JPH10151721A - エンドレス製版方法 - Google Patents

エンドレス製版方法

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JPH10151721A
JPH10151721A JP32483496A JP32483496A JPH10151721A JP H10151721 A JPH10151721 A JP H10151721A JP 32483496 A JP32483496 A JP 32483496A JP 32483496 A JP32483496 A JP 32483496A JP H10151721 A JPH10151721 A JP H10151721A
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image
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line
endless
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JP32483496A
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English (en)
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Eisuke Arai
榮助 荒井
Yoshio Sukegawa
佳夫 助川
Masaru Okamoto
優 岡本
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪転印刷版の1円周分の画像をエンドレス繋
ぎ処理をして、エンドレス画像を作製する方法を、非熟
練者でも容易に且つ短時間にできる様にする。 【解決手段】 輪転印刷版の1円周分の画像をエンドレ
ス繋ぎ処理により作成する場合において、画像Aと画像
Bとの繋ぎ線n2 近傍の画像に、1円周分の画像の他の
部分から、画像を複写して嵌め込む事によって、繋ぎ線
2 近傍の画像の不連続性を目立たなくさせて連続化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷版の1円
周分の画像をエンドレス繋ぎ処理をして、エンドレス画
像を作製する、エンドレス製版方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建材用の木目模様印刷等において、化粧
材の流れ(長手)方向について、どの部分の絵柄も連続
している印刷物を作製する場合は、円周方向に連続した
絵柄が形成されたエンドレス版と呼ばれる輪転印刷版が
使用される。旧来からのエンドレス版の作製方法として
は、木材の木目等の対象物を写真撮影して得られたポジ
フィルムから、完全に手作業で繋ぎ線近傍の画像に加
筆、減力修正等を施してエンドレス繋ぎ処理をしたフィ
ルム原版を得て、このフィルム原版から輪転印刷版とし
てエンドレス版を作製する方法が行われている(野呂大
紀著、「グラビア100話」昭和43年5月発行、印刷
学会出版部、271頁〜277頁)。しかし、この完全
手作業によるエンドレス製版方法では、個人的熟練によ
り仕上がりが左右される、長時間を要する等の問題があ
る為に、元になる画像を電子的な画像データとした後、
電子的に繋目を目立たなくするエンドレス繋ぎ処理によ
るエンドレス製版方法が、例えば、特公平7−9720
9号公報、特開昭63−8744号公報、特開平7−3
25905号公報等で提案されている。例えば、特公平
7−97209号公報及び特開昭63−8744号公報
に開示の技術は、繋ぎ線近傍の両側の画像A及びBを重
複させて重ねる(画像データ的には、両方の画像データ
の各々に或る重みを乗じてから加算する演算処理を行
う)際に、重複部分に於いて、AからBに向けて徐徐に
Aの画像濃度を減少させ、また同時にBからAに向けて
徐徐にBの画像濃度を減少させて重ねて、A・B両画像
を繋ぎ線近傍で互いにぼかして融合させる方法である。
また、特開平7−325905号公報に開示の方法は、
画像をフーリエ変換して空間周波数スペクトルに分解し
た上で、繋ぎ線近傍の不連続画像の主成分である高周波
成分を除去し、しかる後、逆フーリエ変換を行って、実
(座標)空間の画像に戻して、画像中の繋ぎ線の段差を
目立たなくする方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
7−97209号公報、特開昭63−8744号公報及
び特開平7−325905号公報で提案された、エンド
レス繋ぎ処理を電子的な画像処理技術を利用して行うエ
ンドレス製版方法では、熟練者でなくても容易に且つ迅
速にできる方法となるが、繋ぎ線近傍の画像がぼやけて
不鮮明となり、時間をかければ仕上がりを納得の行くま
で行える完全手作業の方法に比べ不自然な感じは否め
ず、又それ故に、繋目は何も処理をしない場合に比べれ
ば目立たなくなるものの完全に目立たなくさせることは
不可能であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために、本発明のエンドレス製版方法では、輪転印
刷版の1円周分の画像をエンドレス繋ぎ処理により作成
する場合において、繋ぎ線n2 近傍の画像に、1円周分
の画像の他の部分から、画像を複写して嵌め込む事によ
って、繋ぎ線n2 近傍の画像の不連続性を目立たなくさ
せて連続化させる方法として、繋目近傍に不自然が残る
のを解消した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳述する。
【0006】先ず、図1はエンドレス繋ぎ処理の説明図
であり、(A)は天然木材原稿E、(B)は画像Aの撮
影領域、(C)は画像Bの撮影領域、(D)は画像Aと
画像Bとの重なり具合、(E)は画像Aと画像Bの繋ぎ
合わせ途中、(F)は繋ぎ線n2 で繋ぎ合わせた状態を
示す。図2は図1(F)の繋ぎ線n2 近傍の詳細図、図
3はディスプレイ上での原稿入力向きの説明図、図4は
印刷版により最終的に印刷される木目柄シートの一例の
説明図である。そして、図5〜図18はデジタル画像処
理装置のディスプレイの表示画面による一連のエンドレ
ス繋ぎ処理の過程の説明図である。図5はディスプレイ
上の白色台紙の説明図、図6は画像Bを白色台紙に貼り
付けた状態の説明図、図7は図1(F)の状態での繋ぎ
線n2 近傍の詳細図、図8は元々繋がる画像部分同士の
繋ぎ線n1 による繋ぎ処理の説明図、図9はディスプレ
イ上での繋ぎ線n1 で繋ぎ処理された画像Xを示す説明
図である。また、図10はディスプレイ上で画像Xから
画像X1 を作成する説明図、図11は画像Xと画像X1
を白色台紙に貼り付けた状態の説明図、図12は図11
の接線Lx1近傍の拡大図、図13は繋ぎ目を接線Lx1か
ら繋ぎ線n2 へ変更する説明図、図14は画像X1 と画
像X2 とを繋ぎ線n2 で接続して画像Yとした状態の説
明図、図15は図14の状態での繋ぎ線n2 近傍の拡大
図、図16は図15の繋ぎ線n2 近傍の画像に他の部分
の画像を複写して、エンドレス繋ぎ処理する説明図、図
17は図15の繋ぎ線n2 近傍のエンドレス繋ぎ処理が
図16の様にして完了した状態の図である。そして、図
18は画像Yの一部から最終的な画像Zを得る説明図、
図19は各色の階調カーブ操作による色変更処理の説明
図である。また、図20はエンドレス処理された画像の
シリンダレイアウトの説明図であり、図21は繋ぎ線n
2 近傍の画像に他の部分の画像を複写するエンドレス処
理を概念的に説明する説明図である。そして、図22
は、複写される画像の周囲輪郭線の形状の一例を説明す
る説明図、図23は、複写された画像の輪郭部分に更に
他の画像を複写するエンドレス処理を概念的に説明する
説明図である。
【0007】先ず、本発明のエンドレス製版方法を、図
21の概念的説明図で説明する。同図では領域E4 の画
像と領域E7 の画像とが繋ぎ線n2 でエンドレス繋ぎ処
理される。繋ぎ線n2 は、なるべく繋ぎが目立たない様
な形とした任意の曲線や折れ線である。繋ぎ線n2 を設
定しただけでは、領域E4 と領域E7 の画像を接続して
も、両画像は不連続である。そこで、本発明では、不連
続が目立つ領域C1'には、領域C1'に嵌め込むと不連続
さがなるべく目立たない様な領域を、1円周分の画像の
中から目視で探して(探し当てた領域が領域C1 であ
る)、領域C1'に領域C1 の画像を複写して嵌め込む。
複写前の領域C1'の画像は、領域C1 の画像で上書きさ
れて消去される。同様に、領域C2 の画像を領域C2'
に、領域C3の画像を領域C3'に、領域C4 の画像を領
域C4'にと、複写して嵌め込む操作を、繋ぎの目立つ領
域について満足する程度になるまで繰り返して行って、
繋ぎ線n2 近傍でのエンドレス繋ぎ処理を行う。また、
他の部分を複写した領域C1'〜C4'の外周部分は新たな
繋ぎ線と言え、これら領域の外周部分の不連続さは少な
くなっているが、まだ目立つ場合には、さらに複写後の
領域C1'〜C4'外周(領域の外周輪郭線)近傍を含めた
繋ぎ線n2 近傍に対して、他の部分(より小さい領域と
なろう)を複写して嵌め込む。例えば、図23の場合
は、繋ぎ線n2 を含むその近傍には先ず領域C10' を複
写し(ここでは、領域C10' 等は複写してはめ込まれた
複写先の領域)、次に領域C10' の外周輪郭線m上に更
により小さな領域C20' 、C21' 、C22' 、C23' 、C
24' 、C25' を複写し、更に、そのC21' 、C23' 、C
24' 、C25' の外周輪郭線を含む近傍にC30' 、C31'
、C32' 、C33' を複写し、更にC31' の外周輪郭線
を含むその近傍に領域C40' を複写した例である。この
様な複写の後、必要ならば手作業で画像の微小部分の描
画や消去等を行ったりして、満足するまで行えば良い。
なお、当然だが、領域C11'やC2 、C2'等の画像の
複写領域は、複数の画素からなる。例えば木目画像であ
れば、前記複数の画素が木目の模様を構成する。この様
な本発明のエンドレス製版方法によって、不自然さが残
らない様に繋ぎ線n2 にしたがって接続して連続化する
繋ぎ合わせるエンドレス繋ぎ処理が、繋ぎ線n2 の両側
の画像が元々不連続であった画像同士であっても、熟練
者に頼らずに容易に且つ迅速に行うことが可能となる。
【0008】ところで、以上の様なエンドレス繋ぎ処理
は、操作対象の画像をA/D変換してデジタルデータと
して、領域複写等の画像編集機能を持たせたデジタル画
像処理装置によって行うと、熟練者でなくても容易に且
つ迅速に処理することができる。必要な画像編集機能
は、演算処理装置、画像メモリ、画像表示装置等からな
るデジタル画像処理装置に、目的とする機能を実行する
プログラムを搭載することにより容易に行うことができ
る。
【0009】複写すべき画像(複写元の画像)の領域の
輪郭形状や大きさ等は任意であり、例えば木目柄の場合
には、木目の目形が流れている方向に長い楕円等は適し
た形状の一つである。また、晩材(秋材又は冬材とも言
う)部分が斜行する場合には、斜行する方向に長い楕円
等も適した形状の一つである。また、楕円の他、円形、
多角形、ベジェ曲線等による形状(図4、図20参照)
でも良い。特に木目模様の様に主として一方向に年輪、
維管束、ふ、導管溝、等の線状パターンが走向してなる
模様の場合には、図22の様に、模様の走向方向(線方
向)と一致もしくは略一致する方向に外周輪郭線が前
進、後退を繰り返す、ジグザグ乃至はフィガージョイン
ト状の輪郭を有する閉領域C5 (輪郭線を平均化してな
らすと全体として、長方形、正方形、菱形、六角形、楕
円等)も良好である。また、模様の輪郭に沿った形状で
も良い。また、複写領域を選択後に、複写領域の形状を
回転、拡大・縮小等の変形、部分カット等の操作をする
ことでより細かな調整をすることができる。なお、繋ぎ
線n2 の近傍とは、図21でも分かる様に、繋ぎ線n2
を跨いで含む領域(領域C1'、領域C4')や、繋ぎ線n
2 を含まないが繋ぎ線n2 の近くに有る領域(領域
2'、領域C3')がある。また、複写の元になる画像の
領域の場所も、1円周分の他の画像領域であれば任意で
ある。また、複写元の色調と複写先の周囲の色調とがず
れている場合等では、複写領域の色調を、嵌め込み後等
に調整しても良い。調整は、明度、彩度、色相、各色の
階調カーブ等を変更することよって調整する。また、本
発明のエンドレス製版方法でエンドレス繋ぎ処理する画
像は、杉、檜、欅、メラピー、チーク等の樹種の板目板
又は柾目板等の木目模様の他に、大理石、花崗岩等の石
板の石目模様、絹等の織物の布目模様、皮絞模様等であ
っても良く任意である。また、画像の元になる原稿は、
天然木原稿等の実在するものから写真撮影等でその柄模
様を得たもの以外に、デジタル画像処理やコンピュータ
グラフィクスの手法によって、天然模様を改変したり、
或いは全く人工的に創作した画像であってもよい。ま
た、本発明は、グラビア、オフセット、凸版(活版)、
シルクスクリーン(孔版)等の各種印刷方式の製版に応
用することが可能である。
【0010】
【実施例】以下、実施例により、本発明のエンドレス製
版方法を更に詳述する。
【0011】原稿選択:まず、建築物内装材用の柄とし
て利用できる目形(木目模様)をした天然木材(以下、
原稿と記す)の選択から開始する。その場合、今回目的
とする用途の版1円周分の柄のサイズである、円周長
(高さ)H×軸長(幅)w(通常H=930〜1890
mm、W=930〜2100mm程度)の範囲に柾目、
板目、晩材、早材、等のバランスや、木材質感を考慮し
たデザインイメージを図4の如く想定し、これに利用で
き得る木材を探す。もちろん、デザイナーのイメージす
る意匠を持った柾目、板目が1枚の切り出した原稿に存
在する場合が常にあるとは限らないため、柾目、板目が
別々の原稿を選択、購入することもある。なお、ここで
は、原稿に使用する樹種としては杉を用いる。
【0012】原稿の加工:ドア材としての木目意匠の流
行を考慮し、購入した原稿の表面を鉋がけ又は研磨によ
り平滑化する。これは、この後の工程で原稿を画像信号
として画像処理装置に取り込む際、原稿表面の凹凸がそ
のまま影や原稿色変化となって取り込まれる為、今回の
ように滑らかな木目感を目指す場合、適度の研磨等を必
要とするからである。
【0013】原稿の撮影:次に、8×10インチ(20
cm×25cm)程度の寸法までのカラーポジフィルム
で撮影できるカメラを準備して、研磨済みの原稿を撮影
する。使用するポジフィルムは、ハロゲン化銀入り乳剤
を感光材層として塗布した感光性フィルムを用いた。撮
影時は照明効果だけでもカラーポジの印象が全く変わっ
てしまうため、原稿に任意の角度から、任意の光量を与
えられる照明設備を使用する。とりわけ今回のように原
稿が木材となると、木材の本来そなえている照りの表情
にも照明設備の差が大きく左右されることになる。実作
業として今回の原稿に対して、どのような照明デザイン
とするかは感性工学的領域であって、その原稿が最も美
しく見えるように探究することである。これには経験が
大きく影響するため、天然木材原稿の撮影経験が豊富な
オペレータが行うことが望ましい。また、撮影時の注意
点として、撮影ムラによる原稿両端の濃度差は極力なく
すように照明デザインも、後の工程のために注意しなけ
ればならない。撮影にあたっては、原稿の全撮影領域を
ポジフィルム何分割とするかで、原稿をポジフィルムに
露光する際の縮尺率が決定されるが、今回は、原稿がポ
ジフィルム上で縮小されて小さくなり過ぎない様に、従
来から最も一般的な2分割で行う。すなわち、図1の如
く、1枚の原稿Eを画像Aと画像Bの2つの領域の画像
に分けて(但し、領域E2 は両者とも重複して有する)
入力する。すなわち、図1(A)は写真撮影する天然木
材原稿Eであり、写真撮影は図1(B)及び図1(C)
の如く、この天然木材原稿Eを2分割して画像A及び画
像Bを得る様に行う。画像Aは領域E2 とE3 とからな
り、画像Bは領域E1 とE2 とからなる。領域E2 は画
像Aと画像Bとの柄が元々繋がった領域で、後の工程に
おいて繋ぎ線n1 で画像Aと画像Bとを繋ぐ領域であ
る。図7、図8の工程で、画像Aと画像Bとを重ね合わ
せた状態で繋ぎ線n1 を決定する都合上、領域E2 の部
分を重複させて撮影する。また、画像Aの領域E3 と画
像Bの領域E1 との柄が元々繋がってない領域同士の接
続が、後工程で繋ぎ線n2 によって行われる。さらに画
像A及び画像Bの取り込みを具体的に説明すると、今
回、後の工程で使用するグラビア印刷用刷版のシリンダ
サイズは円周を例えば930mmとする為、2分割され
た原稿サイズは、半円周分の465mmを基準に考え
る。1枚のポジフィルムに収める(画像A、画像Bとな
る)原稿の領域(サイズ)は、この465mmに繋ぎ線
n1 用の重複領域E2 (200mm)と、領域E3 とE
1 との接続用繋ぎ線n2 の作成領域とする200mmを
加えて、865mmが収まるように調整する。なお、こ
こで865mm確保する原稿の方向は図1(A)で言え
ば両矢印Arの縦方向(木目の目形が流れている方向)
とする。
【0014】なお、原稿の縮小率が大きくなるとほど、
即ちホジフィルム上で小さくなるほど解像度が低下し、
またポジフィルムへの原稿分割枚数が多くなるほど繋ぎ
線が増え、最終製品の品質を劣化させる方向へいくこと
を念頭におく必要がある。したがって、原稿の木目模様
(目形)によっては、縮小率を小さくする為に柄域60
0mm程度で進めることもあり得る。
【0015】画像の入力:前工程の撮影で得たポジフィ
ルムを、カラースキャナ(大日本スクリーン製SG61
8)に装着し、光ビームでポジフィルムを走査して透過
光を色フィルタで分光し、光学濃度をフォトセンサで画
像信号に変換し、更にAD変換してデジタル信号とする
ことによって、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロ、
ブラック)の各画像信号とした後、Color Ele
ctronic PrepressSystem(以
下、CEPSと記す)(サイテックス社製 Prism
axに、繋ぎ線近傍への画像複写機能等の本発明に必要
な機能を行うソフトウェアを搭載した画像処理装置)に
取り込む。木目模様の製版の場合には、原稿の色をCE
PSに取り込む際、カラースキャナの入力条件であるカ
ラーバランス等は、カタログ、写真集等の入力ほど注意
する必要はない。CMYK各色の階調レンジを狭めない
ことが重要である。入力解像度は後工程の刷版条件を基
に決定するが、今回は機械彫刻方式(ライノタイプ・ヘ
ル社製ヘリオK−305)で、スクリーン線数54線/
cmを使用するため、若干の余裕をもって8本/mmと
する。また、原稿入力向きはCEPSのCRT等のディ
スプレイ枠2で横長に表示される様にする(図3参
照)。すなわち、木目の目形が流れている方向をディス
プレイの横方向とする。図3では、画像Bの上端L1uが
ディスプレイ枠2の左側に、下端L1dが右側になる。
【0016】2枚画像の接続:先ず最初は、左右の画像
が元々は繋がっていた部分の繋ぎ目の処理を行う。すな
わち、画像A及び画像Bに2分割して入力された画像同
士を、図1(D)の如く、画像Xとして接続する処理を
行う。また、この接続は領域E2 で行われる。図1
(D)は、領域E2 及び領域E3 からなる画像Aの上端
がL3uで下端がL3d、領域E1 及び領域E2 からなる画
像Bの上端がL1uで下端がL1dであり、画像A及び画像
Bが重複する領域E2 で重なり、領域E2 で重なった画
像A及び画像Bから画像Xがなることを示す。なお、本
工程の2枚画像の接続は、最初の写真撮影で画像Xとし
て画像分割せずに一枚の感光性フィルムに撮影する場合
は省略される。
【0017】CEPSでは先ず始めに、白色台紙を作
る。白色台紙のサイズは、横方向をエンドレス版の1円
周分より長い寸法H′(H<H′、例えば、1円周H=
930mmの場合、H’=1530mm)とし、ディス
プレイの縦方向は1シリンダの軸長Wとするが、軸長W
方向の場合、例えば図20(或いは図4)の様に1つの
単位模様を複数回(図20では5回)繰り返す場合も多
い。この場合は、単位模様の1個分の寸法とする。例え
ば、図の様なレイアウトの場合であれば、300mmと
する(図20参照)。この白色台紙1がディスプレイ枠
2に横長に表示される(図5参照)。そして、先ず画像
Bを白色台紙上左側に貼り付ける(図6参照)。このと
き、L1uのラインが白色台紙の左端から若干(1cmほ
ど)はみ出る位置に貼り付ける。次に、画像Aを白色台
紙上右側に貼り付ける(図7参照)。画像Bと画像Aの
重複領域である領域E2 、すなわちB、A両画像の繋ぎ
合せが行われるべき領域は、撮影の段階で200mmと
ってあるとするので、画像AのL3uラインが画像BのL
1dより左に200mmの位置で両画像を合成すると、原
理的には絵柄が完全に一致するが、実際は位置合わせ精
度もあるので単に寸法的に合わせただけでは、絵柄は完
全には一致しない為に、微小な位置合わせを必要とす
る。このため、画像Aを50%透過させて、白色台紙及
び画像Bが透けて見える状態で位置決めする。この様な
状態で貼り付け位置が決まった後、画像Aを100%優
先して、白色台紙、画像Bの上に画像Aを貼り付ける。
【0018】L3uラインに接する左右の画像は、前工程
の合成で木目模様の繋ぎは、ほぼ一致しているが、印刷
後の品質向上の為、部分拡大画面でL3uラインの変更を
行う。画像Aを貼り付けた後でも、画像BのL3uとL1d
間の200mmの重複領域は記憶されている。したがっ
て、L3uラインとL1dラインの間で波形の曲線又はジグ
ザグ状の折れ線からなる繋ぎ線n1 を描いていくこと
で、画像Bと画像Aの繋ぎ目を繋ぎ線n1 として再設定
する。直線であるL1d又はL3uラインを画像の境にする
のに比べ、画像Bと画像Aとの微妙なズレが分散される
ため、より印刷後の製品での繋ぎ部の識別を困難にし、
繋ぎ部をわからなくすることができる(図8参照)。
【0019】画像Bと画像Aとの繋ぎ線n1 が確定した
後、白色台紙の横1530mm×縦300mm上に貼り
付けた画像B及び画像Aを繋ぎ線n1 で接続して、1枚
画像X(原稿1枚分の全サイズ)とした後、白色台紙の
編集モードを終了する。なお、この時点で、白色台紙外
の画像、及び、繋ぎ線n1 とL1dとの間の画像B、及
び、繋ぎ線n1 とL3uとの間の画像Aは、画像Xには含
まれない。(図9参照)。これで、2分割された原稿
は、木目の流れ方向に1530mm、幅方向に300m
mのサイズの画像Xとして結合されたことになる。な
お、この繋ぎ線n1 の処理は、元々重なるべき柄の繋ぎ
処理であり、元々食い違う柄のエンドレス繋ぎではな
い。
【0020】画像のエンドレス処理 No.1:次に、左右
で元々画像が異なる繋ぎ目部分のエンドレス処理を行
う。図1で言えば、図1(D)の画像Xから、図1
(E)での繋ぎ線n2 を決定する。先ず、画像Xのディ
スプレイ上での左端から繋ぎ線n2 を引く予定の部分の
前後の所定の長さHx1(円周930mmの場合であれ
ば、例えば500mm分前後となる)の領域を複写した
新たな画像X1 を作成する(図10)。画像X1 の左端
がLx1、右端がLx2である。この画像X1 は画像B又は
その一部分であり、画像Bのサイズに必ずしも等しいと
は限らない。その時の模様によって繋ぎ線n2 が確保で
きる程度の適宜サイズとする。また、画像Xの左側から
画像X1 を切り取った残りの画像が画像X2 となる。次
に、前工程の2枚画像の接続と同様に、H′(図では左
右方向の長さ)の白色台紙1を作成する。この白色台紙
1にサイズH′の画像XとサイズHx1の画像X1 を貼り
付ける(図11参照)。画像Xは白色台紙1と同一オフ
セットとして貼り付ける。つまり、画像Xの左上角を、
白色台紙1の左上角のオフセット点Sに合わせて貼り付
ける。画像Xと白色台紙1とは縦横同一サイズなので、
画像Xは白色台紙1に丁度納まる。一方、画像X1 は、
白色台紙のオフセット点Sから右に1円周長Hずれた場
所に貼り付ける。なお、後の処理でも分かる様に、画像
X1 をずらす量(H)は、必ずしもシリンダ円周サイズ
と同一にする必要はない。シリンダ円周サイズと、円周
サイズ+E2 の長さとの間の値であれば良い。同一とす
ると繋ぎ線n2 を設定できる領域の長さ(Ar方向)が
最大限E2 全サイズ取ることが可能となる。この時点の
画像は、画像X1 が画像X上に上書きされたように重な
って表示されており、画像Xと画像X1 との接線である
Lx1の左右の原稿目形は、全く一致していない(図12
参照)。
【0021】次に、画像Xと画像X1 との境目を現在の
接線Lx1より右の画像Aと画像Bの重複している領域に
て繋ぎ線n2 を使って再指定する(図13参照)。な
お、本実施例の繋ぎ線n2 は図面の如く曲線だが、ジグ
ザグ状の折線等でも良い。この段階で、それまで、画像
Xと画像X1 との境目は直線の接線Lx1に代わって、曲
線や折線からなる繋ぎ線n2 となり、接線Lx1なる直線
は画面上から消える。
【0022】繋ぎ線n2 の作成段階で重要なことは、繋
ぎ線n2 の左右の柄(模様)が最も自然に繋がっている
様に見えるポイントを結んだ曲線又は折線であることで
ある。木目柄に対して最適な曲線は、ジグザグ状の折線
又は波形の曲線(正弦関数、Bessel関数、楕円関
数、その他の関数曲線等)である。また、自然なポイン
トを探すことが困難であるほど左右の柄が異なる時は、
繋ぎ線n2 の振幅を画像X1 の左端境界線Lx1から右端
境界線Lx2へ向かって重複領域E2 分の長さの分の領域
内で極力大きく、且つ不規則に取ることが好ましい。正
弦関数の様に等振幅、等周期の場合は、振幅や周期を不
規則に変調する。図13の繋ぎ線n2 はまさにそれを実
行した曲線となっている。
【0023】図2は、年輪模様Ta1 、Ta3 を含む木
目模様の場合について、上記した繋ぎ線n2 の両側の画
像の柄が、最も自然に繋がっている様に見えるポイント
を結んで、繋ぎ線n2 を設定する好ましい方法の一つを
具体的に示すものである。図2は図1(E)の画像A及
び画像Bをそれぞれに設定した同一形状の繋ぎ線n2が
一致する様に重ね合わせた状態である。領域E3 から繋
ぎ線n2 より下側の領域E6 を切り取り、領域E1 から
繋ぎ線n2 より上側の領域E5 を切り取って、領域E3
と領域E1 とを繋ぎ線n2 で接続するもである。領域E
3 及び領域E1の年輪模様Ta1 、Ta3 同士が交差す
る交点a1 〜a6 上を繋ぎ線n2 が通過する様に繋ぎ線
n2 の形状を設定すると、繋ぐべき両方の画像の模様同
士を連続させ易い。もちろん、全ての交点上を繋ぎ線n
2 を通過させなくても良く、同図の点b1 や点b2 の様
に、交点以外の一方の画像の年輪模様上を繋ぎ線n2 が
通過しても良い。交点がE2 (=E5 +E6 )内に無い
年輪模様Ta1 、Ta3 の場合は必然的にこの様にする
ことになる。但し、この場合も、繋ぎ線n2 との交点と
なる点b1 や点b2 で、繋ぎ線n2 が模様の流れ方向を
一直線状にほぼ直交して横切るのではなく、曲線の極大
や極小点付近、或いは尖点付近とすると、繋ぎをより目
立ちにくくすることができる。
【0024】以上の様にして、繋ぎ線n2 が決定した時
点で、画像Xの上に画像X1 が100%上書きされた状
況を確認し、接線Lx1と繋ぎ線n2 との間の画像X1 を
消去し、繋ぎ線n2 と接線Lx2との間の画像Xを消去
し、白色台紙上に残った2枚の画像を1枚画像の画像Y
とする(図14)。なお、画像Yのサイズは白書台紙と
同一のH′である。また、接線Lx1と繋ぎ線n2 との間
の画像X1 は図1(E)で言えばE6 に該当し、繋ぎ線
n2 と接線Lx2との間の画像Xは、図1(E)で言えば
5 に該当する。また、画像Yは、図1(F)で言えば
2 +E4 +E7+E2 に該当する。
【0025】画像のエンドレス処理 No.2:次に、繋ぎ
線n2 近傍の修正を行う。図21で説明した処理であ
る。画像Y上にある繋ぎ線n2 の左右の画像は元々まっ
たく繋がらない状態の絵柄を強引に繋いだものであるた
め、このままでは繋ぎ線n2 の位置を識別しやすい状況
にある(図15参照)。これをより自然に繋ぐ為、原稿
の目形(年輪模様即ち晩材Ta、早材Tb)を結びつけ
る事、及び、目形濃淡の太さ(年輪の太さ)を徐徐に変
化させて馴染ませていく処理をして(図16参照)、連
続した柄とする(図17参照)。なお、晩材とは秋材、
冬材ともいい濃度が高く目立つ部分となり、早材は夏
材、春材ともいい濃度が薄く晩材部分よりも目立ちにく
い。この処理に、本発明では柄の複写機能を使う。複写
のマスク形状は輪郭がボケていないタイプが好ましい。
輪郭がボケたマスク形状では、嵌め込んだ複写画像周辺
が不自然となるからである。また、本実施例では図22
の切抜輪郭線を有するマスクを用いた。また、画像の複
写処理は、複写領域の指定等に筆圧ペンを用る。筆圧ペ
ンを用いることによって、筆圧に連動するパラメータで
複写マクスの大きさを指定したり、大きさ指定後にマス
ク内画像を縮小拡大させることで目形濃淡の太さ変形を
容易に行うことができる。また、早材部に多い木肌模様
Tcは、粒の大きさ、色変化が徐徐に変化するように複
写していく。
【0026】ここに、図16に例示した複写による繋ぎ
線n2 近傍のエンドレス繋ぎ処理を説明しておく。領域
1 を複写して領域D1'とする処理は、画像の他の部分
の晩材Taを繋ぎ線n2 上に複写して、繋目線n2 上で
の晩材Taの不連続を連続化する処理である。また、領
域D2 を複写して領域D2'とする処理は、画像の他の部
分の晩材を、繋ぎ線n2 で切断された晩材の延長線上に
複写して、晩材を延長して且つ他の晩材と接続する処理
である。領域D3 を複写して領域D3'とする処理は、画
像の他の部分の木肌模様Tcを、木肌模様を必要とする
所に複写して、木肌模様の配置の不自然さを解消する。
領域D4 を複写して領域D4'とする処理は、画像の他の
部分の晩材の先端を、繋ぎ線n2 で切断された晩材の延
長線上に複写して、晩材の先端を自然な感じにする。ま
た、領域D5 を複写して領域D5'とする処理は、画像の
他の部分の木肌模様Tcを、繋ぎ線n2 上で木肌模様を
必要とする所に複写して、木肌模様の配置の不自然さを
解消する。そして、領域D6 を複写して領域D6'とする
処理は、画像の他の部分の太い晩材を、繋ぎ線n2で太
さが不連続に変化する部分に複写して、晩材の太さを揃
える処理をするものである。この様にして、繋ぎ線n2
近傍の不連続性を軽減できる画像を、画像の他の部分の
領域からに探して複写を繰り返すことで、不連続性は限
りなく軽減され、目立たなく連続化することができる。
複写領域D1 〜D6 のマスクの寸法は、複写するパター
ンに応じて適宜選択すれば良い。大体の寸法の目安とし
ては、マスク形状が概略円形状の場合で言うと、1mm
〜10mm前後の直径の範囲とする。
【0027】そして、最終的に画面上で繋ぎ線n2 が識
別できない程度までこの工程を続けた後、画面右端より
シリンダ1円周分のサイズであるHの領域を切り取った
ものを画像Zとする(図18参照)。以上で、繋ぎ線n
1 及び繋ぎ線n2 に対する全てのエンドレス処理は完了
したことになる。
【0028】色変更:次に、エンドレスの完了した画像
Zに対して、製版・印刷用の画像として適した色調に整
える。通常のプロセス色分解による印刷、例えば、「人
間の顔」を印刷で表現するなら、YMCK各色の色調は
原稿入力の時から大きく変化させることはなく、YMC
Kのどの色が欠けても「人間の顔」らしからぬ印刷とな
ってしまう。しかしながら、木目柄印刷においては、Y
MCK全ての刷版を作製することはまれで、このうち任
意の2〜3色、今回であればYMCの3色を利用して刷
版製造工程へとつなげる。なお、YMC3色の以外の選
択例としては、例えば、M、C、Kの3色を選択する場
合、Y、Cの2色を選択する場合、Y、(M+C)の2
色を選択する場合等がある。(M+C)とはM版にC版
をアクセントとして合成して1色としてしまう使い方で
ある。
【0029】また、建築物の内装用として使用する木目
柄シートの場合では、必ずしも印刷で原稿の色(天然
色)を忠実に再現することのみが目的ではなく、その時
代のトレンド配色、質感を創作することになる。したが
って、選択したYMCの階調を図19の如く、変更す
る。点線が入力:出力が1:1の無変更の階調カーブ、
実線が採用する階調カーブである。木材は一般的に茶系
の色が主体となっており、Y版、M版の濃度は濃く、柄
がつぶれた感じとなっている。そこで印刷である程度、
木目の形状を浮き出させる為、ミディアムからシャドー
にかけての階調を強調するように変更する。また、C版
は全体的な濃度は薄いが、導管、ふ、等の柄のアクセン
トになる部分が目立つ感じとなっている。そこで、C版
はこれらのアクセントをより力強く表現するため、図1
9の様な階調カーブに変更を行う。
【0030】刷版作製:色変更を終了した画像ZのCE
PS様式の画像データを、クロマコムデータに変換し、
さらに彫刻データに変換する。これをグラビア版彫刻機
(ライノタイプヘル社製ヘリオクリショグラフK30
5)でグリビアシリンダGに彫刻する。彫刻に際して
は、画像Zの画像ファイルをシリンダ幅方向に5回おく
る。偶数送り時に画像を円周方向に2分の1ずらす(図
20参照)。なお、もしここで、一つの画像ファィルを
5回使用せずに、初期工程から色変更工程までを繰り返
して得た異なる画像Z1 〜Z5 を用いれば、シリンダ幅
方向に同じ柄のない、柄変化に富んだ印刷シートを作製
することも可能である。或いは、最初からシリンダの全
幅サイズの画像を画像データXとして入力すれば、全幅
が1枚の画像とすることが出来る。そして、シリンダ上
の木目絵柄部Wの両サイドに印刷見当合わせ用のアクセ
サリ(トンボ)Rを彫刻し、シリンダ表面にクロムメッ
キを施せば刷版完了となる。なお、グラビアシリンダの
銅メッキ、クロムメッキ等の処理は一般のグラビア版と
同じである。もちろん、刷版には、機械彫刻の他に、D
/A変換した画像データを一旦スキャナから感光性フィ
ルム(銀塩フィルム等)に、エンドレス処理等を完了し
た画像を出力し、その画像フィルムを用いて、コンベン
ショナル腐食方式、等の公知のグラビア刷版法を用いて
も良い。
【0031】印刷:印刷色はY版=イエロー、M版=マ
ゼンタ、C版=シアンの色で行う。なお、印刷色はY版
=イエロー、M版=マゼンタ、C版=シアンにこだわら
ず、特色を使用しても構わない。また、前述の色変更工
程で説明した、YとCの2色を選択する場合や、Yと
(M+C)の2色を選択する場合等においては、印刷イ
ンキの色を純粋なY、M、Cから変化させた特色インキ
とすることにより、所望の色を再現することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明のエンドレス製版方法によれば、
繋ぎ目を目立たなくする処理が、熟練者でなくても、容
易に且つ短時間に効率的に行うことができる。また、短
時間でエンドレス処理が可能なので、納期短縮が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンドレス繋ぎ処理の説明図。(A)は天然木
材原稿E、(B)は画像Aの撮影領域、(C)は画像B
の撮影領域、(D)は画像Aと画像Bとの重なり具合、
(E)は画像Aと画像Bの繋ぎ合わせ途中、(F)は繋
ぎ線n2 で繋ぎ合わせた状態を示す。
【図2】図1(F)の繋ぎ線n2 近傍の詳細図。
【図3】ディスプレイ上での原稿入力向きの説明図。
【図4】印刷版により最終的に印刷される木目柄シート
の版の1円周分の一例の説明図。
【図5】ディスプレイ上の白色台紙の説明図。
【図6】画像Bを白色台紙に貼り付けた状態の説明図。
【図7】図1(E)の状態での繋ぎ線n1 近傍の詳細
図。
【図8】元々繋がる画像部分同士の繋ぎ線n1 による繋
ぎ処理の説明図。
【図9】ディスプレイ上での繋ぎ線n1 で繋ぎ処理され
た画像Xを示す説明図。
【図10】ディスプレイ上で画像Xから画像X1 を作成
する説明図。
【図11】画像Xと画像X1 を白色台紙に貼り付けた状
態の説明図。
【図12】図11の接線Lx1近傍の拡大図。
【図13】繋ぎ目を接線Lx1から繋ぎ線n2 へ変更する
説明図。
【図14】画像X1 と画像X2 とを繋ぎ線n2 で接続し
て画像Yとした状態の説明図。
【図15】図14の状態での繋ぎ線n2 近傍の拡大図。
【図16】図15の繋ぎ線n2 近傍の画像に他の部分の
画像を複写して、エンドレス繋ぎ処理する説明図。
【図17】図15の繋ぎ線n2 近傍のエンドレス繋ぎ処
理が図16の様にして完了した状態の図。
【図18】画像Yの一部から最終的な画像Zを得る説明
図。
【図19】各色の階調カーブ操作による色変更処理の説
明図。
【図20】エンドレス処理された画像のシリンダレイア
ウトの説明図。
【図21】繋ぎ線n2 近傍の画像に他の部分の画像を複
写するエンドレス処理を概念的に説明する説明図。
【図22】複写される画像の周囲輪郭線の形状の一例を
示す図。に説明する説明図。
【図23】複写された画像の輪郭部分に更に他の画像を
複写するエンドレス処理を概念的に説明する説明図。
【符号の説明】
1 白色台紙 2 ディスプレイ枠 a1 〜a6 晩材同士の交点と繋ぎ線n2 の交点 b1 、b2 晩材単独と繋ぎ線n2 の交点 Ar 木目の流れ方向 A 画像A B 画像B C1 〜C5 複写元の複写領域 C1'〜C4' 複写先の複写領域 C10' 〜C40' 複写先の複写領域 D1 〜D6 複写元の複写領域 D1'〜D6' 複写先の複写領域 E1 〜E7 画像を構成する領域 G 輪転印刷版(グラビアシリンダ) L1d 画像Bの下端 L1u 画像Bの上端 L3d 画像Aの下端 L3u 画像Aの上端 Lx1 画像Xと画像X1 の接線(画像X1 の左端) Lx2 画像X1 の右端 H 輪転印刷版の1円周長 H′ エンドレス処理時の版円周方向の作業領域画像の
寸法 Hx1 エンドレス処理時の版円周方向の繋ぎ処理画像の
寸法 m 複写領域の外周輪郭線 n1 繋ぎ線 n2 繋ぎ線 R アクセサリ(トンボ) S オフセット点 Ta 晩材 Tb 早材 Tc 木肌模様 W 輪転印刷版の軸長 X 画像X Y 画像Y Z 画像Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輪転印刷版の1円周分の画像をエンドレ
    ス繋ぎ処理により作成する場合において、繋ぎ線n2
    傍の画像に、1円周分の画像の他の部分から、画像を複
    写して嵌め込む事によって、繋ぎ線n2 近傍の画像の不
    連続性を目立たなくさせて連続化する、エンドレス製版
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、画像として木目模様
    を用い、複写すべき画像の外周輪郭線を、該木目模様の
    走向方向と一致もしくは略一致する方向に頂点が交互に
    前進・後退を繰り返すジグザグ状の線とする、エンドレ
    ス製版方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、複写し
    て嵌め込まれた画像の外周輪郭線を含む領域に、更に1
    円周分の画像の他の部分から、画像を複写して嵌め込
    む、エンドレス製版方法。
JP32483496A 1996-11-21 1996-11-21 エンドレス製版方法 Withdrawn JPH10151721A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100389025C (zh) * 2006-07-11 2008-05-21 北京邦普制版印刷有限公司 大幅多版面隐痕拼接印刷方法

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