JPH10328190A - 弾性リング供給装置 - Google Patents

弾性リング供給装置

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JPH10328190A
JPH10328190A JP17782797A JP17782797A JPH10328190A JP H10328190 A JPH10328190 A JP H10328190A JP 17782797 A JP17782797 A JP 17782797A JP 17782797 A JP17782797 A JP 17782797A JP H10328190 A JPH10328190 A JP H10328190A
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elastic ring
elastic
fluid
ring
elastic rings
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JP17782797A
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Masaaki Morizumi
雅明 森住
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内側筒体と外側筒体との間に流体圧が作用可
能な状態で、複数の弾性リングを装着して、流体圧を作
用させることによって、弾性リングを円滑かつ確実に順
次1個ずつ分離して供給できるようにする。 【構成】 内視鏡の挿入部1に装着した気密フードを構
成するリング供給機構11は、内側筒体12と外側筒体
13及び端壁14とから構成され、内側筒体12と外側
筒体13との間には、断面が四角形の本体部10aの外
周側にリップ部10bが連設された弾性リング10が、
その本体部10aの内周面が内側筒体12の外面に当接
し、リップ部10bの先端が外側筒体13の内面と当接
した状態で所定間隔を置いて複数個設けられ、各弾性リ
ング10,10間及び端壁14との間に水が充満してい
る。端壁14には給水機構15が接続され、この給水機
構15から給水すると、先端側から弾性リング10が順
次患部に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡等の挿入部
を体腔内に挿入して、体腔内壁における患部等を吸引手
段で吸い上げて、弾性リングで縛るために、挿入部の先
端に連結される弾性リング供給装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の挿入部を体腔内に挿入すること
によって、体腔内において種々の治療等の処置が行われ
るが、この処置の一種として、例えば消化器官の内壁に
発生した静脈瘤を除去する処置がある。この処置は、内
視鏡により胃等の臓器や食道等の体腔管に静脈瘤が生じ
ているのを発見した時に、この静脈瘤の部位を縛って、
この静脈瘤に硬化剤を注入して硬化させることによっ
て、体内組織から分離させるようにして除去する。この
ためには、体腔内壁から静脈瘤の部分を所定量だけ膨出
させた上で、この膨出部分を縛るが、この操作を容易に
するために、弾性リングを用いて縛る方式が開発されて
いる。従って、このような処置を施す場合には、内視鏡
の挿入部の先端に弾性リング供給装置が接続される。
【0003】そこで、図6に従来技術による弾性リング
の供給装置を示す。図中において、1は内視鏡の挿入部
を示し、この挿入部1の先端部本体1aには、図示は省
略するが、体腔内を照明する照明窓が設けられると共
に、観察窓2が設けられる。この観察窓2には、観察光
学系3及び固体撮像素子4が装着されている(なお、固
体撮像素子に代えてイメージガイドが設けられる場合も
ある)。また、挿入部1には鉗子その他の処置具を挿通
するための処置具挿通チャンネル5が設けられており、
この処置具挿通チャンネル5は、先端部本体1aにおい
て、観察窓2の視野の方向に向けて開口している。
【0004】以上の構成を有する内視鏡において、挿入
部1の先端部本体1aには、弾性リング供給装置6が連
結される。この弾性リング供給装置6は、硬質プラスチ
ック等を円筒状に形成して、先端部本体1aに固定的に
保持される気密フード7を有し、この気密フード7の外
面に弾性リング8を嵌合させている。ここで、弾性リン
グ8は、図6の弾性リング供給装置6の前方に示したよ
うに、自由状態では極めて小さい内径となっており、こ
れを気密フード7に嵌合させるに当っては、大きく拡開
させた状態にする。そして、気密フード7に嵌合させた
弾性リング8には、それを気密フード7から脱落させる
ようにして供給するために、少なくとも2箇所に操作ワ
イヤ9が連結されている。これら操作ワイヤ9は、処置
具挿通チャンネル5内に挿通されている。この操作ワイ
ヤ9を内視鏡における挿入部の基端部に連設した本体操
作部等から外部に導出することによって、遠隔操作で弾
性リング8を供給できるようになっている。
【0005】而して、挿入部1を体腔内に挿入し、照明
窓からの照明下で、観察窓2を介して体腔内壁の状態を
検査し、静脈瘤が発見されると、図7に示したように、
気密フード7によりこの静脈瘤Kを囲繞させる。そし
て、処置具挿通チャンネル5を吸引通路として利用し
て、この処置具挿通チャンネル5に負圧を作用させるこ
とによって、図8に示したように、静脈瘤Kの部分を吸
引するようにして膨出させる。必要な部分だけ膨出させ
た状態で、操作ワイヤ9を引っ張ると、この操作ワイヤ
9に連結した弾性リング8が気密フード7に外面に沿っ
て先端側に移動し、その最先端部から脱落するようにし
て供給されることになり、これによって、図9に示した
ように、吸引により膨出させた静脈瘤Kの部位に移行す
る。弾性リング8は自由状態ではその内径が極めて小さ
いものであるから、この弾性リング8が気密フード7か
ら離れると、吸引されている静脈瘤Kの根本部分を囲繞
すると共に、この根本部分を絞り込むようになって、実
質的に静脈瘤Kが縛られた状態になる。従って、この静
脈瘤Kの部位に硬化剤を注入すると、膨出した部分だけ
が硬化されて、やがては体内組織から脱落することにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、操作ワイヤ9によって弾性リング8を気密フード
7から供給すると、弾性リング8が静脈瘤を縛るように
供給された後に、操作ワイヤ9を弾性リング8から切断
等により分離する必要があり、その操作性が悪いという
問題点がある。また、複数箇所に静脈瘤がある等のため
に、連続的に弾性リング8の供給を行えるようにする必
要があるが、このためには、図6に仮想線で示したよう
に、気密フード7に複数の弾性リング8を設けると共
に、この弾性リング8の数に応じて操作ワイヤ9の本数
も増やす必要があり、構成が複雑になるから、装着可能
な弾性リングの数が限定され、操作ワイヤ9の操作手順
を間違えると、同時に複数の弾性リング8が供給されて
しまうという問題点もある。さらに、操作ワイヤ9を引
っ張ることによって、この弾性リング8を気密フード7
に沿って摺動させなければならないから、摺動抵抗等に
より必ずしも円滑に供給することができず、特に複数の
弾性リング8を設ける場合には、最後の弾性リングの摺
動距離は著しく長くなる点からも、弾性リングの装着数
をさほど多くできない等といった問題点もある。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、多数の弾性リングを
円滑かつ確実に順次1個ずつ分離して供給できるように
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、吸引通路を備えた挿入部の先端に気
密フードを連結し、この気密フードの外面に複数の弾性
リングを拡開させた状態に装着して、この弾性リングを
気密フードの先端から供給するものにおいて、前記気密
フードを内側筒体と外側筒体とからなる2重筒体で形成
して、この2重筒体の基端側に閉塞壁を設けると共に先
端側が開口した円環状のチャンバを形成し、このチャン
バ内に所定の間隔を置いて軸線方向に複数の弾性リング
を装着して、これら各弾性リングは前記内側筒体と外側
筒体とに当接することにより前記閉塞壁と弾性リング及
び相隣接する弾性リング間に流体が封入された複数の流
体室を形成して、これら各流体質のうち、少なくとも前
記閉塞壁と弾性リングとの間に形成した流体室には、弾
性リングを先端側に押動するための流体圧を供給する流
体圧供給手段を接続する構成としたことをその特徴とす
るものである。
【0009】ここで、2重筒体に複数の弾性リングが装
着されているから、閉塞壁と弾性リングとの間だけでな
く、前後の弾性リング間にも流体室が形成されることに
なる。そこで、これら前後の弾性リング間に形成される
流体室にも流体圧供給手段からの流体圧を作用させるよ
うにすることもできる。また、弾性リングに閉塞壁側に
向けて突出する部位を持たせることにより、この弾性リ
ングに流体圧が作用すると、先端側により円滑に押動さ
れる。弾性リングの具体的な構造としては、その断面形
状が角形に形成された本体部の一側の外周側に、この本
体部から離間する方向に斜めに突出するリップ部とを備
える構成とすると、本体部とリップ部とにより流体圧が
作用する受圧面として機能させ、また本体部は静脈瘤等
の患部を囲繞させて、絞り込む機能を発揮させることが
できる。また、流体室に作用する流体圧としては、人体
等に悪影響を与えないものであれば、空気等の気体また
は水等の液体のいずれであっても良いが、非圧縮性流体
である液体、特に人体等に対して悪影響を与えない水が
最も好適である。一方、弾性リングの滑り性を考慮すれ
ば、油性のもの、例えば流動パラフィン等を用いること
も可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1乃至図4に本発明の
第1の実施の形態を示す。図1に弾性リング供給装置を
内視鏡から分離した状態を示し、また図2に弾性リング
供給装置を内視鏡に接続した状態の断面を示す。これら
の図において、内視鏡の構成そのものは、前述した従来
技術のものと格別変わらないので、それと同一または均
等な部材については、同一の符号を付してその詳細な説
明は省略する。
【0011】まず、従来技術においては、弾性リングと
しては、ゴム等の弾性部材を断面が円形乃至楕円形に形
成したものを用いているが、本発明では、図3に示した
ような断面形状の弾性リング10を用いる。この弾性リ
ング10は、断面が四角形の形をした本体部10aを有
し、この本体部10aの外周部には、本体部10aから
離間する方向に斜め外方に延在させた比較的肉厚の薄い
リップ部10bを連設してなるものである。弾性リング
10をこのように形成することによって、リップ部10
bから本体部10aにおけるこのリップ部10bの連設
部に至る受圧面が形成される。従って、弾性リング10
は、外周側にリップ部10bが突出した状態になってい
るが、内周側は本体部10aの幅を有する平坦面となっ
ている。そして、同図において、(a)に示したもの
は、弾性リング供給装置に装着した拡開状態を示し、
(b)には自由状態のものが示されている。
【0012】而して、図1及び図2において、11は先
端部本体1aの前方に密閉空間を形成する気密フードと
して機能すると共に弾性リング供給装置を構成するリン
グ供給機構である。このリング供給機構11は、内視鏡
の挿入部1における先端部本体1aに嵌合・固定される
筒状の部材からなり、このリング供給機構11の先端部
本体1aへの嵌合部は気密状態に保持されており、しか
も所定の長さだけ前方に突出して、その先端面を体腔内
壁と当接させた時には、先端部本体1aの前方に密閉空
間を形成することになる。リング供給機構11は、図2
から明らかなように、内側筒体12と外側筒体13及び
端壁14とから構成され、内側筒体12と外側筒体13
との間には円環状の空間が形成されている。そして、こ
の円環状の空間において、基端側は端壁14により閉鎖
されており、先端側は円環状の開口部となっている。
【0013】内側筒体12と外側筒体13との間に形成
されている円環状の空間部には、複数の弾性リング10
が、リング供給機構11の軸線方向に所定の間隔を置い
た状態にして装着されている。なお、図2には2個の弾
性リング10を装着したものを示したが、これ以上の数
の弾性リングを装着することもできる。ここで、各々の
弾性リング10は、図3の(a)のように拡開した状態
で、その本体部10aの内周面が内側筒体12の外面に
当接しており、リップ部10bの先端が外側筒体13の
内面と当接している。そして、このリップ部10bはリ
ング供給機構11の基端側に向けて斜めに突出してお
り、これにより弾性リング10の装着部分は気密状態に
なる。しかも、内側筒体12の外周面と外側筒体13の
内周面とは、滑りが良い状態になっている。これによっ
て、基端側に位置する弾性リング10と端壁14との
間、及び基端側の弾性リング10と先端側の弾性リング
10との間は、それぞれ密閉されており、これら密閉さ
れた空間は、流体が封入された流体室C1 ,C2 となっ
ている。また、先端側の弾性リング10の前方は開放さ
れた空間となっている。しかも、内側筒体12の外周面
と外側筒体13の内周面とは、滑りが良い状態になって
おり、従って弾性リング10に押圧力が加わると、容易
に摺動変位することになる。なお、以下の説明におい
て、両弾性リングを区別する場合には、基端側の弾性リ
ングは10Rの符号を用い、また先端側の弾性リングは
10Fの符号を用いる。
【0014】ここで、リング供給機構11は内視鏡と共
に患者の体内に挿入されるものであるから、流体室C1
及びC2 内の流体は、人体にとって悪影響の与えるよう
なものとする必要はあるが、気体であっても、また液体
であっても良い。液体、特に水は、人体にとって無害で
あり、かつ非圧縮性の流体であるから、これら流体室C
1 ,C2 には水を封入しておくのが好ましい。さらに、
弾性リング10の内側筒体12及び外側筒体13との摺
動性の観点からは、油性の液体、例えば流動パラフィン
等を用いることも可能である。そこで、以下において
は、水を封入するようにしたものとして説明するが、こ
れに代えて空気その他の気体や、他の液体を封入するこ
ともできるのは言うまでもない。
【0015】端壁14には給水機構15が接続されるよ
うになっている。この給水機構15は、例えば手動で作
動される圧送手段16と、一端がこの圧送手段16に接
続され、他端が端壁14に設けらて、流体室C1 内に通
じる給水通路17に接続される給水チューブ18とから
構成される。圧送手段16は、内部に水を収容した容器
16aと、この容器16aを加圧する加圧部材16bと
から構成され、この圧送手段16は給水チューブ18内
に所定の圧力で給水するためのものである。そして、給
水チューブ18は、内視鏡の挿入部1の外面に沿って患
者の体腔外の位置まで延在されて、体腔外で圧送手段1
6を操作することによって、この圧送手段16内の水を
圧送できるようにしている。ここで、給水チューブ18
は、例えば粘着テープ等の固定部材(図示せず)により
挿入部1の外面に固定した状態で延在させるようにする
のが好ましい。
【0016】以上のように構成したリング供給機構11
は、静脈瘤の切除等の処置を施す際に、挿入部1の先端
部本体1aに装着されて体腔内に導かれる。そして、内
視鏡の観察窓2を介して検査を行った結果、患部が発見
されると、気密フードを構成するリング供給機構11の
先端を患部を囲繞するように押し当てる。これによっ
て、先端部本体1aの先端側には、リング供給機構11
により所定の容積を持った密閉空間が形成される。この
状態で、処置具挿通チャンネル5により吸引を行う。こ
こで、一般に内視鏡にあっては、処置具挿通チャンネル
5は鉗子等の処置具を挿通させて、体腔内における処置
を行うために設けられているが、この処置具挿通チャン
ネル5は、また体液等を吸引するための吸引通路として
も利用される。この吸引通路として利用するために、負
圧源に通じる吸引通路が処置具挿通チャンネル5に接続
されており、かつ吸引を行う場合には、処置具挿通チャ
ンネル5における処置具導入部は栓部材により閉鎖す
る。そして、内視鏡の本体操作部に設けた吸引ボタンを
操作することによって、処置具挿通チャンネル5内に吸
引力を作用させることができる。なお、この機構は従来
から周知のものであるから、その図示及び詳細な説明は
省略する。
【0017】このように、処置具挿通チャンネル5によ
る吸引力によって、患部全体が気密フード内に入り込む
ように膨出させるが、この操作は従来技術のものと実質
的に同じである。この後に行われる弾性リング10の供
給方式は、前述した従来技術のものと異なっている。
【0018】即ち、給水機構15における圧送手段16
を作動させて、給水チューブ18から給水通路17を経
て流体室C1 内に給水する。これによって、流体室C1
の容積が拡大するようになり、基端側の弾性リング10
Rを押動する。この基端側の弾性リング10Rの前方に
は、この弾性リング10Rと先端側の弾性リング10F
との間に流体室C2 が介在しており、従って流体室C1
内の圧力上昇に伴って、弾性リング10R及び弾性リン
グ10Fは、その間の流体室C2 の容積が変化しない状
態で先端側に向けて進行する。この結果、図4に示した
ように、先端側の弾性リング10Fが先端側に移動し
て、リング供給機構11から分離して、患部に供給さ
れ、しかもこのように供給された弾性リング8はほぼ自
由状態に近い形状にまで縮径して、患部の根本部分が絞
り込まれるようになって、患部が縛られることになる。
ここで、弾性リング10は、外径側にリップ部10bが
設けられているが、内径側は平坦な面となっているか
ら、患部はこの平坦面で囲繞されることになる。
【0019】この状態で、処置具挿通チャンネル5に注
射針を挿入するか、または別の経路で注射針を患部に刺
入させて、患部に硬化剤を注入することによって、当該
の処置が終了する。そして、先端側の弾性リング10F
が供給された時点で、給水機構15における圧送手段1
6の押し込み操作を停止する。これによって、流体室C
2 内に存在していた水は体腔内に放出されるが、基端側
の弾性リング10Rは停止する。
【0020】また、1箇所の患部に弾性リング10を供
給した後に、内視鏡検査によって、複数箇所の患部が発
見された時には、前述と同様にして、リング供給機構1
1でこの患部を囲繞させた状態で、患部を吸引する。こ
こで、リング供給機構11における内側筒体12と外側
筒体13との間には、1個の弾性リング10Rが残って
いるから、この弾性リング10Rを供給することができ
る。このためには、給水機構15における圧送手段16
を操作して、給水チューブ18に給水する。この弾性リ
ング10Rと端壁14との間には、容積が拡大してはい
るが、なお弾性リング10Rで密閉された流体室C1
形成されているから、給水チューブ18からの給水によ
り流体室C1 内の圧力が上昇して、弾性リング10Rが
先端側に移動して、リング供給機構11から分離して、
患部に供給される。このように、弾性リング10Rがリ
ング供給機構11から脱出すると、流体室C1 内の水は
体腔内に流入する。
【0021】以上のようにして2個の弾性リング10を
供給できるが、リング供給機構11に3個乃至それ以上
の弾性リングを装着しておけば、連続的に多数の弾性リ
ングを供給することができる。しかも、リング供給機構
11から弾性リング10が1個分離されたことは内視鏡
の観察窓2を介して容易に検出できることから、その時
点で給水を停止すれば良い。そして、前後の弾性リング
間に形成される流体室内に非圧縮性流体である水が封入
されているから、複数設けられる弾性リング間の間隔が
不揃いであったとしても、前後の弾性リング間にある程
度の間隔さえ形成されておれば、確実に1個ずつ分離し
て供給できる。
【0022】また、リンク供給機構11から全ての弾性
リング10を供給した後に、このリング供給機構11に
再度弾性リングの装着を容易に行うことができる。即
ち、リング供給機構11を水中に配置した状態で、その
先端側から内側筒体12と外側筒体13との間に弾性リ
ング10を挿入し、給水機構15を構成する圧送手段1
6内を負圧にすることによって、リング供給機構11の
内部に吸引力を発生させる。これによって、弾性リング
10は端壁14側に引き寄せられることになる。そし
て、この弾性リング10を内側筒体12と外側筒体13
との間において、ある程度入り込むと、さらに次の弾性
リング10を内側筒体12と外側筒体13との間に挿入
し、圧送手段16を負圧にして、リング供給機構11の
内部に吸引力を生じさせる。これによって、リング供給
機構11に装着された2個の弾性リング10がリング供
給機構11に装着されたことになる。以上の操作を順次
繰り返すことによって、リング供給機構11には複数の
弾性リング10を順次装着できるようになる。
【0023】前述した第1の実施の形態においては、圧
力が供給される流体室としては、基端側に位置する弾性
リング10と端壁14との間の流体室C1 のみとした
が、図5に示したように、流体室C2 側にも同時に流体
を供給することも可能である。なお、この実施の形態に
おいて、前述した第1の実施の形態と同じか、または均
等な部材については、それと同一の符号を付して、説明
は省略する。
【0024】図5において、20はリング供給機構を示
し、このリング供給機構20は、内側筒体21と外側筒
体22及び端壁23から構成され、先端側に開口する円
環状の空間が形成されている点は、前述した第1の実施
の形態と同様であるが、これら各部は剛性のあるプラス
チックを一体成形することにより形成している。そし
て、このリング供給機構20における円環状の空間に
は、弾性リング24が複数個(図面では2個)所定の間
隔をあけた状態に配置されている。ここで、弾性リング
24は、断面が略四角形の形状をしている。従って、2
個の弾性リング24F,24Rにより円環状の空間が2
つの密閉された流体室C1 ,C2 に区画形成される。
【0025】リング供給機構20には、端壁23と奥側
の弾性リング24Rとの間の部位に開口し、他端が外面
に開口する第1の給水通路25と、一端が両弾性リング
24F,24R間に開口し、他端が外面に開口する第2
の給水通路26とが穿設されている。そして、これら第
1,第2の給水通路25,26にはそれぞれ第1,第2
の給水チューブ27,28が接続されている。
【0026】以上のように構成することによって、先端
側の1個の弾性リング24Fを供給する際には、第2の
給水チューブ28から第2の給水通路26を介して流体
室C2 に給水を行う。これによって、弾性リング24F
は水圧により前方に移動して、先端部から脱落するよう
にして供給できる。この時には、流体室C1 は少なくと
も密閉状態に保っておくことによって、流体室C2 に導
かれた圧力の作用により奥側に位置する弾性リング24
Rが端壁23側に押し込まれるようなことがない。ま
た、1個の弾性リング24Fが供給された後に、流体室
1 に給水すると、奥側の弾性リング24Rを供給でき
ることになる。
【0027】ここで、弾性リング24Fを供給する時
に、第2の給水チューブ28からだけでなく、第1の給
水チューブ27から給水を行うようにすれば、流体室C
1 内の圧力も高くなるから、弾性リング24Rも先端側
に向けて前進して、ほぼ弾性リング24Fの当初の位置
にまで移動させることができる。従って、弾性リング2
4Rを供給する際には、第1,第2の給水チューブ2
7,28のいずれかから、または両方から給水を行うよ
うにすれば良い。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、多
数の弾性リングを円滑かつ確実に順次1個ずつ分離して
供給できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す弾性リング装
着装置の外観図である。
【図2】弾性リング装着装置を内視鏡に装着した状態で
の断面図である。
【図3】弾性リングの断面図である。
【図4】弾性リング装着装置の作動説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す弾性リング装
着装置の半断面図である。
【図6】従来技術の弾性リング装着装置を内視鏡に装着
した状態の断面図である。
【図7】図6の弾性リング装着装置の作動状態の説明図
である。
【図8】図6の弾性リング装着装置の患部を吸引してい
る状態の説明図である。
【図9】図6の弾性リング装着装置により弾性リングを
供給した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 挿入部 1a 先端部本体 10,24 弾性リング 10a 本体部 10b リップ部 11,20 リング供
給機構 12,21 内側筒体 13,22 外側筒体 14,23 端壁 15 給水機構 16 圧送手段 17 給水通路 18 給水チューブ 25 第1の給水通路 26 第2の給水通路 27 第1の給水チュ
ーブ 28 第2の給水チューブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引通路を備えた挿入部の先端に気密フ
    ードを連結し、この気密フードの外面に複数の弾性リン
    グを拡開させた状態に装着して、この弾性リングを気密
    フードの先端から供給するものにおいて、前記気密フー
    ドを内側筒体と外側筒体とからなる2重筒体で形成し
    て、この2重筒体の基端側に閉塞壁を設けると共に先端
    側が開口した円環状のチャンバを形成し、このチャンバ
    内に所定の間隔を置いて軸線方向に複数の弾性リングを
    装着して、これら各弾性リングは前記内側筒体と外側筒
    体とに当接することにより前記閉塞壁と弾性リング及び
    相隣接する弾性リング間に流体が封入された複数の流体
    室を形成して、これら各流体室のうち、少なくとも前記
    閉塞壁と弾性リングとの間に形成した流体室には、弾性
    リングを先端側に押動するための流体圧を供給する流体
    圧供給手段を接続する構成としたことを特徴とする弾性
    リング供給装置。
  2. 【請求項2】 前記閉塞壁と弾性リングとの間の流体室
    に加えて、前後の弾性リング間に形成される流体室にも
    流体圧を供給する流体圧供給手段を接続する構成とした
    ことを特徴とする請求項1記載の弾性リング供給装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性リングには、前記閉塞壁側に向
    けて突出する部位を有するものであることを特徴とする
    請求項1記載の弾性リング供給装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性リングは、その断面形状が角形
    に形成された本体部の一側の外周側に、この本体部から
    離間する方向に斜めに突出するリップ部とを備え、内面
    が平坦に形成されらものであり、このリップ部は前記外
    側筒体の内面に当接するようにして前記2重管内に装着
    されるように構成したことを特徴とする請求項3記載の
    弾性リング供給装置。
  5. 【請求項5】 前記2重筒体内に形成した各流体室内に
    封入された流体は空気または水であることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の弾性リング供給装置。
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