JPH10149168A - 表面実装型電磁発音体 - Google Patents

表面実装型電磁発音体

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JPH10149168A
JPH10149168A JP32361296A JP32361296A JPH10149168A JP H10149168 A JPH10149168 A JP H10149168A JP 32361296 A JP32361296 A JP 32361296A JP 32361296 A JP32361296 A JP 32361296A JP H10149168 A JPH10149168 A JP H10149168A
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magnet
case
coil
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JP32361296A
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Takashi Kobayashi
小林  孝
Masami Miyashita
正實 宮下
Masato Asahina
正人 朝比奈
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Citizen Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型構造を保ちながら、磁石やコイルの径を
制限することなく、更に振動板の吸引バランスを良くす
ることを課題とする。 【解決手段】 コイル端末14a、14bと端子8、1
0は、磁石16の凹欠部16a内で接続されている。こ
の接続部分は、磁石16やコイル14の径に影響を与え
ることがない。また、磁石16の形状もリング状にする
ことができる。この結果、異常振動の発生をなくすこと
ができる。また、外形が大型化することもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁石で振動板を振動
させることにより音を発生させる電磁発音体に関するも
のであり、特に、表面に導電パターンが形成された基板
に直接実装される表面実装型の電磁発音体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の小型電子部品の表面実装化に伴
い、電磁発音体も表面実装型のものが案出され、商品化
されている。
【0003】この種の従来の表面実装型電磁発音体とし
ては、本願出願人による特許出願に係る特開平8−22
3693号公報に開示されているものがあった。この表
面実装型電磁発音体は、コイルの端末と表面実装用の端
子との接続部分を磁石の内側又は磁石に設けた切欠部内
に配置することにより、外形を小型化したものであっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記表面実装型電磁発
音体は、そのコイル端末と表面実装用の端子との接続部
分が磁石内に配置されていたので、外形を極めて小型に
することができ、従来にない小型かつ薄型の表面実装型
電磁発音体の製品化を可能にしたものであった。
【0005】しかし、磁石の内側に接続部分を配置する
と磁石やコイルの径が制限され、また、磁石に切欠部を
設けると磁石により吸引されている振動板の吸引バラン
スが悪くなって異常振動し、音質が低下することがある
という課題があった。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みなされたもの
で、その目的は、外形を小型化することができる構造を
保ちながら、磁石やコイルの径を制限することなく、更
に振動板の吸引バランスを良くすることができる表面実
装型電磁発音体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の表面実装型電磁
発音体は、ケースと、該ケース内に収納されるヨーク
と、該ヨークに取り付けられるコイルと、該コイルの周
囲に配置され且つリング状をなすと共に下面、内周面及
び外周面の方向が開口する凹欠部を有する磁石と、該磁
石又は支持枠により支持される振動板と、前記ケースに
一体的に固定され、前記ケースの外部に引き出された接
合部と前記磁石の凹欠部内に引き出され前記コイルの端
末が前記凹欠部の内周面側の開口部から取り付けられて
いる取付部とを有する表面実装用の端子と、からなるも
のである。
【0008】また、本発明の表面実装型電磁発音体は、
ケースと、該ケース内に収納されるヨークと、該ヨーク
に取り付けられるコイルと、該コイルの周囲に配置され
且つリング状をなすと共に下面及び内周面の方向が開口
する凹部を有する磁石と、該磁石又は支持枠により支持
される振動板と、前記ケースに一体的に固定され、前記
ケースの外部に引き出された接合部と前記磁石の凹部内
に引き出され前記コイルの端末が前記凹部の内周面側の
開口部から取り付けられている取付部とを有する表面実
装用の端子と、からなるものでもある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の表面実装型電磁発音体に
おけるコイル端末と表面実装用の端子は、磁石の凹欠部
又は凹部内で接続されている。従って、この接続部分が
磁石やコイルの径に影響を与えることがなく、また、磁
石の形状もリング状にすることができるので、異常振動
の発生もなくすことができる。特に、磁石に凹欠部又は
凹部を設けてここにコイル端末と表面実装用の端子の接
続部分を配置するという改良を加えても、外形が大型化
することはないものである。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る表面実装型電
磁発音体の構造を示す断面図、図2は図1に示す表面実
装型電磁発音体の斜視図である。図中、2はプラスチッ
ク製のケースである。本実施例におけるケース2は、平
面形状が矩形をなす箱状の外形を有し、上ケース4と下
ケース6とから構成されている。
【0011】8、10は表面実装用の端子であり、下ケ
ース6の底部にそれぞれインサート成形されている。こ
の端子8、10は、それぞれその一方の端部が下ケース
6の外部に引き出され接合部8a、10aを形成してお
り、他方の端部が下ケース6の底部の上面上に突出する
ように引き出されて取付部8b、10bを形成してい
る。また、端子8、10が設けられていない下ケース6
の底部の底面角部には、ダミー端子7、9がそれぞれイ
ンサート成形されている。
【0012】12はヨークであり、取付部8b、10b
を逃げるように一部に切欠部12bが設けられた円板状
の磁気回路板12aとその中心より立ち上がるセンター
ポール部12cとから構成されている。
【0013】14はヨーク12のセンターポール部12
cの外周に取り付けられるリング状のコイルである。こ
のコイル14からは2本のコイル端末14a、14bが
引き出されている。
【0014】16はリング状の磁石であり、ヨーク12
の磁気回路板12a上に設置されている。本実施例にお
ける磁石16には、その下面、内周面及び外周面の方向
が開口する凹欠部16aが設けられている。
【0015】18は支持枠であり、磁石16の外側に配
置されている。
【0016】20は中央にオモリ20aが取り付けられ
た振動板であり、支持枠18の上にその外周が載置され
ている。
【0017】本実施例における表面実装型電磁発音体
は、上記各構成部品を下ケース6の上に順に組み付ける
ことにより組み立てられている。即ち、はじめに、端子
8、10及びダミー端子7、9がインサート成形された
下ケース6内にヨーク12を嵌め込んで固定する。この
ときに、ヨーク12の切欠部12bが端子8、10の取
付部8b、10bの所に位置するように位置決めされ
る。次に、コイル14がヨーク12のセンターポール部
12cに取り付けられる。このときに、コイル端末14
a、14bが端子8、10の取付部8b、10bの方向
に導かれるか又は絡まされたカラゲ状態にされる。次
に、このコイル端末14a、14bを取付部8b、10
bに半田付し、その後磁石16をヨーク12の磁気回路
板12aの上に取り付ける。このときに、磁石16の凹
欠部16a内にコイル端末14a、14bと取付部8
b、10bを接続した接続部分が収められるように磁石
16を位置付ける。そして、支持枠18の上に振動板2
0を載置してヨーク12のセンターポール部12cや磁
石16に対面させ、その上から上ケース4を被せて固着
する。
【0018】上記のように組み立てられた表面実装型電
磁発音体においては、コイル端末14a、14bと取付
部8b、10bを接続した接続部分が磁石16の凹欠部
16a内に収納されており、磁石16及びコイル14の
径や外形形状を変更することなく磁石16の外径と内径
の間の幅内に接続部分を配置することができる。また、
本実施例における凹欠部16aは、磁石16の下面、内
周面及び外周面側が開口するものであるため、リング状
の磁石を形成した後、切削加工を施すことにより形成す
ることができるものであり、また、磁石成形時に形成す
ることもできるものである。
【0019】図3は本発明の一部変更例に係る表面実装
型電磁発音体を示す断面図、図4は図3に示す磁石の斜
視図である。この一部変更例においては、磁石16にそ
の下面と内周面の方向が開口する凹部16bを設けてお
り、更に支持枠を設けずに磁石16の上面に設けたリン
グ状の段部16cで振動板20を支持している。
【0020】この一部変更例において、コイル端末14
a、14bと端子8、10の取付部8b、10bとの接
続部分は、磁石16の凹部16b内に収められている。
この凹部16bは、コイル端末14a、14bと端子
8、10の取付部8b、10bとの接続部分を収納する
と共にコイル端末14a、14bの引出しに最小限必要
な下面及び内周面側が開口するものであるため、凹部1
6bを設けることによる磁石16の磁力や強度の変化を
最小限に留めることができるものであり、良好な音質を
得ることを可能にしている。
【0021】また、支持枠を使用していないため、組立
工数や部品点数を削減することが可能である。
【0022】尚、上記実施例においては、磁石16の凹
欠部16a及び凹部16bを切削により形成したり、あ
るいは磁石16の成形時に形成しており、磁石16の材
質も凹欠部16aと凹部16bの形成方法に応じて、鉄
・クローム・コバルト磁石等の切削加工が可能な材質に
したり、粉末成形加工が容易なフェライト磁石や射出成
形が可能なプラスチック磁石等を適宜選択して用いるこ
とが望ましい。
【0023】尚、一部変更例においても、振動板20を
支持枠18を用いて支持しても良いものである。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、磁石の凹欠部又は凹部
内において、コイル端末と表面実装用の端子の取付部と
を接続しているので、磁石の径や外形形状を変更する必
要がなくなる。このため、磁石の内側でコイル端末と端
子とを接続するもののように磁石の内径を大きくしなく
ても良いので、磁石の径の制約がなくなり、また、磁石
のリング状の面で振動板を吸引することができるので振
動板の吸引バランスを良くして、異常振動の発生を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る表面実装型電磁発音体
の構造を示す断面図である。
【図2】図1に示す表面実装型電磁発音体の一部切断透
視斜視図である。
【図3】図1に示す表面実装型電磁発音体の一部変更例
を示す断面図である。
【図4】図3に示す磁石の斜視図である。
【符号の説明】
2 ケース 4 上ケース 6 下ケース 8、10 端子 12 ヨーク 14 コイル 14a、14b コイル端末 16 磁石 16a 凹欠部 16b 凹部 16c 段部 18 支持枠 20 振動板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、 該ケース内に収納されるヨークと、 該ヨークに取り付けられるコイルと、 該コイルの周囲に配置され且つリング状をなすと共に下
    面、内周面及び外周面の方向が開口する凹欠部を有する
    磁石と、 該磁石の周囲に配置された支持枠と、 該支持枠により支持される振動板と、 前記ケースに一体的に固定され、前記ケースの外部に引
    き出された接合部と前記磁石の凹欠部内に引き出され前
    記コイルの端末が前記凹欠部の内周面側の開口部から取
    り付けられている取付部とを有する表面実装用の端子
    と、 からなることを特徴とする表面実装型電磁発音体。
  2. 【請求項2】 ケースと、 該ケース内に収納されるヨークと、 該ヨークに取り付けられるコイルと、 該コイルの周囲に配置され且つリング状をなすと共に下
    面、内周面及び外周面の方向が開口する凹欠部を有する
    磁石と、 該磁石により支持される振動板と、 前記ケースに一体的に固定され、前記ケースの外部に引
    き出された接合部と前記磁石の凹欠部内に引き出され前
    記コイルの端末が前記凹欠部の内周面側の開口部から取
    り付けられている取付部とを有する表面実装用の端子
    と、 からなることを特徴とする表面実装型電磁発音体。
  3. 【請求項3】 ケースと、 該ケース内に収納されるヨークと、 該ヨークに取り付けられるコイルと、 該コイルの周囲に配置され且つリング状をなすと共に下
    面及び内周面の方向が開口する凹部を有する磁石と、 該磁石により支持される振動板と、 前記ケースに一体的に固定され、前記ケースの外部に引
    き出された接合部と前記磁石の凹部内に引き出され前記
    コイルの端末が前記凹部の内周面側の開口部から取り付
    けられている取付部とを有する表面実装用の端子と、 からなることを特徴とする表面実装型電磁発音体。
  4. 【請求項4】 ケースと、 該ケース内に収納されるヨークと、 該ヨークに取り付けられるコイルと、 該コイルの周囲に配置され且つリング状をなすと共に下
    面及び内周面の方向が開口する凹部を有する磁石と、 該磁石の周囲に配置された支持枠と、 該支持枠により支持される振動板と、 前記ケースに一体的に固定され、前記ケースの外部に引
    き出された接合部と前記磁石の凹部内に引き出され前記
    コイルの端末が前記凹部の内周面側の開口部から取り付
    けられている取付部とを有する表面実装用の端子と、 からなることを特徴とする表面実装型電磁発音体。
JP32361296A 1996-11-19 1996-11-19 表面実装型電磁発音体 Expired - Lifetime JP3531705B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100347905B1 (ko) * 1999-12-10 2002-08-09 엘지이노텍 주식회사 진동 및 음향 발생장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100347905B1 (ko) * 1999-12-10 2002-08-09 엘지이노텍 주식회사 진동 및 음향 발생장치

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