JPH1015405A - 精穀装置 - Google Patents

精穀装置

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JPH1015405A
JPH1015405A JP17918696A JP17918696A JPH1015405A JP H1015405 A JPH1015405 A JP H1015405A JP 17918696 A JP17918696 A JP 17918696A JP 17918696 A JP17918696 A JP 17918696A JP H1015405 A JPH1015405 A JP H1015405A
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JP
Japan
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rotating body
brush
bran removing
grain
bran
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Application number
JP17918696A
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English (en)
Inventor
Ryozo Imanishi
良造 今西
Masahiro Iwashita
正弘 岩下
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体に対する搗精手段の着脱作業を簡略化
する。 【解決手段】 除糠筒T内に回転駆動自在に配置された
回転体Rの外周部に、除糠筒Tの内周面と回転体Rの外
周面との間を移送される穀粒を搗精する搗精手段Bが着
脱自在に設けられた精穀装置において、除糠筒Tの端部
の開口部Oを通じて、搗精手段Bが挿脱自在なように構
成され、搗精手段Bを回転体Rに対して回転体Rの軸芯
方向に移動させることに伴って係脱する係合手段41
c,44cが、回転体R及び搗精手段Bに各別に設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除糠筒内に回転駆
動自在に配置された回転体の外周部に、前記除糠筒の内
周面と前記回転体の外周面との間を移送される穀粒を搗
精する搗精手段が着脱自在に設けられた精穀装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる精穀装置においては、搗精手段の
メンテナンス等のために、搗精手段を回転体から取り外
す必要があるので、搗精手段を回転体の外周部に着脱自
在に設けてある。従来は、ネジ式の締結手段によって、
搗精手段を回転体の外周部に着脱自在に設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、搗精手
段を回転体に対して着脱する際には、従来では、除糠筒
の内周面と回転体の外周面との間の狭い空間で、ボルト
やナットを締め付けたり緩めたりする作業を行うのは非
常に困難であるので、そのような作業を行うときには、
除糠筒及び回転体のうちの少なくとも一方を装置本体か
ら取り外す必要があった。更に、工具を用いて、ボルト
やナットを締め付けたり緩めたりする必要があった。従
って、搗精手段の着脱作業が煩雑であり、改善が望まれ
ていた。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、回転体に対する搗精手段の着脱
作業を簡略化することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、搗精手段を回転体に取り付けるときは、搗
精手段を、除糠筒の端部の開口部を通じて除糠筒内に入
れるとともに、係合手段を係合させるように、搗精手段
を回転体に対してその回転体の軸芯方向に移動させるこ
とにより、搗精手段を回転体に取り付ける。一方、搗精
手段を回転体から取り外すときは、係合手段の係合を解
除するように、搗精手段を回転体に対してその回転体の
軸芯方向に移動させることにより、搗精手段を回転体か
ら取り外すとともに、取り外した搗精手段を、除糠筒の
開口部を通じて除糠筒外に取り出す。従って、回転体に
対する搗精手段の着脱作業を、除糠筒及び回転体を装置
本体から取り外すことなく、又、工具を用いることなく
行うことができるので、従来に比べて簡略化することが
できるようになった。
【0006】ところで、上記従来の装置のように、ネジ
式の締結手段によって、搗精手段を回転体の外周部に着
脱自在に設ける場合、ネジ式の締結手段を構成するボル
トを挿通するためのボルト挿通孔を、搗精手段において
除糠筒の内周面に対向する部分に開ける必要があった。
従って、搗精手段においてボルト挿通孔が開いた部分
は、搗精作用させることができないので、搗精能力を向
上させる面で改善の余地があった。又、穀粒の流れ方
が、ボルト挿通孔の部分で乱れる。従って、搗精手段に
おける搗精作用する搗精作用部分のうちの、ボルト挿通
孔の周りの部分は、他の部分よりも穀粒の当たり方が強
くなるので、偏磨耗するという欠点もあった。
【0007】請求項2に記載の特徴構成によれば、係合
手段が、搗精手段において除糠筒の内周面に対向する部
分以外の部分に設けられているので、搗精手段において
除糠筒の内周面に対向する部分の全体にて搗精作用させ
ることができる。従って、搗精能力を従来に比べて向上
させることができるようになった。又、穀粒の流れ方
が、搗精手段の搗精作用部分の全体にわたって均一とな
るので、搗精手段の搗精作用部分のうちのボルト挿通孔
の周りの部分が偏磨耗するといった従来の欠点も解消す
ることができるようになった。
【0008】請求項3に記載の特徴構成によれば、抜け
止め部材を、除糠筒の開口部を通じて除糠筒内に入れ
て、回転体に螺合連結することにより、搗精手段を抜け
止めするとができる。又、回転体に対する抜け止め部材
の螺合連結を解除して、抜け止め部材を除糠筒の開口部
を通じて除糠筒外に取り出すと、搗精手段を回転体から
取り外すことが可能な状態となる。従って、工具を必要
としたり、除糠筒及び回転体のうちの少なくとも一方を
装置本体から取り外すことを必要としたりして、搗精手
段の着脱作業を複雑化することなく、搗精手段の抜け止
めを行うことができるようになった。
【0009】ところで、搗精手段をブラシにて搗精作用
するように構成した場合は、砥石にて搗精作用するよう
に構成した場合に比べて、ブラシは砥石よりも速く磨耗
するので、搗精手段の着脱の頻度が高くなり、又、ブラ
シが偏磨耗し易い。請求項4に記載の特徴構成によれ
ば、本発明を、ブラシにて搗精作用するように構成した
精穀装置において実施するので、請求項1、2又は3に
記載の特徴構成により得られる効果と同様の効果を得る
上で、一層好適である。
【0010】請求項5に記載の特徴構成によれば、回転
体の外周部に開口された通気孔に気体を通流させて、穀
粒から削り取られた糠を除去することができる。しか
も、通気孔は、回転体の外周部において、搗精手段が設
けられる部分以外の部分に開口されているため、搗精手
段の搗精作用部分の面積が通気孔の開口のために減少す
るといった不具合を回避することができるので、搗精能
力を向上させることができるようになった。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をブラシにて米粒を
搗精(研米)する精穀装置に適用した場合の実施の形態
について、図面に基づいて説明する。図1に示すよう
に、精穀装置は、研米すべき米粒を供給する供給部A、
その供給部Aにより下部の受入口1から供給された米粒
を上部の排出口2へ移送しながら研米する研米室40を
備えた研米部P、研米室40を流動して排出口2から排
出される米粒に対して抵抗を与える抵抗付与部E、研米
部Pで研米された米粒を排出する排出部D、研米室40
にて米粒から分離された糠の吸引及び米粒冷却のため空
気を通風する通風部Fを主な構成要素として構成してあ
る。
【0012】図1ないし図3に示すように、研米部P
は、除糠筒T内に回転駆動自在に配置した回転体Rの外
周部に、除糠筒Tの内周面と回転体Rの外周面との間を
移送される米粒を研米する搗精手段Bを着脱自在に設け
て構成してある。除糠筒Tの一端部の開口部Oを通じ
て、搗精手段Bを挿脱自在なように構成し、搗精手段B
を回転体Rに対して回転体Rの軸芯方向に移動させるこ
とに伴って係脱する係合手段41c,44cを、回転体
R及び搗精手段Bに各別に設けてある。搗精手段Bは、
回転体Rに対して着脱自在なブラシベース44と、除糠
筒Tの内周面及び回転体Rの外周面との間を移送される
穀粒の表面に接触させるべくブラシベース44の表面に
設けたブラシ42とを備えて構成してある。
【0013】図1及び図2に基づいて、除糠筒Tについ
て、説明を加える。基枠4の研米部形成用の円筒状部4
aの内部にその円筒状部4aと同軸状に、上下方向に連
結した円筒形状のドラムスクリーン5と円筒体6とを配
設し、ドラムスクリーン5と円筒体6の内部に研米室4
0を形成し、ドラムスクリーン5と円筒体6の外側に糠
回収室7を形成してある。つまり、ドラムスクリーン5
と円筒体6により除糠筒Tを構成してある。ドラムスク
リーン5は、図2に示すように、周方向等間隔で内側向
きに架設した複数の溝型フレーム12と、それら溝型フ
レーム12の隙間を塞ぐように設けた複数のスクリーン
部材13と、各溝型フレーム12の溝内に沿って設けた
複数の砥石14とから構成してある。スクリーン部材1
3には、研米に伴って米粒から剥離した糠を糠回収室7
に排出するための通気孔13aを多数穿設してある。
尚、円筒状部4aにおけるドラムスクリーン5と対向す
る部分は、透明な部材で形成してあり、糠回収室7が外
部から透視できるように構成してある。
【0014】除糠筒Tの上端部に、フランジ付円筒体3
をネジ式締結手段(図示せず)によって着脱自在に連結
し、そのフランジ付円筒体3の上部開口を排出口2と
し、円筒体6の周壁に受入口1を形成してある。フラン
ジ付円筒体3のフランジ部と基枠4の円筒状部4aとの
嵌合部には、糠回収室7から外部に対して開口する通気
孔22を形成してある。フランジ付円筒体3の上部に
は、詳細は後述するが、排出部D及び抵抗付与部Eを取
り付けてあり、前記ネジ式締結手段により、フランジ付
円筒体3、排出部D及び抵抗付与部Eを一体的に除糠筒
Tから取り外すことが可能なように構成してある。そし
て、フランジ付円筒体3を除糠筒Tから取り外すと、除
糠筒Tの開口部Oが外部に対して開口する。
【0015】又、円筒状部4aの下端部に連通する状態
で、基枠4の糠排出シュート部4bを設けてある。
【0016】図1ないし図3に基づいて、回転体Rにつ
いて、説明を加える。筒内部から外周部に対して開口す
る通気孔8aを多数形成した筒状軸部8を、一対の軸受
け9を用いて、基枠4の軸支用円筒状部4cに上下方向
の軸芯周りで回転自在に設けてある。筒状の研米ロール
41と筒状の搬送スクリュー11とを筒内部が連通する
状態で連結してある。互いに連結した研米ロール41及
び搬送スクリュー11を、研米ロール41を上部に位置
させて除糠筒T内に位置させた状態で、搬送スクリュー
11を筒状軸部8に筒内部が互いに連通する状態で連結
してある。
【0017】更に、研米ロール41の端部に、除糠筒T
の開口部Oを通じて挿脱自在な蓋部材45を螺合連結し
て、研米ロール41の開口端部を閉じてある。
【0018】もって、研米ロール41、搬送スクリュー
11及び筒状軸部8を、上下方向の同一軸芯周りで一体
回転自在に設けてある。そして、研米用電動モータM2
にて、研米ロール41、搬送スクリュー11及び筒状軸
部8を前記同一軸芯周りで回転駆動するように構成して
ある。つまり、研米ロール41及び搬送スクリュー11
により、回転体Rを構成し、その回転体Rを除糠筒T内
に回転駆動自在に設けてある。
【0019】又、研米ロール41、搬送スクリュー11
及び筒状軸部8夫々の筒内部が一連に連なって形成され
る通路を通気路Hとして機能させるように構成してあ
る。尚、研米ロール41に形成した通気孔41aを通じ
て通気路Hに入り込んだ米粒を取り出すために、筒状軸
部8の下端部の開口にボルト34を螺着して、このボル
ト34の着脱により、筒状軸部8の下端部の開口を開閉
するように構成してある。
【0020】次に、図1ないし図6に基づいて、表面に
ブラシ42を設けたブラシベース44を、研米ロール4
1の外周部に着脱自在に設けるための構成について説明
を加える。ブラシベース44は、樹脂にて概ね蒲鉾形状
に形成し、蒲鉾形状の表面にブラシ42を設けてある。
【0021】研米ロール41の外周部には、4個のブラ
シベース44嵌め込み用の凹部41bを、周方向に等間
隔で分散した状態で形成してある。凹部41bは、ブラ
シベース44を上方から嵌め込み可能なように、研米ロ
ール41の外周面と上端面とに開口させてある。各凹部
41bの内部には、基部側に幅狭部分を備えた横断面形
状で、且つ、研米ロール41の軸芯方向に延びる長尺状
の凸状係合部41cを形成してある。尚、本実施形態に
おいては、凸状係合部41cの具体的な横断面形状とし
ては、下底の方が上底よりも短い台形形状を採用してあ
る。
【0022】尚、上述した通気孔41aは、研米ロール
41において、凹部41b同士の間の部分に、軸芯方向
に並べて形成してある。
【0023】ブラシベース44の裏面部には、凸状係合
部41cを係合させるための凹状係合部44cを、長手
方向に延び、且つ、長手方向の両端面に開口する状態で
形成してある。
【0024】つまり、ブラシベース44を研米ロール4
1に対して研米ロール41の軸芯方向(即ち、上下方
向)に移動させることに伴って係脱する係合手段として
機能させる凸状係合部41c及び凹状係合部44cを、
研米ロール41及びブラシベース44に各別に設けてあ
る。尚、凹状係合部44cを、ブラシベース44の長手
方向の両端面に開口する状態で形成してあるので、ブラ
シベース44をその長手方向に反転させた状態でも、凹
状係合部44cが凸状係合部41cに係合可能なように
構成してある。
【0025】又、凹状係合部44cは、ブラシベース4
4の裏面部、即ち、搗精手段Bにおいて除糠筒Tの内周
面に対向する部分以外の部分に設けてある。
【0026】又、搗精手段Bを、回転体Rの軸芯方向視
において、回転体Rの周方向に部分的に設け、回転体R
の外周部において、搗精手段Bが設けられる部分以外の
部分に、気体を通流させる通気孔41aを開口してあ
る。
【0027】次に、図3に基づいて、ブラシベース44
を研米ロール41に対して着脱する手順について説明す
る。先ず、ブラシベース44を研米ロール41に取り付
ける手順について説明する。フランジ付円筒体3を除糠
筒Tから取り外して、除糠筒Tの開口部Oが外部に開口
した状態とする。続いて、ブラシベース44を、開口部
Oから除糠筒T内に入れて、その凹状係合部44cを研
米ロール41の上端面から凸状係合部41cに嵌め込
み、更に、その下端部が凹部41bの下端部に当たるま
で下方に移動させる。このようにして、4個のブラシベ
ース44を研米ロール41に取り付ける。続いて、蓋部
材45を研米ロール41に螺合連結すると、図5に示す
ように、蓋部材45の下端面が研米ロール41に取り付
けられた各ブラシベース44の上端面を押圧して、各ブ
ラシベース44が研米ロール41に対して抜け止め並び
に固定される。
【0028】次に、ブラシベース44を研米ロール41
から取り外す手順について説明する。先ず、フランジ付
円筒体3を除糠筒Tから取り外して、除糠筒Tの開口部
Oが外部に開口した状態とする。続いて、研米ロール4
1に対する蓋部材45の螺合を緩めて、蓋部材45を研
米ロール41から取り外す。続いて、ブラシベース44
を上方に移動させて、凹状係合部44cと凸状係合部4
1cとの係合を解除して、ブラシベース44を研米ロー
ル41から取り外して、開口部Oを通じて外部に取り出
す。
【0029】つまり、蓋部材45を抜け止め部材として
機能させるように構成してある。
【0030】次に、図2ないし図6に基づいて、搗精手
段Bについて説明を加える。尚、図中において、回転体
R、即ち研米ロール41の回転方向を白抜き矢符で示
し、米粒の移送方向を黒塗り矢符で示す。上述のよう
に、ブラシ42を設けたブラシベース44の4個を、研
米ロール41の周方向に等間隔で分散した状態で設け
て、研米ロール41を図2及び図6の白抜き矢符に示す
如く回転させる、その外周部に設けたブラシ42の先端
が米粒の表面に押し付けられて、そのブラッシング作用
によって糠が削り取られて、研米が行われるように構成
してある。以下、ブラシベース44について説明を加え
る。ブラシベース44の表面は、図6に示すように、研
米ロール41の外周面の半径と同一中心の曲率半径R1
の曲面に形成してある。ブラシベース44の表面には、
その周縁部に沿って、矩形枠状に連なる状態で、突起部
44aを備えさせてある。突起部44aの表面は、研米
ロール41の外周面の半径と同一中心の曲率半径R2
曲面に形成してある。
【0031】図4に示すように、ブラシベース44の表
面における突起部44a形成部分以外の部分には、横断
面形状が円形の凹部44dの多数を、夫々の軸芯を、研
米ロール41の軸芯方向視において研米ロール41の径
方向に沿わした状態で、千鳥状に配置して形成してあ
る。
【0032】突起部44aにおける内方側の端面は、各
凹部44dの中心と同一中心で、凹部44dの半径より
も大きい曲率半径の湾曲面が連なった状態の凹凸形状に
形成してある。
【0033】又、ブラシベース44の前記幅方向両側の
端面は、表側ほどブラシベース44の内方側に位置する
傾斜面44gに形成してある。
【0034】図5及び図6に示すように、多数のブラシ
形成用の毛様体を円柱形状に束ねることにより、ブラシ
構成部42aを形成し、そのブラシ構成部42aを各凹
部44dに嵌入し、耐熱性を有する接着剤にて固着して
ある。円柱形状のブラシ構成部42aの形成方法は、例
えば、多数の毛様体の束の長手方向の中央部を金属製の
ベルト状材で束ねて、その束ね部分でU字状に折り曲げ
た状態で、ベルト状材部分を凹部44dに嵌入すること
により、円柱形状のブラシ構成部42aを形成する。
【0035】つまり、ブラシベース44の表面(即ち、
除糠筒Tの内周面に対向する面)の略全面にわたって、
ブラシ42を設けてある。
【0036】又、研米ロール41の外周部に、円柱形状
のブラシ構成部42aを、前記軸芯方向視において、研
米ロール41の径方向に沿わした状態で設けてある。更
に、図6に示すように、全てのブラシ42の先端が、前
記軸芯方向視において、研米ロール41の外周面の半径
と同一中心の曲率半径R3 の仮想曲面上に略位置するよ
うに設けてある。更に、図6に示すように、前記軸芯方
向視において、ブラシベース44の形状が研米ロール4
1の中心を通る中心線Lに対して対称となり、且つ、ブ
ラシ42の先端が、研米ロール41の外周面の半径と同
一中心の半径R3 の仮想円周上に略位置するようにして
ある。上述のように構成することにより、ブラシベース
44を長手方向に反転させて取り付けても、同一の条件
で研米できるように構成してある。
【0037】又、上述のように、ブラシベース44の全
周縁部にわたって突起部44aを備えさせてあるので、
以下のような作用を奏する。図5に示すように、米粒の
移送方向上手側に位置する突起部44aによって、米粒
がブラシ先端側に案内されて、米粒は、その移送方向上
手側周縁部のブラシ42に対して、根元に当たらずに先
端に当たるようになるので、そのブラシ42が腰折れ状
態になるのが防止される。又、米粒の移送方向下手側に
位置する突起部44aによって、米粒の移送方向下手側
周縁部のブラシ42が倒れるのが受け止められるので、
そのブラシ42が腰折れ状態になるのが防止される。
【0038】又、図6に示すように、研米ロール41の
回転方向先端に位置する突起部44aによって、米粒が
ブラシ先端側に案内されて、米粒は、研米ロール41の
回転方向先端の周縁部のブラシ42に対して、根元に当
たらずに先端に当たるようになるので、そのブラシ42
が腰折れ状態になるのが防止される。又、研米ロール4
1の回転方向後端に位置する突起部44aによって、研
米ロール41の回転方向後端の周縁部のブラシ42が倒
れるのが受け止められるので、そのブラシ42が腰折れ
状態になるのが防止される。
【0039】又、突起部44aの端面は、円柱形状のブ
ラシ構成部42aに沿わした凹凸形状に形成してある。
従って、米粒が、突起部44aとブラシ構成部42aと
の間や、ブラシ構成部42a同士の間に嵌入してその状
態で留まるのを防止している。
【0040】尚、凹部44dの直径を、例えば4.0m
m程度としてある。又、ブラシ42の毛足の長さ(外側
ベース部材44の表面から突出している部分の長さ)
を、例えば、5mm程度としてある。又、突起部44
a,44cの表面の曲率半径R2 は、ブラシベース44
の表面の曲率半径R1 よりも3mm程度大にしてある。
ブラシ42を形成するブラシ形成用の毛様体は、6−1
2ナイロンに800メッシュ程度の大きさの炭化ケイ素
の砥粒を担持させた材料にて、太さが0.4mm以下、
例えば、0.25mm程度に形成してある。
【0041】次に、図1に基づいて、供給部Aについて
説明を加える。供給部Aは、受入口1に連通接続した米
粒供給路15と、その米粒供給路15内に回転自在に支
持して設けた横送りスクリュー16と、その横送りスク
リュー16を回転駆動する供給用電動モータM1と、米
粒供給路15に連通接続したホッパ17と、そのホッパ
17の排出口に介装したシャッタ18とから構成してあ
る。供給用電動モータM1は所定の一定の回転数で回転
させ、シャッタ18の開度調整により、受入口1への米
粒の供給量を調整するように構成してある。
【0042】次に、図1に基づいて、排出部Dについて
説明を加える。排出部Dは、フランジ付円筒体3の上部
に連結した排出室形成用の円筒状ケーシング部19の内
部に排出室20を形成し、その円筒状ケーシング19に
排出シュート21を連通接続して構成してある。
【0043】次に、図1及び図7に基づいて、抵抗付与
部Eについて説明を加える。抵抗付与部Eは、円筒状ケ
ーシング19の上部に連結した円筒形状の支持枠案内部
23に対して、研米室40の内部から排出口2に向かっ
て流動する米粒の流動方向、即ち、上下方向に往復移動
自在に支持して設けた支持枠24と、その支持枠24に
対して、上下方向に往復移動自在に支持して設けた抵抗
体25と、その抵抗体25を排出口2に近づく方向、即
ち、下方に付勢するように支持枠24に対して設けたバ
ネ体26と、支持枠24を上下方向に往復移動駆動する
バネ圧調整用電動モータM3とを備えて構成してある。
【0044】支持枠24は円筒形状に形成し、その軸芯
を上下方向に向けた状態で、支持枠案内部23に対し
て、上下方向に往復移動自在に支持して設けてある。抵
抗体25は抵抗盤25aとその抵抗盤25aの上面部に
垂直に立設した丸棒体25bとから構成してあり、抵抗
盤25aを排出口2に対向配置した状態で、丸棒体25
bを、支持枠24に対して摺動自在に内嵌してある。バ
ネ体26は、丸棒体25bに外嵌した状態で、抵抗盤2
5aと支持枠24とにより挟持してある。支持枠24の
外周面にラックギア27を固着し、そのラックギア27
を、バネ圧調整用電動モータM3の出力軸に固着したピ
ニオンギア28に噛合してあり、バネ圧調整用電動モー
タM3の正方向及び逆方向回転により、支持枠24を上
下方向に往復移動駆動するように構成してある。つま
り、バネ圧調整用電動モータM3の作動により、抵抗体
25と支持枠24との相対位置関係の調整することによ
り、バネ体26の長さを調整して付勢力を調整し、米粒
の精白度を調整するように構成してある。
【0045】次に、図1に基づいて、通風部Fについて
説明を加える。糠排出シュート部4bに対して、吸引フ
ァン29の吸引口を接続してある。吸引ファン29を作
動させると、図1及び図2中において実線の矢符にて示
すように、吸引ファン29の吸引作用によって、空気
は、通気孔8a、通気路Hを順次通流して、通気孔41
aから噴出し、更に、研米室40、通気孔13a、糠回
収室7、糠排出シュート部4bを順次通流して、吸引フ
ァン29の吐き出し口から外部に排出され、それと並行
して、研米室40にて研米に伴って米粒から分離された
糠及びブラシ42が磨耗して分離された残滓等も排出さ
れる。尚、ブラシ42が磨耗して残滓が生じるが、その
量は、例えば、20tの米粒を研米した場合、ブラシ4
2は僅かに1mm程度磨耗するだけであることからも分
かるように、極めて微量であり、その残滓は、吸引ファ
ン29による通風により糠とともに排出される。
【0046】又、吸引ファン29の吸引作用により、通
気孔22を通じて、外部から空気を吸い込んで、基枠4
の円筒状部4aの内面に沿って通流させて、円筒状部4
aの透明部分が糠等によって曇るのを防止するように構
成してある。
【0047】上述の精穀装置で研米した場合、吸引ファ
ン29による通風により、略全ての糠は排出されて、米
粒にはほとんど糠は残っていず、実際の使用上は問題と
はならないが、詳細な説明は省略するが、糠分離装置に
て、更に糠を除去すると、商品価値を一層向上させるこ
とができる。尚、ブラシ42の残滓が残っていたとして
も、糠分離装置にて、糠とともに除去される。
【0048】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 凸状係合部41c及び凹状係合部44c夫々の
形状は、上記の実施形態において例示した形状に限定さ
れるものではなく、研米ロール41の軸芯方向に相対移
動自在で、且つ、研米ロール41の径方向における相対
移動が禁止される状態で係合する条件で、種々変更可能
である。例えば、上記の実施形態では、凸状係合部41
cの横断面形状を、基部に幅狭部分を備えた形状とした
が、幅狭部分を基部と先端との中間に備えた形状でもよ
い。又、幅狭部分を基部と先端との間に複数個備えた形
状でもよい。
【0049】(ロ) 上記の実施形態においては、凹状
係合部44cをブラシベース44の裏面部に形成する場
合について例示したが、ブラシベース44において、凹
状係合部の形成箇所は、除糠筒Tの内周面に対向する表
面以外のいずれの部分でもよい。例えば、ブラシベース
44の側面でもよい。又、ブラシベース44の長手方向
にトンネル状の凹状係合部を形成してもよい。この場
合、研米ロール41には、前記トンネル状の凹状係合部
に内嵌可能な棒状の凸状係合部を設ければよい。
【0050】(ハ) 糠を吹き飛ばすための通気孔をブ
ラシベース44にも形成してもよい。
【0051】(ニ) 上記の実施形態においては、ブラ
シ構成部42aの形状として、横断面の形状が円形の円
柱形状を適用する場合について例示したが、ブラシ構成
部42aの形状は種々変更可能である。例えば、横断面
の形状が多角形の柱形状や、横断面の形状が楕円や長円
の柱形状を適用することができる。又、偏平状の壁形状
でもよい。
【0052】(ホ) 突起部44aにおける内方側の端
面を、円柱形状のブラシ構成部42aに沿わした凹凸形
状に形成する場合の凹凸の形状は、上記の実施形態にお
いて例示したような、湾曲面が連なった形状以外にも種
々の形状が可能である。例えば、矩形状や三角形状の凸
部が、隣合うブラシ構成部42aの間に位置するような
凹凸形状でもよい。
【0053】(ヘ) 上記の実施形態においては、複数
のブラシ構成部42aを互いに間隔を隔てて千鳥状に配
置する場合について例示したが、複数のブラシ構成部4
2aの配置形態は種々変更可能である。例えば、互いに
間隔を隔てて格子状に配置したり、不規則に配置しても
よい。
【0054】(ト) 上記の実施形態においては、4個
のブラシベース44を、研米ロール41の外周部に、研
米ロール41の周方向に分散した状態で設ける場合につ
いて例示したが、その場合のブラシベース44の設置個
数は変更可能である。
【0055】(チ)円柱形状のブラシ構成部42aの形
成方法は、上記の実施形態において例示した方法に限定
されるものではなく、種々の方法が可能である。例え
ば、多数の毛様体の束の根元を、金属製のベルト状材で
円形状に束ねて、ベルト状材部分を凹部44dに嵌入し
てもよい。あるいは、多数の毛様体を円柱形状に束ね
て、その根元を直接凹部44dに嵌入してもよい。
【0056】(リ) 上記の実施形態においては、ブラ
シ42の毛足の長さを、例えば5mm程度とし、突起部
44aの突出量を、例えば3mm程度とする場合につい
て例示したが、ブラシ42の毛足の長さ、及び、突起部
44aの突出量は適宜変更可能である。
【0057】(ヌ) 上記の実施形態では、本発明をブ
ラシにて搗精作用するように構成した精穀装置に適用す
る場合について例示したが、本発明は、この他に、砥石
にて搗精作用するように構成した精穀装置にも適用可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】精穀装置の縦断正面図
【図2】精穀装置の研米部の横断平面図
【図3】研米ロール及びブラシベースを示す斜視図
【図4】ブラシベースの側面図
【図5】研米部の縦断側面図
【図6】研米部の要部の横断平面図
【図7】抵抗付与部の縦断正面図
【符号の説明】
42 ブラシ 44 ブラシベース 45 抜け止め部材 41a 通気孔 41c,44c 係合手段 B 搗精手段 O 開口部 R 回転体 T 除糠筒

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除糠筒内に回転駆動自在に配置された回
    転体の外周部に、前記除糠筒の内周面と前記回転体の外
    周面との間を移送される穀粒を搗精する搗精手段が着脱
    自在に設けられた精穀装置であって、 前記除糠筒の端部の開口部を通じて、前記搗精手段が挿
    脱自在なように構成され、 前記搗精手段を前記回転体に対して前記回転体の軸芯方
    向に移動させることに伴って係脱する係合手段が、前記
    回転体及び前記搗精手段に各別に設けられている精穀装
    置。
  2. 【請求項2】 前記係合手段が、前記搗精手段において
    前記除糠筒の内周面に対向する部分以外の部分に設けら
    れている請求項1記載の精穀装置。
  3. 【請求項3】 前記除糠筒における前記開口部を通じて
    挿脱自在で、且つ、前記回転体の端部に螺合連結される
    抜け止め部材が設けられ、 その抜け止め部材が前記回転体に螺合連結されることに
    より、前記搗精手段が抜け止めされるように構成されて
    いる請求項1又は2記載の精穀装置。
  4. 【請求項4】 前記搗精手段が、前記回転体に対して着
    脱自在なブラシベースと、前記除糠筒の内周面及び前記
    回転体の外周面との間を移送される穀粒の表面に接触さ
    せるべく前記ブラシベースの表面に設けられたブラシと
    を備えて構成されている請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の精穀装置。
  5. 【請求項5】 前記搗精手段が、前記回転体の軸芯方向
    視において、前記回転体の周方向に部分的に設けられ、 前記回転体の外周部において、前記搗精手段が設けられ
    る部分以外の部分に、気体を通流させる通気孔が開口さ
    れている請求項1〜4のいずれか1項に記載の精穀装
    置。
JP17918696A 1996-07-09 1996-07-09 精穀装置 Pending JPH1015405A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100362310B1 (ko) * 2000-08-17 2002-11-27 주식회사 고려엔지니어링 건식 연미장치

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KR100362310B1 (ko) * 2000-08-17 2002-11-27 주식회사 고려엔지니어링 건식 연미장치

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