JPH10152572A - 生分解性脂肪族ポリエステル系樹脂発泡シートの製造方法及び生分解性脂肪族ポリエステル系樹脂発泡シート - Google Patents

生分解性脂肪族ポリエステル系樹脂発泡シートの製造方法及び生分解性脂肪族ポリエステル系樹脂発泡シート

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JPH10152572A
JPH10152572A JP9278187A JP27818797A JPH10152572A JP H10152572 A JPH10152572 A JP H10152572A JP 9278187 A JP9278187 A JP 9278187A JP 27818797 A JP27818797 A JP 27818797A JP H10152572 A JPH10152572 A JP H10152572A
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aliphatic polyester
based resin
foamed sheet
biodegradable aliphatic
polyester resin
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Akira Iwamoto
晃 岩本
Yoshiaki Momose
義昭 百瀬
Toru Kino
徹 木野
Koichi Ishikawa
光一 石川
Yuichiro Hashizume
祐一郎 橋爪
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JSP Corp
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脂肪族ポリエステル系樹脂を、オゾン層等地
球環境を破壊しない低環境負荷の揮発性発泡剤である脂
肪族炭化水素系発泡剤を用いて発泡させて、生分解性の
脂肪族ポリエステル系樹脂発泡シートを製造する方法及
び生分解性の脂肪族ポリエステル系樹脂発泡シートを提
供する。 【解決手段】 温度190℃、剪断速度100sec-1
の条件下で測定される溶融粘度が1×102〜1×104
Pa・sであり、かつ、単位粘度当りの溶融張力が2.
5mgf/Pa・s以上である脂肪族ポリエステル系樹
脂と、脂肪族炭化水素系発泡剤を、押出機にて混練し、
次いで高圧域から低圧域へ押出して発泡させることを特
徴とする生分解性脂肪族ポリエステル系樹脂発泡シート
の製造方法。密度が0.045〜0.15g/cm3
厚みが0.3〜1.5mmであることを特徴とする前記
製造方法により得られる生分解性脂肪族ポリエステル系
樹脂発泡シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性脂肪族ポ
リエステル系樹脂発泡シートの製造方法及び生分解性脂
肪族ポリエステル系樹脂発泡シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、家電製品等の包装材料として
は、ポリエチレン系樹脂等の樹脂発泡シートが好適に使
用されてきているが、その大部分は使い捨てとなってい
る。しかし、近年、ゴミ問題において、使い捨てプラス
チック包装材料などは、生分解性がなく、環境汚染の問
題を生じている。
【0003】特開平6−248104号公報には、脂肪
族ポリエステル系樹脂発泡シートの製造方法が記載され
ている。この公報の実施例には、脂肪族ポリエステル樹
脂を発泡剤としてジクロロジフルオロメタンを使用して
発泡させた発泡倍率40倍の発泡体の製造例が示されて
いる。しかしながら、この場合に発泡剤として用いられ
ているジクロロジフロロメタンはオゾン層破壊性物質で
あり、オゾン層の保護のためにその使用が禁止されつつ
ある物質である。
【0004】前記公報には、発泡剤としては、n−ブタ
ン、n−ペンタン等の脂肪族炭化水素系のものも一応例
示されているが、それを用いた具体例は記載されていな
い。そこで、本発明者らは脂肪族ポリエステル系樹脂と
非ハロゲン化炭化水素であるブタン等の炭化水素系発泡
剤を用いて発泡体の製造を試みた。その結果、ブタン等
の炭化水素系発泡剤では、得られる発泡体は、発泡後、
その気泡が破れてしまい多孔質体となってしまい、良好
な発泡体を得ることができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、脂肪族ポリ
エステル系樹脂を、オゾン層等地球環境を破壊しない低
環境負荷の揮発性発泡剤である脂肪族炭化水素系発泡剤
を用いて発泡させて、生分解性の脂肪族ポリエステル系
樹脂発泡シートを製造する方法及び生分解性の脂肪族ポ
リエステル系樹脂発泡シートを提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。
【0007】即ち、本発明によれば、温度190℃、剪
断速度100sec-1の条件下で測定される溶融粘度が
1×102〜1×104Pa・sであり、かつ、単位粘度
当りの溶融張力が2.5mgf/Pa・s以上である脂
肪族ポリエステル系樹脂と、脂肪族炭化水素系発泡剤
を、押出機にて混練し、次いで高圧域から低圧域へ押出
して発泡させることを特徴とする生分解性脂肪族ポリエ
ステル系樹脂発泡シートの製造方法が提供される。ま
た、本発明によれば、密度が0.045〜0.15g/
cm3、厚みが0.3〜1.5mmであることを特徴と
する前記製造方法により得られる生分解性脂肪族ポリエ
ステル系樹脂発泡シートが提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、生分解性脂肪族ポリエ
ステル系樹脂発泡シートを得るに当り、オゾン層等地球
環境を破壊しない低環境負荷の脂肪族炭化水素系発泡剤
を使用すると共に、その脂肪族ポリエステル系樹脂とし
て、温度190℃、剪断温度100sec-1の条件下で
測定される溶融粘度が1×102〜1×104Pa・sで
あり、かつ単位粘度当りの溶融張力が2.5mgf/P
a・s以上である脂肪族ポリエステル系樹脂を使用す
る。
【0009】なお、本明細書で脂肪族ポリエステル系樹
脂(以下、単に樹脂とも言う)に関していう温度190
℃、剪断速度100sec-1の条件下での溶融粘度は、
次のようにして求めたものである。溶融粘度測定装置と
して、チアスト社製のレオビス2100を用い、その樹
脂の溶融物をその装置に付設された先端ノズルから、樹
脂温度190℃、剪断速度100sec-1の条件で押出
し流出させることによって測定した。この場合、そのノ
ズルの孔直径Dは1.0mmとし、ノズルの長さLとノ
ズルの孔直径Dとの比L/Dは10とした。
【0010】前記溶融張力は、次のようにして求めたも
のである。溶融張力測定装置として、(株)東洋精機製
作所製のメルトテンションテスターII型を用い、基材樹
脂の溶融物をその装置に付設された先端ノズルから、樹
脂温度190℃、押出速度10mm/minの条件で押
出し流出させることによって測定した。この場合、その
ノズルの孔直径Dは2.0mmとし、ノズルの長さLと
ノズルの孔直径Dとの比L/Dは4とした。
【0011】そして、単位粘度当りの溶融張力は、前記
測定法により求めた溶融張力(mgf)を溶融粘度(P
a・s)にて除したものである。
【0012】前記樹脂の溶融粘度が1×102Pa・s
未満では粘度が低すぎるため押出機のダイスより押出し
た直後に著しい垂れが生じ、シーティングが困難とな
る。該粘度が1×104Pa・sを超えると粘度が高す
ぎて気泡が成長できず、実用的な発泡シートが得られな
い。
【0013】本発明では、炭化水素発泡剤の使用に関連
してその樹脂の単位粘度当りの溶融張力を2.5mgf
/Pa・s以上に規定することが必要である。炭化水素
系発泡剤を用いる場合、その樹脂の溶融張力が前記範囲
より低いと良質の発泡シートを得ることができない。こ
の場合には、気泡の成長は起るものの溶融張力が足りな
いため、生成した気泡はすぐに破裂してしまう。樹脂の
単位粘度当りの溶融張力は、好ましくは8mgf/Pa
・s以上である。その上限値は、通常、30mgf/P
a・sである。
【0014】本発明で用いる樹脂は、その溶融粘度特性
及び溶融張力特性が前記範囲のものであり、それらの特
性が前記範囲にあれば、従来公知の樹脂を使用すること
ができる。前記特性の樹脂は、例えば、次のようにして
得ることができる。 イソシアネートカップリング剤を用いる方法 脂肪族ジカルボン酸と脂肪族グリコール、第三成分とし
て3官能または4官能の、多価アルコール、オキシカル
ボン酸、及び多価カルボン酸(またはその無水物)から
選ばれる少なくとも1種の多官能成分を加えて得られる
脂肪族ポリエステルに多価イソシアネートを用いてカッ
プリング反応させ、脂肪族ポリエステルを製造する。
(特開平6−192374号公報) 不飽和ジカルボン酸を用いる方法 脂肪族または環状脂肪族グリコール成分と、脂肪族ジカ
ルボン酸またはその酸無水物98〜99.99モル%お
よび不飽和ジカルボン酸またはその酸無水物0.01〜
2モル%からなる酸成分とを反応させて得られる不飽和
脂肪族ポリエステル100重量部に対して、有機過酸化
物を0.005〜0.1重量部好ましくは0.005重
量部以上、0.01重量部未満添加し、反応させて、高
分子量脂肪族ポリエステルを製造する。(特開平6−2
98920号公報) 不飽和イソシアナートを用いる方法 炭素数が偶数のグリコールおよび/または1,4−シク
ロヘキサンジメタノールからなるグリコール成分と、炭
素数が偶数のジカルボン酸またはその無水物からなるカ
ルボン酸成分とを反応させ脂肪族ポリエステルを得、不
飽和基およびイソシアナート基を同一分子中に有する不
飽和イソシアナートを加え反応させ、次いで反応生成物
100重量部に対し、有機過酸化物を0.005〜5重
量部好ましくは0.005重量部以上、0.01重量部
未満反応させることにより、脂肪族ポリエステルを製造
する。(特開平7−70296号公報) 不飽和イソシアナートと飽和イソシアナートを併用す
る方法 炭素数が偶数のグリコールおよび/または1,4−シク
ロヘキサンジメタノールからなるグリコール成分と、炭
素数が偶数のジカルボン酸またはその無水物からなるカ
ルボン酸成分とを反応させ、脂肪族ポリエステルを得、
不飽和基およびイソシアナート基を同一分子中に有する
不飽和イソシアナートおよび飽和イソシアナートを加え
反応させ、次いで反応生成物100重量部に対し、有機
過酸化物を0.005〜5重量部好ましくは0.005
重量部以上、0.01重量部未満反応させることによ
り、高分子量脂肪族ポリエステルを製造する。(特開平
7−970043号公報)
【0015】本発明で用いる脂肪族ポリエステル系樹脂
は、脂肪族ポリエステル分子に長鎖の枝分れが存在し、
あるいは一部架橋され、分子量が比較的大きくなったも
のが好ましい。また、前記製造方法によるものが所望の
溶融特性を満足しないものであっても、ポリテトラフル
オロエチレン粉末を0.1〜30重量%混合することに
より溶融特性を所望の値に調整することができる。な
お、前記4種の合成方法のうち、特に有機過酸化物を微
量使用するの方法、の方法及びの方法より得られ
る樹脂を選択することが、本発明の発泡シートを連続生
産する上でシートの裂けも発生せず、厚み、気泡径が均
一なものが歩留り良く生産できる樹脂を与える点で好ま
しい。
【0016】本発明で発泡剤として用いる脂肪族炭化水
素には、プロパン、n−ブタン、iso−ブタン、n−
ペンタン、iso−ペンタン、ヘキサンおよびこれらの
混合物が包含される。n−ブタン及び/又はiso−ブ
タンの使用が好適である。なお、n−ブタン及び/又は
iso−ブタン以外のものを用いた場合は発泡シートの
発泡倍率が10倍(密度0.12g/cm3)を越える
と発泡直後に著しい収縮が起こるおそれがあるために、
収縮防止剤の添加や発泡シート製造後の養生といった工
程を付加するとよい。
【0017】本発明の生分解性ポリエステル系樹脂発泡
シートは、前記脂肪族ポリエステル系樹脂を基材樹脂と
し、前記脂肪族炭化水素系発泡剤を揮発性発泡剤として
用い、両者を押出機で溶融、混練し、次いで高圧域から
低圧域へ押出して発泡させることによって製造される。
本発明において使用される前記脂肪族ポリエステル系樹
脂は、前記した如くの特定の溶融特性を有するものであ
り、そのことにより、押出発泡の際に発泡剤の注入圧力
を低下させることができ、ダイスより不定期に発泡剤が
噴出するサージング現象が起こらないだけでなく、ダイ
ス圧力を低下させることができる。また押出機先端部ダ
イスクリアーを狭くしても高倍率の良好な発泡シートを
得ることができ、厚み0.3〜1.5mmの薄い厚みの
発泡シートであっても密度0.045〜0.3g/cm3
のものまで自在に製造することができる。
【0018】本発明の製造方法によって得られる生分解
性脂肪族ポリエステル系樹脂発泡シートは、その密度が
0.045〜0.3g/cm3、好ましくは0.06〜
0.15g/cm3、その厚みが0.3〜7mm好まし
くは0.3〜1.5mm更に好ましくは0.5〜1.2
mmである。発泡シートは密度が0.045g/cm3
未満では表面状態が悪化し、被包装物の表面に細かな傷
をつけてしまうおそれが生じ、0.3g/cm3を超え
ると緩衝性が不十分となる。また、厚みが0.3mm未
満では緩衝性が不十分となり1.5mm以上では包装作
業性が悪くなるおそれがある。
【0019】本発明の発泡シートの平均気泡径は300
μm以下であることが風合、物品包装時の表面保護性が
良く好ましい。下限は特に限定しないが通常100μm
である。なお、平均気泡径は発泡シートの幅方向断面に
おける幅方向平均気泡径と発泡シートの押出方向断面に
おける押出方向平均気泡径との平均として求められる。
本発明における発泡シートの気泡形状は、球形状及び/
又は偏平なだ円形状である。
【0020】本発明の発泡シートは、生分解性が良く、
柔軟性及び引張強度に優れ、緩衝性、表面保護性に優れ
た包装材料として好適である。本発明の発泡シートはま
た、熱接着性が良好であり、製袋加工性にも優れてい
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 脂肪族ポリエステル樹脂の合成例 参考例1〜4 脂肪族グリコール成分として1,4−ブタンジオール、
脂肪族ジカルボン酸成分としてアジピン酸ジメチル、第
3成分としてペンタエリトリットを加えエステル化反応
によりポリエステルプレポリマーを得た。この場合、ア
ジピン酸ジメチル1モル当り、1,4−ブタンジオール
0.84モル、ペンタエリトリット0.05モルの割合
で用いた。次にヘキサメチレンジイソシアナートをアジ
ピン酸ジメチル1モル当り0.01モルの割合で加え反
応させ、更に、ジクミルパーオキサイドを0.008重
量%添加し反応させることにより脂肪族ポリエステルを
調製した。前記脂肪族ポリエステルにポリテトラフルオ
ロエチレンを1重量%添加してヘンシェルミキサーで撹
拌してポリテトラフルオロエチレン含有脂肪族ポリエス
テル樹脂を調製した。この脂肪族ポリエステル樹脂の溶
融粘度及び単位粘度当りの溶融張力は表1に示す通りの
ものであった。 参考例5 脂肪族ジカルボン酸成分としてコハク酸ジメチルを用い
た以外は参考例1〜4と同様の方法にて脂肪族ポリエス
テル樹脂を調製した。得られた脂肪族ポリエステル樹脂
の溶融粘度及び単位粘度当りの溶融張力は表1に示す通
りのものであった。
【0022】比較参考例1 1,4−ブタンジオール及びコハク酸ジメチルよりポリ
エステルプレポリマーを得た。次にヘキサメチレンジイ
ソシアナートを加え反応させることにより脂肪族ポリエ
ステル樹脂を調製した。得られた樹脂の溶融粘度及び単
位粘度当りの溶融張力は表1に示す通りのものであっ
た。 比較参考例2 1,4−ブタンジオール、コハク酸ジメチル及びアジピ
ン酸ジメチルよりポリエステルプレポリマーを得た以外
は比較参考例1と同様の方法にて脂肪族ポリエステル樹
脂を調製した。得られた樹脂の溶融粘度及び単位粘度当
りの溶融張力は表1に示す通りのものであった。
【0023】実施例1〜5、比較例1〜2 No.1押出機50mmφ、No.2押出機65mmφ
からなるタンデム押出機に表1に示す溶融特性を持つ原
料の各脂肪族ポリエステル樹脂を投入し、押出機の途中
から表1に示す発泡剤を注入し混練した後、樹脂温度1
10〜120℃で直径60mmの円筒ダイスより押出し
た。その後、直径200mmのマンドレルで冷却及び切
り開きを行い、表1に示す発泡シートを得た。なお、実
施例1〜5にて得られた発泡シートは、厚み方向に偏平
なだ円形状の気泡構造を有するものであった。また、比
較例1では多数の孔を有する網状の多孔質シートしか得
られなかった。また、比較例2ではダイスより発泡剤が
不定期に噴出するサージング現象が起り、シートは得ら
れなかった。
【0024】実施例1〜5で得られた各々の発泡シート
について、その性状等を表1に示す。なお、発泡シート
の独立気泡率はASTMD2856に準拠して測定し
た。また、生分解性は得られた発泡シートを3ヶ月間栃
木県鹿沼市の土壌に埋めその後の形状変化を観察した結
果、発泡シートは形状が確認できない程、分解がすすん
でいた。また、表面保護性については、発泡シートを被
包装物品塗装面に強くこすり付け塗装面のキズの発生具
合を以下の基準で目視により評価した。 ◎…キズが全く発生しない。 ○…ほとんどキズは発生しない。 ×…多数のキズが発生する。 また、平均気泡径については発泡シートの幅方向断面に
おける幅方向平均気泡径と発泡シートの押出方向断面に
おける押出方向平均気泡径との平均として求めた。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、オゾン層等地球環境を
破壊するといわれているハロゲン化脂肪族炭化水素系発
泡剤を使用することなく、実用性に優れた生分解性脂肪
族ポリエステル系樹脂発泡シートが得られる。即ち、本
発明によって、厚み及び密度が小さいものにおいても、
表面状態やセル形状の良好な発泡シートが得られること
により、緩衝性、表面保護性に優れた包装材料として用
いることができ、従来、主に使用されていたポリエチレ
ン系樹脂発泡シートの代替包装材料として好適である。
更に、本発明によって得られる発泡シートは、熱接着性
が良好であり、製袋加工性にも優れている。従って、得
られた発泡シートは家電製品、精密機器、ガラス、レン
ズ、菓子の包装用合成紙、果物等の包装材料として好適
に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 7:00 C08L 67:02 (72)発明者 木野 徹 東京都千代田区内幸町3丁目1番1号 株 式会社ジェイエスピー内 (72)発明者 石川 光一 東京都千代田区内幸町3丁目1番1号 株 式会社ジェイエスピー内 (72)発明者 橋爪 祐一郎 東京都千代田区内幸町3丁目1番1号 株 式会社ジェイエスピー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度190℃、剪断速度100sec-1
    の条件下で測定される溶融粘度が1×102〜1×104
    Pa・sであり、かつ、単位粘度当りの溶融張力が2.
    5mgf/Pa・s以上である脂肪族ポリエステル系樹
    脂と、脂肪族炭化水素系発泡剤とを押出機にて混練し、
    次いで高圧域から低圧域へ押出して発泡させることを特
    徴とする生分解性脂肪族ポリエステル系樹脂発泡シート
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記脂肪族炭化水素系発泡剤が、n−ブ
    タン及び/またはiso−ブタンであることを特徴とす
    る請求項1に記載の生分解性脂肪族ポリエステル系樹脂
    発泡シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 密度が0.045〜0.3g/cm3
    厚みが0.3〜1.5mmであることを特徴とする請求
    項1又は2記載の製造方法により得られる生分解性脂肪
    族ポリエステル系樹脂発泡シート。
  4. 【請求項4】 平均気泡径が300μm以下であること
    を特徴とする請求項3記載の生分解性脂肪族ポリエステ
    ル系樹脂発泡シート。
JP9278187A 1996-09-25 1997-09-25 生分解性脂肪族ポリエステル系樹脂発泡シートの製造方法及び生分解性脂肪族ポリエステル系樹脂発泡シート Pending JPH10152572A (ja)

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