JPH10156847A - ポリベンズイミダゾ−ル焼結体の製造方法 - Google Patents
ポリベンズイミダゾ−ル焼結体の製造方法Info
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- JPH10156847A JPH10156847A JP8335002A JP33500296A JPH10156847A JP H10156847 A JPH10156847 A JP H10156847A JP 8335002 A JP8335002 A JP 8335002A JP 33500296 A JP33500296 A JP 33500296A JP H10156847 A JPH10156847 A JP H10156847A
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Abstract
で強度の弱い成形部分のないポリベンズイミダゾール
(PBIという)焼結体を歩留まり良く製造する製造法
の提供。 【解決手段】 粉末状のPBI樹脂を用い、PBI焼結
体を製造する際に、PBI樹脂が密となるように金型を
閉じ、外部から圧力を加えない状態で、金型を350〜
600℃の一定温度まで上昇させ、一定温度に到達後、
一定温度を保ちつつ、金型の圧力を140〜1400k
g/cm2に設定し、60〜350分間その状態を保持
して焼結し、最後にPBI焼結体を冷却することにより
金型から取り出す工程を含む製造方法。
Description
ゾール(以下、PBIという)焼結体の製造方法に関す
るものである。
度、耐薬品・溶剤性、耐放射線性、難燃性などの優れた
特性を示す重合体であることが知られている。このPB
Iを焼結することにより得られるPBI焼結成形体の製
造方法の一例としては、焼結助剤としてのPBIのプレ
ポリマ−と、PBI重合体からなる混合物に十分な熱と
圧力を与えて、焼結する方法がある(米国特許第3,3
40,325号明細書)。この方法はフェノ−ルと水の
混合ガスを発生するので、焼結操作に注意が必要である
ばかりでなく、製品中に多くの空隙が残り、厚い製品を
得ることができないという問題点があった。これに対し
て、ヘキストセラニ−ズ社の開発したPBI焼結体は、
従来の焼結体と比較して、得られる焼結体の物性値の
点、また厚さのある製品を得られる点でも、優れたもの
であった。この優れた焼結体は、同社の開発した焼結体
の製造方法によるものであり、その焼結体の製造法は次
の通りである(米国特許第4,814,530号明細
書)。粒径が100メッシュ以下、水と揮発分が0.1
重量%以下、及び固有粘度が少なくとも0.4の粒状P
BI樹脂を、モールド中室温において少なくとも1分間
2000〜20000psiの圧力で圧縮し、圧縮した
PBI樹脂をその圧力範囲を保持したまま825乃至9
50゜Fに加熱(加熱工程)し、PBI樹脂が当該一定
温度まで上昇後、圧力を取り去り、少なくともその温度
で4時間加熱する(焼結工程)。その後、得られたPB
I成形体を前記圧力の範囲内に再び加圧し、いったん8
00°F以下に冷却した後、同じ圧力のもとで上記成形
体を825乃至950゜Fの温度に少なくとも1時間保
つ工程(ポストキュア)を経てPBI焼結体を製造す
る。このヘキストセラニ−ズ社のPBI焼結方法の時間
に対する温度および圧力の関係の一例を示すと、図1の
通りとなる。図1において横軸は時間であり、縦軸は上
の図では温度、下の図では金型に外部より加える圧力で
ある。まず最初にボイドの発生を防ぐため、水分や揮発
分を除いたPBI樹脂を金型に入れ、PBI樹脂に圧力
をかけることによってPBI樹脂を圧縮(コンパクト
化)する(時間C)。c〜dの時間は、焼結処理を施す
前に、焼結工程の温度までPBI樹脂の加熱を行う加熱
工程である。この処理では、金型(モールド)に圧力が
かけられた状態を保ちつつ、加熱される。加熱温度は4
40〜510℃の範囲の一定温度が選ばれる。加熱工程
の所要時間は、1時間30分〜2時間30分である。d
〜eの時間は、加熱工程により焼結温度まで加熱された
後に、この温度を維持しつつ、金型にかかる圧力を除去
して焼結処理を行う(焼結工程)。e〜fは焼結工程終
了後、PBI焼結体の膨張を防ぐため再び加熱工程と同
じ圧力範囲に圧力を設定してPBI焼結体を冷却させ、
いったんTgより低い温度にし、その後その圧力を保っ
たまま温度を焼結工程と同じ範囲まで上昇させ、ポスト
キュアさせる(ポストキュア工程)。f以降は圧力を取
り去り、PBI焼結体を冷却したのち、焼結体を金型よ
り取り出す。しかしながら、この焼結体の製造法におい
ても、次のような問題点が指摘された。すなわち、この
方法により、優れた特性の焼結体が得られるものの、加
熱工程の最初から最後まで、ずっとPBI樹脂に圧力を
かけているため、PBIの加熱による分解ガスが焼結体
の外へ逃げることができず、焼結体中にボイド(空隙)
となり残る。これらボイドが樹脂割れの原因となり、製
品の不良率が高くなる。ここで発生するガスとしては、
未重合物等のPBI樹脂自身が分解することにより生じ
るものと、PBI樹脂に安定剤として添加されている塩
化リチウム(LiCl)とPBI樹脂との高温での反応
により発生するものとから成り、具体的にはCO、CO
2、CH4、クロロホルム、フェノール等が挙げられる。
なお、このガス組成はPBI樹脂を約500℃に加熱さ
せた時に発生したガスをガスクロマトグラフ質量分析に
より確認したものである。また、焼結工程においては、
金型にかける圧力を除去しているため、PBI焼結体が
膨張してしまい、所望の形態のものを得ることができな
い。この原因は大きく2つ挙げられ、1つは金型の圧力
を取り去ったことによる焼結体自身の膨張(スプリング
バック現象)と、他はPBI分解ガスの発生による膨張
である。このスプリングバックにより膨張した部分のP
BI樹脂は、金型の外から入り込んだ空気中の酸素と接
触するので、焼結せず酸化しポーラス状となり、かつ、
強度もそれ以外の焼結した部分の80%程度に低下し、
実用に適さない成形体であった。
Iの加熱により発生するガスに起因するボイドの発生を
極力おさえ、スプリングバックによるポーラスな部分の
ないPBI焼結体の製造法を提供することである。
について鋭意研究を進めた結果、PBI樹脂が密に充填
されるような位置で金型のプレス機を固定拘束し、つま
り外圧を加えない状態で昇温させ、焼結温度となった後
に、所定の圧力で加圧すると、焼結体中の空隙の発生を
防止し、かつスプリングバックによるPBI焼結体の膨
脹も防止できることを見い出し、本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明によれば、PBI樹脂を焼結し
て、PBIの焼結体を製造する方法において、(1)ポ
リベンズイミダゾール樹脂を一定形状の金型に充填する
工程、(2)ポリベンズイミダゾール樹脂が密となるよ
うに金型を閉じ、外部から圧力を加えない状態で、金型
を350〜600℃の一定温度まで上昇させる加熱工
程、(3)一定温度に到達後、当該一定温度を保ちつ
つ、0〜100分経過後、金型の圧力を140〜140
0kg/cm2に上げ、60〜250分間当該温度と圧
力を一定に保持して焼結する焼結工程、(4)金型の温
度を50〜400℃に下げる冷却工程、及び(5)ポリ
ベンズイミダゾール焼結体を金型から取り出す工程をこ
の順序で含むことを特徴とするPBI焼結体の製造方法
が提供される。
ては、次の式で表わされるPBI樹脂が通常用いられ
る。
核の隣接炭素原子、すなわちオルト炭素原子上1対をな
すベンズイミダゾール環を形成している4価芳香族核で
あり、繰り返し単位を構成するR’は2価の基であり、
芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素(好ましくは炭素原子
数が4から8のもの)、脂環族炭化水素、ピリジン、ピ
ラジン、フラン、キノリン、チオフェン、ピラン等の複
素環から選択されたものである。ここで、RとR’は重
合体鎖中、同一あるいは異なっていてもよい。) 上式で示されるPBIとして具体的には、たとえば次の
ような重合体あるいは共重合体がある。ポリ−2,2′
−(m−フェニレン)−5,5′−ジベンズイミダゾー
ル;ポリ−2,2′−(ジフェニレン−2′′,
2′′′)−5,5′−ジベンズイミダゾール;ポリ−
2,2′−(ジフェニレン−4′′,4′′′)−5.
5′ジベンズイミダゾール;ポリ−2,2′−
(1′′、1′′、3′′−トリメチルインダニレン)
−3′′,5′′−p−フェニレン−5,5′−ジベン
ズイミダゾール;2,2′−(m−フェニレン)−5,
5′−ジベンズイミダゾール/2,2′−(1′′,
1′′,3′′−トリメチルインダニレン)−5′′,
3′′−(p−フェニレン)−5,5′−ジベンズイミ
ダゾール共重合体;2,2′−(m−フェニレン)−
5,5′−ジベンズイミダゾール/2,2′−ジフェニ
レン−2′′,2′′′−5,5′−ジベンズイミダゾ
ール共重合体;ポリ−2,2′−(フリレン−2′′,
5′′)−5,5′−ジベンズイミダゾール;ポリ−
2,2′−(ナフタレン−1′′,6′′)−5,5′
−ジベンズイミダゾール;ポリ−2,2′−(ナフタレ
ン−2′′,6′′)−5,5′−ジベンズイミダゾー
ル;ポリ−2,2′−アミレン−5,5′−ジベンズイ
ミダゾール;ポリ−2,2′−オクタメチレン−5,
5′−ジベンズイミダゾール;ポリ−2,2′−(m−
フェニレン)−ジイミダゾベンゼン;ポリ−2,2′−
シクロヘキセニル−5,5′−ジベンズイミダゾール;
ポリ−2,2′−(m−フェニレン)−5,5′−ジ
(ベンズイミダゾール)エーテル;ポリ−2,2′−
(m−フェニレン)−5,5′−ジ(ベンズイミダゾー
ル)サルフアイド;ポリ−2,2′−(m−フェニレ
ン)−5,5′−ジ(ベンズイミダゾール)スルフォ
ン;ポリ−2,2′−(m−フェニレン)−5,5′−
ジ(ベンズイミダゾール)メタン;ポリ−2,2′−
(m−フェニレン)−5,5′′−ジ(ベンズイミダゾ
ール)プロパン−2,2;およびポリ−エチレン−1,
2,2,2′′−(m−フェニレン)−5,5′′−ジ
(ベンズイミダゾール)エチレン−1,2。但しエチレ
ン基の2重結合は最終重合体中そのままである。好まし
い重合体としては、ポリー2,2′−(m−フェニレ
ン)−5,5′−ジベンズイミダゾールが挙げられる。
また、原料PBI樹脂の物性値としては以下のものが通
常用いられる。 ・97重量%の硫酸100mlにPBI0.4gを溶解
させたときの、25℃における固有粘度(IV)値が
0.4dl/g以上のPBI樹脂 ・粒径が500μm以下、好ましくは150μm以下の
PBI樹脂 ・水と揮発分濃度が0.1重量%以下のPBI樹脂 なお、原料として用いるPBI樹脂の粒径の制限は、粒
径が500μmより大きい場合、粒子中に初めから内含
しているボイドを完全に除去することが困難という理由
に基づく。また、常温において固体状のPBIは吸湿性
のため、通常2〜3重量%程度の水分を含んでおり、こ
の水分等を含有するPBIを焼結すると、ボイド発生の
原因となるため、例えば150℃で12時間以上、ある
いは177℃で4時間以上乾燥させ、水と揮発分濃度を
0.1重量%以下にすることが望ましい。ここで揮発分
とは、PBI樹脂の合成反応時に、一部のPBIが分解
して発生したフェノールなどが残留したものをいう。
及び冷却工程を含む。また、PBI樹脂の金型への充填
工程の前または後に金型を100〜400℃に、好まし
くは250〜300℃に予熱しておくと、PBIに素早
く熱を伝えられ、ひいてはPBI焼結体製造工程全体の
処理時間を短縮することが可能となるため、予熱工程を
必要に応じて加えることができる。この予熱は、金型を
強制空気対流のオーブン中に置くことにより、あるいは
金型に内蔵されたヒーター等で実施できる。本発明の実
施に際して、まず、金型に好ましくは乾燥処理したPB
Iを充填する(充填工程)。次に、加熱工程の前にPB
Iをプレスすることにより突き固め、金型内の空気を系
外へ追い出すことが望ましい。この時のプレス圧は50
〜350kg/cm2が適切である。このプレス圧をか
ける時間は、焼結体の大きさ及び形状などにもよるが、
一般的には30分以下である。また、この時、グラファ
イト、ガラス、ガラスファイバー、カーボンファイバー
等揮発成分を極力取り除いた充填剤を、所望の特性によ
り、PBIに混合して加えることもできる。そして、P
BIが密に充填された位置で、金型のプレス機をその位
置から動かない様に固定拘束し、プレス圧をかけた場合
には圧力を解除し、0kg/cm2とする。
度まで加熱処理を行う(加熱工程)。この加熱工程では
外部から金型に対しては、圧力をかけないことが重要で
ある。つまり、PBIの樹脂を密に充填したプレス位置
で金型を固定拘束したままにしておく。この状態でのプ
レス機にかける外圧は、0kg/cm2である。加熱に
よる到達温度は、350〜600℃の範囲の一定温度が
選ばれる。加熱開始温度は、予熱した場合は、100〜
400℃であり、予熱しない場合は室温である。この加
熱工程は、PBIにプレス機の圧力がかかっていないた
め、PBI分解ガスが発生した場合、当該ガスは容易に
金型の間隙を通って系外へ除去されるので、従来のPB
I焼結体に見られたようなボイドが残存するようなこと
は激減する。この加熱処理は、金型に内蔵したヒ−タ
−、その他この程度の加熱が可能な加熱手段を用いて行
われる。この場合、次の焼結工程を考慮して、プレス機
が併設された金型で行うと有利である。加熱工程の所要
時間は、好ましくは1時間30分〜2時間30分であ
る。
た金型に対し、この温度を保ちつつ所定の圧力をかける
ことにより、焼結処理を行う(焼結工程)。焼結工程で
は、前の加熱工程の温度である350〜600℃の範囲
の一定温度に焼結体を保持しながら、焼結処理に必要な
圧力である、140〜1400kg/cm2の範囲の一
定圧力が加えられる。ここで、一定範囲内の圧力や温度
については、極力設定した圧力や温度を保つことが望ま
しいが、例えばサーモスタットを用いて、ある一定の範
囲の偏差が生じた場合、設定値へ修正復帰する様な構成
をもつ装置を使用してもよい。焼結処理時間は、対象物
の大きさ、厚さ、形状などにより適宜選択して、設定さ
れるが、通常60〜350分の範囲の時間が選択され
る。ここで、加熱工程でPBIの分解ガスはほとんど系
外へ排出されているため、焼結工程においては、分解ガ
スを含まないPBIに対して圧力を十分にかけることが
できる。これにより、PBI樹脂粉体同士の接触面積を
大きくでき、かつ前記ヘキストセラニーズ社の方法と異
なり、金型に圧力をかけていることにより空気と遮断さ
れている。したがって、空気中の酸素と接触することも
ないので、酸化分解が進みにくく、強度の高い焼結体を
得ることが可能となる。
結体は、冷却され、金型から取り出される(冷却工
程)。本発明においては焼結の終了後直ちに、圧力を解
除するのではなく、焼結温度が該PBI原料のガラス転
移点(Tg)より高い場合、焼結体の温度が該PBIの
Tgを下まわった時点で圧力を徐々に解除するのが望ま
しい。これは、PBI焼結体の温度がTgより高い時点
で圧力を解除すると、焼結体がスプリングバック現象を
起こし、体積が膨脹することにより所望の形状のものが
得られにくいからである。よって、冷却工程では、焼結
温度が該PBI原料のガラス転移点(Tg)より高い場
合、PBI焼結体の温度がPBI原料のガラス転移点に
温度が降下するまで、焼結工程の一定圧力が維持される
ことが望ましい。例えば、PBI原料としてポリ−2,
2′−(m−フェニレン)−5,5′−ジベンズイミダ
ゾールを用いた場合、PBI焼結体の温度がPBIのガ
ラス転移点である427°Cを下まわったとき、圧力を
350kg/cm2にすることができる。冷却温度とそ
の時点での焼結体にかけられる圧力は、PBIの圧縮強
度(kg/cm2)と温度との関係を参考にして求める
ことができる。この関係より、温度に対応した圧縮強度
を求め、その温度における圧縮強度以下となるように焼
結体に加える圧力を制御しなければならない。特に、P
BI焼結体の温度がTgを若干下回ったときは、その焼
結体の強度はあまり高くないので、その強度を超える圧
力を焼結体に加えた場合、焼結体は破壊される。したが
って、そのようにならないように圧力を調節することが
重要である。また、焼結温度を該PBI原料のTgを超
えない範囲に設定した場合は、焼結温度をTgより高く
設定した場合に比べ、顕著ではないもののスプリングバ
ック現象がおこるため、適度に焼結体を加圧しながら冷
却することが望ましい。そして、焼結体の温度が例えば
300℃以下に低下したときに、金型よりPBI焼結体
を取り出す。冷却工程の所要時間は、焼結体の大きさ、
厚さ、形状などにより異なるが、一般的には2時間〜6
時間である。
しい態様に基づき、本発明の焼結方法について、時間に
対して温度及び圧力の関係を図2に示す。図2において
横軸は時間であり、上のグラフの縦軸は温度であり、下
のグラフの縦軸は圧力である。a〜bの時間は、金型を
100〜400℃に、好ましくは250〜300℃に予
熱する工程である。この予熱工程は、工程サイクル短縮
のため、必要に応じて行う工程である。b〜cの時間
は、前処理として金型に必要に応じて乾燥したPBIを
充填し、突き固める工程である。圧力は一般に50〜3
50kg/cm2程度の条件が採用され、前の工程で予
熱を行った場合には、予熱状態の温度を維持する事が好
ましい。c〜dの時間は、焼結工程を施す前に、焼結工
程の温度まで加熱処理を行う加熱工程である。この処理
では、b〜cの工程において、PBIを突き固めた位置
にプレスを固定し、外部から金型に対しては、圧力をか
けない事が重要である。この状態でのプレス機に加える
外圧は0kg/cm2である。前の工程で予熱を行わな
かった場合には、温度は室温から、予熱をした場合に
は、その温度から、350〜600℃の範囲の一定温度
へ温度変更される。加熱工程の所要時間は、通常1時間
30分〜2時間30分である。d〜eの時間は、加熱工
程により焼結温度まで加熱された後に、金型に所定の圧
力を加えることにより焼結処理を行う、焼結工程であ
る。加圧開始は、加熱工程の終了後0〜100分後、好
ましくはPBI焼結体より分解ガスがほぼ出つくした
後、例えば5〜60分後に行なう。焼結工程は分解ガス
を放出させる工程と加圧する工程を含め所要時間として
60〜350分である。e〜fの時間は、焼結が終了し
た後に、PBI焼結体を冷却する工程である。焼結工程
での設定温度がその原料PBIのTg以上の場合、焼結
体の温度がTg以上の時に圧力を解除するとPBI焼結
体のスプリングバックが生じ、所望の成形体が得られに
くいので、e1まで冷却された段階で(焼結体がPBI
のTgを下まわったとき)、圧力を低下させるとよい。
また、焼結体の構造が複雑なもの、あるいは工程の条件
により2段階以上の工程により圧力を低下させてもよ
い。具体的な一例としては、PBI原料としてポリ−
2,2′−(m−フェニレン)−5,5′−ジベンズイ
ミダゾールを用いた場合、PBIのガラス転移温度であ
る427℃を下まわったとき、圧力を350kg/cm
2に設定する(e1)。次に、温度が350℃に低下した
ときに(e2)、圧力を190kg/cm2に低下させる
ことができる。本発明の方法で得られるPBI焼結体
は、ケトン、有機酸、油井塩水、油井サワーガスまた芳
香族、脂肪族およびハロゲン化炭化水素に対して化学的
耐性が大きい。したがって、本発明の方法で得られるP
BI焼結体は極めて高温あるいは厳しい化学環境の様
な、他樹脂では適用することができない用途又は耐久性
が重要である用途に特に有効である。本発明の方法で得
られるPBI焼結体は石油分野のガスケット、シール、
O−リング、ベアリング、半導体製造治具、ギア、軸受
および弁に、また地熱、石油化学その他の工業用途に特
に好ましく用いられる。
明する 実施例 固有粘度0.55dl/gをもつ、ポリ−2、2′−
(m−フェニレン)−5、5′ジベンズイミダゾール粉
末樹脂を強制空気対流オーブン中150℃で12時間乾
燥させ、樹脂中の水分や揮発成分を取り除いた。200
℃に金型を予熱した後、上記の乾燥した粉末樹脂を6k
gを、□320×35tの金型に充填し、650ton
油圧プレスにより100kg/cm2で加圧縮し、樹脂
を密に充填した。この後、プレスの上ラムを密に充填し
た位置に固定し、圧を解除し、0kg/cm2にした。
外部から圧力を加えない状態で金型に内蔵したヒーター
で金型プレス内の原料樹脂を470℃に昇温した。この
間、2時間を要した。次いで、470℃にて30分後、
金型を600kg/cm2に加圧し、470℃で3時間
保った。その後、降温を開始した。まず、温度が427
℃を下まわった時、加圧力を350kg/cm2に下げ
た。次いで、金型温度が約200℃になったところで焼
結体を金型より取り出した。この焼結体は、23℃にお
いて平均の引張強さ1800kg/cm2を有してい
た。
×φ180×30tの焼結体を得る目的で、金型温度2
00℃で、原料粉を金型に充填し、充填後すぐに350
kg/cm2の圧力をかけて460℃に到達後、圧力を
取り去り、460℃の温度下4時間保持した。その後、
プレス圧を350kg/cm2とし、いったんPBI焼
結体を420℃に冷却した、引き続き圧力を保持したま
ま、PBI焼結体を460℃で90分加熱した。最後
に、200℃まで降温させ、焼結体を取り出したとこ
ろ、焼結体は割れていた。これは、昇温中に発生するガ
スが焼結体内にボイドとして残存し、このガスの膨張力
で発生する応力により焼結体を変形させ破壊したことを
示している。同様の条件で焼結温度460℃に保持する
時間を6時間にしたところ焼結体は酸化分解によりガラ
ス状のものとなった。これは焼結工程においてPBIの
酸化分解が進行している事を示す。実施例とヘキストセ
ラニーズ社の方法を用いた上記の比較例により得られた
焼結体の物性値を表1に示した。ここで物性値として
は、引張破壊強さ、引張破壊伸び及び引張弾性率に代表
される機械的性質、平均熱膨脹係数に示される熱的性
質、そして電気的性質として絶縁破壊強さを計測した。
表1の物性値より本発明で得られるPBI焼結体が従来
の製造法により得られた焼結体に比べ、優れた特性を示
す結果となった。この原因としては、焼結体中にボイド
がほとんどないことや本発明の焼結工程においては焼結
体が空気中の酸素と接触しないため、酸化劣化しにく
く、強度の低下が見られないことが挙げられる。また、
本発明の方法によるPBI焼結体は、ボイドの発生や酸
化劣化が少ないため、製品間の品質のバラツキが少な
く、均一な焼結体を歩留まりよく製造することが可能と
なる。さらに、PBI分解ガスを焼結体から除去するこ
とが可能であるため、厚さの厚いPBI焼結体を製造す
ることが容易である。
の発生を防止でき、またスプリングバックによって発生
する酸化劣化したボーラス状で強度の弱い成形部分のな
い、充分な強度のある焼結体を、たとえ焼結体の厚さの
厚いものでも歩留まり良く製造することができる。
方法)について、時間に対する温度及び圧力の関係を示
した図である。
間に対する温度及び圧力の関係を示した図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリベンズイミダゾール樹脂を焼結し
て、ポリベンズイミダゾールの焼結体を製造する方法に
おいて、 (1)ポリベンズイミダゾール樹脂を一定形状の金型に
充填する工程、 (2)ポリベンズイミダゾール樹脂が密となるように金
型を閉じ、外部から圧力を加えない状態で、金型を35
0〜600℃の一定温度まで上昇させる加熱工程、 (3)一定温度に到達後、当該一定温度を保ちつつ、0
〜100分経過後、金型の圧力を140〜1400kg
/cm2に上げ、60〜250分間当該温度と圧力を一
定に保持して焼結する焼結工程、 (4)金型の温度を50〜400℃に下げる冷却工程、
及び (5)ポリベンズイミダゾール焼結体を金型から取り出
す工程をこの順序で含むことを特徴とするポリベンズイ
ミダゾール焼結体の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の製造方法において、上記
工程(1)の前または後に金型を100〜400℃の一
定温度に予熱しておく工程をさらに含むことを特徴とす
るポリベンズイミダゾール焼結体の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1における加熱工程(2)の前
に、ポリベンズイミダゾール樹脂に対し、50〜350
kg/cm2の圧力下に30分以下で処理する工程(充
填工程)をさらに含むことを特徴とする請求項1または
2記載のポリベンズイミダゾール焼結体の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1における冷却工程(4)におい
て、上記焼結工程(3)での一定温度が、用いるポリベ
ンズイミダゾール樹脂のガラス転移点以上の場合、ポリ
ベンズイミダゾール焼結体の温度がポリベンズイミダゾ
ールのガラス転移点を下まわる温度となるまで焼結工程
での一定圧力を維持しておき、その後ポリベンズイミダ
ゾールに外部から加える圧力を0kg/cm2まで下げ
ることを特徴とする請求項1乃至3項記載のいずれかの
ポリベンズイミダゾール焼結体の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1における冷却工程(4)におい
て焼結体の温度が用いたポリベンズイミダゾールのガラ
ス転移点を下まわっている場合、圧力を5〜60分間隔
で少なくとも2段階で50〜300kg/cm2づつ降
下させることを特徴とする請求項1乃至4記載のいずれ
かのポリベンズイミダゾール焼結体の製造方法。
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