JP2008286642A - 車両挙動規制装置 - Google Patents

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【課題】シャシダイナモメータ上での車両の挙動を安定化しつつ、その挙動を実路での挙動に近づける。
【解決手段】車両挙動規制装置1は、シャシダイナモメータ上での車両Vの挙動を規制するためのものであり、設置場所に固定される固定手段2と、固定手段2に設けられたリンク機構3と、を備えている。このリンク機構3にあっては、車両Vに接続されたベルト21に連結される第1ジョイント9を有し、直線運動機構により、第1ジョイント9の水平方向の移動が規制されていると共に第1ジョイント9の上下方向の移動を許容されている。よって、車両Vの水平方向の挙動が規制される一方で、上下方向の挙動の拘束が低減されることとなり、シャシダイナモメータ上の車両Vが飛び出したり横触れしたりするのを防止できると共に、実路での車両Vの上下方向の挙動をシャシダイナモメータ上で精度よく実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シャシダイナモメータ上での車両の挙動を規制するための車両挙動規制装置に関する。
従来、例えば車両の燃費や排気ガス排出量等の車両特性を計測する際、シャシダイナモメータが多く用いられている。シャシダイナモメータを用いる場合、シャシダイナモメータ上を走行する車両の挙動が不安定になる(車両が飛び出したり、横触れしたりする)おそれがあることから、近年、シャシダイナモメータ上での車両の挙動を規制するための車両挙動規制装置が開発されている。
車両挙動規制装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両挙動規制装置では、設置場所に固定された固定手段(固定板)を備え、シャシダイナモメータ上を走行する車両をワイヤで固定手段に連結することにより、車両を牽引してその挙動を規制することが図られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−83682号公報
しかしながら、上述したような車両挙動規制装置では、車両を牽引することから、場合によっては、シャシダイナモメータ上を走行する車両の上下方向の挙動が制限されるおそれがあり、シャシダイナモメータ上での車両の挙動が実路での挙動と異なってしまう問題がある。
そこで、本発明は、シャシダイナモメータ上での車両の挙動を安定化しつつ、その挙動を実路での挙動に近づけることができる車両挙動規制装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両挙動規制装置は、シャシダイナモメータ上での車両の挙動を規制するための車両挙動規制装置であって、設置場所に固定される固定手段と、固定手段に設けられたリンク機構と、を備え、リンク機構は、車両に接続された接続部材に連結される第1ジョイントを有し、近似直線運動機構により、第1ジョイントの水平方向の移動が規制されていると共に第1ジョイントの上下方向の移動が許容されていること、を特徴とする。
この車両挙動制御装置よれば、例えばシャシダイナモメータで車両特性を計測する場合、シャシダイナモメータ上の車両に接続された接続部材をリンク機構の第1ジョイントに連結することで、当該車両が固定手段にリンク機構を介して連結され、これにより、シャシダイナモメータ上での車両の挙動が規制される。ここで、リンク機構は、近似直線運動機構により、第1ジョイントの水平方向の移動が規制されていると共に上下方向の移動が許容されていることから、車両の水平方向の挙動が規制される一方で、上下方向の挙動の拘束が低減されることとなる。よって、シャシダイナモメータ上の車両が飛び出したり横触れしたりするのを防止することができると共に、実路での車両の上下方向の挙動をシャシダイナモメータ上で精度よく実現することが可能となる。従って、本発明によれば、シャシダイナモメータ上での車両の挙動を安定化しつつ、その挙動を実路での挙動に近づけることが可能となる。
ここで、リンク機構は、第1ジョイントが設けられた第1アームと、第1アームに第2ジョイントを介して連結され、且つ固定手段に第3ジョイントを介して連結された第2アームと、第1アームにおいて第1ジョイントと第2ジョイントとの間に第4ジョイントを介して連結され、且つ固定手段に第5ジョイントを介して連結された第3アームと、を有し、第2ジョイントと第3ジョイントとの間の距離を基準距離としたとき、第3ジョイントと第5ジョイントとの間の距離は、基準距離の2倍であり、第2ジョイントと第4ジョイントとの間の距離、第4ジョイントと第5ジョイントとの間の距離、及び第1ジョイントと第4ジョイントとの間の距離は、それぞれ基準距離の2.5倍であることが好ましい。この場合、リンク機構にチェビシェフの第1近似直線運動機構が利用されることになり、第1ジョイントの上下方向の移動が許容されると共に水平方向の移動が規制されるのを好適に実現することができる。
また、固定手段は、リンク機構が取り付けられる取付部を有し、取付部は、その高さ位置が調整可能とされていることが好ましい。これにより、例えば連結部材としてベルト等の長尺状のものが用いられる場合、取付部の高さ位置を調整してリンク機構の高さを調整することで、連結部材の長手方向を水平方向にでき、その結果、車両の水平方向の挙動を確実に規制すると共に、上下方向の挙動の拘束を一層低減することができる。
本発明によれば、シャシダイナモメータ上での車両の挙動を安定化しつつ、その挙動を実路での挙動に近づけることが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において「上」「下」「前」「後」等の語は、車両の上下方向、前後方向に対応したものである。また、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は本発明の一実施形態に係る車両挙動規制装置を示す概略図である。この車両挙動規制装置は、シャシダイナモメータ上での自動車等の車両の挙動を制限するためのものであり、図1に示すように、設置場所に固定された固定手段2と、固定手段に設けられたリンク機構3と、を備えている。
固定手段2は、支柱4、カラー(取付部)5、ステー6及びレール7を備えている。支柱4は、円柱形状を呈しており、設置場所に固定されたレール7に移動可能にして取り付けられ、固定されている。具体的には、レール7の上面において水平方向(紙面垂直方向)に延在する凹部7aに、支柱4の設置側の端部に設けられた鍔状の鍔部4aが係合されている。そして、鍔部4aの上面及びレール7の上面にステー6が当接され、ステー6が鍔部4aにボルト8で固定されることで、鍔部4aが上下方向に挟持されてレール7に固定されている。つまり、支柱4は、ボルト8を緩めることでレール7の凹部7aに沿って移動可能になっている。
カラー5は、円筒形状を呈しており、その内部に支柱4を挿通した状態で当該支柱に例えばボルト(不図示)で固定されている。つまり、カラー5は、上下方向に移動可能にして支柱4に固定されており、ボルトを緩めることでその高さ位置が調整可能とされている。このカラー5の外周面には、凸状の凸部5a,5bが上下方向に沿って上方からこの順で並設されている。
リンク機構3は、車両Vに接続されたベルト21に連結される第1ジョイント9を有し、近似直線運動機構により、第1ジョイント9の水平方向の移動が規制されていると共に第1ジョイント9の上下方向の移動が許容されている。具体的には、以下のように構成されている。すなわち、リンク機構3は、第1連結棒(第1アーム)10、第2連結棒(第2アーム)11及び第3連結棒(第3アーム)12を有している。
第1連結棒10は、その一端部に上記の第1ジョイント9が設けられている。第1ジョイント9には、ピンシャックル22が取り付けられ、このピンシャックル22は、車両Vの牽引フック23に取り付けられたピンシャックル24とベルト21で連結されている。なお、上記の「ジョイント」とは、連結した双方を互いに回動自在にするもの(いわゆる回転ジョイント)をいう。以下のジョイントについても、これと同様である。
第2連結棒11は、その一端部が第1連結棒10の他端部に第2ジョイント13を介して連結されている。一方、第2連結棒11の他端部は、カラー5の凸部5aに第3ジョイント14を介して連結されている。
第3連結棒12は、その一端部が第1連結棒10の中央(第1ジョイント9及び第2ジョイント13の間)に第4ジョイント15を介して連結されている。一方、第3連結棒12の他端部は、カラー5の凸部5bに第5ジョイント16を介して連結されている。
また、リンク機構3では、下式(1)〜(3)に示すように、第2ジョイント13と第3ジョイント14との間の距離を基準距離αとしたとき、第3ジョイント14と第5ジョイント16との間の距離が、基準距離αの2倍となっている。そして、第2ジョイント13と第4ジョイント15との間の距離、第4ジョイント15と第5ジョイント16との間の距離、及び第1ジョイント9と第4ジョイント15との間の距離が、それぞれ基準距離αの2.5倍となっている。
α=第2ジョイント13と第3ジョイント14との間の距離 …(1)
2α=第3ジョイント14と第5ジョイント16との間の距離 …(2)
2.5α=第2ジョイント13と第4ジョイント15との間の距離
=第4ジョイント15と第5ジョイント16との間の距離 …(3)
=第1ジョイント9と第4ジョイント15との間の距離
以上により、リンク機構3にあっては、第2ジョイントが描くループ線の軌跡Aに応じて、第1ジョイント9が上下方向に沿った所定範囲の近似直線部の軌跡(車両の上下方向)Bを描くことになる。つまり、リンク機構3には、チェビシェフの第1近似直線運動機構が利用されることになり、よって、上述したように、第1ジョイント9の水平方向の移動が規制されると共に第1ジョイント9の上下方向の移動が許容される(上下方向に沿って所定範囲で自由に動く)ことになる。ちなみに、上記の「2倍」「2.5倍」には、リンク機構3に直線運動機構を利用する上で許容される範囲を含むものである。
次に、上述した車両挙動規制装置1を用い、前輪駆動車用のシャシダイナモメータで車両Vの車両特性を計測する場合の一例について説明する。
シャシダイナモメータが前輪駆動車用の場合には、図2に示すように、2つの車両挙動規制装置1A,1Bをシャシダイナモメータ30上の車両Vの前側両側方にそれぞれ配置し、これらの車両挙動規制装置1A,1Bを車両Vの前側にそれぞれ連結する。
すなわち、まず、シャシダイナモメータ30のローラ部31に車両Vの前輪25,25を載置させると共に後輪26,26を車輪固定装置32,32でシャシダイナモメータ30上に固定する。そして、ベルト21A,21Bの一端を、シャシダイナモメータ30上の車両Vにおいて前側の両側部にそれぞれ設けられた牽引フック24A,24Bにそれぞれ接続する。
続いて、車両Vがベルト21A,21Bで左右から対向して牽引されるように、固定手段2A,2Bの支柱をレール7A,7B上の所定位置にそれぞれ固定する。これと共に、車両Vがベルト21A,21Bで水平方向に牽引されるようにカラーを所定高さに調整した後、カラーを支柱にそれぞれ固定する。
続いて、ベルト21Aの他端に車両挙動規制装置1Aの第1ジョイントをピンシャックルを介して連結すると共に、ベルト21Bの他端に車両挙動規制装置1Bの第1ジョイントをピンシャックルを介して連結する。これにより、ベルト21A,21Bの張力でもって車両Vが左右から水平方向に牽引され、車両Vの挙動が規制されることとなる。
ところで、実路で車両を走らせる際には、車両は、加速時には車両の前側が上がり後側が下がるような沈み込み挙動を示し、また、減速時には車両の前側が下がり後側が上がるような沈み込み挙動を示すのが一般的である。
そこで、車両挙動規制装置1にあっては、上述したように、直線運動機構により、第1ジョイント9の水平方向の移動が規制されると共に第1ジョイント9の上下方向の移動が許容されることから、車両Vの水平方向の挙動が規制される一方で、上下方向の挙動の拘束が低減されることになる。よって、シャシダイナモメータ30上の車両Vが飛び出したり横触れしたりするのを防止することができると共に、沈み込み挙動等の実路での車両における上下方向の挙動を、シャシダイナモメータ30上で精度よく実現することができる。従って、車両挙動規制装置1によれば、シャシダイナモメータ30上での車両Vの挙動を安定化しつつ、その挙動を実路での挙動に近づけることができる。
さらに、車両挙動規制装置1によれば、車両Vのタイヤの有効半径が実路での有効半径と異なるのを防止することができ、ひいては、燃費及び排気ガス排出量等の値が実路での値と異なるのを防止することができる。これは、シャシダイナモメータ30上において車両Vの上下方向の挙動が制限されて車両Vの沈み込み挙動が十分に実現されない場合、車両Vのタイヤの有効半径が小さくならず、よって、エンジン回転数が高くならないという現象が生じるが、本実施形態では、上述したように、実路での車両Vにおける上下方向の挙動をシャシダイナモメータ30上で精度よく実現することができることから、かかる現象が生じるのを抑制できるためである。
また、上述したように、第1ジョイント9が、所定範囲で上下方向に沿って移動可能な構造になっている一方で、左右方向には移動しないようになっているため、ベルト21A,21Bで車両Vを強く牽引する場合でも、第1ジョイント9と車両Vとの距離を一定に保つことができ且つベルト21A,21Bが撓むことも抑制することができる。その結果、シャシダイナモメータ30上での車両Vの挙動を確実に安定化することができる。
また、車両挙動規制装置1では、上述したように、リンク機構3にチェビシェフの第1近似直線運動機構が利用されるため、第1ジョイント9の水平方向の移動が規制されると共に上下方向の移動が許容されるのを好適に実現することができる。
また、車両挙動規制装置1では、上述したように、固定手段2のカラー5の高さ位置が調整可能とされていることから、カラー5の高さ位置が調整されてベルト21A,21Bの長手方向が水平方向にされ、車両Vがベルト21A,21Bで水平方向に牽引されている。よって、車両Vの水平方向の挙動を確実に規制すると共に、上下方向の挙動の拘束を一層低減することができる。
なお、ここでは、車両挙動規制装置1を用いて前輪駆動車用のシャシダイナモメータ30で車両Vの車両特性を計測したが、後輪駆動車用のシャシダイナモメータで車両Vの車両特性を計測する場合、2つの車両挙動規制装置1A,1Bをシャシダイナモメータ上の車両Vの後側両側方にそれぞれ配置して、車両Vの後側にそれぞれ連結することになる。
次に、上述した車両挙動規制装置1を用い、4輪駆動車用のシャシダイナモメータ40で車両Vの車両特性を計測する場合の一例について説明する。
シャシダイナモメータが4輪駆動車用の場合には、図3に示すように、4つの車両挙動規制装置1A〜1Dを車両Vの前側両側方及び後側両側方にそれぞれ配置し、これらの車両挙動規制装置1A〜1Dを車両Vとそれぞれ連結する。
すなわち、まず、シャシダイナモメータ40のローラ部41に車両Vの前輪25,25を載置させると共にローラ部42に後輪26,26を載置させ、ベルト21A〜21Dの一端を、シャシダイナモメータ40上の車両Vにおいて前側の両側部及び後側の両端部にそれぞれ設けられた牽引フック24A〜24Dにそれぞれ接続する。
続いて、車両Vがベルト21A,21Bで左右から対向して牽引されるように、固定手段2A,2Bの支柱をレール7A,7B上の所定位置にそれぞれ固定すると共に、ベルト21C,21Dで左右から対向して牽引されるように、固定手段2C,2Dの支柱をレール上の所定位置にそれぞれ固定し、そして、車両Vがベルト21A〜21Dで水平方向に牽引されるようにカラーを所定高さに調整した後、カラーを支柱にそれぞれ固定する。続いて、ベルト21A〜21Dの他端に車両挙動規制装置1A〜1Dの第1ジョイントをそれぞれ連結することより、車両Vの前側及び後側が左右から水平方向に牽引され、車両Vの挙動が規制されることとなる。
以上、車両挙動規制装置1では、4輪駆動車用のシャシダイナモメータ40に用いられる場合であっても、上記効果と同様な効果、すなわち、シャシダイナモメータ40上での車両Vの挙動を安定化しつつその挙動を実路での挙動に近づけるという効果を奏する。
また、車両挙動規制装置1では、4輪駆動車用のシャシダイナモメータ40に用いられる場合、上述したように、沈み込み挙動等の実路での車両Vにおける上下方向の挙動がシャシダイナモメータ40上で精度よく実現されることから、前後駆動力の配分が実路での配分と異なるのも防止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、車両に接続されたベルト21にリンク機構3の第1ジョイント9を連結したが、車両に接続されたワイヤ、チェーン、ロープ等を連結してもよい。また、車両Vを牽引したが、例えば棒状の接続部材を連結して車両を挟持したり支持したりしてもよく、要は、車両に接続されたものを連結してシャシダイナモメータ上での車両の挙動を規制すればよい。
また、上記実施形態では、第2連結棒11の他端部をカラー5の凸部5aに連結すると共に第3連結棒12の他端部をカラー5の凸部5bに連結したが、第2連結棒11の他端部をカラー5の凸部5bに連結すると共に第3連結棒12の他端部をカラー5の凸部5aに連結してもよい。つまり、リンク機構を上記のリンク機構3と上下対称に構成してもよい。
また、上記実施形態では、好ましいとして、リンク機構3にチェビシェフの第1近似直線運動機構を利用したが、リンク機構に種々の近似直線運動機構を利用してもよい。
本発明の一実施形態に係る車両挙動規制装置を示す概略図である。 図1の車両挙動規制装置を含む前輪駆動車用のシャシダイナモメータの上面図である。 図1の車両挙動規制装置を含む4輪駆動車用のシャシダイナモメータの上面図である。
符号の説明
1,1A〜1D…車両挙動規制装置、2,2A〜2D…固定手段、3…リンク機構、5…カラー(取付部)、9…第1ジョイント、10…第1連結棒(第1アーム)、11…第2連結棒(第2アーム)、12…第3連結棒(第3アーム)、13…第2ジョイント、14…第3ジョイント、15…第4ジョイント、16…第5ジョイント、21,21A〜21D…ベルト(接続部材)、30,40…シャシダイナモメータ、B…近似直線部の軌跡(車両の上下方向)、V…車両、α…基準距離。

Claims (3)

  1. シャシダイナモメータ上での車両の挙動を規制するための車両挙動規制装置であって、
    設置場所に固定される固定手段と、
    前記固定手段に設けられたリンク機構と、を備え、
    前記リンク機構は、
    前記車両に接続された接続部材に連結される第1ジョイントを有し、
    近似直線運動機構により、前記第1ジョイントの水平方向の移動が規制されていると共に前記第1ジョイントの上下方向の移動が許容されていること、
    を特徴とする車両挙動規制装置。
  2. 前記リンク機構は、
    前記第1ジョイントが設けられた第1アームと、
    前記第1アームに第2ジョイントを介して連結され、且つ前記固定手段に第3ジョイントを介して連結された第2アームと、
    前記第1アームにおいて前記第1ジョイントと前記第2ジョイントとの間に第4ジョイントを介して連結され、且つ前記固定手段に第5ジョイントを介して連結された第3アームと、を有し、
    前記第2ジョイントと前記第3ジョイントとの間の距離を基準距離としたとき、前記第3ジョイントと前記第5ジョイントとの間の距離は、前記基準距離の2倍であり、
    前記第2ジョイントと前記第4ジョイントとの間の距離、前記第4ジョイントと前記第5ジョイントとの間の距離、及び前記第1ジョイントと前記第4ジョイントとの間の距離は、それぞれ前記基準距離の2.5倍であること、
    を特徴とする請求項1記載の車両挙動規制装置。
  3. 前記固定手段は、前記リンク機構が取り付けられる取付部を有し、
    前記取付部は、その高さ位置が調整可能とされていること、
    を特徴とする請求項1又は2記載の車両挙動規制装置。
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