JPH10153392A - 蓄熱カプセル - Google Patents

蓄熱カプセル

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JPH10153392A
JPH10153392A JP8310363A JP31036396A JPH10153392A JP H10153392 A JPH10153392 A JP H10153392A JP 8310363 A JP8310363 A JP 8310363A JP 31036396 A JP31036396 A JP 31036396A JP H10153392 A JPH10153392 A JP H10153392A
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JP
Japan
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capsule
heat storage
heat
storage tank
spherical
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JP8310363A
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English (en)
Inventor
Masao Imanari
正雄 今成
Michio Yanatori
美智雄 梁取
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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Abstract

(57)【要約】 【課題】潜熱蓄熱材を封入した蓄熱カプセルで、潜熱蓄
熱材の凝固融解時の所要時間を短くしたカプセルを提供
する。 【解決手段】カプセル1aの一部をへこますかあるいは
カプセル1aの一端から他端まで貫通させたバイパス通
路をカプセル内部につくることによって、カプセル中心
部の蓄熱材とカプセル周囲の熱媒体との間の距離を短く
でき、小さい熱抵抗のもとで熱交換させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蓄熱カプセルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】潜熱蓄熱材を封入した蓄熱カプセルを蓄
熱槽に充填して用いる時は、主に球形あるいは円筒形の
カプセルが用いられている。これは蓄熱槽内にカプセル
を充填したときに、高密度に充填できること、及び制作
が容易でコストが安くなること、また蓄熱槽内へランダ
ムに充填することが可能などの多くの利点からである。
ところでこれらカプセルは蓄放熱時に、カプセル皮膜に
接している蓄熱材から凝固または融解していく。このた
め凝固または融解が進むにつれて、蓄熱材の固液界面か
らカプセル皮膜までの熱抵抗も大きくなり、結果的にカ
プセル内の蓄熱材が完全に凝固または融解するのに長時
間を必要とし、不都合である。
【0003】これを解決するものとして特開平8−94269
号公報がある。これには円筒状蓄熱カプセルの中央部の
周囲にくびれをつくって、カプセルの表面積を広くする
ものが開示されている。しかしカプセル中心部の蓄熱材
と熱媒体との熱交換性を向上させる目的とは本質的に異
なる。また本発明は既存のカプセルを基本とした製作法
も吟味しているため、経済性にも富む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、潜熱蓄
熱材を封入した蓄熱カプセルにおいて、カプセル中心部
の潜熱蓄熱材は、カプセル周囲の熱媒体と熱交換し難い
という難点を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】カプセルの一部を、その
カプセルの中心付近まで内側にへこませるか、あるいは
カプセル一端から他端まで貫通させた貫通孔をカプセル
内部に設けた形状とする。このようにして、カプセル中
心部の蓄熱材とカプセル周囲の熱媒体との間の距離を短
くし、熱抵抗を小さくすることによって、蓄熱あるいは
放熱にかかる時間を短縮する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は潜熱蓄熱材を封入した球カ
プセル1aを、蓄熱槽16内に充填したカプセル充填型
の潜熱蓄熱槽を用いたビル空調システムの説明図であ
る。この図に示したビル空調システムは、ビルの空調に
使う熱を発生させるヒートポンプ17と、その熱を一時
蓄熱しておく蓄熱槽16、この蓄熱槽16内の熱媒体1
8と部屋19へ導く空気とを熱交換する空気熱交換器2
0及びこの空気を各部屋19a,19b,19cへ導く
ダクト21から主に構成されている。以下にこのシステ
ムの動作の概略を説明する。まず深夜電力を用いてヒー
トポンプ17を駆動し、発生した熱を、蓄熱槽16に充
填したカプセル1a内の潜熱蓄熱材3に蓄熱しておく。
つまり熱交換器23間を循環している熱媒体18を熱交
換させて、最終的に蓄熱槽16に充填したカプセル1内
の潜熱蓄熱材3に蓄熱する。この蓄熱した熱を昼間必要
に応じて、各部屋19a〜19cの空調に用いる。すな
わち空気熱交換器20で、各部屋19a〜19cの空気
と蓄熱槽16内の熱媒体18とを熱交換させて、蓄熱し
た熱を利用する。なお、各部屋19a〜19cの空気
は、ダクト21を通してファン26によって、各部屋1
9a〜19cと空気熱交換器20間を循環させ、また熱
媒体18は、空気熱交換器20と蓄熱槽18間をポンプ
25によって循環させる。このようなビル空調システム
で、各部屋19a〜19cを速暖,速冷したり、蓄熱槽の熱
収支量を予測し易くするには、蓄熱槽16に充填した球
カプセル1aからの蓄放熱速度は、速いことが望まし
い。
【0007】図2は本発明の実施例の斜視図を示し、図
3はその断面図を示す。本実施例は、球カプセル1aの
一カ所を内側に向けて、カプセルの中心付近まで円錐上
にへこませたへこみ部2をもった形状となっている。こ
のような形状とすることにより、この球カプセル1aを
図1に示したビル空調システムの蓄熱槽16内に充填し
た場合、球カプセル1aのへこみ部2も蓄熱槽16内の
熱媒体18によって充填されるため、カプセル中心付近
の潜熱蓄熱材3と熱媒体18との距離が短くなる。これ
によって、従来のカプセルでは、蓄放熱時で、カプセル
皮膜4に接している蓄熱材3から、凝固,融解していく
ため、カプセル中心付近の潜熱蓄熱材3は、カプセル皮
膜4までの蓄熱材3の厚い層を通して蓄放熱していた
が、本実施例のカプセルは、凝固,融解が進むにつれ
て、へこみ部を通しての蓄放熱がより有効となるため、
カプセル1aの蓄放熱にかかる時間が短縮できる。また
この図ではへこみ部2は一カ所であるが、必要に応じ
て、カプセルに充填する潜熱蓄熱材の量とカプセルの強
度が満足できるならば、へこみ部2を複数個設けてもよ
い。
【0008】図4は図2に示した実施例の作成法の一例
を示した説明図である。またこの作成法は、カプセル皮
膜4の材質がポリプロピレンや高密度ポリエチレンなど
の高分子材料のときに適する。以下に作成法の概略につ
いて説明する。まず球カプセル1aは、必要に応じてへ
こみ部2となる箇所のカプセル皮膜4の厚みを、それ以
外の箇所より厚めに作成しておく。この箇所のみを局所
的に加熱して、カプセル皮膜4のその箇所が延性を保っ
た状態にする。つぎにその箇所に型5aを押し当てて、
型5aのもつ所望の形に変形させる。
【0009】図5は図2に示した実施例の他の作成法を
示した説明図である。以下に作成法の概略について説明
する。まずノズル6に、延性を保ったカプセル皮膜4の
材料の固まりを固定する。次に型5bの中で、ノズル6
よりガスを吹き出して、カプセル皮膜4を膨らませる。
このとき型5bが凸部7をもった形状となっているの
で、図1に示した実施例の形状の球カプセル1aができ
あがる。
【0010】図6は他の実施例を示した斜視図である。
本実施例では、へこみ部2の断面が一方向にながく、球
カプセル1aの両端まで達していて、開端部31が弧を
描いた扁平形状となっている。このように開端部31が
広いため、へこみ部2内の熱媒体18は、へこみ部2に
留まることなく、対流が容易となる。これにより、熱媒
体18の流れの大きい蓄熱槽16では、より蓄放熱速度
を増加させることができる。
【0011】図7は図6に示した実施例の変形例を示し
た斜視図である。本実施例は、図6に示した実施例中に
設けたものと同じ形状の扁平状のへこみ部2を、その閉
端部9が球カプセル1aの中心を通る軸8と平行となる
ように、2つ設けた構成となっている。球カプセル1a
を蓄熱槽16内に順序よく充填できる場合は、蓄熱槽1
6内の熱媒体18の流れ方向に、へこみ部2の対称軸8
が一致するように充填することにより、熱伝達の向上と
熱媒体18の圧力損失の低減が図れる。
【0012】図8は図6に示した実施例の変形例を示し
た斜視図である。本実施例は複数個の扁平状のへこみ部
2の位置を、球カプセル1a本体に対して階層状に設け
たものである。これによって、へこみ部2の間の蓄熱材
はほぼ同じ厚みとなるので、より均一に凝固,融解を行
いやすくさせることができる。
【0013】図9は図6に示した実施例の変形例を示し
た斜視図である。本実施例は二つの扁平状のへこみ部2
a,2bが相互に垂直の向きとなるように、へこみ部2
a,2bを設けたものである。蓄熱槽16内にこの球カ
プセル1aを充填するとき、乱雑に充填しても、2つの
へこみ部2a,2bのうちのどちらかの開端部31a,
31bの一部が熱媒体の流れ方向を向くため、熱媒体の
流れ方向に、へこみ部2の開端部31をそろえて充填す
る必要がない。またさらに一方のへこみ部2bが図のよ
うに他方のへこみ部2a近傍まで回り込んだ形状とする
ことにより、さらに熱媒体18の流れ方向を拡張でき
る。
【0014】図10は図6に示した実施例の変形例を示
した斜視図である。本実施例では、へこみ部2の閉端部
9、つまり球カプセル1aの中心付近で、へこみ部2の
幅が広がった形状となっている。これにより、球カプセ
ル1aの中心付近のへこみ部2の閉端部9では、カプセ
ル周囲の熱媒体18に対する圧力損失が小さいため、熱
媒体18が流れやすいので、より球カプセル1a中心部
の潜熱蓄熱材3の蓄熱,放熱が促進される。
【0015】図11は図2に示した実施例の変形例を示
した断面図である。本実施例は、球カプセル1aを図5
に示したような作成法によってつくった場合にできる突
起部11に、終端の閉じた円筒状のキャップ10を取り
付けて、球カプセル1aとこのキャップ10の周囲を、
溶着によりシールした構成となっている。このような構
成とすることにより、突起部11のシールとへこみ部2
の形成をかねているため、へこみ部2の作成による歩留
まりの低減が抑えられる。
【0016】図12は図2に示した実施例の変形例を示
した断面図である。本実施例では、へこみの形成は基本
的には図2の実施例と同様にして作成するが、このへこ
み部2は図示したように突起部11まで達する構成とす
る。このへこみ部2の先端と突起部11の内側の周囲が
接している箇所を全てシールすることによって、球カプ
セル1a内を密閉することができる。このような構成と
することにより、球カプセル1a作成の行程を簡素化す
ることができる。
【0017】図13は本発明の他の実施例を示す断面図
である。本実施例は球カプセル1aの突起部11から、
球カプセル1aの正反対側に、筒12を貫通させること
によって貫通孔を設けた構成となっている。このような
構成とすることにより、球カプセル1aの中心部をカプ
セル周囲の熱媒体18が容易に通過できるため、球カプ
セル1a中心付近の潜熱蓄熱材3とカプセル周囲の熱媒
体18との熱交換をよりスムーズに行うことができる。
【0018】また図14は図13に示した実施例のA部
の作成法の一例を示した説明図である。まず図13aの
ように、筒12を付備した穴あけ具13aを突起部11
から球カプセル1a内に挿入させ、突起部11の正反対
側から、高温にした穴あけ具13aの先端部14によっ
て、球カプセル1aの一部を溶かして、カプセル外部へ
貫通させる。つぎに筒12はそのままにして、穴あけ具
13aのみ下方より取り出す。その後、図13bのよう
に、シール具14の高温部15を球カプセル1aと筒1
2の終端に押し当てることによって、双方を溶着してシ
ールする(図14c)。また突起部11側も同様にし
て、シール具14を用いてシールする。またこのとき潜
熱蓄熱材3は、流体だと漏出等の恐れがあるので、粉状
やペレット状として球カプセル1a内に充填しておくの
が好ましい。
【0019】図15は図13に示した実施例の他の作成
法を示した説明図である。本作成法では、まず突起部1
1から図10の実施例で用いたのと同様な形状をしてい
て、その長さが球カプセル1aのちょうど内径に等しい
キャップ10を取り付ける。このとき、ちょうど球カプ
セル1aの内面に接しているキャップ10の底部は接着
または溶着によって球カプセル1aに固定しておく。と
くに溶着の場合は、球カプセル1aとキャップ10とが
接している部分を、局所的に外部から加熱して溶着する
方法が好ましい。つぎにキャップ10の内部を通してき
た穴あけ具13bによって、キャップ10と球カプセル1
を貫通させる。これによって、球カプセル1aの中心部
に熱媒体18の通路として貫通孔を設けることができ
る。なおキャップ10と突起部11の密閉については、
これらの接合面の周囲を溶着することによって密閉して
おく。
【0020】図16は本発明の利用法の一例を示した説
明図である。本実施例は、図17に示した氷蓄熱式ビル
空調システムや、図18に示した氷蓄熱式パッケージエ
アコンに用いられているアイスオンコイル型の氷蓄熱槽
30の製氷パイプ27に、カプセル1のへこみ部2が接
するように配置させた構成となっている。このアイスオ
ンコイル型の氷蓄熱槽30は、夏期は氷蓄熱のため蓄熱
量が大きいが、冬期は水蓄熱のため蓄熱量が小さくな
る。即ち冬期間は蓄熱槽30に新たに蓄熱カプセル1を
入れて、カプセル充填型の潜熱蓄熱槽として利用できる
ため、冬期間でも蓄熱量の大容量化が見込める。
【0021】図17に示した氷蓄熱式ビル空調システム
の氷蓄熱槽30では、製氷時は、パイプ27中にヒート
ポンプの冷媒22と熱交換したブラインを流して、パイ
プの外表面に製氷する。この蓄熱した熱を各部屋19a
〜19cの空調に用いる場合には、この製氷パイプの周
りを満たしている熱媒体18を、空気熱交換器20と氷
蓄熱槽30の間で循環させて、図1に示したカプセル充
填型の蓄熱槽16を用いたビル空調システムと同様に、
蓄熱した熱を空調に利用する。即ちこの図に示したビル
空調システムに用いられる氷蓄熱槽30は、製氷時はパ
イプ27の表面から製氷していき、解氷時は、氷の外表
面側から解かして放熱させていくことになる。このた
め、図16に示したようにパイプ27間にカプセル1の
へこみ部2を利用してカプセル1を充填したときでも、
カプセル1は、蓄熱時はパイプ27側からへこみ部の広
い接触伝熱面を介して効率よく蓄熱される。一方、放熱
時はパイプ27と接していないが広い外表面を介してか
ら放熱していく。
【0022】図18に示した氷蓄熱式パッケージエアコ
ンでは、氷蓄熱槽30内の製氷パイプ27中にエアコン
の冷媒22を直接流して製氷及び解氷を行う。たとえば
夜間電力を用いて冷熱を蓄熱する時は、圧縮機32で圧
縮された冷媒22を室外熱交換器36で凝縮させ、膨張
弁34で膨張させた後、室内熱交換器37a,37bに
送らず、流路切換弁35bを蓄熱槽30側に切り換えて
おき、蓄熱槽30を蒸発器として用いることによって、
蓄熱槽30に蓄熱しておく。この蓄熱した熱を部屋19
a,19bの空調に利用する場合は、先の流路切換弁3
5bを室内熱交換器37a,37b側に切り換えてお
き、もう一方の流路切換弁35aを蓄熱槽30側に切り
換える。この状態でエアコンを冷房運転させると、室内
熱交換器37a,37bが蒸発器、蓄熱槽30が凝縮器
となって、予め蓄熱槽30に蓄熱しておいた冷熱を利用
することができる。暖房運転時には反対に、蓄熱槽30
は、蓄熱時には蒸発器として、放熱時には凝縮器として
用いる。このように図18に示した氷蓄熱式パッケージ
エアコンに用いられている蓄熱槽30では、蓄熱時と放
熱時ともに、パイプ27側から熱交換させていくため、
図16に示したように、パイプ27間にカプセル1を充
填した場合は、パイプ27に接した広い接触伝熱面側か
ら熱交換していくことになるので、蓄熱効率及び放熱効
率は高いものとなる。
【0023】以上のように、図17,図18どちらのタ
イプの蓄熱槽30にカプセル1を充填した場合でも、カ
プセル1のへこみ部2を有効に利用できる。またカプセ
ルのへこみ部は開放型なので、パイプ27から着脱が容
易にできるという利点をもっている。
【0024】また図19及び図20は本利用例で用いら
れる蓄熱カプセル1の外観を示したもので、図19は球
カプセル、図20は円筒カプセル型を示した図である。
とくに図19で、(a)は平面図であり、(b)はその
正面図を示している。
【0025】また図のように、蓄熱カプセル1の隙間に
スペーサ28を適宜設けることによって、蓄熱カプセル
1と製氷パイプ27との接触性をよくできるとともに、
スペーサ28と製氷パイプ27の間で蓄熱カプセル1を
固定させることによって、蓄熱カプセル1の自重がその
下の蓄熱カプセル1に直接かかることを防ぐことができ
るため、蓄熱槽30の下部に設けた蓄熱カプセル1の破
損も防ぐことができる。
【0026】図21は図16で示した利用例の変形例を
示した説明図である。本実施例は一つの蓄熱カプセル1
が、二本の製氷パイプ27に接するようにした利用例で
ある。このような構成とすることにより、二本の製氷パ
イプ27がガイドの役割を果たすため、蓄熱カプセル1
の設置が容易となる。
【0027】図22は図16で示した利用例の変形例を
示した説明図で、図23は本利用例に用いられている球
カプセルの外観を締めいている図である。とくに図23
で、(a)は平面図、(b)はその正面図を示してい
る。本実施例は一つの蓄熱カプセル1が、四本の製氷パ
イプ27に接するようにした利用例である。このような
カプセル形状とし、さらに図のようにi段目のカプセル
i とi+1段目のカプセル1i+1 とが製氷パイプ27
一列分ずれるように配列させることにより、蓄熱カプセ
ル1を密に充填させることができる。また図24は図2
2に示した利用例の場合に用いる蓄熱カプセル1の支持
具29の一例を示した説明図である。図22に示した利
用例の場合には蓄熱カプセル1の隙間にスペーサ28を
設けることが困難なため、必要に応じて蓄熱カプセル1
を数段にわたって重ねて充填した後、本図に示した支持
具29を設けることによって、支持具29より上に設け
た蓄熱カプセル1の自重が、支持具29より下の蓄熱カ
プセル1にかからないようにすることができるため、蓄
熱槽30の下部に設置した蓄熱カプセル1の破損を防ぐ
ことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、潜熱蓄熱材を封入した
蓄熱カプセルで、カプセルの一部を内側にへこませるか
あるいはカプセル一端から他端まで貫通させた貫通孔を
カプセル内部につくることによって、カプセル中心部の
蓄熱材とカプセル周囲の熱媒体との間の距離を短くし、
且つ小さい熱抵抗のもとで熱交換できるため、蓄放熱速
度の速いカプセルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カプセル型潜熱蓄熱槽を利用したビル空調シス
テムの説明図。
【図2】本発明の一実施例の斜視図。
【図3】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図4】図2に示した実施例の作成法の説明図。
【図5】図2に示した実施例の他の作成法の説明図。
【図6】本発明の他の実施例を示した斜視図。
【図7】図6に示した実施例の変形例を示す斜視図。
【図8】図6に示した実施例の変形例を示す斜視図。
【図9】図6に示した実施例の変形例を示す斜視図。
【図10】図6に示した実施例の変形例を示す斜視図。
【図11】図2に示した実施例の変形例を示す断面図。
【図12】図2に示した実施例の変形例を示す断面図。
【図13】本発明の他の実施例を示す断面図。
【図14】図13に示した実施例のA部の作成法の一例
を示す説明図。
【図15】図13に示した実施例の他の作成法を示す説
明図。
【図16】本発明の利用法の一例を示した説明図。
【図17】アイスオンコイル型の氷蓄熱槽を利用したビ
ル空調システムの説明図。
【図18】アイスオンコイル型の氷蓄熱槽を利用したパ
ッケージエアコンの説明図。
【図19】図16で示した利用例で用いる本実施例の平
面図。
【図20】図16に示した利用例で用いる他の実施例の
斜視図。
【図21】図16で示した利用例の変形例を示す説明
図。
【図22】図16で示した利用例の変形例を示す説明
図。
【図23】図22に示した利用例で用いる実施例の平面
図。
【図24】図21に示した利用例に用いる蓄熱カプセル
の支持具を示す説明図。
【符号の説明】
1…蓄熱カプセル、1a…球カプセル、1b…円筒カプ
セル、2,2a,2b…へこみ部、3…潜熱蓄熱材、4
…カプセル皮膜、5a,5b…型。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜熱蓄熱材を封入した蓄熱カプセルの一部
    を、上記蓄熱カプセルの中心付近までへこましたことを
    特徴とする蓄熱カプセル。
JP8310363A 1996-11-21 1996-11-21 蓄熱カプセル Pending JPH10153392A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8310363A JPH10153392A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 蓄熱カプセル

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JP8310363A JPH10153392A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 蓄熱カプセル

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JPH10153392A true JPH10153392A (ja) 1998-06-09

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ID=18004347

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JP8310363A Pending JPH10153392A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 蓄熱カプセル

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256512A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Denso Corp 蓄冷熱器、蓄冷熱カプセル、およびそれを用いた車両用空調装置
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