JPH10150112A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH10150112A
JPH10150112A JP8308066A JP30806696A JPH10150112A JP H10150112 A JPH10150112 A JP H10150112A JP 8308066 A JP8308066 A JP 8308066A JP 30806696 A JP30806696 A JP 30806696A JP H10150112 A JPH10150112 A JP H10150112A
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JP
Japan
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well
silicon substrate
memory device
impurity concentration
semiconductor memory
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JP8308066A
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Natsuo Ajika
夏夫 味香
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ内で高電圧を発生させる不揮発性半導
体記憶装置および高電圧を扱うトランジスタを含む不揮
発性半導体記憶装置を提供することを主要な目的とす
る。 【解決手段】 当該不揮発性半導体記憶装置は、半導体
素子が形成されたシリコン基板1を備える。シリコン基
板1中の不純物濃度は1014atoms/cm3以下に
されている。シリコン基板1の表面中には、低濃度ウェ
ル8が設けられており、低濃度ウェル8の不純物濃度は
1015atoms/cm3 程度にされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般に、不揮発
性半導体記憶装置に関し、より特定的には、外部単一電
源で動作し、チップ内で高電圧を発生させる不揮発性半
導体記憶装置(以下、フラッシュメモリと称す)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のフラッシュメモリに用い
られる一般的なスタックゲート型メモリセル(メモリト
ランジスタ)の断面図である。P型半導体基板1の主面
に、所定の間隔を隔てて、2つのN+ 型不純物領域
(2,3)が形成されている。一方の不純物領域がたと
えばドレイン2を構成し、他方の不純物領域がソース3
を構成する。半導体基板1の上であって、ドレイン2と
ソース3との間に挟まれた領域の上に、約100Å程度
の極めて薄い酸化膜とからなる絶縁膜(トンネル酸化
膜)4が設けられている。トンネル酸化膜4の上にフロ
ーティングゲート5が形成され、さらにその上に絶縁膜
6を介してコントロールゲート7が形成されている。こ
のように、フラッシュメモリのメモリセルは二重ゲート
構造を有する。なお、P型半導体基板1を、Pウェルで
置換えてもよい。
【0003】フラッシュメモリでは、フローティングゲ
ート5に電子が注入されているか、またはフローティン
グゲート5から電子が放出されているかにより、情報
(データ)がメモリセルに記憶される。
【0004】フローティングゲート5に電子が注入され
ている状態では、コントロールゲート7から見たメモリ
セルの閾値電圧は高く、図5に示すように、コントロー
ルゲート電圧がVg1以上にならなければ、ドレイン2
およびソース3間に電流は流れない。これは、フローテ
ィングゲート5に蓄積されている電子の負電荷によって
正の電圧が打消されるからである。この状態をDINO
R型フラッシュメモリの場合には消去状態と呼ぶ。この
場合、メモリセルにはデータ“1”が記憶される。フロ
ーティングゲート5に蓄積された電子は、そのままでは
半永久的に消えないため、記憶されたデータも半永久的
に保持される。
【0005】またフローティングゲート5から電子が放
出されている状態では、コントロールゲート7から見た
メモリセルの閾値電圧は低く、図5に示すように、コン
トロールゲート電圧がVg0以上になると、ドレイン2
およびソース3間に電流が流れる。この状態をDINO
R型フラッシュメモリの場合には、プログラム状態と呼
ぶ。この場合、メモリセルには、データ“0”が記憶さ
れる。
【0006】このような2つの状態を検出することによ
り、メモリセルに記憶されているデータを読取ることが
できる。
【0007】次に、メモリセルのプログラムおよび消去
を、図6を用いて説明する。図6(a)は、従来のDI
NOR型フラッシュメモリのメモリセルのプログラム時
の電圧印加条件を示す図であり、図6(b)はメモリセ
ルの消去時の電圧印加条件を示す図である。
【0008】プログラム時には、ドレイン2に書込電圧
(正の高電圧)Vw(通常6V程度)を印加し、コント
ロールゲート7に負の高電圧−Vpp(−10V程度)
を印加し、ソース3をオープンにする。これにより、ド
レインN+ 拡散層とフローティングゲートの重なった領
域を介してFNトンネル現象により、フローティングゲ
ートからドレインN+ 拡散層へ電子が引抜かれる。その
結果、メモリセルの閾値が低下する。
【0009】消去時には、ドレイン2をフローティング
状態にし、ソース3とpウェルに負の高電圧−Vppを
印加し、コントロールゲート7に正の高電圧+Vppを
印加する。これにより、薄い絶縁膜4に高電界が印加さ
れ、トンネル現象により、基板からフローティングゲー
ト5に電子が注入される。その結果、メモリセルの閾値
電圧が上昇する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、一般
的にフラッシュメモリにおいては、通常の半導体記憶装
置とは異なり、書込、消去動作時に電源電圧(Vcc)
と比べて高い電圧(Vpp)を用いる。したがって、通
常より高い電圧を扱うトランジスタを必要とする。
【0011】フラッシュメモリには、このような高電圧
を外部から与えるものと、内部で発生するものとがある
が、内部で発生する場合には、図7に示すようなMOS
ダイオードを直列に接続したチャージポンプと呼ばれる
高電圧発生回路を用いるのが一般的である。
【0012】チャージポンプ回路において高電圧を発生
する効率は、MOSダイオードとして使用するトランジ
スタの基板定数に強く依存する。効率を高めるために
は、できるだけ基板定数の小さいトランジスタを用いる
必要がある。
【0013】基板定数はトランジスタのゲート酸化膜容
量Coxと、基板の不純物濃度NAとの間に次の式で示
される関係があることが知られている。
【0014】
【数1】
【0015】基板定数を小さくするためには、基板の不
純物濃度をできる限り薄くする必要がある。
【0016】この発明の目的は、フラッシュメモリの動
作時に必要な高電圧をチップ内部で発生する際に必要と
なる低基板定数のトランジスタを含む不揮発性半導体記
憶装置を提供することにある。
【0017】この発明の他の目的は、フラッシュメモリ
の書込消去動作時に必要な高電圧を取扱うトランジス
タ、言い換えれば、耐圧の高いトランジスタを含む不揮
発性半導体記憶装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の局面に
従う不揮発性半導体記憶装置は、チップ内で高電圧を発
生させる不揮発性半導体記憶装置に係る。当該装置は、
半導体素子が形成されたシリコン基板を備える。上記シ
リコン基板中の不純物濃度は、1014atoms/cm
3 以下にされている。
【0019】この発明の好ましい実施態様によれば、上
記シリコン基板の表面中に設けられたNウェルとPウェ
ルとをさらに備え、該NウェルおよびPウェルの少なく
とも一方の不純物濃度は1015atoms/cm3 程度
にされている。
【0020】この発明の第2の局面に従う不揮発性半導
体記憶装置は、高電圧を扱うトランジスタを含むもので
ある。当該装置は、シリコン基板を備える。上記シリコ
ン基板の表面中に、上記トランジスタのソース/ドレイ
ン領域が形成されている。チャネル領域を残して、上記
ソース/ドレイン領域のみを、逆導電型の、不純物濃度
が1015atoms/cm3 の低濃度ウェルが囲んでい
る。
【0021】この発明の好ましい実施態様によれば、上
記シリコン基板中の不純物濃度は1014atoms/c
3 以下にされている。
【0022】また、上記ウェルは、高エネルギイオン注
入法により形成されるのが好ましい。
【0023】この発明の第3の局面に従う不揮発性半導
体記憶装置は、チップ内で高電圧を発生させるものであ
る。当該装置はシリコン基板を備える。シリコン基板の
上に、不純物濃度が1014atoms/cm3 以下にさ
れたエピタキシャル層が設けられている。このエピタキ
シャル層には、半導体素子が形成される。
【0024】この発明の好ましい実施態様によれば、上
記エピタキシャル層中に設けられたNウェルとPウェル
とをさらに備え、上記NウェルおよびPウェルの少なく
とも一方の不純物濃度は1015atoms/cm3 程度
にされている。
【0025】この発明の第4の局面に従う不揮発性半導
体記憶装置は、高電圧を扱うトランジスタを含む。当該
装置は、シリコン基板を備える。シリコン基板の上に、
不純物濃度が1014atoms/cm3 以下にされたエ
ピタキシャル層が設けられている。このエピタキシャル
層には、半導体素子が形成される。上記エピタキシャル
層中に、上記トランジスタのソース/ドレイン領域が形
成されている。チャネル領域を残して、上記ソース/ド
レイン領域のみを、逆導電型の、不純物濃度が1015
toms/cm3 の低濃度ウェルが囲んでいる。
【0026】この発明の好ましい実施態様によれば、上
記ウェルは高エネルギイオン注入法で形成される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
について説明する。
【0028】実施の形態1 図1は、実施の形態1に係る不揮発性半導体記憶装置の
断面図である。実施例1に係るものは、チップ内で高電
圧を発生させる不揮発性半導体記憶装置に係るものであ
る。当該装置は、半導体素子が形成されたシリコン基板
1を備える。シリコン基板1中の不純物濃度は1014
toms/cm3 以下にされている。シリコン基板1の
上に、不純物濃度が1015atoms/cm3 程度にさ
れた、低濃度ウェル8(Nチャネルトランジスタの場合
にはP型ウェルであり、Pチャネルトランジスタの場合
はn型ウェルである。)が形成されている。
【0029】本発明の特徴は、低不純物濃度領域を得る
ために、基板不純物濃度を現状より薄くすることを特徴
とする。
【0030】半導体デバイス形成においては、それぞれ
の状況において不純物濃度を高くしたい場合や低くした
い場合がある。これらの要求のうち、スケーリングによ
るゲート長の縮小の要求により、現在に至るまで、一般
的には、ウェル濃度は高くなる方向で推移してきた。本
発明に係る不揮発性半導体記憶装置においては、一般的
に高電圧を用いるために、高い接合耐圧、小さな基板定
数に対する要求が強い。この場合、不純物濃度は低い方
が望ましい。現在、一般的には、シリコン基板の不純物
濃度としては、1015atoms/cm3 程度のものが
用いられている。たとえばP型基板について考えればP
ウェルの低濃度の下限はこの基板濃度となる。一方、N
型不純物領域の低濃度の下限は、実用上は、これより1
桁程度高濃度の1016atoms/cm3 程度となる。
この理由は、P型不純物領域にN型不純物をカウンタド
ープして低濃度N型領域を形成することを考えることで
理解できる。すなわち、原理的には、1015atoms
/cm3 のP型基板に対して、2×1015atoms/
cm3 のN型不純物を導入することができれば10 15
toms/cm3 のN型不純物層が得られる訳である
が、実際には、プロセスの安定性(導入した不純物が深
さ方向に濃度勾配を持つことや、導入する不純物量のば
らつき等)等を考えて、カウンタドープは1桁程度の濃
度の高い不純物を導入する。カウンタドープ量と予め存
在する不純物量のオーダが同じであると、その二者の差
が得られる不純物量であるために、両者のばらつきが、
結果に与える影響の割合が大きくなってしまうためであ
る。
【0031】いずれにしても、低濃度拡散層を得たい場
合においては、予め存在する基板不純物の量が少ない方
が望ましい。CMOSツインウェル(P、N両方ともに
ウェルを形成する)プロセスが一般的となっている現
在、基板不純物濃度に対する制限はほとんどないと言っ
てもよい。したがって、基板不純物濃度をいくらでも下
げることが可能である。
【0032】本発明の実施の形態1によれば、基板1の
不純物濃度を、予め、通常のシリコン基板の1/10以
下に設定することで、ウェル8の低濃度限界を1/10
にまで低めることができる。その結果、基板定数の低い
トランジスタができる。
【0033】なお、図1を参照して、ソース/ドレイン
領域2,3には、nチャネルトランジスタの場合、As
またはP、あるいはこれら双方が注入される。pチャネ
ルトランジスタの場合、ソース/ドレイン領域2,3に
は、ボロンが注入される。
【0034】実施の形態2 図2は、実施の形態2に係る、高電圧を扱うトランジス
タを含む不揮発性半導体記憶装置の部分断面図である。
当該装置は、不純物濃度が1014atoms/cm3
下にされたシリコン基板1を備える。シリコン基板1の
主表面中に、トランジスタのソース/ドレイン領域2,
3が形成されている。チャネル領域を残して、ソース/
ドレイン領域2,3のみを、逆導電型の、不純物濃度が
1015atoms/cm3 の低濃度ウェル9が囲んでい
る。チャネル領域10は、通常ウェル11内に形成され
ている。低濃度ウェル9は、低濃度基板であってもよ
い。
【0035】低濃度ウェル9および通常ウェル11は、
nチャネルトランジスタの場合P型ウェル(ボロン拡散
層)で形成され、pチャネルトランジスタの場合、n型
ウェル(リン拡散層)で形成される。
【0036】実施の形態2によれば、少なくともチャネ
ル中央部では、通常のトランジスタと同様の基板不純物
プロファイルを有し、ソース/ドレイン領域2,3を囲
む低濃度ウェル9において、チャネル中央部における不
純物濃度よりも薄い不純物領域を形成している。そのた
め、全体としてのトランジスタ特性(閾値)は通常のト
ランジスタと同等の値(チャネル中央部での基板不純物
プロファイルで規定される)を示しながら、ソース/ド
レインの耐圧(ソース/ドレイン領域近傍での基板不純
物濃度で規定される)を高めることが可能となる。
【0037】なお、上記ウェルは、高エネルギイオン注
入で形成される。高エネルギイオン注入法によるウェル
形成については、現在一般的な術語として用いられてい
るが、その意味するところは通常の熱拡散によるウェル
形成法では、イオン注入法により所望の量の不純物を導
入した後に、高温(通常1200℃前後)長時間(通常
数時間程度)のアニールにより、所望の深さ(1μm〜
数μm)の不純物拡散層を形成する。これに対して高エ
ネルギイオン注入法によるウェル形成とは、通常のイオ
ン注入(注入エネルギは〜200keV以下)に比べ、
非常に高いエネルギ(1M〜数MeV)のイオン注入を
行なうことで熱拡散を行なわずに、直接所望の深さに所
望の濃度の不純物拡散層を形成するというものである。
これにより、任意の不純物プロファイル(縦方向)の
ウェルを得ることができる(たとえば基板表面から奥に
入るに従って不純物濃度が高くなるようないわゆるレト
ログレードウェル等)。熱拡散ウェルにおいては、表面
付近に導入した不純物を熱拡散により追い込むために、
常に表面付近で濃度が高く、基板奥に入るに従って濃度
が下がるような構造しかとり得ない。熱拡散工程が省
略されているので、不純物の横方向拡散を同時に抑えら
れ、したがって、熱拡散ウェルと比較してファインなパ
ターンを形成することができる。
【0038】実施の形態3 図3は、実施の形態3に係る、チップ内で高電圧を発生
させる不揮発性半導体記憶装置の部分断面図である。当
該装置は、通常のシリコン基板12を備える。シリコン
基板12の上に、不純物濃度1014atoms/cm3
以下にされたエピタキシャル層13が設けられている。
低濃度エピタキシャル層13に、実施の形態1で示した
ような、低濃度ウェルおよびソース/ドレイン領域を形
成すると、フラッシュメモリの動作時に必要な高電圧を
チップ内部で発生する際に必要となる低基板定数のトラ
ンジスタを得ることができる。
【0039】また、エピタキシャル層13内に、実施の
形態2に示すような、低濃度ウェル、通常ウェル、ソー
ス/ドレイン領域を形成すると、フラッシュメモリの書
込消去動作時に必要な高電圧を取扱うトランジスタ、言
い換えれば耐圧の高いトランジスタを含む不揮発性半導
体記憶装置が得られる。
【0040】
【発明の効果】この発明の第1の局面に従う不揮発性半
導体記憶装置によれば、基板の不純物濃度を、予め、通
常のシリコン基板の1/10以下に設定しているので、
該基板に形成されるウェルの濃度限界を1/10にまで
低めることができるという効果を奏する。
【0041】この発明の好ましい実施態様によれば、シ
リコン基板の表面中に設けられたNウェルおよびPウェ
ルの少なくとも一方の不純物濃度が、1015atoms
/cm3 程度に低くされているので、基板定数の低いト
ランジスタができるという効果を奏する。
【0042】この発明の第2の局面に従う不揮発性半導
体記憶装置によれば、チャネル領域を残して、ソース/
ドレイン領域のみを、逆導電型の、不純物濃度が1015
atoms/cm3 の低濃度ウェルが囲んでいるので、
少なくともチャネル中央部では、通常のトランジスタと
同様の基板不純物プロファイルを有し、ソース/ドレイ
ン領域を囲む低濃度ウェルにおいて、チャネル中央部に
おける不純物濃度よりも薄い不純物領域を形成してい
る。その結果、全体としてのトランジスタ特性は通常の
トランジスタと同等の値を示しながら、ソース/ドレイ
ンの耐圧を高めることができるという効果を奏する。
【0043】また、この発明の好ましい実施態様によれ
ば、シリコン基板中の不純物濃度は1014atoms/
cm3 以下にされているので、上記ウェルの低濃度限界
を、上述のように、1/10にまで低めることができ
る。
【0044】また、上記ウェルは高エネルギイオン注入
法で形成されているので、任意の不純物プロファイルの
ウェルを得ることができる。
【0045】この発明の第3の局面に従う不揮発性半導
体記憶装置によれば、シリコン基板の上に、不純物濃度
が1014atoms/cm3 以下にされたエピタキシャ
ル層が設けられているので、このエピタキシャル層中
に、さらに低濃度のウェルを形成することができる。
【0046】この発明の好ましい実施態様によれば、エ
ピタキシャル層中に設けられたNウェルおよびPウェル
の少なくとも一方の不純物濃度が1015atoms/c
3程度にされているので、フラッシュメモリの動作時
に必要な高電圧をチップ内部で発生する際に必要となる
低基板定数のトランジスタを得ることができる。
【0047】この発明の第4の局面に従う不揮発性半導
体記憶装置によれば、チャネル領域を残して、ソース/
ドレイン領域のみを、逆導電型の、不純物濃度が1015
atoms/cm3 の低濃度ウェルが取囲んでいるの
で、全体としてトランジスタ特性は通常のトランジスタ
と同等の値を示しながら、ソース/ドレインの耐圧を高
めることが可能となる。
【0048】この発明の好ましい実施態様によれば、上
記ウェルは高エネルギイオン注入法で形成されているの
で、任意の不純物プロファイルのウェルを得ることがで
きる。また、熱拡散工程が省略されているので、不純物
の横方向拡散を同時に抑えられ、したがって、熱拡散ウ
ェルと比較して安易なパターンを形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るフラッシュメ
モリの部分断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係るフラッシュメ
モリの部分断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係るフラッシュメ
モリの部分断面図である。
【図4】 従来のフラッシュメモリに用いられる一般的
なスタックゲート型メモリセルの断面図である。
【図5】 コントロールゲート電圧とドレイン電流との
関係を示す図である。
【図6】 図6(a)は従来のDINOR型フラッシュ
メモリのメモリセルのプログラム時の電圧印加条件を示
す図であり、図6(b)はメモリセルの消去時の電圧印
加条件を示す図である。
【図7】 MOSダイオードを直列に接続したチャージ
ポンプと呼ばれる高電圧発生回路の概念図である。
【符号の説明】
1 低濃度シリコン基板、2,3 ソース/ドレイン領
域、8 低濃度ウェル。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ内で高電圧を発生させる不揮発性
    半導体記憶装置であって、 半導体素子が形成されたシリコン基板を備え、 前記シリコン基板中の不純物濃度は1014atoms/
    cm3 以下にされている不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記シリコン基板の表面中に設けられた
    NウェルとPウェルとをさらに備え、 前記NウェルおよびPウェルの少なくとも一方の不純物
    濃度は1015atoms/cm3 程度にされている、請
    求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 高電圧を扱うトランジスタを含む不揮発
    性半導体記憶装置であって、 シリコン基板と、 前記シリコン基板の表面中に形成された、前記トランジ
    スタのソース/ドレイン領域と、を備え、 チャネル領域を残して、前記ソース/ドレイン領域のみ
    を、逆導電型の、不純物濃度が1015atoms/cm
    3 程度の低濃度ウェルが囲んでいる、不揮発性半導体記
    憶装置。
  4. 【請求項4】 前記シリコン基板中の不純物濃度は10
    14atoms/cm 3 以下にされている、請求項3に記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記ウェルは、高エネルギイオン注入法
    により形成されている、請求項2または3に記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 チップ内で高電圧を発生させる不揮発性
    半導体記憶装置であって、 シリコン基板と、 半導体素子が形成される層であり、前記シリコン基板の
    上に設けられた、不純物濃度が1014atoms/cm
    3 以下にされたエピタキシャル層と、を備えた不揮発性
    半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記エピタキシャル層中に設けられたN
    ウェルとPウェルとをさらに備え、 前記NウェルおよびPウェルの少なくとも一方の不純物
    濃度は1015atoms/cm3 程度にされている、請
    求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 高電圧を扱うトランジスタを含む不揮発
    性半導体記憶装置であって、 シリコン基板と、 半導体素子が形成される層であり、前記シリコン基板の
    上に設けられた、不純物濃度が1014atoms/cm
    3 以下にされたエピタキシャル層と、 前記エピタキシャル層中に形成された前記トランジスタ
    のソース/ドレイン領域と、を備え、 チャネル領域を残して、前記ソース/ドレイン領域のみ
    を、逆導電型の、不純物濃度が1015atoms/cm
    3 程度の低濃度ウェルが囲んでいる、不揮発性半導体記
    憶装置。
  9. 【請求項9】 前記ウェルは、高エネルギイオン注入法
    で形成されている、請求項7または8に記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
JP8308066A 1996-11-19 1996-11-19 不揮発性半導体記憶装置 Withdrawn JPH10150112A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005347331A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
JP2015005698A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置の製造方法

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