JPH10151709A - 環式オレフィンポリマーからつくられる二軸延伸フィルム、前記フィルムの使用、及び前記フィルムの製造方法 - Google Patents

環式オレフィンポリマーからつくられる二軸延伸フィルム、前記フィルムの使用、及び前記フィルムの製造方法

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JPH10151709A JP31787397A JP31787397A JPH10151709A JP H10151709 A JPH10151709 A JP H10151709A JP 31787397 A JP31787397 A JP 31787397A JP 31787397 A JP31787397 A JP 31787397A JP H10151709 A JPH10151709 A JP H10151709A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環式オレフィンポリマーからの二軸延伸フィ
ルムの製造、前記フィルムの使用、及び前記フィルムの
製造方法。 【解決手段】 一つ以上の層を有し、且つ環式オレフィ
ンポリマーからつくられる、基層と少なくとも一つの外
層とを有するフィルムを製造する。前記基層はガラス転
移温度Tgを有する環式オレフィンポリマーCOPから
実質的につくり、また前記外層は環式オレフィンポリマ
ーの混合物から実質的につくる。環式オレフィンポリマ
ーの混合物が、少なくとも二種類の環式オレフィンポリ
マーCOP1及びCOP2を含み、前記二種類のポリマー
のガラス転移温度Tg1及びTg2は少なくとも5℃だけ異
なり、その場合Tg2−Tg1≧5℃であり、同時に条件T
g2−Tg≧5℃を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つ以上の層を有
し、環式オレフィンポリマーからつくられる、基層と少
なくとも一つの外層とを有するフィルムに関するもので
あり、前記基層はガラス転移温度Tgを有する環式オレ
フィンポリマーCOPから実質的につくられており、ま
た前記外層は、環式オレフィンポリマーの混合物から実
質的につくられている。また、本発明は、前記フィルム
の使用及びその製造方法に関するものでもある。本発明
の新規なフィルムは、改善された加工性能及び電気的性
質によって区別される。前記フィルムは、コンデンサー
誘電体として用いるのにすぐれている。
【0002】
【従来の技術】環式オレフィンポリマーは、高い耐熱
性、高い弾性率、低い吸水率及び良好な誘電特性によっ
て区別される公知の材料である。環式オレフィンポリマ
ーからつくられたフィルムも同様に従来技術において公
知である。
【0003】DD−A−224 538 は、フィルム流
延法によってノルボルネン・エチレンコポリマーからの
フィルムの製造を記載している。欧州特許出願EP−A
−0384 694,EP−A−0 610 814,E
P−A−0 610 815及びEP−A−0 610 8
16は、溶融押出法による環式オレフィンポリマーフィ
ルムの製造を記載している。機械的性質は、フィルムを
一軸延伸又は二軸延伸することによって改善される。
【0004】DD−241 971及びDD−224 5
38は、環式オレフィンポリマーからつくられるフィル
ムが小さい誘電正接(tanδ)によって区別されること
を述べている。COCフィルムに関するtanδは、1.
2・10-5以下であることができることが述べられてい
る。更に、tanδの値が低いことによって、前記フィル
ムにおける電力損失及び温度上昇が防止されるので、前
記フィルムの高周波交流用途にとって特に興味深い事柄
が、DD−241 971で述べられている。
【0005】EP−A−0 384 694は、環式オレ
フィンポリマーを一軸延伸及び二軸延伸して、延伸フィ
ルムを得ることができることを記載している。前記特許
出願は、延伸する前に、前記ポリマーを、それらのガラ
ス転移温度を超える温度まで加熱しなければならないこ
とを述べている。例えば粘着防止剤のような添加剤をフ
ィルムに加えて、更なる加工中に起こる粘着を防止する
ことができる。前記特許出願においては、環式オレフィ
ンポリマーからつくったフィルムの電気的性質に関して
は言及していない。
【0006】EP−A−0 610 814,EP−A−
0 610 815及びEP−A−0610 816は、
一つ以上の層を有し、且つ環式オレフィンコポリマー
(COCs)からつくられたフィルムに関するものであ
り、またコンデンサー誘電体としてのそれらの使用に関
するものである。COCのガラス転移温度未満である4
0℃から、この温度を超える50℃までの温度範囲にお
ける一軸延伸又は二軸延伸が記載されている。微細不活
性粒子を前記フィルム中に組み込んで、前記フィルムの
更なる加工の容易さ、及び前記フィルムの滑り特性と巻
取特性(windingcharacteristics)を改善することが推
奨されている。記載されている不活性粒子の例として
は、SiO2、Al23、シリケート、カーボネート、ス
ルフィド、ポリテトラフルオロエチレン、タルク、弗化
リチウム、及び有機酸の種々の塩を挙げている。
【0007】環式オレフィンポリマーからつくった公知
のフィルムは、前記フィルムの更なる加工の容易さ、特
に前記フィルムの滑り特性と巻取特性に関しては不満足
なものである。更に、例えば小さい誘電正接及び大きな
破壊電圧のようなすぐれた電気的性質に対する要求が存
在している。これらの利点は、滑り特性と巻取特性を改
善することによって損なわれないかもしれない。
【0008】公知の非ポリマー有機及び/又は無機粘着
防止剤を用いるとき、粒子は、環式オレフィンポリマー
マトリックスに対して良好に接着しない。更に、延伸中
に空隙(空胞)が形成される危険がある。前記両方の現
象は、フィルムの電気的性質の極めて望ましくない劣化
の原因となる。
【0009】最も頻繁に遭遇する用途分野では、コンデ
ンサーフィルムは金属化される。残念なことに、上記添
加剤は、しばしば、フィルム表面を金属化するときに問
題を引き起こす。金属層は、突き出ている粒子に良好に
接着せず、更に粘着防止剤が粒子の接着を失わせると
き、不完全なものとなる。金属の接着の不良及び金属層
の欠陥は、特に、コンデンサーフィルムでは問題であ
る。その結果として、特に、誘電正接の減少が起こり、
前記フィルムは、その意図された用途で、もはや用いる
ことはできない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、公知の
フィルムの上記短所を防止することであった。特に、良
好な滑り特性と電気的性質とを有する環式オレフィンポ
リマーフィルムを提供すべきである。前記フィルムは、
加工し易く、低摩擦であるべきであり、及び粘着すべき
ではない。しかしながら、滑り特性を改善することによ
って、コンデンサーフィルムとしてのフィルムの使用適
性が損なわれてはいけない。したがって、フィルムは、
特に、小さな誘電正接を有していなければならない。
【0011】本発明の目的は、最初に述べたタイプのフ
ィルムによって達成された。前記フィルムの特性は、外
層の環式オレフィンポリマー混合物が、少なくとも二種
類の環式オレフィンポリマーCOP1及びCOP2を含む
ことである。前記二種類のポリマーのガラス転移温度T
g1及びTg2は少なくとも5℃だけ異なり、その場合Tg2
−Tg1≧5℃であり、同時に条件Tg2−Tg≧5℃が満
たされる。
【0012】新規フィルムの基層は、環式オレフィンポ
リマー又は環式オレフィンポリマー混合物からつくられ
る。基層は、一般的に、環式オレフィンポリマー又は混
合物を90〜100重量%、更に所望ならば、従来の添
加剤を有効量含む。基層は、環式オレフィンポリマー又
は混合物を、好ましくは95〜99重量%、特に98〜
99重量%含む。データの単位の重量%は、基層の重量
を基準としている。
【0013】本発明のために、環式オレフィンポリマー
は、重合された環式オレフィン単位、及び所望ならばコ
モノマーとして非環式オレフィンを含むホモポリマー又
はコポリマーである。本発明にとって適当な環式オレフ
ィンポリマーは、各場合において該環式オレフィンポリ
マーの総重量を基準として、重合された環式オレフィン
単位を、0.1〜100重量%、好ましくは10〜99
重量%、特に50〜95重量%含む。好ましくは、下式
I,II,III,IV,V又はVI:
【化10】 (式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7及びR
8は、同じか又は異なっていて、水素原子又はC1〜C30
-炭化水素基であるか、もしくは式中、二つ以上の基R1
〜R8は環中に結合されていて、また式中、同じ基の意
味は異なる式において違っていても良い)で表される環
式オレフィンからつくられるポリマーである。C1〜C
30-炭化水素基の例としては、線状又は枝分かれC1〜C
8-アルキル基、C6〜C18-アリール基、C7〜C20-アル
キレンアリール基、環式C3〜C20-アルキル基及び非環
式C2〜C20-アルキル基が挙げられる。
【0014】所望ならば、環式オレフィンポリマーは、
該環式オレフィンポリマーの総重量を基準として、下式
VII:
【化11】 (nは2〜10の数である)で表される少なくとも一種
類の単環式オレフィンの重合単位を0〜45重量%含む
ことができる。
【0015】所望ならば、環式オレフィンポリマーは、
該環式オレフィンポリマーの総重量を基準として、下式
VIII:
【化12】 (R9,R10,R11及びR12は、同じか又は異なってい
て、水素原子又はC1〜C10-炭化水素基、例えばC1
8-アルキル基又はC6〜C14-アリール基である)で表
される非環式オレフィンの重合単位を0〜99重量%含
んでいても良い。
【0016】式I〜VIのモノマーの少なくとも一つを
開環重合し、引き続いて水素化することによって得られ
る環式オレフィンポリマーも同等に好適である。
【0017】環式オレフィンホモポリマーは、式I〜V
Iの一つのモノマーからつくられる。本発明のために、
式I〜VIの少なくとも一つの環式オレフィンと、コモ
ノマーとして式VIIIの非環式オレフィンとを含む環
式オレフィンコポリマーが好ましい。本発明で好ましい
非環式オレフィンは、2〜20個の炭素原子を有するも
のであり、特に、例えばエチレン、プロピレン及び/又
はブチレンのような2〜10個の炭素原子を有する枝な
しの非環式オレフィンである。式VIIIで表される非
環式オレフィンの重合単位の割合は、各環式オレフィン
ポリマーの総重量を基準として、99重量%以下であ
り、好ましくは5〜80重量%であり、特に好ましくは
10〜60重量%である。
【0018】上記環式オレフィンポリマーの中で好まし
い環式オレフィンポリマーは、特に、ノルボルネン構
造、特に好ましくはノルボルネン又はテトラシクロドデ
センに基づく多環式オレフィンの重合単位を含むもので
ある。また、非環式オレフィン、特にエチレンの重合単
位を含む環式オレフィンコポリマーも好ましい。特に好
ましくは、(コポリマーの重量を基準として)エチレン
を5〜80重量%、好ましくは10〜60重量%含むノ
ルボルネン・エチレン及びテトラシクロドデセン・エチ
レンコポリマーである。
【0019】上記環式オレフィンポリマーは、一般的に
−20℃〜400℃、好ましくは50℃〜200℃のガ
ラス転移温度Tgを有する。粘度数(デカリン、135
℃、DIN 53728)は、一般的に0.1〜200m
l/g、好ましくは50〜150ml/gである。
【0020】これらの環式オレフィンポリマーの調製
は、有機金属化合物による、均質触媒反応又は不均質触
媒反応を用いて行われる。オルガノアルミニウム化合物
と組み合わせて、チタン化合物及び/又はバナジウム化
合物からつくられた混合触媒に基づく適当な触媒システ
ムが、DD 109 224,DD 237 070及びE
P−A−0283 164に記載されている。EP−A
−0 283 164,EP−A−0 407 870,E
P−A−485 893及びEP−A−0 503422
では、適当なメタロセン錯体に基づく触媒を用いての環
式オレフィンポリマーの調製が記載されている。前記特
許出願に記載されている環式オレフィンポリマーを調製
する方法は、参照として本明細書に明確に取り入れられ
る。
【0021】本発明の新規なフィルムは、上記した基層
の他に、少なくとも一つの外層を有し、好ましくは両側
上に外層を有する。この外層(単数又は複数)も、基層
のための上記環式オレフィンポリマーから実質的につく
られる。外層は、基層に関して上記した環式オレフィン
ポリマーから選択され、且つそれらのガラス転移温度が
異なる少なくとも二種類の異なる環式オレフィンポリマ
ーCOP1及びCOP2を含むことは、本発明の目的にと
って重要である。ガラス転移温度Tg1とTg2の差は、少
なくとも5℃であり、好ましくは少なくとも10〜15
0℃であり、特に20〜100℃であって、Tg2>Tg1
である。
【0022】COP2のより高いガラス転移温度Tg
2が、基層の環式オレフィンポリマーのガラス転移温度
Tgを超えていると更に有利であり、好ましくは差が少
なくとも5℃、特に好ましくは少なくとも10〜150
℃、特に20〜100℃であって、Tg2>Tgであると
好ましい。
【0023】驚くべきことに、外層(単数又は複数)中
により高いガラス転移温度Tg2を有する環式オレフィン
ポリマーCOP2を加えると、フィルムが延伸されると
きに、荒い表面がつくり出されることが見出された。フ
ィルムの表面荒さは、より高いガラス転移温度を有する
環式オレフィンポリマーCOP2のタイプ及び量を変え
ることによって、任意の特有な要求条件に正確に調整及
び適合させることができる。この処置によって、従来の
粒状粘着防止剤を用いずに済ませることができる。新規
な形態は、粒状粘着防止剤を有する比較可能なフィルム
に比べて、金属化及び加工が一層し易い。添加したCO
2は、外層において分離粒子を生成させないが、驚く
べきことに、それにもかかわらず、荒いフィルム表面が
生じる。予期外にも、新規なフィルムの荒い表面は、特
に均質な表面荒さによって区別される。
【0024】更に、認められた誘電正接は、通常の粒状
粘着防止剤を有する環式オレフィンポリマーからつくら
れたフィルムのそれに比べて、ずっと小さい。
【0025】外層は、一般的に、各場合において該外層
の重量を基準として、合計で、少なくとも90〜100
重量%、好ましくは95〜99重量%、特に98〜99
重量%含む。前記データは、環式オレフィンポリマー
(COP2及びCOP1)の総含量に関するものである。
所望ならば、従来の添加剤の有効量も、外層中に存在し
ていても良い。
【0026】外層は、一般的に、各場合において該外層
の重量を基準として、高いガラス転移温度Tg2を有する
環式オレフィンポリマーCOP2を、0.5〜25重量
%、好ましくは2〜15重量%、特に5〜10重量%含
む。Tg1を有する環式オレフィンポリマーCOP1の割
合は、各場合において該外層の重量を基準として、9
9.5〜75重量%以下、好ましくは98〜85重量
%、特に95〜90重量%である。
【0027】COP1とCOP2との外層混合物は、例え
ば粉末又はグラニュールの機械的混合、もしくはその後
に粗砕を行う押出混合のような通常の公知の方法によっ
て調製しても良い。
【0028】上記したように、フィルムの個々の層は、
環式オレフィンポリマーの他に、適当な添加剤の有効量
も含んでいても良い。原則として、例えばポリエチレン
フィルム又はポリプロピレンフィルムのようなポリオレ
フィンフィルムで慣習的に用いられる任意の添加剤が好
適である。本発明にしたがう外層の配合によって、公知
の従来の粘着防止剤を用いなくて済む。包装用フィルム
で通常用いられている滑剤及び帯電防止剤の使用は、コ
ンデンサー用途では避けるべきである。その理由は、そ
れらの添加剤によって、電気的性質が損なわれるからで
ある。したがって、コンデンサーフィルムに関しては、
安定剤、中和剤及び酸化防止剤が好ましい。
【0029】好ましい中和剤は、0.7μm以下の平均
粒径、10μm未満の絶対粒径、及び少なくとも40m2
/gの比表面積を有するジヒドロタルサイト、ステアリン
酸カルシウム及び/又は炭酸カルシウムである。中和剤
は、一般的に0.02〜0.1重量%の量で加える。
【0030】紫外線安定剤の例は、例えばヒドロキシフ
ェニルベンゾトリアゾール、ヒドロキシベンゾフェノ
ン、ホルムアミジン又はベンジリデンカンファーのよう
な吸収剤、例えばシンナメート又はニッケルキレートの
ような消光剤(quenchers)、例えば立体障害されたフ
ェノールのような遊離基掃去剤、例えば硫黄含有化合物
のニッケル錯体又は亜鉛錯体のようなヒドロペルオキシ
ド分解剤、HALSタイプ光安定剤又はそれらの混合物
である。
【0031】用いることができる安定剤は、エチレン、
プロピレン及び他のオレフィンのポリマーのための通常
の安定化化合物である。それらは、0.05〜2重量%
の量で加える。フェノール系安定剤、アルカリ金属/ア
ルカリ土類金属ステアレート及び/又はアルカリ金属/
アルカリ土類金属カーボネートは、特に適する。0.1
〜0.6重量%、特に0.15〜0.4重量%の量で用
いる、500g/モルを超えるモル質量を有するフェノー
ル系安定剤が好ましい。ペンタエリトリトールテトラキ
ス−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート又は1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)ベンゼンが特に有利である。
【0032】用いることができる酸化防止剤の例は、例
えば置換フェノール及び芳香族アミンのような遊離基掃
去剤、及び/又は例えばホスフィット、ホスフェート及
びチオ化合物のような過酸化物分解剤である。
【0033】新規フィルムの全厚は、一般的に2〜50
μm、好ましくは3〜30μmである。基層は、フィル
ムの全厚の少なくとも50%を構成している層である。
外層(単数又は複数)の厚さは、0.1〜5μm、好ま
しくは0.5〜3μm、特に0.5〜1μmである。好
ましい態様は、両側に外層を有し、それらは、同じか又
は異なる構造を有していても良い。同じ外層を有する三
層フィルム、すなわち対称構造を有するフィルムが好ま
しい。
【0034】更に、本発明は、新規なフィルムを製造す
る方法も提供する。好ましくは、製造は、それ自体公知
の押出法によって又は同時押出法によって、当業者には
公知である通常の方法で行われる。
【0035】この方法において、通常、同時押出では、
押出機において、個々の層のポリマー又はポリマー混合
物を圧縮し、溶融し、そして液化する;所望ならば、添
加しても良い添加剤を、ポリマー又はポリマー混合物中
に既に存在させておいても良く、もしくはマスターバッ
チ法を用いて添加しても良い。好ましくは、外層のため
のポリマー混合物は分離工程で調製する。また、所望な
らば、押出機において外層のための成分を混合すること
もできる。次に、フィルムの個々の層に対応する溶融液
を、フラットフィルム押出ダイを通して、共に且つ同時
に同時押出し、一つ以上の層を有するその押出されたフ
ィルムを、一つ以上の引取ロールによって引取り、その
間に、冷却し、凝固させる。引取ロールの温度は、一般
的に20〜 180℃、好ましくは60〜130℃であ
る。
【0036】次に、得られたフィルムを、押出方向に対
して平行に且つ直角に延伸して、分子鎖に配向を与え
る。縦方向における延伸比は、好ましくは1.1:1〜
4:1であり、横方向における延伸比は、好ましくは
2:1〜5:1である。縦方向の延伸は、所望の延伸比
に対応する異なる速度で走行している二つのロールの助
けを借りて都合良く行われ、横方向の延伸は、適当な幅
出機で行われる。しかしながら、原則として、他の公知
の延伸法を用いて、フィルムを延伸することもできる。
【0037】通常は、二軸延伸した後、ヒートセット
(熱処理)し、最後にフィルムを巻取る。表面張力を増
加させるために、所望ならば、二軸延伸後に、フィルム
の一つの面又は両面を、公知の方法の一つによって、コ
ロナ処理又は火炎処理しても良い。
【0038】フィルムを縦方向及び/又は横方向に延伸
する温度は、用いる個々の環式オレフィンポリマーのグ
レードに適合させるべきであり、特にそれらのガラス転
移温度に適合させるべきである。縦方向延伸温度Tl
び横方向延伸温度Tqの双方は、基層の配合に左右さ
れ、また外層のCOP1のTg1及びCOP2のTg2に左右
される。
【0039】Tl及びTqの双方は、基層のCOPのTg
と外層のCOP1のTg1を、少なくとも5℃、好ましく
は10〜150℃超えるものでなければならない。基層
におけるCOP混合物の場合、延伸することができる基
層のポリマー混合物を十分に加熱しなければならない。
その場合、延伸温度は、基層における最も高いTgを有
する主成分に一般的に左右される。
【0040】フィルムの必要な表面荒さを達成するため
に、延伸温度Tl及びTqを決める場合、外層で用いられ
るCOP2のガラス転移温度を更に考慮すべきである。
最初に行う延伸工程の延伸温度(すなわち、通常は
l)は、COP2のガラス転移温度Tg2よりも少なくと
も3℃、好ましくは少なくとも5℃低くあるべきであ
る。原則としては、Tqは、Tg2に関して独立に選択し
て良く、Tg2を超えるか又はそれ未満でも良い。しかし
ながら、同時に、上記したように、ここでの延伸温度
は、他の環式オレフィンポリマーのTg及びTg1を超え
ているように配慮すべきである。これらの条件を満たす
ことによって、フィルムに対して、更なる粘着防止剤を
用いずに、良好な延伸性(orientability)及び所望の
表面荒さを付与するべきである。
【0041】おそらく、高いガラス転移温度Tg2を有す
る環式オレフィンポリマーCOP2の外層(単数又は複
数)における混合は、延伸工程中に表層を壊し、COP
2の分離粒子を形成させずに、荒い表面を与える。驚く
べきことに、表面荒さは、外層(単数又は複数)で用い
る環式オレフィンポリマーのタイプ及び量を変えること
によって、本発明の広範な範囲において調整することが
でき;それによって、従来の粘着防止剤を用いるときに
比べて、より良好な滑り摩擦値及び誘電正接が得られ
る。
【0042】新規なフィルムは、当業者には公知である
従来の方法を用いて金属化しても良い。金属化中に前記
フィルムの少なくとも一つの表層に対して施用する金属
層は、任意の適当な金属から成っていても良い。好まし
くはアルミニウム、亜鉛、金又は銀又は適当な合金の層
であり、特に好ましくはアルミニウム又はアルミニウム
含有合金である。適当な金属化法は、電気めっき、スパ
ッター及び真空蒸着であり、好ましくは真空蒸着であ
る。金属層の厚さは、約20〜600nmであり、好まし
くは25〜100nmである。
【0043】金属化前に、所望ならば、フィルムを、火
炎又はコロナによって表面処理しても良い。しかしなが
ら、表面エネルギーを増加させるための従来の処置を施
さなくても、新規なフィルムに金属層を提供することも
できる。この態様の利点は、環式オレフィンポリマーフ
ィルムを、片側だけでなく、両側を金属化することもで
きる。コンデンサーは、金属化環式オレフィンポリマー
フィルムから、従来の方法で製造しても良い。
【0044】以下、実施例を掲げて、本発明を更に詳細
に説明する。
【0045】実施例1(140℃のTgを有するCOP1
及び/又はCOPの調製) 1.5dm3フラスコ中に、石油留分(沸点範囲90〜1
10℃)1リットルと、トルエン中メチルアルミノキサ
ン溶液20ml(凝固点降下法で測定した場合に1300
g/モルのモル質量を有するメチルアルミノキサン10.
1重量%)とを入れ、70℃で約30分間撹拌して、存
在している汚染物を除去した。その溶液を排出した後、
その反応器に対して、トルエン中ノルボルネン85重量
%溶液480cm3を入れた。その溶液を、エチレンで繰
り返し加圧(6バールG)することによって、エチレン
で飽和させ、次にメチルアルミノキサンのトルエン溶液
10cm3を前記反応器に対して加え、その混合物を70
℃で5分間撹拌した。15分間予備活性させた後、トル
エン中メチルアルミノキサン溶液10cm3中イソプロピ
レン−(1−シクロペンタジエニル)(1−インデニ
ル)−ジルコニウムジクロリド5.43mg溶液を加え
た。その混合物を70℃で30分間撹拌(750回転/
分)して重合させ、更にエチレンを計量して注入して、
エチレン圧力を18バールGに保った。均質な反応溶液
を容器中に排出し、水約1mlと混合した。次にその溶液
を濾過助剤と混合し、圧力フィルターを通して濾過し
た。得られた溶液を、アセトン5dm3中に素早く注ぎ、
10分間撹拌し、濾過した。得られた固体をアセトンで
洗浄した。再び、ポリマーを濾別し、80℃及び0.2
バールの圧力で15時間乾燥させた。
【0046】無色のポリマーが89.1g得られた。粘
度数を測定するために、得られたポリマー0.1gをデ
カリン100ml中に溶かし、135℃で細管粘度計の中
にある溶液について測定した。粘度数は、56.5dl/g
であった。ガラス転移温度は、Perkin Elmer DSC7 を用
いて測定した。20℃/分の加熱速度での第二加熱曲線
から、ガラス転移温度は140℃であった。13C核磁気
共鳴スペクトル法を用いて測定したエチレン含量は49
モル%であった。ポリマーの分子量は、135℃で、オ
ルトジクロロベンゼン中ゲル透過クロマトグラフィーを
用いて、測定した。ポリエチレン画分を基準として用い
た。得られたポリマーについて次の値が見出された:M
n:21,500g/モル;MW:45,000g/モル;M
W/Mn:2.1。
【0047】実施例2(165℃のTgを有するCOP2
の調製) 実施例1で説明した方法によって、ポリマーを調製し
た。エチレン圧力は5バールGに設定し、イソプロピレ
ン−(9−フルオレニル)シクロペンタジエニルジルコ
ニウムジクロリド4.78mgを触媒として用いた。ポリ
マーを単離した後、以下の量及び特性を見出した: 収量:56g;溶液粘度:81ml/g;ガラス転移温度1
63℃;エチレン含量:45モル%;分子量;Mn:4
3,900g/モル;MW:83,800g/モル;MW/M
n:1.9。
【0048】実施例3(COP1とCOP2との混合物の
調製) COP1 16kg とCOP2 4kg との混合物を、240
℃の溶融温度において、二軸スクリュー押出機で押出
し、次に硬化した押出物を粗砕した。無色で曇ったグラ
ニュールが19.2kg得られた。DSCによると、13
9℃(Tg1)のガラス転移温度と、もう一つのより弱い
ガラス転移温度164℃(Tg2)が得られた。
【0049】実施例4(COP1と Syloblock 44 との
混合物の調製) COP1 16kg と Syloblock 44 4kg との混合物を、
240℃の溶融温度において、二軸スクリュー押出機で
押出し、次に硬化した押出物を粗砕した。無色で曇った
グラニュールが19.3kg得られた。DSCによると、
139℃(Tg1)のガラス転移温度が得られた。
【0050】実施例5,6,7 ABA層構造を有する、すなわち基層Bが二つの同じ外
層Aによって取り囲まれている三層フィルムを、二軸押
出と、その後に行った縦方向及び横方向における段階延
伸によって製造した。
【0051】基層Bは、実施例1で説明したCOP1
ら実質的に成っていて、フェノール系安定剤を0.2重
量%含んでいた。二つの外層のそれぞれは、実質的に、
(個々の外層中にある環式オレフィンコポリマーの総重
量を基準として)98重量%が実施例1からのCOP1
から成っていて、2重量%が実施例2からのCOP2
ら成っていて、また(外層の総重量を基準として)0.
2重量%がフェノール系安定剤から成っていた。
【0052】フィルムの各層を、押出温度230℃及び
ダイ温度240℃において、フラットフィルムダイを通
して共に押出した。出て来ている溶融液流を、90℃
で、引取ロールで引取り、次に、巻取る前に、温度15
0〜160℃で縦方向に延伸し(縦方向延伸比:2.
0)、更に次に温度170〜175℃で横方向に延伸し
た(横方向延伸比:3.2)。
【0053】このようにして製造したフィルムについて
測定した特性を表1に掲げる。フィルムは、粘着する傾
向を有しておらず、すぐれた巻取り挙動を有していた。
【0054】比較実施例8及び9 ABA層構造を有する、すなわち基層Bが二つの同じ外
層Aによって取り囲まれている三層フィルムを、二軸押
出と、その後に行った縦方向及び横方向における段階延
伸によって製造した。
【0055】基層Bは、実施例1で説明したCOP1
ら実質的に成っていて、フェノール系安定剤を0.2重
量%含んでいた。同様に、二つの外層は、実施例1のC
OP1と、フェノール系安定剤0.2重量%から実質的
に成っていた。
【0056】実施例5〜7で説明したように、まず最初
に、基層及び外層を、230℃の押出温度及び240℃
のダイ温度で、90℃の引取ロール上へと押出し、次
に、巻取る前に、温度150〜160℃で縦方向に延伸
し(縦方向延伸比:2.0)、更に次に温度170〜17
5℃で横方向に延伸した(横方向延伸比:3.2)。
【0057】このようにして製造したフィルムについて
測定した特性を表1に掲げる。フィルムは、高い相互摩
擦を有していたので、皺をつくらずに巻取ることはでき
なかった。
【0058】比較実施例10及び11(COP1と、外
層中添加剤としての Syloblock 44とからの二軸延伸フ
ィルムの製造)ABA層構造を有する、すなわち基層B
が二つの同じ外層Aによって取り囲まれている三層フィ
ルムを、二軸押出と、その後に行った縦方向及び横方向
における段階延伸によって製造した。
【0059】基層Bは、実施例1で説明したCOP1
ら実質的に成っていて、フェノール系安定剤を0.2重
量%含んでいた。二つの外層のそれぞれは、実質的に、
(個々の外層中にある環式オレフィンコポリマーCOP
1の総重量を基準として)99.6重量%が実施例1か
らのCOP1から成っていて、0.4重量%が Sylobloc
k 44 から成っていて、また(外層の総重量を基準とし
て)0.2重量%がフェノール系安定剤から成ってい
た。
【0060】まず最初に、基層及び外層を、230℃の
押出温度及び240℃のダイ温度で、90℃の引取ロー
ル上へと押出し、次に、巻取る前に、温度150〜16
0℃で縦方向に延伸し(縦方向延伸比:2.0)、更に次
に温度170〜175℃で横方向に延伸した(横方向延
伸比:3.2)。このようにして製造したフィルムは表
1に掲げてある特性を有していた。
【0061】比較実施例12 外層中の Syloblock 44 の濃度を(環式オレフィンコポ
リマーCOP1及びCOP2の総重量を基準として)0.
15重量%まで低下させた以外は、比較実施例10及び
11のようにしてフィルムを製造した。フィルムの厚さ
は、6μmであった。フィルムの配合及び作業条件は、
比較実施例10及び11のそれらに対応させた。
【0062】新規なフィルム(実施例5〜7)は、Sylo
block 44 を用いて達成することができる値に比べて著
しく低い滑り摩擦係数によって区別される。同時に、実
施例5〜7は、Syloblock含有フィルムの誘電正接に比
べて著しく小さいことを示している。また、試験実施例
8〜9は、同等に小さい誘電正接値が、粘着防止剤を含
んでいないCOCフィルムに関してのみ達成することが
できることも示している。しかしながら、これらのフィ
ルムは、実際には用いることはできない。その理由は、
粘着する傾向が強く、且つ滑り摩擦係数が高いからであ
る。それらのフィルムは、皺をつくらずに巻取ることは
できず、またそれらは、巻出中及びすべての更なる加工
中に粘着する。
【0063】
【表1】 Ri:フィルムの内側 Ro:フィルムの外側
【0064】以下の測定法を用いて、原料及びフィルム
に関する値を得た: 粘度数J 粘度数は、モル質量の尺度であり、135℃において、
0.1%デカヒドロナフタレン溶液中で、DIN 53
728、パート4にしたがって測定した。
【0065】ガラス転移温度 ガラス転移温度は、20°K/分における第二加熱曲線
から、DIN 53 765にしたがって測定した。
【0066】エチレン含量 COPsのエチレン含量は、13C NMRによって測定し
た。
【0067】分子量決定(MW及びMn) これらの試験片の分子量は、標準としてポリエチレンを
用いたゲル透過クロマトグラフィーによって測定した。
溶離剤は、温度135℃のo−ジクロロベンゼンであっ
た。Jerdi カラムシステム(500 x 10mm、 直線
形)及び RI-64カテーテルを有する Waters 150-C ALC/
GPC を用いた。
【0068】滑り摩擦 滑り摩擦の測定は、DIN 53375に基づいて行
い、フィルムの内側に対するフィルムの外側について測
定した。滑り摩擦係数は、フィルム製造約14日後に測
定した(23℃及び相対湿度50%)。
【0069】表面荒さ 表面荒さは、DIN 4768にしたがって、それぞれ
0.25mm及び0.08mmの切断片に関して測定した。
【0070】引裂強さ及び破断点伸び DIN 53455にしたがって、引裂強さ及び破断点
伸びを測定した。
【0071】弾性率 DIN 53457又はASTM 882にしたがって、
弾性率を測定した。
【0072】誘電正接 測定電圧1ボルト及び蒸着銀電極(20cm2,層の厚さ
150nm)を用いて、23℃及び相対湿度50%におい
て、DIN 53483にしたがって測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00 C08L 23:02 45:00 (72)発明者 ヘルベルト・パイファー ドイツ連邦共和国55126 マインツ,テュ リンガー・シュトラーセ 26 (72)発明者 ヴィルフリート・ハトケ ドイツ連邦共和国65719 ホフハイム,ホ ムブルガー・シュトラーセ 9

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つ以上の層を有し、且つ環式オレフィ
    ンポリマーからつくられる、基層と少なくとも一つの外
    層とを有するフィルムであって、前記基層がガラス転移
    温度Tgを有する環式オレフィンポリマーCOPから実
    質的につくられ、また前記外層が環式オレフィンポリマ
    ーの混合物から実質的につくられ、前記環式オレフィン
    ポリマーの混合物が少なくとも二種類の環式オレフィン
    ポリマーCOP1とCOP2とを含んでいて、前記二種類
    のポリマーのガラス転移温度Tg1及びTg2が少なくとも
    5℃だけ異なっていて、Tg2−Tg1≧5℃であり、同時
    に条件Tg2−Tg≧5℃を満たしている前記フィルム。
  2. 【請求項2】 該基層が、環式オレフィンポリマー又は
    環式オレフィンポリマー混合物を90〜100重量%、
    及び所望ならば更に従来の添加剤を含む請求項1記載の
    フィルム。
  3. 【請求項3】 該基層の環式オレフィンポリマーが、各
    場合において該環式オレフィンポリマーの総重量を基準
    として、下式I,II,III,IV,V又はVI: 【化1】 (式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7及びR
    8は、同じか又は異なっていて、水素原子又はC1〜C30
    -炭化水素基であるか、もしくは式中、二つ以上の基R1
    〜R8は環中に結合されていて、また式中、同じ基の意
    味は異なる式において違っていても良い)で表される重
    合環式オレフィン単位を、0.1〜100重量%、好ま
    しくは10〜99重量%含む請求項1及び2のいずれか
    に記載のフィルム。
  4. 【請求項4】 該基層の該環式オレフィンポリマーが、
    環式オレフィンコポリマーであって、且つ該環式オレフ
    ィンコポリマーの総重量を基準として、下式VII: 【化2】 (nは2〜10の数である)で表される少なくとも一種
    類の単環式オレフィンの重合単位を45重量%以下含む
    請求項3記載のフィルム。
  5. 【請求項5】 該基層の該環式オレフィンポリマーが、
    環式オレフィンコポリマーであって、且つ該環式オレフ
    ィンコポリマーの総重量を基準として、下式VIII: 【化3】 (R9,R10,R11及びR12は、同じか又は異なってい
    て、水素原子又はC1〜C10-炭化水素基、例えばC1
    8-アルキル基又はC6〜C14-アリール基である)で表
    される非環式オレフィンの重合単位を99重量%以下含
    む請求項3記載のフィルム。
  6. 【請求項6】 該基層の該環式オレフィンポリマーが、
    コポリマーの重量を基準として5〜80重量%のエチレ
    ン含量を有するノルボルネン・エチレンコポリマー又は
    テトラシクロドデセン・エチレンコポリマーである請求
    項1〜5のいずれかに記載のフィルム。
  7. 【請求項7】 該基層の該環式オレフィンポリマーが、
    −20℃〜400℃、好ましくは50〜200℃のガラ
    ス転移温度Tg、及び0.1〜200ml/g、好ましくは
    50〜150ml/gの粘度数(デカリン、135℃、DI
    N 53728)を有する請求項1〜6のいずれかに記
    載のフィルム。
  8. 【請求項8】 該環式オレフィンポリマーCOP1及び
    COP2の該ガラス転移温度Tg1及びTg2が、少なくと
    も5〜150℃だけ異なっていて、且つTg1<Tg2であ
    る請求項1〜7のいずれかに記載のフィルム。
  9. 【請求項9】 該外層が、各場合において該外層の重量
    を基準として、環式オレフィンポリマーCOP1及びC
    OP2を90〜100重量%含み、且つCOP1の割合が
    99.5〜75重量%であり、COP2の割合が0.5
    〜25重量%である請求項1〜8のいずれかに記載のフ
    ィルム。
  10. 【請求項10】 該環式オレフィンポリマーCOP
    1が、各場合において該環式オレフィンポリマーの総重
    量を基準として、下式I,II,III,IV,V又は
    VI: 【化4】 (式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7及びR
    8は、同じか又は異なっていて、水素原子又はC1〜C30
    -炭化水素基であるか、もしくは式中、二つ以上の基R1
    〜R8は環中に結合されていて、また式中、同じ基の意
    味は異なる式において違っていても良い)で表される重
    合環式オレフィン単位を、0.1〜 100重量%、好
    ましくは10〜99重量%含む請求項1〜9のいずれか
    に記載のフィルム。
  11. 【請求項11】 該環式オレフィンポリマーCOP
    1が、環式オレフィンコポリマーであって、且つ該環式
    オレフィンコポリマーの総重量を基準として、下式VI
    I: 【化5】 (nは2〜10の数である)で表される少なくとも一種
    類の単環式オレフィンの重合単位を45重量%以下含む
    請求項10記載のフィルム。
  12. 【請求項12】 該環式オレフィンポリマーCOP
    1が、環式オレフィンコポリマーであって、且つ該環式
    オレフィンコポリマーの総重量を基準として、下式VI
    II: 【化6】 (R9,R10,R11及びR12は、同じか又は異なってい
    て、水素原子又はC1〜C10-炭化水素基、例えばC1
    8-アルキル基又はC6〜C14-アリール基である)で表
    される非環式オレフィンの重合単位を99重量%以下含
    む請求項10記載のフィルム。
  13. 【請求項13】 該環式オレフィンポリマーCOP
    2が、各場合において該環式オレフィンポリマーの総重
    量を基準として、下式I,II,III,IV,V又は
    VI: 【化7】 (式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7及びR
    8は、同じか又は異なっていて、水素原子又はC1〜C30
    -炭化水素基であるか、もしくは式中、二つ以上の基R1
    〜R8は環中に結合されていて、また式中、同じ基の意
    味は異なる式において違っていても良い)で表される重
    合環式オレフィン単位を、0.1〜100重量%、好ま
    しくは10〜99重量%含む請求項1〜12のいずれか
    に記載のフィルム。
  14. 【請求項14】 該環式オレフィンポリマーCOP
    2が、環式オレフィンコポリマーであって、且つ該環式
    オレフィンコポリマーの総重量を基準として、下式VI
    I: 【化8】 (nは2〜10の数である)で表される少なくとも一種
    類の単環式オレフィンの重合単位を45重量%以下含む
    請求項13記載のフィルム。
  15. 【請求項15】 該環式オレフィンポリマーCOP
    2が、環式オレフィンコポリマーであって、且つ該環式
    オレフィンコポリマーの総重量を基準として、下式VI
    II: 【化9】 (R9,R10,R11及びR12は、同じか又は異なってい
    て、水素原子又はC1〜C10-炭化水素基、例えばC1
    8-アルキル基又はC6〜C14-アリール基である)で表
    される非環式オレフィンの重合単位を99重量%以下含
    む請求項13記載のフィルム。
  16. 【請求項16】 該基層及び/又は該外層が、安定剤、
    中和剤及び/又は酸化防止剤を含む請求項1〜15のい
    ずれかに記載のフィルム。
  17. 【請求項17】 該フィルムが2〜50μmの全厚を有
    し、該外層(単数又は複数)の厚さが0.1〜5μmで
    ある請求項1〜16のいずれかに記載のフィルム。
  18. 【請求項18】 該フィルムが、両側に外層、好ましく
    は同じ外層を有する請求項1〜17のいずれかに記載の
    フィルム。
  19. 【請求項19】 該外層(単数又は複数)が、粒状酸化
    防止剤を含まない請求項1〜18のいずれかに記載のフ
    ィルム。
  20. 【請求項20】 個々のフィルム層に対応する溶融液を
    フラットフィルムダイを通して同時押出する工程、前記
    同時押出フィルムを引取ロールによって引取る工程、そ
    のフィルムを1.1:1〜4:1の縦方向延伸比及び
    2:1〜5:1の横方向延伸比で二軸延伸する工程、そ
    の二軸延伸したフィルムをヒートセットする工程、所望
    ならば前記フィルムをコロナ処理又は火炎処理し、そし
    てそれを巻取る工程、を含む請求項1記載のフィルムを
    製造する方法。
  21. 【請求項21】 フィルムを、縦方向延伸温度Tl及び
    横方向延伸温度Tqで延伸し、その場合、前記Tl及びT
    qが該基層の環式オレフィンポリマーCOPのTgを少な
    くとも5℃超え、同時にTlが、該外層の環式オレフィ
    ンポリマーCOP2のTg2よりも少なくとも3℃低い請
    求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 金属化フィルムを製造するための請求
    項1〜13のいずれかに記載のフィルムの使用。
  23. 【請求項23】 両側上が金属化されたフィルムを製造
    するための請求項1〜13のいずれかに記載のフィルム
    の使用。
  24. 【請求項24】 請求項1〜13、16及び17のいず
    れかに記載のフィルムを含むコンデンサー。
JP31787397A 1996-11-20 1997-11-19 環式オレフィンポリマーから作られるフィルム、前記フィルムの製造方法、前記フィルムを用いて金属化フィルムを製造する方法、並びに前記フィルムを含むコンデンサー Expired - Fee Related JP3693803B2 (ja)

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