JPH10152230A - 文書あるいはコピーシートトレイのシートセットセンサアクチュエータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】プリセットされたトレイ位置感知位置において
異なったサイズあるいは方向の異なる挿入された文書に
係合してその存在あるいは不存在を感知するように、積
み重ねトレイのシート積み重ね領域自体に望ましい感知
位置で伸延する機械的なシートセンサアクチュエータを
提供すること。 【解決手段】シート入力トレイ１２と、シートセンサシ
ステムとを備えており、前記シートセンサシステムは、
プリセット位置において前記シート入力トレイ１２内に
突出する少なくとも一つの機械的なシートセンサアクチ
ュエータ３２，３３を有し該アクチュエータ３２，３３
は、シート入力トレイ１２に装填されたシートがシート
入力トレイ１２内のアクチュエータ３２，３３の前記プ
リセット位置に伸延すると、シート入力トレイ１２に装
填されたシートと係合してセンサ作動位置に移動するよ
うになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】ここで開示されているのは、
丈夫で破損しにくく、また、作動の信頼性が高い改良型
のシートサイズおよび方向感知システムである。

【０００２】特に、以下の実施態様おいては、たとえ
ば、装填、文書供給装置の文書入力トレイ、あるいは、
複写装置用のコピーシート装填トレイに装填されるシー
トのサイズおよび／または方向の感知のための安価で簡
単な改良型アクチュエータが開示されており、そのセン
サアクチュエータは、更なる説明された特徴あるいは利
点と共に以下に更に説明されるように、挿入されたシー
トのセットあるいは束が重く、および／または、異なっ
た種々の角度あるいは方向からトレイに挿入され、およ
び／または、急激にあるいは乱暴にトレイに挿入される
場合でも、トレイに挿入されるシートのセットあるいは
束によってあまり損傷を受けたり紙詰まりを生じたりす
ることがない。

【０００３】

【従来の技術】背景として、しばしば人的エラーを引き
起こしやすく、また、ユーザにとって面倒で紛らわしい
情報などをオペレーターが手でキー入力する代わりに、
シート入力トレイあるいはシート装填トレイへのユーザ
あるいはオペレータが装填する文書のシートあるいはコ
ピーシートの詳細について適度に正確な情報を画像形成
あるいは複写するシステムについて種々の要求がある。
そのような所望の情報は、代わりに、マシンコントロー
ラ用の自動的に生成された電子的なセンサ信号により得
られるのが好ましい。そのような情報には、シート装填
の事実、すなわち、その時点においてトレイにシートが
存在するかしないかということ；その時点においてその
トレイに装填されているシートのサイズ；および／また
は、その時点においてそのトレイに装填されているシー
トの方向の、いずれかあるいは全て（これに限定される
ものではない）に関するセンサ信号が含まれよう。これ
は、原稿文書入力トレイにとって、あるいは、特別なあ
るいはバイバスコピーシート材の入力トレイにとっては
特に重要である。というのは、こうした入力トレイの場
合、（特に、カセット自身が、露出されないシートサイ
ズ符号化あるいはスイッチ作動手段を持つことができ
る、レターサイズシートのような、一つの標準サイズコ
ピーシート専用の他のコピーシート入力トレイあるいは
カセットに比べて）入力されたシートのサイズあるいは
方向が広範囲に且つ頻繁に変わることがあるからであ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】シート入力トレイ内の
側部ガイドあるいは端部ガイドの設定すなわち位置か
ら、幾つかのシートサイズあるいは方向のような情報を
得ることは、たとえば、本出願と同じロバート・エフ・
ラブスカ（Ｒｏｂｅｒｔ Ｆ．Ｒｕｂｓｃｈａ）に対し
て１９９６年４月３０日に発行されたゼロックス・コー
ポレイション（Ｘｅｒｏｘ Ｃｏｒｐ．）の米国特許第
５，５１１，７７１号およびその中で記載されている先
行技術等に示されるように知られているが、全ての場合
において他のあるいは全てのそのような所望の情報につ
いて有効な訳ではない。このように、特に画像形成ステ
ーション用の文書供給装置に関しては、プリセットされ
たトレイ位置感知位置において異なったサイズあるいは
方向の異なる挿入された文書に係合してその存在あるい
は不存在を感知するように、積み重ねトレイのシート積
み重ね領域自体に望ましい感知位置で伸延する機械的な
シートセンサアクチュエータを提供することが要求され
ていたり、あるいは、必要な場合がある。直接的な光ビ
ームセンサによる既知の代替案は、透明シートを検出す
るのが困難であり、また、コーナー位置を狙う角度に配
置されたビームを使用しない限り、オープンアクセスト
レイでの使用が困難であるということなどの制約があ
る。更に、実用的であるには、トレイシートセンサアク
チュエータは、軽量のシートのセット、あるいは、一枚
の軽量のシートの入力であっても検出するように、十分
に敏感でなければならない。機械的に作動するセンサを
使用するためには、そのセンサの一部分は、シートと係
合するトレイの中あるいはトレイの上に伸延していなけ
ればならない。しかしながら、そのような書類に係合す
る伸延した機械的なアクチュエータは、特に、通常のオ
フィスの複写あるいは画像形成の際に頻繁に生じるよう
な、急激に、不注意に、乱暴に、および／または、異な
った角度で同じトレイに挿入された大きくて重いシート
のセットに露出されたり、破損および／または紙詰まり
を生じ易い。このように、多くの先行のそのような文書
感知システムは、装填されたシートによって押し下げら
れる、トレイ表面から伸延するフィンガーあるいはアー
ムを含む露出したアクチュエータを有し、これは、もろ
くて破損しやすいようには見えるだけでなく実際にもろ
いものであった。そのようなアクチュエータは、典型的
には、それらの連結センサスイッチを、上に載せられた
シートでトレイ表面を押し下げることにより作動させる
ように設計されているが、そうなる前に、挿入されたシ
ートが、ほとんどあらゆる方向から横向きにセンサアク
チュエータに衝突し、センサを横向きに偏向させ、屈曲
させたり、損傷を与え、および／または、センサスイッ
チを作動させるためにそこを通してアクチュエータを押
し下げられるように意図されたトレイ開口の側部に引っ
掛かる結果となる恐れがある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】ここに開示された特定の
実施態様は画像形成システム用のシート供給システムを
備えていることを特徴とし、該システムは、シート入力
トレイであってそのシート入力トレイの上側表面に下流
に供給されるシートが装填されるシート入力トレイと、
前記入力シート入力トレイに装填されたシートの様々な
サイズおよび方向に応じて異なる電気的制御信号を自動
的に供給するためのシートセンサシステムとを備えてお
り、前記シートセンサシステムは、プリセット位置にお
いて前記シート入力トレイ内に突出する少なくとも一つ
の機械的なシートセンサアクチュエータを有し該アクチ
ュエータは、前記シート入力トレイに装填された前記シ
ートが前記シート入力トレイ内の前記アクチュエータの
前記プリセット位置に伸延すると、前記シート入力トレ
イに装填された前記シートと係合してセンサ作動位置に
移動するようになっており、前記アクチュエータは、前
記シート入力トレイに装填された前記シートが前記プリ
セット位置に伸延して作動的に係合するまで、前記プリ
セット位置において前記シート入力トレイの開口を通し
て上向きに垂直に突出するように移動可能に取り付けら
れており、前記アクチュエータは、少なくとも三つの横
方向の側部において横方向に角度が付けられたシート係
合表面を提供するために比較的大きな基部から比較的小
さな先端部まで上向きに傾斜が付けられた作動形状を有
しており、前記アクチュエータの前記横方向に角度が付
けられたシート係合表面は、前記アクチュエータを押し
下げて、横方向を含む異なった角度および方向から前記
シート入力トレイに手動的に挿入されるシートの束が前
記アクチュエータで紙詰まりを起こしたり損傷を与えた
りするのを防止するのに十分な角度が付けられている。

【０００６】本明細書の実施態様に個別にあるいは組み
合わせて、開示されている更なる特徴としては、前記ア
クチュエータが角錐形状であるもの、および／または、
前記アクチュエータが、前記シート入力トレイの下に回
転可能に取り付けられたアームに取り付けられており、
そのアームが前記シートセンサシステムを作動させるた
めのセンサアクチュエータに作動的に連結されているこ
と、および／または、シートサイズ感知信号と位置感知
信号の組み合わせを提供するために、前記システム入力
トレイ内に前記下流方向に互いにプリセットされた距離
だけ実質的に離して配置された、独立に作動可能な二つ
の別個の前記アクチュエータでを有すること、および／
または、前記アクチュエータが前記シート入力トレイの
下流に実質的に垂直に面する一つの側部表面を有してい
て、前記シート入力トレイのシートの束の端部まで近接
して移動できるようになっていることがある。

【０００７】文書およびコピーシート処理システムの制
御を、プログラムされたコマンドに直接的あるいは間接
的に対応するマイクロプロセッサコントローラからの、
および／または、スイッチ入力の選択された作動あるい
は不作動からの信号により達成できることは良く知られ
ている。結果として生じるコントローラ信号は、プログ
ラムされたステップあるいはシーケンスで、および／ま
たは、当該技術分野で周知のようなシート供給装置およ
びインバータの動作を制御するように、種々の慣用の電
気ソレノイドあるいはカム制御型シート偏向フィンガ
ー、モータあるいはクラッチ、あるいは、他の構成要素
を通常通りに作動させることができる。しかしながら、
適正なシート供給を確実なものとして、シート詰まり、
シート損傷、あるいはマシン損傷を避けるためには、正
確な制御機能のための正確で一貫したスイッチ入力信号
が必要である。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１は、開示されたシート入力位
置感知アクチュエータシステムの一つの実施態様の斜視
正面概略図であり、移動矢印によって示される調整可能
な側部ガイドも備えた、文書画像形成用の例示的な書類
ハンドラの文書シートのための例示的な入力トレイにお
けるものである。

【０００９】図２は、図１の文書入力トレイ自身の同様
の透視図であるが、トレイ表面の下の二つのセンサシス
テムを示すために部分的に切り欠かれている。

【００１０】図３は、図１および図２の実施態様の、望
ましくはほぼ角錐形状をしたセンサアクチュエータおよ
びその連結アーム自身の拡大斜視図である。

【００１１】図４は、図１、図２、および図３の実施態
様の二つのセンサシステムの破断部分側面図であり、ト
レイに装填された大きなシートの束によって（破線で示
した非作動状態の位置から離れて）実線で示した位置で
両方とも作動された状態にある。

【００１２】図５は、移動矢印により示されるように、
トレイに装填されているシートの束の実質的に水平方向
の挿入先端により、点線の移動矢印で示すように、作動
状態になろうとしている、図１〜図４の実施態様の二つ
のセンサシステムの破断部分側面図である。

【００１３】図６〜図９は、センサアクチュエータ自身
の内側表面が他のアクチュエータ係合表面のような傾斜
したものではなく実質的に垂直である点が少し異なる実
施態様の部分破断側面図を示すが、それぞれ異なった文
書サイズおよび／または方向感知位置である。図６にお
いては、トレイ内の小さなおよび／または横長（長縁が
先端）方向のシートは、二つのセンサシステムのいずれ
をも作動させず、図７においては、一番上に大きいサイ
ズのシートがある状態でトレイ内にサイズの違うシート
が混じっていて、内側のセンサが作動されており、図８
においては、大きなセットのシートが完全に伸延してい
るが、外側のセンサが作動されておらず、図９において
は、両方のセンサが、トレイ内の大きな、あるいは、縦
長（短縁が最初）方向のシート束により作動されてい
る。

【００１４】ここで図面を参照して例示の実施態様を更
に詳細に説明すると、書類ハンドラ（ｈａｎｄｌｅｒ）
の一例として示しただけであるが、本出願と同じロバー
ト・エフ・ラブスカ（Ｒｏｂｅｒｔ Ｆ．Ｒｕｂｓｃｈ
ａ）等に対して１９９６年７月９日に発行された米国特
許第５，５３４，９８９号のものとほぼ類似した例示の
文書ハンドラ（ＤＨ）１０が示されており、これでは本
発明にしたがったより丈夫で信頼性のある書類セット入
力感知システムの例あるいは実施態様備えている点で異
なる。この場合、入力トレイ内に装填されるシートのシ
ートサイズおよび方向に依存して、それぞれ作動される
かあるいは作動されない内側文書センサシステム２０お
よび（位置が異なっている他は同一の）外側文書センサ
システム３０を含み、文書ハンドラあるいは文書画像形
成システムを制御するために使用することができる自動
的な電気信号情報を提供するようになっている。通常通
りに、センサが作動された後で、それが読み取られる前
に、プリセットされた時間遅延がコントローラ１００に
与えられていて、オペレータが文書をトレイ内ののそれ
らの完全な挿入位置に完全に装填し、また、それらを完
全に取り出すことができるように時間が与えられる。

【００１５】前述したように、開示された改良型のシー
ト感知システムは、コピーシート入力トレイ、特に、ジ
ョン・アール・ヨノビッチ（Ｊｏｈｎ Ｒ．Ｙｏｎｏｖ
ｉｃｈ）に対して１９９６年３月５日に発行された米国
特許第４，３３７，９３５号や米国特許第５，４９６，
０１９号にあるような、透明シートや他の特別なシート
の入力のための代わりの、あるいは特別な「バイパス」
トレイに組み込むこともできる。これらのコピーシート
自身およびそれらの機能は周知であるので、それについ
てはここではこれ以上図示あるいは説明する必要はな
い。トレイ内のシートサイズおよび／または方向センサ
からの電気的なオン、オフ信号は、複写システム技術に
おいて当業者に知られているように、種々のコピーシー
ト画像形成、拡大、縮小、印刷、仕上げ、および／また
は、他の機能の任意のものを制御するために使用するこ
とができる。

【００１６】上記したように、ここでの例示の文書ハン
ドラ１０およびトレイ１２は、上記の引用特許および他
の米国特許に更に詳細に示されているので、ここではこ
れ以上説明する必要はない。トレイ１２は、挿入された
シートを支持する上側表面１４を有し、１６および１７
のような再位置決め可能なシート側部ガイドも有するこ
とができる。ここでは上側トレイ表面１４には間隔を空
けて設けられた二つの開口、内側開口１８および外側開
口１９があり、これらの開口は以下に説明するように、
シートが装填された後に、トレイのこれらの二つのそれ
ぞれ異なった位置に伸延するシートによりセンサを作動
させるためのものである。

【００１７】各シート存在感知システム２０および３０
のための、実質的に破壊できず、また、目を引くように
角錐形状にされたシートサイズセンサアクチュエータ
が、図の開示された実施態様において多様に示されてい
る。これらの二つの露出したセンサアクチュエータ３２
および３３が、この例示の文書ハンドラ（ＤＨ）１０の
入力トレイ１２に示されているが、それらは、二つの異
なったトレイ位置以外両方共同じであるので、ここでは
それらのうちの一つ、開口１９を通して伸延する外側感
知システム３０のアクチュエータ３２だけについて説明
する。異なったＤＨシステムにおいては、一つ、あるい
は三つあるいはそれより多くのそのようなセンサアクチ
ュエータを、トレイ表面の異なった位置に備えることが
できる。

【００１８】このシート存在感知センサあるいはスイッ
チアクチュエータ３２自身を一層詳細に参照するため
に、図３に、拡大分解図が示されている。アクチュエー
タ３２およびそれが作動させる感知システム３０に関す
るここでの説明は、図６〜図９の別の実施態様のアクチ
ュエータ４０にも概ね適用されるが、後で説明されるよ
うに、その内側表面４０ａが違っている。

【００１９】開示されたセンサアクチュエータ３２は、
トレイの上側表面１４の下に大きい基部３４を有し、こ
の基部３４は、開口１９よりも広いことにより垂直移動
ストッパとして機能し、従って開口１９（たとえば、図
５参照）の回りでトレイ１２のトレイに下側表面と係合
する。アクチュエータ３２は、基部３４から一体的に上
向きに伸延するシート束係合表面３２ａ，３２ｂ，３２
ｃ，３２ｄを有する。通常は、すなわち、上に横たわる
用紙によって押し下げられることによって作動されてい
ないときには、アクチュエータ３２は、トレイ表面１４
の上にわずかに伸延している。すなわち、束係合表面３
２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄは、開口１９を通ってト
レイ表面１４の上へ伸延することによって露出する。ア
クチュエータ３２のこれらの下向きで外向きの傾斜した
側部表面３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄは、アクチュ
エータ３２の厚みおよび強度を増加させることになり、
また、その基部がトレイの開口１９よりも僅かに小さい
ので、アクチュエータ３２は開口１９を通って動作す
る。傾斜表面３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄを形成す
るこれらの角錐は、先行製品の壊れやすいフィンガーと
は異なり、特に図５に示されるように、いずれの方向か
らのシート束挿入衝撃からも、（折れや紙詰まりを生じ
ることなく）それぞれの伸延したアクチュエータを押し
下げるように、斜面が付けられている。図５は、アクチ
ュエータ３２のこれらの露出した表面の任意の表面に
も、この場合には３２ｃに、いずれかの方向からの完全
に横方向の衝撃があった場合でも、全ての側面が縦方向
に傾斜しているために、アクチュエータを下向きに移動
させることになることを示している。

【００２０】アクチュエータ３２の基部３４はアクチュ
エータ連結アーム３５に取り付けられており、このアク
チュエータ連結アームはピボット軸３６の回りを部分的
に回転するために中間部分がトレイ１２の下で内側に回
転可能に取り付けられている。ピボット軸３６の他方の
側部にあるこのアーム３５の一体の延長部には３５ａに
おいて全体の一部として重りが付けられており、上述の
通常の露出位置においては、小さなプリセット力でアー
ム３５のその端部を下側に保持し、したがって、通常は
アクチュエータ３２を上側に保持する。また、アーム３
５のその重りが付けられた端部は、慣用のフラグ領域３
８を提供し、文書ハンドラ１０および／また文書画像形
成システムの動作あるいは制御のための慣用のコントロ
ーラ１００に、図２により詳細に示されるように、電気
的に接続された慣用の光スイッチユニット３９の光ビー
ム３７の遮断によりセンサシステム３０を作動させる。
スイッチ３９を作動させるためのアーム３５の領域３８
による光ビーム３７の遮断は、アクチュエータ３２が上
にあるシートにより押し下げられたときにのみ発生す
る。

【００２１】図７に示されるように、アクチュエータ３
２あるいは４０あるいは相当物のスイッチ作動位置は、
完全に押し下げられる必要はない、すなわち、トレイ表
面１４と完全に同一面になる必要はない。すなわち、図
７に示されるように、小さいサイズの、あるいは異なっ
た方向のシートの上に大きなシートがあることを検出し
たい場合には、そこに図示されているように、上側に重
ねられた大きなシートによりアクチュエータのプリセッ
トされた部分的な押圧があるだけで、スイッチ３９が作
動するようにフラグ３８から光ビーム３７への相対位置
を設計あるいは調整することにより容易に提供すること
ができる。

【００２２】これらのアクチュエータ実施態様３２およ
び４０両方の他の特徴は、コストの増加が無いかあるい
は僅かの増加で、上述したようなセンサアクチュエータ
の独特な形状によって、先行の文書係合伸延アクチュエ
ータの典型的な弱点であるその基部に最大の強度を提供
することである。更に、文書トレイ表面の下を、トレイ
を通って上へ伸延する独特に傾斜されたアクチュエータ
側部形状も、アクチュエータの側部とアクチュエータが
そこを通って動くトレイ開口の側部との間の詰まり、す
なわち、「引っ掛かり」を防止する上で重要である。す
なわち、横方向に挿入された文書セットによってアクチ
ュエータが無理に横に偏向されてトレイ開口の一つの側
部に横に押し付けられた場合には、アクチュエータは、
その下向きの傾斜した面の側部表面の一つを開口壁表面
に係合させ、これにより、アクチュエータをそのまま維
持するのではなくて、トレイ表面下に下げるように作用
するベクトル力を提供する。また、これらの特徴は、セ
ンサスイッチへより高コストの剛体取り付けあるいは剛
体連結アームが必要でないことも意味する。すなわち、
アクチュエータの基部よりほんのわずか大きいトレイ開
口を設けることによって、トレイ開口は、どのような横
方向の力がアクチュエータに印加されようとも、センサ
ユニットの最大値の横方向の移動にリミッタあるいはス
トッパを提供するために使用できる。したがって、ここ
では、不注意なあるいは機嫌が悪いオペレータが、種々
の方向から文書トレイに重い文書の重いセットを落とし
たり、投げ込んだり、あるいは、無理に押し込んだとき
の強い衝撃力は露出したアクチュエータのみが被り、連
結アームおよびスイッチが保護されているので、安価で
比較的軽量で薄い連結アームをアクチュエータとスイッ
チの間で使用することができる。

【００２３】ここで図６〜図９の実施態様のアクチュエ
ータ４０および５０を一層詳細に検討すると、これは僅
かに異なった実施態様であり、センサアクチュエータの
内側表面４０ａおよび５０ａ（だけ）が、他のシート係
合表面あるいはアクチュエータ３２および３３のものの
ようには傾斜しておらず、実質的に垂直である。図６〜
図９の簡単な説明で上述したように、それらは同じ図で
示されるが、四つの異なった文書サイズおよび／または
方向感知位置がそこでは示されている。他の全ての構成
要素は同一とすることができるので、それらは再度説明
する必要はない。

【００２４】アクチュエータ４０および５０の内側のす
なわち下流の対向面４０ａ，５０ａの利点が、図６〜図
９に示される種々の異なったシートセット装填の状況で
例示されている。これらの修正された表面は、部分的な
干渉あるいは引っ掛かりを防止し、そしてその結果、ト
レイ１２の装填位置がアクチュエータの内側表面と一致
する寸法を偶然有することがあるシートの束の底部後縁
による間違いやすいあるいは不明確なスイッチ作動を防
げる。、図示されるように、近接したシート束の実質的
に垂直な端部との実質的に平行になって移動することが
できるアクチュエータ表面４０ａおよび５０ａを有する
ことにより、この問題が避けられる。

【００２５】図１に示すように、ＤＨ１０の直立した下
流のハウジングおよび、ＤＨの通常のシート挿入要求
は、シートがその下流の方向からトレイ１２に装填され
るのを効果的に防止する。このように、その方向からア
クチュエータへ横方向の衝撃が印加される危険がほとん
どないこと、したがって、他の傾斜側面とは対照的に、
対向側部表面４０ａあるいは５０ａへ横方向の衝撃が印
加される危険がほとんどないことが判った。このよう
に、内側のすなわち下流の対向表面４０ａおよび５０ａ
には、アクチュエータの他の面を傾斜させたという同じ
理由で傾斜させなければならない理由が判った。しかし
ながら、全ての例示されたアクチュエータでは、これら
のアクチュエータは、大きな基部から小さな先端まで斜
面が形成されていて、少なくとも三つの横方向の側部に
対して横方向に角度が付けられたシート係合表面を提供
する。同様に、シート入力トレイ内に間隔を空けて配置
され、上流から下流に、すなわち、シート入力方向に互
いにかなり間隔を空けて配置された、独立して作動可能
な二つの別個のアクチュエータ４０および５０があり、
特定の国において一般的に遭遇する標準のシートサイ
ズ、たとえば、当業者にとってはよく理解できるよう
に、レター、リーガル、元帳等用の用紙の束の長さおよ
び／または幅に基づいてプリセットされたアクチュエー
タ位置からのシートサイズおよび位置感知信号の所望の
組み合わせを提供する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 シート入力位置感知アクチュエータシステム
の一つの実施態様の斜視正面概略図である。

【図２】 図１の文書入力トレイ自身の同様の透視図で
あるが、トレイ表面の下の二つのセンサシステムを示す
ために部分的に切り欠かれている。

【図３】 図１および図２の実施態様のほぼ角錐形状で
あるのが望ましいセンサアクチュエータおよびその連結
アーム自身の拡大斜視図である。

【図４】 図１、図２、および図３の実施態様の二つの
センサシステムの破断部分側面図である。

【図５】 図１〜図４の実施態様の二つのセンサシステ
ムの破断部分側面図である。

【図６】 トレイ内の小さなおよび／または横長（長縁
が先端）方向のシートが、二つのセンサシステムのいず
れをも作動させない状態を示す部分破断側面図である。

【図７】 一番上に大きなシートがある状態でトレイ内
にサイズの違うシートが混じっていて、内側のセンサが
作動されている状態を示す部分破断側面図である。

【図８】 大きなセットのシートが完全に伸延している
が、外側のセンサが作動されていない状態を示す部分破
断側面図である。

【図９】 トレイ内の両方のセンサが、大きな、あるい
は、縦長（短縁が最初）方向のシート束により作動され
た状態にあることを示す部分破断側面図である。

【符号の説明】

１０ 文書ハンドラ（ＤＨ） １２ トレイ １４ 上側トレイ表面 １６，１７ シート側部ガイド １８，１９ 開口 ２０，３０ センサシステム ３２，３３ センサアクチュエータ ３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ シート束係合表面 ３４ 基部 ３５ アクチュエータ連結アーム ３６ ピボット軸 ３７ 光ビーム ３８ フラグ領域 ３９ 光スイッチユニット ４０ アクチュエータ ４０ａ 内側表面 ５０ アクチュエータ ５０ａ 内側表面 １００ コントローラ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートが上面に装填され、そこから下流
   に供給されるシート入力トレイと、前記シート入力トレ
   イに装填されたシートのサイズおよび方向の違いに応じ
   て異なった電気的制御信号を自動的に供給するためのシ
   ートセンサシステムとを備えた画像形成システム用のシ
   ート供給システムにおいて、 前記シートセンサシステムは、前記シート入力トレイに
   装填された前記シートが前記シート入力トレイ内のアク
   チュエータのプリセット位置に伸延するときに、前記シ
   ート入力トレイに装填された前記シートと係合してセン
   サ作動位置に移動される少なくとも一つの機械的なシー
   トセンサアクチュエータを前記プリセット位置において
   有しており、 前記アクチュエータは、前記プリセット位置に伸延する
   前記シート入力トレイに装填された前記シートと作動的
   に係合するまで、前記プリセット位置において前記シー
   ト入力トレイの開口を通して上向きに垂直に突出するよ
   うに移動可能に取り付けられており、前記アクチュエー
   タは、少なくとも三つの横方向の側部において横方向に
   角度が付けられたシート係合表面を提供するために比較
   的大きな基部から比較的小さな先端部まで上向きに傾斜
   が付けられた作動形状を有しており、前記アクチュエー
   タの前記横方向に角度が付けられたシート係合表面は、
   前記アクチュエータを押し下げて、横方向を含む異なっ
   た角度および方向から前記シート入力トレイに手動的に
   挿入されるシートの束が前記アクチュエータで紙詰まり
   を起こしたり損傷を与えたりするのを防止するために十
   分角度が付けられている、シート供給システムのシート
   センサシステム。
2. 【請求項２】 前記アクチュエータが角錐形状である、
   請求項１に記載のシート供給システムのシートセンサシ
   ステムアクチュエータ。
3. 【請求項３】 前記アクチュエータが、前記シート入力
   トレイのシートの束の端部まで近接して移動できるよう
   に前記シート入力トレイの下流に実質的に垂直に面する
   一つの側部表面を有する、請求項１に記載のシート供給
   システムのシートセンサシステムアクチュエータ。