JPH10152287A - 輸送作業におけるドーリ間相対位置検出方法 - Google Patents

輸送作業におけるドーリ間相対位置検出方法

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JPH10152287A
JPH10152287A JP32780796A JP32780796A JPH10152287A JP H10152287 A JPH10152287 A JP H10152287A JP 32780796 A JP32780796 A JP 32780796A JP 32780796 A JP32780796 A JP 32780796A JP H10152287 A JPH10152287 A JP H10152287A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量物の輸送に必要なドーリの相対位置の検
出を確実かつ安価に行うことができる輸送作業における
ドーリ間相対位置検出方法を提供する。 【解決手段】 路面10上を併走する2台のドーリAの
前部同士間と後部同士間に、それぞれ、前、後カテナリ
ーロープ16、17を平行状態に架設し、両ドーリA間
の左右方向距離の変化に伴って変化する前、後カテナリ
ーロープ16、17中央部の上下方向のたわみ量に基づ
いて、両ドーリAの左右方向相対位置及びねじれ相対位
置を検出すると共に、一方のドーリAの前部・後部と、
他方のドーリAの後部・前部に、それぞれ各1本の交叉
カテナリーロープ20、21を交叉状態に架設し、両ド
ーリA間の前後方向距離の変化に伴って変化する交叉カ
テナリーロープ間の交叉部における垂直距離Xに基づい
て、両ドーリAの前後方向相対位置を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種輸送物、特
に、ガントリークレーン等の重量物を円滑に輸送する輸
送作業におけるドーリ間相対位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドーリを用いた重量物の輸送作業
においては、ドーリで支持できる個所が予め輸送物に準
備されており、ドーリで持ち上げた際に発生する輸送物
の歪みも、品質に影響を与えない範囲の微小なものにな
るように設計されていた。
【0003】ところで、このようなドーリは、左右ある
いは前後に離れて配置したユニットを機械的に接続しな
くても、ワンマンによるコントロールが可能である。し
かし、ドーリはフィードバック機能や自動矯正機能を持
たないため、路面状況(例えば、傾斜面や凹凸面)の違
いによっては、走行中にその相対位置が変化するおそれ
がある。
【0004】特に、ガントリークレーンのように、ドー
リで支持する柱脚の構造が比較的弱いものの場合には、
ドーリの相対位置の変位によって、柱脚が変形し易いた
め、ガントリークレーンの品質を確保するためには、ド
ーリの相対位置を確認して、その値をある範囲内に制限
して輸送することが必須となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このドーリの相対位置
の検出は、光やレーザーを用いた高度な測定機器と測定
技術を使用すれば、高い精度での位置検出が可能である
が、かかる測定機器は一般にきわめて高価であり、併せ
て専任の測定員を配置する必要があるためにコストが高
くなる。一方、ドーリの相対位置の検出は必ずしも高い
精度を要しないことを考慮すると、そのような高度な測
定機器の導入は必ずしも適当ではない。本発明は、この
ような事情に鑑みなされたものであり、ガントリークレ
ーン等のような重量物の輸送に必要なドーリの相対位置
の検出を確実かつ安価に行うことができる輸送作業にお
けるドーリ間相対位置検出方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の輸送作業におけるドーリ間相対位置検出方法は、
路面上を併走する2台のドーリ上に輸送物の両端を載置
し、前記ドーリを駆動することによって前記輸送物を輸
送する輸送作業において、前記両ドーリの前部同士間と
後部同士間に、それぞれ、前、後カテナリーロープを平
行状態に架設し、前記両ドーリ間の左右方向距離の変化
に伴って変化する前、後カテナリーロープの中央部の上
下方向のたわみ量に基づいて、前記両ドーリの左右方向
相対位置及びねじれ相対位置を検出する。
【0007】前記請求項2記載の輸送作業におけるドー
リ間相対位置検出方法は、路面上を併走する2台のドー
リ上に輸送物の両端を載置し、前記ドーリを駆動するこ
とによって前記輸送物を輸送する輸送作業において、前
記一方のドーリの前部・後部と、前記他方のドーリの後
部・前部に、それぞれ各1本の交叉カテナリーロープを
交叉状態に架設し、前記両ドーリ間の前後方向距離の変
化に伴って変化する前記交叉カテナリーロープ間の交叉
部における垂直距離に基づいて、前記両ドーリの前後方
向相対位置を検出する。
【0008】前記請求項3記載の輸送作業におけるドー
リ間相対位置検出方法は、路面上を併走する2台のドー
リ上に輸送物の両端を載置し、前記ドーリを駆動するこ
とによって前記輸送物を輸送する輸送作業において、前
記両ドーリの前部同士間と後部同士間に、それぞれ、
前、後カテナリーロープを平行状態に架設し、前記両ド
ーリ間の左右方向距離の変化に伴って変化する前、後カ
テナリーロープの中央部の上下方向のたわみ量に基づい
て、前記両ドーリの左右方向相対位置及びねじれ相対位
置を検出すると共に、前記一方のドーリの前部・後部
と、前記他方のドーリの後部・前部に、それぞれ各1本
の交叉カテナリーロープを交叉状態に架設し、前記両ド
ーリ間の前後方向距離の変化に伴って変化する前記交叉
カテナリーロープ間の交叉部における垂直距離に基づい
て、前記両ドーリの前後方向相対位置を検出する。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0010】まず、図1〜図4を参照して、本発明の一
実施の形態に係る輸送作業におけるドーリ間相対位置検
出方法を用いて、一対のドーリAに載置支持された輸送
物の一例であるガントリークレーンBの柱脚間の相対位
置を検出することができるドーリ相対位置検出装置Cの
構成について説明する。
【0011】図1及び図2に示すように、ガントリーク
レーンBは門形クレーン構造を有しており、路面10上
に間隔を開けて垂直に配設された一対の柱脚11と、柱
脚11の上部に架設される水平横架ビーム12とからな
る。そして、両柱脚11の下部には、それぞれ、輸送用
ブラケット13が取付けられている。なお、図2に示す
平面視では、本発明の説明を簡単にするため、ガントリ
ークレーンBは、2点鎖線で示されている。
【0012】ガントリークレーンBの両柱脚11の内側
に隣接して、それぞれ、同一編成のドーリAが配設され
ている。これらのドーリAは、多彩なステアリング機能
(通常運転、横走行、斜め走行、旋回)を有するドーリ
本体14と、ドーリ本体14上に搭載された柱脚載置台
15とからなり、柱脚載置台15上には、ガントリーク
レーンBの各柱脚11に取付けられた輸送用ブラケット
13が載置される。
【0013】ところで、前述したように、ガントリーク
レーンBは一対の柱脚11と水平横架ビーム12とから
なる強度的に弱い構造物であるため、その輸送用ブラケ
ット13がドーリAの柱脚載置台15上に載置された場
合、クレーン本体に曲げモーメントが発生し、各ドーリ
Aに左右方向の水平力が発生する。そして、この水平力
は、各ドーリAが内側に所定変位量、変位した位置で0
になる。例えば、ガントリークレーンBの重量が500
トンで、ドーリA間の間隔が27m470mmの場合、
左右の柱脚がそれぞれ230mm内側(計460mm)
に変位した時にその水平力が0となるように設計されて
いる。
【0014】そして、この水平力0となる位置を基準と
して、ガントリークレーンBの品質を損なわないための
ドーリ変位量の許容値が決定される。例えば、上記した
ようにドーリA間の間隔を27m470mmとした場
合、安全率を考慮して、その許容値を内側に100m
m、外側に200mmと設定することができる。
【0015】また、ガントリークレーンBの柱脚11
は、前述したように強度的に弱い構造物であるため、両
ドーリAが支持される路面10の状態に差異(例えば、
一方のドーリAはアスファルトからなる路面10で支持
されており、他方のドーリAは砂利からなる路面10で
支持されている)がある場合、前後方向に柱脚11が変
位することがあり得る。この場合も、ガントリークレー
ンBの品質を損なわないためのドーリ変位量の許容値が
決定される。例えば、上記したようにドーリA間の間隔
を27m470mmとした場合、安全率を考慮して、ド
ーリAの前後方向の許容柱脚変位量は400mmと設定
することができる。
【0016】次に、上記した一対のドーリAに載置支持
されたガントリークレーンBの柱脚11間の相対位置を
検出するドーリ相対位置検出装置Cの構成について具体
的に説明する。図1及び図2に示すように、路面10上
を併走する2台のドーリA上に載置される輸送用ブラケ
ット13の前後には、それぞれ、前、後カテナリーロー
プ16、17が平行状態に架設されている。
【0017】これらの前、後カテナリーロープ16、1
7としては、張力による伸びが比較的小さいワイヤロー
プや麻ロープを好適に使用できる。
【0018】そして、図2及び図3に示すように、前、
後カテナリーロープ16、17の中央部には、それぞ
れ、所定長さ(本実施の形態では、900mm)の認識
紐18、19の上端が結着されている。この認識紐1
8、19は、後述するように、両ドーリA間の左右方向
距離の変化に伴って変化する前、後カテナリーロープ1
6、17の中央部の上下方向のたわみ量に基づいて、両
ドーリAの左右方向相対位置及びねじれ相対位置を検出
するために設けられたものである。
【0019】一方、図2に示すように、一方のドーリA
の前部と後部は、それぞれ、他方のドーリAの後部・前
部に、それぞれ、各1本の交叉カテナリーロープ20、
21が交叉状態に架設されている。これらの交叉カテナ
リーロープ20、21としては、前記した前、後カテナ
リーロープ16、17と同様に、張力による伸びが比較
的小さいワイヤロープや麻ロープを好適に使用できる。
【0020】そして、交叉カテナリーロープ20、21
の交叉部同士は、図2及び図4に示すように所定長さ
(本実施の形態では1400mm)の認識紐22によっ
て連結されている。この認識紐22は、後述するよう
に、両ドーリA間の前後方向距離の変化に伴って変化す
る交叉カテナリーロープ20、21間の交叉部における
垂直距離Xに基づいて、両ドーリAの前後方向相対位置
を検出するために設けられたものである。
【0021】次に、図5〜図9を参照して、上記した構
成を有するドーリ相対位置検出装置Cを用いて行うこと
ができるドーリ間相対位置検出方法について説明する。
まず、ガントリークレーンBの左右方向移行及びねじれ
によって生じるドーリAの左右相対位置及びねじれ相対
位置の変化量の検出方法について説明する。
【0022】この場合、ドーリA間の左右方向距離が変
われば、図5に示す前、後カテナリーロープ16、17
の撓み量が変化するため、図1及び図3に示すように、
前、後カテナリーロープ16、17と路面10との間の
垂直距離Yが変化する。
【0023】ところで、本実施の形態では、このドーリ
A間の左右方向距離dと、それによって生じる垂直距離
Yとの関係を予め計算して、図8に示すような相関グラ
フを作成している。この相関グラフにおいて、水平力が
0となるドーリA間の基準距離(27470mm)から
内側への許容ドーリ変位量a(−100mm)に相当す
る垂直距離Yが0mmに設定されると共に、外側への許
容ドーリ変位量b(+200mm)に相当する垂直距離
Yが900mmに設定されている。そして、垂直距離Y
は、ドーリ変位量が内側への許容ドーリ変位量a(−1
00mm)から外側への許容ドーリ変位量b(+200
mm)へ変化するに比例して0mmから900mmに増
加している。
【0024】一方、前述したように、前、後カテナリー
ロープ16、17の中央部には、それぞれ、上記した最
大垂直距離Yに相当する長さ(900mm)を有する認
識紐18、19の上端が結着されている。
【0025】従って、これらの認識紐18、19の下端
が路面10から離れない限り、ドーリA間の距離dは外
側への許容ドーリ変位量b(+200mm)内にあるこ
とになる。一方、前、後カテナリーロープ16、17の
中央部が路面10に接地しない限り、ドーリA間の距離
dは内側への許容ドーリ変位量a(−100mm)内に
あることになる。
【0026】一方、これらの認識紐18、19の下端が
路面10から離れたり、あるいは、前、後カテナリーロ
ープ16、17の中央部が路面10に接地する場合は、
ドーリA間の距離は許容ドーリ変位量a、bを越えたこ
とになり、そのまま、ドーリAの運転を継続した場合
は、ガントリークレーンBの品質に悪影響を与えること
になる。
【0027】従って、ガントリークレーンBの近傍に位
置しながら、ドーリAを運転する運転者23は、認識紐
18、19の挙動に伴う、前、後カテナリーロープ1
6、17と路面10との間の垂直距離Yの変化によっ
て、ドーリA間の距離の変化量を的確に視覚によって確
認することができる。そして、この結果に基づいて、運
転者はリモートコントローラ24を操作してドーリAの
一方又は両方を横方向又は斜め方向に駆動し、ドーリA
間の幅を狭くしたり、広くしたり、あるいはねじれを矯
正して、認識紐18、19が路面10から離れたり、
前、後カテナリーロープ16、17の中央部が路面10
に接地するのを防止する。これによって、運転者23
は、ドーリA間の距離を、ガントリークレーンBの品質
に悪影響を与えることのない許容範囲に常時おさめなが
らドーリAを運転することができる。
【0028】次に、路面10の状況等によって生じるド
ーリAの前後相対位置の変化量の検出方法について説明
する。この場合、図7に示すように、ドーリA間の前後
方向距離(前後方向変位量Z)が変われば、交叉カテナ
リーロープ20、21の撓み量が変化するため、図4に
示すように、交叉カテナリーロープ20、21の中央部
間の垂直距離Xが変化する。
【0029】ところで、本実施の形態では、このドーリ
A間の前後方向距離(前後方向変位量Z)と、それによ
って生じる垂直距離Xとの関係を予め計算して、図9に
示すような相関グラフを作成している。この相関グラフ
において、前後方向変位量Zが0となるときの垂直距離
Xが0に設定されると共に、ガントリークレーンBの品
質に悪影響を及ぼす変位量に安全率を考慮して設定した
400mmとなるときの最大の垂直距離Xが1400m
mに設定されている。なお、図9において、垂直距離X
は、一方の交叉カテナリーロープ20の交叉部と路面1
0との間の距離X1と、他方の交叉カテナリーロープ2
1の交叉部と路面10との間の距離X2との差異として
表されている。
【0030】一方、前述したように、交叉カテナリーロ
ープ20、21の中央部間には1400mmの認識紐2
2が架設されている。
【0031】従って、認識紐22の伸びきらない限り、
即ち、垂直距離Xが1400mm以下である限り、前後
方向変位量Zは許容ドーリ変位量(400mm)内にあ
ることになり、一方、交叉カテナリーロープ21の中央
部が路面10に接地しない限り、即ち、垂直距離Xが0
mm以上である限り、前後方向変位量Zは内側への許容
ドーリ変位量(400mm)内にあることになる。
【0032】一方、認識紐22が伸びきった場合、或い
は、交叉カテナリーロープ21の中央部が路面10に接
した場合は、許容ドーリ変位量400mmを越えたこと
になり、そのまま、ドーリAの運転を継続した場合は、
ガントリークレーンBの品質に悪影響を与えることにな
る。
【0033】従って、ガントリークレーンBの近傍に位
置しながら、ドーリAを運転する運転者23は、認識紐
22の挙動に伴う交叉カテナリーロープ20、21間の
垂直距離Xの変化によって、ドーリ間の前後方向変位量
Zを的確に視覚によって確認することができる。そし
て、この結果に基づいて、運転者はリモートコントロー
ラ24を操作してドーリAの一方又は両方を通常走行駆
動し、ドーリA間の前後方向変位量Zを小さくする。こ
れによって、運転者23は、ドーリA間の前後方向変位
量ZをガントリークレーンBの品質に悪影響を与えるこ
とのない許容範囲に常時おさめながらドーリAを運転す
ることができる。
【0034】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変容例も含むものである。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の輸送作業におけるドーリ
間相対位置検出方法においては、路面上を併走する両ド
ーリの前部同士間と後部同士間に、それぞれ、前、後カ
テナリーロープを平行状態に架設し、両ドーリ間の左右
方向距離の変化に伴って変化する前、後カテナリーロー
プの中央部の上下方向のたわみ量に基づいて、両ドーリ
の左右方向相対位置及びねじれ相対位置を検出するよう
にしている。
【0036】従って、運転者は、ガントリークレーン等
の輸送物の近傍に位置しながら、前、後カテナリーロー
プと路面との間の垂直距離の変化を的確に把握し、その
結果に基づいて、リモートコントローラを操作してドー
リの一方又は両方を駆動し、ドーリ間の幅を狭くした
り、広くして、輸送物の品質に悪影響を与えることのな
い許容範囲に常時おさめながらドーリを運転することが
できる。即ち、輸送作業における左右方向及びねじれ方
向のドーリ間相対位置検出作業を低コストでかつ確実に
行うことができる。
【0037】前記請求項2記載の輸送作業におけるドー
リ間相対位置検出方法においては、路面上を併走する2
台のドーリのうち、一方のドーリの前部・後部と、他方
のドーリの後部・前部に、それぞれ各1本の交叉カテナ
リーロープを交叉状態に架設し、両ドーリ間の前後方向
距離の変化に伴って変化する交叉カテナリーロープ間の
交叉部における垂直距離に基づいて、両ドーリの前後方
向相対位置を検出するようにしている。
【0038】従って、運転者は、ガントリークレーン等
の輸送物の近傍に位置しながら、交叉カテナリーロープ
間の交叉部における垂直距離の変化を的確に確認し、そ
の結果に基づいて、リモートコントローラを操作してド
ーリの一方又は両方を駆動し、ドーリ間の前後方向距離
を小さくして、被輸送物の品質に悪影響を与えることの
ない許容範囲に常時おさめながらドーリを運転すること
ができる。即ち、輸送作業における前後方向のドーリ間
相対位置検出作業を低コストでかつ確実に行うことがで
きる。
【0039】前記請求項3記載の輸送作業におけるドー
リ間相対位置検出方法においては、両ドーリの前部同士
間と後部同士間に、それぞれ、前、後カテナリーロープ
を平行状態に架設し、両ドーリ間の左右方向距離の変化
に伴って変化する前、後カテナリーロープの中央部の上
下方向のたわみ量に基づいて、両ドーリの左右方向相対
位置及びねじれ相対位置を検出すると共に、一方のドー
リの前部・後部と、前記他方のドーリの後部・前部に、
それぞれ、各1本の交叉カテナリーロープを交叉状態に
架設し、両ドーリ間の前後方向距離の変化に伴って変化
する交叉カテナリーロープ間の交叉部における垂直距離
に基づいて、両ドーリの前後方向相対位置を検出するよ
うにしている。
【0040】従って、運転者は、ガントリークレーン等
の輸送物の近傍に位置しながら、前、後カテナリーロー
プと路面との間の垂直距離及び交叉カテナリーロープ間
の交叉部における垂直距離の変化を的確に確認し、その
結果に基づいて、リモートントローラを操作してドーリ
の一方又は両方を駆動し、ドーリ間の幅を狭くしたり、
広くし、かつ、ドーリ間の前後方向距離を小さくして、
被輸送物の品質に悪影響を与えることのない許容範囲に
常時おさめながらドーリを運転することができる。即
ち、輸送作業における左右方向、ねじれ方向、及び前後
方向のドーリ間相対位置検出作業を低コストでかつ確実
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る輸送作業における
ドーリ間相対位置検出方法に用いるドーリ相対位置検出
装置の正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図2のI−I線による矢視図である。
【図4】図2のII−II線による矢視図である。
【図5】前、後カテナリーロープの架設説明図である。
【図6】前、後カテナリーロープの架設説明図である。
【図7】交叉カテナリーロープの架設説明図である。
【図8】ドーリ間左右方向距離と、前、後カテナリーロ
ープと路面との間の垂直距離との相関関係を示すグラフ
である。
【図9】ドーリの前後方向変位量と、交叉カテナリーロ
ープ間の垂直距離との相関関係を示すグラフである。
【符号の説明】
A ドーリ B ガントリー
クレーン(輸送物) C ドーリ相対位置検出装置 X 垂直距離 Y 垂直距離 Z 前後方向変
位量 10 路面 11 柱脚 12 水平横架ビーム 13 輸送用ブ
ラケット 14 ドーリ本体 15 柱脚載置
台 16 前カテナリーロープ 17 後カテナ
リーロープ 18 認識紐 19 認識紐 20 交叉カテナリーロープ 21 交叉カテ
ナリーロープ 22 認識紐 23 運転者 24 リモートコントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面上を併走する2台のドーリ上に輸送
    物の両端を載置し、前記ドーリを駆動することによって
    前記輸送物を輸送する輸送作業において、 前記両ドーリの前部同士間と後部同士間に、それぞれ、
    前、後カテナリーロープを平行状態に架設し、前記両ド
    ーリ間の左右方向距離の変化に伴って変化する前、後カ
    テナリーロープ中央部の上下方向のたわみ量に基づい
    て、前記両ドーリの左右方向相対位置及びねじれ相対位
    置を検出するようにしたことを特徴とする輸送作業にお
    けるドーリ間相対位置検出方法。
  2. 【請求項2】 路面上を併走する2台のドーリ上に輸送
    物の両端を載置し、前記ドーリを駆動することによって
    前記輸送物を輸送する輸送作業において、 前記一方のドーリの前部・後部と、前記他方のドーリの
    後部・前部に、それぞれ各1本の交叉カテナリーロープ
    を交叉状態に架設し、前記両ドーリ間の前後方向距離の
    変化に伴って変化する前記交叉カテナリーロープ間の交
    叉部における垂直距離に基づいて、前記両ドーリの前後
    方向相対位置を検出するようにしたことを特徴とする輸
    送作業におけるドーリ間相対位置検出方法。
  3. 【請求項3】 路面上を併走する2台のドーリ上に輸送
    物の両端を載置し、前記ドーリを駆動することによって
    前記輸送物を輸送する輸送作業において、 前記両ドーリの前部同士間と後部同士間に、それぞれ、
    前、後カテナリーロープを平行状態に架設し、前記両ド
    ーリ間の左右方向距離の変化に伴って変化する前、後カ
    テナリーロープ中央部の上下方向のたわみ量に基づい
    て、前記両ドーリの左右方向相対位置及びねじれ相対位
    置を検出すると共に、前記一方のドーリの前部・後部
    と、前記他方のドーリの後部・前部に、それぞれ各1本
    の交叉カテナリーロープを交叉状態に架設し、前記両ド
    ーリ間の前後方向距離の変化に伴って変化する前記交叉
    カテナリーロープ間の交叉部における垂直距離に基づい
    て、前記両ドーリの前後方向相対位置を検出するように
    したことを特徴とする輸送作業におけるドーリ間相対位
    置検出方法。
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