JPH11146683A - 多相モータの駆動装置 - Google Patents

多相モータの駆動装置

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JPH11146683A
JPH11146683A JP9307553A JP30755397A JPH11146683A JP H11146683 A JPH11146683 A JP H11146683A JP 9307553 A JP9307553 A JP 9307553A JP 30755397 A JP30755397 A JP 30755397A JP H11146683 A JPH11146683 A JP H11146683A
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motor
phase
signal
pulse signal
signal processing
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JP9307553A
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English (en)
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Shigeru Furuki
茂 古木
Takayuki Sugawara
孝幸 菅原
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の三相モータを駆動するには、モータ内
に相数に応じた3つのホール素子を設ける必要があった
ため、コスト的に高価なものとなっていた。 【解決手段】 モータ内に設けた1個の検出手段12か
ら、モータの回転に応じたホール電圧Euが検出され
る。信号処理手段14では、ホール電圧Euに基づい
て、互いに1/3周期の位相差を生じる第2のパルス信
号Evおよび第3のパルス信号Ewを生成する。またモ
ータ駆動回路13は、前記ホール電圧と、第2および第
3の各パルス信号Eu,Ev,Ewのタイミングでコイ
ル電流Iu,Iv,Iwを生成し、これをモータ11の
モータコイル11u,11v,11wに給電する。検出
手段12の数を削減できるため、コストを低減するこが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピーディス
ク装置などに使用される多相モータの駆動装置に係り、
特に部品点数を少なくしてコストダウンを図れる多相モ
ータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の三相モータの駆動装置を
示す構成図である。三相モータ1は、例えば三相DCブ
ラシレスモータなどであり、フロッピーディスク装置な
どに搭載され、ディスクを定速回転させるモータとして
使用される。三相モータには、符号1u0(U相),1
v0(V相),1w0(W相)で示される各相のモータコ
イルが設けられており、各モータコイル1u0,1v0,
1w0の発生トルクが互いに120°の位相差を持つよ
うに配置されている。また、モータコイル1u0,1v
0,1w0に近接する位置には、3つのホール素子2u
0,2v0,2w0が設けられている。三相モータの内部
に設けられたロータマグネットには、N極およびS極が
交互に磁着された駆動用着磁部が設けられ、前記ホール
素子はそれぞれ前記駆動用着磁部に対向する位置に固定
して設けられている。ロータが回転すると、前記3つの
ホール素子から位相が順に120°ずつ相違する磁気検
出信号が得られる。
【0003】各ホール素子2u0,2v0,2w0の出力
電圧(ホール電圧)Eu0,Ev0,Ew0は、入力端子
H1(+),H1(−)、H2(+),H2(−)、H
3(+),H3(−)を介してそれぞれモータドライバ
(モータ駆動回路)3内に入力される。一方、モータド
ライバ3の出力端子Au0,Av0,Aw0は、前記三相
モータのモータコイル1u0,1v0,1w0に接続され
ており、所定のコイル電流Iu0,Iv0,Iw0が給電
されることにより、三相モータが回転駆動される。
【0004】図5は図4の三相モータ駆動回路のタイミ
ングチャートを示し、(A)はホール素子により検出さ
れるホール電圧,(B)はコイル電流である。三相モー
タが回転駆動されると、各ホール素子2u0,2v0,2
w0からは、図5(A)に示すようなホール電圧Eu0,
Ev0,Ew0が検出される。各ホール電圧Eu0,Ev
0,Ew0は、各ホール素子2u0,2v0,2w0の前を
通過する前記ロータマグネットの磁界の向きに応じたパ
ルス信号として検出される。例えば、ホール素子2u0
の前をN極が通過したときにホール電圧Eu0はハイレ
ベル(H)となり、S極が通過するときにはローレベル
(L)として検出される。他のホール電圧Ev0,Ew0
もホール素子2v0,2w0により、上記同様にパルス信
号として検出されるが、各ホール素子2u0,2v0,2
w0の取付け位置の関係により、ホール電圧Eu0,Ev
0,Ew0は互いに1/3周期の位相差(1/3T;12
0°)が生じるものとなっている。
【0005】モータドライバ3では、上記各ホール電圧
Eu0,Ev0,Ew0に基づいて、図2(B)に示すよ
うなコイル電流Iu0,Iv0,Iw0が生成される。コ
イル電流Iu0,Iv0,Iw0はパルス電流であり、上
記ホール電圧Eu0,Ev0,Ew0の立ち上りおよび立
ち下がりのタイミングに合わせて生成される。また三相
モータが定速回転している場合には、ホール電圧Eu
0,Ev0,Ew0の周期は一定となるため、コイル電流
Iu0,Iv0,Iw0のパルス幅も均等なものとなる。
そして、このようなコイル電流Iu0,Iv0,Iw0が
給電されることにより、三相モータは全回転角度に渡っ
てリップルの少ない安定したトルクを発生できるように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の三
相モータの駆動回路では、以下に示すような問題があ
る。第1の問題は、上記三相モータの駆動回路では、相
数に合せた3つのホール素子を必要とするため、部品点
数の面から全体のコストが高騰するという点にある。第
2には、三個のホール素子を三相モータ内に収納すると
三相モータ全体の寸法が大きくなるため、三相モータ自
体の小型化の妨げとなるという問題がある。
【0007】さらに、三個のホール素子は、三相モータ
内にそれぞれ所定の取付け角度で配置されるが、この取
付け角度に誤差が生じると各ホール電圧Eu0,Ev0,
Ew0のタイミングに誤差が生じる。また、コイル電流
Iu0,Iv0,Iw0は、各ホール電圧Eu0,Ev0,
Ew0の立ち上り及び立ち下がりをトリガ信号とし生成
されるため、各コイル電流Iu0,Iv0,Iw0にもタ
イミング的なずれが生じ、三相モータが安定したトルク
で回転することができなくなる。よって、ホール素子の
取付け作業には、高い取付け精度が要求されるため、高
度の組立技術などが必要となり、組立てコストが高騰す
るという第3の問題がある。なお、センサレス駆動なる
ものにより、ホール素子等の検出手段なしに安定して三
相モータを駆動する方法も存在する。しかし、センサレ
ス駆動は逆起電圧検出方式が一般的であるため、モータ
ドライバ回路が複雑で高価なものになるという欠点があ
る。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、部品点数を少なくしてコストダウン化を図
った多相モータの駆動回路を提供することを目的として
いる。
【0009】また本発明は、モータ自体を小型化できる
とともに、その組立て作業が容易となる多相モータの駆
動回路を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の多相モータの駆
動装置は、複数のモータコイルを有する多相モータと、
この多相モータ内に設けられてロータの回転位相に対応
した検出信号を発生させる検出手段と、前記検出信号に
基づいて異なる位相の駆動信号を生成する信号処理手段
と、前記信号処理手段で生成された異なる位相の駆動信
号に基づいて各モータコイルに位相の相違する駆動電力
を順に与えるモータ駆動回路と、が設けられていること
を特徴とするものである。
【0011】前記多相モータでは、ステータ側に前記モ
ータコイルが、ロータ側に前記モータコイルに対向する
所定極数の駆動用着磁部を有するマグネットが設けら
れ、前記検出手段は、前記駆動用着磁部に対向する位置
に固定された磁気検出素子である。
【0012】本発明のモータは、三相モータまたは二相
モータなどであり、モータ内に設けられた検出手段はホ
ール素子などの磁気検出素子である。モータ内に設けら
れた1個のホール素子などで検出された検出信号を基準
として、これと位相が相違する駆動信号が生成され、モ
ータ駆動回路ではこれらを基に各ロータコイルに駆動電
力(コイル電流)が与えられる。よって、ホール素子な
どの検出手段の数を低減でき、モータの小型化が図れる
とともに、部品点数が削減されコストを抑えることが可
能となる。さらにホール素子間の互いの取り付け角度等
を考慮する必要がなく、容易に取り付けることが可能と
なる。よって、組立てコストも安価とすることができ、
また作業効率の改善も可能となる。
【0013】また本発明の信号処理手段では、検出手段
で検出された検出信号の半周期以上を計測し、この計測
位相に基づいて異なる位相の駆動信号が生成される。
【0014】本発明では、駆動信号が検出信号の半周期
に基づいて生成されるため、1周期を測定する場合に比
べ、迅速なパルス制御を行なうことができる。また、互
いの位相差を電気回路の精度に応じて互いに高精度に設
定することができるため、常にトルクの安定した定速回
転を実現することが可能となる。
【0015】また、本発明では、モータコイルがロータ
側に設けられているものであっても、このロータの回転
位相に応じた検出信号を得ることにより、モータ駆動が
可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明における多相モータの駆
動装置の実施の形態を示す構成図である。図1に示す多
相モータの駆動装置は、三相モータ11,検出手段1
2,モータ駆動回路13および信号処理手段14などか
ら構成されている。図1に示す三相モータ11は、例え
ば三相DCブラシレスモータである。すなわち、円盤状
のロータが回転自在に軸支されており、ロータの外周部
に設けられたロータマグネットに、N極およびS極が、
回転方向に向けて交互に一定のピッチで磁着されて駆動
用着磁部が形成された、いわゆるアウターロータ型であ
る。
【0017】図1に示す符号11u(U相),11v
(V相)および11w(W相)は、三相モータ内に巻回
された各相のモータコイルを示し、所定の駆動電力(コ
イル電流)Iu,Iv,Iwが給電される。このモータ
コイルはステータ側に設けられ、前記ロータ側の駆動用
着磁部は各モータコイルに対向する。三相モータ11に
は、検出手段12が設けられている。この検出手段は、
例えばホール素子などの磁気検出素子であり、ステータ
側において、周回する駆動用着磁部の磁極を検知できる
位置に固定されている。この実施の形態での三相モータ
11では、検出手段12が1個のみ設けられている。よ
って、従来の三相モータに比べ、部品点数が削減され、
コストダウンが推進されるとともに小型化できる。
【0018】検出手段12は、ロータマグネットの駆動
用着磁部のN極又はS極の磁界の方向に応じたホール電
圧Euを出力する。例えば、N極に対向している場合に
はハイレベル(H)を出力し、S極に対向しているとき
にはローレベル(L)のホール電圧Euを出力する。ま
た、符号13はモータ駆動回路であり、通常の三相モー
タ用のドライバ回路をそのまま使用することが可能であ
る。
【0019】符号14は論理回路などから構成された信
号処理手段を示している。検出手段12の検出信号であ
るホール電圧Euは、モータ駆動回路13の入力端子H
1(+),H1(−)に入力されるとともに、波形整形
手段15にて波形整形され、第1のパルス信号Eu′と
して前記信号処理手段14に入力される。信号処理手段
14では、波形整形された第1のパルス信号Eu′に基
づいて、互いに位相の相違する駆動信号として所定の第
2のパルス信号Evおよび第3のパルス信号Ewを生成
する。
【0020】信号処理手段14で生成された第2のパル
ス信号Evおよび第3のパルス信号Ewは、それぞれモ
ータ駆動回路13の入力端子H2(+)およびH3
(+)に入力される。なお、他方の入力端子H2(−)
およびH3(−)は、リファレンス電圧Vrefが印加さ
れており、所定の電圧レベルに固定されている。なお、
このリファレンス電圧Vrefは、第2のパルス信号Ev
および第3のパルス信号Ewとの差動を得るためのコン
パレータの基準電圧として使用される。上記のように構
成される多相モータの駆動回路の動作を説明する。
【0021】図2は定常回転時におけるタイミングチャ
ートを示し、(A)はホール素子および信号処理手段の
出力電圧,(B)はモータ駆動回路から出力される駆動
用のコイル電流、図3は起動時におけるタイミングチャ
ートを示し、(A)はホール素子および信号処理手段の
出力電圧,(B)は駆動用のコイル電流である。
【0022】(定常回転モード)図2(A)に示すよう
に、三相モータ11が定常回転されている場合には、検
出手段12が駆動用着磁部の磁極を検知することにより
得られるホール電圧(検出信号)Euは一定の周波数お
よび周期である。このホール電圧Euはモータ駆動回路
13に入力されるとともに、波形整形手段15によって
波形整形され第1のパルス信号Eu′となる。波形整形
後の第1のパルス信号Eu′は、信号処理手段14に入
力される。信号処理手段14では、第2のパルス信号
(第2の駆動信号)Evおよび第3のパルス信号(第3
の駆動信号)Ewを生成し、モータ駆動回路13に出力
する。
【0023】ここでホール電圧Eu,第1のパルス信号
Eu′、第2のパルス信号Evおよび第3のパルス信号
Ewの関係は図2(A)に示される。信号処理手段14
において、第2のパルス信号Evおよび第3のパルス信
号Ewは、第1のパルス信号Eu′に基づいて生成され
る。三相モータ11では、コイル電流Iu,Iv,Iw
は互いに1/3周期(120°に相当)の位相差をもつ
ことが必要である。よって第1,第2および第3のパル
ス信号Eu′,Ev,Ewはそれぞれ互いに1/3周期
ずつの位相差をもつように生成される。
【0024】第1のパルス信号Eu′は符号の位置で
立ち上り、符号の位置で立ち下がっているため、第2
のパルス信号Evは、符号から1/3周期ずれた符号
の位置で立ち上がるように生成される。同様に第3の
パルス信号Ewは、符号から2/3周期ずれた符号
の位置(符号からさらに1/3周期ずれた符号の位
置)で立ち上がるように生成される。
【0025】例えば信号処理手段14では、第1のパル
ス信号Eu′がハイレベル(以下、H信号という)の時
間に相当する半周期分の時間T1を計測し、これを3等
分した時間(1/3・T1)を求める。そして、符号
で示される第1のパルス信号Eu′の立ち下がりから1
/3・T1時間経過後の符号の位置で第3のパルス信
号Ewを立ち上げる。次に、さらに符号の位置から1
/3・T1時間経過後の符号の位置で第2のパルス信
号Evを立ち下げる。
【0026】また信号処理手段14では、第1のパルス
信号Eu′の半周期分の時間T1の計測に続いて、次の
半周期であるローレベル(以下、L信号という)の時間
T2の計測を行ない、その1/3の時間(1/3・T
2)を求める。そして、上記同様に符号′で示される
第1のパルス信号Eu′の立ち上がりから、1/3・T
2時間経過後の符号′の位置で第3のパルス信号Ew
を立ち下げる。次に、さらに符号′の位置から1/3
・T2時間経過後の符号′の位置で第2のパルス信号
Evを立ち上げる。信号処理手段14では、第1のパル
ス信号Eu′を基準として上記一連の信号処理を継続し
て行なうことにより、互いに1/3周期ずつの位相差を
有する第2パルス信号Evおよび第3のパルス信号Ew
が生成される。
【0027】このようにして生成された第2パルス信号
Evおよび第3のパルス信号Ewは、検出手段12から
直接出力された第1のパルス電圧Eu′とともにモータ
駆動回路13に入力される。モータ駆動回路13では、
コイル電流Iu,Iv,Iwが上記第1のパルス信号E
u′、第2パルス信号Evおよび第3のパルス信号Ew
のH信号およびL信号の組み合わせに基づいて出力され
る。
【0028】図2(A),(B)に示す1周期(T1+
T2)に対する各パルス信号Eu′,Ev,EwのH信
号およびL信号の組み合わせ、およびこれに対するコイ
ル電流Iu,Iv,Iwの出力は、以下の表1に示す通
りである。
【0029】
【表1】
【0030】表1の(1)(符号−間)に示すよう
に、第1のパルス信号Eu′がH,第2のパルス信号E
vがL,第3のパルス信号EwがH(この場合をEx=
〔H,L,H〕という、以下同様)である場合には、モ
ータ駆動回路13からIu=+向きの電流、Iv=−向
きの電流,およびIw=0(この場合をIx=『+,
−,0』という、以下同様)の各コイル電流が出力され
る。また、(1)の状態から(2)の状態(符号−
間)であるEx=〔H,L,L〕に切り変わると、モー
タ駆動回路13はIx=『+,0,−』の各コイル電流
を出力する。
【0031】すなわち、第1,第2および第3のパルス
信号Eu′,Ev,Ewは、上表の(1)→(2)→
(3)→(4)→(5)→(6)→(1)→(2)……
の順序で規則的に切り換わる。よって、モータ駆動回路
13は、この規則通りの切り換えに応じて上表に掲げる
極性に対応する各コイル電流Iu,Iv,Iwを出力す
るものとなっている。よって、三相モータ11の各モー
タコイル11u(U相),11v(V相)および11w
(W相)には、常に図2(B)に示すような規則正しい
位相差を持つコイル電流Iu,Iv,Iwを給電するこ
とができる。よって、三相モータ11の定速回転を維持
することが可能となる。
【0032】(起動時モード)起動時にはロータは回転
していないため、検出手段12に対向しているロータマ
グネットの磁極に応じて得られるホール電圧Euを波形
整形した信号Eu′はH信号またはL信号のどちらかの
状態にある。信号処理手段14では、駆動しようとする
三相モータ11の特性に合せて、予め図3に示すような
パターンのパルスの切換えが行われ、このパルスがモー
タ駆動回路13に与えられる。
【0033】図3に示すt1,t2,t3,t4は予め
設定されたものであり、起動指令が出されたら、第1の
パルス信号Eu′が例えばH信号のとき、第2のパルス
信号EvをL信号、第3のパルス信号EwをH信号とし
て出力し、t1,t2が経過したときに、それぞれのパ
ルス信号を切換える。すなわち前記表1の(1)〜
(3)の組合わせのコイル電流が与えられることにな
り、いずれかの時点でモータが始動するので、ロータマ
グネットの磁極に対応して第1のパルス信号Eu′はL
信号に切換わる。その後さらに前記t1とt2よりも短
い時間t3とt4でパルス信号を切換え、前記表1の
(4)〜(6)のコイル電流を与えることらより回転が
加速される。回転し始め、検出手段12から半周期以上
のホール電圧Euが得られた後は、ホール電圧Euを波
形整形して求められた第1のパルス信号Eu′の半周期
分の時間計測に基づいて、第2のパルス信号Evと第3
のパルス信号Ewを生成して、通常の回転制御動作に移
行する。
【0034】なお、停止時の第1のパルス信号Eu′が
L信号のときは、前記表1の(4)〜(6)のコイル電
流を与えるように第2のパルス信号Ev、第3のパルス
信号Ewの極性を設定し、t1,t2のタイミングでそ
れぞれのパルス信号を切換える。モータ始動後さらに
(1)〜(3)のコイル電流を与えるようにt1,t2
よりも短い時間t3,t4でそれぞれのパルス信号を切
換えることで回転が加速される。以下同様にして通常の
回転制御動作に移行する。また、本発明では三相モータ
に2個のホール素子などの検知手段を設け、ホール素子
から2通りの検出信号を得て、残りの信号のみを信号処
理手段で生成してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、多相モー
タに取り付ける検出手段を減らすことができ部品点数を
削減できる。また市販のモータ駆動回路を使用すること
ができるため、部品を共通化することができ、コストダ
ウンが図れる。
【0036】さらに、多相モータ内に最少の検出手段を
収納すればよいため、モータ自体の小型化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における多相モータの駆動装置を示す構
成図、
【図2】定常回転時におけるタイミングチャートを示
し、(A)はホール素子および信号処理手段の出力電
圧,(B)はモータドライバのコイル電流、
【図3】起動時におけるタイミングチャートを示し、
(A)はホール素子および信号処理手段の出力電圧,
(B)はコイル電流、
【図4】従来の三相モータの駆動装置を示す構成図、
【図5】図4のタイミングチャートを示し、(A)はホ
ール電圧信号処理手段の出力電圧,(B)はコイル電
流、
【符号の説明】
11 三相モータ 11u モータコイル(U相) 11v モータコイル(V相) 11w モータコイル(W相) 12 検出手段(ホール素子) 13 モータ駆動回路 14 信号処理手段 15 波形整形手段 Eu ホール電圧(検出信号) Eu′第1のパルス信号 Ev 第2のパルス信号(駆動信号) Ew 第3のパルス信号(駆動信号) Iu,Iv,Iw コイル電流(駆動電力)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のモータコイルを有する多相モータ
    と、この多相モータ内に設けられてロータの回転位相に
    対応した検出信号を発生させる検出手段と、前記検出信
    号に基づいて異なる位相の駆動信号を生成する信号処理
    手段と、前記信号処理手段で生成された異なる位相の駆
    動信号に基づいて各モータコイルに位相の相違する駆動
    電力を順に与えるモータ駆動回路と、が設けられている
    ことを特徴とする多相モータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 多相モータでは、ステータ側に前記モー
    タコイルが、ロータ側に前記モータコイルに対向する所
    定極数の駆動用着磁部を有するマグネットが設けられ、
    前記検出手段は、前記駆動用着磁部に対向する位置に固
    定された磁気検出素子である請求項1記載の多相モータ
    の駆動装置。
  3. 【請求項3】 信号処理手段では、検出手段で検出され
    た検出信号の半周期以上を計測し、この計測位相に基づ
    いて異なる位相の駆動信号が生成される請求項1または
    2記載の多相モータの駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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