JPH10156130A - 電気化学素子および電気化学装置ならびにこれを用いた保管装置 - Google Patents
電気化学素子および電気化学装置ならびにこれを用いた保管装置Info
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- JPH10156130A JPH10156130A JP8320036A JP32003696A JPH10156130A JP H10156130 A JPH10156130 A JP H10156130A JP 8320036 A JP8320036 A JP 8320036A JP 32003696 A JP32003696 A JP 32003696A JP H10156130 A JPH10156130 A JP H10156130A
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- cathode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一つの素子でオゾンの発生は随時、除湿は常
時機能させることができる、コンパクトで経済的な電気
化学素子を得る。 【解決手段】 固体電解質膜と、この固体電解質膜の一
方の面に接して設けられ、除湿反応を促進するための第
1の陽極触媒が添着されるとともにオゾンの発生反応を
促進するための第2の陽極触媒が添着された陽極と、上
記固体電解質膜の他方の面に接して設けられた陰極とを
備えたものである。
時機能させることができる、コンパクトで経済的な電気
化学素子を得る。 【解決手段】 固体電解質膜と、この固体電解質膜の一
方の面に接して設けられ、除湿反応を促進するための第
1の陽極触媒が添着されるとともにオゾンの発生反応を
促進するための第2の陽極触媒が添着された陽極と、上
記固体電解質膜の他方の面に接して設けられた陰極とを
備えたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は固体電解質膜を用
いた電気化学素子の電解反応を利用して、箱の中の湿度
およびオゾン濃度を制御する電気化学素子および電気化
学装置ならびにこれを用いた保管装置に関するものであ
る。
いた電気化学素子の電解反応を利用して、箱の中の湿度
およびオゾン濃度を制御する電気化学素子および電気化
学装置ならびにこれを用いた保管装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、除湿を目的とした電気化学素子
は、例えば、特開昭60−114325号公報「除湿方
法」に述べられている。従来の電気化学素子を図につい
て説明する。図8において、1は陽極、11は陽極触
媒、12は多孔性陽極給電体、2は陰極、21は陰極触
媒、22は多孔性陰極給電体、3は固体電解質膜、4は
電源部、5はリード線である。また、オゾン生成を目的
とした電気化学素子は、例えば、特開平1−12308
6号公報「電気化学的オゾン発生装置」に述べられてい
る。陽極触媒11を適当に選び、電源4の電圧を適当に
選べば、除湿またはオゾン発生を効率よく行わせること
ができる。除湿は、金属の腐食の防食やバクテリアの増
殖を抑えるのに効果がある。また、オゾンはフッ素に次
ぐ強い酸化力があり、かつ、強い殺菌力を持ち、オゾン
自体は分解して無害な酸素になるため、空気中や水中の
バクテリアの殺菌、すなわち環境保全に効果がある。
は、例えば、特開昭60−114325号公報「除湿方
法」に述べられている。従来の電気化学素子を図につい
て説明する。図8において、1は陽極、11は陽極触
媒、12は多孔性陽極給電体、2は陰極、21は陰極触
媒、22は多孔性陰極給電体、3は固体電解質膜、4は
電源部、5はリード線である。また、オゾン生成を目的
とした電気化学素子は、例えば、特開平1−12308
6号公報「電気化学的オゾン発生装置」に述べられてい
る。陽極触媒11を適当に選び、電源4の電圧を適当に
選べば、除湿またはオゾン発生を効率よく行わせること
ができる。除湿は、金属の腐食の防食やバクテリアの増
殖を抑えるのに効果がある。また、オゾンはフッ素に次
ぐ強い酸化力があり、かつ、強い殺菌力を持ち、オゾン
自体は分解して無害な酸素になるため、空気中や水中の
バクテリアの殺菌、すなわち環境保全に効果がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、1つの箱の中
で環境保全のために、除湿とオゾン発生の両者を行わせ
たい場合がある。すなわち、バクテリアの増殖の初期の
段階では増殖速度は緩やかであるが、やがて、指数関数
的に増加する対数増殖期を迎える。バクテリアの増殖を
抑え、殺菌を効果的に経済的に行うには、常時、除湿を
行っておき、オゾンを常時発生させる必要はなく、バク
テリアが急速に増加しはじめる対数増殖期の前に必要な
分量のオゾンを発生させればよい。除湿は常時、オゾン
の発生は随時機能させたい場合、従来の方法では除湿素
子とオゾン発生素子の二つの素子が必要であった。この
発明に係る電気化学素子は、除湿機能とオゾン発生機能
とを一つの素子で行わせることを目的とする。
で環境保全のために、除湿とオゾン発生の両者を行わせ
たい場合がある。すなわち、バクテリアの増殖の初期の
段階では増殖速度は緩やかであるが、やがて、指数関数
的に増加する対数増殖期を迎える。バクテリアの増殖を
抑え、殺菌を効果的に経済的に行うには、常時、除湿を
行っておき、オゾンを常時発生させる必要はなく、バク
テリアが急速に増加しはじめる対数増殖期の前に必要な
分量のオゾンを発生させればよい。除湿は常時、オゾン
の発生は随時機能させたい場合、従来の方法では除湿素
子とオゾン発生素子の二つの素子が必要であった。この
発明に係る電気化学素子は、除湿機能とオゾン発生機能
とを一つの素子で行わせることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電気化学
素子においては、固体電解質膜と、この固体電解質膜の
一方の面に接して設けられ、除湿反応を促進するための
第1の陽極触媒が添着されるとともにオゾンの発生反応
を促進するための第2の陽極触媒が添着された陽極と、
上記固体電解質膜の他方の面に接して設けられた陰極と
を備えたものである。
素子においては、固体電解質膜と、この固体電解質膜の
一方の面に接して設けられ、除湿反応を促進するための
第1の陽極触媒が添着されるとともにオゾンの発生反応
を促進するための第2の陽極触媒が添着された陽極と、
上記固体電解質膜の他方の面に接して設けられた陰極と
を備えたものである。
【0005】また、この発明に係る電気化学装置におい
ては、上記の電気化学素子と、この電気化学素子の陽極
と陰極に電圧を印加する電源とを備えたものである。
ては、上記の電気化学素子と、この電気化学素子の陽極
と陰極に電圧を印加する電源とを備えたものである。
【0006】また、この発明に係る電気化学素子におい
ては、固体電解質膜と、この固体電解質膜の一方の面に
接して設けられ、除湿反応を促進するための第1の陽極
触媒が添着された第1の陽極およびオゾンの発生反応を
促進するための第2の陽極触媒が添着された第2の陽極
と、上記固体電解質膜の他方の面に接して設けられた陰
極とを備えたものである。
ては、固体電解質膜と、この固体電解質膜の一方の面に
接して設けられ、除湿反応を促進するための第1の陽極
触媒が添着された第1の陽極およびオゾンの発生反応を
促進するための第2の陽極触媒が添着された第2の陽極
と、上記固体電解質膜の他方の面に接して設けられた陰
極とを備えたものである。
【0007】また、この発明に係る電気化学装置におい
ては、上記の電気化学素子を用い、この電気化学素子の
第1の陽極と陰極とに電圧を印加する第1の電源と、第
2の陽極と陰極とに第1の電源電圧よりも高い電圧を印
加する第2の電源とを備えたものである。
ては、上記の電気化学素子を用い、この電気化学素子の
第1の陽極と陰極とに電圧を印加する第1の電源と、第
2の陽極と陰極とに第1の電源電圧よりも高い電圧を印
加する第2の電源とを備えたものである。
【0008】また、この発明に係る保管装置において
は、上記の電気化学装置が取り付けられた保管容器を備
え、上記電気化学素子の陽極を上記保管容器の内側に向
け、陰極を上記保管容器の外側に向けて取り付けたもの
である。
は、上記の電気化学装置が取り付けられた保管容器を備
え、上記電気化学素子の陽極を上記保管容器の内側に向
け、陰極を上記保管容器の外側に向けて取り付けたもの
である。
【0009】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1である電
気化学素子を示すもので、図において、1は陽極で、固
体電解質膜3の一方の面に接して設けられ、第1の陽極
触媒11aと第2の陽極触媒11bと多孔性陽極給電体
12とで構成されている。2は陰極で、固体電解質膜3
の他方の面に接して設けられ、陰極触媒21と多孔性陰
極給電体22とで構成されている。4は電源、5はリー
ド線である。固体電解質膜3は、厚さ0.17mm程度
のperfluorosulfonic acid膜で
あり、デュポン社製の形名ナフィオン117(商標)で
ある。第1の陽極触媒11aは除湿を促進するものであ
り、白金黒をナフィオン溶液(上記perfluoro
sulfonic acid 5重量%を水アルコール
混合溶媒に溶かしたものでアルドリッチ社製)に混合分
散させ、粘度を適度に調節したものを固体電解質膜3の
陽極側の面上に島状に点在させて塗布し、乾燥させたも
のである。第2の陽極触媒11bはβ=酸化鉛(βPb
O2 )をナフィオン溶液に混合分散させ、粘度を適度に
調節したものを、上記と同様に、固体電解質膜3の陽極
側の面上に島状に点在させて塗布し、乾燥させたもので
ある。多孔性陽極給電体12はチタンのエキスパンドメ
タルに白金めっきを施したものである。陰極触媒21は
第1の陽極触媒11aと同じ物質であり、固体電解質膜
3の陰極側の全面に塗布し、乾燥させたものである。多
孔性陰極給電体22はカーボン繊維で構成されたシート
状のものである。これらを図1の構成に重ね合わせ、ホ
ットプレスで熱圧縮して一体化する。
気化学素子を示すもので、図において、1は陽極で、固
体電解質膜3の一方の面に接して設けられ、第1の陽極
触媒11aと第2の陽極触媒11bと多孔性陽極給電体
12とで構成されている。2は陰極で、固体電解質膜3
の他方の面に接して設けられ、陰極触媒21と多孔性陰
極給電体22とで構成されている。4は電源、5はリー
ド線である。固体電解質膜3は、厚さ0.17mm程度
のperfluorosulfonic acid膜で
あり、デュポン社製の形名ナフィオン117(商標)で
ある。第1の陽極触媒11aは除湿を促進するものであ
り、白金黒をナフィオン溶液(上記perfluoro
sulfonic acid 5重量%を水アルコール
混合溶媒に溶かしたものでアルドリッチ社製)に混合分
散させ、粘度を適度に調節したものを固体電解質膜3の
陽極側の面上に島状に点在させて塗布し、乾燥させたも
のである。第2の陽極触媒11bはβ=酸化鉛(βPb
O2 )をナフィオン溶液に混合分散させ、粘度を適度に
調節したものを、上記と同様に、固体電解質膜3の陽極
側の面上に島状に点在させて塗布し、乾燥させたもので
ある。多孔性陽極給電体12はチタンのエキスパンドメ
タルに白金めっきを施したものである。陰極触媒21は
第1の陽極触媒11aと同じ物質であり、固体電解質膜
3の陰極側の全面に塗布し、乾燥させたものである。多
孔性陰極給電体22はカーボン繊維で構成されたシート
状のものである。これらを図1の構成に重ね合わせ、ホ
ットプレスで熱圧縮して一体化する。
【0010】次に動作について説明する。除湿反応は、
第1の陽極触媒11aと固体電解質膜3との界面で電源
4からの電力供給によって行われ、その反応は次の通り
である。 2H2 O→O2 +4H+ +4e- (1) このとき生成された水素イオンH+ は固体電解質膜3の
中を通り、一方、電子e- は外部回路を通って陰極2に
達し、陰極触媒21と固体電解質膜3との界面で次の反
応が起こる。 O2 +4H+ +4e- →2H2 O (2) このようにして陽極側の水分は陰極側へと移動する。オ
ゾン生成反応は、第2の陽極触媒11bと固体電解質膜
3との界面で電源4からの電力供給によって行われ、そ
の反応は次の通りである。この場合は、除湿反応のみを
行うときに比較して、高い電位を設定して行われる。 3H2 O→O3 +6H+ +6e- (3) 固体電解質膜3内および陰極2における反応は、除湿反
応の場合と同じである。反応(1)と反応(3)は電源
4で印加電圧を制御することにより選択できる。この印
加電圧は、周囲の温度、湿度によっても異なるが、概ね
除湿反応では1.3〜3V、オゾン発生反応では3〜5
Vである。
第1の陽極触媒11aと固体電解質膜3との界面で電源
4からの電力供給によって行われ、その反応は次の通り
である。 2H2 O→O2 +4H+ +4e- (1) このとき生成された水素イオンH+ は固体電解質膜3の
中を通り、一方、電子e- は外部回路を通って陰極2に
達し、陰極触媒21と固体電解質膜3との界面で次の反
応が起こる。 O2 +4H+ +4e- →2H2 O (2) このようにして陽極側の水分は陰極側へと移動する。オ
ゾン生成反応は、第2の陽極触媒11bと固体電解質膜
3との界面で電源4からの電力供給によって行われ、そ
の反応は次の通りである。この場合は、除湿反応のみを
行うときに比較して、高い電位を設定して行われる。 3H2 O→O3 +6H+ +6e- (3) 固体電解質膜3内および陰極2における反応は、除湿反
応の場合と同じである。反応(1)と反応(3)は電源
4で印加電圧を制御することにより選択できる。この印
加電圧は、周囲の温度、湿度によっても異なるが、概ね
除湿反応では1.3〜3V、オゾン発生反応では3〜5
Vである。
【0011】図1の電気化学素子を用いて、箱の中の環
境保全を行う場合には、常時は、電源4を低電圧にして
除湿を行わせ、バクテリアが急速に増加しはじめる対数
増殖期の前に、電源4を短時間、高電圧にしてオゾンを
発生させ、バクテリアを死滅させればよい。すなわち、
実用的には、長時間の低電圧課電と短時間の高電圧課電
のサイクル課電を行ってやればよい。
境保全を行う場合には、常時は、電源4を低電圧にして
除湿を行わせ、バクテリアが急速に増加しはじめる対数
増殖期の前に、電源4を短時間、高電圧にしてオゾンを
発生させ、バクテリアを死滅させればよい。すなわち、
実用的には、長時間の低電圧課電と短時間の高電圧課電
のサイクル課電を行ってやればよい。
【0012】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2である電気化学素子を示すもので、図において、1
2a,12bはそれぞれ第1および第2の多孔性陽極給
電体、4a,4bはそれぞれ第1のおよび第2の電源、
6は絶縁物である。各図中、同一符号は同一または相当
部分を示す。多孔性陽極給電体12a,12bは、実施
の形態1で述べたものと同じであり、チタンのエキスパ
ンドメタルに白金めっきを施したものである。絶縁物6
は陽極1を2つの部分に分離し、それぞれの陽極は電源
4a,4bで課電されている。すなわち、陽極面に除湿
反応を促進するための触媒11aが添着された第1の電
気化学素子と陽極面にオゾンの発生を促進するための触
媒11bが添着された第2の電気化学素子が固体電解質
膜3を共通にして一体化されているものである。第1の
陽極では反応(1)が起こり、第2の陽極では反応
(1)と反応(3)がいずれも起こり得る。なお、第2
の電源4bの電圧を変えることによりオゾン発生量を調
節することができる。図2では、第1の陽極触媒11a
と第2の陽極触媒11bをいずれも島状に塗布したが、
図3のように、それぞれを一つづきに塗布してもよいこ
とは勿論である。また、図4のように陰極2を絶縁物6
で2つの部分に分離してもよい。21aと21b,22
aと22bはそれぞれ同じものであり、図1で述べた2
1,22と同じ材料で構成されている。この電気化学装
置によれば、電気化学素子を2つの電源部で駆動させる
ようにしたので随時、除湿とオゾン発生を行わせること
ができる。
態2である電気化学素子を示すもので、図において、1
2a,12bはそれぞれ第1および第2の多孔性陽極給
電体、4a,4bはそれぞれ第1のおよび第2の電源、
6は絶縁物である。各図中、同一符号は同一または相当
部分を示す。多孔性陽極給電体12a,12bは、実施
の形態1で述べたものと同じであり、チタンのエキスパ
ンドメタルに白金めっきを施したものである。絶縁物6
は陽極1を2つの部分に分離し、それぞれの陽極は電源
4a,4bで課電されている。すなわち、陽極面に除湿
反応を促進するための触媒11aが添着された第1の電
気化学素子と陽極面にオゾンの発生を促進するための触
媒11bが添着された第2の電気化学素子が固体電解質
膜3を共通にして一体化されているものである。第1の
陽極では反応(1)が起こり、第2の陽極では反応
(1)と反応(3)がいずれも起こり得る。なお、第2
の電源4bの電圧を変えることによりオゾン発生量を調
節することができる。図2では、第1の陽極触媒11a
と第2の陽極触媒11bをいずれも島状に塗布したが、
図3のように、それぞれを一つづきに塗布してもよいこ
とは勿論である。また、図4のように陰極2を絶縁物6
で2つの部分に分離してもよい。21aと21b,22
aと22bはそれぞれ同じものであり、図1で述べた2
1,22と同じ材料で構成されている。この電気化学装
置によれば、電気化学素子を2つの電源部で駆動させる
ようにしたので随時、除湿とオゾン発生を行わせること
ができる。
【0013】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3である電気化学素子を示す。陽極面に除湿反応を促
進するための触媒11aが添着された第1の電気化学素
子と陽極面にオゾンの発生を促進するための触媒11b
が添着された第2の電気化学素子が絶縁物6を介して一
体化されている。作用、効果は実施の形態2の場合と同
じである。図5では、第1の陽極触媒11aと第2の陽
極触媒11bをいずれも島状に塗布したが、図6のよう
に、それぞれを一つづきに塗布してもよいことは勿論で
ある。
態3である電気化学素子を示す。陽極面に除湿反応を促
進するための触媒11aが添着された第1の電気化学素
子と陽極面にオゾンの発生を促進するための触媒11b
が添着された第2の電気化学素子が絶縁物6を介して一
体化されている。作用、効果は実施の形態2の場合と同
じである。図5では、第1の陽極触媒11aと第2の陽
極触媒11bをいずれも島状に塗布したが、図6のよう
に、それぞれを一つづきに塗布してもよいことは勿論で
ある。
【0014】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4を示すもので、例えば、図1の電気化学素子を保管
容器内の除湿,防黴,脱臭に適用したものである。図に
おいて、7は電気化学素子、8は保管容器であり、電気
化学素子7の陽極を内側に向け、陰極を外側に向けて取
り付けてある。電源4は電池で構成されており、例えば
1.5V又は4.5Vに切り換え可能に構成されてい
る。保管容器8の中では、除湿は常時、オゾン発生は間
欠的に行われ、例えば、衣服の保管に用いられる。
態4を示すもので、例えば、図1の電気化学素子を保管
容器内の除湿,防黴,脱臭に適用したものである。図に
おいて、7は電気化学素子、8は保管容器であり、電気
化学素子7の陽極を内側に向け、陰極を外側に向けて取
り付けてある。電源4は電池で構成されており、例えば
1.5V又は4.5Vに切り換え可能に構成されてい
る。保管容器8の中では、除湿は常時、オゾン発生は間
欠的に行われ、例えば、衣服の保管に用いられる。
【0015】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0016】固体電解質膜の一方の面に接して設けら
れ、除湿反応を促進するための第1の陽極触媒が添着さ
れるとともにオゾンの発生反応を促進するための第2の
陽極触媒とが添着された陽極を備えたので、一つの素子
で除湿とオゾン発生とを行うことができるコンパクトで
経済的な電気化学素子又は電気化学装置を提供すること
ができる。
れ、除湿反応を促進するための第1の陽極触媒が添着さ
れるとともにオゾンの発生反応を促進するための第2の
陽極触媒とが添着された陽極を備えたので、一つの素子
で除湿とオゾン発生とを行うことができるコンパクトで
経済的な電気化学素子又は電気化学装置を提供すること
ができる。
【0017】固体電解質膜の一方の面に接して設けら
れ、除湿反応を促進するための第1の陽極触媒が添着さ
れた第1の陽極とオゾンの発生反応を促進するための第
2の陽極触媒が添着された第2の陽極とを備えたので、
除湿、オゾン発生とも随時機能させることができ、か
つ、それを一つの素子で行わせることができるため、コ
ンパクトで経済的な電気化学素子又は電気化学装置を提
供することができる。
れ、除湿反応を促進するための第1の陽極触媒が添着さ
れた第1の陽極とオゾンの発生反応を促進するための第
2の陽極触媒が添着された第2の陽極とを備えたので、
除湿、オゾン発生とも随時機能させることができ、か
つ、それを一つの素子で行わせることができるため、コ
ンパクトで経済的な電気化学素子又は電気化学装置を提
供することができる。
【0018】電気化学装置が取り付けられた保管容器を
備え、電気化学素子の陽極を保管容器の内側に向け、陰
極を保管容器の外側に向けて取り付けたので、除湿とオ
ゾン発生が行われる好適な保管装置を提供することがで
きる。
備え、電気化学素子の陽極を保管容器の内側に向け、陰
極を保管容器の外側に向けて取り付けたので、除湿とオ
ゾン発生が行われる好適な保管装置を提供することがで
きる。
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電気化学素子
の構成を示す一部を破断した斜視図である。
の構成を示す一部を破断した斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る電気化学素子
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る電気化学素子
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る電気化学素子
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係る電気化学素子
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る電気化学素子
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に係る電気化学素子
の応用方法を示す断面図である。
の応用方法を示す断面図である。
【図8】 従来の電気化学素子の構成を示す断面図であ
る。
る。
1 陽極 11 陽極触媒 11a 第1の陽極触媒 11b 第2の陽極
触媒 12 多孔性陽極給電体 12a 第1の多孔
性陽極給電体 12b 第2の多孔性陽極給電体 2 陰極 21 陰極触媒 21a 第1の陰極
触媒 21b 第2の陰極触媒 22 多孔性陰極給
電体 22a 第1の多孔性陰極給電体 22b 第2の多孔
性陰極給電体 3 固体電解質膜 4 電源 4a 第1の電源 4b 第2の電源 5 リード線 6 絶縁物 7 電気化学素子 8 保管容器
触媒 12 多孔性陽極給電体 12a 第1の多孔
性陽極給電体 12b 第2の多孔性陽極給電体 2 陰極 21 陰極触媒 21a 第1の陰極
触媒 21b 第2の陰極触媒 22 多孔性陰極給
電体 22a 第1の多孔性陰極給電体 22b 第2の多孔
性陰極給電体 3 固体電解質膜 4 電源 4a 第1の電源 4b 第2の電源 5 リード線 6 絶縁物 7 電気化学素子 8 保管容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 彰 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 竹内 義治 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 菱 彩テクニカ株式会社内 (72)発明者 花田 武明 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 菱 彩テクニカ株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 固体電解質膜と、この固体電解質膜の一
方の面に接して設けられ、除湿反応を促進するための第
1の陽極触媒が添着されるとともにオゾンの発生反応を
促進するための第2の陽極触媒が添着された陽極と、上
記固体電解質膜の他方の面に接して設けられた陰極とを
備えたことを特徴とする電気化学素子。 - 【請求項2】 請求項1記載の電気化学素子と、この電
気化学素子の陽極と陰極に電圧を印加する電源とを備え
たことを特徴とする電気化学装置。 - 【請求項3】 固体電解質膜と、この固体電解質膜の一
方の面に接して設けられ、除湿反応を促進するための第
1の陽極触媒が添着された第1の陽極およびオゾンの発
生反応を促進するための第2の陽極触媒が添着された第
2の陽極と、上記固体電解質膜の他方の面に接して設け
られた陰極とを備えたことを特徴とする電気化学素子。 - 【請求項4】 請求項3記載の電気化学素子を用い、こ
の電気化学素子の第1の陽極と陰極とに電圧を印加する
第1の電源と、第2の陽極と陰極とに第1の電源電圧よ
りも高い電圧を印加する第2の電源とを備えたことを特
徴とする電気化学装置。 - 【請求項5】 請求項2又は4記載の電気化学装置が取
り付けられた保管容器を備え、電気化学素子の陽極を上
記保管容器の内側に向け、陰極を上記保管容器の外側に
向けて取り付けたことを特徴とする保管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8320036A JPH10156130A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 電気化学素子および電気化学装置ならびにこれを用いた保管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8320036A JPH10156130A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 電気化学素子および電気化学装置ならびにこれを用いた保管装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10156130A true JPH10156130A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18117038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8320036A Pending JPH10156130A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 電気化学素子および電気化学装置ならびにこれを用いた保管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10156130A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20200027665A1 (en) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | Seagate Technology Llc | Dehumidifying devices, and data storage devices having one or more dehumidifying devices |
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JPH05103941A (ja) * | 1991-10-17 | 1993-04-27 | Mitsubishi Electric Corp | 物品貯蔵保管装置、電子メータ、積算電力量計及び閉鎖盤 |
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-
1996
- 1996-11-29 JP JP8320036A patent/JPH10156130A/ja active Pending
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