JPH1014925A - 弾性リング供給装置 - Google Patents

弾性リング供給装置

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JPH1014925A
JPH1014925A JP8189885A JP18988596A JPH1014925A JP H1014925 A JPH1014925 A JP H1014925A JP 8189885 A JP8189885 A JP 8189885A JP 18988596 A JP18988596 A JP 18988596A JP H1014925 A JPH1014925 A JP H1014925A
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elastic ring
cylindrical
cylindrical body
elastic
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JP8189885A
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Shigeto Jo
重人 徐
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気密フードを構成する筒部材を縮めるか、膜
体を移動させるかによって、膜体の外面に装着した多数
の弾性リングを円滑かつ確実に順次1個ずつ分離して供
給できるようにする。 【構成】 弾性リング供給装置10は、第1の筒体11
及び第2の筒体12と、両筒体11,12間に介装した
ばね13と、膜体14と、操作ワイヤ15とから構成さ
れる。膜体14は先端部本体1aに固定された第1の筒
体11に固着され、ばね13を設けた部位を経て第2の
筒体12の外面側に延在され、この第2の筒体12の先
端から内面側に折り返されて、第2の筒体12の内面に
おける所定の位置に固着されている。弾性リング8は、
膜体14の第2の筒体12を覆う部位に所定のピッチ間
隔を持って複数個装着されている。操作ワイヤ15を引
っ張ると、第2の筒体12が第1の筒体11側に変位す
るから、最先端に位置する弾性リング8が供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡等の挿入部
を体腔内に挿入して、体腔内壁における患部等を吸引手
段で吸い上げて、弾性リングで縛るために、挿入部の先
端に連結される弾性リング供給装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の挿入部を体腔内に挿入して、体
腔内において種々の治療等の処置が行われるが、この処
置の一種として、例えば消化器官の内壁に発生した静脈
瘤を除去する処置がある。この処置は、内視鏡により胃
等の臓器や食道等の体腔管に静脈瘤が生じているのを発
見した時に、この静脈瘤の部位を縛って、この静脈瘤に
硬化剤を注入して硬化させることによって、体内組織か
ら分離させるようにして除去する。このためには、体腔
内壁から静脈瘤の部分を所定量だけ膨出させた上で、こ
の膨出部分を縛る操作を容易にするために、弾性リング
を用いて縛る方式が開発されている。従って、このよう
な処置を施す場合には、内視鏡の挿入部の先端に弾性リ
ング供給装置が接続される。
【0003】そこで、図7に従来技術による弾性リング
の供給装置を示す。図中において、1は内視鏡の挿入部
を示し、この挿入部1の先端部本体1aには、図示は省
略するが、体腔内を照明する照明窓が設けられると共
に、観察窓2が設けられる。この観察窓2には、観察光
学系3及び固体撮像素子4が装着されている(なお、固
体撮像素子に代えてイメージガイドが設けられる場合も
ある)。また、挿入部1には鉗子その他の処置具を挿通
するための処置具挿通チャンネル5が設けられており、
この処置具挿通チャンネル5は、先端部本体1aにおい
て、観察窓2の視野の方向に向けて開口している。
【0004】以上の構成を有する内視鏡において、挿入
部1の先端部本体1aには、弾性リング供給装置6が連
結される。この弾性リング供給装置6は、硬質プラスチ
ック等を円筒状に形成され、先端部本体1aに固定的に
保持される気密フード7を有し、この気密フード7の外
面に弾性リング8を嵌合させている。ここで、弾性リン
グ8は、図7の弾性リング供給装置6の前方に示したよ
うに、自由状態では極めて小さい内径となっており、こ
れを気密フード7に嵌合させるに当っては、大きく拡開
させた状態にする。そして、気密フード7に嵌合させた
弾性リング8には、それを気密フード7から脱落させる
ようにして供給するために、少なくとも2箇所に操作ワ
イヤ9が連結されている。これら操作ワイヤ9は、処置
具挿通チャンネル5内に挿通されている。そして、この
操作ワイヤ9を内視鏡における挿入部の基端部に連設し
た本体操作部等から外部に導出することによって、遠隔
操作で弾性リング8を供給できるようになっている。
【0005】而して、挿入部1を体腔内に挿入し、照明
窓からの照明下で、観察窓2を介して体腔内壁の状態を
検査し、静脈瘤が発見されると、図8に示したように、
気密フード7によりこの静脈瘤Kを囲繞させる。そし
て、処置具挿通チャンネル5を吸引通路として利用し
て、この処置具挿通チャンネル5に負圧を作用させるこ
とによって、図9に示したように、静脈瘤Kの部分を吸
引するようにして膨出させる。必要な部分だけ膨出させ
た状態で、操作ワイヤ9を引っ張ると、この操作ワイヤ
9に連結した弾性リング8が気密フード7に外面に沿っ
て先端側に移動し、その最先端部から脱落するようにし
て供給されることになり、これによって、図10に示し
たように、吸引により膨出させた静脈瘤Kの部位に移行
する。弾性リング8は自由状態ではその内径が極めて小
さいものであるから、この弾性リング8が気密フード7
から離れると、吸引されている静脈瘤Kの根本部分を囲
繞すると共に、この根本部分を絞り込むようになって、
実質的に静脈瘤Kが縛られた状態になる。従って、この
静脈瘤Kの部位に硬化剤を注入すると、膨出した部分だ
けが硬化されて、やがては体内組織から脱落することに
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、操作ワイヤ9によって弾性リング8を気密フード
7から供給すると、弾性リング8が静脈瘤を縛るように
供給された後に、操作ワイヤ9を弾性リング8から切断
等により分離する必要があり、その操作性が悪いという
問題点がある。また、複数箇所に静脈瘤がある等のため
に、連続的に弾性リング8の供給を行えるようにする必
要があるが、このためには、図7に仮想線で示したよう
に、気密フード7に複数の弾性リング8を設けると共
に、この弾性リング8の数に応じて操作ワイヤ9の本数
も増やす必要があり、構成が複雑になるから、装着可能
な弾性リングの数が限定され、操作ワイヤ9の操作手順
を間違えると、同時に複数の弾性リング8が供給されて
しまうという問題点もある。さらに、操作ワイヤ9を引
っ張ることによって、この弾性リング8を気密フード7
に沿って摺動させなければならないから、摺動抵抗等に
より必ずしも円滑に供給することができず、特に複数の
弾性リング8を設ける場合には、最後の弾性リングの摺
動距離は著しく長くなる点からも、弾性リングの装着数
をさほど多くできない等といった問題点もある。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、多数の弾性リングを
円滑かつ確実に順次1個ずつ分離して供給できるように
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、吸引通路を備えた挿入部の先端に気
密フードを連結し、この気密フードの外面に弾性リング
を拡開させた状態に装着して、この弾性リングを気密フ
ードの先端から供給するものであって、前記気密フード
は、筒部材と、この筒部材の外面側から内面側に折り返
すように装着した膜体と、膜体の筒部材の外面側に位置
する部位を内面側に引き込むための操作部材とを含み、
また膜体の外面には、操作部材の操作時に、前記筒部材
の先端から突出可能な位置に複数の弾性リングを所定ピ
ッチ間隔で配置する構成としたことをその特徴とするも
のである。
【0009】ここで、膜体の外面に装着された弾性リン
グを供給するために、筒部材の全長を縮めるか、または
膜体を引き伸ばすかする。筒部材の全長を縮めるには、
この筒部材を2つの筒体で形成して、先端側の筒体を突
出状態に押動させた状態となし、この突出する筒体を操
作部材で引っ張るようにすれば良い。また、膜体を伸縮
可能な弾性部材で形成して、この膜体を引っ張ることに
よっても、弾性リングの供給は可能である。
【0010】筒部材の全長を縮めるには、挿入部に連結
される第1の筒体と、この第1の筒体に、ばね等の付勢
手段や、流体圧等による押動手段を介して第2の筒体を
連結する。そして、膜体は第1の筒体から第2の筒体の
外面に延在させて、この第2の筒体の先端から内面側に
折り返すようになし、弾性リングは膜体のうち、第2の
筒体の外面に沿って配置されている部位に装着する。こ
の場合には、操作部材で引っ張るのは第2の筒体か膜体
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図面において、図1及び
図2は実施の第1形態、図3及び図4は第2形態、図5
及び図6は第3形態をそれぞれ示す。なお、これら各実
施の形態において、内視鏡の構成そのものは、前述した
従来技術のものと格別変わらないので、それと同一また
は均等な部材については、同一の符号を付して、その詳
細な説明は省略する。また、弾性リングも実質的に同じ
ものを用いるから、これら各実施の形態においては、弾
性リングは、8の符号を用いる。
【0012】まず、図1及び図2において、10は弾性
リング供給装置である。この弾性リング供給装置10
は、筒部材として、第1の筒体11及び第2の筒体12
と、両筒体11,12間に介装した押動手段としてのば
ね13と、膜体14と、操作手段としての操作ワイヤ1
5とから構成される。そして、第1の筒体11,第2の
筒体12及び膜体14によって、先端部本体1aの前方
に、体腔内壁と当接させた時に密閉空間を形成する気密
フードが構成される。
【0013】筒部材を構成する第1の筒体11及び第2
の筒体12は共に硬質リングから構成されており、この
うち、第1の筒体11は、内視鏡の挿入部1における先
端部本体1aに着脱可能に固定され、この固定部から前
方部位は薄肉部11aとなっている。この着脱可能な固
定は、例えばねじ止め,バイオネット,スナップアクシ
ョン等の周知の手段により行うことができる。また、先
端部本体1aの先端部分に段差がない場合には、引っ張
り用の紐等で連結状態に保持できる。第2の筒体12は
第1の筒体11と共に気密フードの一部を構成するが、
この第2の筒体12と第1の筒体11との間には、ばね
13が介装されて、両筒体11,12間は所定の間隔だ
け離間しており、第2の筒体12は第1の筒体11に対
して近接・離間する方向に変位可能となり、第1の筒体
11はばね13を覆い、かつその先端が第2の筒体12
の基端部を囲繞するようになっている。
【0014】膜体14は、その一端が第1の筒体11の
外面に所定の幅分だけ固着して設けられ、この第1の筒
体11の固着部からその外面に沿って前方に延在され
て、ばね13の装着部を通過して、第2の筒体12の外
面を覆っている。そして、膜体14は第2の筒体12の
先端から内側に折り返されて、第2の筒体12の内面の
所定の部位、例えばばね13が当接している部位のエッ
ジ部分に固着されている。ここで、膜体14は、第1,
第2の筒体11,12と共に気密フードの一部を構成す
ることから、少なくとも第1の筒体11と第2の筒体1
2との間の部位、好ましくは全体が気密性を持ったもの
で形成する。また、膜体14は伸縮性のある部材で形成
しても良いが、非伸縮性の部材で形成するのが好まし
い。ただし、少なくとも第2の筒体12の外面における
途中位置から、その内側に折り返されている部位までは
伸縮性はなくとも、可撓性を備えていなければならな
い。ここで、膜体14の材質としては、例えばポリプロ
ピレン等の軟質の合成樹脂材シートで、高い強度を有す
るもので形成するのが好ましい。
【0015】そして、弾性リング8は、膜体14のう
ち、第2の筒体12の外面側を覆っている部位に所定の
ピッチ間隔を持って複数個(例えば、図1においては5
個)嵌合する状態に装着されている。この弾性リング8
は、自由状態ではその内径が極めて小さく、第2の筒体
12に嵌合させると、大きく拡開した状態になる。そし
て、第2の筒体12を、ばね13に抗して第1の筒体1
1側に変位させると、5個の弾性リング8を1個ずつ順
次供給できるようになっている。即ち、図1において、
第2の筒体12がP1 だけ移動させると、先頭の弾性リ
ング8が供給され、またP2 移動させると、次の弾性リ
ング8というように、第2の筒体12をピッチ間隔P1
〜P5 で移動させると、それに応じて、弾性リング8は
順次1個ずつ供給できるようになる。なお、この弾性リ
ング供給装置10に装着される弾性リング8は、第2の
筒体12の全長及びその移動量に応じて適宜の数を設け
ることができ、従って第2の筒体12の長さを長くし、
かつ弾性リング8の供給時における移動量も十分取るよ
うにすれば、図示した5個だけでなく、さらに多数の弾
性リング8の連続供給が可能になる。
【0016】以上のように、第2の筒体12を所定のピ
ッチ間隔で移動させることにより弾性リング8の供給が
行われるが、この第2の筒体12をばね13に抗して移
動させるために、操作ワイヤ15が設けられている。こ
の操作ワイヤ15は、処置具挿通チャンネル5内に挿通
されて、その先端部分は複数本、例えば3本に分岐して
おり、各分岐部の先端部分は第2の筒体12の基端側の
部位の例えば125°の角度位置に固着されている。従
って、この操作ワイヤ15を引っ張ると、第2の筒体1
2はばね13に抗して第1の筒体11側に近接する方向
に変位することになり、筒部材の全長が短縮される。
【0017】以上のように構成した弾性リング供給装置
10は、静脈瘤の切除等の処置を施す際に、挿入部1の
先端部本体1aに装着されて体腔内に導かれる。そし
て、内視鏡の観察窓2を介して検査を行った結果、静脈
瘤等の患部が発見されると、気密フードを構成する第2
の筒体12の先端を患部を囲繞するように押し当てる。
なお、この時においては、操作ワイヤ15には張力を与
えない状態として、第1の筒体11が最突出状態に保持
しておく。なお、この第1の筒体11の最突出した状態
が、ばね13の自由状態である。そして、この状態で
は、全ての弾性リング8は第2の筒体12の外面側に保
持されている。また、第2の筒体12の体腔内壁への当
接により先端部本体1aの先端側には、気密フードによ
る所定の容積を持った密閉空間が形成される。
【0018】この状態で、処置具挿通チャンネル5によ
り吸引を行う。ここで、一般に内視鏡にあっては、処置
具挿通チャンネル5は鉗子等の処置具を挿通させて、体
腔内における処置を行うために設けられているが、この
処置具挿通チャンネル5は、また体液等を吸引するため
の吸引通路としても利用される。この吸引通路として利
用するために、負圧源に通じる吸引通路が処置具挿通チ
ャンネル5に接続されており、かつ吸引を行う場合に
は、処置具挿通チャンネル5における処置具導入部は栓
部材により閉鎖する。そして、内視鏡の本体操作部に設
けた吸引ボタンを操作することによって、処置具挿通チ
ャンネル5内に吸引力を作用させることができる。な
お、この機構は従来から周知のものであるから、その図
示及び詳細な説明は省略する。
【0019】処置具挿通チャンネル5による吸引力によ
って、患部全体が気密フード内に入り込むように膨出さ
せ。この操作は従来技術のものと実質的に同じである。
この状態で、操作ワイヤ15を引っ張ると、第2の筒体
12がばね13に抗して第1の筒体11側に変位する。
そして、図2に示したように、第2の筒体12が図1に
1 で示したストローク分だけ矢印方向に変位すると、
最先端の弾性リング8は、第2の筒体12による規制が
解除される。この結果、この最先端の弾性リング8が他
の弾性リング8から分離されて、患部に供給され、しか
もこのように供給された弾性リング8はほぼ自由状態に
近い形状にまで縮径して、患部の根本部分が絞り込まれ
るようになって、患部が縛られることになる。
【0020】この状態で、処置具挿通チャンネル5に注
射針を挿入するか、または別の経路で注射針を患部に刺
入させて、患部に硬化剤を注入することによって、当該
の処置が終了する。
【0021】また、内視鏡検査によって、複数箇所の患
部が発見された時には、1箇所の患部に弾性リング8を
供給した後に、一度操作ワイヤ15の引っ張り力を解除
して、第2の筒体12の突出状態に復帰させる。そし
て、他の患部に第2の筒体12を押し当てて、前述と同
様の操作を繰り返せば、弾性リング8の供給を行える。
従って、複数箇所の患部に対して順次弾性リング8の供
給を行うことができる。ただし、2回目以後の弾性リン
グ8の供給を行う際には、操作ワイヤ15の引っ張り量
をP1 +P2 ,P1 +P2 +P3 ,・・・の順に長くす
る必要がある。
【0022】次に、図3及び図4に示した実施の形態に
おける弾性リング供給装置20を示すが、この弾性リン
グ供給装置20では、操作部材としての操作ワイヤで引
っ張ることにより、筒部材の全長を短縮させる点は前述
した実施の形態と同様であるが、引っ張り対象部材とし
ては、第2の筒体ではなく、膜体となっている。
【0023】即ち、この弾性リング供給装置20におい
て、21は第1の筒体、22は第2の筒体、23は膜体
を示す。また、24は膜体23の端部に一体に設けた端
部リングである。第1の筒体21は内視鏡の挿入部1に
おける先端部本体1aに固定的に連結され、この第1の
筒体21と第2の筒体22との間にはばね25が弾装さ
れて、常時においては、第1の筒体21と第2の筒体2
2との間は所定の間隔だけ離間した状態に保持されてい
る。そして、第1の筒体21の先端側の部位は内径側が
薄くなった薄肉部21aが形成されている。この薄肉部
21aの先端部は第2の筒体22の基端側の外周部を覆
う部位まで延在されており、ばね25はこの薄肉部21
aへの移行部の段差に受承されている。これによって、
第1の筒体21と第2の筒体22とは実質的にテレスコ
ープ状となっており、かつばね25により最伸長状態に
保持されている。
【0024】膜体23は、気密性と可撓性とを備え、か
つ非伸縮性の部材からなり、その一端は所定の幅にわた
って第1の筒体21に固着されて、第2の筒体22の外
面に沿って延在されて、内面側に折り返すようにして配
置される。そして、膜体23の端部に固着して設けた端
部リング24は、第2の筒体22の内面に沿って摺動可
能となっている。ここで、第2の筒体22には、先端側
の内面を厚肉化することにより突条部22aが形成され
ており、端部リング24はこの突条部22aに当接して
いる。また、端部リング24には、操作ワイヤ26が連
結されている。操作ワイヤ26は、処置具挿通チャンネ
ル5内に挿通されており、この処置具挿通チャンネル5
からの引き出し部分は複数本、例えば3本に分岐して、
その各分岐部分の先端が端部リング24に等間隔、即ち
125°の角度間隔となるように連結されている。
【0025】弾性リング8は、膜体23における第2の
筒体22の外面側を覆う部位に、所定の間隔を持って複
数個装着されている。そして、複数個装着されている弾
性リング8は順次供給されるが、これらは確実に1個ず
つ供給する必要がある。このためには、膜体23におけ
る弾性リング8の装着部には、所定のピッチ間隔をもっ
て円環状あるいは一部を切り欠いた円弧状のストッパ突
起27が形成されている。これによって、弾性リング8
は各ストッパ突起27によりそれぞれ所定の間隔を保っ
た状態に安定的に位置決めされ、かつ操作ワイヤ26で
第2の筒体22を引っ張った時に、ストッパ突起27が
第2の筒体22の先端を乗り越えて、内面側に移行した
時に、それをクリック感として操作者に伝達できるか
ら、操作ワイヤ26を引っ張り過ぎて、1箇所に対して
2個以上の弾性リング8を同時に供給してしまうという
不都合が生じないようにしている。
【0026】以上のように構成することによっても、前
述した実施の第1形態と実質的に同じ操作により弾性リ
ング8を1個ずつ患部に供給できるようになる。この弾
性リング8の供給時には、操作ワイヤ26は第2の筒体
22を引っ張るのではなく、端部リング24を引っ張る
ことになる。そして、図4に示したように、端部リング
24が矢印方向に引っ張られると、膜体23は第2の筒
体22の内面側にたぐり寄せられるようになり、かつ第
2の筒体22はばね25に抗して第1の筒体21に近接
する方向に変位する。この結果、先端のストッパ突起2
7が図4の矢印方向に向けて移動し、第2の筒体22の
外面側から内面側に移行することになって、1個の弾性
リング8を患部に向けて供給することができる。また、
他の患部に弾性リング8を供給するには、先端から2番
目のストッパ突起27が第2の筒体22内に引き込まれ
る状態にまで操作ワイヤ26を引っ張るようにする。
【0027】以上の2つの実施の形態においては、筒部
材を構成する第2の筒体を第1の筒体に近接させる方向
に変位させるようになし、筒部材の全長を縮めることに
より弾性リングの供給を行う構成としたが、筒部材を固
定的に保持し、膜体を伸縮させるようにしても、弾性リ
ングの供給を行うことができる。この場合には、例え
ば、弾性リング装着装置30を図5及び図6に示したよ
うに構成する。
【0028】この図から明らかなように、筒部材31
は、内視鏡の挿入部1における先端部本体1aに固定し
て設けられる。そして、この筒部材31には、その外面
部における基端側の位置に膜体32が固着して設けられ
る。この膜体32は、ゴム等の弾性部材から構成され、
筒部材31の先端から内面側に折り返される。この膜体
32の端部には、端部リング33に固着して設けられ
る。筒部材31の内面側は、先端側に内方に突出する段
差部31aが設けられている。端部リング33は筒部材
31の薄肉部分の内径より僅かに小さい外径を有する硬
質のリング部材から構成され、筒部材31における段差
部31aから基端側に向けて摺動可能となっている。そ
して、膜体32は張力を持った状態で装着されており、
これによって、膜体32に連設した端部リング33は段
差部31aに当接した状態に保持される。また、処置具
挿通チャンネル5内に挿通された操作ワイヤ34は、複
数本に分岐されて、端部リング33に連結されている。
【0029】以上の構成において、弾性リング8は、膜
体32における筒部材31の外面側の部位において、先
端側から所定の間隔を持って複数個装着することによっ
て、操作ワイヤ36を引っ張ると、図6に示したよう
に、端部リング33が筒部材31の内面に沿って基端側
に変位するから、この端部リング33に連結した膜体3
2が伸びて、筒部材31の内面側にたぐり寄せられるこ
とになり、この結果、膜体32が移動することになっ
て、弾性リング8が筒部材31の先端にまで変位するか
ら、この筒部材31から脱落して、患部に供給できるよ
うになる。そして、この膜体32にも、第2の実施の形
態における膜体23のストッパ突起27と同様のストッ
パ突起を設けておけば、複数設けられる弾性リング8を
位置決めでき、かつ弾性リング8の供給時にクリック感
を与えることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、多
数の弾性リングを円滑かつ確実に順次1個ずつ分離して
供給できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す弾性リング供給装
置を内視鏡に装着した状態の断面図である。
【図2】図1の弾性リング供給装置の作動説明図であ
る。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す弾性リング供給
装置を内視鏡に装着した状態の半断面図である。
【図4】図3の弾性リング供給装置の作動状態を示す要
部断面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施の形態を示す弾性リン
グ供給装置を内視鏡に装着した状態の断面図である。
【図6】図5の弾性リング供給装置の作動説明図であ
る。
【図7】従来技術の弾性リング供給装置を内視鏡に装着
した状態の断面図である。
【図8】図7の弾性リング供給装置の作動状態の説明図
である。
【図9】図7の弾性リング供給装置の患部を吸引してい
る状態の説明図である。
【図10】図7の弾性リング供給装置により弾性リング
を供給した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 挿入部 1a 先端部本体 5 処置具挿通チャンネル 8 弾性リング 10,20,30 弾性リング供給装置 11,21 第1の筒体 12,22 第2の筒体 13,25 ばね 14,23,32 膜体 15,26,34 操作ワイヤ 24,33 端部リング 24 ストッパ突起

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引通路を備えた挿入部の先端に気密フ
    ードを連結し、この気密フードの外面に弾性リングを拡
    開させた状態に装着して、この弾性リングを気密フード
    の先端から供給するものにおいて、前記気密フードは、
    筒部材と、この筒部材の外面側から内面側に折り返すよ
    うに装着した膜体と、膜体の筒部材の外面側に位置する
    部位を内面側に引き込むための操作部材とを含み、また
    膜体の外面には、操作部材の操作時に、前記筒部材の先
    端から突出可能な位置に複数の弾性リングを所定ピッチ
    間隔で配置する構成としたことを特徴とする弾性リング
    供給装置。
  2. 【請求項2】 前記筒部材は、前記挿入部の先端に連結
    した第1の筒体と、この第1の筒体に対して突出する状
    態に押動する押動手段を介して連結した第2の筒体とか
    ら構成し、前記膜体は非伸縮性の気密シートで形成さ
    れ、その一端は第1の筒体に固着して、この第1の筒体
    の外側から第2の筒体の先端から内側に折り返して第2
    の筒体の内面に固着し、前記操作部材は前記吸引通路内
    に挿通され、先端が複数本に分岐した操作ワイヤで形成
    して、この操作ワイヤの分岐した端部を前記第2の筒体
    に連結し、この操作部材により前記押動手段に抗する方
    向に第2の筒体を引っ張り可能となし、前記弾性リング
    は第2の筒体の外面側に位置する膜体上に装着する構成
    としたことを特徴とする請求項1記載の弾性リング供給
    装置。
  3. 【請求項3】 前記筒部材は、前記挿入部の先端に連結
    した第1の筒体と、この第1の筒体に対して突出する状
    態に押動する押動手段を介して連結した第2の筒体とか
    ら構成し、前記膜体は非伸縮性の気密シートで形成さ
    れ、その一端は第1の筒体に固着すると共に、この第1
    の筒体の外側から第2の筒体の先端から内側に折り返し
    て、第2の筒体内に所定の範囲にわたり前後動する端部
    リングに固着して設け、前記操作部材は前記吸引通路内
    に挿通され、先端が複数本に分岐した操作ワイヤで形成
    して、この操作ワイヤの分岐した端部をこの端部リング
    に連結し、この操作部材により端部リングと共に第2の
    筒体を前記押動手段に抗する方向に引っ張り可能とな
    し、前記弾性リングは第2の筒体の外面側に位置する膜
    体上に装着する構成としたことを特徴とする請求項1記
    載の弾性リング供給装置。
  4. 【請求項4】 前記筒状部材は、2つの筒体をテレスコ
    ープ状に連結することにより構成され、先端側の筒体を
    突出する状態に付勢し、この先端側の筒体に前記弾性リ
    ングを装着する構成としたことを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3のいずれかに記載の弾性リング供給装置。
  5. 【請求項5】 前記膜体は伸縮性を有する気密シートか
    ら構成され、この膜体は前記挿入部の先端に連結した筒
    状部材の外側から内側に折り返すように装着し、前記操
    作部材は前記吸引通路内に挿通され、先端が複数本に分
    岐した操作ワイヤで形成して、この操作ワイヤの分岐し
    た端部を、膜体の筒状部材の内部側の端部またはこの端
    部に連設した端部リングに連結し、前記弾性リングは、
    筒状部材の外面側に位置する膜体上に装着する構成とし
    たことを特徴とする請求項1記載の弾性リング供給装
    置。
  6. 【請求項6】 前記膜体には、その上に装着される複数
    の弾性リングを、それぞれ所定の位置に位置決めするた
    めの突条を形成する構成としたことを特徴とする請求項
    3または請求項5のいずれかに記載の弾性リング供給装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000010468A1 (fr) * 1998-08-20 2000-03-02 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. Dispositif de ligature en continu

Cited By (3)

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WO2000010468A1 (fr) * 1998-08-20 2000-03-02 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. Dispositif de ligature en continu
AU745655B2 (en) * 1998-08-20 2002-03-28 Sumitomo Bakelite Company Limited Continuous ligation kit
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