JPH10155060A

JPH10155060A - 画像読取装置

Info

Publication number: JPH10155060A
Application number: JP8325865A
Authority: JP
Inventors: Kenji Yoshinaga; 憲治吉永
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1996-11-22
Filing date: 1996-11-22
Publication date: 1998-06-09

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】装置本体の電源状況や動作状況を確認識別可
能とし、低コストで且つ外装外部に至る表示光路を簡単
に確保できる構成の画像読取装置を提供する。【解決手段】センサユニット３１は透明材料から成る
原稿台１１の下方にあり、ＣＣＤラインセンサ１２と複
数のＬＥＤを併設させたＬＥＤアレイ１３とレンズアレ
イ１４を一体的に構成されており、ＬＥＤアレイ１３の
照明光を原稿台１１を通して原稿台１１上の原稿１０に
照射し、その反射光を再び原稿台１１を介してレンズア
レイ１４によってＣＣＤラインセンサ１２上に結像して
光電変換する。このセンサユニット３１を原稿１０に対
して一体的に走査することによって画像情報を読み取
る。走査レール３２はセンサユニット３１の軸受部３４
に挿通され、センサユニット３１が走査移動する際の姿
勢維持と方向案内をする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に結像され
た画像に対して光電変換手段を相対的に走査させて画像
情報を電気信号として読み取る画像読取装置に関する。
また、応用機器として反射原稿用もしくは透過原稿用の
イメージスキャナ、或いは複写機やファクシミリの画像
読取部に適用できる。

【０００２】

【従来の技術】従来、画像読取装置は読み取るべき原稿
を照明する光源にハロゲンランプや蛍光灯などが使用さ
れている。一般に電源から電力を供給される装置は、電
源のオン・オフを識別するためのパイロットランプが備
えられている。従来の画像読取装置も同様にパイロット
ランプを備えていると共に、発光手段でもある原稿照明
用光源を有している。しかし、この光源は比較的消費電
力が大きく、発熱も多いので装置本体のパイロットラン
プの代替手段としてスタンバイ時等に点灯することは現
実的に不可能であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年、消費電力がかな
り小さく発熱量も少ないＬＥＤ素子を原稿照明用の光源
とする画像読取装置が開発されているが、未だこのよう
な発光手段を用いてパイロットランプなどの電源状況や
動作状況を確認識別する具体的構成の提案は成されてい
なかった。また、別途パイロットランプを設けるために
その分のコスト高は避けられなかった。

【０００４】また、パイロットランプの代替として外装
外部に至る表示光路を確保するためには、単に従来の装
置構成で照明光源を点灯させるだけでは原稿台上の原稿
等が遮蔽する位置にあるのでその確保が難しかった。

【０００５】本発明の目的は、ＬＥＤ素子などに代表さ
れる消費電力と発熱の小さい発光素子を原稿照明手段に
用いた原稿読取装置において、上記発光素子の射出光を
用いて装置本体の電源状況や動作状況を確認識別可能と
し、低コストで且つ外装外部に至る表示光路を簡単に確
保できる構成の画像読取装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本願の請求項１記載の発
明は、原稿を照明する照明光を供給する照明手段と、該
照明手段を原稿照明可能な位置から逸脱する位置まで移
動し得る移動手段と、上記照明手段が原稿照明可能な位
置から逸脱する位置にて発光する光を装置本体の外部へ
導く導光手段とで構成される。

【０００７】この構成により、画像読み取りのために原
稿上を照明手段が走査すると共に、スタンバイ状態の
時、照明手段の位置関係で操作者が光の点灯を認識する
ことができる。

【０００８】また、請求項２記載の発明は、原稿の相対
的走査移動方向に直交する方向を線状に照明可能であっ
て、線状に照射する長さが原稿の相対的走査移動方向に
直交する方向の原稿幅よりも長くなるように構成された
照明手段と、上記原稿の相対的走査移動方向に直交する
方向の原稿照明領域より逸脱した上記照明手段の照明光
を装置本体の外部へ導く導光手段とで構成される。

【０００９】この構成により、スタンバイ状態の時、操
作者がその光を認識することができる。

【００１０】更に、請求項３記載の発明は、原稿を載置
し、板状透明材料から成る原稿載置台と、原稿載置台に
関して装置内部側に配設され、上記原稿載置台を通して
原稿に照明光を照射する照明手段と、該照明手段が供給
した光であって上記原稿載置台の端面から漏出する光を
装置本体の外部へ導く導光手段とから構成されている。

【００１１】この構成により、装置本体がスタンバイ
時、画像走査時いずれにおいてもＬＥＤアレイが点灯す
ると、導光板の光射出面から操作者がその光を認識する
ことができる。

【００１２】また、さらに請求項４記載の発明は、原稿
載置台に関して照明手段の反対側の原稿載置台面上にあ
って、原稿の読み取り可能範囲域外に配置され、原稿載
置台の材料内部で全反射する光の一部を反射可能とする
光反射部材から構成されている。

【００１３】この構成により、光反射部材の裏面が光を
反射し易くなっているので、全反射光と通常の反射光が
合算され、その近辺の前面端面からの漏出光は比較的明
るくなる。

【００１４】そして、請求項５記載の発明によれば、照
明手段がＬＥＤ素子からなるものであり、また、請求項
６記載の発明によれば、照明手段が複数のＬＥＤ素子を
併設した構成であって、複数のＬＥＤ素子のうち、一部
のみを点滅可能とするＬＥＤ駆動手段を有するものであ
り、さらに請求項７記載の発明によれば、光源もしくは
照明手段の供給電力を可変可能にしたものである。

【００１５】そして、これらの構成によれば、消費電力
と発熱を一層低減することができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】図１は本発明の第１の実施の形態
を示す図である。原稿台１１は、ガラス等の透明材料か
ら成り、その上面の領域内で原稿１０を載置するもので
ある。センサユニット３１は、原稿台１１の下方に設置
され、ＣＣＤラインセンサ１２と複数のＬＥＤを併設さ
せたＬＥＤアレイ１３とレンズアレイ１４を一体的に構
成したものであり、ＬＥＤアレイ１３の照明光を原稿台
１１を通して原稿台１１上の原稿１０に照射し、その反
射光を再び原稿台１１を介してレンズアレイ１４によっ
てＣＣＤラインセンサ１２上に結像して光電変換するも
のである。該センサユニット３１を原稿１０に対して一
体的に走査することによって画像情報を読み取ることが
できる。

【００１７】走査レール３２は棒材で構成され、センサ
ユニット３１の長手方向に直交する方向に延び、装置本
体に固定されている。走査レール３２はセンサユニット
３１の軸受部３４に挿通され、センサユニット３１が走
査移動する際の姿勢維持と方向案内をする。

【００１８】ベルト３６は、その一端がモータ４１に結
合した駆動プーリ４２に巻き掛けられており、他端は固
定位置にある回転自在のアイドラプーリ（不図示）に巻
き掛けられ、その途中の一箇所の部位３６ａがセンサユ
ニット３１の固定部３８と結合している。この構成によ
ってモータ４１が駆動することによってセンサユニット
３１が原稿１０を走査移動することができる。

【００１９】センサユニット３１は、原稿台１１の直下
の領域から手前方向に突出した領域まで移動可能であっ
て、図中に示すセンサユニット３１の位置はこの領域内
にあって画像読み取り開始前の待機位置である。

【００２０】外装５０の上面５１には開口部５２が設け
られ、透明材料から成る透過部材５３が嵌め込まれてい
る。開口部５２の位置は、センサユニット３１が上記待
機位置にある時、センサユニット３１内のＬＥＤアレイ
１３が照明光を照射する位置に相当する。装置本体が画
像読み取り動作前のスタンバイ状態の時、この位置関係
でＬＥＤアレイ１３が点灯すれば、操作者は透過部材５
３を介してその点灯光を目視することができ、電源状態
を認識することができる。

【００２１】スタンバイ時にＬＥＤアレイ１３はアレイ
上の全てのＬＥＤを点灯する必要はない。ＬＥＤアレイ
１３は駆動回路構成を１個もしくは部分領域のいくつか
のＬＥＤだけを点灯させ得るような構成とし、スタンバ
イ時はその部分的なＬＥＤのみを点灯させれば消費電力
を節約することができる。また、スタンバイ時は原稿照
明ほど照度を必要としないので、一部の点灯するＬＥＤ
の電流値を原稿照明時より低減すればさらに消費電力を
節約できる。

【００２２】図２は本発明の第２の実施の形態を示す図
である。第１搬送ローラ６１と第１従動ローラ６２との
ローラ対はそのニップ部にシート原稿６０を挟み、回転
することでシート原稿６０をＡ方向に搬送する。第１搬
送ローラ６１と第１従動ローラ６２とのローラ対の搬送
方向下流側にはセンサユニット６５が配置されている。
センサユニット６５は前記実施の形態と同様構成である
が、ＬＥＤアレイの並び方向の長さが原稿６０のＢ方向
の幅より長く設定され、センサユニット６５上をシート
原稿６０が通過している途中でも、シート原稿６０より
も上方へその照明光を射出できる領域Ｃを確保してい
る。

【００２３】第２搬送ローラ６３と第２従動ローラ６４
とのローラ対は、さらに上記搬送方向の下流側に配置さ
れ、そのニップ部にシート原稿６０を挟み、回転するこ
とでシート原稿６０をＡ方向に搬送する。前記領域Ｃの
上方には透明光透過材料でできた光ガイド６６が配置さ
れ、センサユニット６５のＣ領域のＬＥＤ射出光を上方
へ導くようになっており、その先端６６ａは外装の外側
に露出している。スタンバイ状態の時、この位置関係で
ＬＥＤアレイ１３が点灯すれば、操作者がその光を認識
することができる。

【００２４】図３は本発明の第３の実施の形態を示す図
である。原稿台１１は板ガラス等の透明材料から成り、
その上面の領域内で原稿１０を載置するものであり、前
面端面１１ａは極めて滑らかな平坦面に仕上げられてお
り、原稿台１１内部で全反射する光を効率よく漏出しや
すいように構成されている。センサユニット３１は、原
稿台１１の下方に設置され、その内部構成は第１の実施
の形態と同様である。

【００２５】上記構成にて画像を走査するためにＬＥＤ
アレイ１３を点灯させると、ＬＥＤアレイ１３の照明光
の大部分は、原稿台１１を通して原稿台１１上の原稿１
０へ照射され、その反射光が再び原稿台１１を介してレ
ンズアレイ１４に至りＣＣＤラインセンサ１２上に結像
するが、照明光の一部分は原稿台１１の内部を全反射し
つつ、前面端面１１ａから漏出する。

【００２６】原稿台１１の前面端面１１ａのほぼ全幅に
渡って対向している導光板７１が配置され、原稿台１１
の前面端面１１ａから漏出する光を受け、その導光入射
面７１ａから内部に取り入れて導光射出面７１ｂから射
出できるように構成されている。導光射出面７１ｂは外
装の外側に露出している。

【００２７】上記構成であると、装置本体がスタンバイ
時であっても、或いは画像走査時においても、センサユ
ニット３１が原稿台１１の直下にあれば、センサユニッ
ト３１内のＬＥＤアレイ１３が点灯することで原稿台１
１の内部の全反射光が生じ、導光板７１の導光射出面７
１ｂから、操作者がその光を認識することができる。

【００２８】図４は本発明の第４の実施の形態を示す図
である。原稿台１１は板ガラス等の透明材料から成り、
その上面の領域内で原稿１０を載置するものであり、前
面端面１１ａは極めて滑らかな平坦面に仕上げられてお
り、原稿台１１内部で全反射する光を効率よく漏出しや
すいように構成されている。

【００２９】原稿載置基準板８１は原稿台１１の端部稜
線に沿って接着固定され、原稿１０の端部を突き当てる
ことで原稿の位置基準として機能するものである。原稿
載置基準板８１の原稿台１１側の面は光を反射しやすい
ような塗装や表面処理等が施されている。

【００３０】原稿台１１の前面端面１１ａで原稿載置基
準板８１が近接する部分域に対向して光ガイド８２が配
置され、原稿台１１の前面端面１１ａから漏出する光を
受け、その光入射面８２ａから内部に取り入れて光射出
面８２ｂから射出できるように構成されている。光射出
面８２ｂは外装の外側に露出している。

【００３１】センサユニット３１は、原稿台１１の下方
に設置され、その内部構成は第１の実施の形態と同様で
あるが、その内部のＬＥＤアレイ１３は原稿載置基準板
８１の直下まで配置され、その射出光は原稿載置基準板
８１に達することが可能である。

【００３２】上記構成であると、装置本体がスタンバイ
時であっても或いは画像走査時においてもセンサユニッ
ト３１が原稿台１１の直下にあれば、センサユニット３
１内のＬＥＤアレイ１３が点灯することで原稿台１１の
内部に全反射光が生じることになる。特に原稿載置基準
板８１が固着された部分は原稿載置基準板８１の裏面が
光を反射し易くなっているので、全反射光と通常の反射
光が合わさり、その近辺の前面端面１１ａからの漏出光
は比較的明るくなる。

【００３３】スタンバイ状態の時、この位置関係でＬＥ
Ｄアレイ１３が点灯すれば、操作者は光ガイド８２の光
射出面８２ｂからその光を認識することができる。

【００３４】

【本発明と実施の形態との対応】本発明の照明手段はＬ
ＥＤアレイ１３に対応する。また、本発明の移動手段
は、走査レール３２、モータ４１、ベルト３６及び駆動
プーリ４２からなる構成と対応する。さらに、本発明の
導光手段は、光ガイド６６または、導光板７１と光ガイ
ド８２に対応する。また、本発明の光反射部材は、原稿
載置基準板８１に対応する。

【００３５】

【発明の効果】本願の各請求項記載の発明によれば、原
稿を照明する照明手段の照明光を用いて装置本体の電源
状況や動作状況を確認識別することが可能となり、スタ
ンバイ時でも消費電力が比較的少ない低コストであり、
且つ外装外部に至る表示光路を簡単に確保できる構成の
画像読取装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態を示す斜視図であ
る。

【図２】本発明の第２の実施の形態を示す斜視図であ
る。

【図３】本発明の第３の実施の形態を示す側面図であ
る。

【図４】本発明の第４の実施の形態を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１０原稿１１原稿台１２ＣＣＤラインセンサ１３ＬＥＤアレイ１４レンズアレイ３１，６５センサユニット３２走査レール３４軸受部３６ベルト４１モータ４２駆動プーリ５０外装５１上面５２開口部５３透過部材６０シート原稿６６，８２光ガイド７１導光板８１原稿載置基準板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】原稿を照明する照明光を供給する照明手
段と、該照明手段を原稿照明可能な位置から逸脱する位置まで
移動し得る移動手段と、上記照明手段が原稿照明可能な位置から逸脱する位置に
て発光する光を装置本体の外部へ導く導光手段と、を有
することを特徴とする画像読取装置。
【請求項２】原稿の相対的走査移動方向に直交する方
向を線状に照明可能であって、線状に照射する長さが原
稿の相対的走査移動方向に直交する方向の原稿幅よりも
長くなるように構成された照明手段と、上記原稿の相対的走査移動方向に直交する方向の原稿照
明領域より逸脱した上記照明手段の照明光を装置本体の
外部へ導く導光手段と、を有することを特徴とする画像
読取装置。
【請求項３】原稿を載置し、板状透明材料から成る原
稿載置台と、原稿載置台に関して装置内部側に配設され、上記原稿載
置台を通して原稿に照明光を照射する照明手段と、該照明手段が供給した光であって上記原稿載置台の端面
から漏出する光を装置本体の外部へ導く導光手段と、を
有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項４】原稿載置台に関して照明手段の反対側
の原稿載置台面上にあって、原稿の読み取り可能範囲域
外に配置され、原稿載置台の材料内部で全反射する光の
一部を反射可能とする光反射部材を有する請求項３記載
の画像読取装置。
【請求項５】照明手段がＬＥＤ素子からなることを特
徴とする請求項１乃至４のうちいずれか１つに記載の画
像読取装置。
【請求項６】照明手段が複数のＬＥＤ素子を併設した
構成であって、複数のＬＥＤ素子のうち、一部のみを点
滅可能とするＬＥＤ駆動手段を有することを特徴とする
請求項１乃至５のうちいずれか１つに記載の画像読取装
置。
【請求項７】光源もしくは照明手段の供給電力を可変
可能にしたことを特徴とする請求項１乃至６のうちいず
れか１つに記載の画像読取装置。