JP3095789B2 - モータの定速回転制御装置 - Google Patents

モータの定速回転制御装置

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JP3095789B2
JP3095789B2 JP02413014A JP41301490A JP3095789B2 JP 3095789 B2 JP3095789 B2 JP 3095789B2 JP 02413014 A JP02413014 A JP 02413014A JP 41301490 A JP41301490 A JP 41301490A JP 3095789 B2 JP3095789 B2 JP 3095789B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DCブラシレスモータ
のようにモータの駆動コイルに供給するモータ駆動電流
によってモータの回転を定速回転制御する場合のモータ
定速回転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DCブラシレスモータにおいては、その
駆動コイルにモータ駆動電流を供給してモータを回転駆
動している。この場合、モータのトルクはモータに供給
する電力に比例するが、電源電圧が一定の場合には、モ
ータ駆動電流の電流量に比例する。そこで、モータのト
ルクを増大する場合や余裕も持たせる場合には、モータ
駆動電流の電気角制御を行って、モータ駆動電流の電流
量を増加させるようにしている。
【0003】次に図5及び図6を参照して、従来の電気
角制御を行ったモータの定速回転制御方式について説明
する。図5に示すモータ制御装置において、21はマグ
ネット形のモータであり、ロータマグネット211、駆
動コイル2121 〜2123 、位置検出器2131 〜2
133 を主要な構成要素としている。
【0004】ロータマグネット211は、ロータ部分が
マグネットで構成されている。駆動コイル2121 〜2
123 には、ロータマグネット211を駆動するモータ
駆動電流が周期的に供給される。位置検出器2131
2133 は、例えばホール素子で構成され、ロータマグ
ネット211の磁極と駆動コイルの対向位置を検出す
る。
【0005】22はスイッチング回路であり、図示しな
いスイッチング素子で直流をスイッチングして、駆動コ
イル2121 〜2123 に所定のモータ駆動電流を周期
的に供給する。23はロジック回路であり、位置検出器
2131 〜2133 の発生する位置検出信号を受けて、
スイッチング回路22の各スイッチング素子を駆動する
駆動パターンを発生する。24はレベル変換回路であ
り、ロジック回路23が発生した駆動パターンのレベル
をスイッチング回路22を駆動可能なレベルに変換す
る。
【0006】次に、図5のモータの定速回転制御方式
を、図6の動作タイミングチャートを参照して説明す
る。図6は定速回転時、すなわち定常状態における各駆
動コイルの誘起電圧、モータ駆動電流、位置検出信号等
の関係を示したものである。図6において、H1 〜H6
は、モータが1回転する間の動作状態を6区分に分けて
示したものであり、各区分は回転角にして60度であ
る。V1 、V2 及びV3 は、駆動コイル2121 、21
2 及び2123 の端子電圧を示したもので、各駆動コ
イルの誘起電圧に等しい。
【0007】a、b及びcは位置検出器2131 、21
2 及び2133 の発生する位置検出信号である。位置
検出信号a、b及びcは、対応する駆動コイル2121
〜2123 の誘起電圧V1 、V2 及びV3 の立ち上がり
(零クロス点)に同期して発生する。
【0008】AH、BH及びCHは、位置検出信号21
1 、2132 及び2133 に対応する駆動コイル21
1 、2122 及び2123 に供給する電流であるモー
タ駆動電流を示し、AL、BL及びCLは、対応する駆
動コイル2121 、2122 及び2123 からの戻りの
電流であるモータ駆動電流を示す。
【0009】図示のように、位置検出信号の発生タイミ
ングと駆動コイルに供給するモータ駆動電流の切替えタ
イミングとの間には間隔τがあり、この間隔が電気角で
ある。図から容易に分かるように、電気角τを大きくす
るとモータ駆動電流の電流量(図で斜線で示す部分)が
増加するので、モータのトルクが増大する。このように
電気角を制御してモータ駆動電流の電流量、すなわちモ
ータのトルクを制御するのがモータの電気角制御であ
る。この電気角は回転角角度、時間、位相等で表され
る。
【0010】P1 〜P6 は、各状態H1 〜H6 における
駆動パターンを示す。例えば、駆動パターンP1 は、A
H=1、CL=1でその他のモータ駆動電流レベルは0
のパターンである。次に、モータの定速回転制御動作
を、状態H1 の状態から説明する。
【0011】状態H1 状態H1 においては、ロータマグネット211は図示の
位置にあり、このとき位置検出器2132 は位置検出信
号cを発生し、位置検出器2133 は位置検出信号aを
発生してロジック回路23に送る。ロジック回路23
は、この位置検出信号c及びaを受けると、位置検出信
号に同期して、図8に示すような電気角τを持った駆動
パターンP1 (AH=CL=1、その他0)を発生し、
レベル変換回路24に供給る。
【0012】レベル変換回路24は、ロジック回路23
から入力された駆動パターンP1 のレベルをスイッチン
グ回路22を駆動可能なレベルに変換する。スイッチン
グ回路22は、この高レベルに変換された駆動パターン
1 を受けると、図示しないスイッチング素子で直流の
電源電圧Vccをスイッチングすることにより、対応する
駆動コイル2121 にモータ駆動電流AHを供給し、駆
動コイル2123 に戻りのモータ駆動電流CLが流れる
ようにする。
【0013】モータ駆動電流は、駆動コイル2133
誘起される誘起電圧V3 と電源電圧Vccとの差(図に斜
線で示す。このことは、他の駆動コイルにおける起動時
のモータ駆動電流についても同様である)に比例する。
このモータ駆動電流AH及びCLを受けると、ロータマ
グネット211は矢印の方向に回転して状態H2 にな
る。
【0014】状態H2 状態H2 では、位置検出器2133 は、ロータマグネッ
ト211が駆動コイル2123 の対向位置にあることを
検出して位置検出信号aを発生し、ロジック回路23に
送る。ロジック回路23は、この位置検出信号aを受け
ると、位置検出信号aに同期して、図8に示すような電
気角τを持った駆動パターンP2 (AH=BL=1、そ
の他0)を発生し、レベル変換回路24に供給する。
【0015】スイッチング回路22は、レベル変換回路
24を介してこの駆動パターンP2 を受けると、図示し
ないスイッチング素子で電源電圧Vccをスイッチングす
ることにより、対応する駆動コイル2121 にモータ駆
動電流AHを供給し、駆動コイル2122 に戻りのモー
タ駆動電流BLが流れるようにする。このモータ駆動電
流AH及びBLを受けると、ロータマグネット211は
回転して状態H3 になる。
【0016】状態H3 状態H3 では、位置検出器2133 は位置検出信号aを
発生し、位置検出器2131 は位置検出信号bを発生し
てロジック回路23に送る。ロジック回路23は、この
位置検出信号a及びbを受けると、位置検出信号に同期
して、図8に示すような電気角τを持った駆動パターン
3(BL=CH=1、その他は0)を発生してレベル
変換回路24に供給する。
【0017】スイッチング回路22は、レベル変換回路
24を介してこの駆動パターンP3 を受けると、対応す
る駆動コイル2123 にモータ駆動電流CHを供給し、
駆動コイル2122 に戻りのモータ駆動電流BLが流れ
るようにする。このモータ駆動電流CH及びBLを受け
ると、ロータマグネット211は回転して状態H4 にな
る。
【0018】状態H4 状態H4 では、位置検出器2131 は、位置検出信号b
を発生してロジック回路23に送る。ロジック回路23
は、この位置検出信号bを受けると、図8に示すような
電気角τを持った駆動パターンP4 (AL=CH=1、
その他は0)を発生してレベル変換回路24に供給す
る。スイッチング回路22は、レベル変換回路24を介
してこの駆動パターンP4 を受けると、対応する駆動コ
イル2123 にモータ駆動電流CHを供給し、駆動コイ
ル2121 に戻りのモータ駆動電流ALが流れるように
する。このモータ駆動電流CH及びALを受けると、ロ
ータマグネット211は回転して状態H5 になる。
【0019】状態H5 状態H5 では、位置検出器2131 は位置検出信号bを
発生し、位置検出器2132 は位置検出信号cを発生し
てロジック回路23に送る。ロジック回路23は、この
位置検出信号に同期して、図8に示すような電気角τを
持った駆動パターンP5 (AL=BH=1、その他は
0)を発生してレベル変換回路24に供給する。
【0020】スイッチング回路22は、レベル変換回路
24を介してこの駆動パターンp5 を受けると、対応す
る駆動コイル2122 にモータ駆動電流BHを供給し、
駆動コイル2121 に戻りのモータ駆動電流ALが流れ
るようにする。このモータ駆動電流BH及びALを受け
ると、ロータマグネット211は回転して状態H6 にな
る。
【0021】状態H6 状態H6 では、位置検出器2132 は位置検出信号cを
発生してロジック回路23に送る。ロジック回路23
は、この位置検出信号cに同期して、図8に示すような
電気角τを持った駆動パターンP6 (BH=CL=1、
その他は0)を発生してレベル変換回路24に供給す
る。
【0022】スイッチング回路22は、レベル変換回路
24を介してこの駆動パターンp6 を受けると、対応す
る駆動コイル2122 にモータ駆動電流BHを供給す
る。このモータ駆動電流BHを受けると、ロータマグネ
ット211は回転して、最初の動作状態H1 に戻る。以
下前述の〜の動作が繰り返されて、ロータマグネッ
ト211は図8に示す定速回転を行う。これがモータの
定常回転状態である。以上のような電気角制御を行うこ
とにより、十分なトルクを持ったモータの定速回転制御
を行うことができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来のモータの定速回
転制御方式では、前述のように、ホール素子等の位置検
出器からのモータ位置検出信号に同期して、駆動コイル
に供給するモータ駆動電流を切り換えることにより、モ
ータの定速回転制御を行っていた。
【0024】この従来のモータの定速回転制御方式で
は、各位置検出器の発生する位置検出信号が正しいタイ
ミングで発生している場合は、むらのない正しい定速回
転制御が行われる。例えば、図5の場合は、1周期を3
60度とすると、各位置検出信号a〜cが正しく60度
間隔で発生した場合に、むらのないモータの定速回転制
御が可能である。
【0025】しかしながら、従来のモータの定速回転制
御方式においては、ロータマグネットの磁極の寸法のず
れや各位置検出器の設置位置のずれ等があるために、位
置検出信号の発生タイミングには、電気角にして数度以
上のむらが存在する。このため、モータの定速回転にも
むらが生じるという不都合があった。
【0026】また、電気角制御が良好に行われなくな
り、場合によっては不能になって、回転むらが発生する
という不都合があった。すなわち、電気角制御は電気角
にして1度程度のステップで制御が行われるので、も
し、位置検出信号の発生タイミングに電気角にして数度
のむらがあると、電気角を大きくする制御が実際には電
気角を狭くする結果になるので、電気角が制御不能にな
る。
【0027】本発明は、各位置検出器の発生する位置検
出信号のタイミングにむらが存在しても、回転むらがな
く、かつ、電気角制御が良好に行なえるように改良し
ータ定速回転制御装置を提供することを目的とす
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】モータの各位置検出器の
発生する位置検出信号の発生タイミングには、前述のよ
うにむらが存在するが、各位置検出器の位置検出信号の
1回転毎の周期は極めて安定であり、1%以下の回転精
度は容易に実現することができる。
【0029】これは、各位置検出器の位置検出信号の発
生タイミングにむらがあっても、1回転のレベルでみる
とロータマグネットの磁極の位置と各位置検出器の位置
関係はまったく同一条件であるために、各位置検出器の
位置検出信号の周期は極めて安定なものとなるからであ
る。
【0030】したがって、一つの位置検出器の位置検出
信号に着目し、モータ1回転におけるその位置検出信号
の周期を求めて位置検出信号の数で等分割し、他の位置
検出器の発生する位置検出信号の代わりに使用するよう
にすれば、1回転中における各位置検出器の位置検出信
号を、等価的にかつ正しいタイミングで発生することが
できる。
【0031】本発明は、このような着想に基づいてなさ
れたもので、以下、前述の課題を解決するために本発明
が採用した手段を、図1を参照して説明する。図1は、
本発明の原理構成の説明図である。
【0032】図1において、10はモータであり、ロー
タマグネット11、駆動コイル121 〜123 及び位置
検出手段131 〜133 を備えている。ロータマグネッ
ト11はロータ部分がマグネットで構成され、駆動コイ
ル121 〜123 に周期的に供給されるモータ駆動電流
によって回転駆動される。位置検出手段131 〜133
は、例えばホール素子で構成され、モータの回転位置、
すなわち、ロータマグネット11の磁極と対応する駆動
コイルの対向位置を検出して、位置検出信号を発生す
る。
【0033】14は回転時間情報計測手段であり、位置
検出手段131 〜133 の発生した位置検出信号の周期
を計測する処理を行う。15は駆動タイミング生成手段
であり、回転時間情報計測手段14の計測した周期を複
数に分割して得られる時間情報および前記位置検出手段
が検出した位置検出信号に基づいて駆動タイミング信号
を生成する処理を行う。
【0034】16はモータ駆動信号生成手段であり、駆
動タイミング生成手段15の生成した駆動タイミング信
号に基づいて、各駆動コイル121 〜123 に供給する
モータ駆動電流を発生するためのモータ駆動信号を生成
する処理を行う。17はモータ駆動電流供給手段であ
り、モータ駆動信号生成手段16の生成したモータ駆動
電流を対応する駆動コイル121 〜123 に供給する処
理を行う。なお、図1には3相の場合が例示してある
が、本発明はこの3相の場合に限定されるものではな
く、3層以外の多相の場合に適用されるものである。
【0035】
【作用】モータ駆動電流供給手段17から、駆動コイル
121 〜123 に周期的にモータ駆動電流が供給され
る。これにより、モータ(ロータマグネット11)は回
転駆動されて回転速度をあげ、定速回転すなわち定常回
転状態に到達する。位置検出手段131 〜133 は、モ
ータの回転位置、すなわち、ロータマグネット11の磁
極と対応する駆動コイルの対向位置を検出し、その位置
検出信号を発生して回転時間情報計測手段14に送る。
【0036】回転時間情報計測手段14は、位置検出手
段131 〜133 の発生した位置検出信号に基づいてモ
ータの回転時間に関係する回転時間情報を計測して駆動
タイミング生成手段15に送る。この回転時間情報は、
例えば、モータが1回転又は複数回転したときの、モー
タの各回転における一つの位置検出手段(131 とす
る)の位置検出信号の発生周期である。
【0037】駆動タイミング生成手段15は、回転時間
情報計測手段14の計測した周期を複数に分割して得ら
れる時間情報および前記位置検出手段が検出した位置検
出信号に基づいて駆動タイミング信号を生成する。
【0038】例えば、位置検出手段131 が検出した位
置検出信号の1周期、すなわち(モータの1周期を等分
割(図示の場合は6等分割)して、各位置検出手段器1
1 〜133 が正しいタイミングで発生する。これによ
り、実際の位置検出手段の発生する位置検出信号の発生
タイミングにむらがあっても、このようなむらのない、
所定の正しいタイミングで、各位置検出信号を発生する
ことができる。
【0039】モータ駆動信号生成手段16は、駆動タイ
ミング生成手段15の生成した駆動タイミングに基づい
て、各駆動コイル121 〜123に供給するモータ駆動
信号を生成する。駆動タイミング信号が所定の正しいタ
イミングで発生するので、各駆動コイル121 〜123
に供給するモータ駆動信号を正しいタイミングで供給す
ることができる。また、電気角制御も正常に行われる。
【0040】モータ駆動電流供給手段17は、モータ駆
動信号生成手段16の生成したモータ駆動信号に対応す
るモータ駆動電流を発生して、対応する駆動コイル12
1 〜123 に供給して、モータを定速回転させる。
【0041】以上のように、本発明は、モータの回転時
間情報に基づいて各位置検出手段が正しいタイミングで
発生するときの位置検出信号に対応する駆動タイミング
信号を生成し、この駆動タイミング信号に基づいて各駆
動コイルに供給するモータ駆動電流を生成するようにし
たので、実際の位置検出手段の発生する位置検出信号の
発生タイミングにむらがあっても、所定の正しいタイミ
ングで各駆動コイルにモータ駆動電流を供給することが
でき、これにより、むらのないモータの定速回転制御を
行うことができる。
【0042】また、駆動タイミング信号は、各位置検出
手段が正しいタイミングで発生するときの位置検出信号
に対応するタイミングで発生するので、実際の位置検出
信号の発生タイミングにむらがあっても、電気角制御を
正しく行うことができ、これにより、所望のトルクを有
し、かつ、むらのないモータの定速回転制御を実現する
ことができる。
【0043】
【実施例】本発明の一実施例を、図2乃至図4を参照し
て説明する。図2は本発明の一実施例に係るモータ
速回転制御装置の説明図、図3は本発明の一実施例の電
気角制御時の動作フローチャート、図4は同実施例で電
気角制御時の動作タイミングチャートである。
【0044】(実施例の構成)図2において、同期モー
タ10、ロータマグネット11、駆動コイル121 〜1
3 、位置検出手段131 〜133 、回転時間情報計測
手段14、駆動タイミング生成手段15、モータ駆動信
号生成手段16、モータ駆動電流供給手段17について
は、図1で説明したとおりである。回転時間情報計測手
段14は、内部に入力レジスタ141を備えており、こ
の入力レジスタ141には、位置検出手段131 〜13
3 の発生した各位置検出信号が入力されて保持される。
【0045】モータ駆動電流供給手段17において、1
70はレベル変換回路であり、171〜176は直流の
電源電圧Vccをスイッチングして、各駆動コイル121
〜123 に所定のモータ駆動電流を周期的に供給するス
イッチング素子である。レベル変換回路170は、次に
説明するロジック回路18が発生する駆動パターンのレ
ベルをスイッチング回路12を駆動可能なレベルに変換
する処理を行う。
【0046】スイッチング素子171は駆動コイル12
1 にモータ駆動電流AHを供給し、スイッチング素子1
72は駆動コイル121 にモータ駆動電流ALを供給す
る。スイッチング素子173は駆動コイル122 にモー
タ駆動電流BHを供給し、スイッチング素子174は駆
動コイル122 にモータ駆動電流BLを供給する。スイ
ッチング素子175は駆動コイル123 にモータ駆動電
流CHを供給し、スイッチング素子176は駆動コイル
123 にモータ駆動電流CLを供給する。
【0047】18は制御プロセッサであり、内部に出力
レジスタ181、状態カウンタ182及び状態タイマ1
83を備えており、モータ駆動信号生成手段16の生成
したモータ駆動信号を出力レジスタ181に書き込むと
ともに、装置全体の動作を制御する。状態カウンタ18
2には、各状態H1 〜H6を指示するカウント値がセッ
トされ、状態タイマ183には各状態H1〜H6 に到達
するまでの時間がセットされる。
【0048】19はロジック回路であり、回転時間情報
計測手段14、駆動タイミング生成手段15、モータ駆
動信号生成手段16及び制御プロセッサ18によって構
成され、位置検出手段131 〜133 の発生する位置検
出信号を受けて、モータ駆動電流供給手段17を駆動す
るモータ駆動信号を発生する。
【0049】(実施例の動作)実施例の動作を、図3の
動作フローチャート及び図4の動作タイミングチャート
を参照し、図3の動作フローチャートの各処理ステップ
に従って説明する。以下の各処理は、モータの1回転毎
に行われるものである。
【0050】(1)ステップS1 位置検出手段131 〜133 は、ロータマグネット11
の位置を検出し、その位置検出信号を、回転時間情報計
測手段14の入力レジスタ141に入力する。プロセッ
サ18は、モータの回転状態を監視し、状態H1 になる
のを待つ。状態H1 になったことは、位置検出手段13
1 からの位置検出信号aが入力レジスタ141に入力さ
れたことにより検出される。
【0051】状態H1 になると、制御プロセッサ18の
制御の下で、ロジック回路19は駆動パターンP1 を生
成する。すなわち回転時間情報計測手段14は、入力レ
ジスタ141の位置検出信号に基づいて、回転時間情報
を計測して駆動タイミング生成手段15に送る。この回
転時間情報として、本実施例では位置検出手段131
位置検出信号の1周期Ts、すなわちモータの1回転周
期が計測される。
【0052】駆動タイミング生成手段15は、回転時間
情報計測手段14の計測した位置検出信号の1周期情報
Tsに基づいて、各位置検出手段131 〜133 が正し
いタイミングで発生するときの位置検出信号に対応する
駆動タイミング信号を生成する。
【0053】本実施例では、位置検出手段131 が検出
した位置検出信号の1周期、すなわちモータの1周期を
6等分割して、各駆動タイミング信号を発生する。これ
により、実際の位置検出手段の発生する位置検出信号の
発生タイミングにむらがあっても、このようなむらのな
い所定の正しいタイミングで、各位置検出信号に対応す
る駆動タイミング信号を発生することができる。
【0054】モータ駆動信号生成手段16は、駆動タイ
ミング生成手段15の生成した駆動タイミングに基づい
て、各駆動コイル121 〜123に供給するモータ駆動
信号を生成する。本実施例では、このモータ駆動信号と
して、次に説明するように、各状態H1 〜H6 に対応す
る駆動パターンP1 〜P6 を発生するので、以下の説明
では、駆動パターンがモータ駆動信号の意味で使用され
ている。
【0055】(2)ステップS2 状態H1 になったとき(図4のt0 時点)、制御プロセ
ッサ18は、状態カウンタ182のカウント値を、状態
の番号「i」にセットする。最初は状態H1 (番号は
1)であるので、「1」がセットされる。
【0056】(3)ステップS3 制御プロセッサ18は、所望の状態に到達したことを検
出するために、状態タイマ183を電気角設定時間T0
にセットする。すなわち、本実施例では電気角制御を行
うために、所定の電気角に対応する時間にセットされ
る。例えば、30度の電気角制御を行う場合は、各状態
の時間は電気角にして60度であるので、初期値T0
30度(60−30度)に対応する時間にセットされ
る。電気角制御を行わない場合は、この電気角設定時間
0 は「0」にセットされる。
【0057】(4)ステップS4 各モータ駆動電流は所定のデューティ比を持って対応す
る各駆動コイルに供給される。そこで制御プロセッサ1
8は、所定のデューティ比に達するまで、モータ駆動電
流供給手段17の各スイッチング素子をオフにする。こ
れは、例えば所定のデューティ比に達するまで、出力レ
ジスタ181にモータ駆動信号をセットしないことによ
り行われる。
【0058】(5)ステップS5 、ステップS6 プロセッサ160は、所定のデューティ比によって決ま
るオフ時間DTだけ待ち(ステップS5 )、このオフ時
間DTが経過した後(図4のt1時点)に、先に生成さ
れた駆動パターンP1 (AH=BL=1、その他は0、
図4参照)を、出力レジスタ181にセットする。これ
により、従来方式と同様に、モータの定速回転駆動が行
われる。
【0059】すなわち、出力レジスタ161に駆動パタ
ーンP1 が書き込まれると、モータ駆動電流供給手段1
7のレベル変換回路170は、この駆動パターンP1
レベル変換して対応するスイッチング素子に加える。
【0060】モータ駆動電流供給手段17は、この駆動
パターンP1 を受けると、スイッチング素子171で電
源電圧Vccをスイッチングして、対応する駆動コイル1
1 にモータ駆動電流AHを供給するとともに、スイッ
チング素子176で電源電圧Vccをスイッチングして、
対応する駆動コイル123 からの戻りのモータ駆動電流
BLが流れるようにする(ステップS6 )。これによ
り、モータは矢印の方向に回転して、次の状態H2 に移
行する。
【0061】(7)ステップS7 制御プロセッサ18は、状態タイマ183の時間がTs
×i/6になるまで待つ。状態H1 ではi=1であるの
でTs×1/6であるが、状態タイマ183は電気角設
定時間T0 に初期設定されているので、このT0 だけ短
い時点t2 において状態タイマ163はタイムアップす
る。
【0062】(8)ステップS8 、ステップS9 時点t2 において状態タイマ183がタイムアップする
と、制御プロセッサ18は、モータ駆動電流供給手段1
7に供給する駆動パターンを、図4に示す駆動パターン
2 (BL=CH=1、その他は0)に変更し(ステッ
プS8 )、更に、状態カウンタ182のカウント値を
「1」だけ増して「2」に更新する(ステップS9 )。
【0063】(9)ステップS10 制御プロセッサ18は、状態カウンタ182のカウント
値が「6」になったか否かを判定する。カウント値は
「2」であるので、再びステップS4 に戻り、前述のス
テップS4 〜ステップS9 の処理を繰り返す。これによ
り、状態H1 〜H5 の電気角制御をともなったモータの
定速回転制御が行われる。状態H5 の定速回転制御が終
了した時点t6 で、駆動パターンは図4に示す駆動パタ
ーンP6 (AH=CL=1、その他は0)になり、状態
カウンタ182のカウント値は「6」に更新される。
【0064】 (10)ステップS11、ステップS12、ステップS13 状態カウンタ182のカウント値は「6」になると、制
御プロセッサ18は、所定のデューティ比に達するま
で、モータ駆動電流供給手段17の各スイッチング素子
をオフにし(ステップS11)、所定のデューティ比によ
って決まるオフ時間DTだけ待つ(ステップS12)。
【0065】このオフ時間DTが経過した後(図4のt
7 時点)に、先に生成された図4に示す駆動パターンP
6 (AH=CL=1、その他は0)を、出力レジスタ1
81にセットする。これにより、前述と同様にモータ駆
動電流供給手段17の各スイッチング素子がオン、オフ
制御されて、状態H6 におけるモータの定速回転駆動が
行われる(ステップS13)。
【0066】(11)ステップS14、ステップS15 制御プロセッサ18は、入力レジスタ141の内容を監
視し、状態H1 になるまで待つ(ステップS14)。時点
8 において位置検出手段131 の位置検出手段aが入
力レジスタ141に入力されたことにより状態H1 にな
ったことが検出されると、駆動パターンを図4に示す駆
動パターンP1 に変更する(ステップS15)。以上のよ
うにして、電気角制御を伴った1回転目のモータ定速回
転制御が終了する。
【0067】1回転目のモータ定速回転制御が終了する
と、再びステップS2 に戻り、前述のステップS2 〜ス
テップS15の処理が繰り返されて、2回転目のモータ定
速回転制御が行われる。以下同様にして、2回転目以降
のモータ定速回転制御が繰り返される。
【0068】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、そ
の発明の主旨に従った各種の変形が可能である。例え
ば、実施例の3相以外の多相を使用して、モータの定速
回転制御を行うようにしてもよい。
【0069】また、実施例では位置検出手段の発生する
位置検出信号の1周期Ts、すなわちモータが1回転す
る時間Tsに基づいて、各位置検出手段の発生する正し
い位置検出信号に対応する駆動タイミング信号を生成す
るようしたが、モータの1回転時間Tsの代わりに、位
置検出信号の複数周期、すなわちモータが複数回回転す
る時間を使用して、駆動タイミング信号を生成するよう
にしてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明、モータの
回転時間情報に基づいて各位置検出手段が正しいタイミ
ングで発生するときの位置検出信号に対応する駆動タイ
ミング信号を生成し、この駆動タイミング信号に基づい
て各駆動コイルに供給するモータ駆動電流を生成するよ
うにしたので、実際の位置検出手段の発生する位置検出
信号の発生タイミングにむらがあっても、所定の正しい
タイミングで各駆動コイルにモータ駆動電流を供給する
ことができ、これにより、むらのないモータの定速回転
制御を行うことができる。
【0071】また、駆動タイミング信号は、各位置検出
手段が正しいタイミングで発生するときの位置検出信号
に対応するタイミングで発生するので、実際の位置検出
信号の発生タイミングにむらがあっても、電気角制御を
正しく行うことができ、これにより、所望のトルクを有
し、かつ、むらのないモータの定速回転制御を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成の説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係るモータ定速回転制御
装置の説明図である。
【図3】本発明の一実施例の電気角制御時の動作フロー
チャートの説明図である。
【図4】本発明の一実施例の電気角制御時の動作タイミ
ングチャートである。
【図5】従来のモータの定速回転制御方式の説明図であ
る。
【図6】従来のモータの定速回転制御方式の動作波形図
である。
【符号の説明】
10 モータ 11 ロータマグネット 121 〜123 駆動コイル 131 〜133 位置検出手段 14 モータ回転情報計測手段 15 駆動タイミング生成手段 16 モータ駆動信号生成手段 17 モータ駆動電流供給手段 18 制御プロセッサ 19 ロジック回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/14 - 6/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動コイルに供給するモータ駆動電流に
    よって回転駆動されるモータの定速回転制御装置におい
    て、 モータの回転位置を検出して位置検出信号を発生する位
    置検出手段と、 位置検出手段の発生した位置検出信号の周期を計測する
    回転時間情報計測手段と、 回転時間情報計測手段の計測した周期を複数に分割して
    得られる時間情報および前記位置検出手段が検出した位
    置検出信号に基づいて駆動タイミング信号を生成する駆
    動タイミング生成手段と、 駆動タイミング生成手段の生成した駆動タイミング信号
    に基づいて、各駆動コイルに供給するモータ駆動電流を
    発生するためのモータ駆動信号を生成するモータ駆動信
    号生成手段と、 モータ駆動信号生成手段の生成したモータ駆動信号に基
    づいて各駆動コイルに供給するモータ駆動電流を発生し
    て、対応する駆動コイルに供給するモータ駆動電流供給
    段と、 を備えたことを特徴とするモータの定速回転制御装置
  2. 【請求項2】 回転時間情報計測手段の計測する周期は
    前記位置検出手段の複数の複数周期であることを特徴と
    する請求項1記載のモータの定速回転制御装置
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