JPH10155508A - 靴のソール - Google Patents

靴のソール

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JPH10155508A
JPH10155508A JP9240784A JP24078497A JPH10155508A JP H10155508 A JPH10155508 A JP H10155508A JP 9240784 A JP9240784 A JP 9240784A JP 24078497 A JP24078497 A JP 24078497A JP H10155508 A JPH10155508 A JP H10155508A
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 踵の形成されない靴において、クッション性
に富み、長時間着用した場合であっても着用者に疲労感
を感じさせることなく、歩行に際して何等、違和感を生
ずることのない靴のソールを提供する。 【解決手段】 足の土踏まずを支持する土踏まず支持部
11と、この土踏まず支持部11に連設され、足の爪先
側を支持する爪先支持部12と、上記土踏まず支持部1
1に連設され、足の踵側を支持する踵支持部13とを有
し、上記土踏まず支持部11が最も肉厚に形成されてい
ると共に、爪先支持部12が接地した際には踵支持部1
3は接地面から離間するように形成された靴のソールで
あって、上記土踏まず支持部11にはクッション部14
が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、靴のソールに係
り、特に、足の踵に対応する部位に突出した踵が設けら
れていない靴のソールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、いわゆる踵のない靴が市場に
おいて流通している。このような踵の形成されない靴
は、足の踵に対応する部位には靴としての踵が突設され
ておらず、ソールの後端部斜め上方へ向かって切り欠か
れた形状に形成されている。このような従来の、いわゆ
る踵のない靴に使用されるソールは、足の土踏まずを支
持する土踏まず支持部と、この土踏まず支持部に連設さ
れ、足の爪先側を支持する爪先支持部と、上記土踏まず
支持部に連設され、足の踵側を支持する踵支持部とを有
し、上記土踏まず支持部が最も肉厚に形成されていると
共に、爪先支持部が接地した際には踵支持部は接地面か
ら離間するように形成されている。
【0003】即ち、このような踵の形成されない靴にあ
っては、踵支持部の接地面部は土踏まず支持部の接地面
部よりもはるかに上方に形成されておるため、このよう
な踵の形成されない靴を着用した場合、歩行等の際に
は、踵支持部から接地し、その後、最も肉厚に形成され
た土踏まず支持部が接地する。この場合、土踏まず支持
部を支点として靴前後方向に大きく揺動して爪先支持部
が接地するようになる。
【0004】従って、このような踵が形成されない靴に
あっては、歩行の際、常に、靴前後方向における揺動運
動が、一般の靴の場合よりもはるかに大きくなる。その
結果、上記ソール前端部からソール後端部までの角度を
15度以上に形成した場合には、着用した場合に足の指
先方向に重心が位置し、足の前端部において体重を支え
ることとなる。その結果、重心が爪先側へ移動してしま
い、靴内において、靴の爪先革の内側面部との間の摩擦
によって、足の指先に損傷が発生する場合もある。
【0005】また、このように、常に、指先が靴の爪先
革の内側面部と摩擦している状態となった場合には、靴
の爪先革の形状が変形する場合もあった。従って、以上
のような理由から、上記ソール前端部からソール後端部
までの角度は15度以下に形成することが必要となる。
一方、土踏まず支持部の後端からソール後端部までの角
度が約25度以上に形成された場合には、土踏まず支持
部の後端からソール後端部までの角度が非常に大きいも
のとなり、その結果、例えば、歩行時に、足の運動形態
に合わせて、靴後端部から接地し靴前端部にまで靴底が
接地する際に、靴前後方向において常に大きな揺動が発
生するため足には常に大きな衝撃が作用し、非常に不安
定であって円滑な歩行が困難となる。
【0006】従って、表底部後端からソール後端部まで
の角度は25度以下に形成することが必要となる。その
結果、従来の踵を持たない靴にあっては、足の踵に対応
するソール後端部を上方へ膨出する円弧状に切り欠いた
形状に形成し、略平坦に形成された爪先支持部及び土踏
まず支持部と、後方に形成された踵支持部との割合は、
略62%対38%として形成され、このような割合によ
り、踵をもたない靴のソール部を形成することにより、
安定した歩行が可能となる。
【0007】このような踵の形成されない靴を履いて歩
行した場合には、靴の後端部側から接地した際には、一
般の靴の場合とは異なり、より足首を曲げざるを得ない
ため、歩行の都度、アキレス腱が大きく屈伸されること
となる。次に、靴の爪先側を接地させて前方へ踏み出す
際には、一般の靴における踵に相当する部分は形成され
ていないため、ふくらはぎの筋肉、脚のふくらはぎ前側
の筋肉及び大腿筋をより使用することとなる。
【0008】その結果、このような踵の形成されない靴
を着用して歩行を行うだけで、一般の靴を履いて歩行す
る以上に、脚全体の筋肉を使用することとなり、ジョギ
ング等を行うことなく、所定の運動量を確保することが
できる。更に、前方へ足を進める際に、踵の部分に頼る
ことなく、ふくらはぎの筋肉をより使って歩くこととな
るため、自然に身体が直立して姿勢が良好になり、その
結果、腰痛を防止することも可能である。
【0009】また、一般の、踵を備えた靴を履いた場合
よりも、結果的に、足全体を足首を中心に前後方向に大
きく動かすことから、足裏の土踏まずをより刺激するこ
ととなり、土踏まずに存在する様々な身体のツボを刺激
することができるため、全身の血行を良好にし、健康維
持の効果をも有する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成された従来の踵の形成されない靴にあっては、上述
のように、土踏まず支持部の後端からソール後端部まで
の角度は約25度に形成されていると共にソール前端部
からソール後端部までの角度は約15度に形成されてい
るため、結果的に、上記土踏まず支持部の部分には非常
に厚いソール部が形成される。
【0011】その結果、この厚いソール部により靴の重
量が増加すると共に、厚いソール部が形成されることに
より、ソールとしてのクッション性が低下してしまい、
着用者が歩行の際に疲労感を覚える場合もある、という
不具合が存していた。また、このように靴底としてのク
ッション性が低下した場合には、歩行する際の衝撃を充
分にソールが吸収できないため、足腰に様々な違和感を
感ずる場合がある、という不具合も存していた。
【0012】そこで、請求項1及び2記載の発明の技術
的課題は、踵の形成されない靴において、クッション性
に富み、長時間着用した場合であっても着用者に疲労感
を感じさせることなく、歩行に際して何等、違和感を生
ずることのない靴のソールを提供することにある。
【0013】そこで、請求項3記載の発明の技術的課題
は、請求項1又は2記載の発明の技術的課題に加えて、
よりクッション性に富むと共に重量を軽減させることが
できる靴のソールを提供することにある。請求項4記載
の発明の技術的課題は、請求項1,2又は3記載の発明
の技術的課題に加えて、より反発力が強く、クッション
性を向上させることができる靴のソールを提供すること
にある。
【0014】請求項5記載の発明の技術的課題は、請求
項1,2,3又は4記載の発明の技術的課題に加えて、
衝撃を有効に吸収でき、快適な装着感を提供できる靴の
ソールを提供することにある。請求項6乃至7記載の発
明の技術的課題は、請求項1又は2記載の発明の技術的
課題に加えて、クッション性に富むと共に、着用の際に
足の土踏まずを刺激してより健康を増進することが可能
な靴のソールを提供することにある。
【0015】請求項8記載の発明の技術的課題は、請求
項1,2,3,4,5又は6記載の発明の技術的課題に
加えて、上方へ向かう反発力をより確保でき、より良好
なクッション性を確保しうる靴のソールを提供する点に
ある。請求項9記載の発明の技術的課題は、請求項1,
2,3,4,5,6,7又は8記載の発明の技術的課題
に加えて、より足の密着感を確保できると共に、靴の表
皮の変形を防止しうる靴のソールを提供することにあ
る。
【0016】請求項10乃至13記載の発明の技術的課
題は、請求項1,2,3,4,5,67又は8記載の発
明の技術的課題に加えて、歩行時に、靴の踵支持部及び
土踏まず支持部と接地面との柔らかな接地を容易にし、
歩行の際のショックのより少ない靴のソールを提供する
ことにある。請求項14記載の発明の技術的課題は、請
求項1,2,3,4,5,6,8,9,10,11,1
2又は13記載の発明の技術的課題に加えて、歩行時
に、踵支持部から土踏まず支持部にかけて接地する際
に、靴前後方向における大きな揺動が発生せず、安定し
て接地することが可能な踵の形成されない靴を提供する
ことにある。
【0017】請求項15及び16記載の発明の技術的課
題は、一般の皮靴にも本発明に係る靴のソールを適用す
ることにある。請求項17記載の発明の技術的課題は、
歩行の際に、靴内において足がずれてしまうことがない
と共に、表皮を変形させることのない踵のソールを提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあ
っては、足の土踏まずを支持する土踏まず支持部11
と、この土踏まず支持部11に連設され、足の爪先側を
支持する爪先支持部12と、上記土踏まず支持部11に
連設され、足の踵側を支持する踵支持部13とを有し、
上記土踏まず支持部11が最も肉厚に形成されていると
共に、爪先支持部12が接地した際には踵支持部13は
接地面から離間するように形成された靴のソールであっ
て、上記土踏まず支持部11にはクッション部14が形
成されていることを特徴とする。
【0019】このような靴のソール10は、合成樹脂に
よる一体成形により形成され、上記クッション部14も
一体成形の過程で同時に形成される。このようなクッシ
ョン部14は、土踏まず支持部11において、土踏まず
支持部11にかかる荷重を緩和しうるように構成されて
いればよく、好ましくは、管状の弾性体15を内装した
り、また、エアバッグを内装する等の構成が可能であ
り、また、ソール10の幅方向に沿って形成される円筒
状の空隙部28のみによっても形成できる。更に、ソー
ル10の下方に開口する溝部53によっても形成するこ
とができる。また、上方へ開口する溝部34を形成し、
この溝部34上に配設される被覆部材35により形成す
ることもできる。更に、常時、足の土踏まずに圧接する
側面山形状の凸部76によっても形成することができ
る。
【0020】従って、請求項1記載の発明にあっては、
上記土踏まず支持部11にはクッション部14が形成さ
れているため、歩行の際に、土踏まず支持部11が接地
した場合には、上記クッション部14により衝撃が吸収
緩和される。従って、踵の形成されない靴において、足
の土踏まずの部分に対応する部分においては非常に厚い
ソール部が形成されていた場合であっても、土踏まず支
持部11にはクッション部14が形成されているため、
ソールとしてのクッション性は充分に確保される。
【0021】その結果、請求項1記載の発明にあって
は、踵の形成されない靴において、クッション性に富
み、長時間着用した場合にも着用者に疲労感を感じさせ
ることなく、歩行に際して何等、違和感を生ずることの
ない靴のソールが提供される。請求項2記載の発明にあ
っては、上記ソール10はミッドソールにより形成さ
れ、上記踵支持部13の裏面側は、ソールの上方に向か
って膨出する輪郭形状を有する凹部38が形成され、上
記クッション部14,44は上記ソール幅方向に沿って
設けられた円筒状の空隙部28により形成されると共
に、上記土踏まず支持部11から踵支持部13にかけて
補強部材20が配設されており、この補強部材20はソ
ール10上方へ膨出する形状に湾曲して形成されている
ことを特徴とする。
【0022】従って、請求項2記載の発明にあっては、
ミッドソールの土踏まず支持部11に形成されたクッシ
ョン部14,44は円筒状の空隙部28により形成され
ているため、円筒状の空隙部28が弾性変形するとこに
より歩行に伴う衝撃を吸収することができると共に、ミ
ッドソールそのものが軽量化される。加えて、土踏まず
支持部11から踵支持部13にかけて補強部材20が配
設されているため、踵支持部13が接地し、土踏まず支
持部11を介して爪先支持部12全体が接地するまでの
間の衝撃を、上記クッション部14,44と相まって充
分に緩和させることができる。
【0023】また、上記クッション材20は、上方へ膨
出する形状に湾曲して形成されて内装されているため、
上方からの足の踏みつけにより発生する荷重に対して折
れ曲がりにくく、上記凹部38と相俟って、所定年月が
経過した場合であっても、クッション性に変化のないソ
ールを提供することができる。その結果、請求項2記載
の発明にあっては、請求項1記載の発明の効果に加え
て、踵の形成されない靴において、クッション性に富
み、長時間着用した場合であっても、着用者に疲労感を
感じさせることなく、歩行に際して何等、違和感を生ず
ることのない靴のソールが提供される。
【0024】請求項3記載の発明にあっては、上記クッ
ション部14は、上記円筒状の空隙部28内に配設され
た管状弾性体15により形成されていることを特徴とす
る。従って、請求項3記載の発明にあっては、上記円筒
状の空隙部28内には、更に、管状弾性体15が配設さ
れているため、請求項2記載の効果に加えて、よりクッ
ション性に富む靴のソールを提供することができる。
【0025】請求項4記載の発明にあっては、上記クッ
ション部14は、幅方向に仕切られた複数の円筒状の空
隙部29,30からなることを特徴とする。従って、請
求項4記載の発明にあっては、請求項1,2又は3記載
の発明の技術的課題に加えて、より反発力が強く、クッ
ション性を向上させることができる靴のソールを提供す
ることにある。
【0026】請求項5記載の発明にあっては、上記クッ
ション部14は、上記円筒状の空隙部28内に収納され
たエアバッグにより形成されていることを特徴とする。
従って、請求項5記載の発明にあっては、円筒状の空隙
部28内に収納されたエアバッグが歩行に伴う衝撃を吸
収する。その結果、請求項5記載の発明にあっては、請
求項4記載の発明の効果に加えて、より歩行の際に発生
する衝撃を吸収し易い靴のソールを提供することができ
る。
【0027】請求項6記載の発明にあっては、上記クッ
ション部33は、ソール上方に開口した断面略半円状の
溝部34と、この溝部34に固定されて溝部34を上方
から覆い、上方へ向けて湾曲して固定された被覆部材3
5とにより構成されていることを特徴とする。従って、
請求項6記載の発明にあっては、歩行に伴う衝撃は、上
記溝部34を上方から覆う被覆部材35が吸収する。
【0028】その結果、請求項6記載の発明にあって
は、請求項1又は2記載の発明の技術的課題に加えて、
クッション性に富むと共に、着用の際に足裏を刺激して
より健康を増進することが可能な靴のソールを提供する
ことができる。請求項7記載の発明にあっては、上記ク
ッション部33,44,64,76はソール上方へ断面
略半円状に膨出するように形成されていることを特徴と
する。
【0029】従って、請求項7記載の発明にあっては、
歩行に伴って、上記クッション部33,44,64,7
6が足裏の土踏まずを随時刺激する。その結果、請求項
7記載の発明にあっては、請求項1又は2記載の発明の
効果に加えて、足の土踏まずの形状に適合してより足の
密着感を確保できると共に、着用の際に足裏を刺激して
より健康を増進することが可能な靴のソール32,52
を提供することができる。
【0030】請求項8記載の発明にあっては、 上記ク
ッション部85は、ソール下方に開口した断面略半円状
の溝部53により形成されていることを特徴とする。従
って、請求項8記載の発明にあっては、歩行の際には、
踵支持部13が接地した後、土踏まず支持部11及び爪
先支持部12が接地するまでの間に、上記断面半円状の
溝部53において、ソール52が折れ曲がる。その結
果、より自然に踵支持部13から土踏まず支持部11及
び爪先支持部12にかけての接地でき、足首にかかる負
担を軽減することができる。また、歩行の際の衝撃は、
上記下方に開口した断面略半円状の溝部53が拡開する
ことにより吸収する。
【0031】従って、請求項8記載の発明にあっては、
請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、歩行時に、
靴の踵支持部13及び土踏まず支持部11と接地面との
接地をより容易にし、歩行の際のショックの少ない靴の
ソール52を提供することができる。請求項9記載の発
明にあっては、上記ソールの爪先支持部12には、足の
爪先の形状に適合する凹部27が形成されていることを
特徴とする。
【0032】従って、請求項9記載の発明にあっては、
請求項1乃至8記載の発明の効果に加えて、足の爪先が
上記凹部27に密着し、より足の密着感を確保できると
共に、歩行の際に足が靴内でずれることのない靴のソー
ルが提供される。請求項10記載の発明にあっては、上
記踵支持部13にはソール下方へ開口する細溝部40が
幅方向に沿って形成されていることを特徴とする。
【0033】従って、請求項10記載の発明にあって
は、上記ソール下方へ開口する細溝部40が設けられて
いるため、接地の際には、上記細溝部40において踵支
持部13が折れ曲がり、歩行時における接地の際に、踵
支持部13の後端部側から段階的に接地する。その結
果、請求項10記載の発明にあっては、踵の形成されな
い靴を着用して歩行した際に、踵支持部13が折れ曲が
ることにより段階的に接地するため、従来の踵の形成さ
れない靴を着用した際におけるような、踵支持部13と
土踏まず支持部11との間の高さ位置の違いから生ずる
接地の際の大きな衝撃を減ずることができる。
【0034】請求項11記載の発明にあっては、上記細
溝部40にはクッション材57が設けられていることを
特徴とする。従って、請求項11記載の発明にあって
は、上記溝部に設けられたクッション材57により、先
ず、踵支持部13が接地した際の衝撃を第一次的に吸収
することができ、その後、土踏まず支持部11が接地し
た際に、更に、土踏まず支持部11に設けられたクッシ
ョン部85が第二次的に衝撃を吸収する。
【0035】その結果、請求項11記載の発明にあって
は、接地の際の衝撃を2段階に吸収することができるた
め、歩行の際の足に及ぼす衝撃をより低減することがで
きる。請求項12記載の発明にあっては、上記踵支持部
13の後端部には、ソール外方へ開口する空隙部46が
形成されていることを特徴とする。
【0036】従って、請求項12記載の発明にあって
は、踵支持部13が接地した際には、上記空隙部46が
潰れ変形することにより、踵支持部13の接地の際の衝
撃を吸収することができる。その結果、請求項12記載
の発明にあっては、踵支持部13の接地の際の衝撃を有
効に吸収することができ、歩行の際の足に及ぼす衝撃を
より低減することができる。
【0037】請求項13記載の発明にあっては、上記踵
支持部13の後端部には、後端部斜め上方へ向けて傾斜
する接地面部37が設けられていることを特徴とする。
従って、請求項13記載の発明にあっては、上記踵支持
部13が接地する際には、接地面部37が接地面に適当
な角度で接地することから、踵支持部13はスムーズに
接地することとなる。
【0038】その結果、請求項13記載の発明にあって
は、踵支持部13を安定して接地させることが可能とな
り、より歩行しやすい踵の形成されない靴を提供するこ
とができる。請求項14記載の発明にあっては、上記土
踏まず支持部11の裏面側には、上方へ向かって湾曲す
る円弧状の輪郭形状を有し、踵支持部の裏面側に設けら
れた凹部に連続する第二の凹部36が形成されているこ
とを特徴とする。
【0039】従って、請求項14記載の発明にあって
は、土踏まず支持部11においてソール裏面側に大きな
段部が形成されることなく、土踏まず支持部11から踵
支持部13にかけて上記第二の凹部36によりなだらか
に連続する。その結果、請求項14記載の発明にあって
は、請求項1,2,3,4,5,6,8,9,10,1
1,12又は13記載の発明の効果に加えて、歩行時又
はジョギング時に、踵支持部13から爪先支持部12に
かけて接地する際に、土踏まず支持部11と踵支持部1
3との間の段部を支点とする、靴前後方向における大き
な揺動が発生せず、踵支持部13から爪先支持部12に
かけて安定して接地することが可能となる。
【0040】請求項15記載の発明にあっては、足の土
踏まずを支持する土踏まず支持部59と、この土踏まず
支持部59に連設され、足の爪先側を支持する爪先支持
部60と、上記土踏まず支持部59に連設され、足の踵
側を支持する踵支持部61とを有し、上記土踏まず支持
部59が最も肉厚に形成されていると共に、土踏まず支
持部59及び爪先支持部60が接地した際には踵支持部
61は接地面から離間するように形成された靴のソール
であって、上記爪先支持部60は、上記土踏まず支持部
59と共に先端部のみが接地するように構成され、土踏
まず支持部59にはクッション部64,76が形成され
ていると共に上記土踏まず支持部59と爪先支持部60
の間にはソール上方へ向かって湾曲する側面輪郭形状に
形成された湾曲部72が形成されていることを特徴とす
る。
【0041】従って、請求項15記載の発明にあって
は、爪先支持部12の先端部と土踏まず支持部11との
間には、一般の靴と同様に空隙部69が形成されてい
る。また、上記クッション部64,76が形成されてい
ることから、一般の靴のような踵が形成されていない靴
であっても、歩行の際に土踏まず支持部59が接地した
際に発生する衝撃を土踏まず支持部59に形成されたク
ッション部64,76が吸収されるため、土踏まず支持
部59が接地した際の衝撃が緩和される。
【0042】更に、上記土踏まず支持部59と爪先支持
部60の間にはソール上方へ向かって湾曲する側面輪郭
形状に形成された湾曲部72が形成されているため、土
踏まず支持部59が接地した後、爪先支持部60が接地
するまでの間、上記湾曲部72が接地の際の衝撃を吸収
緩和する。その結果、請求項15記載の発明にあって
は、クッション性に富み、長時間着用した場合にも着用
者に疲労感を感じさせることなく、歩行に際して何等、
違和感を生ずることのない靴のソールを一般の皮靴にも
適用することができる。
【0043】請求項16記載の発明にあっては、上記ク
ッション部76は、土踏まず支持部59の上面側におい
てソール内方側部に形成された、土踏まずに圧接しうる
凸部により構成され、この凸部に靴の表皮81が接合さ
れることを特徴とする。従って、請求項16記載の発明
にあっては、上記凸部がクッション部64,76として
土踏まずに圧接するため、踵支持部61から接地した場
合に、土踏まず支持部59が接地する際に、上記クッシ
ョン部64,76が衝撃を吸収するため、接地時の衝撃
を緩和することができる。
【0044】更に、上記凸部からなるクッション部6
4,76が常時土踏まずに圧接するため、歩行の際に同
時に足のマッサージを行うことができる。また、クッシ
ョン部64,76としての凸部に表皮が接合されている
ため、靴が歩行等の際に、踵がないために靴前後方向に
おいて大きく揺動が発生した場合であっても、靴の表皮
81の変形を防止することができる。
【0045】その結果、いわゆる革靴であっても表皮8
1が変形することないため、一般の紳士用、婦人用等の
皮靴にも踵の形成されない靴を適用することができる。
請求項17記載の発明にあっては、上記土踏まず支持部
59の後端部上面側には、ソールの先端部方向に向かっ
て傾斜する踵ストッパー部67,79が形成されている
ことを特徴とする。
【0046】従って、請求項17記載の発明にあって
は、上記突起部により踵後端部を支持することから歩行
の際の足のずれを防止することができると共に、表皮8
1の変形を有効に防止することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づき、本発明を詳細に説明する。図1に示すよう
に、本実施の形態に係る靴のソール10は、踵の形成さ
れてないスポーツシューズのミッドソールとして形成さ
れている。このソール10は、ウレタン等の合成樹脂の
発泡成形により一体に型成形されることにより作成さ
れ、足の土踏まずを支持する土踏まず支持部11と、こ
の土踏まず支持部11に連設され、足の爪先側を支持す
る爪先支持部12と、上記土踏まず支持部11に連設さ
れ、足の踵側を支持する踵支持部13とを有し、上記土
踏まず支持部11が最も肉厚に形成されている。
【0048】そして、このソール10は、上記爪先支持
部12が接地した際には、上記踵支持部13は接地面か
ら離間するように形成されている。本実施の形態に係る
靴のソール10にあっては、例えば、図7に示すよう
に、上記爪先支持部12は、その全体が上記土踏まず支
持部11と共に歩行面に接地しうるように、土踏まず支
持部11から爪先支持部12にかけては、裏面側は連続
する平坦部39として形成されている。
【0049】そして、本実施の形態にあっては、上記最
も肉厚に形成された土踏まず支持部11にはクッション
部14が形成されている。このクッション部14は、本
実施の形態にあっては、上記ソール10の幅方向に沿っ
て貫通して設けられた円筒状の空隙部28により形成さ
れている。この空隙部28内には、管状の弾性体15が
内装されている。
【0050】この管状弾性体15は、可撓性を有する合
成樹脂材により形成され、全体略円筒に形成された中空
の本体部19と、この本体部19の、両端の表面部に突
設されたにフランジ16,16と、上記本体部19の両
端部を閉塞するキャップ18,18とからなる。上記フ
ランジ16,16には、小径の孔部17が複数、所定間
隔をおいて開設されている。この管状弾性体15は、本
実施の形態にあっては、内部は中空であって空気が入っ
ており、上記キャップ18,18により内部の空気が外
部へ漏れないように閉塞されている。
【0051】また、本実施の形態にあっては、上記土踏
まず支持部11から踵支持部13にかけて補強部材20
が配設されている。この補強部材20は全体略舌片状に
形成され、長さ方向に沿って裏面側に3本の凸状41,
41,41が形成されている。また、複数の孔部22が
開設されている。
【0052】上記弾性管状体15及び補強部材20は、
ソール10が発泡成形される際に同時にソール10内に
埋設されて固定される。即ち、ソール10が型により発
泡成形される際には、型の中に、管状弾性体15は型の
幅方向に沿って、土踏まず支持部11に対応する部位に
配置されると共に、上記補強部材20は型の長さ方向に
沿って、土踏まず支持部11から踵支持部13に対応す
る部位にかけて配置され、発泡材料を型内に充填してソ
ール10を形成する際にソール10内に同時に内装固定
するように構成されている。
【0053】この場合、上記管状弾性体15は、図2に
示すように、両端部のキャップ18,18は、本実施の
形態にあっては、ソール10の両側部にやや突出し、デ
ザイン上のアクセントとなるように形成されている。従
って、上記キャップ18,18の外側面部に本実施の形
態に係るソール10が内装される靴に使用される商標を
付し、ソール10の両側方へ当該商標をアッピールする
ことも可能であり、また、適宜のロゴをキャップ18,
18の表面に形成して、当該ロゴを夜行塗料により縁取
り塗装することも可能であり、更に、キャップ18,1
8の表面部に夜行塗料を塗装してもよく、適宜、美的処
理を施し、デザイン上のアクセントとすることができ
る。
【0054】さらに、各種の色素を含む液体を管状弾性
体15内に注入すると共にキャップ18,18を透明な
素材により形成し、管状弾性体15内の液体の色が外部
から望見できるように構成することも可能である。この
ように構成した場合には、非常にカラフルなデザインの
スポーツシューズを構成することができる。
【0055】また、本実施の形態に係る靴のソール10
の裏面側においては、上述のように、爪先支持部12に
対応する部位には平坦部39が形成されていると共に、
踵支持部13においては上方へ向かって湾曲する円弧状
の輪郭形状を有する凹部38が形成されている。この凹
部38の中間部よりもやや後方の部位には、ソール10
の下方へ開口する断面略V字状の細溝部40が幅方向に
沿って形成されている。
【0056】また、上記ソール10の裏面側であって踵
支持部13の後端部には、ソール10の後端部斜め上方
へ切り欠かれて形成された接地面部37が設けられてい
る。この接地面部37には小さな凹凸が連続して形成さ
れている。また、上記ソール10の側面部には、爪先支
持部12の両側部にはそれぞれ3カ所に亘り、また、踵
支持部13には、両側及び後端部に、側面楕円形状の開
口部25を有する凹部23が設けられ、この凹部23に
は飾り21が埋設されている。
【0057】この飾り21は長方形状に形成され、中央
部には紡錘形状の突起部24が形成されており、この突
起部24は上記凹部23の開口形状及び大きさと同一に
形成されている。この紡錘形状の突起部24の四方には
それぞれ、スリット22が形成され、これらのスリット
22を接曲することにより、上記飾り板21は凹部23
内に、上記開口部25から突起部24が突出する形で埋
設されている。
【0058】従って、上記飾り21が上記凹部23内に
埋設された場合には、上記開口部25から上記紡錘形状
の突起部24が突出するように形成されている。また、
本実施の形態に係るソール10にあっては、爪先支持部
12の上面部には多数の小孔部26が開設され、これら
の小孔部26により、着用した場合の足の爪先部の前方
への滑りを防止するように構成されている。
【0059】以下、本実施の形態に係る靴のソール10
の作用について説明する。本実施の形態に係る靴のソー
ル10が使用されたスポーツシューズを着用して歩行、
ジョギング等を行った場合には、上記踵支持部13の後
端部に形成された接地面部37から地面等の接地面に接
地する。この場合、踵支持部13の裏面側に形成された
細溝部40により踵支持部13は折れ曲がり、凹部38
の後半部38aから前半部38bへと段階的に接地して
いく。その後、最も肉厚に形成された土踏まず支持部1
1が接地するが、この土踏まず支持部11には上記管状
弾性体15を有するクッション部14が形成されている
ため、管状弾性体15が変形して接地時における衝撃を
吸収する。
【0060】この場合、管状弾性体15は、上述のよう
に、可撓性を有する素材により本体部19が形成されて
いると共に内部には空気が封入されているため、当該空
気のクッションと本体部19の弾性変形とにより接地時
の衝撃は有効に吸収される。また、土踏まず支持部11
から踵支持部13にかけて補強部材20が配設されてお
り、この補強部材20は、ソール10の上方へ向かって
膨出する形状に湾曲して形成されているため、この補強
部材20がショックを緩衝する板バネとして作用し、上
記クッション部14と相俟って、踵支持部13が接地
し、土踏まず支持部11を介して爪先支持部12全体が
接地するまでの間の衝撃を充分に緩和させることができ
る。
【0061】また、本実施の形態にあっては、上記管状
弾性体15は、内部に空気が封入された密閉容器として
形成されているため、管状弾性体15を内装した場合に
は、ソール10全体の重量を軽減することができる。従
って、踵の形成されない靴において、足の土踏まずの部
分に対応する部分においては非常に厚いクッション部が
形成されていた場合であっても、土踏まず支持部11に
はクッション部14が形成されているため、ソールとし
てのクッション性は充分に確保される。
【0062】また、上記補強部材20は、上方へ膨出す
る形状に湾曲して形成されて内装されているため、上方
からの足の踏みつけにより発生する荷重に対して折れ曲
がりにくく、所定年月が経過した場合であっても、クッ
ション性に変化のないソール10を提供することができ
る。さらに、上記細溝部40が踵支持部13の裏面側に
形成され、上記踵支持部13が折れ曲がるように構成さ
れているため、歩行の際に、常時、踵支持部13の折れ
曲がりによりソール10の上面部側による足の裏のマッ
サージが行われることとなり、長時間の歩行の際にも足
の疲労を軽減することができる。
【0063】図2は本発明に係る靴のソールの他の実施
の形態を示す。本実施の形態に係る靴のソール42は、
爪先支持部12には、足の爪先の形状に適合する凹部2
7が形成されていると共に、上記凹部38と上記平坦部
39との間には、上方へ向かって湾曲する円弧状の輪郭
形状を有し、上記凹部38よりも小さな第2の凹部36
が形成されている。
【0064】このように、足の爪先の形状に適合する凹
部27が形成されていた場合には、足の爪先が上記凹部
27に密着し、より足の密着感を確保できると共に、歩
行の際に足が靴内でずれることがない。その結果、この
ような凹部27が爪先支持部12に形成された場合に
は、長時間歩行した場合であっても、足の疲労を低減す
ることができる。また、歩行中におけるシューズ前後方
向における揺動が発生した場合であってもシューズ内に
おける足のズレが発生せず、足のズレにより発生する表
皮のねじれの発生を防止することができ、その結果、表
皮を傷つけることがない。
【0065】また、上記凹部36が形成されていること
から、本実施の形態に係る靴のソール42が使用された
スポーツシューズを着用して歩行、ジョギング等を行っ
た場合には、上記踵支持部13の後端部に形成された接
地面部37から地面等に接地する。この場合、踵支持部
13の裏面側に形成された細溝部40により踵支持部1
3は折れ曲がり、凹部38の後半部38aから前半部3
8bへと段階的に接地していく。その後、最も肉厚に形
成された土踏まず支持部11が接地する際に、上記凹部
36を介して平坦部39に至る。
【0066】従って、本実施の形態に係るソール42に
あっては、前期実施の形態におけるソール10のよう
に、土踏まず支持部11にはソール42裏面側に大きな
段部が形成されることがなく、土踏まず支持部11から
踵支持部13にかけては上記凹部36によりなだらかに
連続する。その結果、本実施の形態に係るソール42に
あっては、歩行時又はジョギング時に、踵支持部13か
ら爪先支持部12にかけて接地する際に、上記土踏まず
支持部11の段部を支点とする、靴前後方向における大
きな揺動が発生せず、踵支持部13から爪先支持部12
にかけて安定して接地することが可能となる。
【0067】また、上記実施の形態に係る靴のソール1
0,42にあっては、土踏まず支持部11内にクッショ
ン部14が設けられていると共に土踏まず支持部11の
表面側が略平坦に形成された場合について説明したが、
上記実施の形態に限定されず、図3に示すように、上記
クッション部11がソール43上方へ断面略半円状に膨
出するように形成されていてもよい。
【0068】即ち、図3は本発明に係る靴のソールの他
の実施の形態を示す。本実施の形態に係る靴のソール4
3にあっては、上記クッション部11がソール43上方
へ断面略半円状に膨出するように形成されていると共
に、幅方向に沿って貫通して設けられた円筒状の空隙部
28のみにより形成されている。本実施の形態に係る靴
のソール43のように、クッション部44がソール43
上方へ断面略半円状に膨出するように形成されていた場
合には、歩行やジョギングに際し、上記クッション部4
4が足裏の土踏まずに圧接して随時刺激する。従って、
このようにクッション部44がソール43の表面側にお
いて膨出するように形成された場合には、歩行等の際
に、随時足裏を刺激し、健康をより増進することができ
る靴のソールを提供することができる。
【0069】また、本実施の形態にあっては、上記クッ
ション部44が、上記ソール43の幅方向に沿って貫通
して設けられた円筒状の空隙部28により形成されてい
るため、空隙部28を形成するソール43の土踏まず支
持部11そのものがクッション部としての機能を果た
し、土踏まず支持部11そのものが弾性変形することに
より、足への衝撃を和らげる。また、上記爪先支持部1
2に形成された凹部27が、歩行の際に最も使用される
親指の後方の部位のみに対応するような形状に形成され
ていてもよい。
【0070】従って、本実施の形態にあっては、上記ク
ッション部44が、上記ソール43の幅方向に沿って貫
通して設けられた円筒状の空隙部28により形成されて
いるため、内部に上記管状弾性体15が内装されていな
いため、よりソール全体の重量を軽減し、その結果、ス
ポーツシューズ全体の重量を軽量化することができる。
【0071】また、図4に示すように、上記図3に示す
ソール43のクッション部44の表面部に多数の小突起
55を設けても良い。このように、多数の小突起55を
クッション部44の表面部に形成した場合には、歩行等
の際に、より足の土踏まず部を刺激することが可能とな
りより健康を増進できる踵の形成されない靴を提供する
ことができる。
【0072】また、上記各実施の形態にあっては、上記
ソール10の幅方向に沿って設けられた円筒状の空隙部
28が、幅方向に貫通して設けられている場合を例に説
明したが、上記実施の形態に限定されず、図5に示すよ
うに、幅方向に仕切られた複数の円筒状の空部29,3
0により形成されていてもよい。即ち、図5に示す実施
の形態にあっては、円筒状の空隙部28はソール45の
幅方向中央部において仕切部31が形成され、ソール幅
方向に沿って、2つの空隙29,30が形成されてい
る。この空隙29,30は、ソール45が樹脂による発
泡成形される際に、上記空隙29,30の形状に形成さ
れた型をソール幅方向に沿って配置し、上記空隙29,
30及び中間の仕切部31を形成するものである。
【0073】このように、円筒状の空隙部28が、2つ
の空隙29,30が仕切部31を介して形成されたソー
ル45が設けられた靴を着用した際には、仕切部31が
設けられているため、着用者の体重がかかった場合であ
っても、クッション部としての上記空隙部28が潰れに
くく、より反発力が強く、クッション性を向上させるこ
とができる靴のソールを提供することができる。
【0074】また、このように2つの空隙29,30に
より空隙部28を形成した場合には、2つの空隙29,
30内にそれぞれ、上記管状弾性体を配設してもよい。
更に、上記図1乃至図2に示す上記各実施の形態に係る
ソール10,42にあっては、上記空隙部28内には、
管状弾性体15を配設することにより良好なクッション
性を得るように構成された場合を例に説明したが、上記
実施の形態に限定されず、例えば、上記空隙部28内
に、空隙部28内に装着可能なエアバッグを内装しても
よい。
【0075】このようなエアバッグは予め、密閉形成さ
れたエアバッグを上記ソール10の樹脂による発泡形成
の際に、ソール10の土踏まず支持部に対応する位置に
配置する。上記2つの空隙29,30により空隙部28
を形成した場合には、それぞれの空隙29,30内に小
型のエアバッグをそれぞれ装着してもよい。このよう
に、エアバッグを内装した場合には、円筒状の空隙部内
に収納されたエアバッグが歩行に伴う衝撃を吸収する。
その結果、より歩行の際に発生する衝撃を吸収し易く、
良好な歩行感覚を提供できる靴のソールを提供すること
ができる。
【0076】また、図6及乃至図8は、本発明に係る靴
のソールの他の実施の形態を示す。本実施の形態に係る
靴のソール32にあっては、前記実施の形態におけるソ
ール10とは異なり、クッション部33は、ソール32
の上方に開口した断面略半円状の溝部34と、この溝部
34に固定されて溝部34を上方から覆い、上方へ向け
て湾曲して形成された被覆部材35とにより構成されて
いると共に、ソール32の踵支持部13の後端部におい
ては、ソール32後方へ開口する空隙からなすスリット
46が形成されている。その他の構成は、図2に示す実
施の形態に係る靴のソール42と同様である。
【0077】即ち、上記溝部34は、上記ソール32の
幅方向全体に沿って形成され、ソール32の内方側部6
5から外方側部66にかけてやや幅狭になるように形成
されている。また、溝部34の上端部にはソール32の
長さ方向に一対の係合段部50,51が設けられてい
る。また、上記被覆部材35は、合成樹脂製であって表
面部には幅方向に沿って小さな凸部47が複数連続して
形成されている。また、幅方向端部にはそれぞれ、係合
片部48,49が形成され、上記溝部34に形成された
係合凹部50,51に係止し、溝部34の上方を、上方
に湾曲した形で覆い、常時、足の土踏まずに圧接するよ
うに構成されている。
【0078】従って、図7及び図8に示すように、上記
被覆部材35が上記溝部34上を被覆するように固定さ
れた場合には、被覆部材35は溝部34上において、ソ
ール32の表面側に膨出するように固定される。従っ
て、本実施の形態に係る靴のソール32にあっては、歩
行に伴う衝撃は、上記溝部34を上方から覆う被覆部材
35が吸収する。また、この被覆部材35の表面部に
は、上記複数の凸部47が連続して形成されているた
め、これらの凸部47が歩行時、又はジョギング時には
常に足の土踏まず部を刺激する。その結果、クッション
性に富むと共に、着用の際に足裏を刺激して、疲労を解
消しうると共に、より健康を増進することが可能な靴の
ソールを提供することができる。
【0079】さらに、本実施の形態に係る靴のソール3
2にあっては、上述のように、ソール32の後端部にお
いては、ソール32後方へ開口するスリット46が形成
されている。従って、本実施の形態に係るソール32に
おいては、歩行等の際に、靴が接地する際に、先ず、ソ
ール32の後端部を形成する踵支持部13の後端部が接
地するが、この際に、上記スリット46が上下方向にお
いて潰れ変形することにより、歩行の際に靴に作用する
接地面からの、踵に作用する、第一次の衝撃を緩和す
る。
【0080】従って、本実施の形態に係る靴のソール3
2にあっては、接地時の踵に作用する衝撃を緩和し、良
好な歩行感覚を提供することができる。上記実施の形態
において、上記被覆部材35を、磁石により形成し、又
は、遠赤外線を放射するバイオセラミックスにより形成
し、磁力や遠赤外線により血液循環を向上させるように
形成してもよい。このように、上記被覆部材35を、磁
石により形成し、又は、遠赤外線を放射するバイオセラ
ミックスにより形成した場合には、より健康を増進する
ことが可能な靴のソールを提供することができる。
【0081】また、上記スリット46が一段に形成され
ている場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定さ
れず、より細幅に形成して上下方向に複数段に形成され
ていてもよい。なお、上記各実施の形態に係る靴のソー
ルにあっては、クッション部がソール内に形成された中
空の貫通して形成された円筒状の空隙部又は上方に開口
した溝部により形成されている場合を例に説明したが、
上記各実施の形態に限定されず、図9に示すように、ソ
ール52下方に開口した断面略半円状の溝部53により
形成されていてもよい。
【0082】本実施の形態に係るソール52にあって
は、土踏まず支持部11には、ソール52の裏面側に開
口して断面略半円状の溝部53が形成されており、その
対応する表面部には、上方へ膨出する断面輪郭形状が円
弧状に形成された凸部54が形成されている。そして、
このミッドソールを形成するソール52の裏面側にはア
ウトソール84が爪先支持部12及び土踏まず支持部1
1にかけて貼設されている。その他の構成については、
図6乃至図8に示す実施の形態に係る靴のソール32と
同一である。
【0083】従って、本実施の形態に係るソール52が
使用された場合には、歩行の際には、先ず、踵支持部1
3が接地した際に、細溝部40が設けられていることか
ら、細溝部40において踵支持部13が折曲される。次
に、土踏まず支持部11及び爪先支持部12が接地する
までの間に、上記断面半円状の溝部53において、ソー
ル52が再度、大きく折れ曲がる。その結果、本実施の
形態に係るソール52が適用された場合には、踵の形成
されていないスポーツシューズであっては、2回に亘っ
て、ソール52が折れ曲がるように構成されているた
め、より自然に踵支持部13から土踏まず支持部11及
び爪先支持部12にかけての接地でき、足首及び脚にか
かる負担、衝撃を軽減することができる。
【0084】また、歩行時等における衝撃は、上記下方
に開口した断面略半円状の溝部53が拡開することによ
り吸収する。また、上記凸部54が歩行等の際に常に土
踏まずを刺激することから歩行の際の疲労を軽減するこ
とができる。従って、本実施の形態に係る靴のソール5
2にあっては、歩行時に、靴の踵支持部13及び土踏ま
ず支持部11と接地面との接地をより容易にし、歩行の
際のショックの少ない靴のソールを提供することができ
る。
【0085】また、図10乃至図11に示すソール56
にあっては、上記図9に示すソール52の細溝部40に
クッション材57が設けられている。このクッション材
57は、上記細溝部40に適合するように全体略三角柱
形状に形成され、上記細溝部40内に接着剤により接合
されて固定されている。従って、このようにクッション
材57が細溝部40内に固定されている場合には、上記
細溝部40に設けられたクッション材57により、先
ず、踵支持部13が接地した際の衝撃を第一次的に更に
有効に吸収することができ、その後、土踏まず支持部1
1が接地した際に、更に、土踏まず支持部11に設けら
れた、下方に向かって開口する断面略半円状の溝部53
により形成されるクッション部85が第二次的に衝撃を
吸収する。その結果、図11に示すソール56にあって
は、接地の際の衝撃を2段階に吸収することができるた
め、歩行の際の足に及ぼす衝撃をより低減することがで
きる。
【0086】図12乃至図16は、本発明に係る靴のソ
ールを、一般の、オックスフォードタイプ又はスリップ
オンタイプの、いわゆる革製の紳士靴に適用した場合の
実施の形態を示す。本実施の形態に係る靴のソール58
にあっては、前期図1から図11に示す実施の形態に係
る靴のソール10,32,42,43,45と同様に、
足の土踏まずを支持する土踏まず支持部59と、この土
踏まず支持部59に連設され、足の爪先側を支持する爪
先支持部60と、上記土踏まず支持部59に連設され、
足の踵側を支持する踵支持部61とを有している。
【0087】そして、本実施の形態に係る靴のソール5
8にあっては、上記土踏まず支持部59が最も肉厚に形
成されていると共に、土踏まず支持部59及び爪先支持
部60が接地した際には踵支持部61は接地面から離間
するように形成されており、上記爪先支持部60は、上
記土踏まず支持部59と共に先端部62が接地するよう
に構成されている。
【0088】本実施の形態に係る靴のソール58は、前
記実施の形態に係る靴のソール10,32,42,4
3,45と同様に、合成樹脂による型の一体成形により
形成されているが、前期実施の形態に係る、スポーツシ
ューズに適用されるソール10,32,42,43,4
5とは異なり、土踏まず支持部59には、ソール58の
裏面側に一般の靴の踵に対応する部位63が形成されて
いる。この土踏まず支持部59のソール58の表面側に
は、上記踵対応部位63の上方にクッション部64が形
成されている。
【0089】このクッション部64は、上記図4,図6
乃至図8に示すソールにおける場合と同様に、ソール5
8の表面側に、側面略半円状に突出して形成され、ソー
ル58の内方側部65から外方側部66に向けて収縮す
るような円筒形状に形成されている。このクッション部
64の構造は前記図3に示す実施の形態におけるクッシ
ョン部44の構造と同様であり、内部には略円筒状の空
隙部が形成されている。但し、本実施の形態におけるソ
ール58においては、ソールの外方側部66には孔部は
開設されていない。なお、上記略円筒状の空隙部内に、
図1及び図2に示す管状弾性体15又はエアバッグが配
設されていてもよい。
【0090】また、上記踵対応部位63の後方には、踵
支持部61が踵対応部位63のオーバーハングとして形
成されている。この踵支持部61の裏面側には、上記踵
対応部63から、前期各実施の形態において踵支持部に
形成された凹部38と同様に、上方へ向かって膨出する
輪郭形状に切り欠かれて形成された凹部70が形成され
ている。
【0091】また、この踵支持部61の後端部には、ソ
ール58の裏面側に前記各実施の形態における靴のソー
ル10,32,42,43,45と同様に、後端部斜め
上方へ切り欠かれて形成された接地面部37が設けられ
ている。また、上記踵支持部61の後端部には、ソール
58の外方側部66にかけて、ソール外方へ向かって高
くなるように形成された踵ストッパー部67が斜めに形
成されている。
【0092】一方、爪先支持部60は、前期実施の形態
に係る各ソール10,32,42,43,45とは異な
り、肉薄に形成されて、土踏まず支持部59に形成され
た踵対応部位63及び爪先支持部60が接地した際に
は、爪先支持部60の先端部68のみが接地し、爪先支
持部60の先端部68と土踏まず支持部59との間に
は、一般の靴と同様に空隙部69が形成され、上記爪先
支持部60と土踏まず支持部59との間には、側面上方
へ向かって湾曲する輪郭形状に形成された湾曲部72が
形成されている。
【0093】また、上記爪先支持部60の表面側には凹
部71が形成され、足の爪先が当該凹部71内に適合す
るように形成されている。また、上記ソール58の表面
部には多数の小孔部26が開設されている点は前記各実
施の形態における場合と同様である。従って、本実施の
形態に係るソール58が靴に使用された場合には、歩行
等の際には、先ず、踵支持部61側から接地するが、踵
支持部61の裏面側に形成された接地面部37が先ず接
地し、その後、土踏まず支持部59を構成する踵対応部
位63が接地する。この間においては、上記踵支持部6
1の裏面側に形成された切欠部70により上方への反発
力が確保され、踵支持部61が接地した際のクッション
性は確保される。
【0094】次に、土踏まず支持部59が接地するが、
上記クッション部64が設けられているため、土踏まず
支持部59の裏面側に設けられた踵対応部位63が接地
した際のクッション性は確保される。その後、爪先支持
部60が接地されるが、この場合にも、上記湾曲部72
が上方への反発力を生み出すことから爪先支持部60が
接地される際にも、充分なクッション性が確保される。
【0095】さらに、上記踵支持部61には、踵ストッ
パー部67が形成されており、常時、足の踵を前方へ向
かって支持していることから、踵支持部61が接地した
場合にも、踵が充分に支持され、靴の後端部に形成され
る、表皮のいわゆるカウンター部に直接、踵が当接し、
カウンター部の形状が経年変化してしまう、といった事
態を防止することができる。
【0096】また、図13に示すように、上記ソールに
おいて、踵対応部位63の位置を通常の靴の踵の位置に
形成し、一般の踵74を有する靴として形成してもよ
い。図13に示すソール73にあっては、他の構成は上
記図12に示す実施の形態に係るソールと同様である。
図14及び図15は、本発明に係る靴のソールを、革製
の、いわゆるオックスフォードタイプの紳士靴に適用し
た他の例を示す。
【0097】本実施の形態に係る皮靴82のソール75
は、前記図12に示された実施の形態に係るソール58
と基本的構成において同一であるが、以下の点で前期実
施の形態に係るソール58とは異なる。即ち、先ず、土
踏まず支持部59には、ソール58の幅方向に沿って配
置された全体略円筒状の空隙部からなるクッション部6
4が形成されていたが、本実施の形態に係るソール75
においては、踵対応部位63の上方部位に設けられたク
ッション部76は側面略山形状の、ソール58の上方側
へ突出する凸部により形成されている。
【0098】このクッション部76は、ソール75の外
方側部66において最高となるように形成され、側面部
からの頂部77の輪郭形状は山形を形成している。ま
た、このクッション部の裾野部78は略半円状に形成さ
れており、上記頂部77から裾野部78との間には傾斜
部79が形成されている。また、上記頂部77の下方に
は、補強材80が上方へ湾曲して配設されている。
【0099】また、ソール75の表面には、踵支持部6
1には円形状の凹部86が形成されると共に爪先支持部
60には同様に円形状の凹部86が形成されている。本
実施の形態に係るソール75は図15に示すように、上
記クッション部76が表皮81に縫合等の手段により接
合されている。従って、本実施の形態に係る靴のソール
75を使用した皮靴82を着用した場合には、歩行、ジ
ョギング等の際に、踵支持部61から接地した後土踏ま
ず支持部59が接地する場合には、上記土踏まず支持部
59の上方に形成されているクッション部76が土踏ま
ず支持部59の接地の際の衝撃を吸収するように構成さ
れているため、接地の際の衝撃を緩和し、着用者は接地
の際の大きな衝撃を感ずることなく、円滑な歩行等を行
うことが可能となる。
【0100】更に、上記凸部からなるクッション部76
が常時、足の土踏まずに圧接するため、歩行の際に同時
に足のマッサージを行うことができる。また、クッショ
ン部76としての凸部に表皮81が接合されているた
め、歩行等の際に、踵対応部位63を支点として、靴前
後方向において大きく揺動が発生した場合であっても、
皮靴82の表皮81の変形を防止することができる。
【0101】その結果、いわゆる革靴であっても表皮8
1が変形することないため、スポーツシューズのみなら
ず皮靴にも踵の形成されない靴を適用することができ
る。また、本実施の形態にあっては、上記土踏まず支持
部61の後端部上面側には、ソール75の先端部方向に
向かって下方に傾斜する踵ストッパー79が形成されて
いる。従って、上記踵ストッパー79は常に、足の踵に
後端部に圧接し、足をソール75前方へ支持することか
ら歩行の際の足のずれを防止することができる。従っ
て、本実施の形態におけるような、踵の形成されない靴
を着用し歩行等を行った場合に、踵対応部位63を中心
として靴の前後方向における大きな揺動が発生した場合
であっても、皮靴82内における足のずれを防止できる
と共に、上記踵ストッパー79が踵支持部61が接地し
た際における踵のサポート部として機能し、安定した歩
行等を行うことができる。
【0102】また、図16に示すように、上記ソールに
おいて、踵対応部位63の位置を通常の靴の踵の位置に
形成し、一般の踵74を有する靴として形成してもよ
い。図16に示すソール83の他の構成は上記図14に
示す実施の形態に係るソール75と同様である。
【0103】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明にあっては、
踵の形成されない靴において、クッション性に富み、長
時間着用した場合であっても、着用者に疲労感を感じさ
せることなく、歩行に際して何等、違和感を生ずること
のなく、良好な着用感を提供することができる靴のソー
ルを提供することができる。
【0104】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
又は2記載の発明の効果に加えて、よりクッション性に
富むと共に、重量を軽減させることができる靴のソール
を提供することができる。請求項4記載の発明にあって
は、請求項1,2又は3記載の発明の効果に加えて、よ
り反発力が強く、クッション性を向上させることができ
る靴のソールを提供することができる。
【0105】請求項5記載の発明にあっては、請求項
1,2,3又は4記載の発明の効果に加えて、衝撃を有
効に吸収でき、快適な装着感を提供できる靴のソールを
提供することができる。請求項6乃至7記載の発明にあ
っては、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、ク
ッション性に富むと共に、着用の際に足の土踏まずを刺
激してより健康を増進することが可能な靴のソールを提
供することができる。
【0106】請求項8記載の発明にあっては、請求項
1,2,3,4,5又は6記載の発明の効果に加えて、
上方へ向かう反発力をより確保でき、より良好なクッシ
ョン性を確保しうる靴のソールを提供することができ
る。請求項9記載の発明にあっては、請求項1,2,
3,4,5,6,7又は8記載の発明の効果に加えて、
より足のソールへの密着感を確保でき、ソール内で足の
位置がじれることがなく、表皮のねじれの発生を防止で
きる靴のソールを提供することができる。
【0107】請求項10乃至13記載の発明にあって
は、請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の発
明の効果に加えて、歩行時に、靴の踵支持部及び土踏ま
ず支持部と接地面との柔らかな接地を容易にし、歩行の
際のショックのより少ない靴のソールを提供することで
きる。請求項14記載の発明にあっては、請求項1,
2,3,4,5,6,8,9,10,11,12又は1
3記載の発明の効果に加えて、歩行時に、踵支持部から
土踏まず支持部にかけて接地する際に、靴前後方向にお
ける大きな揺動が発生せず、安定して接地することが可
能な靴のソールを提供することができる。
【0108】請求項15及び16記載の発明にあって
は、一般の皮靴にも本発明に係る靴のソールを適用する
ことができ、クッション性に優れると共に良好な装着感
を提供でき、長時間歩行等を行っても疲労することのな
い踵のない、紳士婦人用の皮靴を提供することができ
る。請求項17記載の発明にあっては、歩行の際に、靴
内において足がずれてしまうことがないと共に、表皮を
変形させることのない、紳士婦人用の皮靴に適用される
踵のない靴のソールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る靴のソールの一実施の形態を示
し、スポーツシューズに適用した場合を一部切欠して示
す分解斜視図である。
【図2】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図3】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図4】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図5】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態を
示し、特に、クッション部を示す一部断面図である。
【図6】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態を
示す一部分解斜視図である。
【図7】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態を
示す断面図である。
【図8】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図9】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態を
示す断面図である。
【図10】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態
を示す斜視図である。
【図11】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態
を示す断面図である。
【図12】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態
を示す斜視図であって、本発明に係る靴のソールを一般
の紳士婦人用の皮靴のソールに適用した場合を示す図で
ある。
【図13】 本発明に係る靴のソールを一般的な靴に適
用した場合を示す斜視図である。
【図14】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態
を示す分解斜視図であって、紳士用の、いわゆるオック
スフォードタイプの靴に適用した場合を示す図である。
【図15】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態
を示す斜視図であって、紳士用の、いわゆるオックスフ
ォードタイプの靴に適用した場合を示す図である。
【図16】 本発明に係る靴のソールの他の実施の形態
を示す分解斜視図である。 10 ソール 11 土踏まず
支持部 12 爪先支持部 13 踵支持部 14 クッション部 15 管状弾性
体 16 フランジ 17 孔部 18 キャップ 19 本体部 20 補強部材 21 飾り 22 孔部 23 凹部 24 突起部 25 開口部 26 小孔部 27 凹部 28 空隙部 29 空隙 30 空隙 31 仕切部 32 ソール 33 クッショ
ン部 34 溝部 35 被覆部材 36 第2の凹部 37 接地面部 38 凹部 39 平坦部 40 細溝部 41 凸状 42 ソール 43 ソール 44 クッション部 45 ソール 46 スリット(空隙部) 47 凸部 48 係合片部 49 係合片部 50 係合段部 51 係合段部 52 ソール 53 溝部 54 凸部 55 小突起 56 ソール 57 クッショ
ン材 58 ソール 59 土踏まず
支持部 60 爪先支持部 61 踵支持部 62 先端部 63 踵対応部
位 64 クッション部 65 内方側部 66 外方側部 67 踵ストッ
パー部 68 先端部 69 空隙部 70 凹部 71 凹部 72 湾曲部 73 ソール 74 踵 75 ソール 76 クッション部 77 頂部 78 裾野部 79 踵ストッ
パー部 80 補強材 81 表皮 82 皮靴 83 ソール 84 アウトソール 85 クッショ
ン部 86 凹部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足の土踏まず側を支持する土踏まず支持
    部と、この土踏まず支持部に連設され、足の爪先側を支
    持する爪先支持部と、上記土踏まず支持部に連設され、
    足の踵側を支持する踵支持部とを有し、上記土踏まず支
    持部が最も肉厚に形成されていると共に、土踏まず支持
    部及び爪先支持部が接地した際には踵支持部は接地面か
    ら離間するように形成された靴のソールであって、 上記土踏まず支持部にはクッション部が形成されている
    ことを特徴とする靴のソール。
  2. 【請求項2】 上記ソールはミッドソールにより形成さ
    れ、上記踵支持部の裏面部には、ソール上方へ向かって
    膨出する輪郭形状を有する凹部が形成され、 上記クッション部は上記ソール幅方向に沿って設けられ
    た円筒状の空隙部により形成されると共に、土踏まず支
    持部から踵支持部にかけて補強部材が配設されており、
    この補強部材はソール上方へ膨出する形状に湾曲して形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の靴のソー
    ル。
  3. 【請求項3】 上記クッション部は、上記円筒状の空隙
    部内に配設された管状の弾性体を備えていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の靴のソール。
  4. 【請求項4】 上記クッション部は、幅方向に仕切られ
    た複数の円筒状の空隙部を備えていることを特徴とする
    請求項1,2又は3記載の靴のソール。
  5. 【請求項5】 上記クッション部は、上記円筒状の空隙
    部内に収納されたエアバッグを備えていることを特徴と
    する請求項1,2,3又は4記載の靴のソール。
  6. 【請求項6】 上記クッション部は、ソール上方に開口
    する断面略半円状の溝部と、この溝部に固定されて溝部
    を上方から覆い、ソール面から上方へ膨出するように湾
    曲して固定された被覆部材とにより構成されていること
    を特徴とする請求項1又は2記載の靴のソール。
  7. 【請求項7】 上記クッション部はソール上方へ断面半
    円状に膨出するように形成されていることを特徴とする
    請求項1,2,3,4,又は5記載の靴のソール。
  8. 【請求項8】 上記クッション部は、ソール下方に開口
    した断面略半円状の溝部により形成されていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の靴のソール。
  9. 【請求項9】 上記ソールの爪先支持部には、足の爪先
    の形状に適合する凹部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10
    記載の靴のソール。
  10. 【請求項10】 上記踵支持部にはソール下方へ開口す
    る細溝部が幅方向に沿って形成されていることを特徴と
    する請求項1,2,3,4,5,6,7又は8,9記載
    の靴のソール。
  11. 【請求項11】 上記細溝部にはクッション材が設けら
    れていることを特徴とする請求項10記載の靴のソー
    ル。
  12. 【請求項12】 上記踵支持部の後端部には、ソール外
    方へ開口する空隙部が形成されていることを特徴とする
    請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,又
    は11記載の靴のソール。
  13. 【請求項13】 上記踵支持部の後端部には、後端部斜
    め上方へ向けて傾斜する接地面部が設けられていること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,
    9,10,11又は12記載の靴のソール。
  14. 【請求項14】 上記土踏まず支持部の裏面側には、上
    方へ向かって湾曲する円弧状の輪郭形状を有し、踵支持
    部の裏面側に設けられた凹部に連続する第二の凹部が形
    成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4,
    5,6,8,9,10,11,12又は13記載の靴の
    ソール。
  15. 【請求項15】 足の土踏まずを支持する土踏まず支持
    部と、この土踏まず支持部に連設され、足の爪先側を支
    持する爪先支持部と、上記土踏まず支持部に連設され、
    足の踵側を支持する踵支持部とを有し、上記土踏まず支
    持部が最も肉厚に形成されていると共に、土踏まず支持
    部及び爪先支持部が接地した際には踵支持部は接地面か
    ら離間するように形成された靴のソールであって、 上記爪先支持部は、上記土踏まず支持部と共に先端部の
    みが接地するように構成され、土踏まず支持部にはクッ
    ション部が形成されていると共に上記土踏まず支持部と
    爪先支持部の間にはソール上方へ向かって湾曲する側面
    輪郭形状に形成された湾曲部が形成されていることを特
    徴とする靴のソール。
  16. 【請求項16】 上記クッション部は、土踏まず支持部
    の上面側においてソール内方側部に形成された、土踏ま
    ずに圧接しうる凸部により構成され、この凸部に靴の表
    皮が接合されることを特徴とする請求項15記載の靴の
    ソール。
  17. 【請求項17】 上記土踏まず支持部の後端部上面側に
    は、ソールの先端部方向に向かって傾斜する傾斜部が形
    成されていることを特徴とする請求項15記載の靴のソ
    ール。
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