JPH10152334A - 結晶化ガラス建材及びその製造方法 - Google Patents

結晶化ガラス建材及びその製造方法

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JPH10152334A
JPH10152334A JP32796696A JP32796696A JPH10152334A JP H10152334 A JPH10152334 A JP H10152334A JP 32796696 A JP32796696 A JP 32796696A JP 32796696 A JP32796696 A JP 32796696A JP H10152334 A JPH10152334 A JP H10152334A
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JP
Japan
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crystallized glass
glass
crystallized
polished
softening point
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JP32796696A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Baba
康弘 馬場
Kunihiro Fujii
国宏 藤井
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Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、従来の結晶化ガラス建材と
は趣の異なる外観を得ることが可能な結晶化ガラス建材
とその製造方法を提供することである。 【解決手段】 こうして得られた結晶化ガラス板10の
表面に形成された凸部10aの頂面のみを、砥石の番手
#1500、研磨時間 10分間/m2 、研磨圧力
1.5kgf/cm2 の条件で荒研磨した後、さらに1
0分間/m2 のバフ仕上げを行ったところ、図2及び図
3に示すように研磨部分10bと非研磨部分10cが混
在した面を有する結晶化ガラス建材が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の内外装材等に
使用される結晶化ガラス建材及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より建築物の内外装材等に用いられ
る結晶化ガラス建材として、種々のものが提案されてい
る。
【0003】例えば特公昭55−29018号公報に開
示されている結晶化ガラス建材は、軟化点より高い温度
で熱処理すると軟化変形しながら表面から内部に向かっ
て針状の結晶を析出する性質を有するガラス小体の多数
個を型枠内に集積し、これらをガラスの軟化点以上の温
度で熱処理することによって得られるものであり、天然
大理石模様を呈する外観が得られるという特徴を有して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年の建築の
多様化に伴って、種々の外観を呈する建築材料が開発さ
れている。上記のような結晶化ガラス建材においても、
ガラス原料中に着色酸化物を添加したり、ガラス小体と
無機顔料粉末を混合して着色させることによって外観に
色調の変化をもたすことが試みられている。
【0005】本発明の目的は、従来の結晶化ガラス建材
とは趣の異なる独特の外観を得ることが可能な結晶化ガ
ラス建材とその製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の結晶化ガラス建
材は、軟化点より高い温度で熱処理すると軟化変形しな
がら表面から内部に向かって針状の結晶が析出する性質
を有するガラス小体の多数個が軟化融着すると共に結晶
化し、表面に多数の凹凸を有する結晶化ガラス建材にお
いて、表面に形成された凸部の頂面のみが研磨されるこ
とによって、研磨部分と非研磨部分が混在した面を有し
てなることを特徴とする。
【0007】また本発明の結晶化ガラス建材の製造方法
は、軟化点より高い温度で熱処理すると軟化変形しなが
ら表面から内部に向かって針状の結晶が析出する性質を
有するガラス小体の多数個を型枠内に集積してからガラ
スの軟化点より高い温度で熱処理することによって、表
面に多数の凹凸を有する結晶化ガラス板を作製した後、
該結晶化ガラス板の表面に形成された凸部の頂面のみを
研磨することを特徴とする。
【0008】
【作用】一般に軟化点より高い温度で熱処理すると軟化
変形しながら表面から内部に向かって針状の結晶が析出
する性質を有するガラス小体の多数個を型枠内に集積し
てからガラスの軟化点より高い温度で熱処理すると、表
面に多数の凹凸を有する結晶化ガラス板が得られる。
【0009】この結晶化ガラス板表面の凹凸の粗さは、
使用するガラス小体の大きさや形状等によって多少変化
するが、通常は、表面全体を荒研磨することによって凹
凸を完全に取り除いた後、バフ仕上げを行うという研磨
工程を経ることによって鏡面とされる。
【0010】ところが本発明においては、凸部の頂面の
みを研磨し、他の部分を研磨せずに保持するため、研磨
した部分は鏡面となり、一方、非研磨部分は多数個のガ
ラス小体が軟化融着し、結晶化した状態のままで保持さ
れる。このような鏡面部分と、それ以外の部分とは、光
の反射率が大きく異なるため、本発明の結晶化ガラス建
材は、従来の結晶化ガラス建材とは、全く表面光沢の異
なる外観となる。
【0011】本発明で使用するガラス小体は、軟化点よ
り高い温度で熱処理すると軟化変形しながら表面から内
部に向かって針状の結晶を析出する性質を有するもので
あり、例えば重量百分率で、SiO2 45〜77%、
Al23 1〜15%、CaO 2〜25%、ZnO
0〜18%、BaO 0〜20%、MgO 0〜17
%、Na2 O 1〜15%、K2 O 0〜7%、Li2
O 0〜5%、着色酸化物 0〜10%の組成を有し、
主結晶としてβ−ウォラストナイト(β−CaO・Si
2 )やディオプサイド(CaO・MgO・2SiO
2 )を析出する性質を有するものを使用すると、優れた
機械的強度や耐候性を有する結晶化ガラスが得られるた
め好ましい。
【0012】本発明でいうガラス小体とは、例えば粉砕
物、粗砕物、粒体、粉体、小球、小破片、棒状物等を意
味するものであり、粒径0.5〜10mm程度のものが
使用される。
【0013】尚、ガラス小体として、原料中にFe2
3 、CoO、Cr23 、CuO、MnO2 、NiO等
の着色酸化物を混合したガラスを使用したり、ガラス小
体に、NiO、MnO2 、CoO、Fe23 、Cr2
3 等の単体の着色酸化物、あるいはZn−Cr−Ni
−Alスピネル、Sn−Si−Ca−Cr−Znスフェ
イン、Zr−Sr−Prジルコン、Zr−Si−V−P
rジルコン、Zr−Si−Vジルコン、Al−Co−C
r−Znスピネル、Al−Zn−Fe−Crスピネル、
Fe−Cr−Zn−Alスピネル、Fe−Cr−Znス
ピネル、Fe−Cr−Ni−Mnスピネル等の成分系の
着色酸化物等の無機顔料粉末を単独で、あるいは組み合
わせて混合することによって、着色させることも可能で
ある。
【0014】次に本発明の結晶化ガラス建材の製造方法
について説明する。
【0015】まず軟化点より高い温度で熱処理すると軟
化変形しながら表面から内部に向かって針状の結晶を析
出するガラス小体の多数個を型枠内に集積する。
【0016】その後、ガラスの軟化点よりも高い温度で
熱処理すると、各ガラス小体が軟化変形しながら互いに
融着一体化し、表面から内部に向かって針状の結晶を析
出する。こうして結晶化ガラス板を作製した後、型枠か
ら取り外す。
【0017】この結晶化ガラス板の表面には、ガラス小
体の形状に起因する多数の凹凸が形成されているが、凸
部の頂面のみを研磨する。この研磨は、比較的大きな番
手の砥石を使用し、時間と圧力を調整しながら荒研磨を
行った後、バフ仕上げを行えば良い。荒研磨の好ましい
条件は、砥石の番手 #1500〜#2000、研磨時
間 10〜90分間、研磨圧力 1.5〜2.5kgf
/cm2 であり、またバフ仕上げの時間としては、10
〜90分間/m2 が適当である。こうして表面全体に亙
って研磨部分と非研磨部分が混在した結晶化ガラス建材
が得られる。
【0018】尚、先記したように結晶化ガラス板の表面
に形成される凹凸の大きさや形状は様々であるが、本発
明においては、必ずしも全ての凸部の頂面を研磨する必
要はなく、他の凸部に比べて極端に高さの低い凸部が存
在する場合には、これを未研磨のまま残すことも可能で
ある。
【0019】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明の結晶化ガラ
ス建材を詳細に説明する。
【0020】尚、図1は、研磨する前の結晶化ガラス板
を示す拡大断面図、図2は、図1の結晶化ガラス板表面
の凸部の頂面のみが研磨された本発明の結晶化ガラス建
材を示す概略断面図、図3は、本発明の結晶化ガラス建
材を示す概略平面図である。
【0021】(実施例1)まず重量百分率で、SiO2
59.0%、Al23 6.5%、CaO17.0
%、ZnO 6.6%、BaO 4.1%、Na2
3.4%、K2O 2.3%、B23 0.6%の組
成を有するガラス小体(粒径0.5〜6mm)を多数個
準備した。このガラス小体は、軟化点(約800℃)よ
り高い温度で熱処理すると軟化変形しながらβ−ウォラ
ストナイトを主結晶として析出し、白色の結晶化ガラス
となるものである。
【0022】尚、ガラス小体は、上記した組成を有する
ように調合されたガラス原料混合物を1400〜150
0℃で16時間溶融した後、溶融ガラスを水中に投入し
て水砕し、次いで乾燥、分級することによって得たもの
である。
【0023】次にこのガラス小体の多数個を、離型剤と
してアルミナ粉を塗布したムライト製の型枠内に集積
し、1100℃で2時間熱処理することによって、図1
に示すように表面に多数の凹凸(表面粗さ2〜100μ
m)が形成された結晶化ガラス板10を作製した。
【0024】こうして得られた結晶化ガラス板10の表
面に形成された凸部10aの頂面のみを、砥石の番手
#1500、研磨時間 10分間/m2 、研磨圧力1.
5kgf/cm2 の条件で荒研磨した後、さらに10分
間/m2 のバフ仕上げを行ったところ、図2及び図3に
示すように研磨部分10bと非研磨部分10cが混在し
た面を有する結晶化ガラス建材が得られた。
【0025】(実施例2)まず重量百分率で、SiO2
59.0%、Al23 6.8%、CaO19.1
%、ZnO 6.8%、BaO 4.3%、Na2
1.7%、K2O 1.6%、B23 0.6%、C
oO 0.1%の組成となるように調合されたガラス原
料混合物を、1400〜1500℃で16時間溶融し
た。次いでこの溶融ガラスを水中に投下して水砕した
後、乾燥、分級して粒径0.5〜6mmのガラス小体の
多数個を作製した。このガラス小体は、軟化点(約80
0℃)より高い温度で熱処理すると軟化変形しながらβ
−ウォラストナイトを主結晶として析出し、青色の結晶
化ガラスとなるものである。
【0026】その後、このガラス小体の多数個を、アル
ミナ粉が塗布されたムライト製の型枠内に集積し、11
00℃で2時間熱処理することによって、各ガラス小体
を融着一体化させると共に結晶化させることによって、
表面に多数の凹凸(表面粗さ2〜100μm)が形成さ
れた結晶化ガラス板を得た。
【0027】この結晶化ガラス板の表面に形成された凸
部の頂面のみを実施例1と同じ条件で研磨したところ、
研磨部分と非研磨部分が混在し、しかも全体が青色の色
調を呈した面を有する結晶化ガラス建材が得られた。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の結晶化ガ
ラス建材は、表面に研磨部分と非研磨部分が混在した面
を有してなり、研磨部分が鏡面となり、それ以外の部分
とは表面光沢が異なるため、従来の結晶化ガラス建材と
は趣の異なる独特の外観を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】研磨する前の結晶化ガラス板を示す概略断面図
である。
【図2】図1の結晶化ガラス板表面の凸部の頂面のみが
研磨された本発明の結晶化ガラス建材を示す概略断面図
である。
【図3】本発明の結晶化ガラス建材を示す概略平面図で
ある。
【符号の説明】
10 結晶化ガラス板 10a 凸部 10b 研磨部分 10c 非研磨部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟化点より高い温度で熱処理すると軟化
    変形しながら表面から内部に向かって針状の結晶が析出
    する性質を有するガラス小体の多数個が軟化融着すると
    共に結晶化し、表面に多数の凹凸を有する結晶化ガラス
    建材において、表面に形成された凸部の頂面のみが研磨
    されることによって、研磨部分と非研磨部分が混在した
    面を有してなることを特徴とする結晶化ガラス建材。
  2. 【請求項2】 軟化点より高い温度で熱処理すると軟化
    変形しながら表面から内部に向かって針状の結晶が析出
    する性質を有するガラス小体の多数個を型枠内に集積し
    てからガラスの軟化点より高い温度で熱処理することに
    よって、表面に多数の凹凸を有する結晶化ガラス板を作
    製した後、該結晶化ガラス板の表面に形成された凸部の
    頂面のみを研磨することを特徴とする結晶化ガラス建材
    の製造方法。
JP32796696A 1996-11-21 1996-11-21 結晶化ガラス建材及びその製造方法 Pending JPH10152334A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009167788A (ja) * 2007-10-30 2009-07-30 Nippon Electric Glass Co Ltd 建築用ガラス物品及びその製造方法
JP2010095428A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Nippon Electric Glass Co Ltd 建築用結晶化ガラス物品及びその製造方法
KR20190047950A (ko) 2017-10-30 2019-05-09 대운프라스틱(주) 폐유리를 이용한 건축 내외장재용 결정화 유리 조성물, 결정화 유리 및 제조방법

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