JPH10157555A - 側部用乗員拘束装置 - Google Patents
側部用乗員拘束装置Info
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- JPH10157555A JPH10157555A JP8337459A JP33745996A JPH10157555A JP H10157555 A JPH10157555 A JP H10157555A JP 8337459 A JP8337459 A JP 8337459A JP 33745996 A JP33745996 A JP 33745996A JP H10157555 A JPH10157555 A JP H10157555A
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- Japan
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- airbag
- occupant restraint
- vehicle
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Air Bags (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車室側壁と乗員の間にエアバッグやシールド
膜を展開させる装置において、上記エアバッグやシール
ド膜の収納性やその作業性を向上させる。 【解決手段】 シールド膜またはエアバッグ等の保護体
1を車両の窓周辺部3に収納し、この保護体1を窓部側
方に展開させる側部用乗員拘束装置において、上記保護
体1を収納するU字状の収納部5aと、この収納部5a
のU字の一端から開口部5bを覆うように延出された蓋
状部5cとからなり、かつこの蓋状部5cを押し開け可
能に弾性を付与した保持部材5を形成する。そして、こ
の保持部材5を、上記開口部5bを保護体1の展開方向
に向け上記窓周辺部3に固定すると共に、この保持部材
5に折り畳んだ保護体1を収納保持せしめる。
膜を展開させる装置において、上記エアバッグやシール
ド膜の収納性やその作業性を向上させる。 【解決手段】 シールド膜またはエアバッグ等の保護体
1を車両の窓周辺部3に収納し、この保護体1を窓部側
方に展開させる側部用乗員拘束装置において、上記保護
体1を収納するU字状の収納部5aと、この収納部5a
のU字の一端から開口部5bを覆うように延出された蓋
状部5cとからなり、かつこの蓋状部5cを押し開け可
能に弾性を付与した保持部材5を形成する。そして、こ
の保持部材5を、上記開口部5bを保護体1の展開方向
に向け上記窓周辺部3に固定すると共に、この保持部材
5に折り畳んだ保護体1を収納保持せしめる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車室側壁と乗員の間
にエアバッグやシールド膜等の保護体を展開させる側部
用乗員拘束装置に関するものである。
にエアバッグやシールド膜等の保護体を展開させる側部
用乗員拘束装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両事故の際、車両窓部に乗員拘束装置
を作動させ、乗員を拘束する技術がある。これらは、大
別してエアバッグなどの膨張体を膨張させるもの、単一
の布やネットを展開させるもの、およびこれらを組合せ
たもの等がある。
を作動させ、乗員を拘束する技術がある。これらは、大
別してエアバッグなどの膨張体を膨張させるもの、単一
の布やネットを展開させるもの、およびこれらを組合せ
たもの等がある。
【0003】クッション体をマット状に膨張させ乗員を
拘束する方法には、例えばUSP2,806,737号
では伸縮自在なジャッキで膨張体を膨張させながら移動
させるものがあり、同様にUSP2,834,606号
では、安全装置が車室内側ルーフ部およびルーフサイド
レール部に装備され、特に車両側部においてサイドドア
窓部およびドアトリム部を覆うようにエアバッグをマッ
ト状に膨張させている。これらのマット状膨張体の構造
には、単一気室または複数気室に区画されたものがあ
る。
拘束する方法には、例えばUSP2,806,737号
では伸縮自在なジャッキで膨張体を膨張させながら移動
させるものがあり、同様にUSP2,834,606号
では、安全装置が車室内側ルーフ部およびルーフサイド
レール部に装備され、特に車両側部においてサイドドア
窓部およびドアトリム部を覆うようにエアバッグをマッ
ト状に膨張させている。これらのマット状膨張体の構造
には、単一気室または複数気室に区画されたものがあ
る。
【0004】一般に膨張体をマット状に膨張させる手法
としては、単一気室だと球状に膨張する傾向にあるため
複数気室に区画する。一般的な他の分野の技術としてU
SP2,853,720号がある。これに類似して、比
較的広い範囲をマット状に膨張させ乗員を拘束する技術
として、USP3,510,150号がある。これによ
れば、車両側部に連なるエアバッグが開示され、車両側
部壁に沿ったこれらのエアバッグ群で構成される比較的
平坦なマット状の拘束装置が記載されている。
としては、単一気室だと球状に膨張する傾向にあるため
複数気室に区画する。一般的な他の分野の技術としてU
SP2,853,720号がある。これに類似して、比
較的広い範囲をマット状に膨張させ乗員を拘束する技術
として、USP3,510,150号がある。これによ
れば、車両側部に連なるエアバッグが開示され、車両側
部壁に沿ったこれらのエアバッグ群で構成される比較的
平坦なマット状の拘束装置が記載されている。
【0005】これに対し、前記ネット状拘束装置にはU
SP3,525,535号、プレート状拘束装置にはU
SP4,171,140号がある。また、膨張体ネット
状またはプレート状のシールド膜を組合わせた技術にE
P0,590,518号、USP3,774,936号
がある。
SP3,525,535号、プレート状拘束装置にはU
SP4,171,140号がある。また、膨張体ネット
状またはプレート状のシールド膜を組合わせた技術にE
P0,590,518号、USP3,774,936号
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの技
術に共通していることは、運転席側や助手席側の乗員拘
束装置のように、比較的立方体形状でかつ剛体であるユ
ニット装置ではなく、ルーフ部またはルーフサイドレー
ル部に収納されるため、エアバッグやシールド膜1細長
く折り畳んで収納され、場合によってはそれらがデザイ
ン的に湾曲した部分に収納されることにある。
術に共通していることは、運転席側や助手席側の乗員拘
束装置のように、比較的立方体形状でかつ剛体であるユ
ニット装置ではなく、ルーフ部またはルーフサイドレー
ル部に収納されるため、エアバッグやシールド膜1細長
く折り畳んで収納され、場合によってはそれらがデザイ
ン的に湾曲した部分に収納されることにある。
【0007】特に側部用拘束装置では、エアバッグやシ
ールド膜が車両のピラー部やルーフサイドレール部に収
納されるため、この傾向が強くなる。このとき、装置が
剛体であると、車両内部に取り付けることが困難にな
る。特に、ルーフサイドレール部とフロントピラー部ま
たはこれにクォーターピラー部が加わると、剛体が車室
内空間の長手方向大部分を占めるため、車室内での作業
が困難になる。したがって、装置は、前記エアバッグや
シールド膜を構成する布や樹脂の柔軟性を利用し、前記
デザイン的に湾曲した取付部に固定されるが、これは逆
に作業時に上記エアバッグ等の形状保持性が劣るため、
作業員数を増やし手数を増やすか仮置きなどをしなけれ
ばならなくなるという問題を招来する。
ールド膜が車両のピラー部やルーフサイドレール部に収
納されるため、この傾向が強くなる。このとき、装置が
剛体であると、車両内部に取り付けることが困難にな
る。特に、ルーフサイドレール部とフロントピラー部ま
たはこれにクォーターピラー部が加わると、剛体が車室
内空間の長手方向大部分を占めるため、車室内での作業
が困難になる。したがって、装置は、前記エアバッグや
シールド膜を構成する布や樹脂の柔軟性を利用し、前記
デザイン的に湾曲した取付部に固定されるが、これは逆
に作業時に上記エアバッグ等の形状保持性が劣るため、
作業員数を増やし手数を増やすか仮置きなどをしなけれ
ばならなくなるという問題を招来する。
【0008】本発明は、この柔軟な拘束装置を作業性よ
く取付できる構造に関し、特にエアバッグなどの膨張体
やスクリーン状に展開するシールド膜などがサイドドア
の窓部近辺に展開する側部用拘束装置において、上記エ
アバッグやシールド膜をピラー部やルーフサイドレール
部に効率良く収納することを課題とする。
く取付できる構造に関し、特にエアバッグなどの膨張体
やスクリーン状に展開するシールド膜などがサイドドア
の窓部近辺に展開する側部用拘束装置において、上記エ
アバッグやシールド膜をピラー部やルーフサイドレール
部に効率良く収納することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題に適
合する本発明の側部用乗員拘束装置は、シールド膜また
はエアバッグ等の保護体を車両の窓周辺部に収納し、こ
の保護体を窓部側方に展開させる側部用乗員拘束装置に
おいて、上記保護体を挟み込むように収納する弾性体か
らなるU字状の保持部材を、上記開口部を保護体の展開
方向に向け上記窓周辺部に固定すると共に、この保持部
材に折り畳んだ保護体を収納保持せしめたことを特徴と
する。
合する本発明の側部用乗員拘束装置は、シールド膜また
はエアバッグ等の保護体を車両の窓周辺部に収納し、こ
の保護体を窓部側方に展開させる側部用乗員拘束装置に
おいて、上記保護体を挟み込むように収納する弾性体か
らなるU字状の保持部材を、上記開口部を保護体の展開
方向に向け上記窓周辺部に固定すると共に、この保持部
材に折り畳んだ保護体を収納保持せしめたことを特徴と
する。
【0010】また、本発明第2の側部用乗員拘束装置
は、やはりシールド膜またはエアバッグ等の保護体を車
両の窓周辺部に収納し、この保護体を窓部側方に展開さ
せる側部用乗員拘束装置において、上記保護体を収納す
るU字状の収納部と、この収納部のU字の一端から開口
部を覆うように延出された蓋状部とからなり、かつこの
蓋状部を押し開け可能に弾性を付与した保持部材を形成
し、この保持部材を、上記開口部を保護体の展開方向に
向け上記窓周辺部に固定すると共に、この保持部材に折
り畳んだ保護体を収納保持せしめたことを特徴とする。
は、やはりシールド膜またはエアバッグ等の保護体を車
両の窓周辺部に収納し、この保護体を窓部側方に展開さ
せる側部用乗員拘束装置において、上記保護体を収納す
るU字状の収納部と、この収納部のU字の一端から開口
部を覆うように延出された蓋状部とからなり、かつこの
蓋状部を押し開け可能に弾性を付与した保持部材を形成
し、この保持部材を、上記開口部を保護体の展開方向に
向け上記窓周辺部に固定すると共に、この保持部材に折
り畳んだ保護体を収納保持せしめたことを特徴とする。
【0011】また、上記本発明の各装置において、上記
保持部材を分割または連結した複数のもので構成し、あ
るいは幅方向に連続して形成された一体のものにより構
成することも可能である。さらに、上記窓周辺部を、車
両のピラー部とルーフサイドレール部の少くとも一方と
することも可能である。なお、ここでいう折り畳みは、
巻回によるものも含むものである。
保持部材を分割または連結した複数のもので構成し、あ
るいは幅方向に連続して形成された一体のものにより構
成することも可能である。さらに、上記窓周辺部を、車
両のピラー部とルーフサイドレール部の少くとも一方と
することも可能である。なお、ここでいう折り畳みは、
巻回によるものも含むものである。
【0012】
【作用】上記本発明の各側部用乗員拘束装置において
は、折り畳んだ保護体を保持部材に挟み込むことによ
り、屈曲する取付部においても仮止め等の必要なく簡単
にピラー部等に収納固定することが可能であり、作業手
数を最小限にとどめることが可能である。また、ピラー
カバー体や天井部材に保護体を収納するための特別な構
造が要らず、これらの取付方法として従来一般の取付方
法を採用することができ、特に天井部材とオープニング
トリムでルーフサイドをデザイン的に処理する構造に適
している。そして、保持部材を連結または連続して形成
することにより、保護体をボデーに固定するリテーナと
することもでき、さらに保護体と共締めにより固定しう
る等、部品点数の低減と作業効率の向上を図ることが可
能である。
は、折り畳んだ保護体を保持部材に挟み込むことによ
り、屈曲する取付部においても仮止め等の必要なく簡単
にピラー部等に収納固定することが可能であり、作業手
数を最小限にとどめることが可能である。また、ピラー
カバー体や天井部材に保護体を収納するための特別な構
造が要らず、これらの取付方法として従来一般の取付方
法を採用することができ、特に天井部材とオープニング
トリムでルーフサイドをデザイン的に処理する構造に適
している。そして、保持部材を連結または連続して形成
することにより、保護体をボデーに固定するリテーナと
することもでき、さらに保護体と共締めにより固定しう
る等、部品点数の低減と作業効率の向上を図ることが可
能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下さらに添付図面を参照して、
本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明実施形態
の側部用エアバッグ装置を示す断面図、図2は同、正面
図であり、図1は図2のA−A線断面を示している。な
お、図1中で、10はルーフサイドレールインナー、1
1はルーフサイドレールアウター、12はウエザストリ
ップ、13はドアフレーム、14はドアガラスシール
材、15はドアガラス、16はオープニングトリムを夫
々示している。
本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明実施形態
の側部用エアバッグ装置を示す断面図、図2は同、正面
図であり、図1は図2のA−A線断面を示している。な
お、図1中で、10はルーフサイドレールインナー、1
1はルーフサイドレールアウター、12はウエザストリ
ップ、13はドアフレーム、14はドアガラスシール
材、15はドアガラス、16はオープニングトリムを夫
々示している。
【0014】上記本発明実施形態の側部用エアバッグ装
置は、図1に示す如くエアバッグ1を車両のフロントピ
ラー部2とルーフサイドレール部3とに収納し、図2に
示す如く、インフレータ(図示せず)によって上記エア
バッグ1を窓部4の側方に展開させるようになってい
る。
置は、図1に示す如くエアバッグ1を車両のフロントピ
ラー部2とルーフサイドレール部3とに収納し、図2に
示す如く、インフレータ(図示せず)によって上記エア
バッグ1を窓部4の側方に展開させるようになってい
る。
【0015】上記エアバッグ1は図1に示す如く、折り
畳み時は金属や合成樹脂からなる保持部材5′によって
保持されている。この保持部材5′は、上記折り畳んだ
エアバッグ1を挟み込むように収納するU字クリップ状
の弾性体からなり、U字の開口部5bでエアバッグ1を
挟持するようになっている。なお、この例ではU字の一
端から車室内に反り返って延出された挿入案内部5dを
備えている。そして、図2に示すようにこの例では、上
記保持部材5′を複数、開口部5bをエアバッグ1の展
開方向に向け、前記フロントピラー部2とルーフサイド
レール部3とに間隔をあけて固定している。
畳み時は金属や合成樹脂からなる保持部材5′によって
保持されている。この保持部材5′は、上記折り畳んだ
エアバッグ1を挟み込むように収納するU字クリップ状
の弾性体からなり、U字の開口部5bでエアバッグ1を
挟持するようになっている。なお、この例ではU字の一
端から車室内に反り返って延出された挿入案内部5dを
備えている。そして、図2に示すようにこの例では、上
記保持部材5′を複数、開口部5bをエアバッグ1の展
開方向に向け、前記フロントピラー部2とルーフサイド
レール部3とに間隔をあけて固定している。
【0016】一方、図3は本発明第2実施形態の側部用
エアバッグ装置を示す断面図、図4は同、正面図であ
り、図3は図4のA−A線断面を示している。なお、図
3中で、図1と同一部材は同一符号を記している。
エアバッグ装置を示す断面図、図4は同、正面図であ
り、図3は図4のA−A線断面を示している。なお、図
3中で、図1と同一部材は同一符号を記している。
【0017】上記第2実施形態の側部用エアバッグ装置
は、やはり図3に示す如くエアバッグ1を車両のフロン
トピラー部2とルーフサイドレール部3とに収納し、図
4に示す如く、インフレータ(図示せず)によって上記
エアバッグ1を窓部4の側方に展開させるようになって
いる。
は、やはり図3に示す如くエアバッグ1を車両のフロン
トピラー部2とルーフサイドレール部3とに収納し、図
4に示す如く、インフレータ(図示せず)によって上記
エアバッグ1を窓部4の側方に展開させるようになって
いる。
【0018】上記エアバッグ1は図3に示す如く、折り
畳み時は金属や合成樹脂からなる保持部材5によって保
持されている。この保持部材5は、上記折り畳んだエア
バッグ1を収納するU字状の収納部5aと、この収納部
5aのU字の一端から開口部5bを斜めに覆うように延
出された蓋状部5cと、この蓋状部5cの戦艦から車室
内側に反り返って延出された挿入案内部5dとからな
り、上記蓋状部5cを押し開け可能に弾性を付与されて
いる。そして、図4に示すようにこの例では、上記保持
部材5を複数、開口図5bをエアバッグ1の展開方向に
向け、前記フロントピラー部2とルーフサイドレール部
3とに間隔をあけて固定している。
畳み時は金属や合成樹脂からなる保持部材5によって保
持されている。この保持部材5は、上記折り畳んだエア
バッグ1を収納するU字状の収納部5aと、この収納部
5aのU字の一端から開口部5bを斜めに覆うように延
出された蓋状部5cと、この蓋状部5cの戦艦から車室
内側に反り返って延出された挿入案内部5dとからな
り、上記蓋状部5cを押し開け可能に弾性を付与されて
いる。そして、図4に示すようにこの例では、上記保持
部材5を複数、開口図5bをエアバッグ1の展開方向に
向け、前記フロントピラー部2とルーフサイドレール部
3とに間隔をあけて固定している。
【0019】上記各保持部材5、5′の材料としては、
金属では圧延材でよいがバネ鋼が適しており、樹脂材料
としては、ナイロンなどの通常の樹脂材料を用いること
ができるが、TPE(サーモプラスチックエラストマ
ー)のオレフィン系、スチレン系、これらのブレンドま
たはエステル系が好適である。また、上記各挿入案内部
5dはエアバッグ1の挿入性を良くするために形成され
ているが、なくてもよく、さらに前記蓋状部5cも例え
ば図6に示すように保持部材5のU字の端部から略垂直
に形成することも可能である。
金属では圧延材でよいがバネ鋼が適しており、樹脂材料
としては、ナイロンなどの通常の樹脂材料を用いること
ができるが、TPE(サーモプラスチックエラストマ
ー)のオレフィン系、スチレン系、これらのブレンドま
たはエステル系が好適である。また、上記各挿入案内部
5dはエアバッグ1の挿入性を良くするために形成され
ているが、なくてもよく、さらに前記蓋状部5cも例え
ば図6に示すように保持部材5のU字の端部から略垂直
に形成することも可能である。
【0020】一方、図5に示すものは、保持部材5を所
定数連結した例であり、合成樹脂からなるこの保持部材
5は、U字の湾曲部分に薄肉部(図示せず)が形成さ
れ、この部分がヒンジ状に機能する。そして、図6に示
すものは、保持部材5を合成樹脂により、幅方向に連続
して一体に形成したものであり、この例ではピラートリ
ム材17とも一体になっている。この保持部材5にも湾
曲部に薄肉部6が形成されており、この部分がヒンジ状
に機能するようになっている。なお、第1実施形態の保
持部材5′を上記の如く構成することも可能である。
定数連結した例であり、合成樹脂からなるこの保持部材
5は、U字の湾曲部分に薄肉部(図示せず)が形成さ
れ、この部分がヒンジ状に機能する。そして、図6に示
すものは、保持部材5を合成樹脂により、幅方向に連続
して一体に形成したものであり、この例ではピラートリ
ム材17とも一体になっている。この保持部材5にも湾
曲部に薄肉部6が形成されており、この部分がヒンジ状
に機能するようになっている。なお、第1実施形態の保
持部材5′を上記の如く構成することも可能である。
【0021】しかして、上記保持部材5、5′を上記フ
ロントピラー部2やルーフサイドレール部3に予め溶
接、ねじ止め、爪等の係合手段により固定しておく。そ
して、棒状に細く折り畳まれたエアバッグを順次保持部
材5、5′に挿入して収納固定し、図1、図3に示す如
く天井部材7やピラーカバー体(図示せず)でデザイン
的に覆う。
ロントピラー部2やルーフサイドレール部3に予め溶
接、ねじ止め、爪等の係合手段により固定しておく。そ
して、棒状に細く折り畳まれたエアバッグを順次保持部
材5、5′に挿入して収納固定し、図1、図3に示す如
く天井部材7やピラーカバー体(図示せず)でデザイン
的に覆う。
【0022】通常エアバッグ1は、図2、図4に示すよ
うに、その上縁部に設けたボルト孔8にボルト9を通
し、ボデーのねじ穴に固定されるため、このボルト9を
利用して保持部材5、5′を固定することも可能であ
る。さらに、図5、図6に示すように、保持部材5、
5′を連結または連続して形成すると、エアバッグを挟
着するように固定するリテーナの役割もなす。
うに、その上縁部に設けたボルト孔8にボルト9を通
し、ボデーのねじ穴に固定されるため、このボルト9を
利用して保持部材5、5′を固定することも可能であ
る。さらに、図5、図6に示すように、保持部材5、
5′を連結または連続して形成すると、エアバッグを挟
着するように固定するリテーナの役割もなす。
【0023】以上のように本発明の保持部材5、5′を
使用すると、 作業性の効率向上として、 ・仮止めなど必要なく、簡単にエアバッグを収納固定で
きる。 ・作業手数を最小限にできる。 作業方法として、 ・ピラーカバー体や天井材の従来一般の取付方法が採用
できる。 周辺部品の構成として、 ・ピラーカバー体や天井部材に、エアバッグを収納する
ための特別な構造がいらない。 ・特に、天井部材とオープニングトリムでルーフサイド
をデザイン的に処理した構造に好適である。 拘束装置の構造として、 ・保持部材を連続または連結して形成すると、エアバッ
グをボデーに固定するリテーナを兼ねることができる。 ・共締めなどの構成がとれ、部品点数の低減と作業効率
の向上とが図れる。 以上、本発明の実施形態を説明したが、上記エアバッグ
1の代わりとして膨張しないシールド膜を使用すること
も可能である。
使用すると、 作業性の効率向上として、 ・仮止めなど必要なく、簡単にエアバッグを収納固定で
きる。 ・作業手数を最小限にできる。 作業方法として、 ・ピラーカバー体や天井材の従来一般の取付方法が採用
できる。 周辺部品の構成として、 ・ピラーカバー体や天井部材に、エアバッグを収納する
ための特別な構造がいらない。 ・特に、天井部材とオープニングトリムでルーフサイド
をデザイン的に処理した構造に好適である。 拘束装置の構造として、 ・保持部材を連続または連結して形成すると、エアバッ
グをボデーに固定するリテーナを兼ねることができる。 ・共締めなどの構成がとれ、部品点数の低減と作業効率
の向上とが図れる。 以上、本発明の実施形態を説明したが、上記エアバッグ
1の代わりとして膨張しないシールド膜を使用すること
も可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の側部用乗
員拘束装置は、シールド膜またはエアバッグ等の保護体
を車両の窓周辺部に収納し、この保護体を窓部側方に展
開させる側部用乗員拘束装置において、上記保護体を挟
み込むように収納する弾性体からなるU字状の保持部材
を、上記開口部を保護体の展開方向に向け上記窓周辺部
に固定すると共に、この保持部材に折り畳んだ保護体を
収納保持せしめたものであり、また第2発明の装置は上
記保護体を収納するU字状の収納部と、この収納部のU
字の一端から開口部を覆うように延出された蓋状部とか
らなり、かつこの蓋状部を押し開け可能に弾性を付与し
た保持部材を形成し、この保持部材を、上記開口部を保
護体の展開方向に向け上記窓周辺部に固定すると共に、
この保持部材に折り畳んだ保護体を収納保持せしめたも
のであり、それぞれに上記保護体を保持部材に挟み込む
ことにより、仮止め等の必要なく簡単にピラー部等に収
納固定することが可能であり、作業手数を最小限にとど
めることが可能である。また、ピラーカバー体や天井部
材に保護体を収納するための特別な構造が要らず、これ
らの取付方法として従来一般の取付方法を採用すること
ができ、特に天井部材とオープニングトリムでルーフサ
イドをデザイン的に処理する構造に適している。そし
て、保持部材を連結または連続して形成することによ
り、保護体をボデーに固定するリテーナとすることもで
き、さらに保護体と共締めにより固定しうる等、部品点
数の低減と作業効率の向上を図ることが可能である。
員拘束装置は、シールド膜またはエアバッグ等の保護体
を車両の窓周辺部に収納し、この保護体を窓部側方に展
開させる側部用乗員拘束装置において、上記保護体を挟
み込むように収納する弾性体からなるU字状の保持部材
を、上記開口部を保護体の展開方向に向け上記窓周辺部
に固定すると共に、この保持部材に折り畳んだ保護体を
収納保持せしめたものであり、また第2発明の装置は上
記保護体を収納するU字状の収納部と、この収納部のU
字の一端から開口部を覆うように延出された蓋状部とか
らなり、かつこの蓋状部を押し開け可能に弾性を付与し
た保持部材を形成し、この保持部材を、上記開口部を保
護体の展開方向に向け上記窓周辺部に固定すると共に、
この保持部材に折り畳んだ保護体を収納保持せしめたも
のであり、それぞれに上記保護体を保持部材に挟み込む
ことにより、仮止め等の必要なく簡単にピラー部等に収
納固定することが可能であり、作業手数を最小限にとど
めることが可能である。また、ピラーカバー体や天井部
材に保護体を収納するための特別な構造が要らず、これ
らの取付方法として従来一般の取付方法を採用すること
ができ、特に天井部材とオープニングトリムでルーフサ
イドをデザイン的に処理する構造に適している。そし
て、保持部材を連結または連続して形成することによ
り、保護体をボデーに固定するリテーナとすることもで
き、さらに保護体と共締めにより固定しうる等、部品点
数の低減と作業効率の向上を図ることが可能である。
【図1】本発明第1実施形態の側部用エアバッグ装置を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】同、正面図である。
【図3】本発明第2実施形態の側部用エアバッグ装置を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】同、正面図である。
【図5】保持部材を連結した例を示す斜視図である。
【図6】保持部材を連続一体成形した例を示す斜視図で
ある。
ある。
1 エアバッグ 2 フロントピラー部 3 ルーフサイドレール部 4 窓部 5、5′ 保持部材 5a 収納部 5b 開口部 5c 蓋状部 5d 挿入案内部 6 薄肉部 7 天井部材 8 ボルト孔 9 ボルト
Claims (6)
- 【請求項1】 シールド膜またはエアバッグ等の保護体
を車両の窓周辺部に収納し、この保護体を窓部側方に展
開させる側部用乗員拘束装置において、上記保護体を挟
み込むように収納する弾性体からなるU字状の保持部材
を、U字の開口部を保護体の展開方向に向け上記窓周辺
部に固定すると共に、この保持部材に折り畳んだ保護体
を収納保持せしめたことを特徴とする側部用乗員拘束装
置。 - 【請求項2】 シールド膜またはエアバッグ等の保護体
を車両の窓周辺部に収納し、この保護体を窓部側方に展
開させる側部用乗員拘束装置において、上記保護体を収
納するU字状の収納部と、この収納部のU字の一端から
開口部を覆うように延出された蓋状部とからなり、かつ
この蓋状部を押し開け可能に弾性を付与した保持部材を
形成し、この保持部材を、上記開口部を保護体の展開方
向に向け上記窓周辺部に固定すると共に、この保持部材
に折り畳んだ保護体を収納保持せしめたことを特徴とす
る側部用乗員拘束装置。 - 【請求項3】 上記保持部材が複数のものからなる請求
項1または2記載の側部用乗員拘束装置。 - 【請求項4】 上記複数の保持部材が連結して形成され
た請求項3記載の側部用乗員拘束装置。 - 【請求項5】 上記保持部材が幅方向に連続して形成さ
れた一体のものからなる請求項1または2記載の側部用
乗員拘束装置。 - 【請求項6】 上記窓周辺部が車両のピラー部とルーフ
サイドレール部の少くとも一方である請求項1乃至5の
何れか1項に記載の側部用乗員拘束装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8337459A JPH10157555A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 側部用乗員拘束装置 |
DE1997152989 DE19752989B4 (de) | 1996-12-02 | 1997-11-28 | Seitenairbag-Vorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8337459A JPH10157555A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 側部用乗員拘束装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10157555A true JPH10157555A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18308845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8337459A Pending JPH10157555A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 側部用乗員拘束装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10157555A (ja) |
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- 1996-12-02 JP JP8337459A patent/JPH10157555A/ja active Pending
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