JPH10157071A - 印刷機の刷版取付装置 - Google Patents
印刷機の刷版取付装置Info
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- JPH10157071A JPH10157071A JP33150196A JP33150196A JPH10157071A JP H10157071 A JPH10157071 A JP H10157071A JP 33150196 A JP33150196 A JP 33150196A JP 33150196 A JP33150196 A JP 33150196A JP H10157071 A JPH10157071 A JP H10157071A
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Abstract
胴に刷版を正確かつ簡易に装着すると共に、一旦版胴に
装着した刷版が版胴から外れたり、浮き上がることはな
いように確実に保持することが可能な刷版取付装置を得
ることを目的とするものである。 【解決手段】 本発明は、版胴の長手方向に沿って形成
した切欠部に版万力装置を収納し、該版万力装置の上面
に刷版をクランプするクランププレ−トを設け、該咬え
側版万力装置にクランププレ−ト上面に突出する版位置
決め用突起片と、刷版の上端面を押圧する押えプレ−ト
とを設けると共に、該押えプレ−トを、少なくとも前記
突起片を覆う部分とその他の部分とに区分し、かつ、突
起片を覆う部分の版胴の円周方向に沿う長さを、他の部
分より長くしたこと、更に望ましくは、クランププレ−
ト上面に突出する刷版の基準孔に嵌入する版位置決め用
突起片の上面を刷版の咬え側に向かって低くなるように
形成したことを特徴とするものである。
Description
ット印刷機の版胴に刷版を正確かつ簡易に装着するため
の刷版取付装置に関するものである。
刷用の刷版としては、一般にアルミ製のPS版(Prsens
itized Plate)、紙版或いは樹脂版等が知られている。
このうち、版の厚さが厚く丈夫なPS版や樹脂版は多量
の印刷枚数を印刷することができる反面、紙版に比べて
高価であると共に、版胴への着脱も万力によって咬えて
版胴にクランプしなければならず、着脱作業も面倒であ
った。
多くなり、印刷部数が少ない場合には安価な紙版や、薄
手のPS版等が用いられているが、これらの刷版はPS
版や樹脂版に比べて腰が弱いためオフセット印刷機の版
胴に直接装着することができなかった。また、仮に版胴
に直接装着したとしても、版胴に装着後の位置調整など
で皺が発生する恐れがあった。この為、従来、紙版等の
刷版を使用する場合、図11,図12に示す如く、版胴
50の咬え側万力51の上面に紙版等の刷版52を取付
けする版取付プレ−ト53を設け、予め版胴50に装着
されたPS版等の通常の厚い版を台版54(この台版は
使用後不要となった版を用いても良い)とし、これを支
持体として、その周面に台版よりも薄手の刷版52を前
記版取付プレ−ト53に引掛けて装着し、版胴50に対
して薄手の刷版52の位置を調整をする場合には、前記
通常の版と同様な厚さを有する台版54を移動させ、薄
手の刷版52を台版54と一体的に移動させる方法が採
用されていた。
等の薄手の刷版52を版胴50に装着する場合、刷版5
2の孔52’を版取付プレ−ト53に設けた多数のフッ
ク53’に引掛けるようになっているので、版の幅が広
いと引掛け難いと共に、引掛作業中に版が波打ちを起す
と、一旦引掛けたフック53’から外れることも多く版
の取付け作業に多くの時間を費やす結果となると共に、
フック53は咬え側万力51に咬えて固定しているため
紙版や薄手のPS版を使用しないで通常のPS版を使用
する場合には万力台5とクランププレ−ト13の間の隙
間を球面ボルト15により調整する必要があり非常に繁
雑であり、従来の薄手の刷版を用いた小ロット印刷で
は、実際の印刷時間より刷版の交換時間の方が長くなる
等、作業能率を著しく低下させる結果となっていた。
小ロット印刷用の刷版の簡易な交換手段として、本出願
人は既に、版胴の長手方向に沿って形成した切欠部に版
万力装置を収納し、該版万力装置の上面に刷版をクラン
プするクランププレ−トを設けた印刷機の刷版位置決め
装置の咬え側版万力装置のクランププレ−ト上面に、刷
版の基準孔に嵌入する版位置決め用突起片と、該突起片
を覆うように形成した版押えプレ−トとを設け、前記突
起片は刷版の咬え側へ向って低くなるように傾斜して形
成した刷版取付装置を提案している。(特願平1−19
6979号)
196979号で既に提案している刷版取付装置は、刷
版を、該刷版に予め設けた基準孔とクランププレ−ト上
面に設けた版位置決め用突起片とが互いに嵌合するよう
に、版胴(クランププレ−ト)と版押えプレ−トとの間
に挿入するだけで刷版の装着が可能であり、紙版等の薄
手の刷版を版胴に、容易、かつ、迅速に、しかも、正確
に装着できると言う点では画期的な刷版取付装置であ
る。
m以上もあり、しかも、紙版や薄手のPS版等は薄くて
腰が弱い。このため、刷版を版胴(クランププレ−ト)
と版押えプレ−トとの間に挿入する際に、刷版の先端面
が波打ちしないように水平に保持して押し込まないと刷
版を版胴(クランププレ−ト)と押えプレ−トとの間に
正しく挿入できないが、幅が広く、薄くで腰が弱い刷版
を水平に保持して押し込むためには多少の熟練を必要と
する。本発明は、前記刷版取付装置を全く熟練を要する
ことなく、誰にでも容易に使用が可能とすることを目的
とする。
に、本発明の印刷機の刷版取付装置は、版胴の長手方向
に沿って形成した切欠部に版万力装置を収納し、該版万
力装置の上面に刷版をクランプするクランププレ−トを
設け、該咬え側版万力装置にクランププレ−ト上面に突
出する版位置決め用突起片と、刷版の上端面を押圧する
押えプレ−トとを設けると共に、該押えプレ−トを、少
なくとも前記突起片を覆う部分とその他の部分とに区分
し、かつ、突起片を覆う部分の版胴の円周方向に沿う長
さを、他の部分より長くしたこと、更に望ましくは、ク
ランププレ−ト上面に突出する刷版の基準孔に嵌入する
版位置決め用突起片の上面を刷版の咬え側に向かって低
くなるように形成したことを特徴とするものである。
乃至図10により詳細に説明する。図中1は版胴で、該
版胴1には、胴の全長に亙って版の咬え側と尻側との版
万力装置3,4を収納する切欠部2が設けられている。
該切欠部2内には、その全長より僅かに短く断面略矩形
に形成された万力台5,5’が収納されている。該万力
台5,5’の下端部には、図6に示す如く前記切欠部2
の底部にボルト7で固定された係合片6に嵌合する蟻溝
が形成されている。従って、万力台5,5’は係合片6
を介して切欠部2の底面から浮き上がりを規制されてい
る。
位置決めするボルトで、万力台5,5’の長手方向に複
数箇設けられている。10は万力台5,5’の対向する
孔11に挿入した圧縮バネで、万力台5,5’を前記切
欠部2の側壁面に押し付ける方向に付勢されている。1
2,13は万力台5,5’を版胴の長手方向に略4等分
する長さに形成されたクランププレ−トで、夫々のクラ
ンププレ−ト12,13には、球面凹座を有するボルト
孔14が夫々2ヶ所づつ穿設されている。前記万力台
5,5’には前記ボルト孔14に対応するようにネジ孔
が形成されており、クランププレ−ト12,13を万力
台5,5’に球面ボルト15によって一体的に保持す
る。また、万力台5,5’の反クランプ側には、全長に
亙って断面略半円形の溝16が形成され、その溝16に
クランプ軸17が軸支されている。クランプ軸17に
は、断面L字状の切欠部18が形成されており、クラン
プ軸17を回転させることにより、前記切欠部18にク
ランププレ−ト12,13の端縁部が係合するようにな
っている。従って、クランププレ−ト12,13は球面
ボルト15と球面凹座とにより軸支され揺動できるよう
になっている。
前記切欠部2の側面との間には、版胴1の全長に亙って
偏心軸19が設けられており、その偏心軸19を回転さ
せることにより、尻側の版万力装置4は咬え側の版万力
装置3側に摺動できるようになっている。従って、版万
力装置3によって通常の厚さを有するPS版或いは樹脂
版等の一端を咬えた後、版胴1の周囲に巻回して他端を
尻側の版万力装置4によって固定するようになってい
る。
ある。本発明はこのように構成された版胴1のクランプ
プレ−ト12の上面側に、紙版或いは厚さ0.15mm〜0.30
mm程度のPS版等の刷版20に予め設けた基準孔20a
に対応するように、版位置決め用の突起片21(以下基
準ピンと称することとする)を設けている。該基準ピン
21の頭部21’は、前記刷版20の基準孔20aと略
等しい外径を有しており、版胴1の長手方向から視て楔
状に形成されている。即ち、該頭部21’は刷版の咬え
込み側へ向って低くなるように傾斜して形成されてい
る。尚、本実施例では基準ピン21は、クランププレ−
ト12に、版胴1の幅方向に沿って2箇所設けられてい
るが、該基準ピン21の本数ははこれに限定されること
なく適宜数選択して設ければ良いことは言うまでもな
い。
防ぐための押えプレ−トで、側面から見ると略ヘの字状
に折り曲げて形成されている。このクランププレ−ト1
2の上面に基準ピン21を覆うように反クランプ側端部
をボルト24によって固定されている。この押えプレー
ト22は、基準ピン21(突起片)を覆う部分22aと
その他の部分22bとに区分されている。また、押えプ
レ−ト22の全長はクランププレ−ト12の調整範囲に
合わせて決定すれば良く、本実施例ではクランププレ−
ト12の長さと略一致させている。
ンププレ−ト12に合わせて版胴の幅方向に4分割と
し、基準ピン21を覆わない中央部の2枚の押えプレ−
ト22bはクランププレ−ト12の長さと略同じ長さと
し、両端部の2枚の押えプレ−トは基準ピン21を覆う
部分22aと基準ピン21を覆わない他の部分22bと
に3分割している。従って、基準ピン21を覆う部分の
押えプレ−ト22a2枚と基準ピン21を覆わない部分
の押えプレ−ト22b6枚の合計8枚で1ユニットを構
成している。
レ−ト22aの一辺側は、前記基準ピン21の頭部2
1’形状(楔形)に略合わせた角度に折曲げられてお
り、かつ、クランプ側端部は、刷版20を挿入し易いよ
うに上方に折り曲げられている。また、該押えプレ−ト
22aの基準ピン21と対向する面には基準ピン21の
頭部21’より大きい孔23が設けられており、刷版2
0の他端をクランププレ−ト12と押えプレ−ト22と
の間に挿入して基準ピン21と刷版20の基準孔20a
を嵌合させる場合、前記押えプレ−ト22aに設けた孔
23を通して刷版20の基準孔20aと基準ピン21と
の相対位置を確認しながら基準ピン21に基準孔を嵌入
できるようにしている。
プレ−ト22bは、前記の如く、基準ピン21を覆う部
分22aと同様に側面から見て略へ字状に折り曲げられ
ているが、基準ピン21を覆う部分22aと比較して版
胴の円周方向に沿う長さを短くしている。また、基準ピ
ン21を覆わない部分の押えプレ−ト22bは、装着し
た刷版の浮き上がりを防止できれば充分であり、版胴表
面への押しつけ力は殆ど必要とせず、多少版胴から浮き
上がっていても良い。
1’を有する頭付ピンについて例示したがこれに限定さ
れることなく、図9に示す如く基準ピン21の頭部2
1’に代え断面L字状の部材21a’をボルト等により
取付けるようにしても良いし、図10に示す如く円柱状
のピン21bとしても良い。また、基準ピン21を覆う
部分の押えプレ−ト22aに孔23を設けた例を示した
が、これは基準ピン21,21a,21bが目で確認で
きるようなものであればどのような形状をしても良し、
押えプレ−ト22aを透明なもの(プラスチック等)で
製作すれば前記孔23は必ずしも設けなくても良い。
等の刷版の装着手順を説明する。先ず、版胴1にベ−ス
となる台版25若しくはこれに変わるPS版等、通常の
刷版を咬え側版万力装置3と尻側の版万力装置4とによ
り装着する。従って、予めPS版等の通常の厚さを有す
る版が版胴1に装着されていて、これを台版25として
兼用できるのであれば新たに台版を装着する必要はな
い。版胴1に台版25を装着した後、図3に示す如くP
S版等の刷版20を、該刷版20の基準孔20aが開い
ている側の端部を、クランププレ−ト12の上面と基準
ピン21を覆う押えプレ−ト22aの先端下面との間に
矢印a方向に差し込む。
22aは基準ピン21を覆わない部分の押えプレ−ト2
2bの端部よりも版胴の円周方向に突出しているので刷
版20の基準孔20a部と基準ピン21を覆う押えプレ
−ト22aとが一致するように位置決めすれば刷版の取
付位置が決まる。即ち、本実施例では刷版の幅方向の2
点を正確に保持すれば良い。この状態で刷版を版胴の周
面に沿って更に基準ピン21の方向に押し込めば、刷版
20の基準孔20aが基準ピン21に嵌合すると共に、
刷版の取付部(咬え側端部)は全幅に亙り押えプレ−ト
22a,22bによって押圧され確実に保持される。そ
の際、基準ピン21の頭部21’形状が、刷版20の挿
入側へ向って薄くなるように楔状に形成されているの
で、挿入はスム−ズに行われる。
ン21に挿入された後、該刷版20を予め、水,油或い
は糊等を全面に塗布したり、又は両面接着テ−プを貼り
付けた台版板25に沿わせて台版25に貼り付ける。こ
のようにして、刷版20は台版25を介して版胴1に装
着する。もし、刷版20と版胴1との位置を調整する場
合は、台版25をクランプしている咬え側,尻側の版万
力装置3,4の位置を調整することにより行うことがで
きる。そして、PS版等の刷版20を版胴1から取り外
す場合には、該PS版の終端を版胴1から外し、該端部
を持って版胴1から遠ざかる方向に引張ってやれば刷版
20は基準ピン21から容易に取外すことができる。
S版等の刷版の端部を、先ず、クランププレ−トと基準
ピン21を覆う押えプレ−トとによって位置決めし、位
置決めされた刷版を版胴の円周方向に更に押し込むこと
により、刷版端部は位置決め用基準ピンの楔形斜面に沿
って移動し、刷版に設けた基準孔と基準ピンは容易かつ
高精度で嵌合される。また、刷版の一端部に設けた基準
孔が基準ピンに挿入されると、基準ピンを覆う部分とそ
の他の部分の双方の押えプレ−トにより押圧して保持す
るので、一旦基準ピンに挿入した刷版が基準ピンから外
れたり、浮き上がることはなく確実に保持できる等の効
果を有する。
である。
を覆う部分、(b)はその他の部分(基準ピンを覆わな
い部分)の図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 版胴の長手方向に沿って形成した切欠部
に版万力装置を収納し、該版万力装置の上面に刷版をク
ランプするクランププレ−トを設けた印刷機の刷版位置
決め装置において、咬え側版万力装置にクランププレ−
ト上面に突出する版位置決め用突起片と刷版の上端面を
押圧する押えプレ−トとを設けると共に、該押えプレ−
トを、少なくとも前記突起片を覆う部分とその他の部分
とに区分し、かつ、突起片を覆う部分の版胴の円周方向
に沿う長さを、他の部分より長くしたことを特徴とする
印刷機の刷版取付装置。 - 【請求項2】 クランププレ−ト上面に突出する刷版の
基準孔に嵌入する版位置決め用突起片の上面を刷版の咬
え側に向かって低くなるように形成したことを特徴とす
る請求項1に記載の印刷機の刷版取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33150196A JP3697806B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 印刷機の刷版取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33150196A JP3697806B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 印刷機の刷版取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10157071A true JPH10157071A (ja) | 1998-06-16 |
JP3697806B2 JP3697806B2 (ja) | 2005-09-21 |
Family
ID=18244350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33150196A Expired - Lifetime JP3697806B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 印刷機の刷版取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3697806B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000056549A1 (fr) * | 1999-03-24 | 2000-09-28 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Dispositif de montage de plaque-machine d'une machine d'imprimerie |
-
1996
- 1996-11-26 JP JP33150196A patent/JP3697806B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000056549A1 (fr) * | 1999-03-24 | 2000-09-28 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Dispositif de montage de plaque-machine d'une machine d'imprimerie |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3697806B2 (ja) | 2005-09-21 |
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