JPH10155294A - ブラシレスモータの駆動方法及びその方法に用いる装置 - Google Patents
ブラシレスモータの駆動方法及びその方法に用いる装置Info
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- JPH10155294A JPH10155294A JP9078561A JP7856197A JPH10155294A JP H10155294 A JPH10155294 A JP H10155294A JP 9078561 A JP9078561 A JP 9078561A JP 7856197 A JP7856197 A JP 7856197A JP H10155294 A JPH10155294 A JP H10155294A
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Abstract
にする多相ブラシレスモータの駆動方法を提供する。 【解決手段】 モータの各相のコイルへ付与すべき電流
の特性値を予めモデル化し、その電流特性値を不揮発性
メモリに記憶させ、ブラシレスモータのロータの回転位
置に対応する位置信号と電流特性値に基づいてメモリか
ら読みだされる特性値信号とを同期させ、その特性値信
号に対応して出力される電流により各位相のコイルに個
別の電流を流すことによりモータを駆動する。
Description
レス」と呼ばれる電子切換式のDCモータを駆動する方
法及びその方法に関する。
は、ハードディスク、フレキシブルディスク、光ディス
ク及びCD−ROM等の回転支持部や、テープストリー
マ等の線形支持部を備えた多容量記憶装置等の広範囲の
制御及び駆動装置に利用されている。このようなモータ
は、一般的に星形状の多相モータである。最も普通に使
われているのは、3相のコイルが星形状に配置され、6
つの異なる切換位相とP個の極とをもつモータである。
このモータには、ロータの1回転につき3×P個の平衡
点が備わっている。
位相を大文字アルファベット2文字で示す。最初の文字
(A、B、C等)は、電源端子から星形状に配置された
コイル中心(Star center:CT)へと電流
が流れ込むコイルを示しており、!記号の後の2番目の
文字は、CTから対向コイルの電源端子の向きに電流が
流れるコイルを示している。例として、図7に励起位相
A!Bの動作が図示されている。
ブリッジ回路で出力部が構成されたIC回路を用いて駆
動され、3相モータの場合には、6個のバイポーラ型
(BJT)または電界効果型(MOS)のトランジスタ
を備えている。モータ電流は、相互コンダクタンスルー
プ回路により線形制御されるのである。
採用されている。この場合、モータの位相切換がされる
位相においては、「ソース」電力トランジスタが導通状
態(MOS型装置の場合は飽和状態)となっており、ま
た「シンク」電力トランジスタは相互コンダクタンス素
子として動作する。
表される。
電圧値、Gv は検出増幅器のゲイン電圧値、Rs は電流
検出抵抗値である。
タが消費する電流を調整するため、電圧Vref は、制御
ループ回路により一定レベルに制御される。当然なが
ら、制御ループ回路は、その瞬間値を所定の平均値から
変動させてVref に作用することにより、その瞬間の負
荷対抗トルクの変動を補正する。
相において所定のレベル、即ち図9で示すような±Imot
erの範囲のほぼ一定値に制御される。図10Aは、ここ
で考慮する6つの異なる励起位相における一定のImoto
r 電流値を可能とするためのトルク曲線を示している。
は、トルク曲線のピーク値は増加するが、曲線の形状は
基本的に変化しない。
6で示された理想的なタイミングで行われた場合の、モ
ータのトルク特性値を示している。ホール素子などのロ
ータ位置センサーからの出力信号を用いることにより、
または、ゼロ交差比較器等を使用して基準レベルでの交
差タイミングを検知し、モータコイル内の逆起電力(B
EMF)の発生における周知のサイクル効果をモニター
することにより、最適な切換タイミングが決定できる。
コイルに定電流を流しても、トルクの「リプル」を防止
することは困難である。実際のところ、図10Bのグラ
フはこの技術を用いる場合の最良の駆動状態を示してお
り、位相切換は理想的なタイミングで行われている。
な目的は、トルクの「リプル」を低減し、それを最小限
にするモータ駆動方法を提供することである。
ルクの「リプル」を除去し又は最小限にするために、励
起位相が継続する場合に、モータのコイルへ付与される
電流の特性値(一定電流レベルに対する)をモデル化す
る段階を含むものとされる。この場合、上記の予めモデ
ル化された電流の特性値はデジタル値化され、不揮発性
メモリに記憶されており、その瞬間のロータの位置と同
期してその不揮発性メモリからデジタル化した特性信号
が読み出されることにより、そのときに流れるものとし
て適切な電流がモータの各コイルに付与されることとな
る。尚、本明細書中で特性値とは、トルクの「リプル」
を防止するのに効果的なものとされた、電流波形乃至電
圧波形をいう。尚、不揮発性メモリとしては、EPRO
MまたはEEPROM等の公知の不揮発性メモリを用い
ることができる。
られたコイルの数と同じ数のモデル化した電流の特性値
が記憶された不揮発性メモリを備える装置について説明
する。これによれば、製造段階に生じた機械的な非対称
性が原因で発生する各励起位相で発生する残留トルク不
足を補償するために、各モータコイル毎に適切な電流の
特性値をそれぞれ独立して準備しそれを供給できる。つ
まり、この装置によれば、各コイルを、それぞれ独立し
て準備された電流値に基づいて、それぞれ個別に制御で
きることとなる。
要な波形の全周期の1/4の電流特性値しか記憶できな
い場合には、モータコイル用の全波形と及び/又は位相
のずれた波形とを、所定の再生論理回路を用いて対称性
を利用して再構成することによりそれぞれのコイルにつ
いてコイルの特性値に応じた電流値を記憶させることが
できる。
め、デジタル化した特性値に基づいて出力される特性信
号をロータ位置を示すタイミング信号と同期させること
により、予め準備して不揮発性メモリに記憶された特性
値を持つ電流をモータに備えられた各位相コイルに流す
ことができる。
周知の技法により生成することが可能である。例えば、
ホール素子等の位置センサーを1個以上利用するか、ま
たは、モータの位相コイルで発生するBEMF信号の周
期的(ほぼ正弦波)な起伏の所要部分のタイミングをモ
ニター乃至検出できる専用回路を用いることによりこれ
を生成することができる。
際に、典型的な電流モータの駆動及び制御方法によりそ
の瞬間の値に応じて不揮発性メモリから読み出された電
流特性値の1つに基づいて、その完全な複製としての特
性信号を生成できる。それゆえ、本発明の装置が、最終
出力段階での電流制御を行う必要がない場合でも有効で
あることは明白である。
値ではなく電圧特性値を不揮発性メモリに記憶させ、そ
の電圧特性値を出力して、典型的な電圧モード駆動方法
によってモータの各コイルの両端部にモデル化した電圧
を印加することも可能である。
イルの測定電圧値で、IMIが結果としての電流であると
き、VMIIMIの比率が特性値要素となる。そしてこの予
め準備される電圧特性値はトルクのリプルを最小限また
は除去する電流を作成できるようなものとされて、電流
特性値の代わりに不揮発性メモリに記憶される。
いることができるのは、上記説明から理解可能であろ
う。また、電流制御モードと電圧制御モードとの双方と
も同じように用いることができるのも上記説明から理解
可能であろう。従って、以下の説明においては、予め不
揮発性メモリに記憶させる特性値として電流特性値を用
いることとして、電流制御モードを行う場合についての
み説明する。
ジタル形式で記憶された電流特性値を主周波数のフーリ
エ高調波成分の和として表されるものとし、モータに備
えられたコイルを駆動する出力段階で、制御ロスを生じ
させる電流再循環状態を防止するために、各モータに流
すべき電流特性値の瞬間値の和が一定になるようにする
ことが好ましい。
化されている電流特性値が、バッファー乃至不揮発性メ
モリに記憶されており、その電流特性値をデジタル/ア
ナログ変換器(DAC)を通して変換した出力信号によ
り、モータのその時点の励起位相において各出力段階が
駆動されるものとすることができる。最終段階がDAC
である場合は、デジタル化された電流特性値に対応する
アナログ値が、モータコイルのそれぞれへそのまま付与
される。
M)式制御装置で構成される場合には、本発明は、予め
モデル化した電流特性値であるデジタル信号からPWM
信号を作成するPWM信号変換器を備える。
る。例えば3相ブラシレスモータの場合は、モータは3
個のコイルを備えている。従って、この場合には、異な
る3つの電流特性値が不揮発性メモリに予め記憶され
る。
ジタル信号である特性信号を生成しそれらをそれぞれD
ACにより変換して、互いに120゜位相のずれた3つ
のアナログ信号を生成し、そしてそのアナログ信号によ
り3つの出力段階部を駆動することにより、モータが有
する6つの位相を順次切換えていくのに従って、3個の
コイルに個別の電流をそれぞれ付与する。
コイルのそれぞれへ付与される電流の特性値を、高い自
由度の下でモデル化できるため、モータのトルク特性値
に関する「リプル」の振幅を除去するか又は最小限に押
さえることが可能となる。
施の形態を説明する。
ルを持つモータにおいて、切換サイクルが6つの異なる
励起位相から成り、駆動が電流制御モードに従って行わ
れる場合について考える。
コイルに付与される電流の波形を図1で図示するような
正弦波であるものとし、ロータが移動する円弧について
均等な「時間間隔」で、この正弦波を6つの部分に区分
するものとする。より詳しく言えば、この6つに区分さ
れた正弦波のそれぞれの部分は、N個のサンプル数から
成るように更に区分されており、結局、この正弦波は6
個の連続シーケンスSx(x=1〜6)に分割されてい
る。そして、正弦波の分割された各部分では、N個のサ
ンプル値がサンプルされており、その値は所定ビット数
(例えば、8ビット又はそれ以上)のワードとしてデジ
タル化され、専用レジスターである不揮発性メモリに記
憶される。
憶されるN個のサンプル値の設定は、本発明の駆動装置
を構成する機能部分の動作状況に影響する。従って、こ
れは本実施形態の中でも重要な要素である。以下に詳し
くその内容を説明する。
ロータの回転により3個のモータコイルに発生した、つ
まり、ホール素子センサーにより作成された3つのアナ
ログBEMF信号の各信号から「ゼロ交差(ZC)」信
号を連続して生成することができる論理回路である。こ
の回路により、3つの入力信号のうちの1つを選択する
場合に、最適なタイミングを認識するのと同時に、ZC
信号出力がハイレベルに保てることとなる。
C信号がハイレベルへ切り換えられたのが確認される
と、ZC信号はローレベルへ戻される。ここで、ZC信
号がハイレベルへ切り換えられてから再びハイレベルへ
切り換えられるまでの時間をTcとし、ZC信号と同じ
周期でデューティーサイクルが50%とされた信号をT
TC信号と呼ぶこととする。
動装置に一般的に使われている周知の回路でよい。例え
ば、本発明の装置のZCSSB部に、本出願の出願人に
よるヨーロッパ特許第0,429,412号で開示され
る回路を利用することも可能である。
性メモリとしてのバッファである。そして、3つの動作
位相のそれぞれを構成し且つそれぞれN個のサンプル値
をもつ6個のシーケンスSx(x=1〜6)は、直前の
Tcと時間的に整合するようなものとしてM1、M2、
M3のそれぞれに記憶されている。つまり、この回路
は、あるシーケンスSx(x=1〜6)で最初のサンプ
ル値を入力したときから、そのシーケンスの最後のサン
プル値を入力するまでの時間を、1つ前のシーケンスの
スキャンが行われた時間Tcと一致させることができる
ようなものとすることが必要である。
時間をTsampleとすると、下記の式が成り立つ。
の最後のサンプル値(つまり6n−1)が入力されると
回路がリセットされ、次に入力されるべき第1のサンプ
ル値が入力される。
ャンと位置信号ZCとの同期が、それぞれのシーケンス
の最後端サンプル値の部分で行われることが特徴的であ
る。しかしながら、他の方法として、各シーケンスの最
終端でなくKシーケンス毎(K=1〜6)の最終端のサ
ンプル値で、位置信号ZCと同期させるようにすること
も可能である。
ーケンスの最後端毎に同期が行われるものとして以下の
説明を続ける。
の入力時間が終了すると、次のシーケンスの第1サンプ
ル値がZC信号に同期して入力される。
サンプル値の入力が終了した時点で、ZC信号がいまだ
入力されていない場合である。これは、N個のサンプル
値のシーケンス(x=1〜6のいずれか)が、新規なZ
Cパルスの立ち上がりと同期する最善の切り換えタイミ
ングよりも早く終了したことを意味する。このような状
態は、モータが減速して、2つの連続するシーケンスの
立ち上がり動作間の間隔であるTcが、その前の間隔よ
りも長くなった場合に発生する。この状態は、図4Aに
概略的に図示されている。
は、次のZC信号が入力されるまで、現在のシーケンス
の最後のサンプル値Sxに応じた同じ電流が出力され続
ける。次の新しいパルスが立ち上がり新規なZCパルス
が入力されると、論理部LBにより回路がリセットさ
れ、次に続いているシーケンスS(x+1)の最初のサ
ンプル値入力が開始される。
サンプル値の入力が終了する前に、ZC信号が既に入力
されてしまっている場合である。このような状態は、モ
ータが加速され、現在のTc間隔が前の間隔よりも短く
なった場合に発生する。この場合には、現在のシーケン
スSxのN個のサンプル値全部が「出力」される前に、
新しいパルス立ち上げ、つまり新規なZCパルスの入力
が起こる。この状態は、図4Bに図示されている。
がローレベルにリセットされ、続くシーケンスのサンプ
ル値が入力されるが、次に入力されるサンプル値は、そ
のシーケンスに含まれるN個のサンプル値のうちの最初
のサンプル値ではなく、1個またはそれ以上スキップし
たサンプル値とされる。従って、N個のサンプル値をも
つ次のシーケンス内でM番目に位置するサンプル値に応
じた電流がモータコイルに付与される。ただし、次のシ
ーケンスから最初に入力されるサンプル値の順番である
Mの値は、予め読取/書込レジスターに書き込まれてい
た内容に準拠する値である。
ンスは、その前の放出シーケンスよりも短いTcの時間
で駆動できるよう、(N−M)個のサンプル値から構成
されることになる。
スの入力タイミングと、シーケンスの入力タイミングを
自動的に再同期できる。
パルスの入力タイミングの調整を行う場合に、上記のよ
うにスキップするサンプル数をMとして定義する代わり
に、続くシーケンスのスキャンを行うためにTcを修正
するための係数としてMを定義してもよい(例えばMパ
ーセントとして)。この場合、次のシーケンスにおける
修正されたTcは、以下の式により表される。
上のサンプル値がスキップされない代わりに、次のシー
ケンスのスキャンが早い速度で行われることとなる(な
ぜならTc−M×Tc/100<Tcだからであ
る。)。
cに依存することを前提として、修正間隔を以下のよう
に定めることができる。
急激な加速を行っている場合、シーケンス間隔を早く一
定時間に回復させるため、修正係数であるMが比較的大
きい値でなければならない。従って、M(Tc)をMの
関数をしてTcの値によりMを適切に変化させることと
している。また、モータが安定して作動している状態で
は、Tc変動値が小さくそれほど補正の必要もないた
め、Mが比較的小さな値となる必要がある。典型的なM
(Tc)の特性値を図6に示す。
現在のシーケンスの動作を中止させ、次のシーケンスの
スキャンを開始するような処理を行うことも可能であ
る。
揮発性メモリ)M1、M2、M3のそれぞれに、その手
順を構成する6×N個のサンプル値が記憶されている。
それぞれのバッファM1、M2、M3に記憶されている
3つのサンプル値は、互いに120゜位相をずらした状
態で読取りを行うことが可能とされており、ラッチ部L
2から入力されるA0〜A7の各信号により3個のバッ
ファM1、M2、M3を並行にアドレスできるようにな
っている。
される。LE1信号がハイレベルのときには、ラッチ部
L2は「透過モード」であって、PA0〜PA7の信号
がA0〜A7へと伝送される。電源オンになると、LE
1信号が短期間だけハイレベルに変えられ、A0〜A7
信号線を通電状態にするようラッチ部L2が第1状態
(00h)に設定される。
ック信号の立ち上がる毎に、アドレスを1ずつ上げてい
く。Sx番目のシーケンス(x=1〜6)の最後端にお
いて、論理部LBにより!LOAD信号がローレベルに
変わり、次のS(x+1)番目のシーケンスの第1サン
プル値をもつPPA0〜PPA7信号線のデータが、カ
ウンターに並行入力される。
カウンターC1の内容をリセットして、PA0〜PA7
信号線にデータ00hを付与する。
ケンスの最終サンプル値が入力されたとき、つまり、上
記データがPA0〜PA7線に付与されたことを確認し
たときに、比較器COMP2によってリセットされる。
この場合では、1番目のシーケンスの第1サンプル番号
を0としているため、最後のシーケンスの最終サンプル
番号は6×N−1となる。
データがNA0〜NA7線のデータと同じになると、信
号!(P=N)をローレベルに変える。実際には、6つ
のシーケンスのそれぞれの最終サンプルのときに、その
信号はローレベルになる。
ハイレベル信号に変わると、出力されたシーケンスに続
く次のシーケンス中の最初のサンプルのタイミングに合
わせて、ラッチL1が駆動される。
7信号線のデータがPA0〜PA7線のデータに与えら
れる。
信号線のデータがM0〜M7線のデータに付加される。
成した制御信号MENがハイレベルのときだけイネーブ
ル信号となる。
号と、PPL回路自身で作成された出力信号PLLOU
Tを2N分周器で2N倍して作成した信号とを入力し
て、その周波数を2N倍にするという機能を有する。従
って、その出力信号PLLOUTは、TCC信号の周波
数の2N倍の周波数となる。実際には、出力信号PLL
OUTの入力時における記憶された電流特性値の新規サ
ンプル値を加えて、Tc期間内に2N個のサンプル値が
入力されて、TTc期間がTcに等しくなる。
るべき周波数を論理部LBが作成するときに必要な信号
の同期を行うために、2*Nでの割り算が必要とされ、
始動信号STARTがローレベルのときPLLCLK信
号がPLLOUT信号に等しくなるように、CLOCK
=PLLCLK/2の式が採用されている。
ルを駆動するための出力部をもつ。この3つの出力位相
のそれぞれは、例えば図8に示すような周知の回路構成
をもつ電流制御ループ回路により、パワーMOSトラン
ジスタまたはバイポーラトランジスタを用いて実行され
る。
それぞれD/A変換器DAC1、DAC2、DAC3か
ら出力される3つのアナログ信号VREF1、VREF
2、VREF3が出力する信号に対応する電流I1、I
2、I3をモータのコイルへ供給する。
換器では、それぞれバッファM1、M2、M3から読み
出されたnビットワードであるサンプル値が、対応する
アナログ値VREF1、VREF2、VREF3に変換
される。これら3個のD/A変換器DAC1、DAC
2、DAC3は、速度制御ループ回路の中にある速度制
御部(SPEED CONTROL)から供給された制
御信号CONTROLに制御される。制御信号CONT
ROLは、3個の変換器の入力基準レベル値となる。ま
た、別の制御信号STARTは、3個の変換器の出力
を、一般的に利用されている周知技術の1つであるモー
タの始動ルーチンでの所定の始動値に設定する。
(切り換え)により、モータの始動ルーチンが実行され
る。このルーチンにより、始動信号を入力して3個の変
換器DAC1、DAC1、DAC3の制御が維持され
る。始動ルーチン実行中には、PLL部はロックされて
おり、モータが加速される(当然ながら、操作者の要求
に応じて始動ルーチンを決定できる。)。ロックが作動
されると、PLL回路から始動ルーチンを実行する始動
部(START UP)へロック信号が送られる。その
時点から、始動部が作用開始して、装置の信号線Dx0
〜Dx7(x=1〜3)を3個の変換器DAC1、DA
C1、DAC3の入力部へ接続する。
路により、制御信号が3個の変換器DAC1、DAC
2、DAC3へ転送されるタイミングを示す図である。
交差」の検出と同時に、位相コイルAにはDAC1から
出力される信号VREF1を、位相コイルBにはDAC
2から出力される信号VREF2を、位相コイルCには
DAC3から出力される信号VREF3をそれぞれ印加
すると、論理部LBがタイミング信号CLOCKの出力
を開始し、カウンターC1がカウントアップし始める。
これは、始動信号STARTがローレベルになりAND
1を透過モードにし、PLLCLK信号をPLLOUT
信号と等位にすることによりなされる。
すると、比較器COMP1から出力される信号!(P=
N)がローレベルに変換される。そして、論理部LBで
は信号!LOADがローレベルになるので、クロック信
号の立ち上がりタイミングで、PPA0〜PPA7信号
線の現在データがカウンターC1に入力される。
タにブレーキが掛かったときには、図5Aに示すように
ZC信号は入力されてない。この場合、信号MENがロ
ーレベルに保持されるため、Nの値がカウンターC1に
ダウンロードされる。
Dが低位になる時点において、図5BのようにZC信号
はすでにハイレベルである。この場合、論理部LBから
信号MENが入力され、N+M番目のサンプルの値がカ
ウンターC1にダウンロードされる。
LE1はローレベルに維持されるため、DAC1、DA
C2、DAC3の変換器は更新されない。
と、論理部LBにて内部作成され利用される連続パルス
LEから信号!LOADが作成される。
1がLE信号を作用させて、変換器DAC1、DAC
2、DAC3を更新する。
て前に説明したように)信号LE2が同じようにハイレ
ベルに変えられてから、2Nまたは2N+Mとなる新規
シーケンスのサンプル値の第1番目をラッチ部L1に記
憶させるためローレベルに変換される。
PA7信号線へ伝送されるまで、繰り返される。そし
て、最後のサンプル値が伝送されると、比較器COMP
2により、1番目のシーケンスの最初のサンプル値へ装
置がリセットされる。論理部LBでは、上記で説明の機
能により、装置で必要な全部の同期信号および制御信号
が生成される。
3に図示されているが、一般的な表示であるため、当業
者に簡単に理解できよう。当然ながら、本装置で必要な
同期信号や制御信号も、図3に図示した回路と均等な回
路又は論理回路を用いて構成することもできる。
多相コイルのそれぞれに個別の電流を供給することが可
能であり、そしてその電流をそれぞれ個別に変化させる
ことにより、リプルを完全に除去するかさもなければ最
低限に押さえることが可能となる。
法を概略示す波形図。
Bの例を示す回路図。
法を示す波形図。
すタイミング図。
ル内の電流の波形を示す波形図。
概略図示した回路図。
ープ回路を示す回路図。
す波形図。
切換位相のトルク曲線図。
Claims (12)
- 【請求項1】 各位相コイルに流れる電流又は各位相コ
イルに印加する電圧の和が一定になるように求めた電流
特性値又は電圧特性値を不揮発性メモリに記憶させ、そ
の不揮発性メモリの記憶特性をロー他位置の信号に同期
させて読みだし、これに応じる電流を各位相コイルに流
すようにしたものである多相ブラシレスモータの駆動方
法。 - 【請求項2】 電流特性値又は電圧特性値は、主周波数
のフーリエ高調波成分の和に対応するものとされた請求
項1記載の多相ブラシレスモータの駆動方法。 - 【請求項3】 電流特性値又は電圧特性値は、モータの
切換位相数に従って連続シーケンスに分割され且つ各シ
ーケンスがそれぞれ所定のサンプル数を持っており、そ
の各シーケンスの各サンプル値が所定のビット数のデジ
タル情報として不揮発性メモリに記憶されている請求項
1記載の多相ブラシレスモータの駆動方法。 - 【請求項4】 各シーケンスは、ロータ位置に対応した
同期信号のうち最も最近の2つの入力間の時間間隔と等
しい時間でスキャンされるものである請求項1記載の多
相ブラシレスモータの駆動方法。 - 【請求項5】 電流特性値又は電圧特性値は、ロータの
1回転分の時間と等しい周期とされた請求項1記載の多
相ブラシレスモータの駆動方法。 - 【請求項6】 ロータ位置に対応した同期信号は、モー
タ動作中のロータに関して最善の位相切換え位置に対応
するように入力されることを特徴とする、請求項1記載
の駆動方法。 - 【請求項7】 モータの加速中に、同期信号の入力より
後にシーケンスのスキャンが終了した場合には、電流特
性値又は電圧特性値の一部をスキップして次のシーケン
スをスキャンするものである請求項6記載の多相ブラシ
レスモータの駆動方法。 - 【請求項8】 モータの加速中に、同期信号の入力より
後にシーケンスのスキャンが終了した場合には、直前に
終了したシーケンスのスキャンを行った間隔から不揮発
性メモリに記憶されていた所定の間隔に定数を乗じたも
のを差し引いた間隔で、次のシーケンスのスキャンを行
う請求項6記載の多相ブラシレスモータの駆動方法。 - 【請求項9】 モータの加速中に、直前終了したシーケ
ンスのスキャン間隔に定数を乗じたものを直前のシーケ
ンスのスキャン間隔から差し引いた間隔で、次のシーケ
ンスのスキャンを行う請求項6記載の多相ブラシレスモ
ータの駆動方法。 - 【請求項10】 モータの加速中に、シーケンスのスキ
ャンの終了より前に同期信号の入力があったときは、そ
のときに行われているシーケンスのスキャンを中止し、
次のシーケンスのスキャンを直ちに開始する請求項6記
載の多相ブラシレスモータの駆動方法。 - 【請求項11】 同期信号は、位相切換位置とロータと
が交差するときに発生するものとされ、モータの減速中
に同期信号の入力より先にシーケンスのスキャンが終了
した場合には、新規な同期信号が発生するまで位相コイ
ルへの電流特性信号をそれぞれの電流特性値又は電圧特
性値の最後の値のまま一定に維持する請求項6記載の多
相ブラシレスモータの駆動方法。 - 【請求項12】 各位相コイル毎の予め準備された電流
特性値又は電圧特性値を記憶する不揮発性メモリと、不
揮発性メモリに記憶された電流特性値又は電圧特性値の
デジタル値をその出力段階でアナログ信号に変換できる
複数のデジタル/アナログ変換器又はPWM変換器と、
そのアナログ信号をロータの回転位置を示す信号に同期
させる論理回路と、からなる多相ブラシレスモータの駆
動装置。
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