JPH10152976A - 硬質床材 - Google Patents
硬質床材Info
- Publication number
- JPH10152976A JPH10152976A JP33046696A JP33046696A JPH10152976A JP H10152976 A JPH10152976 A JP H10152976A JP 33046696 A JP33046696 A JP 33046696A JP 33046696 A JP33046696 A JP 33046696A JP H10152976 A JPH10152976 A JP H10152976A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hard
- resin
- base material
- printed layer
- flooring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Floor Finish (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軟質樹脂床材には施工が容易である反面、下
地の凹凸に影響を受け、表面に凹凸を生じる。また、石
材やセラミックタイルは下地の凹凸は影響されないもの
の、施工には専用機器が必要であり、煩雑である。 【解決手段】 硬質樹脂に多量の充填剤を含有させた基
材上に印刷層を形成させたことを特徴とする硬質床材を
提供する。
地の凹凸に影響を受け、表面に凹凸を生じる。また、石
材やセラミックタイルは下地の凹凸は影響されないもの
の、施工には専用機器が必要であり、煩雑である。 【解決手段】 硬質樹脂に多量の充填剤を含有させた基
材上に印刷層を形成させたことを特徴とする硬質床材を
提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は容易に切断加工が
でき、床下地の不陸等に影響を受けず、表面が平滑な硬
質床材に関する。
でき、床下地の不陸等に影響を受けず、表面が平滑な硬
質床材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、状況に応じて軟質樹脂等で構成さ
れている軟質樹脂床材や石材、セラミックタイル等の硬
質床材が用いられてきた。
れている軟質樹脂床材や石材、セラミックタイル等の硬
質床材が用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】軟質樹脂床材は切断加
工が容易で施工が煩雑でない反面、施工後下地になじみ
易く、接着剤の糊山や床下地の不陸等の凹凸を反映し、
表面に凹凸を生じ、仕上がりが見苦しかった。
工が容易で施工が煩雑でない反面、施工後下地になじみ
易く、接着剤の糊山や床下地の不陸等の凹凸を反映し、
表面に凹凸を生じ、仕上がりが見苦しかった。
【0004】一方、従来の石材、セラミックタイル等は
下地の不陸等の凹凸には影響されないが、石材等は刃に
ダイヤモンドを埋め込んだ電動ノコギリで水をかけなが
ら切断する方法等やセラミックタイルのような少し薄い
硬質床材では専用のタイルカッターで切断する等の方法
を採っており、硬質床材の切断加工にはそのための専用
機器が必要であるため、施工が煩雑であった。
下地の不陸等の凹凸には影響されないが、石材等は刃に
ダイヤモンドを埋め込んだ電動ノコギリで水をかけなが
ら切断する方法等やセラミックタイルのような少し薄い
硬質床材では専用のタイルカッターで切断する等の方法
を採っており、硬質床材の切断加工にはそのための専用
機器が必要であるため、施工が煩雑であった。
【0005】また、切断性を良くするために厚さを減少
させることにも限度があり、石材タイルは厚さ6mm以
下では割れる恐れが大きい。また、石膏ボートを用いる
と、確かに厚さは減少させることができるが、強度に問
題があり、施工後の歩行で陥没する恐れがあるので危険
である。
させることにも限度があり、石材タイルは厚さ6mm以
下では割れる恐れが大きい。また、石膏ボートを用いる
と、確かに厚さは減少させることができるが、強度に問
題があり、施工後の歩行で陥没する恐れがあるので危険
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、硬質樹脂に
多量の充填剤を含有させた基材上に印刷層を形成させた
ことを特徴とする硬質床材、をその要旨とし、下地の不
陸等に影響されず、かつ切断加工が容易で施工が煩雑と
ならない床材を提供するものである。
多量の充填剤を含有させた基材上に印刷層を形成させた
ことを特徴とする硬質床材、をその要旨とし、下地の不
陸等に影響されず、かつ切断加工が容易で施工が煩雑と
ならない床材を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本願発明を説
明する。図1は本願硬質床材の断面図である。1は基材
で、硬質樹脂に多量の充填剤を配合している。基材の硬
質樹脂は、重合度1000〜3000の硬質ポリ塩化ビ
ニル樹脂(以下硬質PVC樹脂と記載)または硬質塩化
ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂(以下硬質PVC−
VA樹脂と記載)若しくは重合度800〜1000の高
重合ポリプロピレンが挙げられる。ここで言う硬質樹脂
とは、引っ張り弾性率又は曲げ弾性率が100,000
psi(7000kgf/cm2)以上の樹脂をいい、
硬質PVC樹脂または硬質PVC−VA樹脂は可塑剤を
全く含有していないか、少量しか含有していないもので
ある。
明する。図1は本願硬質床材の断面図である。1は基材
で、硬質樹脂に多量の充填剤を配合している。基材の硬
質樹脂は、重合度1000〜3000の硬質ポリ塩化ビ
ニル樹脂(以下硬質PVC樹脂と記載)または硬質塩化
ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂(以下硬質PVC−
VA樹脂と記載)若しくは重合度800〜1000の高
重合ポリプロピレンが挙げられる。ここで言う硬質樹脂
とは、引っ張り弾性率又は曲げ弾性率が100,000
psi(7000kgf/cm2)以上の樹脂をいい、
硬質PVC樹脂または硬質PVC−VA樹脂は可塑剤を
全く含有していないか、少量しか含有していないもので
ある。
【0008】また、充填剤は重質炭酸カルシウム、珪
砂、タルク、水酸化アルミニウム、軽質炭酸カルシウ
ム、クレー等が例示され、硬質樹脂100部に対して充
填剤は100〜1000重量部配合されている。このこ
とによって、基材が脆くなり、切断加工が容易になる。
さらに、その他添加剤として安定剤、顔料、加工助剤等
を適量添加してもよい。
砂、タルク、水酸化アルミニウム、軽質炭酸カルシウ
ム、クレー等が例示され、硬質樹脂100部に対して充
填剤は100〜1000重量部配合されている。このこ
とによって、基材が脆くなり、切断加工が容易になる。
さらに、その他添加剤として安定剤、顔料、加工助剤等
を適量添加してもよい。
【0009】樹脂に硬質PVC樹脂を使用する場合、可
塑剤が硬質PVC樹脂100部に対して15重量部まで
であれば、床材の硬さを維持できる。可塑剤はジ−2−
エチルヘキシルフタレート(DOP)、ジヘプチルフタ
レート(DHP)、ジイソノニルフタレート(DIN
P)、リン酸トリオクチル(TOP)、リン酸トリフェ
ニル(TPP)等が例示される。上述の基材の構成によ
って寸法安定性が抜群に良好となる。
塑剤が硬質PVC樹脂100部に対して15重量部まで
であれば、床材の硬さを維持できる。可塑剤はジ−2−
エチルヘキシルフタレート(DOP)、ジヘプチルフタ
レート(DHP)、ジイソノニルフタレート(DIN
P)、リン酸トリオクチル(TOP)、リン酸トリフェ
ニル(TPP)等が例示される。上述の基材の構成によ
って寸法安定性が抜群に良好となる。
【0010】床材の加飾を目的として基材の上に印刷層
が形成される。印刷層は基材表面に直接模様を印刷する
か、または適当な樹脂フィルム表面に模様印刷し、その
フィルムを基材に接着する等によって形成する。
が形成される。印刷層は基材表面に直接模様を印刷する
か、または適当な樹脂フィルム表面に模様印刷し、その
フィルムを基材に接着する等によって形成する。
【0011】印刷層の上に印刷層を保護する目的で耐摩
耗層を設ける。耐摩耗層は下層の印刷層が透視できる透
明または半透明の樹脂によって形成され、材料としてP
VC、アクリル、ウレタン、メラミン、不飽和ポリエス
テル、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂等の樹脂が例示
される。耐摩耗層の厚さは10〜1000μ程度であ
り、切断加工時に床材を曲げると、床材が割れると同時
に耐摩耗層が切り取れる程度が望ましい。
耗層を設ける。耐摩耗層は下層の印刷層が透視できる透
明または半透明の樹脂によって形成され、材料としてP
VC、アクリル、ウレタン、メラミン、不飽和ポリエス
テル、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂等の樹脂が例示
される。耐摩耗層の厚さは10〜1000μ程度であ
り、切断加工時に床材を曲げると、床材が割れると同時
に耐摩耗層が切り取れる程度が望ましい。
【0012】基材は、それ単独もしくは印刷層、さらに
耐摩耗層と共にプレス圧着等の従来法によりタイル状に
成型される。本願硬質床材の全厚は、1〜8mmで好ま
しくは2〜5mmであり、この厚さに設定することによ
って切断加工が容易になる。
耐摩耗層と共にプレス圧着等の従来法によりタイル状に
成型される。本願硬質床材の全厚は、1〜8mmで好ま
しくは2〜5mmであり、この厚さに設定することによ
って切断加工が容易になる。
【0013】本願発明により、下地の不陸に影響され
ず、平滑な表面とリアルな意匠性を持ち、かつ予め切れ
目を入れた後折り曲げることにより簡単に割れるため、
切断加工が容易で施工が煩雑とならない床材を得ること
ができた。
ず、平滑な表面とリアルな意匠性を持ち、かつ予め切れ
目を入れた後折り曲げることにより簡単に割れるため、
切断加工が容易で施工が煩雑とならない床材を得ること
ができた。
【0014】
【表1】(配合) 単位:重量部 硬質PVC(重合度:1000) 100 重質炭酸カルシウム 600 DOP 10 安定剤 2
【0015】表1配合の基材とPVCフィルムに石目模
様を印刷した印刷層を下から順に積層し、プレス機にて
圧着する。圧着した板状体の印刷層表面に50μの厚さ
にUV硬化樹脂をコーティングし、UV照射により硬化
させて耐摩耗層を形成することによって、厚さ3mmの
石目調の本願発明硬質床材を完成した。
様を印刷した印刷層を下から順に積層し、プレス機にて
圧着する。圧着した板状体の印刷層表面に50μの厚さ
にUV硬化樹脂をコーティングし、UV照射により硬化
させて耐摩耗層を形成することによって、厚さ3mmの
石目調の本願発明硬質床材を完成した。
【0016】該硬質床材は、硬質であるため接着剤を床
下地の不陸に充填する施工方法により平滑な表面が得ら
れ、さらに石目模様の印刷により、一見本物の石床材が
施工されたように見え、意匠性にも優れたものとなっ
た。また、充填剤が多量に入っており、厚さも薄いので
切断加工が容易で、石材と比べて軽量であるため、施工
が容易であった。
下地の不陸に充填する施工方法により平滑な表面が得ら
れ、さらに石目模様の印刷により、一見本物の石床材が
施工されたように見え、意匠性にも優れたものとなっ
た。また、充填剤が多量に入っており、厚さも薄いので
切断加工が容易で、石材と比べて軽量であるため、施工
が容易であった。
【0017】
【発明の効果】本願発明は次の効果を奏する。 表面印刷模様、例えば石目模様と、施工しても曲がら
ない剛性が相まって、施工後もリアルな石目模様の硬質
タイルが得られた。 寸法変化がなく、反り、突き上げがなかった。 切断加工がしやすく、施工が容易であった。 硬質であるため、床下地の不陸等の凹凸に影響され
ず、床材表面は平滑であった。
ない剛性が相まって、施工後もリアルな石目模様の硬質
タイルが得られた。 寸法変化がなく、反り、突き上げがなかった。 切断加工がしやすく、施工が容易であった。 硬質であるため、床下地の不陸等の凹凸に影響され
ず、床材表面は平滑であった。
図1:本願発明硬質床材の断面図
1:基材 2:印刷層 3:耐摩耗層 4:本願発明硬質床材
Claims (4)
- 【請求項1】 硬質樹脂に多量の充填剤を含有させた基
材上に印刷層を形成させたことを特徴とする硬質床材。 - 【請求項2】 硬質樹脂が硬質ポリ塩化ビニル樹脂また
は硬質塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂若しくは
高重合ポリプロピレンである請求項1の硬質タイル。 - 【請求項3】 硬質樹脂100部に対して充填材量が1
00〜1000重量部である硬質樹脂基材を有する請求
項1〜2の硬質床材。 - 【請求項4】 全厚が1〜8mmである請求項1〜3の
硬質床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33046696A JPH10152976A (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 硬質床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33046696A JPH10152976A (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 硬質床材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10152976A true JPH10152976A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18232948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33046696A Pending JPH10152976A (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 硬質床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10152976A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170064697A (ko) * | 2015-12-02 | 2017-06-12 | (주)엘지하우시스 | 폴리에스터 섬유를 포함하는 pvc 타일 |
JP7033359B1 (ja) * | 2021-09-29 | 2022-03-10 | 株式会社Tbm | 床材用ポリ塩化ビニル系樹脂シート |
-
1996
- 1996-11-25 JP JP33046696A patent/JPH10152976A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170064697A (ko) * | 2015-12-02 | 2017-06-12 | (주)엘지하우시스 | 폴리에스터 섬유를 포함하는 pvc 타일 |
JP7033359B1 (ja) * | 2021-09-29 | 2022-03-10 | 株式会社Tbm | 床材用ポリ塩化ビニル系樹脂シート |
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