JPH10152242A - 画像形成装置における無端ベルト装置 - Google Patents

画像形成装置における無端ベルト装置

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JPH10152242A
JPH10152242A JP8313933A JP31393396A JPH10152242A JP H10152242 A JPH10152242 A JP H10152242A JP 8313933 A JP8313933 A JP 8313933A JP 31393396 A JP31393396 A JP 31393396A JP H10152242 A JPH10152242 A JP H10152242A
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JP
Japan
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endless belt
roll
belt
movement
steering roll
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JP8313933A
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English (en)
Inventor
Norio Hokari
則雄 保苅
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10152242A publication Critical patent/JPH10152242A/ja
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 構造が簡単で、コストが安く、家庭用や小型
の装置にも搭戴でき、使用者が容易かつ正確に無端ベル
トのウォークを解消できる。 【解決手段】 駆動ロールとステアリングロール3とを
含むベルト支持手段7の複数のロールに架け回されて支
持された無端ベルト2と、ステアリングロールの片側又
は両側に配設され、無端ベルトがステアリングロールの
ロール軸方向に移動した際に無端ベルトの側縁部が当接
してロール軸方向の移動を検出するベルト移動検出10
手段と、ベルト移動検出手段が検出した無端ベルトのロ
ール軸方向移動が所定の値を超えた際に、ステアリング
ロールのアラインメントの調節方向及び/又は調節量を
表示する手段16と、この表示に従って、ステアリング
ロールのアラインメントを手動で調節する手段とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いる複写機、プリンター等の画像形成装置において、感
光体、転写材搬送体、中間転写体、連続用紙搬送体等に
用いられる無端ベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記画像形成装置における無端ベルト装
置では、少なくとも駆動ロールとステアリングロールと
を含む複数のロールを平行に配設し、これら複数のロー
ル間に無端ベルトを架け回した構造となっているが、上
記複数のロールから無端ベルトに与えられる張力の軸方
向両端間での誤差や、或いは本来平行であるべきロール
同士の軸の誤差がある。そしてこれらの誤差のため、無
端ベルトが搬送方向と直角の方向へ移動する現象、すな
わち「ウォーク」と呼ばれる現象を生じる場合があり、
このウォークが生じると、ベルト端面の損傷、ベルトの
破断が起きたり、無端ベルト上に形成される像或いは無
端ベルト上に転写される像が偏るため、像歪みや多色像
の場合色ずれとなり、良好な画像を得ることができない
という問題を有している。
【0003】この問題を解決するため、従来よりこのウ
ォークを解消する機構を備えた無端ベルト装置が提案さ
れている。例えば、図12に示したような、感光体ドラ
ム1上で順次形成される黒色、黄色、赤色、及び青色の
4色の未定着トナー像を中間転写ベルトである無端ベル
ト2上で重ね合わせた後に用紙等の記録媒体に転写させ
る方式の画像形成装置では、図13(a)のように、ロ
ール3を他のロール4及び5の軸に対していわゆる捩れ
の方向に変位させることによりウォークを解消させる構
造となっている。
【0004】即ち、図13(a)中、ステアリングロー
ル3はその軸の中心を揺動中心としてこのステアリング
ロール3を無端ベルト2の進行方向Aに直角かつステア
リングロール3の軸に直角な方向に揺動できる機構とな
っており、このステアリングロール3を揺動させる動作
を「ステアリング」といい、ウォークが解消するように
ステアリングロール3をステアリングさせてステアリン
グロール3のアラインメントを調節することにより、無
端ベルト2のウォークが解消される。その様子を示した
のが図13(b)及び図10(c)であり、図13
(b)は図13(a)の装置を矢印Cの方向から見た状
態を示した図である。
【0005】いま、無端ベルト2のウォークが発生し、
図13(b)において紙面左側に移動したとする。この
とき、図13(b)においてステアリングロール3の図
中左端を図面下方に変位させ、図中右端を図面上方に変
位させると、ステアリングロール3は図のようにロール
軸方向の略中間の点Dを中心にして図中反時計方向に回
転するようにステアリングする。すると、無端ベルト2
はステアリングロール3の周側面に沿って図中右方向に
移動する力を得るため、この力がウォークを起こす力と
相殺してウォークを解消させる。
【0006】図13(b)のようにステアリングロール
2のアラインメントを調節するための無端ベルト装置の
構造は、図13(a)のようになっており、テンション
アーム6はベルトフレーム7に対して回転中心8を介し
て矢印Bの方向に揺動するように取り付けられている。
そして、テンションアーム6には長円形の孔6aが設け
られており、この孔6aには偏心カムである変位カム9
が取り付けられている。従って、ステアリングロール3
のアラインメントを調節するには、変位カム9を回転す
ることにより行われる。
【0007】このようなアラインメントの調節は、ステ
アリングロール3を他のロール4、5の軸に対してステ
アリング方向、即ち、いわゆる捩じれの方向に変位させ
るのであるが、この変位させる角度は極く僅かな角度で
あり、この角度が大きすぎても、逆に小さすぎてもウォ
ークは解消しないため細心の注意を必要とする。そのた
め、実際の作業は難しく使用者自身が直接行なうことは
困難なため、装置の定期点検の際や、ウォークが発生し
たとの信号を装置自身が発した際にサービスエンジニア
が行なうのが一般的であった。
【0008】しかるに、サービスエンジニアを一々呼ぶ
には人件費が嵩むため、維持管理コストが高くなるとい
う問題があり、また、ウォークの発生を知ってからサー
ビスエンジニアが来てアラインメントの調節が完了する
までの間は装置が使用不能になるため、時間の無駄が多
いという問題がある。そのため、このアラインメントの
調節を自動的に行なう機構を備えた装置が開発されてい
る。
【0009】例えば、特開平6−40590号公報に
は、ステアリングロールの両端の軸受け部分に圧力セン
サーを取り付け、無端ベルトからこのステアリングロー
ルの両端に掛かる圧力を検出し、ステアリングロールの
右端部分に掛かる圧力と左端部分に掛かる圧力とが等し
いか否かでウォークの発生の有無を検出し、この検出結
果に基づいてステアリングロールのアラインメントを自
動調節する機構を備えた無端ベルト装置が開示されてい
る。
【0010】そして、このようなオフィス用の高級機で
は処理速度が早く、無端ベルトの搬送速度も早いため、
一旦ウォークが起き始めると無端ベルトがロール軸方向
に移動する速度も早く、無端ベルトの側縁部がエッジカ
イドに強く当接して座屈し破損する虞れが高い。そのた
め、このような高級機では、装置に電源を入れる度に自
動的にステアリングロールのアラインメントを調節する
機構になっている。
【0011】しかるに、上記のような装置では高価な圧
力センサーを必要とし、この圧力センサーの信号に基づ
いてアラインメントを調節するためのモーターやソレノ
イドと、これらの作動を制御する中央演算処理装置(以
下「CPU」という)を配設することとなり、装置の構
造も複雑になるため、小型の装置や個人向けの装置等オ
フィス向けのものに比べて廉価な装置ではこのような機
構を搭載するのが困難であるという問題がある。
【0012】また、小型の装置や家庭用の装置では、オ
フィス用の高級機に比べ、処理速度も遅く、オフィス用
の装置ほど高い精度も必要とされない。そのため、ステ
アリングロールのアラインメント調節は、装置を新たに
設置する場合や、設置し直した場合等に一回行えば、そ
の後調節する必要性は低いことから、上記特開平6−4
0590号公報に開示されているようなオフィス用の高
級機のようにステアリングロールのアラインメントの調
節を定期的に行なう必要性は低い。
【0013】それゆえ、アラインメントを調節する機構
は自動でなくても良く、簡単な構造で、使用者自身が容
易かつ正確にアラインメントを調節できる機構が備わっ
ていればよい。
【0014】また、アラインメントを自動的に調節する
機構としては、必要十分な精度を維持した上で、できる
だけ構造が簡単で、コストが安く、家庭用や小型の装置
に搭載できる機構の開発が望まれていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記従来の無
端ベルト装置が抱える問題に鑑みて本発明者らが鋭意研
究を行った結果、無端ベルトの移動方向や移動量を検出
してそれが所定値以上となった場合にその移動方向や移
動量を表示する表示手段と、この表示手段に基づいて手
動でアラインメントを調節する調節手段とを設けること
により上記従来の問題を解決できることを見出して第一
の発明を完成した。
【0016】また、ステアリングロールのアラインメン
トを調節する自動調節手段と、この自動調節手段の作動
を固定する作動停止手段と、ベルトの移動方向や移動量
を検出してそれが所定値以上となった場合にこの作動停
止手段を解除する解除手段とを設けることにより、上記
従来の問題を解決できることを見出して第二の発明を完
成した。
【0017】従って、本発明の第一の目的は、構造が簡
単で、使用者自身が容易かつ正確に無端ベルトのウォー
クを解消することができる機構を備えた無端ベルト装置
を提供することにある。
【0018】また、本発明の第二の目的は、構造が簡単
で、コストが安く、家庭用や小型の装置にも搭載できる
ような、ウォークを解消する機構を備えた無端ベルト装
置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】即ち、第一の発明は、少
なくとも駆動ロールとステアリングロールとを含む複数
のロールを備えたベルト支持手段と、このベルト支持手
段の複数のロールに架け回されて支持された無端ベルト
と、上記ステアリングロールの片側又は両側に配設さ
れ、無端ベルトがステアリングロールのロール軸方向に
移動した際にこの無端ベルトの側縁部が当接してこの無
端ベルトのロール軸方向移動を検出するベルト移動検出
手段と、このベルト移動検出手段が検出した無端ベルト
のロール軸方向移動が所定の値を超えた際に、上記ステ
アリングロールのアラインメントの調節方向及び/又は
調節量を表示する表示手段と、この表示手段の表示に従
って、ステアリングロールのアラインメントを手動で調
節するためのアラインメント手動調節手段とを備えた画
像形成装置における無端ベルト装置である。
【0020】また、第二の発明は、少なくとも駆動ロー
ルとステアリングロールとを含む複数のロールを備えた
ベルト支持手段と、このベルト支持手段の複数のロール
に架け回されて支持された無端ベルトと、上記ステアリ
ングロールの片側又は両側に配設され、無端ベルトがス
テアリングロールのロール軸方向に移動した際にこの無
端ベルトの側縁部が当接してこの無端ベルトのロール軸
方向移動を検出するベルト移動検出手段と、上記ステア
リングロールのアラインメントを自動的に調節するアラ
インメント自動調節手段と、このアラインメント自動調
節手段の作動を停止させる作動停止手段と、上記ベルト
移動検出手段が検出した無端ベルトのロール軸方向移動
が所定の値を超えた際に、上記アラインメント自動調節
手段の作動停止手段を解除する解除手段とを備えた画像
形成装置における無端ベルト装置である。
【0021】上記第一及び第二の発明において、ステア
リングロールとは、代表的には無端ベルトにテンション
を与えるテンションロールが挙げられるが、これに限定
される訳ではなく、テンションロール以外の従動ロール
をステアリングロールとしてアラインメント調節のため
に用いてもよく、勿論テンションロールと従動ロールと
を共にステアリングロールとして用いても良い。
【0022】また、第一及び第二の発明において、無端
ベルトとは、静電吸着ベルト等の記録シートを搬送する
シート搬送ベルトや、静電潜像が担持される潜像担持ベ
ルト、中間転写体ベルト、感光体ベルト等が挙げられ
る。
【0023】上記第一、第二の発明において、ベルト支
持手段は、少なくともステアリングロールと駆動ロール
とを含む複数のロールと、これら複数のロールを回転可
能に支持するベルトフレームとを備えており、複数のロ
ール間に架け回される無端ベルトを支持するものであ
る。
【0024】第一の発明において、ベルト移動検出手段
とは、無端ベルトのロール軸方向移動を検出するもので
ある。ここで、無端ベルトのロール軸方向移動とは、具
体的には、無端ベルトがロール軸方向に移動する際の移
動量、移動速度、或いは移動加速度をいう。
【0025】そしてこの検出手段の具体的なものとして
は、例えば、ステアリングロールの片側或いは両側に配
設されたエッジガイドとこのエッジガイドをステアリン
グロールの側端部に向けて押圧するスプリングとからな
るものが挙げられる。また、このベルト移動検出手段の
別の例としては、無端ベルトの表面に設けられたベルト
位置検知用マークと、このベルト位置検知用マークを検
知するセンサーと、このセンサーの検知結果から無端ベ
ルトのロール軸方向の移動量や移動速度或いは移動加速
度を割り出すCPUとからなるものが挙げられる。
【0026】そして、無端ベルトのロール軸方向の移動
量や移動速度を認識する方法としてはエッジガイドの移
動量から認識する方法や、無端ベルト表面に設けたベル
ト位置検知用マークをセンサーで検知させ、この検知結
果から認識する方法が挙げられる。
【0027】また、移動加速度を認識する方法として
は、加速度ピックアップを用いる方法や、上記ベルト位
置検知用マークとセンサーとを用いる方法等が挙げられ
る。なお、この場合は移動加速度を積分することにより
移動速度を求める。
【0028】上記第一の発明において表示手段とは、無
端ベルトのロール軸方向移動が所定値以上になったとき
にその移動方向や量、或いは、ステアリングロールのア
ラインメントの調節方向や調節量を表示する手段であ
る。この表示手段の例としては、上記エッジガイドに取
り付けられ、ステアリングロールの軸方向移動に伴って
変移する部材であって、その先端部分に赤色や青色等の
目立つ色に着色した部材、即ちスライドバー等が挙げら
れる。このスライドバーの先端には所定の間隔で色分け
や筋状の移動量表示マークを設けておくのが好ましい。
【0029】また、この表示手段の別の例としては、上
記ベルト位置検知用マークの位置からウォークの発生を
認識したCPUの信号に基づいて、ウォークの発生を知
らせるメッセージを表示するディスプレイ、ビープ音で
知らせる手段、点灯ランプ等の認識手段等が挙げられ
る。
【0030】更に他の例としては、エッジガイドの移動
力を利用して歯車を駆動し、この歯車の駆動を拡大する
歯車列とかみ合わせて記号や数字の書き込まれた円盤型
目盛りを回転させる機構等が挙げられる。
【0031】第一の発明においてアラインメント手動調
節手段とは、ステアリングロールのアラインメントの調
節方向や調節量を調節する手段である。このアラインメ
ント手動調節手段の例としては、上記ベルト支持手段の
ベルトフレームに対して回転中心を介して取り付けられ
ており、この回転中心を支点として、ステアリングロー
ルのステアリング方向に揺動可能に取り付けられたアー
ムと、ベルトフレームとこのアームとの間に取り付けら
れた偏心カムからなる変位カムとその従動機構とで構成
され、上記アームを介してステアリングロールをベルト
フレームに取り付け、カム軸を回動することによりアー
ムを前記ステアリング方向に変位させることによりステ
アリングロールを揺動させる機構からなり、この変位カ
ムのカム軸に取り付けられたノブ又はハンドルとからな
るものが挙げられる。そしてこのノブ又はハンドルには
アライメント調節方向や調節量が分かるようにした記号
や数字等の目盛りを記しておくことが好ましい。
【0032】また、ステアリングロールのアラインメン
トを調節する方法としては、従来の無端ベルト装置のよ
うに、ステアリングロールの左右両端をそれぞれ互いに
逆方向に変位させることによりステアリングさせてもよ
いが、ステアリングロールの一方の端を支点とし、他方
の端のみを変位させることによりステアリングさせる方
が構造を簡易にすることができるため好ましい。
【0033】第一の発明では、ベルト移動検出手段が無
端ベルトのロール軸方向移動を検出し、この無端ベルト
のロール軸方向の移動量が所定の値を越えた場合にベル
ト移動検出手段が表示手段を作動させる。
【0034】例えば、ベルト移動検出手段がエッジガイ
ドとスプリングからなり、表示手段が上記スライドバー
の場合には、無端ベルトのロール軸方向の移動量が所定
の値を越えると、無端ベルトの側縁部に押圧されたエッ
ジガイドがスライドバーに突き当たり、このスライドバ
ーをロール軸方向でロールから離れる方向に変位させる
ため、スライドバーの先端に設けた着色部分がエッジガ
イドに設けた孔から突出してこの孔の外部に現れる。こ
の着色部分が現れたことにより、使用者はウォークが発
生したことを知ることができる。
【0035】また、ベルト移動検出手段と表示手段とが
それぞれステアリングロールの両端に配設されており、
表示手段としてのスライドバーの先端部分の着色部分の
色がステアリングロールの左右両端に配設されたそれぞ
れの方向に応じて変えてある場合には、この着色部分の
色により、ウォークが無端ベルトの搬送方向に対して左
右どちらの方向に発生したかを知ることができる。
【0036】更に、上記スライドバーの先端部分の着色
部分が複数の筋状の移動量表示マークになっている場合
には、この移動量表示マークの変化により無端ベルトの
移動量やステアリングロールのアラインメントを調節す
る量を表示させることができる。
【0037】表示手段として、上記円盤型目盛を用いる
場合には、円盤型目盛上に刻まれた目盛りの文字の色で
ウォークの方向やアラインメントの調節方向を示し、目
盛りが指す文字や数字によりウォークの量やアラインメ
ントの調節量を表示する。
【0038】また、表示手段として、ディスプレイ装置
を用いる場合には、CPUからの指令に応じて、ウォー
クの方向やアラインメントの調節方向、或いは、ウォー
クの量やアラインメントの調節量を表示する。あるい
は、LED等の認識手段によっても表示することができ
る。
【0039】上記のように無端ベルトのロール軸方向の
移動即ちウォークが発生した場合には、表示手段が作動
することにより、無端ベルトの移動方向や移動量、或い
は、アラインメントを調節する方向や量が目視で確認で
きる形で表示されるため、この表示に基づいて容易かつ
正確にアラインメントを調節することができる。即ち、
表示手段の表示結果に基づいてアラインメント手動調節
手段を操作することによりアラインメントを調節するこ
とができるのである。
【0040】例えば、表示手段としてのスライドバー
が、無端ベルトの搬送方向に向かって左方向に移動した
ことを示す赤色の先端部分をエッジガイドの孔から突出
させている場合には、無端ベルトの搬送方向に向かって
右方向に移動するようにアラインメント手動調節手段を
操作すればよい。また、上記の場合、スライドバーの先
端には赤色の筋状の移動量表示マークが設けられてお
り、移動量表示マークが一本だけ表示されている場合に
は、この一本分だけ無端ベルトが移動したことを示して
いるのであるから、この移動を解消させる量だけアライ
ンメント手動調節手段を操作すればよい。
【0041】上記のように表示手段の表示するマークに
基づいてアラインメント手動調節手段をユーザー自身が
調節することにより簡単にステアリングロールのアライ
ンメントを調節し、ウォークを解消させることができ
る。即ち、アラインメント手動調節手段にはノブやハン
ドル等が取り付けられており、これを手動で駆動するこ
とにより、特別の道具を用いることなく、簡単かつ的確
にアラインメントを調節してウォークを解消させること
ができる。特に、表示手段にウォーク量やアラインメン
ト調節量まで表示する機能が備わっている場合には、そ
の表示に従ってアラインメントを調節するだけてよく、
サービスエンジニア等の熟練者でなくとも容易にウォー
クを解消させることができる。
【0042】第二の発明において、アラインメント自動
調節手段とは、無端ベルトのウォークが発生した場合に
ステアリングロールのアラインメントの方向や量を自動
的に調節する手段である。そして、このアラインメント
自動調節手段の例としては、ベルトフレームに対して回
転中心を介して取り付けられており、この回転中心を支
点として、ステアリングロールのステアリング方向に揺
動可能に取り付けられたテンションアームと、このテン
ションアームをステアリング方向に付勢するスプリング
等の弾性体からなるものが挙げられる。また、この弾性
体の代わりに無端ベルト自体に架かるテンションを利用
してステアリングロールをステアリングさせてもよい。
【0043】第二の発明において作動停止手段とは、前
記アラインメント自動調節手段の作動を停止させる手段
をいい、具体例としては、テンションアームの一部に設
けた第一係止孔と、このアームをアラインメント調節を
する前の位置に保った状態で上記第一係止孔と重なる位
置のベルトフレーム上に設けた第二係止孔とからなる係
止部と、この係止部に着脱自在に係止してアームの変位
を停止させる棒状の部材、即ちストッパーとからなるも
のが挙げられる。
【0044】ここで、作動停止手段としてのストッパー
は一つでもよく、また二つ以上でもよいが、二つ以上設
けておき、ベルト移動検出手段としてのエッジガイドの
移動量に応じて順次抜けてゆくようにすることができ、
その場合にはアラインメントの調節量を無端ベルトの移
動量に応じて多段階的に変化させることができるため、
好ましい。
【0045】この第二の発明のベルト移動検出手段につ
いては、前記第一の発明のベルト移動検出手段と同様に
考えることができ、具体的にはエッジガイドとスプリン
グとからなるものが挙げられる。
【0046】解除手段はベルト移動検出手段が検出した
無端ベルトのロール軸方向移動が所定値以上になったと
きに上記作動停止手段の作動を解除する手段であり、具
体的には、前記エッジガイドの移動する力を上記ストッ
パーに伝達し、エッジガイドの移動量が所定値以上にな
ったときに前記作動停止手段としてのストッパーをベル
トフレームとテンションアームとに設けた係止部から抜
き取るように作動するリンク等が挙げられる。
【0047】この第二の発明では、無端ベルトのロール
軸方向移動が所定値を越えると検出手段の動きに応じて
解除手段が作動し、アラインメント自動調節手段が作動
してステアリングロールのアラインメントが調節され、
無端ベルトのウォークが自動的に解消される。そして、
この第二の発明は必要十分なアライメント調節を行い得
る一方、簡単な構造であり、製造コストをむやみに上昇
させることがないため、家庭用や小型の無端ベルト装置
にも搭載することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)以下、実施の形態に基づいて、本
発明を具体的に説明する。図1は第一の発明の無端ベル
ト装置を備えた画像形成装置の概略を模式的に示した図
である。図示外の原稿読み取り装置から入力された画情
報は赤、黄、青、及び黒の4種類の画情報に分けられ、
電気的な信号に変換され、上記各色の画像毎に現像が行
なわれる。即ち、上記入力した画情報から変換された電
気的信号に基づいてレーザー光線を用いる画像書き込み
装置により、図中Aの位置で感光体ドラム1に先ず黄色
に対応する静電潜像が書き込まれる。次いでこの静電潜
像に対して現像装置6に載置されたイエローのトナーで
現像する現像装置6aが対向し、感光体ドラム1上の黄
色画像に対応する静電潜像がイエローのトナーで現像さ
れ、感光体ドラム1上にはイエローのトナーで形成され
た未定着トナー像が形成される。次いで、感光体ドラム
1は図中矢印の方向に回転し、上記イエローの未定着ト
ナー像は中間転写体である無端ベルト2と接する一次転
写領域Iに搬送され、この一次転写領域Iには転写コロ
トロン8が配設されており、この転写コロトロン8の放
電により上記イエローの未定着トナー像は無端ベルト2
上に転写される。
【0049】イエローの未定着トナー像が転写された後
感光体ドラム1は更に回転し、クリーナー12で表面の
トナーが除去され、除電装置9により表面の電荷が除去
され、更に回転することにより再びAの位置にまで回転
する。すると、次は原稿の赤色画像に対応した画情報が
書き込み装置により感光体ドラム1上に書き込まれ、次
いで赤色に対応するマゼンタのトナーで現像する現像装
置6bが感光体ドラム1に対向し、上記と同様にしてマ
ゼンタのトナーで未定着トナー像が形成され、次いで感
光体ドラム1の回転により無端ベルト2との一次転写領
域へと搬送される。
【0050】ここで、先程無端ベルト2上に転写された
イエローのトナーで形成された未定着トナー像との間で
色ズレが起きないように無端ベルト2と感光体ドラム1
との位置関係を制御しながら、マゼンタのトナーで形成
された未定着トナー像がこの無端ベルト2上へ転写され
る。以下同様にして現像装置6cにより青色画像に対応
するシアンのトナーで形成された未定着トナー像がこの
上に重ねられ、最後に現像装置6dにより黒に対応する
ブラックのトナーで形成された未定着トナー像が更に重
ねられ、無端ベルト2上にフルカラーの未定着トナー像
が形成される。
【0051】次に駆動ロール4の回転により無端ベルト
2はこのフルカラーの未定着トナー像を担持した状態で
駆動し、この未定着トナー像を二次転写領域IIへと搬送
する。ここで転写ロール10とバックアップロール5及
び無端ベルト2との間に挟持された記録媒体へ上記フル
カラーの未定着トナー像が再度転写され、この記録媒体
は更に下流側に配設された定着ロール11へと搬送さ
れ、ここで加圧下に加熱されて記録媒体への定着が行な
われる。
【0052】図2は本願の第一の発明の無端ベルト装置
の全体構成を表した斜視図である。図中右上の位置に配
設された駆動ロール4、同左端に配設されたステアリン
グロール3、及びバックアップロール5からなる複数の
ロールは互いに平行に取り付けられており、その上に無
端ベルト2が架け回されている。駆動ロール4には図示
外の歯車列を介してモーターからの駆動力が伝達される
ようになっている。そしてこの駆動ロールが回転すると
無端ベルト2は図中矢印Aの方向に進行する。
【0053】一方、ステアリングロール3の回転軸は図
示外のボールベアリングを介してテンションアーム(ア
ラインメント手動調節手段)6に取り付けられており、
ステアリングロール3の両端にはエッジガイド(ベルト
移動検出手段)とこれをステアリングロール3の側端部
に向けて押圧するスプリング(ベルト移動検出手段)と
が取り付けられており、このエッジガイドは無端ベルト
2の側縁部に当接している。ステアリングロール3は図
中回転中心(アラインメント手動調節手段)8を支点と
して矢印Bの方向に揺動可能に取付られており、テンシ
ョンアーム6の長円形の孔(アラインメント手動調節手
段)6aと係合する変位カム(アラインメント手動調節
手段)9の角度を調節することによりテンションアーム
6の孔6aが設けられた部分が矢印Cの下方向に変位す
ると回転中心8を支点にしてテンションアーム6の図中
左端のステアリングロール3のベアリングを取り付けた
部分が矢印Bの上方向に変位してステアリングロール3
のアラインメントを調節する構造になっている。
【0054】図3(a)は、図2の無端ベルト装置のス
テアリングロール3とテンションアーム6の取り付け部
分を上から見下ろしたところを示した断面図であり、こ
の図3(a)のテンションアーム6を矢印Aの方向から
見たところを示したのが図4(a)である。そして、テ
ンションアーム6の取り付け部分を図中X−Xの平面で
切断した断面図を示したのが図4(b)であり、エッジ
ガイド10と無端ベルト2の側縁部とが当接している様
子を拡大した断面図で示したのが図3(b)である。
【0055】図3(a)において、無端ベルト2が架け
回されたステアリングロール3の回転軸3aの先端はベ
アリング12を介してテンションブロック(アラインメ
ント手動調節手段)6’のステアリングロール側の先端
部に取り付けられている。このテンションブロック6’
の内側側面にはアウターレール6’aが取り付けられて
おり、このアウターレール6’aはテンションアーム6
の外側側面に取り付けられたインナーレール6aとスラ
イド可能に係合しているため、テンションブロック6’
はテンションアーム6に対して図中左右方向にスライド
可能となっている。
【0056】そしてテンションアーム6はベルトフレー
ム(ベルト支持手段)7に対して図3(a)の左右方向
は固定されており、テンションアームのステアリングロ
ール側の先端部6bとテンションブロックの駆動ロール
側、即ち図中右側の先端部6’bとの間にはテンション
スプリング13が掛け渡されており、このテンションス
プリング13の引っ張り力がこれらテンションアームの
先端部6bとテンションブロックの先端部6’bとの距
離を縮めようとするため、テンションブロック6’は上
記インナーレール6aとアウターレール6’aの方向に
沿ってスライドしながら図中矢印Bの方向に押し出され
る。その結果、テンションブロックの先端部6’cに取
り付けられたステアリングロール3も図中矢印Bの方に
押され、この押圧力で以て無端ベルト2に張力、即ちテ
ンションが与えられる。
【0057】テンションアーム6はベルトフレーム7に
対して回転中心8(アラインメント手動調節手段)を支
点として回転可能に取り付けられている。そして、図4
(b)に示したように、テンションアーム6の図中右側
の位置には長円形の孔6cが設けられており、これがベ
ルトフレーム7の側に取り付けられた変位カム9と係合
している。この変位カム9は9aを回転軸とする偏心カ
ムであり、この変位カム9を回転軸9aの周りに回転さ
せるとこの変位カムに当接する孔6cを有するテンショ
ンアーム6の図中右端部分は回転中心8を支点として矢
印Dの方向に変位する。
【0058】するとテンションアーム10の図中左端部
分もこの動きに対応して変位し、回転中心8を支点にし
て変位し、この動きがインナーレール6a及びアウター
レール6’aを介してテンションブロック6’に伝達さ
れるため、このテンションブロック6’の図中左端部分
に取り付けられたステアリングロール3及びエッジガイ
ド10も変位し、図中矢印Eの方向に変位する。従っ
て、この変位カム9の角度を変化させることによりステ
アリングロール3のアラインメントが調節できる構造と
なっている。実機では変位カム9の上に同じく9aを回
転軸とするノブ15が取り付けられ、このノブには回転
方向と回転量とが認識できるように目盛が刻まれてい
る。そして、このノブ15を回転する方向と量とを変え
ることによりステアリングロール3のアラインメントを
調節できる構造となっている。
【0059】次に、ステアリングロール3の周辺に着目
すると、このステアリングロールの回転軸3aの両側に
は、エッジガイド10及び40がそれぞれ回転可能に嵌
合しており、このエッジガイド10及び40は内部に配
設されたスプリング10’及び40’によってそれぞれ
ステアリングロール3の端部に向かう方向に押圧されて
いる。
【0060】このエッジガイド10は一方の端部が閉塞
された円柱形をしており、閉塞された方の端部がステア
リングロールに接近する向きに取り付けられ、この閉塞
された方の端部には段差部分10aが設けられ、図3
(b)に示したように、断面が凸形の形状となってい
る。そしてこの段差部分10aで無端ベルト2の側縁部
と当接する構造となっており、この段差部分10aは真
鍮でできている。同様にエッジガイド40もこのエッジ
ガイド10と同じ構造からなり、ステアリングロール3
に対してエッジガイド10と左右対象に取り付けられて
いる。
【0061】一方、エッジガイド10の周側部には、テ
ンションブロック6’に近い方の端部からステアリング
ロール3の回転軸3aに平行な方向にスリット状の係合
部10bが設けられており、この係合部10bには棒状
の部材であるスライドバー(表示手段)16の一部が係
合するようになっている。このスライドバー16はテン
ションブロック6’に設けた貫通孔6’dに対して出入
り自由に取り付けられており、スライドバー16の貫通
孔6’dに近い方の端部には所定の間隔で3本の筋状の
色分け模様からなる移動量表示マークが施されている。
【0062】従って、エッジガイド10は図3(a)の
矢印Cの方向に往復運動することができ、本装置ではこ
のストロークは5mm設けてある。そして、スライドバ
ー16と係合部10bで係合するため、ステアリングロ
ール3が回転して回転軸3aも回転しても、エッジガイ
ド10は回転軸3aの回りに回転することはないような
構造になっている。
【0063】また、ステアリングロール3の他方の側の
端部にも同様にエッジガイド40が取り付けられてお
り、このエッジガイド40の係合部40bにはスライド
バー46が係合している。そしてこのスライドバー46
のうち、エッジガイド40側の端部46aの部分はテン
ションブロック29に設けられた貫通孔29aを介して
ステアリングロール3の回転軸方向に移動可能に取り付
けられており、上記端部46aがステアリングロール3
の回転軸方向に運動すると、この運動は連接部46bを
介して表示部側の連接部46cに伝達される。
【0064】そしてこの連接部46cもテンションブロ
ック29に設けられた貫通孔29b、ベルトフレーム4
7に設けられた貫通孔47a、ベルトフレーム7に設け
られた貫通孔7a、テンションアーム6に設けられた貫
通孔6d、及びテンションブロック6’に設けられた貫
通孔6’eを介してステアリングロール3の回転軸方向
に移動可能に取り付けられているため、前記端部46a
の運動は連接部46cの表示部46dに伝達されるよう
になっている。
【0065】上記のような構造を有する無端ベルト装置
において、駆動ロールを駆動させると無端ベルト2は図
中左方向に移動する。そしてステアリングロール3の両
側にはエッジガイド10、40が取り付けられており、
これらは中のスプリング10’、40’によりそれぞれ
ステアリングロール3に接近する方向に押圧されてい
る。
【0066】いま、この無端ベルト装置を運転中に無端
ベルト2の図中下側の側縁部がエッジガイド10と当接
する場合を考える。装置の運転中に無端ベルト2の側縁
部がエッジガイドに当接する場合には二通りの場合があ
る。一つは、無端ベルト自体の製造精度が低く、側縁部
が直線状になっていない場合であり、もう一つは、無端
ベルトがステアリングロールの軸方向に移動する、いわ
ゆる「ウォーク」と呼ばれる現象が発生した場合であ
る。
【0067】まず、無端ベルトの精度が低いためにその
側縁部がエッジガイド40に当接する場合は、無端ベル
ト2の回転に伴ってその側縁部は図中上下方向に移動す
るが、この運動は周期的な振動であり、その振幅は小さ
い。そのため、この程度の振幅はエッジガイドとスライ
ドバーとの間の許容範囲内、即ち「遊び」の中に含まれ
てしまうため、表示手段としてのスライドバー16は作
動せず、スライドバー16の端部に施された移動量表示
マーク16aはテンションブロック6’の貫通孔6’d
から突出することはない。
【0068】次に、実際に無端ベルト2のウォークが発
生した場合について説明する。例えば、無端ベルト2が
ウォークを起こして図中下方に移動した場合、無端ベル
ト2の図中下方の側縁部はエッジガイド10の段差部分
10aに当接する。このとき、無端ベルト2がウォーク
する力が弱く、エッジガイド10が無端ベルト2の側縁
部を図中上方に押圧する力と釣り合うことによりウォー
クが停止するような場合には、無端ベルト2の下方への
移動はその側縁部がエッジガイド10が当接する力と釣
り合うところで停止し、無端ベルト2の側縁部とエッジ
ガイド10とは当接した状態のままに保たれる。
【0069】即ち、ウォークする力がエッジガイド10
の当接力と釣り合うことによりウォークが停止する場合
には、このエッジガイド10によりウォークは解消され
てしまう。そのため、このような場合にはエッジガイド
10は下方には押し下げられないため、スライドバー1
6も図中下方に移動することは無く、従って、表示手段
としてのスライドバー16は作動せず、スライドバー1
6先端部の移動量表示マーク16aがテンションブロッ
ク6’の貫通孔6’dから突出することはない。
【0070】これに対して、ウォークする力がエッジガ
イド10の当接力より大きい場合には、無端ベルト2の
側縁部がエッジガイド10に当接した後もこのエッジガ
イド10を図中下方に押しつけながら更に下方に移動を
続ける。すると、このエッジガイド10の動きに伴って
スライドバー16も図中下方に移動し、その先端がテン
ションブロック6’の貫通孔6’dから突出し始め、更
に無端ベルト2が下方に移動すると、遂にはスライドバ
ー16の先端部分の赤色の移動量表示マーク16aがテ
ンションブロック6’の貫通孔6’dから姿を現し、ウ
ォークが発生したことを表示する。
【0071】同様に、無端ベルト2が反対側の図中上方
に移動した場合には、エッジカイド40が上方に押さ
れ、スライドバー46のエッジガイド46側の端部46
aは図中上方に移動し、この動きが連接部46bを経て
表示部側の連接部46cに伝達されるため、スライドバ
ー先端の表示部46dが上方に移動して、この部分に施
された青色の筋状に三本描いた移動量表示マークがテン
ションブロック6’の貫通孔に設けた筒状の部材17の
中へ入ることによりこの移動量表示マークによる表示が
消える。
【0072】従って、この16aの赤色の移動量表示マ
ークが現れることで、無端ベルト2が図中下方に移動す
るウォークが発生したことを知らせる。そして、これら
の移動量表示マークは1.5mm間隔毎に合計3本の筋
状に設けてあり、無端ベルト2の移動量が多くなるにつ
れて貫通孔6dから姿を表す移動量表示マークの筋も一
本、二本、三本と増える。そのため、この移動量表示マ
ークが何本現れたかによって無端ベルトの移動量を知る
ことができ、この表示結果からステアリングロール3の
アラインメント調節方向と調節量とを知ることができ
る。
【0073】同様にして、反対側に設けたスライドバー
の表示部46dの青色の移動量表示マークが消えること
で無端ベルト2が図中上方に移動するウォークが発生し
たことを知らせ、三本ある青色の移動量表示マークのう
ちの何本消えたかにより無端ベルトの移動量を示し、こ
の結果からステアリングロール3のアラインメント調節
方向と調節量とを知ることができる。
【0074】即ち、ステアリングロール3のアラインメ
ントを調節するノブ15の鍔の部分には「0」の数字
と、この「0」の両側に対象に「1」、「2」及び
「3」の数字が一つずつ刻まれており、「0」の数字は
黒い線で刻まれ、「0」の左側の数字「1」、「2」及
び「3」は赤い線で、右側の数字「1」、「2」及び
「3」は青い線でそれぞれ刻まれており、このノブ15
の鍔に刻まれた数字と色とが上記スライドバー16、4
6と対応している。
【0075】従って、例えば、テンションブロック6’
の貫通孔6’dの部分からスライドバー16が突き出て
赤色の移動量表示マークが現れており、その現れた筋の
本数が2であれば、ノブ15を赤い数字「2」の位置に
なるまで回せば変位カム9が回転することにより、ステ
アリングロール3が適正な方向に適正量だけ変位してア
ラインメントの調節が行なわれ、ウォークが解消され
る。
【0076】同様にテンションブロック6’上に設けた
筒状部材17からスライドバー46の表示部46dの突
き出した長さが短くなっており、この部分の青色の移動
量表示マーク3本のうち1本が隠れてしまっている場合
には、ノブ15を青い数字「1」の位置になるまで回せ
ば変位カム9が回転することにより、ステアリングロー
ル3が適正な方向に適正量だけ変位してアラインメント
の調節が行なわれ、ウォークが解消される。このよう
に、ノブ15の回転方向と回転量とを変化させることに
よりステアリングロール3のアラインメントが変化する
様子を概念図として示したのが図5である。
【0077】図6は無端ベルトがステアリングロールの
軸方向に移動する場合に、エッジガイドが無端ベルトの
側縁部を当接する当接力により前記無端ベルトの移動を
修正できる限界を、アラインメント調節を行なう前と行
なった後とで比較したチャートである。
【0078】この図6では横軸に無端ベルトのステアリ
ングロールの軸方向に移動する際の移動速度をとり、縦
軸にはエッジフォース、即ち無端ベルトの側縁部とこれ
に当接するエッジガイドとの間に作用する力をとってあ
る。そして、縦軸の負の領域、即ち原点0から図中下に
向かう方向にはミスアラインメント、即ち、ステアリン
グのアラインメントを調節した量をとってある。そし
て、グラフ1はステアリングロールのアラインメントを
調節する前の状態を示し、グラフ3はアラインメントを
調節した後の状態を示している。
【0079】いま、無端ベルトのウォークが発生してス
テアリングロールの軸方向に移動する場合の移動速度を
徐々に増加させる場合を考える。ウォークが発生する前
の状態では、移動速度もエッジフォースも共に0であ
り、原点がこの状態に対応する。この状態からウォーク
の速度を徐々に増加していくと、直線1に沿ってエッジ
フォースも増加する。この間無端ベルトはエッジガイド
に当接した状態で徐々にステアリングロールから離れる
方向に移動し続けるが、この移動量に伴ってエッジガイ
ドと無端ベルトの側縁部との間に作用する力であるエッ
ジフォースも増加してゆくのである。
【0080】ここで縦軸の「a」の値は無端ベルトの側
縁部が耐えられる最大限のエッジフォースの値であり、
この値を越えると無端ベルトの側縁部が座屈してこの側
縁部が損傷してしまう。従ってステアリングロールのア
ラインメントを調節する前の状態では、このエッジフォ
ースの値がこの「a」に到達した状態が事実上の限界で
あり、これ以上も無端ベルトがステアリングロールから
離れる方向に移動した場合には無端ベルト装置の作動を
停止させ、サービスエンジニアに調整させなければなら
なくなる。従って、アラインメントを調節する前の状態
では、無端ベルト装置を運転できるのはウォーク量が横
軸L1 までの範囲に限られる。
【0081】しかるに、エッジフォースの値がこの
「a」に到達したときに、本発明のようにアラインメン
トを調節すれば、この「a」の値を有するエッジフォー
スはアラインメントを調節することにより相殺されるた
めエッジフォースの値はゼロになる。この状態がグラフ
の横軸のIの点であり、アラインメント調節後のウォー
ク量とエッジフォースとの関係を示したのが直線3であ
る。この直線3が示すように、エッジフォースは点Iで
一旦ゼロになり、その後は直線1と平行な直線3に沿っ
て増加するため、再びエッジフォースの値が限界値
「a」に達するのはウォーク量がL2 になったときであ
り、このL2 はL1 の倍の長さにあたる。従って、アラ
インメントを調節することにより、無端ベルト装置を運
転できる範囲はウォーク量がL2 になるまでとなり、ア
ラインメントを調節する前より2倍になるのである。
【0082】(第二の実施形態)本実施形態の無端ベル
ト装置は、図7(a)の斜視図に示したように、スライ
ドバーの代わりに歯車列と円盤状表示部材を用いて表示
させる方式を採用した以外は第一の実施形態と同様の無
端ベルト装置である。この装置では、円盤状表示部材
(以下、「表示ディスク」という)16aがベルトフレ
ーム7に回転可能に支持された歯車列16a’、16
b、16b’及び16cと噛み合っており、歯車16c
の回転軸16dにはリンク25が取り付けられている。
そしてこの回転軸16dはベルトフレーム7に固定され
た保持部材16eにより紙面に平行な平面内で回転可能
に保持されている。一方、リンク25は図示外の左側の
端部が図示外のエッジガイドと係合しており、無端ベル
ト2がウォークを起こしてエッジガイドの軸方向の移動
量が所定の値を越えると、このエッジガイドの移動する
力により図中矢印Aの方向に押圧され、回転軸16dを
図中反時計方向に回転させる。
【0083】すると、この回転軸を共有する歯車16c
も図中反時計方向に回転し、更にこの回転駆動力は歯車
列16b’、16b及び16a’を介して表示ディスク
16aに伝達される。従って、無端ベルトのウォークが
発生すると、エッジガイドとリンク25を経て回転軸1
6dが回転し、更に歯車列16c〜16a’を介して表
示ディスク16aが矢印Bの方向に回転する。表示ディ
スク16aの周縁部には図に示すように一定の間隔毎に
「0」、「1」、「2」、「3」、…のように目盛が刻
まれており、図7(a)では隠れているが、図中表示デ
ィスク16aの目盛「0」の左側にも同様に「1」、
「2」、「3」、…のように目盛が刻まれている。
【0084】そしてこれらの目盛りは「0」が黒色で、
「0」より図中右側の目盛は青色で、反対に「0」より
図中左側の目盛は赤色で、それぞれ着色されており、こ
れらの目盛の色がウォークの方向又はアラインメントを
調節する方向を示し、目盛の数字がウォークの量又はア
ラインメントを調節する量を示している。即ち、目盛が
「0」を表示しているときはウォークが発生していない
ことを示し、目盛が赤色で「1」を表示しているときは
無端ベルト2は図中矢印Cの方向にウォークを発生して
おり、そのウォークした量が「1」であることを示して
いる。逆に目盛が青色で「2」を表示しているときは無
端ベルト2は図中矢印Dの方向にウォークを発生してお
り、そのウォークした量が「2」であることを示してい
る。
【0085】ユーザーはこの表示ディスクの表示内容に
基づいてアラインメントの調節をすることができる。即
ち、変位カムを駆動するノブ15には目盛が刻まれてお
り、この目盛と上記表示ディスク16a上に刻まれた目
盛とが対応するため、上記表示ディスク16aの表示す
る目盛に合わせてこのノブ15を回転させることにより
ユーザー自身が容易かつ正確にアラインメントを調節す
ることができる。この方式の無端ベルト装置では、無端
ベルトのウォーク量を歯車列16c〜16a’で拡大し
て表示するため、アラインメントの調節する量を正確に
表示することができるという特有の効果が得られる。
【0086】(第三の実施形態)本実施の形態の装置で
は、検出手段としてエッジガイドの代わりに、図8に示
したような、無端ベルト上にベルト位置検知マークを設
けたものと、このベルト位置検知マークを検知するベル
ト位置検知センサーと、このベルト位置検知センサーか
らの信号に基づいて無端ベルトとステアリングロールと
の相対位置を認識し、ウォークが発生したか否かを判断
するCPUと、ウォークが発生した場合に、ステアリン
グロールのアラインメント調節方向と調節量とを表示す
るディスプレイ表示機構とからなるものを用いた以外
は、第一の実施形態と同じ構造の無端ベルト装置であ
る。
【0087】本実施形態の装置では、このような機械的
に非接触な電気的な検出手段を用いたため、ベルト端面
の磨耗が防止され、装置自体の長寿命化が図れるという
特有の効果が得られる。
【0088】(第四の実施の形態)本実施形態の装置で
は、図9に示したように、テンションアーム6は回転中
心8を介してベルトフレーム7に取り付けられ、このテ
ンションアーム6は回転中心8を支点としてベルトフレ
ーム7に対して矢印Aの方向に揺動可能な構造となって
いる。そして、テンションアーム6には矩形の第一係止
孔6aが設けられており、一方、ベルトフレーム7側に
も矩形の第二係止孔7aが設けられており、この第二係
止孔7aの部分には、第二係止孔7aの縁と結合して駆
動ロール4の軸方向に伸びた短い管状部材20が取り付
けられている。
【0089】第二係止孔7aの位置は、ステアリングロ
ール3のアラインメントを調節する前の状態、即ち、ス
テアリングロール3を駆動ロール4及びバックアップロ
ール5と略平行になるように、テンションアーム6の図
中左端の部分を矢印Aの反対方向即ち上方に持ち上げた
状態のときに第一係止孔6aが来る位置と一致する位置
に設けられている。
【0090】一方、図9(b)に示すように、ベルトフ
レーム7の内側、即ちテンションアーム6が取り付けら
れた側の反対側にはリンク(解除手段)18が取り付け
られている。このリンク18は、ベルトフレーム7の内
側に固定された保持部材21とこの保持部材21に回転
可能に取り付けられた回転軸18dを介して取り付けら
れており、リンク18は図9(b)の矢印Cの方向に回
転可能な構造となっている。
【0091】そして、このリンク18の図中右端の部分
には3本の棒状部材からなるストッパー(作動停止手
段)18a〜18cが取り付けられており、一方、リン
ク18の回転軸18dの図中左側の部分にはスプリング
(作動停止手段)19が取り付けられており、このリン
ク18の図中左端の部分は図示外のエッジガイドと連動
している。このスプリング19はリンク18の回転軸1
8dより図中左側の部分を図9(b)の矢印Dの方向に
押圧しているため、リンク18の回転軸18dより図中
右側の部分、ひいてはストッパー18a〜18cは矢印
Cとは反対の方向に押圧されている。
【0092】従って、ステアリングロール3のアライン
メントを調節する前の状態、即ち、図9(a)の状態で
はベルトフレーム側の第二係止孔7aとテンションアー
ム側の第一係止孔6aとが重なった状態となり、これら
第一係止孔6a及び第二係止孔7aとが重なって形成す
る係止部22を貫く状態にストッパー18a〜18cが
係止し、これらのストッパー18a〜18cが係止する
ことによりテンションアーム6がベルトフレーム7に対
して変位する動作が固定される。
【0093】次に、本実施形態の無端ベルト装置で無端
ベルトのウォークが発生した場合の装置の動作について
説明する。いま、無端ベルトのウォーク量が小さく、図
10(a)の矢印Eの方向に無端ベルト2がL1 だけ移
動すると、図示外のエッジガイドが無端ベルト2の側縁
部に押されて矢印Eの方向に移動する。するとこのエッ
ジガイドと連動してリンク18が図10(b)の矢印C
の方向に回転し、図中右端のストッパー18a〜18c
も同じ方向に回転して第一係止孔6a及び第二係止孔7
aが重なって形成する係止部22から抜き取られる方向
に変位する。そしてこのとき、ストッパー18a〜18
cそれぞれの変位量は、回転軸18dからの距離に比例
するため、同じ角度だけ固定アームが回転しても変位量
はストッパー18aが最も大きく、次いで同18c、更
に同18dの順に小さくなる。従って、図10(b)で
リンク18を少しずつ矢印Cの方向に回転させてゆく
と、まず、ストッパー18aが上記係止部22から抜
け、次いで同18b、更に同18cの順で抜けて行く。
【0094】従って、無端ベルト2の移動量L1 が小さ
く、ストッパー18aだけが上記係止部22から抜ける
場合を考えると、図8(c)に示すように3本の棒状部
材のうち、18bと18cだけが係止部22に係止し、
18aの係止が解除される。すると、無端ベルト2には
テンションがかかっており、このテンションはステアリ
ングロールの図中手前側の端部は図10(a)の矢印A
の方向に変位させる方向に作用するため、この解除され
たストッパー18aの部分だけテンションアームが矢印
Bの方向に回転し、この回転の角度はα1 となる。即
ち、この角度α1の分だけステアリングロールがステア
リングしてアラインメントの調節が行なわれる。
【0095】次に、更に無端ベルト2のウォーク量が多
くなり、図11(a)のように上記L1 より多いL2
け移動すると、リンク18の回転角も大きくなり、今度
はストッパー18bも係止部22から抜けてしまう。す
ると、このストッパー18bによる係止が解除されるこ
とにより、上記したストッパー18aのみの係止が解除
された場合より大きい角度テンションアーム6が矢印B
の方向に回転することになり、このテンションアーム6
の回転する角度は上記α1 より大きいα2 となる。即
ち、先程の角度α1 より大きい角度α2 の分だけステア
リングロールのアラインメントの調節が行なわれる。
【0096】同様にして、無端ベルト2のウォーク量が
更に大きくなってL3 になるとストッパー18cまで抜
け、更にテンションアーム6の回転角は大きくなる。但
し、この状態ではもはや運転不能な状態であるため、装
置の運転を停止させる。
【0097】このように、本実施形態の無端ベルト装置
では、無端ベルトのウォークが発生すると自動的にステ
アリングロールのアラインメントを調節する機構を備え
ているため、メーカーからサービスエンジニアを呼ぶ必
要がなく、しかも比較的簡単な構造となっているため、
小型の無端ベルト装置にも用いることができる。
【0098】
【発明の効果】第一の発明では、無端ベルトのロール軸
方向の移動方向や移動量が表示手段により目視できる形
で表示されるので、この表示に基づいてステアリングロ
ールのアラインメントを簡単に調節することができる。
また、第二の発明では、無端ベルトのロール軸方向の移
動量が所定値以上になったときに自動的にステアリング
ロールのアラインメントが調節される。そして、これら
第一、第二の発明は構造が簡単であり、高価な部品を必
要としないので、小型の無端ベルト装置や比較的廉価な
無端ベルト装置にも取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態の無端ベルト装置を
備えた画像形成装置の模式図
【図2】 本発明の第一の実施形態の無端ベルト装置の
斜視図
【図3】 本発明の第一の実施形態の無端ベルト装置の
断面図
【図4】 本発明の第一の実施形態の無端ベルト装置の
断面図
【図5】 本発明の第一の実施形態の無端ベルト装置の
作動状態を示した斜視図
【図6】 ウォーク量とエッジフォースとの関係を示し
た図
【図7】 本発明の第二の実施形態の無端ベルト装置の
斜視図
【図8】 本発明の第三の実施形態の無端ベルト装置の
斜視図
【図9】 本発明の第四の実施形態の無端ベルト装置の
斜視図
【図10】 本発明の第四の実施形態の無端ベルト装置
の作動状態を示した斜視図
【図11】 本発明の第四の実施形態の無端ベルト装置
の作動状態を示した斜視図
【図12】 無端ベルト装置を備えた画像形成装置の模
式図
【図13】 従来の無端ベルト装置の斜視図
【符号の説明】
2…無端ベルト、3…ステアリングロール、4…駆動ロ
ール、5…バックアップロール、6…テンションアーム
(アラインメント手動調節手段)、6’…テンションブ
ロック(アラインメント手動調節手段)、7,…ベルト
フレーム(ベルト支持手段)、8…回転中心(アライン
メント手動調節手段)、9…変位カム(アラインメント
手動調節手段)、10…エッジガイド(ベルト移動検出
手段)、10’…スプリング(ベルト移動検出手段)、
16…スライドバー(移動量表示手段)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも駆動ロールとステアリングロ
    ールとを含む複数のロールを備えたベルト支持手段と、 このベルト支持手段の複数のロールに架け回されて支持
    された無端ベルトと、 上記ステアリングロールの軸上もしくは近傍の片側又は
    両側に配設され、無端ベルトがステアリングロールのロ
    ール軸方向に移動した際にこの無端ベルトの側縁部が当
    接してこの無端ベルトのロール軸方向移動を検出するベ
    ルト移動検出手段と、 このベルト移動検出手段が検出した無端ベルトのロール
    軸方向移動が所定の値を超えた際に、上記ステアリング
    ロールのアラインメントの調節方向及び/又は調節量を
    表示する表示手段と、 この表示手段の表示に従って、ステアリングロールのア
    ラインメントを手動で調節するためのアラインメント手
    動調節手段とを備えていることを特徴とする画像形成装
    置における無端ベルト装置。
  2. 【請求項2】 ベルト移動検出手段によって検出される
    無端ベルトのロール軸方向移動が、移動方向と移動量及
    び/又は移動速度である請求項1に記載の画像形成装置
    における無端ベルト装置。
  3. 【請求項3】 ベルト移動検出手段が、ステアリングロ
    ールの片側又は両側にこのステアリングロールの回転軸
    と同軸もしくは近傍に、かつ、ロール軸方向に摺動可能
    に設けられたエッジガイドと、このエッジガイドをステ
    アリングのロール軸方向でステアリングロールに接近さ
    せる方向に付勢する弾性手段とで構成されており、 表示手段が上記エッジガイドの移動に伴ってロール軸方
    向に移動すると共に移動量表示マークが付されている機
    構である請求項1又は2の何れかに記載の画像形成装置
    における無端ベルト装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも駆動ロールとステアリングロ
    ールとを含む複数のロールで構成されたベルト支持手段
    と、 このベルト支持手段の複数のロールに架け回されて支持
    された無端ベルトと、 上記ステアリングロールの片側又は両側に配設され、無
    端ベルトがステアリングロールのロール軸方向に移動し
    た際にこの無端ベルトの側縁部が当接してこの無端ベル
    トのロール軸方向移動を検出するベルト移動検出手段
    と、 上記ステアリングロールのアラインメントを自動的に調
    節するアラインメント自動調節手段とこのアラインメン
    ト自動調節手段の作動を停止させる作動停止手段と、 上記ベルト移動検出手段が検出した無端ベルトのロール
    軸方向移動が所定の値を超えた際に、上記アラインメン
    ト自動調節手段の作動停止手段を解除する解除手段とを
    備えていることを特徴とする画像形成装置における無端
    ベルト装置。
  5. 【請求項5】 ベルト移動検出手段によって検出される
    無端ベルトのロール軸方向移動が、移動量及び/又は移
    動速度である請求項4に記載の画像形成装置における無
    端ベルト装置。
  6. 【請求項6】 ベルト移動検出手段が、ステアリングロ
    ールの片側又は両側にこのステアリングロールの回転軸
    と同軸もしくは近傍に、かつ、ロール軸方向に摺動可能
    に設けられたエッジガイドと、このエッジガイドをステ
    アリングのロール軸方向でステアリングロールに接近さ
    せる方向に付勢する弾性手段とで構成されており、 アラインメント自動調節手段はベルト支持手段のベルト
    フレームに対して回転中心を介してステアリング方向に
    揺動可能に取り付けられ、ステアリングロールの回転軸
    を支持するアームとからなり、 作動停止手段は上記ベルトフレームに設けられた第一係
    止孔及び上記テンションアームに設けられた第二係止孔
    とからなる係止部と、この係止部に着脱可能に係止する
    一又は二以上のストッパーからなり、 解除手段は上記エッジガイドの移動力により上記ストッ
    パーを係止部から抜き取る方向に作動する機構である請
    求項4又は5に記載の画像形成装置における無端ベルト
    装置。
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