JP3394702B2 - 研米装置 - Google Patents

研米装置

Info

Publication number
JP3394702B2
JP3394702B2 JP07788998A JP7788998A JP3394702B2 JP 3394702 B2 JP3394702 B2 JP 3394702B2 JP 07788998 A JP07788998 A JP 07788998A JP 7788998 A JP7788998 A JP 7788998A JP 3394702 B2 JP3394702 B2 JP 3394702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
rice
rotating body
forming
polishing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07788998A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11267530A (ja
Inventor
正弘 岩下
良造 今西
忠宏 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP07788998A priority Critical patent/JP3394702B2/ja
Publication of JPH11267530A publication Critical patent/JPH11267530A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3394702B2 publication Critical patent/JP3394702B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除糠筒内に回転駆
動自在に配置された回転体の外周部に、前記除糠筒の内
周面と前記回転体の外周面との間を前記回転体の軸芯方
向に移送される米粒の表面に接触させるブラシが設けら
れた研米装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる研米装置は、米粒を除糠筒の内周
面と回転体の外周面との間で移送しながら、適度な弾力
性を有する状態でブラシを設けた回転体を回転駆動させ
ることにより、ブラシの先端を米粒の表面に接触させ
て、米粒の表面に残留する糠を削り取るように構成した
ものである。このような研米装置において従来では、例
えば、特開平10−15408号公報に示されるよう
に、前記ブラシを構成する複数のブラシ構成部はその回
転軸芯からの高さは全て同じ高さになるように構成され
ていた。又、前記ブラシは回転体の周方向に部分的に設
けられ、しかも、ブラシ設置部分に米粒から削り取られ
た糠を吹き飛ばすための気体を通流させる通気孔が形成
される構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
においては、例えば図10に示すように、回転体Rの周
方向に部分的に設けられるブラシにおいて、複数のブラ
シ構成部のうち、回転方向上手側端部に位置するものA
と前記通気孔Kの回転方向下手側に位置するものBと
が、他のブラシ構成部よりも米粒に対する研削作用が特
に強く働くことになり、それら以外のものに対しては、
それらが回転軸芯からの高さがほぼ同じであって且つ近
接する状態で位置するので、米粒はそれらの外周縁に沿
って移動するだけであり、研削作用が少なくなる。その
結果、上記したような毛様体が特に比較的短期間で磨耗
するおそれが高くなり、ブラシ全体としての耐久性が低
下するという不利があり、このように短期間で磨耗する
と、研米機能が短期間で低下してしまうといった不利も
あり、この点で改善の余地があった。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、合理的な改良を加えることで、
ブラシの耐久性の向上を図ることが可能になるととも
に、良好な研削機能を比較的長期にわたって維持するこ
とが可能となる研米装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、除糠筒内に回転駆動自在に配置された回転
体の外周部に、前記除糠筒の内周面と前記回転体の外周
面との間を前記回転体の軸芯方向に移送される米粒の表
面に接触させるブラシが設けられたものにおいて、前記
ブラシが、前記回転体の軸芯方向視において、前記回転
体の周方向に部分的に設けられ、且つ、前記ブラシの先
端が米粒の表面に押し付けられるように設けられ、前記
ブラシが、前記回転体の回転軸芯からの高さが互いに異
なる背高ブラシ部分と背低ブラシ部分とを前記回転体の
周方向に交互に位置するように備えて構成される。
【0006】その結果、例えば図6又は図9に示すよう
に、除糠筒の内周面との間で移送される米粒に対して、
上記したような回転方向上手側に位置しているブラシ部
分だけでなく、前記背低ブラシ部分においても米粒が入
り込みその回転方向下手側に位置する背高ブラシ部分に
おいても、米粒に対する研削作用が強く働くことにな
る。しかも、これらの背低ブラシ部分と背高ブラシ部分
とが周方向に交互に位置するように設けられることか
ら、上記したような米粒に対する研削作用が強く働く箇
所がブラシの複数箇所に分散することによって、ブラシ
の1部分においてのみ激しく磨耗するといった不都合を
回避することが可能になり、それだけブラシ全体の耐久
性が向上するとともに、良好な研削機能を比較的長期間
にわたり発揮させることが可能となる研米装置を提供で
きるに至った。又、部分的に設けられるブラシの回転方
向上手側に位置する箇所に対して米粒がブラシの側部に
当たり、ブラシの弾性を効果的に作用させてブラシの先
端を米粒の表面に接触させて糠を削り取る研米機能を有
効に行わせることができる。 しかも、上述したように背
低ブラシ部分と背高ブラシ部分とが周方向に交互に位置
するように設けられ、米粒に対する研削作用が強く働く
箇所がブラシの複数箇所に分散することにより、ブラシ
の回転方向上手側に位置する箇所において激しく磨耗す
るといった不都合を回避することが可能になる。
【0007】請求項2に記載の特徴構成によれば、請求
項1において、前記ブラシは、ブラシ形成用の毛様体の
複数を柱形状に束ねたブラシ構成部の複数を、前記回転
体の周方向並びに軸芯方向に間隔を隔てて並べた状態で
設けられ、且つ、前記背高ブラシ部分を構成するブラシ
構成部と、前記背低ブラシ部分を構成するブラシ構成部
とを前記回転体の周方向に交互に位置を異ならせた状態
で備えて構成されている。
【0008】つまり、背高ブラシ部分を構成するブラシ
構成部と、背低ブラシ部分を構成するブラシ構成部と
が、夫々、毛様体の複数を柱形状に束ねて構成され、回
転体の周方向並びに軸芯方向に間隔を隔てて並べて設け
られることになる。従って、例えば、先に背低ブラシ部
分に対応するブラシ構成部を回転体に取りつけた状態で
ブラシの背高さを背低の状態で揃えて、その後、背高ブ
ラシ部分に対応するブラシ構成部を回転体に取りつけて
ブラシの背高さを背高の状態で揃えるようにすることに
よって、互いに背の高さの異なるブラシ構成部を容易に
形成することが可能で、全てのブラシ構成部を作成した
後にブラシの高さを交互に異なるように加工するような
場合に較べて作製の手間を軽減できるようにすることが
可能となる。
【0009】
【0010】
【0011】請求項3に記載の特徴構成によれば、請求
項1又は2において、前記回転体が筒状に設けられ、こ
の回転体における前記ブラシ形成箇所に、径方向に沿っ
て気体を通流させる通気孔が形成されているので、この
通気孔を通して通流する気体によって米粒から削り取ら
れた糠が吹き飛ばされ、糠がブラシに付着したりブラシ
間に溜まったりするのを有効に防止することができる。
しかも、上述したように背低ブラシ部分と背高ブラシ部
分とが周方向に交互に位置するように設けられ、米粒に
対する研削作用が強く働く箇所がブラシの複数箇所に分
散することにより、前記通気孔が形成されている箇所に
おいてブラシが激しく磨耗するといった不都合を回避す
ることが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。図1に示すように、研米装置
は、研米すべき米粒を供給する供給部A、その供給部A
により下部の受入口1から供給された米粒を上部の排出
口2へ移送しながら研米する研米室40を備えた研米部
P、研米室40を流動して排出口2から排出される米粒
に対して抵抗を与える抵抗付与部E、研米部Pで研米さ
れた米粒を排出する排出部D、研米室40にて米粒から
分離された糠の吸引及び米粒冷却のため空気を通風する
通風部Fを主な構成要素として構成してある。
【0013】図1及び図2に示すように、研米部Pは、
除糠筒T内に回転駆動自在に配置した研米用回転体Rの
外周部に、除糠筒Tの内周面と研米用回転体Rの外周面
との間を研米用回転体Rの軸芯方向に移送される米粒の
表面に接触させるブラシ42を設けて構成してある。
【0014】図1及び図2に基づいて、除糠筒Tについ
て、説明を加える。基枠4の研米部形成用の円筒状部4
aの内部にその円筒状部4aと同軸状に、上下方向に連
結した円筒形状のドラムスクリーン5と円筒体6とを配
設し、ドラムスクリーン5と円筒体6の内部に研米室4
0を形成し、ドラムスクリーン5と円筒体6の外側に糠
回収室7を形成してある。つまり、ドラムスクリーン5
と円筒体6により除糠筒Tを構成してある。ドラムスク
リーン5は、図2に示すように、周方向等間隔で内側向
きに架設した複数の溝型フレーム12と、それら溝型フ
レーム12の隙間を塞ぐように設けた複数のスクリーン
部材13と、各溝型フレーム12の溝内に沿って設けた
複数の砥石14とから構成してある。スクリーン部材1
3には、研米に伴って米粒から削り取った糠を糠回収室
7に排出するための通気孔13aを多数穿設してある。
尚、円筒状部4aにおけるドラムスクリーン5と対向す
る部分は、透明な部材で形成してあり、糠回収室7が外
部から透視できるように構成してある。
【0015】除糠筒Tの上端部に、フランジ付円筒体3
を着脱自在に連結し、そのフランジ付円筒体3の上部開
口を排出口2とし、円筒体6の周壁に受入口1を形成し
てある。フランジ付円筒体3のフランジ部と基枠4の円
筒状部4aとの嵌合部には、糠回収室7から外部に対し
て開口する通気孔22を形成してある。又、円筒状部4
aの下端部に連通する状態で、基枠4の糠排出シュート
部4bを設けてある。
【0016】研米用回転体Rについて、説明を加える。
筒内部から外周部に対して開口する通気孔8aを多数形
成した筒状軸部8を、一対の軸受け9を用いて、基枠4
の軸支用円筒状部4cに上下方向の軸芯周りで回転自在
に設けてある。筒状の研米ロール41と筒状の搬送スク
リュー11とを筒内部が連通する状態で連結してある。
互いに連結した研米ロール41及び搬送スクリュー11
を、研米ロール41を上部に位置させて除糠筒T内に位
置させた状態で、搬送スクリュー11を筒状軸部8に筒
内部が互いに連通する状態で連結してある。もって、研
米ロール41、搬送スクリュー11及び筒状軸部8を、
上下方向の同一軸芯周りで一体回転自在に設けてある。
そして、研米用電動モータM2にて、研米ロール41、
搬送スクリュー11及び筒状軸部8を前記同一軸芯周り
で回転駆動するように構成してある。
【0017】つまり、研米ロール41及び搬送スクリュ
ー11により、研米用回転体Rを構成し、その研米用回
転体Rを除糠筒T内に回転駆動自在に設けてある。又、
研米ロール41、搬送スクリュー11及び筒状軸部8夫
々の筒内部が一連に連なって形成される通路を通気路H
として機能させるように構成してある。尚、研米ロール
41に形成した通気孔41aを通じて通気路Hに入り込
んだ米粒を取り出すために、筒状軸部8の下端部の開口
にボルト34を螺着して、このボルト34の着脱によ
り、筒状軸部8の下端部の開口を開閉するように構成し
てある。
【0018】次に、図2ないし図7に基づいて、研米ロ
ール41の外周部へのブラシ42の設置構成について説
明を加える。尚、図中において、研米用回転体R、即ち
研米ロール41の回転方向を白抜き矢符で示し、米粒の
移送方向を黒塗り矢符で示す。研米ロール41の外周部
には、ブラシ42を設けたブラシベース44の4個を、
研米ロール41の周方向に等間隔で分散した状態で、且
つ、夫々が前記周方向に反転可能な状態で、ボルト43
にて着脱自在に設けてある。つまり、ブラシ42を、研
米ロール41の軸芯方向視において、研米ロール41の
周方向に部分的に設けてある。そして、研米ロール41
が図2及び図7の白抜き矢符に示す如く回転すると、そ
の外周部に設けたブラシ42の先端が米粒の表面に押し
付けられて、そのブラッシング作用によって糠が削り取
られて、研米が行われるように構成してある。
【0019】以下、ブラシベース44について説明を加
える。ブラシベース44は、樹脂にて概ね蒲鉾形状に形
成してあり、そのブラシベース44を、蒲鉾形状の長手
方向が研米ロール41の軸芯方向と平行になる姿勢で、
且つ、その表面が研米ロール41の外周部よりも突出す
る状態で、研米ロール41の外周部に形成した溝に嵌め
込んで、ボルト43にて取り付ける。
【0020】ブラシベース44の表面には、その周縁部
に沿って、矩形枠状に連なる状態で、突起部44aを備
えさせてあり、更に、ブラシベース44の幅方向の中央
部に位置し、且つ、両端が突起部44aに連なる直線状
の突起部44cを備えさせてある。ブラシベース44の
表面における突起部44a,44c形成部分以外の部分
には、横断面形状が円形の凹部44dの多数を、夫々の
軸芯を、研米ロール41の軸芯方向視において研米ロー
ル41の径方向に沿わした状態で、千鳥状に配置して形
成してある。
【0021】突起部44a,44c夫々における内方側
の端面は、各凹部44dの中心と同一中心で、凹部44
dの半径よりも大きい曲率半径の湾曲面が連なった状態
の凹凸形状に形成してある。
【0022】ブラシベース44の突起部44c部分に位
置させて、ボルト43挿入用で、表裏に貫通する2個の
ボルト挿入孔44eと、多数の表裏に貫通する孔44f
(径方向に沿って気体を通流させる通気孔に対応)を列
状に形成してある。又、ブラシベース44の前記幅方向
両側の端面は、表側ほどブラシベース44の内方側に位
置する傾斜面44gに形成してある。ブラシベース44
の裏面には、孔44fに連通し、ボルト挿入孔44eと
区画する状態で凹部44hを形成してある。凹部44h
は、ブラシベース44を研米ロール41に取り付けたと
きに、研米ロール41の通気孔41aと連通する位置に
形成してある。
【0023】多数のブラシ形成用の毛様体を円柱形状に
束ねることにより、ブラシ構成部42aを形成し、その
ブラシ構成部42aを各凹部44dに嵌入し、耐熱性を
有する接着剤にて固着してある。円柱形状のブラシ構成
部42aの形成方法は、例えば、多数の毛様体の束の長
手方向の中央部を金属製のベルト状材で束ねて、その束
ね部分でU字状に折り曲げた状態で、ベルト状材部分を
凹部44dに嵌入することにより、円柱形状のブラシ構
成部42aを形成する。
【0024】そして、上述のようにしてブラシ42を設
けたブラシベース44をボルト43にて研米ロール41
に取り付ける。
【0025】つまり、研米ロール41の外周部に、ブラ
シ42の全体を、複数の円柱形状のブラシ構成部42a
を互いに間隔を隔てて千鳥状に並べた状態で設けてあ
る。従って、各ブラシベース44において、ブラシ42
のうちの全周縁部に位置するものを、複数の円柱形状の
ブラシ構成部42aを周縁部に沿って間隔を隔てた状態
で設けてある。
【0026】又、研米ロール41の外周部に、全ての円
柱形状のブラシ構成部42aを、前記軸芯方向視におい
て、研米ロール41の径方向に沿わした状態で設けてあ
る。そして、このブラシ42は、研米ロール41の回転
軸芯からの高さが互いに異なる背高ブラシ部分を構成す
るブラシ構成部42aと背低ブラシ部分を構成するブラ
シ構成部42aとを回転体Rの周方向に交互に位置する
ように備えて構成されている。つまり、背高ブラシ部分
を構成するブラシ構成部42aと、背低ブラシ部分を構
成するブラシ構成部42aとは、夫々のブラシ先端が図
6又は図9に示すように、回転軸芯からの距離(半径)
1 ,R2 が互いに異なる局率半径の湾曲面上に位置す
るように形成されている。このようなブラシを形成する
場合、前記背低ブラシ部分を構成するブラシ構成部を先
にブラシベースに取りつけて、ブラシの高さ(背低)を
調整しながら毛様体をカットした後に、前記背高ブラシ
部分を構成するブラシ構成部をブラシベースに取りつけ
てブラシの高さ(背高)を調整しながら毛様体をカット
することにより形成することができる。尚、背高ブラシ
部分を構成するブラシ構成部42aと、背低ブラシ部分
を構成するブラシ構成部42aとの、ブラシ高さの段差
はその凹み部分に米粒が入り込むことができる程度の大
きさに設定されている。
【0027】又、図6に示すように、前記軸芯方向視に
おいて、ブラシベース44の形状が研米ロール41の中
心を通る中心線Lに対して対称となり、ブラシベース4
4を前記周方向に反転させて取り付けても、同一の条件
で研米できるように構成してある。
【0028】通気路Hからの空気は、通気孔41a及び
凹部44hを通じて、孔44fから噴出するので、孔4
4fが通気孔として機能する。そして、通気孔44fの
周部にも、ブラシ42を設ける部分よりもブラシ先端側
に突出する状態の突起部44cを設けてある。従って、
その突起部44cによって、米粒がブラシ先端側に案内
されるので、通気路Hの周部のブラシ42に対しては、
米粒は、ブラシ42の根元には当たらずに先端側の側部
に当たるようになる。又、突起部44cによって、米粒
が当たることにより、通気路Hの周部のブラシ42が倒
れるのを、受け止めることができる。
【0029】又、突起部44a,44c夫々の端面は、
円柱形状のブラシ構成部42aに沿わした凹凸形状に形
成してある。つまり、突起部44a,44c夫々の表面
部におけるブラシ42側の縁部を、円柱形状のブラシ構
成部42aに沿わした凹凸形状に形成してある。従っ
て、米粒が、突起部44a,44cとブラシ構成部42
aとの間や、ブラシ構成部42a同士の間に嵌入してそ
の状態で留まるのを防止している。
【0030】尚、ブラシ42を形成するブラシ形成用の
毛様体は、6−12ナイロンに800メッシュ程度の大
きさの炭化ケイ素の砥粒を担持させた材料にて、太さが
0.4mm以下、例えば、0.25mm程度に形成して
ある。
【0031】次に、図1に基づいて、供給部Aについて
説明を加える。供給部Aは、受入口1に連通接続した米
粒供給路15と、その米粒供給路15内に回転自在に支
持して設けた横送りスクリュー16と、その横送りスク
リュー16を回転駆動する供給用電動モータM1と、米
粒供給路15に連通接続したホッパ17と、そのホッパ
17の排出口に介装したシャッタ18とから構成してあ
る。供給用電動モータM1は所定の一定の回転数で回転
させ、シャッタ18の開度調整により、受入口1への米
粒の供給量を調整するように構成してある。
【0032】次に、図1に基づいて、排出部Dについて
説明を加える。排出部Dは、フランジ付円筒体3の上部
に連結した排出室形成用の円筒状ケーシング部19の内
部に排出室20を形成し、その円筒状ケーシング19に
排出シュート21を連通接続して構成してある。
【0033】次に、図1及び図8に基づいて、抵抗付与
部Eについて説明を加える。抵抗付与部Eは、円筒状ケ
ーシング19の上部に連結した円筒形状の支持枠案内部
23に対して、研米室40の内部から排出口2に向かっ
て流動する米粒の流動方向、即ち、上下方向に往復移動
自在に支持して設けた支持枠24と、その支持枠24に
対して、上下方向に往復移動自在に支持して設けた抵抗
体25と、その抵抗体25を排出口2に近づく方向、即
ち、下方に付勢するように支持枠24に対して設けたバ
ネ体26と、支持枠24を上下方向に往復移動駆動する
バネ圧調整用電動モータM3とを備えて構成してある。
【0034】支持枠24は円筒形状に形成し、その軸芯
を上下方向に向けた状態で、支持枠案内部23に対し
て、上下方向に往復移動自在に支持して設けてある。抵
抗体25は抵抗盤25aとその抵抗盤25aの上面部に
垂直に立設した丸棒体25bとから構成してあり、抵抗
盤25aを排出口2に対向配置した状態で、丸棒体25
bを、支持枠24に対して摺動自在に内嵌してある。バ
ネ体26は、丸棒体25bに外嵌した状態で、抵抗盤2
5aと支持枠24とにより挟持してある。支持枠24の
外周面にラックギア27を固着し、そのラックギア27
を、バネ圧調整用電動モータM3の出力軸に固着したピ
ニオンギア28に噛合してあり、バネ圧調整用電動モー
タM3の正方向及び逆方向回転により、支持枠24を上
下方向に往復移動駆動するように構成してある。つま
り、バネ圧調整用電動モータM3の作動により、抵抗体
25と支持枠24との相対位置関係の調整することによ
り、バネ体26の長さを調整して付勢力を調整し、米粒
の精白度を調整するように構成してある。
【0035】次に、図1に基づいて、通風部Fについて
説明を加える。糠排出シュート部4bに対して、吸引フ
ァン29の吸引口を接続してある。吸引ファン29を作
動させると、図1及び図2中において実線の矢符にて示
すように、吸引ファン29の吸引作用によって、空気
は、通気孔8a、通気路H、通気孔41a、凹部44h
を順次通流して、通気孔44fから噴出し、更に、研米
室40、通気孔13a、糠回収室7、糠排出シュート部
4bを順次通流して、吸引ファン29の吐き出し口から
外部に排出され、それと並行して、研米室40にて研米
に伴って米粒から分離された糠及びブラシ42が磨耗し
て分離された残滓等も排出される。
【0036】又、吸引ファン29の吸引作用により、通
気孔22を通じて、外部から空気を吸い込んで、基枠4
の円筒状部4aの内面に沿って通流させて、円筒状部4
aの透明部分が糠等によって曇るのを防止するように構
成してある。
【0037】上述の研米装置で研米した場合、吸引ファ
ン29による通風により、略全ての糠は排出されて、米
粒にはほとんど糠は残っていず、実際の使用上は問題と
はならないが、詳細な説明は省略するが、糠分離装置に
て、更に糠を除去すると、商品価値を一層向上させるこ
とができる。尚、ブラシ42の残滓が残っていたとして
も、糠分離装置にて、糠とともに除去される。
【0038】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (1)上記の実施形態においては、ブラシ構成部42a
の形状として、横断面の形状が円形の円柱形状を適用す
る場合について例示したが、ブラシ構成部42aの形状
は種々変更可能である。例えば、横断面の形状が多角形
の柱形状や、横断面の形状が楕円や長円の柱形状を適用
することができる。但し、ブラシ構成部42aに印加さ
れる荷重をブラシ構成部42aの全体に均一に分散させ
る面では、ブラシ構成部42aを円柱形状に形成するの
が最適である。
【0039】(2)上記の実施形態においては、ブラシ
42の全体を、複数の円柱形状のブラシ構成部42aを
互いに間隔を隔てて並べた状態で設ける場合について例
示したが、これに代えて、例えば、偏平状の壁形状のブ
ラシ構成部の複数を、互いに間隔を隔てて対向する状態
で並べて設けてもよい。
【0040】(3)上記の実施形態においては、ブラシ
構成部42aを、前記軸芯方向視において、研米ロール
41の径方向に沿わした状態で設ける場合について例示
したが、これに代えて、研米ロール41の径方向に対し
て研米ロール41の回転方向側に傾斜する方向に沿わし
た状態で設けてもよい。この場合、ブラシ構成部42a
の先端部に対する米粒の接触角度が更に大きくなるの
で、糠の削り取り能力を更に向上することができる。
【0041】(4)上記の実施形態においては、複数の
ブラシ構成部42aを互いに間隔を隔てて千鳥状に配置
する場合について例示したが、複数のブラシ構成部42
aの配置形態は種々変更可能である。例えば、互いに間
隔を隔てて格子状に配置したり、不規則に配置してもよ
い。
【0042】(5)上記の実施形態においては、4個の
ブラシベース44を、研米ロール41の外周部に、研米
ロール41の周方向に分散した状態で設ける場合につい
て例示したが、その場合のブラシベース44の設置個数
は変更可能である。
【0043】
【0044】()円柱形状のブラシ構成部42aの形
成方法は、上記の実施形態において例示した方法に限定
されるものではなく、種々の方法が可能である。例え
ば、多数の毛様体の束の根元を、金属製のベルト状材で
円形状に束ねて、ベルト状材部分を凹部44dに嵌入し
てもよい。あるいは、多数の毛様体を円柱形状に束ね
て、その根元を直接凹部44dに嵌入してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】研米装置の縦断正面図
【図2】研米装置の研米部の横断平面図
【図3】ブラシベースの側面図
【図4】ブラシベースの縦断側面図
【図5】研米部の縦断側面図
【図6】ブラシの横断平面図
【図7】ブラシの斜視図
【図8】抵抗付与部の縦断正面図
【図9】別構成のブラシの横断平面図
【図10】従来のブラシの横断平面図
【符号の説明】
42 ブラシ 42a ブラシ構成部 44f 通気孔 R 回転体 T 除糠筒
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−15408(JP,A) 特開 平7−100394(JP,A) 実開 平3−19323(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02B 3/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除糠筒内に回転駆動自在に配置された回
    転体の外周部に、前記除糠筒の内周面と前記回転体の外
    周面との間を前記回転体の軸芯方向に移送される米粒の
    表面に接触させるブラシが設けられた研米装置であっ
    て、前記ブラシが、前記回転体の軸芯方向視において、前記
    回転体の周方向に部分的に設けられ、且つ、前記ブラシ
    の先端が米粒の表面に押し付けられるように設けられ、 前記ブラシは、前記回転体の回転軸芯からの高さが互い
    に異なる背高ブラシ部分と背低ブラシ部分とを前記回転
    体の周方向に交互に位置するように備えて構成されてい
    る研米装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラシは、 ブラシ形成用の毛様体の複数を柱形状に束ねたブラシ構
    成部の複数を、前記回転体の周方向並びに軸芯方向に間
    隔を隔てて並べた状態で設けられ、 且つ、前記背高ブラシ部分を構成するブラシ構成部と、
    前記背低ブラシ部分を構成するブラシ構成部とを前記回
    転体の周方向に交互に位置を異ならせた状態で備えて構
    成されている請求項1記載の研米装置。
  3. 【請求項3】 前記回転体が筒状に設けられ、この回転
    体における前記ブラシ形成箇所に、径方向に沿って気体
    を通流させる通気孔が形成されている請求項1又は2に
    記載の研米装置。
JP07788998A 1998-03-25 1998-03-25 研米装置 Expired - Fee Related JP3394702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07788998A JP3394702B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 研米装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07788998A JP3394702B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 研米装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11267530A JPH11267530A (ja) 1999-10-05
JP3394702B2 true JP3394702B2 (ja) 2003-04-07

Family

ID=13646651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07788998A Expired - Fee Related JP3394702B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 研米装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3394702B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11267530A (ja) 1999-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4583455A (en) Screen and rotor assembly for grain husking, decorticating, polishing and whitening machines
US2680938A (en) Apparatus for conditioning metal sheets and the like
US4987702A (en) Surfacing machine
KR960011490B1 (ko) 연삭식 정미기의 연삭롤용 스페이서
JPH08318466A (ja) 乾式遠心バレル研摩方法およびこれに用いる乾式遠心バレル研摩装置
EP0131728B2 (en) Rice polishing machine
JP3394702B2 (ja) 研米装置
JP3266802B2 (ja) 研米装置
JP3321526B2 (ja) 研米装置
JP3173986B2 (ja) 研米装置
JP3173984B2 (ja) 研米装置
JPH10249279A (ja) 穀類選別装置
JPH08141417A (ja) 研米機
JP2000070732A (ja) 精穀装置
JP3173971B2 (ja) 研米装置
JP3173985B2 (ja) 研米装置
JPH1190246A (ja) 精穀装置
JP3173972B2 (ja) 研米装置
JP4572855B2 (ja) 竪型精米装置
JP3347985B2 (ja) 精穀設備
JPH1015405A (ja) 精穀装置
KR0167421B1 (ko) 도정장치
JP2002337051A (ja) 研掃方法、および研掃装置
CN219024406U (zh) 一种便于排废料的抛光机
JP2007260597A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees