JP3334344B2 - センサレスモータの起動装置およびその起動方法 - Google Patents

センサレスモータの起動装置およびその起動方法

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義和 冨永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、永久磁石形回転子を備
えたセンサレスモータの起動装置およびその起動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、永久磁石を有する回転子と励磁コ
イルを有する固定子とを備えたモータで、回転子の回転
位置をホール素子などの回転検出器を用いない、いわゆ
るセンサレスモータを起動する場合、固定子に設けた励
磁コイルに生じる誘起電圧を位置検出に用いている。し
かし、誘起電圧は回転速度に比例するため、回転子が所
定値以上の回転速度に達しないと、所定の誘起電圧が発
生せず、回転子の位置を検出できない。それで、所定値
の回転速度までは、外部の励磁回路で起動する方法や、
起動時に励磁コイルに高周波の電流を流して回転子を振
動させ、所定の誘起電圧を発生させて回転子の位置を検
出する方法が開示されている(例えば、特開平4−18
3252号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は、所定の誘起電圧が発生するまでは、位置検出回路が
機能しないため、起動時間が長くなるという問題があっ
た。本発明は、簡単な構成で短時間で起動できるセンサ
レスモータの起動回路および起動方法を提供することを
目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、永久磁石を有する回転子と、前記回転子
を回転させるための回転磁界を発生する複数相の励磁コ
イルを有する固定子とからなる回転検出器を有しないセ
ンサレスモータの起動装置において、前記励磁コイルの
励磁電圧を発生するパワー回路と、前記励磁コイルの誘
起電圧を検出する誘起電圧検出器と、前記誘起電圧検出
器の出力を積分する積分器と、前記積分器の出力と速度
指令とを乗算する乗算器と、前記励磁コイルを前記パワ
ー回路を介して励磁する励磁電流通電信号と前記積分器
をリセットするリセット信号とを発生し、かつ前記積分
器の出力と前記励磁電流通電信号とを切り替える切替信
号を発生するパルスシーケンス回路と、前記積分器の出
力と前記励磁電流通電信号とを切り替える切り替え回路
とを備えたものである。また、永久磁石を有する回転子
と、前記回転子を回転させるための回転磁界を発生する
励磁コイルを有する固定子とからなる回転検出器を有し
ないセンサレスモータの起動方法において、前記励磁コ
イルの励磁電圧を発生するパワー回路と、前記励磁コイ
ルの誘起電圧を検出する誘起電圧検出器と、前記誘起電
圧検出器の出力を積分する積分器と、前記積分器の出力
と速度指令とを乗算する乗算器と、前記励磁コイルに励
磁電流通電信号と前記積分器をリセットするリセット信
号とを発生し、かつ前記積分器の出力と前記励磁電流通
電信号とを切り替える切替信号を発生するパルスシーケ
ンス回路と、前記積分器の出力と前記励磁電流通電信号
とを切り替える切り替え回路とを備え、前記パルスシー
ケンス回路から励磁電流通電信号を前記切替回路を介し
て複数相のうちの1相の前記乗算器に入力して励磁電圧
指令信号を前記パワー回路に出力し、1相の前記励磁コ
イルを励磁して前記回転子の磁極位置を決めたあと、他
の1相の励磁コイルの誘起電圧を積分する前記積分器を
リセットし、次に前記他の1相の前記励磁コイルを励磁
して前記回転子の磁極位置を決めたあと、前記1相の励
磁コイルの誘起電圧を積分する前記積分器をリセット
し、順次他の1相の励磁コイルを励磁した後、前記次の
励磁コイルの誘起電圧を積分する積分器を順次リセット
した後、前記切り替え回路により前記乗算器の入力を前
記パルスシーケンス回路の出力から前記積分器の出力に
切り替える方法である。
【0005】
【作用】上記手段により、パルスシーケンス回路で発生
させるパルスのタイミングにしたがって各励磁コイルの
誘起電圧の積分値を初期化する。この状態で、回転子の
任意の停止位置から最大で回転子が1回転を極数で割っ
た角度だけ回転して磁極位置が決定する。回転子の正確
な磁極位置を決定した後、その状態から直ちに指令速度
で回転するので、起動時間を大幅に短縮することができ
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。図1は本発明の実施例の起動回路を示すブロック
図、図2は2相6極のセンサレスモータの正断面図であ
る。図において、1は永久磁石を有する回転子、2A,
2Bは固定子に設けた励磁コイルである。3は励磁コイ
ル2A,2BにそれぞれA相およびB相の励磁電流を供
給するパワー回路、4A,4Bはパワー回路3にA相お
よびB相励磁指令信号α、βを出力する乗算器、5は切
り換え回路、6は起動回路のタイミングを決めるパルス
を発生するパルスシーケンス回路、7A,7Bは励磁コ
イル2A,2Bの誘起電圧を検出する誘起電圧検出器、
8A,8Bは誘起電圧を積分する積分器、9は誘起電圧
から回転子の回転速度を検出する速度検出器、10は速
度指令を増幅する速度アンプである。ここで起動回路の
動作を説明する。永久磁石を有する回転子1は、A相,
B相の励磁コイル2A,2Bに電気角で90度位相の異
なる電流を流すことによって回転駆動される。励磁コイ
ル2A,2Bに発生する誘起電圧は、図3に示すよう
に、90度位相の異なる波形となるが、回転子1の磁極
位置は誘起電圧を積分器8A,8Bによって積分するこ
とによって磁極位置信号が得られる。この磁極位置信号
と速度指令信号を乗算器4A,4B乗算して得られる励
磁指令信号α、βに基づいてパワー回路3から駆動電流
を流すことにより、回転子1は指令速度で回転する。と
ころで、起動前では回転子1が任意の位置に停止してい
るため、そのままの状態で起動すると、図4に示すよう
に、磁極位置信号が積分開始のタイミングによってバイ
アスCA .CB が生じ、正確な磁極位置を示さない。そ
れで、図6に示すタイミングチャートのように、パルス
シーケンス回路6で発生させるパルスのタイミングにし
たがって誘起電圧の積分値を初期化して、正確な磁極位
置を決定する。
【0007】すなわち、まず、図6(a)に示すよう
に、励磁電流通電信号を乗算器4Aに出力してA相励磁
コイル2Aのみ励磁すると、回転子1は任意に停止して
いた最初の磁極位置から、図2(a)に示す位置に回転
して停止する。この状態で、B相励磁コイルBに鎖交す
る磁束は零であるので、図(b)に示すリセット信号に
より、B相励磁コイル2Bに接続されたの積分器8Bを
リセットする。これで任意の位置から回転したことによ
って生じるB相励磁コイル2Bの誘起電圧の積分値のバ
イアスCB は零となる。つぎに、図6(c)に示す励磁
電流通電信号を乗算器4Bに出力して、B相励磁コイル
2Bのみを励磁すると、回転子1は図2(b)に示す位
置で停止する。このとき、A相励磁コイル2Aの鎖交磁
束は零なので、図6(d)に示すリセット信号により、
A相コイル2Aに接続された積分器8Aをリセットす
る。これで最初の磁極位置から回転したことによって生
じるA相励磁コイルの積分値のバイアスCA は零とな
る。この状態から起動すると、図5に示すように、磁極
位置信号はバイアスのない、正確な磁極位置を示す波形
となる。この状態で、図6(e)に示す切り替え信号に
より、通電回路を切り換え回路5によってパルスシーケ
ンス回路6から積分器8A,8Bの出力に切り換え、磁
極位置信号と速度指令信号とを乗算器4A,4Bに入力
し、励磁指令信号α、βをパワー回路3に与えて回転子
1を起動し、指令速度で回転する。上記シーケンスにし
たがって、モータを起動することにより、例えば6極の
場合は、図2(a)に示した起動前の回転子の停止位置
から図2(b)に示した位置までの回転角、すなわち回
転子1が最大、1回転を極数で割った角度である1/6
回転すれば、正確な磁極位置が決定する。この状態から
指令速度で起動する。したがって、従来の起動方法で起
動する場合、回転子が数10回転後に所定の回転速度に
なるのに比べて、本発明の起動方法によれば、1回転以
下で所定の回転速度になるので、起動時間は大幅に短縮
することになる。なお、上記実施例では2相6極のセン
サレスモータの場合について説明したが、相数および極
数に限定されるものではない。
【0008】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、パ
ルスシーケンス回路により励磁コイルを励磁して回転子
の磁極位置を決めた後、速度指令と積分器とから乗算器
によって出力される励磁電圧指令をセンサレスモータの
パワー回路に入力して起動するので、速度指令で回転す
るまで1回転以下の初期化時間となり、構成が簡単で、
極めて短時間で起動ができるセンサレスモータの起動回
路および起動方法を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施例の回転子の磁極位置を示す正
断面図である。
【図3】 励磁コイルの誘起電圧波形を示すグラフであ
る。
【図4】 リセット前の積分器の出力波形を示すグラフ
である。
【図5】 リセット後の積分器の出力波形を示すグラフ
である。
【図6】 パルスシーケンス回路のタイミングチャート
である。
【符号の説明】
1 回転子、2A,2B 励磁コイル、3 パワー回
路、4A,4B 乗算器、5 切り替え回路、6 パル
スシーケンス回路、7A,7B 誘起電圧検出器、8
A,8B 積分器、9 速度検出器、10 速度アンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅沼 毅 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1 号 株式会社 安川電機内 審査官 片岡 弘之 (56)参考文献 特開 昭55−160908(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/00 - 6/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を有する回転子と、前記回転子
    を回転させるための回転磁界を発生する複数相の励磁コ
    イルを有する固定子とからなる回転検出器を有しないセ
    ンサレスモータの起動装置において、前記励磁コイルの
    励磁電圧を発生するパワー回路と、前記励磁コイルの誘
    起電圧を検出する誘起電圧検出器と、前記誘起電圧検出
    器の出力を積分する積分器と、前記積分器の出力と速度
    指令とを乗算する乗算器と、前記励磁コイルを前記パワ
    ー回路を介して励磁する励磁電流通電信号と前記積分器
    をリセットするリセット信号とを発生し、かつ前記積分
    器の出力と前記励磁電流通電信号とを切り替える切替信
    号を発生するパルスシーケンス回路と、前記積分器の出
    力と前記励磁電流通電信号とを切り替える切り替え回路
    とを備えたことを特徴とするセンサレスモータの起動装
    置。
  2. 【請求項2】 永久磁石を有する回転子と、前記回転子
    を回転させるための回転磁界を発生する励磁コイルを有
    する固定子とからなる回転検出器を有しないセンサレス
    モータの起動方法において、前記励磁コイルの励磁電圧
    を発生するパワー回路と、前記励磁コイルの誘起電圧を
    検出する誘起電圧検出器と、前記誘起電圧検出器の出力
    を積分する積分器と、前記積分器の出力と速度指令とを
    乗算する乗算器と、前記励磁コイルに励磁電流通電信号
    と前記積分器をリセットするリセット信号とを発生し、
    かつ前記積分器の出力と前記励磁電流通電信号とを切り
    替える切替信号を発生するパルスシーケンス回路と、前
    記積分器の出力と前記励磁電流通電信号とを切り替える
    切り替え回路とを備え、前記パルスシーケンス回路から
    励磁電流通電信号を前記切替回路を介して複数相のうち
    の1相の前記乗算器に入力して励磁電圧指令信号を前記
    パワー回路に出力し、1相の前記励磁コイルを励磁して
    前記回転子の磁極位置を決めたあと、他の1相の励磁コ
    イルの誘起電圧を積分する前記積分器をリセットし、次
    に前記他の1相の前記励磁コイルを励磁して前記回転子
    の磁極位置を決めたあと、前記1相の励磁コイルの誘起
    電圧を積分する前記積分器をリセットし、順次他の1相
    の励磁コイルを励磁した後、前記次の励磁コイルの誘起
    電圧を積分する積分器を順次リセットした後、前記切り
    替え回路により前記乗算器の入力を前記パルスシーケン
    ス回路の出力から前記積分器の出力に切り替えることを
    特徴とするセンサレスモータの起動方法。
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EP1267479A1 (fr) * 2001-06-15 2002-12-18 Saia-Burgess Murten AG Moteur à courant continu sans collecteur, procédé de demarrage et utilisation de celui-ci
JP2015133853A (ja) * 2014-01-14 2015-07-23 株式会社Ihi センサレスモータ装置

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