JP2010042139A - 超音波内視鏡 - Google Patents

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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/34Trocars; Puncturing needles
    • A61B17/3494Trocars; Puncturing needles with safety means for protection against accidental cutting or pricking, e.g. limiting insertion depth, pressure sensors

Abstract

【課題】挿通用チャンネルの内壁の損傷を防止しつつ、穿刺針を曲げ易くして、穿刺針の針管の先端の方向の調整範囲を広くすることができる超音波内視鏡を提供すること。
【解決手段】超音波内視鏡1は、穿刺針組立体3のスタイレット32の先端部には、針管31内に収納される第1の状態と、針管31の先端311が挿通用チャンネル内を先端方向に移動する際に、針管31の先端311から突出して挿通用チャンネルの内壁面に当接し摺動する第2の状態とをとり得るガイド部322が設けられ、ガイド部322は、第2の状態にて、針管31の先端311が挿通用チャンネルの内壁面に接触するのを防止するように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、超音波内視鏡に関するものである。
医療の分野では、消化管等の検査や診断に、内視鏡が使用されている。
このような内視鏡として、管腔内に挿入される挿入部可撓管を有し、この挿入部可撓管の先端部に、被検部に向けて超音波を発信し、かつ、被検部から反射してきた超音波を受信する超音波プローブが設けられた超音波内視鏡が知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1にかかる超音波内視鏡では、管腔内に挿入した超音波プローブを、患部付近の粘膜表面に当接させ、患部の像を含む超音波断層像を得る。そして、この超音波断層像を観察しながら、挿入部可撓管の内部に設けられた挿通用チャンネル内に挿通された穿刺針の先端部を挿通用チャンネルから突出させ、この穿刺針の先端部を管腔の目的部位に穿刺する。その際、穿刺針起上手段により穿刺針を湾曲させて穿刺針の先端部の向きを調整する。
また、特許文献1にかかる穿刺針は、挿通用チャンネル内に挿通される管状のシースと、このシース内に挿通された針管と、この針管内に挿通されるスタイレットとで構成されている。
このような穿刺針は、挿通用チャンネル内を進行させる際に、針管の先端をシース内に収納することで、針管の先端が挿通用チャンネルの内壁を損傷するのを防止することができる。
しかしながら、針管がシース内に挿通された状態では、穿刺針全体の剛性が高いため、前述したような穿刺針起上手段により穿刺針全体を湾曲させるのが難しい。そのため、針管の先端部の向きの調整範囲が狭く、管腔の目的部位に針管の先端をもたらす際には、穿刺針起上手段による調整だけではなく、挿入部可撓管の先端部自体の位置を移動させて調整しなければならない。その結果、臨床時間に長時間を要し、患者の負担が大きいものとなってしまう。
特開2004−154300号公報
本発明の目的は、挿通用チャンネルの内壁の損傷を防止しつつ、穿刺針を曲げ易くして、穿刺針の針管の先端の方向の調整範囲を広くすることができる超音波内視鏡を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(15)の本発明により達成される。
(1) 管腔内に挿入される挿入部可撓管と、
該挿入部可撓管の先端部に設けられ、超音波を発受信する超音波プローブと、
前記挿入部可撓管に沿ってその内部に設けられた挿通用チャンネルと、
前記挿通用チャンネル内に挿通され、前記管腔内の組織を穿刺する針管と、該針管内に進退可能に挿通されるスタイレットとを備える穿刺針組立体とを有する超音波内視鏡であって、
前記穿刺針組立体の前記スタイレットの先端部には、前記針管内に収納される第1の状態と、前記針管の先端が前記挿通用チャンネル内を先端方向に移動する際に、前記針管の先端から突出して前記挿通用チャンネルの内壁面に当接し摺動する第2の状態とをとり得るガイド部が設けられ、該ガイド部は、前記第2の状態にて、前記針管の先端が前記挿通用チャンネルの内壁面に接触するのを防止するように構成されていることを特徴とする超音波内視鏡。
これにより、挿通用チャンネルの内壁の損傷を防止しつつ、穿刺針を曲げ易くして、穿刺針の針管の先端の方向の調整範囲を広くすることができる。
(2) 前記ガイド部は、前記第1の状態では前記針管の内径よりも小さく縮径し、前記第2の状態では前記針管の外径よりも大きく拡径するように変形可能に構成されている上記(1)に記載の超音波内視鏡。
これにより、針管の先端が挿通用チャンネルの内壁面に接触するのをより確実に防止することができる。
(3) 前記スタイレットは、管状をなす本体部を備え、該本体部内には、線状体が挿通されており、前記ガイド部は、前記本体部の先端部に接続され、前記線状体が前記本体部に対して軸線方向に進退操作されることで、前記縮径・前記拡径するように構成されている上記(2)に記載の超音波内視鏡。
これにより、比較的簡単な構成で、外部からガイド部を縮径・拡径させることができる。
(4) 前記ガイド部は、前記本体部の軸線方向に延び、周方向に並設された複数の帯状体を備え、前記線状体が前記本体部に対して軸線方向に進退操作されることで、前記各帯状体の湾曲状態を変化させて、前記縮経・前記拡径するように構成されている上記(3)に記載の超音波内視鏡。
これにより、縮径・拡径可能なガイド部を比較的簡単な構成で実現することができる。
(5) 前記各帯状体の基端部は、前記本体部の先端部に固定され、前記各帯状体の先端部は、前記線状体の先端部に接続され、前記線状体が前記本体部に対して基端側に引かれることで、前記各帯状体を外方を凸とするよう湾曲させて前記拡径し、前記線状体が前記本体部に対し先端側に押されることで、前記縮経するように構成されている上記(4)に記載の超音波内視鏡。
これにより、ガイド部の縮経・拡径の操作性を優れたものとしつつ、縮径・拡径可能なガイド部を比較的簡単な構成で実現することができる。
(6) 前記各線状体と前記本体部との境界部付近には、薄肉部が形成されている上記(5)に記載の超音波内視鏡。
これにより、各帯状体が本体部との境界部付近で折れ曲がりやすくなる。その結果、ガイド部の拡径状態における外径を大きくすることができる。
(7) 前記各帯状体の基端部は、前記本体部の先端に固定され、前記線状体が前記本体部に対して先端側に押されることで、前記各帯状体を外方に向けて押し拡げられて前記拡径し、前記線状体が前記本体部に対して基端側に引かれることで、前記縮経し得るように構成されている上記(4)に記載の超音波内視鏡。
これにより、縮径・拡径可能なガイド部を比較的簡単な構成で実現することができる。
(8) 前記各帯状体の先端部または途中には、内側に突出する突出部が設けられている上記(7)に記載の超音波内視鏡。
これにより、ガイド部の拡径状態の外径を突出部の高さに応じて縮径状態の外径よりも大きくすることができる。
(9) 前記各突出部は、略半球状をなしている上記(8)に記載の超音波内視鏡。
これにより、線状体が各突出部に接触して各帯状体を押し拡げる際に、線状体が各突出部に引っ掛かるのを防止することができる。その結果、ガイド部の縮経・拡径の操作性を向上させることができる。
(10) 前記各突出部は、軸線方向にずれて配置されている上記(8)または(9)に記載の超音波内視鏡。
これにより、各突出部の高さを高くすることができる。その結果、ガイド部の拡径状態の外径をより大きくすることができる。
(11) 前記各帯状体の先端は、自由端である上記(7)ないし(10)のいずれかに記載の超音波内視鏡。
これにより、ガイド部の拡径状態における外径が各帯状体の先端部で最も大きくなる。その結果、針管の先端が挿通用チャンネルの内壁面に接触するのをより確実に防止することができる。
(12) 前記線状体の先端部は、丸みを帯びている上記(7)ないし(11)のいずれかに記載の超音波内視鏡。
これにより、線状体が各突出部に接触して各帯状体を押し拡げる際に、線状体が各突出部に引っ掛かるのを防止することができる。その結果、ガイド部の縮経・拡径の操作性を向上させることができる。
(13) 前記ガイド部の少なくとも前記挿通用チャンネルの内壁面に当接する部分は、フッ素系樹脂を主材料として構成されている上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の超音波内視鏡。
これにより、穿刺針組立体(針管)を挿通用チャンネル内で移動させる際に、ガイド部と挿通用チャンネルの内壁面との摺動抵抗を低減することができる。その結果、挿通用チャンネルの内壁面の損傷をより確実に防止することができる。また、穿刺針組立体(針管)を挿通用チャンネル内で移動させる際の操作性を向上させることができる。
(14) 前記挿通用チャンネルの少なくとも内壁面付近は、フッ素系樹脂を主材料として構成されている上記(1)ないし(13)いずれかに記載の超音波内視鏡。
これにより、穿刺針組立体(針管)を挿通用チャンネル内で移動させる際に、ガイド部と挿通用チャンネルの内壁面との摺動抵抗を低減することができる。その結果、挿通用チャンネルの内壁面の損傷をより確実に防止することができる。また、穿刺針組立体(針管)を挿通用チャンネル内で移動させる際の操作性を向上させることができる。
(15) 前記挿通用チャンネルの先端部付近には、前記針管を曲げて、前記針管の先端の向きを変更する穿刺針起上手段が設けられている上記(1)ないし(14)いずれかに記載の超音波内視鏡。
これにより、超音波プローブの位置・姿勢を変えなくても、針管の先端の向きを変更・調整することができる。
本発明によれば、スタイレットの先端部に設けられたガイド部が挿通用チャンネルの内壁面と針管の先端との接触を防止するので、シース内に針管を挿通した構成にしなくても、挿通用チャンネルの内壁面の損傷を防止することができる。また、シース内に針管を挿通した構成にする必要がないので、穿刺針を曲げ易くして、穿刺針の針管の先端の方向の調整範囲を広くすることができる。したがって、超音波プローブの位置を変えることなく、より広い範囲の処置を行ったり、より狭い範囲の細かな処置を行ったりすることが可能な超音波内視鏡が得られる。これにより、手技を簡易化して施術者の負担を軽減するとともに、患者の負担も軽減することができる。
以下、本発明の超音波内視鏡を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の超音波内視鏡の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の超音波内視鏡の第1実施形態を示す全体図、図2は、図1に示す超音波内視鏡が備える湾曲部の先端部を示す平面図、図3は、図2に示す先端部のV−V線断面図、図4は、図2に示す湾曲部の先端部から穿刺針組立体を突出させた状態を示す模式図(縦断面図)、図5は、図1に示す超音波内視鏡に備えられた穿刺針組立体を示す斜視図、図6は、図5に示す穿刺針組立体(縮径状態)の縦断面図、図7は、図5に示す穿刺針組立体のガイド部の拡径状態を示す縦断面図、図8は、図5に示す穿刺針組立体を挿通用チャンネル内で先端側に移動させる際のガイド部と針管の先端との関係を示す図である。なお、以下の説明では、図1中の上側を「基端」、下側を「先端」と言い、図3および図4中の上側を「上」、下側を「下」と言い、図5ないし図8中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
図1に示す超音波内視鏡1は、可撓性(柔軟性)を有する長尺物の挿入部可撓管2と、挿入部可撓管2の基端部に接続され、施術者が把持して超音波内視鏡1全体を操作する操作部6と、操作部6に接続された第1の接続部可撓管7と、第1の接続部可撓管7を介して操作部6に接続された光源差込部(接続部)8と、操作部6に接続された第2の接続部可撓管9と、第2の接続部可撓管9を介して操作部6に接続された超音波コネクタ10を有している。
挿入部可撓管2は、管腔内に挿入して使用される。図1に示すように、挿入部可撓管2は、手元(基端)側から可撓管部20と、可撓管部20の先端部に設けられ、湾曲可能な湾曲部21とを有している。
湾曲部21は、操作部6の側面に設置された操作ノブ61、62の操作によって4方向に湾曲し、その方向を変えることができる。
図3、4に示すように、湾曲部21の先端部には、被検部に向けて超音波を発信するとともに、被検部から反射してきた超音波を受信する超音波プローブ22が取り付けられている。
この超音波プローブ22は、いわゆる電子コンベックス方式の超音波振動子であって、その形状は、側面視で略円弧状をなしている。そして、この超音波プローブ22の超音波走査範囲Uは、前記略円弧状部分の外側に拡がっていて、湾曲部21の軸線に沿う平面内にある。図2中の一点鎖線Aは、前記平面の位置を示している。以下、図2中の一点鎖線Aで示されたこの平面を「平面A」と言う。
超音波プローブ22は、挿入部可撓管2内、操作部6内および第2の接続部可撓管9内に連続して配設された超音波信号ケーブル(図示せず)により、超音波コネクタ10に接続されている。
この超音波コネクタ10は、図示しない超音波診断装置(周辺機器)の接続部に挿入される。
超音波プローブ22から発信され、被検部から反射してきた超音波(反射波)は、超音波プローブ22で受信して電気信号に変換され、超音波信号ケーブルと超音波コネクタ10とを介して、超音波診断装置に伝達される。そして、超音波診断装置内で所定の解析がなされ、図示しないモニタ装置等に、被検部の超音波断層像が表示される。
なお、この超音波プローブ22の周囲には、挿入部可撓管2を管腔内に挿入する前に、患部の部位等に応じて適宜、図3に示すようなバルーン16を装着してもよい。この状態で、挿入部可撓管2を管腔内に挿入するとともに、このバルーン16中に後述するようにして脱気水を供給し、バルーン16を膨張させた状態で観察することにより、特に食道のような脱気水を貯留し難い部位を観察する際に、より鮮明な超音波断層像を得ることができる。
湾曲部21の先端部には、送水口(図示せず)および排水口(図示せず)が設けられている。
この送水口および排水口には、それぞれ、挿入部可撓管2内、操作部6内、第1の接続部可撓管7内および光源差込部8内に連続して形成された送水チャンネル(図示せず)および排水チャンネル(図示せず)の各先端側の端部が開放している。また、この送水チャンネルおよび排水チャンネルの各基端側の端部は、光源差込部8に設けられた給排水口83において開放している。この給排水口83は、送水管および排水管を備える管84を介して脱気水を供給・吸引するタンク17に接続されている。
超音波プローブ22にバルーン16が装着された状態で、タンク17から脱気水を供給すると、タンク17から供給される脱気水は、送水管および送水チャンネルを通過して、送水口からバルーン16内に供給される。これにより、バルーン16の内面と超音波プローブ22の隙間に脱気水が貯留され、バルーン16が膨張することとなる。一方、バルーン16から脱気水を排出する場合、バルーン16内の脱気水は、排水チャンネルおよび排水管を介してタンク17側に吸引され、これにより、バルーン16が収縮する。
また、湾曲部21の先端部には、先端側に向かって傾斜した傾斜面211を有している。
図2に示すように、この傾斜面211には、超音波走査範囲Uの方向を光学観察するための光学観察窓(光学部品)23と、その観察範囲を照明するための照明窓(光学部品)24が並設されている。
光学観察窓23の湾曲部21の先端部内側には、観察部位における被写体像を撮像する図示しない撮像素子(CCD)が設けられている。
この撮像素子は、挿入部可撓管2内、操作部6内および第1の接続部可撓管7内に連続して配設された画像信号ケーブル(図示せず)により、光源差込部8に設けられた画像信号用コネクタ82に接続されている。
また、照明窓24の湾曲部21の先端部内側には、挿入部可撓管2内、操作部6内、第1の接続部可撓管7内および光源差込部8内に連続して配設されたライトガイドの先端が配設されている。このライトガイドは、例えば、石英ガラス、多成分ガラス、樹脂材料等により構成される光ファイバーが複数本束ねられて構成されている。
光源差込部8の先端部には、ライトガイドに接続された光源用コネクタ81が画像信号用コネクタ82と併設され、光源用コネクタ81および画像信号用コネクタ82を、図示しない光源プロセッサ装置(周辺機器)の接続部に挿入することにより、光源差込部8が光源プロセッサ装置に接続される。この光源プロセッサ装置には、ケーブルを介してモニタ装置(図示せず)が接続されている。
光源プロセッサ装置から発せられた光は、光源用コネクタ81およびライトガイドを通り、湾曲部21(挿入部可撓管2)の先端部より観察部位に照射され、照明する。
前記照明光により照明された観察部位からの反射光(被写体像)は、撮像素子で撮像される。撮像素子では、撮像された被写体像に応じた画像信号が出力される。この画像信号は、画像信号ケーブルを介して光源差込部8に伝達される。
そして、光源差込部8内および光源プロセッサ装置内で所定の処理(例えば、信号処理、画像処理等)がなされ、その後、モニタ装置に出力される。モニタ装置では、撮像素子で撮像された光学内視鏡画像(電子画像)、すなわち動画の内視鏡モニタ画像が表示される。
このような光源プロセッサ装置、モニタ装置および前述の超音波診断装置等の周辺機器の諸動作(例えば、電子画像の動画と静止画との切り替え、電子画像のファイリングシステムや撮影装置の作動および/または停止、電子画像の記録装置の作動および/または停止等)は、操作部6の周面に設けられた各制御ボタンを押圧操作することにより遠隔操作することができる。
また、超音波内視鏡1は、超音波プローブ22と撮像素子等の光学部品とを備えているので、管腔内に挿入部可撓管2を挿入した状態で、超音波断層像と電子画像とを切り替えて表示させることができる。これにより、電子画像により管腔内の表面の状態を視認するとともに、超音波断層像により管腔の断面を観察することができる。すなわち、これらの画像を切り替えて表示させることにより、施術者が、管腔内における患部の位置を容易に認識し得る。
また、傾斜面211には、凹部212が形成されており、この凹部212内に、穿刺針突出口25が設けられている。
穿刺針突出口25には、挿入部可撓管2内に連続して形成された挿通用チャンネル27の先端部が開放している。すなわち、穿刺針突出口25は、挿通用チャンネル27の先端側開口部となっている。
また、挿通用チャンネル27の基端側開口部は、挿入部可撓管2の基端部に設けられた処置具挿通用孔29連通している。すなわち、この超音波内視鏡1では、穿刺針組立体3が、穿刺針挿通用孔29から挿入され、挿通用チャンネル27に挿通される。そして、挿通用チャンネル27に挿通された穿刺針組立体3は、その先端部が、穿刺針突出口25から平面Aに沿って超音波走査範囲Uに突出される。なお、挿通用チャンネル27に挿通される穿刺針組立体3については、後に詳述する。
挿通用チャンネル27の断面形状は、例えば、長方形、正方形、菱形等の四角形、三角形、六角形、八角形、円形、楕円形等のいかなるものであってもよいが、穿刺針組立体3の断面形状と相似形であって、穿刺針組立体3の断面積よりもわずかに広い断面積であるのが好ましい。これにより、穿刺針組立体3を挿通用チャンネル27に容易に挿通させるとともに、目的とする位置に向けて穿刺針組立体3を容易に操作することができる。
なお、挿通用チャンネル27の断面積は、その軸(長手方向)に沿って、ほぼ一定であっても、変化していてもよい。
また、挿通用チャンネル27の少なくとも内壁面271付近は、フッ素系樹脂を主材料として構成されているのが好ましい。これにより、穿刺針組立体3(針管31)を挿通用チャンネル27内で移動させる際に、ガイド部322と挿通用チャンネル27の内壁面271との摺動抵抗を低減することができる。その結果、後述するガイド部322との相乗効果により、挿通用チャンネル27の内壁面271の損傷をより確実に防止することができる。また、穿刺針組立体3(針管31)を挿通用チャンネル27内で移動させる際の操作性を向上させることができる。
また、図2に示す穿刺針突出口25は、その軸が図2の平面A内に位置するよう配設されている。これにより、穿刺針突出口25から突出した穿刺針組立体3を、超音波走査範囲Uに含めることができ、これらの穿刺針組立体3(特に後述する針管31の先端311)を超音波断層像上に確実に表示させることができる。これにより、施術者は、超音波断層像上で、穿刺針組立体3の動作の様子を確実に視認することができる。その結果、被検部に対して確実な処置を行うことができる。
また、凹部212内の穿刺針突出口25の近傍、すなわち挿通用チャンネル27の先端部付近には、穿刺針起上片(穿刺針起上手段)13が設けられている。
この穿刺針起上片13は、後述する穿刺針組立体3の針管31を曲げて、針管31の先端の向きを変更するものである。これにより、超音波プローブ22の位置・姿勢を変えなくても、針管31の先端の向きを変更・調整することができる。
この穿刺針起上片13は、凹部212内に取り付けられた支軸14によって、湾曲部21に回転可能に支持されている。すなわち、穿刺針起上片13は、支軸14を中心に、図2の平面Aに沿って回転する。そして、穿刺針起上片13には、支軸14より先端側の部分に、湾曲部21の軸に進退する操作ワイヤ15が連結されている。この操作ワイヤ15を操作することによって、支軸14を中心に回転する。操作ワイヤ15の操作は、操作部6の周面に設けられ、操作ワイヤ15を牽引する操作レバー(図示せず)を操作することにより、遠隔操作することができる。
このような穿刺針起上片13は、図4に示すように、穿刺針突出口25から穿刺針組立体3を突出させたときに、その端面が穿刺針組立体3と当接するように設けられている。穿刺針起上片13の端面を穿刺針組立体3に当接させた状態で、穿刺針起上片13を回転させることにより、穿刺針組立体3の突出方向が変更され、それに伴って穿刺針組立体3の先端部の向き(位置)を変更することができる。
図4に、この穿刺針起上片13の回動によって、穿刺針組立体3が起上操作される様子を示す。なお、図4中、点線で示す穿刺針組立体3は、穿刺針起上片13によって起上操作される前の状態であり、実線で示す穿刺針組立体3は、穿刺針起上片13によって起上操作された後の状態である。また、ここでは、起上操作される前の穿刺針組立体3の先端部と、起上操作された後の穿刺針組立体3の先端部との距離を「可動範囲L」と言う。
図4に示すように、穿刺針組立体3を穿刺針突出口25から突出させた状態(穿刺針組立体3は点線の状態)で、図2に示す操作ワイヤ15を退行方向(基端側に引く方向)に操作すると、穿刺針起上片13は、図4中右回りに回動する。これにより、穿刺針組立体3の先端部が、平面Aに沿って起上(移動)する(穿刺針組立体3は実線の状態)。
一方、操作ワイヤ15を進行方向(先端側に押す(送る)方向)に操作すると、穿刺針起上片13は、図4中左回りに回動する。これにより、穿刺針組立体3の先端部が、平面Aに沿って下降する。このように穿刺針起上片13を回動操作することによって、穿刺針組立体3の突出方向の角度を、平面Aに沿って任意に変化させることができる。
なお、穿刺針起上片13は、突出させた穿刺針組立体3に常時当接するものであってもよく、後述する操作ワイヤ15による操作によって穿刺針組立体3に当接したり離間したりするものであってもよい。
ここで、図5ないし図8を参照しつつ、穿刺針組立体3について説明する。
穿刺針組立体3は、図5に示すように、針管31と、この針管31内に挿通されるスタイレット32と、スタイレット32内に挿通される線状体(ワイヤー)33とを有している。
針管31は、管腔内の組織を穿刺するものである。このような針管31は、その先端に鋭利な先端311が形成されている。この先端311の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、針管31の軸線に対し所定角度傾斜した刃面を有する形状をなしている。
針管31は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金のような金属材料で構成されている。
このような針管31内には、その軸線方向に進退可能にスタイレット32が挿通されている。
スタイレット32は、管状をなす本体部321と、この本体部321の先端部に接続されたガイド部322とを有している。このスタイレット32は、線状体33が本体部321に対して軸線方向に進退操作されることで、ガイド部322が縮径・拡径するように構成されている。これにより、比較的簡単な構成で、外部(穿刺針挿通用孔29側)からガイド部322を縮径・拡径させることができる。
このようなスタイレット32は、例えば針管31を管腔内の組織に穿刺する際に、先端311が目的部位に到達するまで、ガイド部322を針管31の先端部内に収納して用いる(図5および図6参照)。このとき、ガイド部322は、針管31の先端部の開口を塞ぐように位置し、意図しない組織が針管31内に進入するのを防止する。また、このとき、ガイド部322を後述するように縮径状態とすることで、ガイド部322を針管31の先端部内に収納することを可能としている。なお、以下、このときのガイド部322の状態(針管31内に収納された状態)を第1の状態と言う。
また、スタイレット32は、針管31の先端311を挿通用チャンネル27内で先端側に向けて移動する際に、ガイド部322を先端311から突出させて用いる(図7および図8参照)。このとき、ガイド部322は、針管31の先端311に先行して移動し、先端311が挿通用チャンネル27の内壁面271に接触するのを防止する。また、このとき、ガイド部322を後述するように拡径状態とすることで、先端311が挿通用チャンネル27の内壁面271に接触するのをより確実に防止する。なお、以下、このときのガイド部322の状態(針管31の先端311から突出した状態)を第2の状態と言う。
以下、スタイレット32の各部を順次詳細に説明する。
本体部321内には、線状体33がその軸線方向に進退可能に挿通されている。なお、本体部321の横断面形状は、特に限定されず、例えば、長方形、正方形、菱形等の四角形、三角形、六角形、八角形、円形、楕円形等のいかなるものであってもよい。
このような本体部321の先端部には、ガイド部322が接続されている。すなわち、ガイド部322は、スタイレット32の先端部に設けられている。
ガイド部322は、複数(本実施形態では4つ)の帯状体322aを有している。このガイド部322は、第1の状態では針管31の内径よりも小さく縮径し、第2の状態では針管31の外径よりも大きく拡径するように変形可能に構成されている。これにより、針管31の先端311が挿通用チャンネル27の内壁面271に接触するのをより確実に防止することができる。より具体的には、線状体33が本体部321に対して基端側に引かれることで、各帯状体322aを外方に凸となるよう湾曲させて拡径し、線状体33が本体部321に対し先端側に押されることで、縮経するように構成されている。これにより、ガイド部322の縮経・拡径の操作性を優れたものとしつつ、縮径・拡径可能なガイド部322を比較的簡単な構成で実現することができる。
この複数の帯状体322aは、本体部321の軸線方向に延び、周方向に並設されている。そして、各帯状体322aの基端部は本体部321の先端に固定され、各帯状体322aの先端部は固定部323を介して線状体33の先端部に接続されている。
また、各帯状体322aは、径方向に湾曲変形し得るように構成されている。また、各帯状体322aの基端部と本体部321の先端部との境界部付近に薄肉部324が形成されている。本実施形態では、各帯状体322aの基端部と本体部321の先端部との境界部付近の内周面に切り欠きを設けることにより薄肉部324が形成されている。このような薄肉部324を各帯状体322aと本体部321との境界部付近に設けることで、各帯状体322aが本体部321との境界部付近で折れ曲がりやすくなる。その結果、ガイド部322の拡径状態における外径を大きくすることができる。
このようなガイド部322は、線状体33が本体部321に対して軸線方向に進退操作されることで、各帯状体322aの湾曲状態を変化させて、縮経・拡径する。このようにガイド部322を構成することにより、比較的簡単な構成で縮径・拡径可能なガイド部322を実現することができる。
線状体33としては、特に限定されないが、本実施形態では、ワイヤが用いられている。
このように構成されたスタイレット32では、通常、図6に示すように、各帯状体322aが線状体33の軸線と略平行に延びていて縮径状態となっているが、図7に示すように、線状体33を基端側に引くことで、各帯状体322aを外方を凸とするように湾曲させてガイド部322を拡径状態とすることができる。また、ガイド部322が拡径状態となった後でも、線状体33を先端側へ押すことで、各帯状体322aを線状体33の軸線と略平行に延びるようにしてガイド部322を再度縮径状態とすることができる。
このようなスタイレット32の構成材料(本体部321、各帯状体322a、固定部323の構成材料)としては、特に限定されず、樹脂材料、金属材料等を用いることができるが、樹脂材料が好適に用いられる。
特に、ガイド部322の少なくとも挿通用チャンネル27の内壁面271に当接する部分は、PTFE等のフッ素系樹脂を主材料として構成されているのが好ましい。これにより、穿刺針組立体3(針管31)を挿通用チャンネル27内で移動させる際に、ガイド部322と挿通用チャンネル27の内壁面271との摺動抵抗を低減することができる。その結果、挿通用チャンネル27の内壁面271の損傷をより確実に防止することができる。また、穿刺針組立体3(針管31)を挿通用チャンネル27内で移動させる際の操作性を向上させることができる。
このように構成された穿刺針組立体3のガイド部322は、図6に示すように、針管31内に収納される第1の状態と、針管31の先端311が挿通用チャンネル27内を先端方向に移動する際に、図7に示すように、針管31の先端311から突出して挿通用チャンネル27の内壁面271に当接し摺動する第2の状態とをとり得る。このようなガイド部322は、第2の状態にて、針管31の先端311が挿通用チャンネル27の内壁面271に接触するのを防止することができる。例えば、針管31の先端311が挿通用チャンネル27内を先端方向に移動する際に、図8(a)、(b)に示すように挿通用チャンネル27が湾曲している場合であっても、ガイド部322は、針管31の先端311から突出し拡径状態となることで、針管31の先端311が挿通用チャンネル27の内壁面271に接触するのを防止する。
以上説明したような穿刺針組立体3によれば、スタイレット32の先端部に前述したようなガイド部322が設けられているので、シース内に針管31を挿通した構成にしなくても、挿通用チャンネル27の内壁面の損傷を防止することができる。また、針管31の外周を覆うシースが不要となり、穿刺針組立体3全体の剛性を低くすることができる。そのため、穿刺針起上片13によって穿刺針組立体3を容易に曲げることができ、穿刺針組立体3の針管31の先端の方向の調整範囲を広くすることができる。その結果、超音波内視鏡1は、超音波プローブ22の位置を変えることなく、より広い範囲の処置を行ったり、より狭い範囲の細かな処置を行ったりすることできる。これにより、手技を簡易化して施術者の負担を軽減するとともに、患者の負担も軽減することができる。
次に、超音波内視鏡1の使用方法(作用)について、図4を参照しながら説明する。ここでは、超音波内視鏡1によって、管腔の粘膜100内に存在する患部であって、挿入部可撓管2に沿って細長い形状をなす患部101に対して処置を行う場合を例にして説明する。
まず、超音波プローブ22に、ゴム製バルーン16を被せる。そして、バルーン16の口元を、Oリングにより超音波プローブ22の基端部に固定する。
次に、光源プロセッサ装置に接続されたモニタ装置の画像を確認しつつ、挿入部可撓管2を管腔内に挿入し、超音波プローブ22を粘膜100の表面に接近させる。
次いで、必要に応じて、バルーン16内に脱気水を供給する操作を行う。これにより、湾曲部21の送水口から、バルーン16の内面と超音波プローブ22の隙間に脱気水が供給され、バルーン16が膨張する。この状態で、バルーン16の外面(または、超音波プローブ22の外面)を粘膜100の表面に接触させ、超音波プローブ22から超音波を発受信させ、超音波診断装置の画面に超音波断層像を表示させる。
一方、前述したようにガイド部322を針管31の先端から突出させた状態(図8参照)で挿通用チャンネル27に穿刺針組立体3を挿通し、超音波診断装置の超音波断層像を確認しつつ、穿刺針突出口から突出させる。
そして、操作ワイヤ15を牽引する操作レバー(図示せず)を操作することによって、穿刺針起上片13を回転操作し、突出させた穿刺針組立体3を起上操作(突出方向を調整)し、穿刺針組立体3の針管31の先端311を所望の位置へもたらす。このとき、前述したように、穿刺針組立体3が曲がり易く構成されているので、穿刺針組立体3をより広い可動範囲Lで起上操作することができる。したがって、図4に示すような比較的細長い患部101に対して処置を行う場合でも、超音波プローブを一箇所に当接させた状態で、患部のより広い範囲に対して処置を行うことができる。これにより、手技を簡易化して施術者の負担を軽減するとともに、患者の負担も軽減することができる。
その後、穿刺針組立体3を用いて患部101に穿刺し処置を行う。その際、針管31の先端が目的部位に到達するまでの間、針管31のスタイレット32のガイド部322を針管31内に収納する。また、針管31の先端が目的部位に到達した後、必要に応じて、スタイレット32を基端側へ移動させて針管31内から抜き取る。
<第2実施形態>
次に、本発明の超音波内視鏡の第2実施形態について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態にかかる超音波内視鏡に備えられた穿刺針組立体を示す斜視図、図10は、図9に示す穿刺針組立体(縮径状態)の縦断面図、図11は、図9に示す穿刺針組立体のガイド部の拡径状態を示す縦断面図、図12は、図9に示す穿刺針組立体を挿通用チャンネル内で先端側に移動させる際のガイド部と針管の先端との関係を示す図である。以下、図9ないし図12中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
以下、第2実施形態の超音波内視鏡について説明するが、前述した第1実施形態の超音波内視鏡1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態の超音波内視鏡は、穿刺針組立体のスタイレットおよび線状体の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態の超音波内視鏡1と同様である。
本実施形態の超音波内視鏡は、図9に示すように、スタイレット32Aおよび線状体33Aを有する穿刺針組立体3Aを備えている。
スタイレット32Aは、本体部321の先端部に接続されたガイド部322Aを備えている。このガイド部322Aは、各帯状体322aの基端部が本体部321の先端に固定され、各帯状体322aの先端は、自由端となっている。このようなガイド部322Aは、線状体33Aが本体部321に対して先端側に押されることで、各帯状体322aが外方に向けて押し拡げられて拡径し、線状体33Aが本体部321に対して基端側に引かれることで、縮経する。これにより、比較的簡単な構成で縮径・拡径可能なガイド部322Aを実現することができる。特に、各帯状体322aの先端が自由端となっているので、ガイド部322Aの拡径状態における外径が各帯状体322aの先端部で最も大きくなる。そのため、ガイド部322Aの拡径状態における外径が大きくでき、針管31の先端311が挿通用チャンネル27の内壁面に接触するのをより確実に防止することができる。
また、各帯状体322aの先端部には、内側に突出する突出部325が設けられている。これにより、ガイド部322Aの拡径状態の外径を突出部325の高さに応じて縮径状態の外径よりも大きくすることができる。
各突出部325は、略半球状をなしている。これにより、線状体33Aが各突出部325に接触して各帯状体322aを押し拡げる際に、線状体33Aが各突出部325に引っ掛かるのを防止することができる。その結果、ガイド部322Aの縮経・拡径の操作性を向上させることができる。
なお、各突出部325の形状は、前述したものに限定されないが、線状体33Aの先端部331Aとの接触・摺動を円滑にするために、傾斜面や湾曲面を有するのが好ましい。
線状体33Aの先端部331Aは、丸みを帯びている。これにより、線状体33Aが各突出部325に接触して各帯状体322aを押し拡げる際に、線状体33Aが各突出部325に引っ掛かるのを防止することができる。その結果、ガイド部322Aの縮経・拡径の操作性を向上させることができる。
このように構成された穿刺針組立体3Aのガイド部322Aは、図10に示すように、針管31内に収納される第1の状態と、針管31の先端311が挿通用チャンネル27内を先端方向に移動する際に、図11に示すように、針管31の先端311から突出して挿通用チャンネル27の内壁面271に当接し摺動する第2の状態とをとり得る。このようなガイド部322Aは、第2の状態にて、針管31の先端311が挿通用チャンネル27の内壁面271に接触するのを防止することができる。例えば、図12(a)、(b)に示すように挿通用チャンネル27が湾曲している場合であっても、ガイド部322Aは、針管31の先端311から突出し拡径状態となることで、針管31の先端311が挿通用チャンネル27の内壁面271に接触するのを防止する。
以上説明したような第2実施形態にかかる超音波内視鏡によれば、前述した第1実施形態の超音波内視鏡1と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の超音波内視鏡の第3実施形態について説明する。
図13は、本発明の第3実施形態にかかる超音波内視鏡に備えられた穿刺針組立体(縮径状態)の縦断面図、図14は、図13に示す穿刺針組立体のガイド部の拡径状態を示す縦断面図である。以下、図13および図14中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
以下、第3実施形態の超音波内視鏡について説明するが、前述した第1実施形態および第2実施形態の超音波内視鏡との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態の超音波内視鏡は、ガイド部の各突出部の配置が異なる以外は、前述した第2実施形態の超音波内視鏡1と同様である。
本実施形態の超音波内視鏡は、図13に示すように、スタイレット32Bおよび線状体33Aを有する穿刺針組立体3Bを備えている。
スタイレット32Bは、本体部321の先端部に接続されたガイド部322Bを備えている。このガイド部322Bは、前述した第2実施形態の穿刺針組立体3Aと同様の操作により、縮径・拡径する。
ガイド部322Bでは、各帯状体322aの途中に、内側に突出する突出部326が設けられている。これにより、図14に示すように、ガイド部322Bの拡径状態の外径をより大きくすることができる。
また、複数の突出部326は、軸線方向にずれて配置されている。これにより、各突出部326の高さを本体部321の内径とほぼ同じ大きさにまで高くすることができる。その結果、ガイド部322Bの拡径状態の外径をより大きくすることができる。
以上説明したような第3実施形態にかかる超音波内視鏡によれば、前述した第1実施形態の超音波内視鏡1と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明の超音波内視鏡を図示の各実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、同様の機能を発揮する任意の構成のものと置換することができる。
例えば、本発明の超音波内視鏡では、各前記実施形態の任意の2以上の構成を適宜選択し得るように構成されていてもよい。
また、本実施形態の超音波内視鏡は、管腔内を電子画像として観察するように構成されているが、光学画像として観察するように構成されていてもよい。
本発明の超音波内視鏡の第1実施形態を示す全体図である。 図1に示す超音波内視鏡が備える湾曲部の先端部を示す平面図である。 図2に示す先端部のV−V線断面図である。 図2に示す湾曲部の先端部から穿刺針組立体を突出させた状態を示す模式図(縦断面図)である。 図1に示す超音波内視鏡に備えられた穿刺針組立体を示す斜視図である。 図5に示す穿刺針組立体(縮径状態)の縦断面図である。 図5に示す穿刺針組立体のガイド部の拡径状態を示す縦断面図である。 図5に示す穿刺針組立体を挿通用チャンネル内で先端側に移動させる際のガイド部と針管の先端との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる超音波内視鏡に備えられた穿刺針組立体を示す斜視図である。 図9に示す穿刺針組立体(縮径状態)の縦断面図である。 図9に示す穿刺針組立体のガイド部の拡径状態を示す縦断面図である。 図9に示す穿刺針組立体を挿通用チャンネル内で先端側に移動させる際のガイド部と針管の先端との関係を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる超音波内視鏡に備えられた穿刺針組立体(縮径状態)の縦断面図である。 図13に示す穿刺針組立体のガイド部の拡径状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 超音波内視鏡
2 挿入部可撓管
3、3A、3B 穿刺針組立体
31 針管
311 先端
32、32A、32B スタイレット
321 本体部
322、322A、322B ガイド部
322a 帯状体
323 固定部
324 薄肉部
325、326 突出部
33、33A 線状体
331A 先端部
20 可撓管部
21 湾曲部
211 傾斜面
212 凹部
22 超音波プローブ
23 光学観察窓
24 照明窓
25 穿刺針突出口
27 挿通用チャンネル
271 内壁面
29 穿刺針挿通用孔
6 操作部
61、62 操作ノブ
7 第1の接続部可撓管
8 光源差込部
81 光源用コネクタ
82 画像信号用コネクタ
83 給排水口
84 管
9 第2の接続部可撓管
10 超音波コネクタ
13 穿刺針起上片(穿刺針起上手段)
14 支軸
15 操作ワイヤ
16 バルーン
17 タンク
100 粘膜
101 患部

Claims (15)

  1. 管腔内に挿入される挿入部可撓管と、
    該挿入部可撓管の先端部に設けられ、超音波を発受信する超音波プローブと、
    前記挿入部可撓管に沿ってその内部に設けられた挿通用チャンネルと、
    前記挿通用チャンネル内に挿通され、前記管腔内の組織を穿刺する針管と、該針管内に進退可能に挿通されるスタイレットとを備える穿刺針組立体とを有する超音波内視鏡であって、
    前記穿刺針組立体の前記スタイレットの先端部には、前記針管内に収納される第1の状態と、前記針管の先端が前記挿通用チャンネル内を先端方向に移動する際に、前記針管の先端から突出して前記挿通用チャンネルの内壁面に当接し摺動する第2の状態とをとり得るガイド部が設けられ、該ガイド部は、前記第2の状態にて、前記針管の先端が前記挿通用チャンネルの内壁面に接触するのを防止するように構成されていることを特徴とする超音波内視鏡。
  2. 前記ガイド部は、前記第1の状態では前記針管の内径よりも小さく縮径し、前記第2の状態では前記針管の外径よりも大きく拡径するように変形可能に構成されている請求項1に記載の超音波内視鏡。
  3. 前記スタイレットは、管状をなす本体部を備え、該本体部内には、線状体が挿通されており、前記ガイド部は、前記本体部の先端部に接続され、前記線状体が前記本体部に対して軸線方向に進退操作されることで、前記縮径・前記拡径するように構成されている請求項2に記載の超音波内視鏡。
  4. 前記ガイド部は、前記本体部の軸線方向に延び、周方向に並設された複数の帯状体を備え、前記線状体が前記本体部に対して軸線方向に進退操作されることで、前記各帯状体の湾曲状態を変化させて、前記縮経・前記拡径するように構成されている請求項3に記載の超音波内視鏡。
  5. 前記各帯状体の基端部は、前記本体部の先端部に固定され、前記各帯状体の先端部は、前記線状体の先端部に接続され、前記線状体が前記本体部に対して基端側に引かれることで、前記各帯状体を外方を凸とするよう湾曲させて前記拡径し、前記線状体が前記本体部に対し先端側に押されることで、前記縮経するように構成されている請求項4に記載の超音波内視鏡。
  6. 前記各線状体と前記本体部との境界部付近には、薄肉部が形成されている請求項5に記載の超音波内視鏡。
  7. 前記各帯状体の基端部は、前記本体部の先端に固定され、前記線状体が前記本体部に対して先端側に押されることで、前記各帯状体を外方に向けて押し拡げられて前記拡径し、前記線状体が前記本体部に対して基端側に引かれることで、前記縮経し得るように構成されている請求項4に記載の超音波内視鏡。
  8. 前記各帯状体の先端部または途中には、内側に突出する突出部が設けられている請求項7に記載の超音波内視鏡。
  9. 前記各突出部は、略半球状をなしている請求項8に記載の超音波内視鏡。
  10. 前記各突出部は、軸線方向にずれて配置されている請求項8または9に記載の超音波内視鏡。
  11. 前記各帯状体の先端は、自由端である請求項7ないし10のいずれかに記載の超音波内視鏡。
  12. 前記線状体の先端部は、丸みを帯びている請求項7ないし11のいずれかに記載の超音波内視鏡。
  13. 前記ガイド部の少なくとも前記挿通用チャンネルの内壁面に当接する部分は、フッ素系樹脂を主材料として構成されている請求項1ないし12のいずれかに記載の超音波内視鏡。
  14. 前記挿通用チャンネルの少なくとも内壁面付近は、フッ素系樹脂を主材料として構成されている請求項1ないし13いずれかに記載の超音波内視鏡。
  15. 前記挿通用チャンネルの先端部付近には、前記針管を曲げて、前記針管の先端の向きを変更する穿刺針起上手段が設けられている請求項1ないし14いずれかに記載の超音波内視鏡。
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