JPH10151274A

JPH10151274A - 無線型対戦ゲーム機

Info

Publication number: JPH10151274A
Application number: JP8313236A
Authority: JP
Inventors: Hajime Agawa; 肇阿河
Original assignee: Taito Corp
Current assignee: Taito Corp
Priority date: 1996-11-25
Filing date: 1996-11-25
Publication date: 1998-06-09

Abstract

(57)【要約】【課題】対戦ゲーム機は、無線ＬＡＮを構築して、不
特定の相手と接続を可能とし、未知の相手と対戦する。【解決手段】この発明では、少なくとも２台の、通信
機能をそれぞれ備えた対戦型ゲーム機からなるゲームシ
ステムにおいて、各ゲーム機には、無線通信により他の
ゲーム機とデータの送受信を行うための送受信手段を備
える。無線ＬＡＮを形成して不特定の相手と接続が可能
となり、複数のプレーヤーが、２つのグループに分かれ
て表示が同一の画面上でプレーする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、プレーヤーが対
戦相手を任意に選択できる無線型対戦ゲーム機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の、対戦ゲーム機では、予めケーブ
ルで接続されているゲーム機同士でのみ対戦が可能であ
り、接続はハード的に決定されており、席が決まった時
点でゲーム機が特定され、対戦相手がわかってしまい興
味をそがれてしまう欠点があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の対戦ゲーム機で
は、限られたノード数の組み合わせでしかゲーム機相互
につながらないので、面白みに欠けていた。また、対戦
ゲーム機の設置には、ケーブル配線の工事に時間と手間
がかかりコスト高になっていた。この発明では、対戦ゲ
ーム機は、無線ＬＡＮを構成することにより不特定の相
手と接続が可能とし、未知の相手と対戦する楽しみをも
たらすものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明に係る無線型対
戦ゲーム機では、少なくとも２台の、通信機能をそれぞ
れ備えた対戦型ゲーム機からなるゲームシステムにおい
て、各ゲーム機が無線通信により他のゲーム機とデータ
の送受信を行うための送受信手段を備える。無線ＬＡＮ
を形成して、不特定の相手と接続し、複数のプレーヤー
が、２つのグループに分かれて表示が同一の画面上でプ
レーする。

【０００５】

【発明の実施の形態】

実施の形態１以下この発明を図面に従って説明する。まず、図１にお
いて、本発明の無線型対戦ゲーム機について説明する。
ゲーム室には、互いに分離して独立した複数の対戦ゲー
ム機１、１ａ、１ｂ・・・が配置され、各対戦ゲーム機
１、１ａ、１ｂ・・・はアンテナ１２をそれぞれ備え、
互いに交信可能となっている。各対戦ゲーム機１、１
ａ、１ｂ・・・はその固有番号が異なるだけで、回路構
成はほぼ同じであるので、対戦ゲーム機１を例にその構
成を図２において説明する。

【０００６】対戦ゲーム機１は、中央演算装置（ＣＰ
Ｕ）２と、バッファ５と、読み出し専用メモリ（ＲＯ
Ｍ）６、入力回路７と、強度判定回路８と、ファイルメ
モリ４と、ゲームソフトのメモリ１０と、送信部１１
と、アンテナ１２と、受信部１３とから構成され、これ
らはバス１４により接続される。アンテナ１２は対戦ゲ
ーム機１の箱体から露出して電波が効率良く発射される
ようになっている。

【０００７】ＲＯＭ６には予め設定した自機の固有番号
（例えば１、１ａ、１ｂ・・・）が格納され、ゲームソ
フトのメモリ１０にはゲームソフトのプログラムが格納
されている。入力回路７は図示外のキーボード等に接続
され、ゲーム開始・終了やゲーム展開の指示をＣＰＵ２
に伝える。強度判定回路８はアンテナ１２で受信した電
波の強度を基準値と比較してＣＰＵ２に伝える。

【０００８】更にまたアンテナ１２で受信した電波は受
信部１３でゲーム信号に復元されてＣＰＵ２に送られ
る。送信部１１ではゲーム信号を搬送信号に変調してア
ンテナ１２に送り、アンテナ１２から電波が発射され
る。ファイルテーブル４はＲＡＭや磁気記録装置から構
成され、図３に示すように、対戦フラグ、グループ戦フ
ラグ、受付順、技量レベル、得点、任意相手、電波強度
の各欄を備えている。

【０００９】対戦フラグ欄は相手を決定したかどうかを
示すもので、対戦フラグがＦ＝１なら、相手を決定済か
既に対戦中、フラグＦ＝０ならゲーム開始前の準備中を
示し、ＣＰＵ２は自機か対戦中か、ゲーム開始前の準備
中かを見て、対戦フラグＦを１または０にセットする。

【００１０】グループ戦フラグはグループ宣言を付した
信号が敵か味方かを示すもので、グループ戦フラグがＦ
＝１なら、味方を希望し、フラグＦ＝０なら敵を希望し
ていることを示し、ＣＰＵ２は自機のプレーヤーが入力
した敵・味方を確認して、グループ戦フラグＦを１また
は０にセットする。

【００１１】バッファ５には電波を受信した時に、送信
側ゲーム機の固有番号を記憶し、次に別の送信側ゲーム
機から受信があると、先の固有番号１ｂ等をファイルテ
ーブル４の受付順の欄に移し、今回の送信側ゲーム機の
固有番号１ａを記憶する。受付順の欄は対戦モード宣言
を付した信号を、受信した順に記録するもので、送信側
ゲーム機の固有番号１ａ、１ｂ等が順番に登録されるこ
とになる。

【００１２】技量レベル欄は技量レベルを入力するもの
で、プレーヤがゲーム開始前に希望の難易度を入力す
る。慣れないゲームでは初心者用Ｃに、慣熟したゲーム
ではハイテクニック用のＡ等に自己宣言で入力する。

【００１３】技量レベルについてゲーム開始前に、ゲー
ム機１がプレーヤに問い合わせてくるので、プレーヤが
ゲームに対する経験や熟練度に配慮して宣誓的に入力す
る。技量レベルの欄には、ＣＰＵ５は自機のプレーヤが
入力したレベル区分を確認して、技量の順にＡ、Ｂ、Ｃ
・・・等を設定する。

【００１４】得点欄には、前回の単独ゲーム（コンピュ
ータ対戦モード）時の得点が記録されているか、または
別のゲーム機との対戦の結果である得点、５，５００等
の数字が記憶される。任意相手欄には、プレーヤは誰と
でも相手したいことを宣言するもので、ゲーム開始前に
入力し、任意相手希望が有ればフラグＦを１、なければ
０にセットする。任意相手フラグ欄がＦ＝１なら、任意
相手を希望し、Ｆ＝０なら内蔵プログラムに従って、技
量レベルや得点や申し込み順等により相手が決定され
る。

【００１５】電波強度欄は、電波の強度レベルが信号と
して安定した強度を満たしているかどうか示し、強度フ
ラグＦ＝１なら充分な強度であり、強度フラグＦ＝０な
ら信号が弱くゲームが正確に遂行できないことを示して
いる。ゲーム開始前に強度判定回路８が検出する信号に
基づいて、ＣＰＵ５は送信側ゲーム機の電波強度を判定
してフラグＦを１または０にセットする。

【００１６】次に動作について説明する。ゲームの相手
を求めて一方の対戦型ゲーム機１ａに電源がオンされる
と、ゲーム機１ａのＣＰＵ２は、ＲＯＭ６から自己の固
有番号を読み出し、送信部１１で変調してアンテナ１２
から電波を発射する。相手を求めて待機する別の対戦型
ゲーム機１では、アンテナ１２でこの電波を受信し、強
度判定回路８はアンテナ１２で受信された電波の強度を
判定しＣＰＵ２に報告する。

【００１７】電波の強度が充分であれば、ＣＰＵ２はフ
ァイルテーブル４の電波強度フラグを１にして、ゲーム
を開始の態勢にする。ここで待機する対戦型ゲーム機１
のＣＰＵ２は、自己の対戦フラグを調べ、Ｆ＝１なら既
に他のゲーム機と対戦中であるので、今回の申し込みを
受け付けないで当該他のゲーム機との対戦を続行する。
即ち、第１のゲーム機１と第２（他）のゲーム機とで、
通信を行っている間は、第３のゲーム機１ａが第１のゲ
ーム機１及び第２（他）のゲーム機と通信を行うことを
禁止する。対戦フラグがＦ＝０なら、対戦型ゲーム機１
ａによる今回の申し込みを受け付け、相手に通知し、ゲ
ームを開始する。

【００１８】通信機能を備えた対戦型ゲーム機１と対戦
型ゲーム機１ｂとは、各ファイルテーブル４のＲＯＭ６
から固有番号を、ゲームメモリ１０からゲームデータ
を、得点欄から得点データをそれぞれ読み出し、送信部
１１を介しアンテナ１２から無線通信により相手のゲー
ム機１ａにデータの送信を行う。各ゲーム機１、１ｂで
は対戦相手からの電波をアンテナ１２で受信し、強度判
定回路８で強度が検出され、ＣＰＵ５に伝え、ＣＰＵ５
はゲームを進行させる。

【００１９】第１のゲーム機１と第２のゲーム機１ｂと
で、通信を行っている間はこれらゲーム機１とゲーム機
１ｂの対戦中フラグＦは、各ＣＰＵより共に１にそれぞ
れセットされ、対戦相手の固有番号を互いの受付順の欄
に登録する。そこで、第３のゲーム機１ａから第１のゲ
ーム機１及び第２のゲーム機１ｂに電波が到着すると、
各ＣＰＵ２は現在の対戦中フラグＦは１であり、対戦相
手の固有番号１、１ｂであり、今回の第３のゲーム機１
ａについては次回対戦位置に受けつけるだけにする。

【００２０】ゲームの展開毎に第１のゲーム機１から第
２のゲーム機１ｂに電波が到着する毎に、各ＣＰＵ２は
受付順の欄の固有番号と受信した固有番号とを比較し、
第１順番と一致するので、第１のゲーム機１からのデー
タ信号を受けつけて、ゲームを続行する。

【００２１】次に、グループ戦を希望する場合には、グ
ループ宣言を付したフラグＦ信号をアンテナ１２から送
信し、複数のプレーヤが、希望帰属先を敵Ｆ＝１、また
は味方Ｆ＝０により２つのグループに区別される。各グ
ループは自己の固有番号をゲームの展開毎に、送信する
とともに、受信したほかのゲーム機からの信号と自己の
グループ戦フラグとを比較し、相手が自己の敵か味方か
を互いに決定し、表示が同一の各画面上でプレーする。

【００２２】次に、１人対１人の対戦モード宣言を付し
た信号を、一方のゲーム機１のＣＰＵが、送信部１１を
介しアンテナ１２から送信する。受信側のゲーム機１a
では、対戦モード宣言を付した信号を受信した順に、送
信側ゲーム機１の固有番号をファイルテーブル４に記録
する。このファイルテーブル４に記録された順に、対戦
相手を順次組み合わせていくようにする。敵対関係の相
手側のゲーム機がゲームを終了または中止したら、ファ
イルテーブル４の中で次に記録されたゲーム機を、対戦
相手として組み合わせる。

【００２３】受信側のゲーム機１a では、複数の送信側
ゲーム機１,1ｂから対戦モード宣言を付した信号を受信
すると、各送信側ゲーム機１,1ｂから届いた希望技量レ
ベルを調べ、自己の希望技量レベルと比較する。技量レ
ベルが等しいか近い送信側ゲーム機1 を選択して対戦相
手のプレーヤに決定し、対戦するように組み合わせる。

【００２４】受信側のゲーム機１では、複数の送信側ゲ
ーム機１ａ、１ｂから対戦モード宣言を付した信号を受
信すると、各送信側ゲーム機１a,1bから届いたコンピュ
ータ対戦モード時の得点を調べ、自己のファイルテーブ
ル４にある得点５，５００と比較する。同じ得点レベル
の送信ゲーム機１ａを選択して対戦相手のプレーヤに決
定し、対戦するように組み合わせる。

【００２５】次に、プレーヤが対戦相手を任意に選択可
能である。受信側のゲーム機１では、複数の送信ゲーム
機１ａ、１ｂから任意相手信号とを受信し、自己の任意
相手信号がＦ＝１なら、任意に対戦相手を選択・決定
し、決定した相手のゲーム機１ａにその固有番号を指定
して、組み合わせになったことを通知する。

【００２６】従来のように、単独ゲーム（コンピュータ
対戦）時には、技量レベル欄に指定した技量レベルＡ、
Ｂ等に合わせてゲームの難易度がプログラムにより設定
される。対戦ゲーム機１、１a 、１ｂは固有番号とは別
に、希望同類同士が、例えばグループａ、グループｂ、
グループｃのようにそれぞれのグループに分かれて、複
数グループ間でのでプレイも可能である。

【００２７】また有線の場合と異なり、対戦ゲーム機の
間をケーブルで接続する作業や材料が不要となる。本発
明の対戦ゲーム機は特別に有線ＬＡＮを設置する必要が
なく、近くに同じ対戦ゲーム機を見つけると勝手にＬＡ
Ｎを構築し、電波が強ければ他社のコーナーに販売され
た対戦ゲーム機の箱体とも通信する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態１の対戦ゲーム機の全体
配置の図である。

【図２】実施の形態１の対戦ゲーム機のブロック構成図
である。

【図３】この発明の実施の形態１の対戦ゲーム機のファ
イルテーブルの構成図である。

【符号の説明】

１１ａ、１ｂ対戦ゲーム機２ＣＰＵ４ファイルテーブル５バッファ６ＲＯＭ７入力回路８強度判定回路１０ゲームソフトのメモリ１１送信部１２アンテナ１３受信部１４バス

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも２台の、通信機能をそれぞ
れ備えた対戦型ゲーム機からなるゲームシステムにおい
て、各ゲーム機が無線通信により他のゲーム機とデータ
の送受信を行うための送受信手段を備え、複数のプレー
ヤーが、２つのグループに分かれて、同一の画面上でプ
レーすることを特徴とすることを特徴とする無線型対戦
ゲーム機。