号の説明】 A、B、C 履帯用パッド 1 ゴムパッド 2 補強部材 2a 貫通孔 3 固定鉤手段 4、14、24、34、44、54 ボルト 4a、14a、24a、34a、44a、55 突出部 4b、14b、24b、34b、44b、54b ねじ
部 4c、14c フランジ部 4d 稜線部 30 履板 32 取付き孔 54 ナット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 踏面を形成した弾性部材と、弾性部材の
    下面に固着して弾性部材を支持し、履板の踏面に沿う形
    状に形成された補強部材と、補強部材の長手方向の一端
    側に固定し履板の端部に係合する固定鉤手段と、補強部
    材の長手方向の他端側に設けた貫通孔と履板の取付け孔
    とに挿入して装着する脱着手段とからなる履帯用パッド
    において、前記脱着手段のうち、補強部材の貫通孔より
    弾性部材側へ突出する突出部を、円形で、かつ、補強部
    材面に近づけた扁平に形成したことを特徴とする履帯用
    パッド。
  2. 【請求項2】 脱着手段の突出部を、取付けボルトのヘ
    ッドで形成したことを特徴とする請求項1記載の履帯用
    パッド。
  3. 【請求項3】 脱着手段の突出部を、ナット型プレート
    で形成したことを特徴とする請求項1記載の履帯用パッ
    ド。
  4. 【請求項4】 取付けボルトのヘッドの側面をテーパに
    形成し、補強部材の貫通孔の内周面をボルトのヘッドの
    側面と係合するテーパに形成したことを特徴とする請求
    項2記載の履帯用パッド。
  5. 【請求項5】 取付けボルトのヘッドの側面上に複数の
    突条を形成し、補強部材の貫通孔の内周面に、突条と嵌
    合する凹溝を形成したことを特徴とする請求項4記載の
    履帯用パッド。
  6. 【請求項6】 ヘッド部の上面と側面とで形成する稜線
    部を曲面に形成したことを特徴とする請求項1記載の履
    帯用パッド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999051483A1 (fr) * 1998-04-01 1999-10-14 Fukuyama Gomu Kogyo Kabushiki Gaisha Patin detachable
KR100820761B1 (ko) 2006-10-12 2008-04-11 국방과학연구소 블로우아웃 방지홈을 구비하는 궤도몸체고무
EP1900621A3 (de) * 2006-09-13 2008-09-17 WIRTGEN GmbH Auswechselbares Verschleißpolster, sowie Verfahren zur Herstellung von Verschleißpolstern für eine Gleiskette

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