JPH10156263A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPH10156263A
JPH10156263A JP32316896A JP32316896A JPH10156263A JP H10156263 A JPH10156263 A JP H10156263A JP 32316896 A JP32316896 A JP 32316896A JP 32316896 A JP32316896 A JP 32316896A JP H10156263 A JPH10156263 A JP H10156263A
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resist
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Akihiro Fujimoto
昭浩 藤本
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  • Coating Apparatus (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のレジスト塗布装置では、レジスト塗布
後にウエハ表面の外縁部にできたレジスト液盛りを除去
するための機能が設けられているものの、ウエハ垂直端
面部分にレジスト液盛りが残るなど、レジスト液盛りの
除去能力の点で課題を残していた。 【解決手段】 リンスノズル124をウエハW上のリン
ス液吐出開始位置からウエハの外の位置に向けてリンス
液141を吐出させならが移動させた後、リンスノズル
をリンス液を吐出させながらウエハの外の位置からウエ
ハ上の位置まで移動させる。リンスノズルの内から外へ
の移動を伴うリンス液吐出操作によって、ウエハの外縁
部のレジスト液盛り131を効率良くウエハ表面から除
去でき、リンスノズルの外から内への移動を伴うリンス
液吐出操作によって、ウエハの垂直端面部分に付着した
レジスト液盛りも良好に除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
被処理基板にレジスト液などの処理液を塗布する塗布装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おけるフォトリソグラフィー工程においては、半導体ウ
エハ(以下、「ウエハ」という)の表面にレジスト膜を
形成するレジスト塗布処理と、レジスト塗布後のウエハ
に対して露光処理を行った後に当該ウエハに対して現像
処理を行う現像処理とが行われる。
【0003】レジスト塗布処理について注目すると、ウ
エハ表面にレジスト液を均一に塗布するための方法とし
てスピンコーティング法などが多用されている。このス
ピンコーティング法によるレジスト塗布は、ウエハをス
ピンチャックにて真空吸着した状態で回転させ、その回
転中心の真上からウエハ表面にレジスト液を滴下・供給
し、遠心力によってウエハ中心からその周囲全域にレジ
スト液を広げる、ことによって行われる。
【0004】ところで、このようなスピンコーティング
法によるレジスト塗布では、図21に示すように、ウエ
ハWの外縁部に表面張力作用によるレジスト液の盛り1
51ができることが知られている。このようなレジスト
液盛り151を除去するために、図22に示すように、
例えば、レジスト液の溶剤として用いられているシンナ
等のリンス液152を定位置からウエハWの外縁部に向
けて吐出して上記レジスト液盛り151をウエハ表面か
ら除去するようにしている。
【0005】しかしながら、このような従来のレジスト
液盛りの除去手段では十分な除去が達成されない場合が
多々ある。例えば、ウエハ表面のレジスト液盛りの量が
多い場合などは、余分なレジスト液のすべてをリンス液
によってウエハの外まで運び切れないことがある。ま
た、仮にウエハ表面から余分なレジスト液を除去できた
としても、図23に示すように、リンス液152の直接
あたりにくいウエハ垂直端面部分に付着したレジスト液
153が残留してしまう確率が非常に高い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の塗
布装置では、レジスト塗布後にウエハ表面の外縁部にで
きたレジスト液盛りを除去するための機能が設けられて
いるものの、レジスト液盛りの除去能力の点で課題を残
しており、その改善化が強く要望されている。
【0007】本発明はこのような課題を解決するための
もので、半導体ウエハ等の被処理基板の表面にレジスト
液等の処理液を均一な厚さでむら無く塗布することので
きる塗布装置の提供を目的としている。
【0008】また、本発明は、半導体ウエハ等の被処理
基板の外縁部にできたレジスト液盛り等の処理液の余分
な溜りを効率良くかつ確実に除去することのできる塗布
装置の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の塗布装置は、請求項1に記載されるよう
に、被処理基板を保持しつつ回転する基板保持部材と、
被処理基板の外縁部に基板保持部材の回転に追従する方
向へ液剤を吐出する液剤吐出手段と、液剤の吐出時、液
剤吐出手段を被処理基板の境界を挟んだ複数の位置の間
で往復に移動させる移動手段とを具備したことを特徴と
するものである。
【0010】本発明では、被処理基板の境界を挟んで被
処理基板の内側から外側に液剤吐出手段が移動すること
で、被処理基板表面の外縁部に溜った除去対象物を被処
理基板の外に効率良く運び出して除去することができ、
また、被処理基板の境界を挟んで被処理基板の外側から
内側に液剤吐出手段が移動することで、被処理基板の垂
直端面に付着した除去対象物に直接液剤をあてて除去す
ることができる。
【0011】また、本発明の塗布装置は、請求項2に記
載されるように、被処理基板を保持しつつ回転する基板
保持部材と、基板保持部材に保持された被処理基板の表
面に処理液を供給する処理液供給手段と、処理液供給手
段による処理液供給後に被処理基板の外縁部に基板保持
部材の回転に追従する方向へ液剤を吐出する液剤吐出手
段と、液剤の吐出時、液剤吐出手段を被処理基板の境界
を挟んだ複数の位置の間で往復に移動させる移動手段と
を具備したことを特徴とするものである。
【0012】本発明では、被処理基板の境界を挟んで被
処理基板の内側から外側に液剤吐出手段が移動すること
で、被処理基板表面の外縁部に溜ったレジスト液などの
処理液の盛りを被処理基板の外に効率良く運び出して除
去することができ、また、被処理基板の境界を挟んで被
処理基板の外側から内側に液剤吐出手段が移動すること
で、被処理基板の垂直端面に付着した余分な処理液に直
接液剤をあてて除去することができる。
【0013】さらに、本発明の塗布装置は、請求項3に
記載されるように、被処理基板を保持しつつ回転する基
板保持部材と、基板保持部材に保持された被処理基板の
表面に処理液を供給する処理液供給手段と、処理液供給
手段による処理液供給後に被処理基板の外縁部に基板保
持部材の回転に追従する方向へ液剤を吐出する液剤吐出
手段と、液剤の吐出時、液剤吐出手段を被処理基板上の
第1の位置から該被処理基板上から外れた第2の位置に
移動させ、次いで第2の位置から被処理基板上の第3の
位置に移動させる移動手段とを具備したことを特徴とす
るものである。本発明では、液剤吐出手段が、最初に被
処理基板上の第1の位置から被処理基板上から外れた第
2の位置に移動し、続いて第2の位置から被処理基板上
の第3の位置に移動することで、被処理基板上の外縁部
に溜った余分なレジスト液などの処理液が被処理基板の
内側へ逆流することなく、効率良くその処理液の盛りを
被処理基板から除去することができる。
【0014】さらに、本発明の塗布装置は、請求項4に
記載されるように、請求項3記載の塗布装置において、
移動手段により液剤吐出手段を被処理基板上の第1の位
置から該被処理基板上から外れた第2の位置に移動させ
るとき、移動位置に応じて液剤の吐出量を可変する手段
を付加したことで、被処理基板の外縁部に溜ったレジス
ト液等の処理液の搬送力を液剤吐出手段の移動位置によ
って可変することができる。液剤吐出手段からの液剤に
よって押しやられた処理液は次第に被処理基板の外側へ
集って行くので、処理液を搬送するための力も余計に必
要となってくる。そこで液剤吐出手段を被処理基板上の
第1の位置から該被処理基板上から外れた第2の位置に
移動させるとき、液剤吐出手段の液剤吐出量を次第に増
大させて処理液の搬送力を高めて行くことで、被処理基
板から処理液盛りを良好に除去することが可能となる。
【0015】さらに、本発明の塗布装置は、請求項5に
記載されるように、請求項3記載の塗布装置において、
移動手段により液剤吐出手段を被処理基板上の第1の位
置から該被処理基板上から外れた第2の位置に移動させ
るとき、移動位置に応じて液剤吐出手段の移動速度を可
変する手段を付加したことで、被処理基板の外縁部に溜
ったレジスト液等の処理液の搬送力を液剤吐出手段の移
動位置によって可変することができる。すなわち、液剤
吐出手段を被処理基板上の第1の位置から該被処理基板
上から外れた第2の位置に移動させるとき、液剤吐出手
段の移動速度を次第に低下させて被処理基板表面への単
位面積あたりの液剤吐出量を増大させ、処理液の搬送力
を高めて行くことで、被処理基板から処理液盛りを良好
に除去することが可能となる。
【0016】さらに、本発明の塗布装置は、請求項6に
記載されるように、請求項3記載の塗布装置において、
移動手段により液剤吐出手段を被処理基板上の第1の位
置から該被処理基板上から外れた第2の位置に移動させ
るとき、移動位置に応じて液剤吐出手段の液剤吐出方向
を可変する手段を付加したことで、被処理基板の外縁部
に溜ったレジスト液等の処理液の搬送力を液剤吐出手段
の移動位置によって可変することができる。すなわち、
液剤吐出手段を被処理基板上の第1の位置から該被処理
基板上から外れた第2の位置に移動させるとき、液剤吐
出手段の液剤吐出方向を被処理基板の中心から外側に向
かう方向に次第に傾けて処理液の搬送力を高めて行くこ
とで、被処理基板から処理液盛りを良好に除去すること
が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明すれば、図1〜図3は、各々本発明の実施形
態が採用された半導体ウエハ(以下、「ウエハ」とい
う)の塗布現像処理システム1の全体構成の図であっ
て、図1は平面、図2は正面、図3は背面を夫々示して
いる。
【0018】この塗布現像処理システム1は、被処理基
板としてウエハWをウエハカセットCRで複数枚、例え
ば25枚単位で外部からシステムに搬入したり、あるい
はシステムから搬出したり、ウエハカセットCRに対し
てウエハWを搬入・搬出したりするためのカセットステ
ーション10と、塗布現像工程の中で1枚ずつウエハW
に所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニットを所定位
置に多段配置してなる処理ステーション11と、この処
理ステーション11に隣接して設けられる露光装置(図
示せず)との間でウエハWを受け渡しするためのインタ
ーフェース部12とを一体に接続した構成を有してい
る。
【0019】前記カセットステーション10では、図1
に示すように、カセット載置台20上の位置決め突起2
0aの位置に、複数個例えば4個までのウエハカセット
CRが、夫々のウエハ出入口を処理ステーション11側
に向けてX方向(図1中の上下方向)一列に載置され、
このカセット配列方向(X方向)およびウエハカセッ卜
CR内に収納されたウエハのウエハ配列方向(Z方向;
垂直方向)に移動可能なウエハ搬送体21が各ウエハカ
セットCRに選択的にアクセスするようになっている。
【0020】さらにこのウエハ搬送体21は、θ方向に
回転自在に構成されており、後述するように処理ステー
ション11側の第3の処理ユニット群G3 の多段ユニッ
ト部に属するアライメントユニット(ALIM)および
イクステンションユニット(EXT)にもアクセスでき
るようになっている。
【0021】前記処理ステーション11には、図1に示
すように、ウエハ搬送装置を備えた垂直搬送型の主ウエ
ハ搬送機構22が設けられ、その周りに全ての処理ユニ
ットが1組または複数の組に亙って多段に配置されてい
る。
【0022】主ウエハ搬送機構22は、図3に示すよう
に、筒状支持体49の内側に、ウエハ搬送装置46を上
下方向(Z方向)に昇降自在に装備している。筒状支持
体49はモータ(図示せず)の回転軸に接続されてお
り、このモータの回転駆動力によって、前記回転軸を中
心としてウエハ搬送装置46と一体に回転し、それによ
りこのウエハ搬送装置46は、θ方向に回転自在となっ
ている。なお筒状支持体49は前記モータによって回転
される別の回転軸(図示せず)に接続するように構成し
てもよい。
【0023】ウエハ搬送装置46は、搬送基台47の前
後方向に移動自在な複数本の保持部材48を備え、これ
らの保持部材48によって各処理ユニット間でのウエハ
Wの受け渡しを実現している。
【0024】また、この例では、5つの処理ユニット群
1 、G2 、G3 、G4 、G5 が配置可能な構成であ
り、第1および第2の処理ユニット群G1 、G2 の多段
ユニットは、システム正面(図1において手前)側に配
置され、第3の処理ユニット群G3 の多段ユニットはカ
セットステーション10に隣接して配置され、第4の処
理ユニット群G4 の多段ユニットはインターフェース部
12に隣接して配置され、第5の処理ユニット群G5
多段ユニットは背面側に配置されることが可能である。
【0025】図2に示すように、第1の処理ユニット群
1 では、カップCP内でウエハWをスピンチャックに
載せて所定の処理を行う2台のスピンナ型処理ユニッ
ト、例えばレジスト塗布ユニット(COT)および現像
ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられてい
る。第2の処理ユニット群G2 でも、2台のスピンナ型
処理ユニット、例えばレジスト塗布ユニット(COT)
および現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ね
られている。これらレジスト塗布ユニット(COT)
は、レジスト液の排液が機構的にもメンテナンスの上で
も面倒であることから、このように下段に配置するのが
好ましい。しかし、必要に応じて適宜上段に配置するこ
とももちろん可能である。
【0026】図3に示すように、第3の処理ユニット群
3 では、ウエハWを載置台SPに載せて所定の処理を
行うオーブン型の処理ユニット、例えば冷却処理を行う
クーリングユニット(COL)、レジストの定着性を高
めるためのいわゆる疏水化処理を行うアドヒージョンユ
ニット(AD)、位置合わせを行うアライメントユニッ
ト(ALIM)、イクステンションユニット(EX
T)、露光処理前の加熱処理を行うプリベーキングユニ
ット(PREBAKE)および露光処理後の加熱処理を
行うポストベーキングユニット(POBAKE)が、下
から順に例えば8段に重ねられている。第4の処理ユニ
ット群G4 でも、オーブン型の処理ユニット、例えばク
ーリングユニット(COL)、イクステンション・クー
リングユニット(EXTCOL)、イクステンションユ
ニット(EXT)、クーリングユニッ卜(COL)、プ
リベーキングユニット(PREBAKE)およびポスト
ベーキングユニット(POBAKE)が下から順に、例
えば8段に重ねられている。
【0027】このように処理温度の低いクーリングユニ
ット(COL)、イクステンション・クーリングユニッ
ト(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いベ
ーキングユニット(PREBAKE)、ポストベーキン
グユニット(POBAKE)およびアドヒージョンユニ
ット(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱
的な相互干渉を少なくすることができる。もちろん、ラ
ンダムな多段配置としてもよい。
【0028】前記インターフェース部12は、奥行方向
(X方向)については、前記処理ステーション11と同
じ寸法を有するが、幅方向についてはより小さなサイズ
に設定されている。そしてこのインターフェース部12
の正面部には、可搬性のピックアップカセットCRと、
定置型のバッファカセットBRが2段に配置され、他方
背面部には周辺露光装置23が配設され、さらにまた中
央部にはウエハ搬送体24が設けられている。このウエ
ハ搬送体24は、X方向、Z方向に移動して両カセット
CR、BRおよび周辺露光装置23にアクセスするよう
になつている。前記ウエハ搬送体24は、θ方向にも回
転自在となるように構成されており、前記処理ステーシ
ョン11側の第4の処理ユニット群G4 の多段ユニット
に属するイクステンションユニット(EXT)や、さら
には隣接する露光装置側のウエハ受渡し台(図示せず)
にもアクセスできるようになっている。
【0029】また前記塗布現像処理システム1では、既
述の如く主ウエハ搬送機構22の背面側にも破線で示し
た第5の処理ユニット群G5 の多段ユニットが配置でき
るようになっているが、この第5の処理ユニット群G5
の多段ユニットは、案内レール25に沿って主ウエハ搬
送機構22からみて、側方へシフトできるように構成さ
れている。従って、この第5の処理ユニット群G5 の多
段ユニットを図示の如く設けた場合でも、前記案内レー
ル25に沿ってスライドすることにより、空間部が確保
されるので、主ウエハ搬送機構22に対して背後からメ
ンテナンス作業が容易に行えるようになっている。なお
第5の処理ユニット群G5 の多段ユニッ卜は、そのよう
に案内レール25に沿った直線状のスライドシフトに限
らず、図1中の一点鎖線の往復回動矢印で示したよう
に、システム外方へと回動シフトさせるように構成して
も、主ウエハ搬送機構22に対するメンテナンス作業の
スペース確保が容易である。
【0030】次に、図4〜図10を用いて本実施形態に
おけるレジスト塗布ユニット(COT)について説明す
る。図4、図5および図6は、レジスト塗布ユニット
(COT)の全体構成を示す略平面図および略断面図で
ある。
【0031】このレジスト塗布ユニット(COT)の中
央部には環状のカップCΡが配設され、カップCΡの内
側にはスピンチャック52が配置されている。スピンチ
ャック52は真空吸着によって半導体ウエハWを固定保
持した状態で駆動モータ54によって回転駆動される。
駆動モータ54は、ユニット底板50に設けられた開口
50aに昇降移動可能に配置され、たとえばアルミニウ
ムからなるキャップ状のフランジ部材58を介してたと
えばエアシリンダからなる昇降駆動手段60および昇降
ガイド手段62と結合されている。駆動モータ54の側
面にはたとえばSUSからなる筒状の冷却ジャケット6
4が取り付けられ、フランジ部材58はこの冷却ジャケ
ット64の上半部を覆うように取り付けられている。
【0032】レジスト塗布時、フランジ部材58の下端
58aは開口50aの外周付近でユニット底板50に密
着し、これによってユニット内部が密閉される。スピン
チャック52と主ウエハ搬送機構22の保持部材48と
の間で半導体ウエハWの受け渡しが行われる時は、昇降
駆動手段60が駆動モータ54ないしスピンチャック5
2を上方へ持ち上げることでフランジ部材58の下端が
ユニット底板50から浮くようになっている。
【0033】半導体ウエハWの表面にレジスト液を供給
するためのレジストノズル86は、レジスト供給管88
を介してレジスト供給部(図示せず)に接続されてい
る。このレジストノズル86はレジストノズルスキャン
アーム92の先端部にノズル保持体100を介して着脱
可能に取り付けられている。このレジストノズルスキャ
ンアーム92は、ユニット底板50の上に一方向(Y方
向)に敷設されたガイドレール94上で水平移動可能な
垂直支持部材96の上端部に取り付けられており、図示
しないY方向駆動機構によって垂直支持部材96と一体
にY方向に移動するようになっている。
【0034】また、レジストノズルスキャンアーム92
は、レジストノズル待機部90でレジストノズル86を
選択的に取り付けるためにY方向と直角なΧ方向にも移
動可能であり、図示しないΧ方向駆動機構によってΧ方
向にも移動するようになっている。
【0035】さらに、レジストノズル待機部90でレジ
ストノズル86の吐出口が溶媒雰囲気室の口90aに挿
入され、中で溶媒の雰囲気に晒されることで、ノズル先
端のレジスト液が固化または劣化しないようになってい
る。また、複数本のレジストノズル86,86,…が設
けられ、レジスト液の種類に応じてそれらのノズルが使
い分けられるようになっている。
【0036】さらに、ガイドレール94上には、レジス
トノズルスキャンアーム92を支持する垂直支持部材9
6だけでなく、リンスノズルスキャンアーム120を支
持しY方向に移動可能な垂直支持部材122も設けられ
ている。このリンスノズルスキャンアーム120の先端
部にはサイドリンス用のリンスノズル124が取り付け
られている。Y方向駆動機構(図示せず)によってリン
スノズルスキャンアーム120およびリンスノズル12
4はカップCPの側方に設定されたリンスノズル待機位
置(実線の位置)とスピンチャック52に設置されてい
る半導体ウエハWの外縁部の真上に設定されたリンス液
吐出位置(点線の位置)との間で直線移動するようにな
っている。
【0037】そして図4および図6に示すように、リン
スノズル124は、Y軸に沿ったスピンチャック52の
中心点を通る直線上のある位置を目がけて、スピンチャ
ック52に保持されたウエハWの表面に対して斜めに且
つスピンチャック52およびウエハWの回転に追従する
方向にリンス液を吐出するように設けられている。
【0038】次に、図7〜図11を用いてレジスト塗布
ユニット(COT)の動作を説明する。
【0039】図7に示すように、主ウエハ搬送機構22
の保持部材48によってレジスト塗布ユニット(CO
T)内のカップCΡの真上まで半導体ウエハWが搬送さ
れると、その半導体ウエハWは、図8に示すように、た
とえばエアシリンダからなる昇降駆動手段60および昇
降ガイド手段62によって上昇してきたスピンチャック
52によって真空吸着される。主ウエハ搬送機構22は
半導体ウエハWをスピンチャック52に真空吸着せしめ
た後、保持部材48をレジスト塗布ユニット(COT)
内から引き戻し、レジスト塗布ユニット(COT)への
半導体ウエハWの受け渡しを終える。
【0040】次いで、図9に示すように、スピンチャッ
ク52は半導体ウエハWがカップCΡ内の定位置まで下
降し、駆動モータ54によってスピンチャック52の回
転駆動が開始される。以上の期間、レジストノズル86
を有するノズル保持体100はカップCPの外の待機位
置に待機している。
【0041】その後、図10に示すように、点線で示す
待機位置からのノズル保持体100の移動が開始され
る。このノズル保持体100の移動は図中矢印に示す経
路に沿って行われる。すなわち、ノズル保持体100
は、待機位置からカップCPとの干渉を避けるために所
定の高さまで上昇した後、スピンチャック52の中心位
置へ向けてY方向に移動する。そして、ノズル保持体1
00はレジストノズル86の吐出口がスピンチャック5
2の中心(半導体ウエハWの中心)上に到達するまでY
方向に移動され、レジストノズル86の吐出口からレジ
スト液が回転する半導体ウエハWの表面に滴下されてウ
エハ表面へのレジスト塗布が行われる。
【0042】レジスト液の塗布完了後、図11に示すよ
うに、レジストノズル86を有するノズル保持体100
が図中矢印に示す経路に沿って実線で示す待機まで戻る
とともに、それまで点線で示す位置で待機していたリン
スノズル124が実線で示すリンス液吐出位置に直進移
動する。
【0043】かかるリンスノズル124の移動以降の動
作を図12〜図14を用いて説明する。なお、図12〜
図14において(a)および(b)はリンスノズル12
4の移動位置を示す平面図および断面図、(c)は各工
程におけるウエハ表面のレジスト液盛り131の状態を
示す断面図である。
【0044】図12に示すように、まず、リンスノズル
124はその待機位置から、ウエハWの外縁部上に設け
られたリンス液吐出開始位置へと移動する。この移動の
間、リンス液の吐出は行われない。図12(c)にレジ
スト液供給後のウエハ表面の外縁部の様子を示す。ウエ
ハWの外縁部にレジスト液盛り131が形成されている
ことが分る。
【0045】図13に示すように、リンスノズル124
がリンス液吐出開始位置に移動した後、リンスノズル1
24からのリンス液141の吐出を開始すると同時に、
リンスノズル124を待機位置側へ向けて移動させ、リ
ンスノズル124からのリンス液141がウエハWの表
面に当たることのない図中実線で示す所定の位置まで移
動させる。このリンスノズル124の内から外への移動
を伴うリンス液吐出操作によって、図13(c)に示す
ように、ウエハWの外縁部のレジスト液盛り131を形
成している余分なレジスト液はウエハWの端まで押しや
られてウエハ表面から除去される。但し、この時点では
ウエハWの端面に未だ余分なレジスト液132が残留す
る心配がある。
【0046】そこで、図14に示すように、リンスノズ
ル124を、リンス液141を吐出させながら再び図中
点線で示すウエハWの外の位置から実線で示すリンス液
吐出開始位置まで移動させる。但し、このリンスノズル
124の折り返し移動は、必ずしもリンス液吐出開始位
置に至るまで行うには及ばない。例えばリンス液吐出開
始位置より手前の所定の位置まででもよく、少なくとも
リンス液141がウエハWの端部にかかる位置まで移動
させればよい。
【0047】このリンスノズル124のリンス液吐出を
伴う折り返し移動によってウエハWの端面に残留してい
る余分なレジスト液132は、上から直接あてられるリ
ンス液141によって洗い流され、ウエハ端面から除去
される。
【0048】ところで、かかるリンス液によるウエハ外
縁部のレジスト液盛りの除去処理において、リンス液に
よって押しやられた余分なレジスト液は次第にウエハの
外側へ集って行く。このためウエハの外側に行くほど余
分なレジスト液を押しやるために大きな力が必要にな
る。
【0049】図15〜図17はこのような事情を鑑み
て、リンスノズル124がリンス液吐出開始位置から折
返し位置まで移動する間のその移動位置に応じてレジス
ト液の搬送力を可変できるように構成した本発明の各実
施形態を示している。
【0050】図15はレジスト液の搬送力を可変するた
めに、リンスノズル124がリンス液吐出開始位置から
折返し位置まで移動する間のリンスノズル124の移動
位置或いは時間に応じて、そのリンスノズル124の移
動速度を可変するようにしたものである。すなわち、単
位時間あたりのリンス液の吐出量を一定とし、リンスノ
ズル124の移動距離(時間)が増すに従い移動速度を
下げる。
【0051】なお、この例では、図15の(速度−ノズ
ル位置)グラフに示されるように、リンスノズル124
がリンス液吐出開始位置から折返し位置まで移動するま
でに、その移動速度を移動位置に応じて比例的に落して
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば、(速度−ノズル位置)グラフの点線に示されるよう
にリンス液141がウエハWの表面にあたらなくなった
時点以降、リンスノズル124の移動速度を一定或いは
低下させるようにしてもよい。
【0052】図16はレジスト液の搬送力を可変するた
めに、リンスノズル124がリンス液吐出開始位置から
折返し位置まで移動する間のリンスノズル124の移動
位置或いは時間に応じて、そのリンスノズル124から
の単位時間あたりのリンス液吐出量を可変するようにし
たものである。すなわち、リンスノズル124の移動速
度は一定とし、リンスノズル124の移動距離(時間)
が増すに従い単位時間あたりのリンス液吐出量を上げ
る。
【0053】なお、この例では、図16の(リンス液吐
出量−ノズル位置)グラフに示されるように、リンスノ
ズル124がリンス液吐出開始位置から折返し位置まで
移動するまでに、その単位時間あたりのリンス液吐出量
を移動位置に応じて比例的に高めているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば、リンス液141
がウエハWの表面にあたらなくなった時点以降、リンス
ノズル124の単位時間あたりのリンス液吐出量を一定
或いは低下させるようにしてもよい。
【0054】図17はレジスト液の搬送力を可変するた
めに、リンスノズル124がリンス液吐出開始位置から
折返し位置まで移動する間のリンスノズル124の向
き、すなわちリンスノズル124からのリンス液141
の吐出方向のなす直線とX軸との角度θを、リンスノズ
ル124の移動位置或いは時間に応じて変更するように
したものである。すなわち、リンスノズル124の移動
速度および単位時間あたりのリンス液吐出量は各々一定
とし、リンス液141がウエハWの表面に吐出される範
囲においては、リンスノズル124の移動距離(時間)
が増すに従い上記角度θ1〜θ3を徐々に或いは段階的
に広げて行く。
【0055】リンス液141がウエハWの表面に吐出さ
れる角度θ1〜θ3の範囲においては、上記角度θが大
きいほどレジスト液をY軸方向に搬送する力が増すの
で、ウエハ外縁部のレジスト液盛りをより効率的に除去
することができる。なお、リンス液141がウエハWの
表面に吐出されない角度θ4〜θ6の範囲においては、
X軸に対するリンス液141の吐出方向の向きをウエハ
Wの中心方向へ反転させ、リンスノズル124の移動距
離(時間)が増すに従い上記角度θ4〜θ6を徐々に或
いは段階的に広げることが望ましい。このようにするこ
とで、リンスノズル124がリンス液吐出開始位置から
折返し位置まで移動する工程においても、ウエハWの端
面まレジスト液にリンス液141が直接吐出されるよう
になり、レジスト液盛りの除去能力を高めることができ
る。
【0056】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
【0057】図18は本発明の他の実施形態に係る塗布
現像処理システムの平面図、図19はその正面図であ
る。
【0058】この実施形態に係る塗布現像処理システム
201は、カセットステーション210及びインターフ
ェース部212については図1〜図3に示した塗布現像
処理システム1と同様の構成であるが、処理ステーショ
ンの構成が異なる。
【0059】この塗布現像処理システム201は、2つ
の処理ステーションすなわち第1の処理ステーション2
11aと第2の処理ステーション211bとを連続的に
配置して構成される。
【0060】第1の処理ステーション211aは、例え
ば5つの処理ユニット群G1 、G2、G3 、G4 、G5
を有する。第1の処理ユニット群G1 では、例えば現像
処理ユニット(DEV)が2段に重ねられている。第2
の処理ユニット群G2 でも、現像処理ユニット(DE
V)が2段に重ねられている。第3の処理ユニット群G
3 では、例えば冷却処理を行うクーリングユニット(C
OL)、アドヒージョンユニット(AD)、アライメン
トユニット(ALIM)、イクステンションユニット
(EXT)、プリベーキングユニット(PREBAK
E)およびポストベーキングユニット(POBAKE)
が、下から順に例えば8段に重ねられている。第4の処
理ユニット群G4 でも、例えばクーリングユニット(C
OL)、クーリングユニッ卜(COL)、イクステンシ
ョン・クーリングユニット(EXTCOL)、イクステ
ンションユニット(EXT)、プリベーキングユニット
(PREBAKE)およびポストベーキングユニット
(POBAKE)が下から順に、例えば8段に重ねられ
ている。第5の処理ユニット群G5 でも、これらと同様
に配置することが可能である。
【0061】第2の処理ステーション211bは、第1
の処理ステーション211aとほぼ同様の構成とされて
いる。すなわち第2の処理ステーション211bは、5
つの処理ユニット群G1 、G2 、G3 、G4 、G5 を有
する。第1の処理ユニット群G1 では、例えばレジスト
塗布ユニット(COT)が2段に重ねられている。第2
の処理ユニット群G2 でも、レジスト塗布ユニット(C
OT)が2段に重ねられている。第3の処理ユニット群
3 では、例えば冷却処理を行うクーリングユニット
(COL)、アドヒージョンユニット(AD)、アライ
メントユニット(ALIM)、イクステンションユニッ
ト(EXT)、プリベーキングユニット(PREBAK
E)およびポストベーキングユニット(POBAKE)
が、下から順に例えば8段に重ねられている。第4の処
理ユニット群G4 でも、例えばクーリングユニット(C
OL)、クーリングユニッ卜(COL)、イクステンシ
ョン・クーリングユニット(EXTCOL)、イクステ
ンションユニット(EXT)、プリベーキングユニット
(PREBAKE)およびポストベーキングユニット
(POBAKE)が下から順に、例えば8段に重ねられ
ている。第5の処理ユニット群G5 でも、これらと同様
に配置することが可能である。
【0062】第1の処理ステーション211aにおける
第4の処理ユニット群G4 のイクステンションユニット
(EXT)と第2の処理ステーション211bにおける
第3の処理ユニット群G3 のイクステンションユニット
(EXT)とは相互に接続され、これらのイクステンシ
ョンユニット(EXT)間でウエハWの移送が可能とさ
れている。これにより、第1の処理ステーション211
aと第2の処理ステーション211bとの間でウエハW
の受渡しが行われるようになっている。
【0063】ここで、第1の処理ステーション211a
の構成と第2の処理ステーション211bの構成とを比
較すると、第1の処理ステーション211aが4台の現
像処理ユニット(DEV)を有するのに対し、第2の処
理ステーション211bが4台のレジスト塗布ユニット
(COT)を有する点が異なる。すなわち、第1の処理
ステーション211aが現像処理を行い、第2の処理ス
テーション211bがレジスト塗布処理を行っている。
【0064】ところで、上記のように構成される処理シ
ステムは、クリーンルーム内に設置され、これによって
清浄度を高めているが、さらにシステム内でも効率的に
垂直層流を供給することによって各部の清浄度を一層高
めている。図20はこの塗布現像処理システム201に
おける清浄空気の流れを示す概略図である。
【0065】カセットステーション210、第1の処理
ステーション211a、第2の処理ステーション211
b及びインターフェース部212の上方には、空気供給
室220、221a、221b及び212が設けられて
おり、各空気供給室220、221a、221b及び2
12の下面には、防塵機能付きフィルタ例えばULPA
フィルタ255が取り付けられている。このうち各空気
供給室220及び212には、配管を介して空気が導入
され、ULPAフィルタ255により清浄な空気がダウ
ンフローでカセットステーション210およびインター
フェース部212に供給される。
【0066】また、第1の処理ステーション211aお
よび第2の処理ステーション211bにおける空気供給
室221a、221bには、ケミカルフィルタ231
a、231bを介して外部より清浄空気が供給されるよ
うになっている。すなわち、外部から供給された清浄空
気は、ケミカルフィルタ231a、231bを介して空
気供給室221a、221bに供給され、さらにULP
Aフィルタ255を介して第1の処理ステーション21
1aおよび第2の処理ステーション211bに供給され
るようになっている。
【0067】この実施形態に係る処理システムでは、第
1の処理ステーション211aが現像処理を行い、第2
の処理ステーション211bがレジスト塗布処理を行う
ように構成したので、ケミカルフィルタ231a、23
1bをそれぞれの処理に合致したものに選択できるよう
になる。すなわち、第1の処理ステーション211aに
おけるケミカルフィルタ231aとして、現像処理に悪
影響を与える物質を除去するフィルタを使用でき、第2
の処理ステーション211bにおけるケミカルフィルタ
231bとして、レジスト塗布処理に悪影響を与える物
質を除去するフィルタを使用できるようになる。この結
果、パーティクルに起因する不良の発生率を減らすこと
ができる。
【0068】また、本実施形態に係る処理システムで
は、第1の処理ステーション211aが現像処理を行
い、第2の処理ステーション211bがレジスト塗布処
理を行うように構成したので、各処理ステーションにお
ける処理フローが単純化し、スループットの向上を図る
ことができる。
【0069】なお、上記実施形態では、本発明を半導体
ウエハにレジスト液を塗布する装置に適用したものにつ
いて説明したが、半導体ウエハ以外の基板、例えばLC
D基板にレジスト液を塗布する装置にも本発明は適用で
きる。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、被処理基板の境界を挟んで被処理基板の内側か
ら外側に液剤吐出手段が移動することで、被処理基板表
面の外縁部に溜った除去対象物を被処理基板の外に効率
良く運び出して除去することができ、また、被処理基板
の境界を挟んで被処理基板の外側から内側に液剤吐出手
段が移動することで、被処理基板の垂直端面に付着した
除去対象物に直接液剤をあてて除去することができる。
これにより、被処理基板の外縁部の除去対象物を良好に
除去することが可能となる。
【0071】また、請求項2の発明によれば、被処理基
板の外縁部に溜ったレジスト液などの処理液の盛りを良
好に除去することが可能となる。
【0072】さらに、請求項3の発明によれば、被処理
基板上の外縁部に溜った余分なレジスト液などの処理液
が被処理基板の内側へ逆流することなく、効率良くその
処理液の盛りを被処理基板から除去することができる。
【0073】さらに、請求項4の発明によれば、液剤吐
出手段を被処理基板上の位置から該被処理基板上から外
れた位置に移動させるとき、液剤吐出手段の液剤吐出量
を次第に増大させて処理液の搬送力を高めて行くこと
で、被処理基板から処理液盛りを良好に除去することが
可能となる。
【0074】さらに、請求項5の発明によれば、液剤吐
出手段を被処理基板上の位置から該被処理基板上から外
れた位置に移動させるとき、液剤吐出手段の移動速度を
次第に低下させて被処理基板表面への単位面積あたりの
液剤吐出量を増大させ、処理液の搬送力を高めて行くこ
とで、被処理基板から処理液盛りを良好に除去すること
が可能となる。
【0075】さらに、請求項6の発明によれば、液剤吐
出手段を被処理基板上の位置から該被処理基板上から外
れた位置に移動させるとき、液剤吐出手段の液剤吐出方
向を被処理基板の中心から外側に向かう方向に次第に傾
けて処理液の搬送力を高めて行くことで、被処理基板か
ら処理液盛りを良好に除去することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である半導体ウエハの塗布
現像処理システムの全体構成を示す平面図
【図2】図1の塗布現像処理システムの構成を示す正面
【図3】図1の塗布現像処理システムの構成を示す背面
【図4】図1の塗布現像処理システムにおけるレジスト
塗布ユニットの全体構成を示す平面図
【図5】図4のレジスト塗布ユニットの全体構成を示す
第1の断面図
【図6】図4のレジスト塗布ユニットの全体構成を示す
第2の断面図
【図7】本実施形態のレジスト塗布ユニットへのウエハ
の搬入工程を示す図
【図8】本実施形態のレジスト塗布ユニットに搬入され
たウエハのスピンチャックへの受け渡し工程を示す図
【図9】本実施形態のレジスト塗布ユニットへのウエハ
の受け渡し完了時の状態を示す図
【図10】本実施形態のレジスト塗布ユニットにおける
ウエハへのレジスト液塗布工程を示す図
【図11】従来のレジスト塗布装置におけるウエハへの
リンス液吐出工程を示す図
【図12】図11のリンス液吐出工程におけるリンスノ
ズルの待機位置からの移動工程を示す図
【図13】図11のリンス液吐出工程におけるリンスノ
ズルの吐出開始位置からの移動工程を示す図
【図14】図11のリンス液吐出工程におけるリンスノ
ズルの折返し位置からの移動工程を示す図
【図15】図13のリンスノズルの吐出開始位置からの
移動工程におけるリンス液吐出量の制御方式について説
明するための図
【図16】図13のリンスノズルの吐出開始位置からの
移動工程における移動速度の制御方式について説明する
ための図
【図17】図13のリンスノズルの吐出開始位置からの
移動工程におけるリンスノズルのリンス液吐出方向の制
御方式について説明するための図
【図18】本発明の他の実施形態に係る塗布現像処理シ
ステムの平面図である。
【図19】図18に示した塗布現像処理システムの正面
図である。
【図20】図18に示した塗布現像処理システムにおけ
る清浄空気の流れを示す概略図である。
【図21】半導体ウエハの外縁部にできるレジスト液の
盛りを示す断面図
【図22】従来のレジスト液盛り除去機構について説明
するための断面図
【図23】半導体ウエハの垂直端面部分に残留するレジ
スト液盛りを示す断面図
【符号の説明】
COT……レジスト塗布ユニット W……半導体ウエハ 52……スピンチャック 86……レジストノズル 94……ガイドレール 96……垂直支持部材 120……リンスノズルスキャンアーム 124……リンスノズル 131……レジスト液盛り 141……リンス液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 569C 577

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板を保持しつつ回転する基板保
    持部材と、 前記被処理基板の外縁部に前記基板保持部材の回転に追
    従する方向へ液剤を吐出する液剤吐出手段と、 前記液剤の吐出時、前記液剤吐出手段を前記被処理基板
    の境界を挟んだ複数の位置の間で往復に移動させる移動
    手段とを具備したことを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 被処理基板を保持しつつ回転する基板保
    持部材と、 前記基板保持部材に保持された前記被処理基板の表面に
    処理液を供給する処理液供給手段と、 前記処理液供給手段による処理液供給後に前記被処理基
    板の外縁部に前記基板保持部材の回転に追従する方向へ
    液剤を吐出する液剤吐出手段と、 前記液剤の吐出時、前記液剤吐出手段を前記被処理基板
    の境界を挟んだ複数の位置の間で往復に移動させる移動
    手段とを具備したことを特徴とする塗布装置。
  3. 【請求項3】 被処理基板を保持しつつ回転する基板保
    持部材と、 前記基板保持部材に保持された前記被処理基板の表面に
    処理液を供給する処理液供給手段と、 前記処理液供給手段による処理液供給後に前記被処理基
    板の外縁部に前記基板保持部材の回転に追従する方向へ
    液剤を吐出する液剤吐出手段と、 前記液剤の吐出時、前記液剤吐出手段を前記被処理基板
    上の第1の位置から該被処理基板上から外れた第2の位
    置に移動させ、次いで前記第2の位置から前記被処理基
    板上の第3の位置に移動させる移動手段とを具備したこ
    とを特徴とする塗布装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の塗布装置において、 前記移動手段により前記液剤吐出手段を前記被処理基板
    上の第1の位置から該被処理基板上から外れた第2の位
    置に移動させるとき、移動位置に応じて前記液剤の吐出
    量を可変する手段をさらに具備したことを特徴とする塗
    布装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の塗布装置において、 前記移動手段により前記液剤吐出手段を前記被処理基板
    上の第1の位置から該被処理基板上から外れた第2の位
    置に移動させるとき、移動位置に応じて前記液剤吐出手
    段の移動速度を可変する手段をさらに具備したことを特
    徴とする塗布装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の塗布装置において、 前記移動手段により前記液剤吐出手段を前記被処理基板
    上の第1の位置から該被処理基板上から外れた第2の位
    置に移動させるとき、移動位置に応じて前記液剤吐出手
    段の液剤吐出方向を可変する手段をさらに具備したこと
    を特徴とする塗布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003289034A (ja) * 2002-03-28 2003-10-10 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法
JP2017050379A (ja) * 2015-09-01 2017-03-09 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法
JP2018121045A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 東京エレクトロン株式会社 塗布膜除去装置、塗布膜除去方法及び記憶媒体
WO2020031679A1 (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置および基板処理方法

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