JPH10156125A - 空気を浄化する方法および装置 - Google Patents

空気を浄化する方法および装置

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JPH10156125A
JPH10156125A JP8334691A JP33469196A JPH10156125A JP H10156125 A JPH10156125 A JP H10156125A JP 8334691 A JP8334691 A JP 8334691A JP 33469196 A JP33469196 A JP 33469196A JP H10156125 A JPH10156125 A JP H10156125A
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air
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    • Y02A50/2351Atmospheric particulate matter [PM], e.g. carbon smoke microparticles, smog, aerosol particles, dust

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  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディーゼル・エンジンの排煙中に含有される煤
成分(黒煙)、塗装中に生じる有害な揮発性有機物質、
コンクリートやアスベストの粉塵およびタバコの煙中の
ニコチンやヤニ等々の空気中の汚れの粒子を、簡単な構
成において効率良く除去するための方法および装置を提
供する。 【解決手段】ケーシーング1内部に仕切板2が設けられ
る。ケーシング内には、仕切板を貫通して配置されこれ
に固定された汚染空気導入管4が配置される。汚染空気
導入管には送風ファン5が接続される。ケーシング内に
は界面活性剤の溶液6が入れられる。仕切板2を貫通し
てこれに固定された管7が配置される。管の先端開口8
は、送風ファン5の吹出口9から間隔をあけてこれに対
向して配置される。汚染空気導入管4には連通管11が
接続される。ケーシングの上壁には、清浄空気取出口1
2が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚れた空気を浄化
するための方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、トラック輸送が発達し、あるいは
土木建設作業現場において土木建設工事用機械が頻繁に
使用され、あるいはディーゼル・エンジンを搭載した自
家用自動車が普及する等、ディーゼル・エンジン車の普
及台数は年々増加してきている。しかしその一方で、デ
ィーゼル・エンジン車の排出ガスについては、ガソリン
・エンジン車に対する自動車排出ガス規制法のような大
気汚染防止のための規制は存在しない。
【0003】このため、ディーゼル・エンジン車の排出
ガスとともに、それに含有される大量の黒煙が大気中に
排出されており、ディーゼル・エンジン車の排出ガスに
よる大気汚染の問題は今後深刻化するものと思われる。
【0004】また、土木建設作業現場においても、土木
建設工事用機械の使用時にディーゼル・エンジンを長時
間作動させるので、工事現場およびその周辺の大気中に
大量の黒煙が放出され、大気汚染の問題を引き起こして
いる。
【0005】また、塗装工場においては、塗料吹付け時
の塗料ミスト等の人体に有害な揮発性有機物質が多量に
発散し、工場内および周辺地域の大気汚染の問題を生じ
ている。さらには、建築解体現場においては、コンクリ
ートやアスベストの粉塵等の大量発生による大気汚染の
問題が生じている。さらには、近年の嫌煙権運動の高ま
りに象徴されるように、タバコのニコチンやヤニ等によ
る周辺空気の汚れの問題が生じている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、ディーゼル・エンジンの排煙中に含有される煤
成分(黒煙)、塗装中に生じる有害な揮発性有機物質、
コンクリートやアスベストの粉塵およびタバコの煙中の
ニコチンやヤニ等々の空気中の汚れの粒子を、簡単な構
成において効率良く除去するための方法および装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、界面活性剤の溶液を泡立てて泡の
層を形成し、前記泡の層中に汚れた空気を導入し、前記
空気に含まれる汚れの粒子を前記泡の内外面に付着さ
せ、前記汚れの粒子が付着した泡を割ることによって前
記汚れの粒子を含む水滴と前記泡の内部に取り込まれて
いた浄化された空気とを分離し、前記汚れの粒子を水滴
とともに捕集する一方、前記浄化された空気を取り出す
ことを特徴とする空気を浄化する方法が構成される。
【0008】また、上記課題を解決するため、本発明に
よれば、送風ファンと、一端が前記送風ファンの吸込口
に接続され、他端が外気中に開口した汚染空気導入管
と、界面活性剤の溶液が入れられた容器と、前記容器の
内部における前記溶液の液面上の空間と前記汚染空気導
入管の内部を連通する連通管路と、前記容器内部の前記
溶液の液面上の空間と外部空間を連通し、前記送風ファ
ンの吹出口から間隔をあけてこれに対向する開口を有す
る水滴捕集および送風管路を備えたものであることを特
徴とする空気を浄化する装置が構成される。
【0009】この装置によれば、送風ファンの駆動によ
って、汚染空気導入管内に汚れた空気が吸入されるとと
もに、水滴捕集および送風管路を通じて溶液の液面に送
風ファンからの空気流が吹き付けられ、溶液が攪拌され
て泡立てられる。そして、連通管路を通じて汚染空気導
入管内に大量の泡が導入され、汚染空気導入管内の送風
ファン吸込口近傍領域に泡の層が形成される。
【0010】こうして、空気に含まれる汚れの粒子は泡
の内外面に付着する。さらに、回転する送風ファンの羽
根によって汚れの粒子が付着した泡が割られ、汚れの粒
子が送風ファンの吹出口から吹き出される水滴とともに
水滴捕集および送風管路を通じて容器内に捕集される一
方、泡の内部に取り込まれていた浄化された空気が外部
空間に取り出される。
【0011】上記の装置において、汚染空気導入管にお
ける連通管路の上流側に、単位長さ当たり汚染空気導入
管よりも大きい容積をもつ緩衝チャンバを設けてもよ
く、さらに、緩衝容器と水滴捕集および送風管路を連通
するバイパス管を設けてもよい。また、上記の装置にお
いて、容器内部の溶液中に圧縮空気を放出するための圧
縮空気導入管を備えるようにしてもよい。
【0012】界面活性剤としては家庭用洗剤、とりわけ
中性洗剤を用いることが好ましく、界面活性剤を含む液
体としては水を用いることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好ましい実施例について説明する。図1は、本発
明による空気を浄化する装置の1実施例を概略的に示し
た斜視図であり、図2は図1に示した装置の作動時の側
部断面図である。なお、図1では、装置内部の構成をよ
り明瞭に示すため、装置のケーシングの壁は仮想的に描
いてある。
【0014】図1および図2において、本発明による装
置は、周囲を壁によって囲まれ内部に空間を備えた直方
体形状のケーシング1を有している。ケーシーング1の
内部のほぼ中央には、水平な仕切板2が設けられ、ケー
シング1の内部空間を上下に分離している。
【0015】ケーシング1の内部には、仕切板2を貫通
して配置され、これに固定された垂直な管部分4aと、
この垂直な管部分4aに接続された水平な管部分4bと
から形成された実質上L字形状の汚染空気導入管4が配
置されている。そして、汚染空気導入管4の一端、すな
わち、垂直な管部分の上端には、送風ファン5、この実
施例ではシロッコファンの吸込口が接続されている。ま
た、汚染空気導入管4の他端、すなわち、水平な管部分
4aの先端は、ケーシング1の1側壁の下部中央を貫通
し、ケーシング1の外部空間に開口している。なお、管
4はケーシング1の側壁にシールされた状態で接合され
ている。
【0016】ケーシング1内部の下部空間3bには、界
面活性剤の溶液6、例えば、この実施例では、市販の中
性洗剤を混合した水が入れられている。
【0017】ケーシング1の内部には、さらに、仕切板
2を貫通して配置され、これに固定された垂直な管部分
7aと、この垂直な管部分7aに接続された水平な管部
分7bとから形成された実質上逆L字形状の管7が配置
されている。そして、管7の水平な管部分7bの先端開
口8は、送風ファン5の吹出口9から間隔をあけてこれ
に対向して配置される一方、垂直な管部分7aの下端1
0は、溶液6の液面の上方に間隔をあけて配置されてい
る。こうして、この実施例では、本発明による水滴捕集
および送風管路が、管7から形成される。
【0018】汚染空気導入管4におけるケーシング内部
の下部空間3bに配置された部分には、下部空間3bの
溶液6の液面上の空間と汚染空気導入管4の内部を連通
する連通管11が接続されている。連通管11は、汚染
空気導入管4の壁を貫通して配置され、この壁に固定さ
れている。図2に示したように、連通管11の汚染空気
導入管4から下部空間3b内に突出する管部分の先端
は、溶液6の液面の上方に間隔をあけた位置に配置され
ている。なお、この実施例では、本発明による連通管路
は、連通管11からなっている。
【0019】ケーシング1の上壁における、管7に対応
する領域から離れた領域には、清浄空気取出口12が形
成されている。また、この実施例では、清浄空気取出口
12は、ケーシング上壁の外側に設けられた円筒壁13
によって包囲されている。さらに、仕切板2には、溶液
戻し孔14が形成されている。この溶液戻し孔14は、
ケーシング1内の上部空間3aに溜まった溶液を下部空
間3b内に戻すように機能するものである。なお、この
孔14を設ける代わりに、仕切板の一つの端縁と、ケー
シング1の対応する側壁との間に隙間を形成するように
してもよい。
【0020】次に、上述の本発明による空気を浄化する
装置の作動方法について説明する。送風ファン5が駆動
されると、汚染空気導入管4の内部に汚れた空気が吸入
されるとともに、管7(水滴捕集および送風管路)を通
じて溶液6の液面に送風ファン5からの空気流が吹き付
けられ、溶液が攪拌される。
【0021】この攪拌によって溶液6は泡立てられ、そ
して、連通管11(連通管路)を通じて汚染空気導入管
4内に大量の泡が導入され、汚染空気導入管内の送風フ
ァン吸込口近傍領域に泡の層15が形成される。
【0022】そして、汚れた空気が泡の層を通過する際
に、空気に含まれる汚れの粒子は泡の内外面に付着す
る。さらに、回転する送風ファン5の羽根16によって
汚れの粒子が付着した泡が割られ、汚れの粒子が送風フ
ァン5の吹出口9から吹き出される水滴17とともに管
7(水滴捕集および送風管路)を通じてケーシング1内
の下部空間3b内に捕集される一方、泡の内部に取り込
まれていた浄化された空気は、送風ファンの吹出口9か
ら管7の先端開口8までの間隙においてケーシング1内
部の上部空間3a内に取り出され、最終的に清浄空気取
出口12から外部空間に放出される。
【0023】このとき、万一送風ファン5の吹出口9か
ら吹き出す水滴17が管7の開口8の外側に飛散して
も、汚れの粒子を含む溶液はケーシング1内の上部空間
3aに溜まり、溜まった溶液は溶液戻し孔14を通じて
下部空間3b内に戻される。なお、この場合にも、汚れ
の粒子が外部空間に放出されることはない。
【0024】このように、本発明による空気を浄化する
装置によれば、ディーゼル・エンジンの排煙中に含有さ
れる煤成分(黒煙)、塗装中に生じる有害な揮発性有機
物質、コンクリートやアスベストの粉塵、およびタバコ
の煙中のニコチンやヤニ等々の空気中の汚れの粒子を、
効率良く除去することができる。しかも、本発明による
装置は、極めて簡単な構造を有しているので、容易に、
低コストで製造することができ、また、非常にコンパク
トであるから設置スペースも節約できる。加えて、本発
明による装置によれば、空気の消臭を行うことや、空気
の滅菌並びに除菌を行うこともできる。
【0025】図3は、本発明による空気を浄化する装置
の別の実施例の作動時の状態を示した側部断面図であ
る。図3に示した実施例は、特に、ディーゼル・エンジ
ン車の排気ガス中に含有される煤成分(黒煙)を、排気
ガスが大気中に放出する前に除去する装置として使用す
るのに適したものである。
【0026】図3において、本発明による装置は、界面
活性剤の溶液20、この実施例では、市販の中性洗剤を
混合した水が入れられた容器21を備えている。容器2
1は、細長い長方形の側断面をもち、内部に空間を有す
る直方体形状をなしており、その上壁21aの後端部
(図3の右側部分)には、開口22が形成されている。
【0027】容器21の上壁21aの開口22には、汚
染空気導入管23が接続されている。この場合、汚染空
気導入管23は、一端が閉じた管形状を有しており、そ
の一端近傍の側壁部分に容器21の開口22に対応する
開口が形成されている。そして、汚染空気導入管23
は、容器の開口22と管23の開口が整合した状態で容
器21の上壁21aに結合されている。なお、この実施
例では、本発明による連通管路は、この開口22からな
っている。
【0028】汚染空気導入管23における容器の開口2
2に対向する側壁領域には別の開口が形成され、この開
口には、送風ファン24、この実施例ではシロッコファ
ンの吸込口が接続されている。
【0029】容器21の上壁21aの前端部(図3の左
側部分)には別の開口27が形成され、この開口27に
は、実質上L字形状の管26の一方の直線状管部分26
aの端が接続されている。そして、管26の他方の直線
状部分26bは、容器の上壁から間隔をあけてこれに平
行にのび、その先端開口28が送風ファン24の吹出口
25から間隔をあけてこれに対向するように配置されて
いる。なお、この実施例では、本発明による水滴捕集お
よび送風管路は、この管26からなっている。
【0030】さらに、送風ファンの吹出口25と管の先
端開口28は、連結管29によって接続されている。そ
して、連結管29の上側の側壁には、連結管29の全長
よりやや短い長さの清浄空気取出口30が形成され、清
浄空気取出口30には、清浄空気導出管31が接続され
ている。
【0031】汚染空気導入管23における開口22より
上流側には、単位長さ当たり汚染空気導入管23より大
きい容積をもつ緩衝チャンバ32が形成されている。ま
た、緩衝チャンバ32と管26の一方の直線状部分26
aの内部とを連通するバイパス管33が設けられてい
る。
【0032】こうして、汚染空気導入管23の先端部
に、ディーゼル・エンジンのマフラー34が接続され、
また、送風ファン24が駆動される。送風ファン24が
駆動されると、汚染空気導入管23の内部に排気ガスが
吸入されるとともに、管26(水滴捕集および送風管
路)を通じて溶液20の液面に送風ファン24からの空
気流が吹き付けられ、溶液が攪拌されて泡立てられる。
【0033】そして、開口22(連通管路)を通じて汚
染空気導入管23内に大量の泡が導入され、汚染空気導
入管内の送風ファン吸込口近傍領域に泡の層35が形成
される。
【0034】そして、排気ガスが泡の層35を通過する
際に、排気ガスに含まれる黒煙の粒子は泡の内外面に付
着する。さらに、回転する送風ファン24の羽根36に
よって黒煙の粒子が付着した泡が割られ、黒煙の粒子が
送風ファン24の吹出口25から吹き出される水滴37
とともに、連結管29または管26(水滴捕集および送
風管路)の内側壁面に付着して捕集される一方、泡の内
部に取り込まれていた浄化された空気は、清浄空気取出
口30から清浄空気導出管31を通じて外部空間に取り
出される。この場合、黒煙の粒子を含んだ水滴は、空気
よりはるかに重いので、送風ファンの吹出口25から放
物線を描いて下方に落下し、よって清浄空気取出口30
から上方に飛び出して行くことはない。黒煙の粒子を含
んだ溶液は、連結管29または管26の内部に一定量溜
まると、管26を通じて、容器21の内部に回収され
る。
【0035】ディーゼル・エンジンの回転数が急上昇
し、汚染空気導入管23から吸入される排気ガスの圧力
が急上昇した場合には、緩衝チャンバ32およびバイパ
ス管33の作用によって増大した圧力が減衰せしめら
れ、泡の層に達する時の排気ガスの圧力は平常運転時と
同程度に維持され、排気ガスが泡の層を確実に通過する
ようになっている。
【0036】このように、この実施例の装置によれば、
極めて簡単な構成において、ディーゼル・エンジン車の
排気ガス中に含有される煤成分(黒煙)を、排気ガスが
大気中に放出する前に効率良く除去することができる。
【0037】図4は、本発明のさらに別の実施例による
空気を浄化する装置の作動時の側部断面図である。図4
において、本発明による装置は、周囲を壁によって囲ま
れ内部に空間を備えた直方体形状のケーシング40を有
している。ケーシング40内の下部には、水平な仕切板
41が設けられ、ケーシング40の内部空間を上下に分
離している。
【0038】ケーシング40内部における下部空間42
aには、界面活性剤の溶液43、この実施例では、市販
の中性洗剤を混合した水が入れられている。また、ケー
シング40内部における上部空間42bには、汚染空気
導入管44が、仕切板41から間隔をあけてこれに平行
にのびて配置されている。そして、汚染空気導入管44
の一端は、ケーシング40の1側壁を貫通し、外部空間
に開口しており、他端には、送風ファン45、この実施
例では、シロッコファンの吸込口が接続されている。
【0039】送風ファン45の吹出口46は仕切板41
に対向して配置されており、一方、仕切板41における
送風ファンの吹出口46に対応する領域には、送風ファ
ンの吹出口46の径より大きい径の開口47が形成され
ている。こうして、この実施例では、本発明による水滴
捕集および送風管路は、開口47から形成される。
【0040】ケーシング40の内部には、さらに、仕切
板41および汚染空気導入管44の下側の壁を貫通して
配置された垂直な管部分48aと、これに接続されかつ
汚染空気導入管44の内部に配置された水平な管部分4
8bから形成された実質上逆L字状の連通管48が配置
されている。この場合、垂直な管部分48aの端は、仕
切板41に固定されて下部空間42aに開口しており、
水平な管部分48bの端は、送風ファン45の吸込口に
向かって開口している。なお、この実施例では、本発明
による連通管路は、この連通管48からなっている。
【0041】さらに、ケーシング40の外側からケーシ
ングの側壁を貫通して溶液43中にのびる圧縮空気導入
管49が設けられている。圧縮空気導入管49は、先端
開口が閉じられており、溶液中にのびる部分の壁に、多
数個の貫通穴49aが形成されている。なお、圧縮空気
導入管49は、ケーシング40の側壁にシールされた状
態で固定されている。
【0042】ケーシング40の上壁における送風ファン
45に対応する領域から離れた領域には、清浄空気取出
口50が形成されている。
【0043】次に、上述の空気を浄化する装置の作動方
法について説明する。最初、送風ファン45が駆動さ
れ、圧縮空気導入管49から溶液中に圧縮空気が放出さ
れる。送風ファン45が駆動されると、汚染空気導入管
44の内部に汚れた空気が吸入されるとともに、開口4
7(水滴捕集および送風管路)を通じて溶液43の液面
に送風ファン45からの空気流が吹き付けられ、溶液が
攪拌される。加えて、溶液中に放出された圧縮空気によ
っても溶液が攪拌される。
【0044】この攪拌によって溶液43は泡立てられ、
そして、連通管48(連通管路)を通じて汚染空気導入
管44内に大量の泡が導入され、汚染空気導入管内の送
風ファン吸込口近傍領域に泡の層51が形成される。
【0045】そして、汚れた空気が泡の層を通過する際
に、空気に含まれる汚れの粒子は泡の内外面に付着す
る。さらに、回転する送風ファン45の羽根52によっ
て汚れの粒子が付着した泡が割られ、汚れの粒子が送風
ファン45の吹出口46から吹き出される水滴53とと
もに開口47を通じてケーシング40内の下部空間42
a内に捕集される一方、泡の内部に取り込まれていた浄
化された空気は、送風ファンの吹出口46から開口47
に至る間隙においてケーシング40内の上部空間42b
内に取り出され、最終的に清浄空気取出口50から外部
空間に放出される。
【0046】この実施例によっても、前述の図1および
図2に示した実施例の場合と同様の効果が得られること
は言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、極めて
簡単な構成において、ディーゼル・エンジンの排煙中に
含有される煤成分(黒煙)、塗装中に生じる有害な揮発
性有機物質、コンクリートやアスベストの粉塵、および
タバコの煙中のニコチンやヤニ等々の空気中の汚れの粒
子を、効率良く除去することができる。しかも、本発明
による装置は、容易にかつ低コストで製造することがで
き、また、非常にコンパクトであるから設置スペースも
節約できる。さらには、本発明による装置によれば、空
気の消臭を行うことや、空気の滅菌並びに除菌を行うこ
ともでき、また、この装置を逆に使用すれば、水中等か
ら気体(例えばメタンガス)を取り出すこともできる。
このように、本発明は、近年深刻化している大気汚染の
問題の解決に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例による空気を浄化する装置の
斜視図であり、装置内部の構成をより明瞭に示すため、
装置のケーシングの壁を仮想的に描いたものである。
【図2】図1に示した装置の作動時の側部断面図であ
る。
【図3】本発明の別の実施例による空気を浄化する装置
の作動時の側部断面図である。
【図4】本発明のさらに別の実施例による空気を浄化す
る装置の作動時の側部断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 仕切板 3a 上部空間 3b 下部空間 4 汚染空気導入管 5 送風ファン 6 界面活性剤の溶液 7 管(水滴捕集および送風管路) 8 先端開口 9 吹出口 11 連通管(連通管路) 12 清浄空気取出口 14 溶液戻し孔 15 泡の層 16 羽根 17 水滴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤の溶液を泡立てて泡の層を形
    成し、前記泡の層中に汚れた空気を導入し、前記空気に
    含まれる汚れの粒子を前記泡の内外面に付着させ、前記
    汚れの粒子が付着した泡を割ることによって前記汚れの
    粒子を含む水滴と前記泡の内部に取り込まれていた浄化
    された空気とを分離し、前記汚れの粒子を水滴とともに
    捕集する一方、前記浄化された空気を取り出すことを特
    徴とする空気を浄化する方法。
  2. 【請求項2】 送風ファンと、 一端が前記送風ファンの吸込口に接続され、他端が外気
    中に開口した汚染空気導入管と、 界面活性剤の溶液が入れられた容器と、 前記容器の内部における前記溶液の液面上の空間と前記
    汚染空気導入管の内部を連通する連通管路と、 前記容器内部の前記溶液の液面上の空間と外部空間を連
    通し、前記送風ファンの吹出口から間隔をあけてこれに
    対向する開口を有する水滴捕集および送風管路を備えた
    ものであることを特徴とする空気を浄化する装置。
JP8334691A 1996-11-29 1996-11-29 空気を浄化する装置 Expired - Lifetime JP2967338B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6966942B2 (en) * 2002-02-22 2005-11-22 Broadbent Alan Hyrum Process for purifying exhaust gases by employing a bubble generator
WO2017022631A1 (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 房総車体有限会社 飛沫類回収装置と飛沫類回収方法
JP2018149491A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 学校法人新潟工科大学 集塵装置の破泡機構
JP2022544241A (ja) * 2019-09-18 2022-10-17 リパブリック オブ コリア(ナショナル ディザスター マネジメント リサーチ インスティチュート) 軽量混合空気を用いた微粉塵低減装置

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